正直自分が災害に巻き込まれた場合に情報を得るため何を準備するべきなのか

現在のスマホの使われ方を見るにつけ、もはやスマホによる情報収集に慣れ過ぎてしまい、もしスマホが使えなくなった場合にどうすれば良いかということ考えにくくなっているのかも知れません。先日私が目にしたネットニュースでは、日本のスマホからなぜワンセグ搭載が無くなったか? 災害時の情報収集は大丈夫か? というような内容の記事がありました。

確かに災害時にはインターネットがつながらない場合も考えられるので、ガラケーやスマホにワンセグ搭載が無くなったというのは問題があるかも知れません。ただ、日本で一番人気のスマホiPhoneにはワンセグもFMラジオも最初から搭載されていませんし、アンドロイド搭載機からワンセグが消えたのは、それまで日本国内で販売されているスマホが世界の標準外だったものが他の地域並みになったとも言えます。

NHKがワンセグ搭載のスマホを持っていると受信料を徴収するという事をことさらに主張する方もいますが、今やNHKはワンセグ搭載に関係なくネットで同時配信が見られれば徴収する方向であるとも言われていますので、今後はスマホへのワンセグの搭載がそこまで問題になることはないような気もします。

個人的にはスマホの販売価格との関係で、スマホの設計で、ワンセグやラジオ機能を搭載するとコストがかかることからその機能が省略されているのではないかと思うので、今後新しく出てくるスマホでは、まだFMラジオは付くことはあるにしても、ワンセグが付くことは恐らくないと思います。さらに、FMラジオについてもスマホ単体ではラジオを聞くことはできず、現在でも有線のイヤホンを接続する必要があるのです。そう考えるとイヤホンジャックのないiPhoneや一部のAndroidスマホはそのままでは使えませんし、今後充電用の端子も無くなってしまうと、そもそもイヤホンはBluetooth接続のみになってしまうので、FMラジオのアンテナとして使えるものが無くなってしまいます。

それでもまだ、一部の端末に充電用端子は残るでしょうが、変換プラグを使っても充電しながら聞くということはできないのが痛いところです。緊急時に使うためには、簡単に、しかも手持ちのバッテリーで給電しながら使えることが必要ですし、普通ならイヤホンジャックに差せばすぐに使えるものが、変換プラグを途中にはさむことで、普段使わない部品を探す手間もかかりますし、緊急時には間に合わないかも知れません。

まだ今のところは手持ちのスマホのうち、有線イヤホンを使ってFMラジオを使うことができるようになっていますので、スマホといっしょに有線イヤホンは持ち歩き、インターネットが全く使えない場合に備えようと思っていますが、今後のスマホの仕様はどのように変わっていくのか、個人ではコントロールすることはできないので今使っているスマホがお役御免になった後に、スマホでラジオが聞けるようになっているかはわからないというのが正直なところです。

そうなると、やはり話は元に戻るというか、単体のラジオを持ち運ぶという形になることも想定しておいた方が良いのかも知れません。以下のリンクは2016年5月に書いたものですが、多少大きくて重くはなりますがハンドルを回して、充電池と比べると劣化の恐れの少ないキャパシタ(コンデンサ)に電気をためてラジオ(AMおよびワイドFM)が聞け、LEDライトを光らせ、USB端子(Aタイプ)から微弱ながら給電もできる東芝の災害用ラジオ「TY-JKR5」の有用性は現在でも変わらないのではないかと思います。改めて保管しておいたTY-JKR5を出してきて、手回し充電で動くかテストしたところ、購入から7年経ちますが全く問題なくラジオもLEDも使えました。電池で動くワンセグテレビも出てはいますが、手回し発電では連続しての視聴は難しいので、人力発電で何とかできるのは、ラジオを聞きLEDライトを光らせるくらいのもののような気もします。リンク先では当時かなり詳しくまとめてありますので、興味のある方は読んで見て下さい。

東芝充電ラジオ TY-JKR5の研究 その1 外観とその機能について


カテゴリー: ラジオ | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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正直自分が災害に巻き込まれた場合に情報を得るため何を準備するべきなのか」への2件のフィードバック

  1. ahiru

    てらさん、こんにちは

    ワンセグが役に立ったのは、
    東北の震災の時に、勤務中だったので、外に避難して、
    ガラケーのワンセグでニュースを見ていました。
    あと、車で待っている時に見たりしますね。
    まぁ、それなりに役立つかなとは思いますが、
    今の様に格安スマホが海外製がメインになると、コスト的に
    難しいんでしょうね。NHKの判決も影響あるかな?

    今だと多分緊急時はスマホに集中して、動画は受信出来ないでしょうね。
    ラジコ位ならなんとかなるかな?
    緊急時は、あとモバイルバッテリーは必要ですね。

  2. てら 投稿作成者

    ahiruさん コメントありがとうございました。

    一応、過去のガラケーの中でも変わりダネのものは、実はまだ持っていたりします。個人的に面白いと思うのは、ワンセグだけでなくプロジェクター機能があり、白い壁であればきちんとワンセグ画質ながら投影させることができるものも出ていました。これなどは夜に停電しても、モバイルバッテリーが使えれば今でも大画面テレビの代わりにはなりそうです。

    ただ今後は、日常的に使うことを考えると、例えば移動しながら使いたいと思った時には、テレビでもラジオでも携帯電話のエリアに入っていればネット配信の方がエリアに関係なく安定して聞けるので、電車や車の中でずっと同じ局を見たり聞いたりできるので、日常的な機能としては使われなくなっていくのも仕方がない気もします。それでも、全てのネット環境が使えなくなる可能性というのは十分にあるので、実際にそうなった時にも慌てないように事前の準備はきっちりしていきたいと思っています。

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