スポーツイベントと外出が重なった場合の数々のモバイル回線利用で体感する方法について

先日WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)が日本チームの優勝で幕を閉じました。野球好きではない人にとってはずっとテレビでWBCに関わる内容だらけだったことについて言いたい事は十分にあるのではないかと思います。

私自身は実戦はともかく、大きな試合をテレビ観戦するのは普通にやるのですが、それでも世の中の流れをわざわざストップさせなくても、興味ある人だけが見られるようにする方法はいくらでもあると思います。例えば、中継やその後の結果による特別番組についてはメインチャンネルではなくサブチャンネルの方で放送し、通常番組をメインチャンネルで放送したり、インターネット配信でこれでもかというばかりに流したりするなど、コンテンツに興味のある人がすぐにアクセスできるような流れを作ることで、急に番組の放送予定が変わってしまって憤慨するような事はなくなります。昔はともかく、今はそんなやり方もできるわけですから、スポンサーの問題はあるにせよ、午前中にやった試合を急遽夜のゴールデンタイムで再放送するような事はしない方が良いのでは? もしどうしても放送したければサブチャンネルで画質は我慢してもらうなり、動画配信の見逃し配信を活用してもらうなりのやり方も考えた方が良いのではないかと思ったりもします。

ちなみに、私自身もWBCの準決勝と決勝は、仕事がらみでまるまる見ることはできませんでした。そんな中、車で外に出ている時はリアルタイムで動画を見るなどしましたが、さすがに仕事中はそういうことはできない雰囲気だったので、トイレタイムだけスマホで速報画面から得点経過を見るくらいしかできませんでした。

そんな中、そこまで行動を拘束されない移動中に役に立ったのは動画でなく耳だけで聴く「radiko」からの中継でした。といっても地域によってはラジオでの生中継がない地域もあったと思いますが、私の場合は有料のradikoプレミアムに加入中だったので、東京をキーステーションにするニッポン放送の中継をエリアまたぎで聞いていたのですが、イヤホンから聞いていたこともあり、それなりに球場の臨場感もわかったので、スマホからアマゾンプライムの特典として生中継されたものよりも、スムーズに入ってきて、逐次その内容を把握することもできました。

こうした事は、私自身かなり前からやっていて、お正月に電車での長距離移動をしている時に、NHKのラジオアプリを使うと、新年の箱根駅伝の中継を行なっているので、ワンセグだと通る場所によって見えなくなってしまう携帯電話のテレビ機能を使って見るよりも、安定してその内容を把握しながら移動することができました。

ラジオの配信を聞く場合にはそれほど容量を必要としないので、必ずしも多くない高速クーポンしかない場合でも利用しやすいこともありますし、いわゆるサブブランドの低速時の最大1Mbpsでは余裕で、月3GBプランの低速最大300kbpsでも途切れることなくラジオを聞き続けることができます。テレビと同時にラジオ中継もあるスポーツイベントというのはそれこそオリンピック級のものなので、その時に出掛けなくなってしまうこと自体が好きな人にとっては不幸ではありますが、スポーツ観戦の一つの方法として覚えておくといいと思います。

ラジオ放送について、もう一つ書かせていただくと、特にJリーグで贔屓のチームがあるものの、DAZNの高い利用料は毎月は出したくないような場合、Jリーグの試合は地域密着という理念があるため、地元のラジオ局で生中継していないか確認の上、全国のラジオ放送が聞けるradikoプレミアムで利用するのも一つの手ではないかと思います。昨年2チームあったJ1のチームがJ2に降格したことで、なかなかBSでの試合中継がないJ2や、その下のJ3についても、御当地チームがホームで試合をする場合には地元のラジオ局が中継を行なっていることがあります。

具体的には私の住む静岡市をホームタウンとする清水エスパルスは、2023年4月1日に第7節でヴァンフォーレ甲府と甲府市で試合があるのですが、この試合は地元のAM局であるYBS山梨放送で中継があります。動画ではリアルタイムに見られなくても、試合の様子は耳からの情報だけでも十分にわかり、さらには全国どこにいてもradikoプレミアムに入っていれば聞けます。

また、全国のコミュティFMで試合の模様が生中継されることもありますが、その場合にはスマホアプリで聴けるものや、直接局のホームページからリンクされている先を辿って行くものなど様々ですが、Jリーグの場合には直近の放送日程は中継する放送局名ともに出ています。特にコミュニティFMの場合には聴取に料金がかからないことがほとんどなので、興味のあるスポーツ中継を自宅や移動中にも聞きたいと思ったら、そうしたネット配信情報をチェックすることで、「ネットで文字情報だけしか試合経過がわからない」というストレスから開放されるでしょう。

特に、最後に紹介した地域のコミュニティFMのスマホ聴取(データ配信)の方法については、災害時の情報源としても有効です。ちなみに、自宅にある警報級の災害情報が発生したらラジオの電源が入る市から購入した防災ラジオは、私の住む地域をエリアとするコミュニティFMの電波を受信するような設定になっているので、もし自宅から遠く離れている時に大きな災害が起こった時に、現在自宅はどうなっているのかという点について情報が入ってくる可能性もあります。テレビに比べると軽視されがちなラジオではありますが、いざという時に活用できるような体勢だけは取っておいてもいいのではないでしょうか。


カテゴリー: モバイル活用ガイドラジオ | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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