モバイルよもやま話」カテゴリーアーカイブ

音声検索は万能ではない?

 昨日、車で目的地に向かう途中で時間があったので、スマートフォンのカーナビを使って新東名にある藤枝のサービスエリアへ行こうと思い、音声検索を使ってみました。音声入力の画面で「藤枝サービスエリア」としゃべり、うまくそのまま言った事を認識してくれたのを確認してカーナビの指示通りに進んだところ、だんだん違う方向にナビゲートされているのに気付きました。

 スマートフォンの画面をスクロールしてどこに向かっているか調べたところ、サービスエリアはサービスエリアでも、新東名ではなく東名高速の日本坂サービスエリアへと案内されていたのでした。なぜか理由もわからないながろも、新東名という言葉を入れなかったからだろうと思い直して、今度は「新東名 藤枝サービスエリア」と認識させ、今度はそれらしい方向へとナビゲートされたのでほっとしたのもつかの間、また変なところまで案内されてしまったのです。

 ここまで読んで、私がなぜ正しくナビゲートされなかったのかわかった方は相当注意深く物事を見ている方だと思います。ナビゲートがうまくいかなかった理由は、そもそも東名にも新東名にも「藤枝サービスエリア」なる場所が存在しないからということに尽きます。正しくは「藤枝パーキングエリア」であってサービスエリアではなかったのでした(^^;)。

 同じことをスマートフォンに向かってではなく人に聞いたら、サービスエリアでもパーキングエリアでも関係なく、すぐさま正しい場所を教えてくれたことでしょう。残念ながらスマートフォンのカーナビは人工知能を使っているわけではないので、正確な場所に行くためには正確な情報の入力が不可決だということを今回は学びました。あらかじめ目的地の電話番号や住所を調べた上で入力するのが間違いないでしょう。ただ、間違った情報を何とか処理しようとして頑張っているカーナビの動きも人間臭いと言えなくもありません(^^;)。それはそれで面白いのですが、時間に追われている時に誤作動したら相当精神的に堪えるので、くれぐれも私のような失敗はしないよう気を付けて下さい。


民放公式テレビポータル「TVer」は使えるサービスか

 2015年10月から、在京の民放テレビ局が共同で運営する見逃し番組をネット上で再配信するサイト「TVer」のサイトがオープンしました。各社はドラマやバラエティ番組などを週に10番組くらい1週間限定という形で広告は付くものの無料で配信することになるそうです。今までも独自に見逃し配信を行なってきたテレビ局はありましたが、同じサイトでまとめて配信するということになると、利用する方もまとまって見られます。サイトからメールアドレスを登録すると、サービス開始前の案内がメールで送られてくるそうなので早速私もメールアドレスを登録しました。

 この種のネット配信では、どの辺まで自由に配信するソフトを見させてくれるかという事が多くの人に使われるかのポイントであると思います。人気番組をどれくらい配信してくれるかとともに私が気になるのは、タブレットやパソコンだけでなくテレビ画面に映して簡単に見られるかということです。

 個人的に楽しみだった「Gyao!」のサービスを使ったテレビ東京の見逃し配信は、最初の頃にはChromecast対応で簡単にテレビ画面で番組を見ることができたのですが、突然Chromecastでテレビ画面から番組を見ることができなくなりました。テレビで直接見られるなら通常のテレビ放送と同じように家族で一緒に見ることもできるのですが、パソコンやタブレットでしか見られないと、とたんに一人専用のような感じになるような気がします。Chromecastに対応しているネット配信サービスを使うと、ネット配信と電波を受信して見る事の垣根を越えるという印象になります。見逃し配信という点についていうと、まさにビデオいらずで特定の期間なら自由に見られるということで、もしChromecastに対応してくれれば、個人的にも、家族単位でも気軽に見逃せるという感じになると思います。

