ラジオで聴く地元の情報は現地に滞在していると錯覚させるだけの力がある

昨日は沖縄の「慰霊の日」でした。ニュースで記念式典の様子を見た方もいるかも知れませんが、改めて第二次世界大戦で国内が戦場になった場所(空襲などは除く)は沖縄であり、そこで何が起こったのかは現代でも全てが明らかになっているわけではありません。

たまたま昨日は自宅にいながらradikoのプレミアムサービス(有料)を利用し、沖縄の民放ラジオ局を午後からしばらく聴いていたのですが、普段はその気候同様あっけらかんとして明るいラジオパーソナリティが直接内戦を経験した方にインタビューに行き、その様子を語ってもらうような取り組みがあったりして、沖縄の方にとっては6月23日という日は特別な日なのだという感じがしました。沖縄に滞在していなくても、疑似体験できるのは、ラジオ放送を聞き流しているからなのかも知れません。

現在、このように日本全国どこにいても日本国中のラジオ放送がインターネットで聴けるようになっていますが、古くから感度の良いラジオを買って全国の放送を聴こうと努力していた時を考えると、信じられないほどいい環境になっています。

私の住んでいる静岡県は北にも南にも距離的には遠いのですが、AMラジオ中心に国内の地方局を主に聞こうと思うと、昼でも場所を選べば東京の放送は何とか聞こえるものの、遠方の放送局を聞くのはまず無理でした。ただ夜になるとAM局の電波が夜になると発生する電離層にぶつかって遠くまで届くようになるのですが、同時に起こってくるのが日本国外からのAM周波数を使った放送局の混信でした。

具体的には、韓国・北朝鮮・中国・台湾・ロシア(当時はソ連)などが自国民に向けてだけではなく、日本国内へも自国の主張を届けようと、日本国内では考えられない出力で電波を送信してきます。そのため、昼間は何とか聞こえていたニッポン放送が北京放送に消されてしまうとか、良くそんなことはありました。

そんな状況なので、静岡県にいて沖縄のラジオ局を受信するというのは昼も夜も不可能と言っても良かったと思います。個人的には沖縄民謡が好きだったので当時の琉球放送の長寿番組「民謡で今日拝なびら」が国内向け短波放送のラジオNIKKEIでその日の夕方放送分がその日の夜にネットされることを聞きつけ、古い短波の聞けるラジオを引っぱリ出し、その時間だけでも沖縄の民謡に癒やされたことは良い思い出なのですが、ネットのおかげで月々の支払いはかかるものの、沖縄だけでなく出力が小さ過ぎて大きなアンテナを繋いでもほとんど聞こえないような全国のラジオがスマホ一台あればいつでもイヤホンで聞きながら移動できるようになったのは、本当にすごいことなのです。

今後、今までなかなか行けない場所へ行く旅行を計画されている方がいましたら、出発のしばらく前から、その地方のAM局の朝~夕方の地元情報満載のラジオ番組を聞きながらあたかもすでに現地に来ているような感じにするのも面白いのではないかと思います。旅行日が週末であれば、事前に地元民だけが知る週末情報を入手することも可能ですし、その内容によって現地での行動を変えてみるのもいいかも知れません。

また、お金を出してまでradikoのプレミアム会員にはなりたくないという方には、動画配信のYou Tubeなどで番組内で流している楽曲を除いた(著作権の関係で)おしゃべりを生配信しているような番組もありますので、そうした生配信を見ながら聞いていれば、ラジオを楽しむように動画配信を楽しめると思います。まずは自分の興味ある地域の放送局のホームページから確認してみましょう。


カテゴリー: ラジオ | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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