なぜ日本のメーカーはニッケル水素電池用のきちんとしたUSBチャージャーを出さないのか

私が現在使っているデジタルガジェットについて、残念なことに日本のメーカーが作っているものはなくなりました。スマホについてはかなり前からで、先日購入したモバイルパソコンも、今ブログを書くのに使っているChromebookも中国・韓国・台湾のメーカーのものが主流になってしまっていて、リーズナブルに色々と使えるガジェットの中に日本メーカーのものは私の判断では正直言って無いとしか思えないような状況になっています。

そんな中でも、日本製であることを根拠に使っているものもあります。乾電池を使う電子機器をゴミを出さずに使うために、充電可能なニッケル水素電池のブランド「エネループ」は三洋電機からPanasonicに販売元が変わった後にも利用は続いています。この電池のお陰で、乾電池で動く様々なガジェットを捨てることなくずっと使い続けられています。例えば、元々はトラベル用途で購入したフィリップスの単3電池2本使用のひげ剃り(現在は販売終了)は、1.2Vと電圧が低くても何とか動くので、アルカリ電池の代わりにエネループで使っています。この他に、電池で使えるものとしてLEDランタンやラジオなど、災害時だけでなく必要な時には使っています。

こうした乾電池を使った機器をトラベル用途で使う場合には、短期間の旅行では出掛ける直前に電池をフル充電していけば大丈夫なのですが、一週間以上の長期旅行では、予備電池を持っていくくらいの対応になりがちです。というのも、現在Panasonicでエネループ用に出している専用充電器といえば、コンセントに直差しするものが主流で、私が持っているものの中ではようやく出たと思って買って使っているUSB充電ができる充電器はあるものの、接続ケーブルの仕様はもはやType-Cが当り前になっている今としては時代遅れのMicro-Bタイプのものになっています。

あえてType-Cが使える充電器を手に入れるためには、海外製の怪しいものの中から自己責任で選ぶ必要があります。私自身も、どこまで製品を信頼して良いかわからないので、今でもPanasonic製のものを使い続けていますが、やはり新しい製品が国内メーカーから出てくれば欲しいと思っているのに一向に出てこないのは本当に残念です。

今年は大きな地震が起きたこともあり、様々な防災グッズが売られていますが、大容量のポータブル電源の用意は必要だと思うとともに、少量の電気でも満充電にしやすいエネループ用の小型・多機能な製品があれば、市場にもかなりアピールできるのではないかと思います。

具体的に私が考えるものとしては、単三・単四の充電ができるタイプで旅行用として考えると、一度に2本充電できるものの方が持ち物を減らせるので欲しいなと思います。もちろん、安全に充電が可能で、普通の充電器ではうまく充電できないようなものでも充電モードを変えて充電できるものであれば言うことありません。

私の場合、自宅で罹災した場合にはソーラーパネルからポータブル電源を充電し、そこからエネループを充電できるので、曇や雨が長く続いたとしても、日常的な照明用の電気と、情報入手用のラジオ・スマホの充電は十分できます。ただ、それだと持ち運びには適さないので、小さくて多機能という、かつての日本企業のお家芸的なものが出てくれないかなと思っているのですが。

ちなみに、旅行先や災害に遭ってしまっても継続的・安定的に充電を行なうためには、USB接続で充電できる充電器があれば、別に用意したモバイルバッテリーにまずソーラーパネルから充電し、改めてモバイルバッテリーからエネループに充電すれば安全に充電できます。ソーラーパネルは一般的なものでも大丈夫ですが、その大きさや出力によってモバイルバッテリーの充電時間は変わってくるものの、今後はフィルムタイプのソーラーパネルが安く供給されるようになれば、例えばスーツケースに貼り付けたりして充電可能な旅行セットが作れる可能性も大きいです。だからこそ、国産でエネループ対応の小型高性能のUSB接続のエネループ充電器の登場が待たれます。


カテゴリー: 充電池活用法 | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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