 今回の見逃し配信サイトにはちゃんと広告も入るということで、録画したものを見るよりも広告主は確実に広告を見てもらえる(早送りで飛ばされる心配はない)わけですし、見逃し配信を利用した数はデータ化されることで、むしろ一般視聴者の視聴動向を調べるよりも簡果により積極的に番組を見たい人の動向を調べられるようになると思います。だからこそ、大画面のテレビで家族一緒に見られる環境を見逃し配信であっても作って欲しいと思いますね。


勝手に規則が変えられるのは社会的には当り前か

 表題の件は国会の安保法制のことではありません(^^;)。しかし、今の社会の中では後から変わったことでも、黙って受け入れることが当り前な雰囲気があるのではないかと思うことがあります。これから書くことは実に些細なことだと思われる方もいるかも知れませんが、いかに些細な事であっても文句を言わないで従順にしていることがいいことだとはどうしても思えないので、記録という意味でもここに書いておきたいと思います。

 私のブログではモバイルインターネット環境について、新しい動きがあれば追って行くということを行なっているのですが、ここのところ私が気になっているのは、モバイルインターネットを提供する様々な企業の中に、無制限にインターネットが使えるかのような広告をしたり、さらに一定の条件の元では通信制限により速度低下をすることを契約時に言わないで(時間差で情報を出してくるのではと疑われる事例があるという話もあります)トラブルになるケースが出てきているということです。

 これでは一体何の事か分からない人も多いと思うので、あえて具体的に名前を出します。まず、データのやり取りが一定量を超えると速度規制をかけるのにも関わらず、あたかも無制限でインターネットが利用できるかのような広告を出していということがネット上のニュースになっていたUQモバイルのWimax2と、Y!mobileの特定のモバイルルータを使ったデータ通信契約において、月間7GBの制限を適用せず、こちらも無制限でデータ通信が使えるという謳い文句が一人歩きしていて、実際に速度規制を行なったことでユーザーからかなりの不満の声が上がったケースがたて続けに起こりました。問題なのはこれら2つの会社で契約をした場合、広告で出ている料金というのは2年間の契約継続が前提になっていることです。契約者側からすると広告で通信制限がなさそうだから、外でもネットゲームや動画閲覧が思い切りできるのでは思ってあえてこれらのサービスを選んだ方も少なくないでしょう。もし契約時にも別に速度制限について言われなかった(この点については契約時に渡された書類に書いてあるかも知れませんので微妙ではありますが)というユーザーのネットでの書き込みが真実だとしたら、突然通信制限が実行されたような場合を考えると、もはや契約自体を契約日にさかのぼって解除したいと思われると思います。しかし、そうした行為は多くの場合行なうことができず、泣く泣く多額の解除料金と端末料金を払って解約するケースもあるとのことです。

 私自身、今メインで使っている回線が上限3Mbpsまでではありますが容量や日によって制限されないことをうたうぷららのLTEに入っていますが、もし何らかの事情でこうしたサービスの継続が難しいという発表があった場合は、とっとと契約を解約して、別のサービスに入り直すでしょう。ぷららの場合はMVNOでデータ通信専用契約は利用期間の制限がなくいつ解約しても解約についての手数料は取られないのですが、先に挙げた2社は2年契約を前提とした料金体系になっていて、広告戦略で魅力的なサービスであることを煽りながら契約を取り、売る時に言っていたことを後で翻しているように感じられる点が悪質だという風に捉えられる部分も確かに出てくるでしょう。

 もしかしたら、最初に挙げたように社会全体の風潮として、通信会社の方では決して認めないでしょうが、とりあえず売ってしまえば後で文句を言われるような事があっても何とかなるだろう。そして文句を言ってくるのは一握りの人達だけで、ほとんどの人が従順に毎月利用料金を払ってくれるだろう。うまく行けば解約するのに手数料のかからない更新月に気付かないままさらに2年契約してくれるかも知れないなどとという読みがあってのことなのかとも邪推したくもなります(^^;)。それこそMVNOが出てくる前はモバイル通信を提供する企業はほぼ独占で、多少高いなと思っても我慢して使うしかありませんでした。ただ、MVNOの事など知らない人は、今も料金に不満を感じつつも高いと感じる毎月の料金を払い続けている人もいるのではないでしょうか。

 少なくともここを読まれている皆さんには、そうしたモバイル通信の契約にあたっての不満や怒りがあるような場合は、決して泣き寝入りすることなく行動を起こしてほしいと思っています。些細な事ではありますが、行動をすることで変わるのは何も政治の世界だけではないことも確かなのですから。


ガラケーも定期的な電源入れ直しは必要?

