ワイドFM化した手回し発電ラジオ「ECO-5」を常時持出品とする場合に合わせて持ちたいもの

一昨日と昨日は、台風が沖縄に接近したことにより、沖縄ではラジオから情報収集されている方が多かったようですね。私はラジコプレミアムで沖縄のRBCiラジオ(琉球放送)を聞くことがしばしばあるのですが、昨日は那覇市内でも停電しているところが少なくなかったようです。中にはスマホを使ってradikoアプリからラジオを聞いているものの、スマホの電池が切れてくるようなメールも入ったりしている事を番組で聞いていると、日常的に動く時だけでなく、旅行の際にも(沖縄に旅行に行ってホテルが停電しているケースもあったようです)何とかラジオを聞ける環境を持ち運ぶことの大切さを感じざるを得ません。

電気が使えなくてもラジオが聞ける手回し発電ラジオの中でも、スーパーキャパシタを内蔵しているラジオであれば、日常的にはほとんど使う状況がなくても、いざという時に役に立つのでおすすめです。スーパーキャパシタ内蔵の手回しラジオについて、今までは東芝のTY-JKR5を災害対策用として使っていますが、先日それよりひと回り小さく価格も安い太地ホールディングスのECO-5というラジオについて、現在販売されているモデルがワイドFMに対応していることを知りました。

これについては、例えばアマゾンのような大きな通販サイトにあるECO-5の商品写真がワイドFMについての記載がないばかりか、ワイドFMに対応しない旧モデルの写真をそのまま使っているので、果たしてアマゾンで安値のECO-5を購入した場合、ワイドFM対応のものが送られてくるのかどうかわからない状態になっています。今回、アマゾンの売値より安く購入できるサイトを見付け、そのサイトで紹介された写真でFMの周波数が最大90MHzではなく最大108MHzまで受信できる表示になっていることを確認して購入してみました。ここで書いてもしょうがないかも知れませんが、実際にワイドFM対応のECO-5を売るなら、きちんと最新の商品写真に変更し、さらに内容説明にも「ワイドFM」の表記をすべきだろうと思います。この辺は、特にメーカーさんがきちんとサイトをチェックし、問題のあるサイトにきちんと申し立てることが必要なので、その辺を消費者対応ではできないのが歯がゆいですが、もし旧機種の写真を乗せている写真から購入しようと思った場合、購入前に旧機種かワイドFM対応の新機種かの確認をすることをまずはおすすめします。

写真の周波数表示を見てもらえばわかりますが、新たにECO-5がワイドFM対応になったことで、自分の中では常に持ち出すことを考えた場合のベストの手回し発電ラジオはこれ以外にはないと考えます。TY-JKR5や同じ太地ホールディングスから出ている最新のECO-303と比べると、防水対応ではなく、電源も乾電池が使えないといったディメリットもありますが、その分本体は小さくできていますし、イヤホンやUSB-A端子にゴムカバーは付いていないので、取り回しは楽になっています。さらに、サイレン機能も付いていないので、持っていて誤ってスイッチが入ってしまい、いきなりけたたましいサイレンが鳴り出すことに気を付けなくても良いので、常に持ち運ぶラジオとしては十分です。

さらにストラップが付き、もしもの時にはラジオとしてだけでなく懐中電灯のようにも使えます。常に乾電池や充電池の残量を気にしなくても良いので、本当に必要な時だけ使うために持っていてもそれほどバッグの中の容量を圧迫しません。他のライトを併用せず、一応予備の明かりとしてモバイルバッテリーに接続して光るUSBライトを持っていれば、あえて電池を持たなくても何とかなるので、ラジオは使わずにライトとして主に使うのも十分に有りでしょう。

ちなみに、LEDで明るく光るライトを常に持っていると、ナイフと同じように暗闇の中でどこかに忍び込むために持っているのではないかと疑われる可能性があり、極端な話軽犯罪法で捕まる可能性も0ではありません。このラジオが軽犯罪法に定植するのかはわかりませんが、もしECO-5について聞かれた場合、ラジオ聴取やUSB端子を使ってのスマホ充電のために持っていると言えば別にそれ自体を疑われることはないということは確かです。ナイフや単体の懐中電灯については、日常的に持ち歩く目的について説明することは難しい場合もありますので、スマホのライトを明かり代わりにするのと同じ理屈で、ECO-5を持ち歩くのも有りではないか? と個人的には思います。

ただ、手回し発電しか使用する方法はなく、満充電しても容量が少ないので連続してラジオを聞き続けられないというディメリットもあるのですが、そもそももしものために持っているものですから、使う時に手回し発電を行なえば良いと割り切れば、それなりに役に立つのではないかと思うのです。ただし、これは同じような災害対策用手回しラジオ全般について言えるかも知れませんが、ロッドアンテナが短いことで、近くに送信所がない局がよく聞こえない場合があります。そうした局が肝心のコミュニティFM局や、民放AM局のFM同時放送であれば、そのままではECO-5では小さくしか聞こえないという致命的なウィークポイントになってしまいます。

この点については、私の場合、自分で動いてロッドアンテナを窓際のカーテンレールに当てるようにすればかなり大きな音で放送が入るようになるのですが、そうなるとロッドアンテナに付ける補助アンテナがあれば、本体だけでは貧弱なECO-5での受信状況も改善できるのではと思われます。そのための外部アンテナは普通のアンテナ線をつないでも良いのですが、持ち歩いてスマートに使うために、それ用に作られた専用の電線だけがつながれたアンテナを追加購入しました。

写真のものがXHDATAのAN-80という、イヤホン型のアンテナ端子や、ロッドアンテナに直接付けて入感の弱いFMや短波(今回の検証では短波については試していません)の受信状況を良くするための補助アンテナになります。ロッドアンテナが短くて大きく聞こえない放送局に合わせたら、窓のカーテンレールなどにクリップでこのアンテナを固定し、そこから線を伸ばしてロッドアンテナに接続すると、一気に信号が大きくなって安定して聞くことができるようになります。

ただ、元から良く聞こえる放送局については、このアンテナを付けてもそれほど変化はありません。それなりに感度の良いラジオに付けても、あまりこのアンテナの効果を感じることはできないかも知れないので、手持ちのラジオで、本来ならば聞けるはずの放送局が小さくて聞きずらい場合にこそ効果があるので、ロッドアンテナが短く、ラジオ単体では聞くのが難しい放送局がある場合には、セットで持ち歩くことによって、いざという時には十分役に立つのではないかと思います。

今回、こうしたセットを手に入れたタイミングで沖縄を大きな台風が襲うような事になってしまいました。もし、沖縄在住の方や旅行で沖縄を訪れて停電で何もできなかった体験をされた方は、両方手に入れても5千円でお釣りが来るような価格で揃えられますので、地元でも大きな災害時の情報収集用に持っているのも悪くはないと思います。

台風は今後本州の方にもやってくるかも知れませんので、事前に用意できるなら、あえて手回しラジオでなくいつも使っているラジオがあれば、乾電池の用意や充電池の充電などを行なうことによって、ラジオを活用できるようにしっかりと準備することも大切だと思うので、食料品とともにしっかり用意してみてください。


カテゴリー: ラジオ | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

スポンサーリンク

コメントを残す