 私が今通話に使っているガラケーはauのGRATINAというシンプルな折りたたみタイプのものなのですが、先日ちょっとしたトラブルが有りました。週末にほとんど発信も着信もない中、日曜の夜に電話を掛けたところ、「プップップッ」という音とともに発信するものの、相手に繋がる気配すらありません。

 数回繰り返していると勝手に再起動して、そこから普通に掛かるようになったのですが、それまでの時間は相手がこちらに掛けた場合に「電源が入っていないためにかからない」というアナウンスが流れていたようです。電話の表示については何も問題ない表示だったので全く気付かなかったのですが、専用のOSが入っているガラケーであってもこういうことが起こり得るというのがわかり、改めていい勉強をさせていただいたという感じもしますが、今後に向けて大事な電話を逃さないようにある程度の工夫は必要かなと思います。

 私のガラケーの契約内容はかけ放題になっているので、時報でも天気予報でも朝動き出す前に掛けてみてスムーズに掛かるかという事を確かめるのもいいでしょうし、かけ放題の契約をしていない場合でも、自宅の電話に掛けてみてちゃんとつながるかを確認できればいいでしょう。そして、休みの日や夜間には一度電源を切って入れ直すことは気が付いた時にやっておく方がいいような気がします。

 ただ、ガラケーでもこんな感じなので、個人的にスマートフォンを通話用に使うのに躊躇するところはありますし、これからガラケーの主流になると思われるAndroid搭載でアプリの導入を制限したいわゆるガラホというものは連日使っていて急に電話を受けられなくなったり再起動を繰り返したりしないかということも気になりますね。今回の症状は私の機種特有なものかも知れませんのでそこまで考える必要はないかも知れませんが、ガラケーの反応が鈍くなったり、電話を掛けようとしてうまく繋がらない場合は電源の入れ直しをまずは試してみてください。


あなたのネットスキルが試される? Flash Player 導入時の注意

 パソコンがウィルスに感染する原因には様々な場合がありますが、メールの添付ファイルを開かないことだけで全てを防ぐことはできないでしょう。中にはサイトを開いただけでウィルスに感染してしまう場合もあります。

 その原因の一つとして言われているのが、Adobe Flash Playerの脆弱性を狙ったもので、Windowsパソコンを使っている方はWindows Updateの実行とともに、Adobeのホームページから新しいFlash Playerのバージョンが発表になった通知が来たら、早めに新しいバージョンに上げておくことも未然にウィルス被害を防ぐためには必要だと思います。しかし、Flash Playerのアップデートには気を付けないといけない点があります。

 ここを読まれている方の中に、インストールした覚えがないのにいつの間にかパソコンに常駐し、定期的に動いているソフトがいきなり見付かり不安に思った方もいるかも知れません。実は、そのソフトは勝手にインストールされたわけではなく、何かのフリーソフトをインストールした際に同時にインストールされるようにパソコンをご自身で操作した可能性があります。このFlash Playerをインストールする場合にもその可貯性はあるのです。

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 上の画像は小さくて見にくいかも知れませんが、Flash Playerをインストールする前の確認画面で、オプションのプログラムとしてMcAfee Security Scan Plusをインストールするチェックが自動的に入っています。このソフトはウィルスではありませんが、単にウィルスを発見するだけて駆除機能のないフリーソフトです。このまま入れているとパソコンの動作が遅くなる場合がありますので、この画面が出たらチェックを外し、一緒にインストールしないようにするのが大切です。でも、このような宣伝行為をやってもMcAfee にはいいことはないと私などは思うのですが(^^;)、考え方を変えれば、誰のパソコンでも、そこにMcAfee Security Scan Plusが入っていて定期的に動いているかどうかでその人のネットに対するセキュリティのスキルがわかってしまうことになります(^^)。

 知らないで入ったまま使っている人は、同じ手口で悪意のあるプログラムを仕込まれたとしても、今回のケースと同じように自分の意志でインストールをしないことも選べたのに、そのままインストールしてしまった負い目を持つことになります。文句を言っても相手に居直られてストレスだけがたまるような事も考えられますので、フリーソフトを導入する際には何も考えずに画面を進めるだけではなく、どういう処理をこれから行なっていくのかと考えながら慎重にインストールするように心掛けましょう。そして、今自分のパソコンにMcAfee Security Scan Plusが入っているかを確認してみてください。ソフトのアンインストールは、Windowsの場合「コントロールバネル」から「ソフトのアンインストール」でできると思います。


メールでFAXの意外な盲点

 ネットセキュリティ対策をする会社のトレンドマイクロが、新たなウィルスメールの手口を報告しています。添付ファイルの入った知らない所からのメールは開かないというのがセオリーですが、今回の手口はメールアドレスの最初の部分が「scanner@」となっており、巧妙にファクシミリ文書を騙ったものになっているそうです。

 送信元がサービスを展開している会社が発行した電話番号にファクシミリを送ると、それをファイル変換して添付ファイル付きのメールの形で送ってくれるメールでFAXの内容を送ってくれるサービスが普及していることが今回の手口の背景にあります。今、同様のサービスを利用している方をご注意をということですね。

 注意するのも個人なら自分の責任で何とかなるものの、もしこれがセキュリティ意識の低い会社や団体に送られたとしたら、年金情報が流出したケースのように、たった一人の軽率な行動により情報が流出する危険が出てきます。当然、悪意を持ってウィルス入りメールを送り付ける方が悪いのですが、このような事例が出てくると、もう少しパソコンに不慣れな人に優しい対策はできないものかと思います。

 個人や会社でしっかり管理できるのなら全てネットでやり取りするのもいいのですが、ウィルスの問題だけでなく、メタル回線と併用すればインターネット自体がダウンしている時に使える通信手段として生かすことも可能なのがひと昔前の通信手段であるファクシミリのいいところでもあります。ネットでファックスをする場合は全てペーパーレスになるので紙代やインク・フィルム代がかからないメリットもありますが、最近の家庭用ファクシミリ機の中には出力しないで内容を確認したり、受信した内容をPDFファイルの形でパソコンで管理できるものもありますので、そうしたものを購入することでペーパーレス化を実現するという方法もあります。どうしても紙で書類を出したい時は、普段使っているプリンタで出力すればいいので、ファクシミリ本体用の消耗品を購入する必要もありません。自宅に戻らず常に出先からファクシミリを受けるような場合はさすがにネットでファックスの方がいいかと思いますが、今後もこのようなサービスを狙った攻撃が増えてくるかも知れませんので、当該のサービスを利用されている方は十分送られてきた添付ファイル付きメールの内容に注意してから中味を確認するようにしましょう。


キーボードの違いによる入力のしやすさの違い

 最近になって、改めて基礎からのタッチタイピング習得にトライしています。今までもそこそこのスピードと手元を見ないで入力はできていたのですが、今回は改めて一からやり直すためにコストを掛けてかなりの時間キーボードを叩いています。そのためか、使っているキーボードによっては長く使っていると疲れてくるものもあり、改めて自分の手に合うキーボードを選ぶことの大事さというのを実感しています。

 モバイル環境の中で端末を選ぶ際、ノートパソコンを選ぶことでキーボードも決まってしまうということがあります。15インチぐらい大きな画面のノートパソコンならそれほど気にならないものの、10インチ以下のものについてはキーボード全体の大きさが小さくなる中、設計を担当される方は選択を迫られることになります。キー配列はフルキーボード形式のまま全体を小さくするか、文字入力にほとんど使わないキーを切り捨てるか、一部のキーの大きさを極端に小さくするかというような選択になるでしょう。最初のパターンは小型パソコンのはしりであった東芝のリブレットシリーズがありましたが、キーピッチが11mmくらいしかなかったので、よほど手の小さい人でないと両手を使ってタッチタイピングすることは難しかったのではないか(というかほとんど無理(^^;))と思われました。

 今のノートパソコンやタプレットとペアリングして使うことの多い小型のBluetoothキーボードでは、右端にあるキーの大きさを小さくしたり、一部を省略したりして限られたスペースの中にキー配列を押し込むような事が行なわれています。こうした傾向は、今の日本では、ほとんどの人が日本語をローマ字入力でしか入力しないということが背景にあると思うのですが、キーボードに刻印されたカナで入力するJISかな入力を行なっている人や、右端に集まっている記号を多用する方については手元を見ないでの入力というのが難しくなります。こんなことは決してありませんが、省スペースの関係から右端の鍵盤がミニ鍵盤になったピアノがあったとしたら、さすがにそうした製品はおもちゃとしての評価しか得られないでしょう。このようなキーボードが当り前のようになってしまった背景には、未だ多くの人が手元を見ないで入力するタッチタイピングができていないからと言えるかも知れません。

 最近大きな本屋さんをのぞいても、パソコンに関する書籍のあるコーナーの中にキーボードの打ち方に関する本はほとんどありません。今私が習っている方も以前は多くのキーボードの打ち方に関する書籍を出していましたが、今は出版社からの儲からないという理由からか新たな本はなかなか出せないというのが実情だそうです。さらに今ではパソコン自体を使わないでスマートフォンのみでの日本語入力を主にしている人も増えているようですから、今後に向けてはノートパソコンのキー配列の改良は望めないかも知れません。そうなると、大量にテキスト入力をしても違和感なく手も疲れないように自分で何とかする必要性に今後は迫られることにもなるでしょう。

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 そんな中で、携帯性と打ちやすさを兼ね備え、長く打ち続けても疲れにくく耐久性もあるキーボードとして最近私が良く使うようになったのが、知る人ぞ知るHappy Hacking Keyboardという結構高いキーボードです。以前勢いで買ってしまったものですが(^^;)、こちらのタイプは日本語キーボードでUSB接続ということで常時携帯して使うというわけにはいかなかったのでそれほど今まで使ってはいませんでした。ただ今後は旅先でもしっかり打てるスペースが確保できる場合は、ノートパソコンのキーボードで入力するよりも相当楽に打てるという実感が持てましたので、今後車で出掛ける際には持って出るようになると思います。このキーボードは大きさをコンパクトにするため、ファンクションキーが省略され、さらにBSキーはあるもののDelキーは他のキーと同時押しすることで実現したりといろいろと制約もあるものですが、それ以上に私にとってはメリットの方が大きいのでタッチタイピングの練習はもっぱらこのキーボードで基本的なキーの位置を確認しながら使っています。

 モバイル環境での文字入力について、特に車内の狭い中でやっていると、スマートフォンでなく両手のキーボードて入力する場合、手元と画面を見返すような形ではかなりのストレスになるように思います。手元を見ないで画面だけを見ながら入力できると、夕方から夜にかけて車内が暗くなったとしても全く問題なく入力し続けることができるという点で、車での旅行が多く車内からブログなどで発信したいと思われている方にはタッチタイピングの習得をおすすめしたいですね。その際、自分の入力の癖に合った外付けキーボードを用意すれば、パソコンからだけではなくスマートフォンからも素早く正確な入力を行なうことができます。スマートフォンやタプレットと外付けキーボードを接続する場合、端末によってはUSB機器全般の接続をサポートしていないものもありますので、有線接続にこだわらない場合はBluetoothキーボードを選ぶといいでしょう。ただ、タブレット用のキーボードの中には最初に指摘させていただいたように、キー配列やキーの大きさがまちまちなものも数多く売られているので、できるだけ打ちやすさを損ねないものを選ぶように店頭などで試し打ちをしてからの購入をおすすめしたいところです。今後パソコンやスマートフォンを買い替えてもキーボードは使い続けられるものにしておけば、普段使わなくてもいざという時には役立つと思います。例えばネットカフェでパソコンを使う場合でも、キーボードは自前でといった方法も取れます。お気に入りの万年筆のように自分の手になじむキーボードを用意するのも悪くないですよ(^^)。


今さらですがMicrosoft office 互換ソフトについて

 最近購入しているWindowsタブレットに標準で付いていることが多い最新のMicrosoft Officeですが、今まで高いお金を出して買わなければいけなかったものが本体の価格込みになっているのは嬉しい事ですが、ちょっと困った問題が生じてきました。

 というのも、今使っている家計簿ソフトにデータを読み込ませるために、表計算形式のファイルではなく、タブ区切リテキストのファイルを作る必要があります。一応読み込ませるためのテンプレートがあるのですが、このテキストファイルを通常のエクセルでは問題なく表の形で表示できるのですが、Microsoft Officeを入れていないパソコンで互換ソフトと言われているOpenOfficeを入れて開けてみたところ、うまく開けなかったり、強引に開いてもそれを保存するとMicrosoft Officeでうまく開けなくなってしまうようになりました(エクセルのファイルは問題なく開けます)。きちんと設定をすれば問題は解決するのかも知れませんが、とりあえずAndroid用に入れたKingsoftのOfficeではなぜかちゃんと開けたので、そのアプリで開いて編集して保存し、データの共存できているのでそのままにしていました。複雑なマクロでつまづくならしょうがないと思いますが、単純なタブ区切リテキストファイルをそのままで扱えないとは計算外でした。

 AndroidのKingsoft Officeで読めているのなら、同じ会社で出しているウィンドウズ版のソフトを使えばいいかと思いましたが、日本語版のソフトは試用30日を過ぎると使えなくなり、有料キーの購入が必要になるという風に思っていたので、あえてパソコン用にお金を出してソフトを入れようと今までは思ってきませんでした。金額は安いところで3千円程度と高いものではないので、いつかは入れようかなと思っていたのですが、最近になっていろいろ調べていると、メニューの日本語表示にこだわらなけば、英語メニューでの表示ができるWPS Office 2014(Kingsoft Officeから名前が変わったもののようです)が無料で使い続けられるという情報を得て下のページからインストールしてみました。すでにご存知の方も多いと思いますし、中にはメニューを日本語化して使っていらっしゃる強者の方もいるようですが、まさか無料で使えるとは思わなかったので正直驚きました。

http://www.ksosoft.com/product/office-free

 無料のバージョンでも、ワープロと表計算、プレゼンテーションソフトが一つにまとまっているので、これでMicrosoft Officeで作ったファイルが読み込め、ファイルの互換性が保たれれば個人性には十分といったところです。懸案のタブ区切リテキストですが、無事にMPS Officeから読み込んで編集したものをMicrsoft Officeでも何の設定変更もすることなく扱うことができました。

 今のところあえてメニューを日本語化はしていません。メニューが英語表記なので扱いづらい所もありますが、簡単な作業だけだったら私はこれで十分だという感じがしますね。今後、新しくパソコンを購入する場合、最初からMicrosoft Officeが入っていないものでも、とりあえずはこのMPS Officeを入れて試してみるのもいいかと思います。仕事でバソコンを使っていて、どうしてもOfficeファイルを扱わなければいけない場合はきちんと本家ソフトを入れた方がいいでしょうが、ファイルの閲覧や複雑なマクロのないちょっとしたテンプレートの流用とか、基本的なことしかしないなら、別に挙げたOpenOfficeとともに使ってみて、どうしても駄目だったら有料のKingsoft Officeか本家Microsoft Officeの購入を考えてもいいかと思います。と同時に、今後パソコンを買い足す場合は、これからオフィスで作ったファイルをWPS Office2014で扱って問題がないようなら、値段の安いパソコンにフリーソフトでオフィスで作ったファイルを使うパターンで運用してみるのもいいかなと思っています。


光記録メディアから太陽誘電が撤退することの意味

 太陽誘電という会社の事は知らなくても「That’s」というブランドのCD-RやDVD-Rにお世話になった方も多いのではないでしょうか。その「That’s」プランドを展開していた太陽誘電が光記録メディア全般から撤退することがわかりました。

 光記録メディアが出てくる前は、磁気によるフロッピーディスクを使っていたわけで、簡単に扱えて多くのデータ容量を保存できるメディアの出現に革命的なものを感じたこともありましたが、特にディスクの品質について「That’s」ブランドには信頼性があり、他の海外製品が安く買えたとしても、あえて日本製にこだわって「That’s」の空ディスクを選んで購入していました。

 CD-RからDVD-Rと容量が上がったものの、その次に来たブルーレイディスクをあえてデータ保存用として私は使わないうちに大容量の外付ハードディスクやクラウド上に保存するようになると、その都度CDやDVDに焼く機会は減っていきました。私のところにもまだ昔に買った空ディスクが余っているくらいですから会社として生産を続けることは難しくなったのだろうと思います。つくづく時代の流れというものは恐ろしいものだと思いますね。

 さらに言うと、以前は音楽を車で聞くためにMP3に圧縮した音楽を空のCD-Rにコピーし、CD-R対応のカーオーディオで聞く(あくまで個人で楽しむために利用しています)ことをやっていたのですが、スマートフォンによる音楽配信が当り前になる中、あえてCDに書き出さないでスマートフォン本体に保存したものや、ストリーミングしながら音楽を楽しんだりする方が手間がかからないので、ますます個人で持つ記録メディアの必要性は薄れていっているように思います。

 今後、写真や音楽をクラウドに保管できるサービスが充実していけば、ますますメディアとしての光記録ディスクは影が薄くなってしまうのかも知れません。以前はパソコンにディスクドライブが付いていないと困ったものでしたが、今ではソフト購入もネットからダウンロードする形での購入方法が充実していますし、システムを飛ばした場合に備えてUSBメモリにリカバリデータをコピーしておいて万一に備えるようにできます。気軽に知り合いに写真などのデータを渡す場合に困るかも知れませんが、今後のパソコンはディスクドライブを搭載しないタイプが増えて行けば、ディスクでもらっても読めない人が増えていくという状況も意外に早くやって来るかも知れませんし、クラウドにアップロードしたファイルにアクセスして、ダウンロードすらせずに使うような流れになってくるのかなとも思ったりします。とりあえず、まだ光ディスクが読めるうちに、ディスクの中にしか残っていないデータをいつでも使えるようにどこかにアップロードしておこうかなと今回のニュースを聞いて思いました。皆さんのところで保存している過去のファイルは大丈夫でしょうか。


Android用日本語入力アプリ「Google手書き入力」の斬新な点

 スマートフォンで日本語入力をする場合、私などはとてもブログを書こうという気は起きません。ちょっとしたメモ書きやツイッターの投稿くらいができれは十分だと思っているのですが、私にはどうもフリック入力がなじめなくて困っていました。スマートフォンによってはデフォルトの日本語入力で手書き入力ができるものもあるそうですが、私の使っているものでは手書入力の画面は出てこなくて仕方なくフリック入力に甘んじていました。そんな時に、googleが手書き認識でスマートフォン入力ができるアプリ「Google手書き入力」を出していることを知り、無料アプリとうこともあって(発表されている手書き認識アプリは有料なのでちょっと手が出ませんでした)メインのスマートフォンに導入してみることにしました。

 このアプリは多言語サポートのあるアプリで、日本語だけを手書き入力できるものではありません。そのせいか、私たち日本人からしたら考えられないような仕様になっています。というのも、文字認識エリアに入力した文字を全て認識してくれるのはいいのですが、ひらがなとカタカナ、漢字の区別なく認識するので誤変換の可能性が増えますし、日本のアプリなら当り前のひらがなを漢字に変換してくれる機能もありません。予測変換機能はありますが、普通の日本語による文章を書くためには、それなりの漢字に関するスキルが必要になるわけです。もっとも、これは紙に鉛筆で字を書くのと一緒なので、きちんと漢字に関する学習ができている方はかえってストレスなく入力することができる場合もあります。

 アプリのレビューを見ていると、やはり仮名漢字変換機能がないことが不満だと思っている方が多いようですが、そういう方はペンで字を書く時にどうするのかと思ってしまいます(^^)。むしろ、「Google手書き入力」本体に仮名漢字変換機能がないことによるメリットがあるように思うのです。

 パソコンもワープロもない時代に文章を書く場合には、わからない漢字があったら辞書を引いて書くのが一般的でした。印刷物を作る場合にもいわゆるガリ版刷りでボールペンで書いたそのままを印刷していたので、活字による読みやすいレポートをという場合は、プロにお金を出して頼むのが普通だったように思います。和文タイプライターというものもありましたが、機械の値段は高いし長い文章を入力するにもかなりのスキルが必要になるので、直接ガリ版用の原紙に字を書いた方が安くて早いというのが正直なところでしょう。それが、ワープロの登場により日本語入力に大きな革命が起こりました。画面上で出した日本語をプリンタで印刷すれば簡単に活字による文章を得られるようになりました。当初は和文タイプライターのように漢字をキーボードの打ち方に応じて漢字を当てはめる方法も検討されたそうですが、より多くの人が日本語をワープロで扱えるようにするため出てきた技術が仮名文字だけをキーボードで打てれば漢字も出すことができる「仮名漢字変換」だったのです。

 ワープロ以外でもこの仮名漢字変換は多くの端末に搭載され、手書き文字認識機能のある電子手帳に搭載されることになったのも当然の流れだったでしょう。当時の電子手帳では漢字を直接画面に入力させて認識できるのが売りではありましたが、ひらがなを出して変換する機能は最初から付いていたように思います。

 しかし、先日出たばかりの「Google手書き入力」にこの機能がないというのは、作った人が日本語独特の入力のわずらわしさを理解していないということはあるのですが、その分すぱっといろんなしがらみを断ち切ったようですがすがしくもあります。前置きが長くなりましたが(^^;)、あえて仮名漢字変換を搭載しないことによってアプリ自体は軽くなっているのは私にはメリットに映ります。わからない漢字があったら、別のアプリを開くなりインターネットの検索で漢字の読みがなを入れてWeb上の辞書から調べてもいいでしょう。検索した結果はコピーして貼り付ければ良いのです。もしこうしたことがわずらわしいと思うならとっとと元の入力方法に戻すか、忘れた漢字を覚える努力をするかということになるでしょう。

 私もしばらくこの「Google手書き入力」を使っている中で、かなり漢字や送りがなの使い方を忘れたまま日本語を扱っているなと思い知らされました。使っているうちに認識の具合もそれほど良くなく、候補として出てくる漢字の数も多くないので、この方法だけで全ての文字を入力することは難しいと思いますが、少なくとも漢字そのものを書いて入力できるということは、キーボードやパネルの扱いにわずらわされることなく日本語を扱えるということでもあります。まだ漢字の学習途中の小中学生や、そろそろ漢字を忘れそうで恐いと思う年配の方などは、試しにこのアプリを入れて日本語入力を試してみるのも面白いのではないかと私は思います。と同時に、スマートフォンではフリック入力にしろキーボードからの入力にしろ、ローマ字入力が基本だと考える人に一石を投じる事にもなるでしょう。できればこうしたアプローチはGoogleでなく日本の会社が先に出すべきものだったのではと思いもするのですが、それが日本企業の限界なのかも知れません。個人的にはそれなりにチューンナップされた手書き認識プログラムが入った新たな日本語入力アプリが登場し、多くのスマートフォンで使えるようになるのを待ちたいという気もしますが、とにかく今までの日本語入力に馴染めない方は一度この「Google手書き入力」を試してみるのもいいような気がします。