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今後携帯大手3社から「ガラケー」が出なくなる可能性

 携帯大手3社の新機種の発表が行なわれる季節になりました。新機種というのはほとんどがスマートフォンで、魅力的なガラケーというのはあまり出てきませんが、ガラケーユーザーの中には漠然とした不安を持っている方もいるかも知れません。ぶっちゃけて書きますと、今ある携帯電話のガラケーが全てスマートフォンに取って変わるということが実際に起こるかどうかという問題ですが、これは実際にガラケーを出している携帯大手3社の動向にかかっているとしか現時点では言いようがありません。

 それでもauとドコモは新たに出してきた「ガラホ」を従来のガラケーからの乗り換えを促すことでガラケー利用者の乗り換えをうながしているように見えます。一応「ガラホ」は見てくれはガラケーのようなAndroidを採用した端末で、スマートフォンの類であるとも言えるのですが、現状ではGoogle Playを利用して様々なアプリを導入することはできないので、今後の動向によっては、単にAndroidの入ったガラケーとして進化していく方向性もありえます。ただ逆に、裏技的なものを含めてGoogle Playや外部メモリなどから様々なアプリを導入できるようになると、単なるガラケーの形をしたスマートフォンになってしまいます。auとドコモが「ガラホ」をどう進化させていくのかというメッセージは今後にわたってしっかりと見ていきたいテーマになるかも知れません。

 それはそれとして、最近、ちょっと気になるニュースをネットで知りました。もう一社の大手、ソフトバンクモバイルの社長さんが発した、ガラケーの存続についての否定的な発言のことです。先日の5月19日に開催された2015年夏モデル発表会で、今後も少数はガラケーを販売するとしながらも「本質的にはガラケーは必要ない」と語ったというニュースです。ソフトバンクモバイルについては顕著に出てきましたが、基本的には3社とも儲からないガラケーは新たに作って売りたくないというのが正直なところでしょう。私自身、スマートフォンやタブレット端末、バソコンを使いながらそうした新しい機能を持ったハードの便利さを感じ、それなりに使いこなすこともできています。しかし、だからこそ新しい技術を投入したハードの怖さも感じていたりします。

 スマートフォンは便利ですが、その負の側面も指摘されてきています。スパイアプリによってスマートフォンが乗っ取られ、全ての情報が第三者に筒抜けになってしまったり、悪意のあるウィルスが入り込んだらスマートフォン自体が動かなくなってしまう可能性は今後も続きます。ハッカー集団ないし、高いスキルを持つハッカーを使って何か大きな事をやらかそうと画策する集団が本気を出してスマートフォン用のウィルスを仕込んで流し、その結果多くのスマートフォンが感染してしまったら、かなりの人に長い時間にわたる影響が出てくる可能性があります。

 そんなことは決してないと思う方も多いかも知れませんが、現在のパソコンとインターネットをとりまく環境でも、クレジットカードやネットバンキング口座のパスワードが盗まれて、大きな被害が出ていたりします。今の携帯電話にはさまざまな情報が詰まっていますから、もしそれらがハッキングされたらと思うとぞっとします。そうした被害を防ぎ、感染するウィルスにもかからないようにするためにはどうしたらいいかを考えた場合、スマートフォンを使いながら対策を万全にするよりも、AndroidもiOSも使わず、ウィルスも入ってくる心配のない通話専用のガラケーを持つことの方が簡単に対処できるように私は思います。特にハッキングされることに自身で対処できないと思われる方は、ガラケーの利用が無難なように思います。

 進化したシステムがトラブルに見舞われた時、頼りになるのは単純なローテクであるということは大きな災害の後の状況を見れば明らかでしょう。停電になっても電話のメタル回線と電話局の設備さえ生き残っていれば、音声通話は可能です。私が今メインで使っているガラケーはネットだけでなくメールの契約もしていないので、完全な通話専用機になっています。もしスマートフォンを狙ったサイバーテロが起きたとしても、携帯電話関連の施設さえ動いていれば、通話およびSMSの送信は可能ですからいざという時にも連絡をしたり受けたりということは問題なくできるでしょう。企業として儲けを生まない事業から早く撤退したいという気持ちはわかりますが、通信事業というのは公共性があるものでもありますし、簡単にガラケーをやめるというような事はしてほしくないなと心から思います。


mineoの新エントリープラン出現と新アプリ

 auのLTE通信を提供するMVNOであるmineoが安い値段で契約を維持できる新たなコースを2015年6月から提供することが発表されました。今までは月850円(税抜)の月間1GBまで高速通信が使えるコースが最安でしたが、6月以降は月間500MBというコースが新設され、その月額料金は700円(税抜)になるそうです。

 さらに、同日からアプリの「mineoスイッチ」が提供されるそうです。このアプリは長いこと私が待ち望んだもので、データ通信の速度を「高速」「低速」に切り替えることができ、低速の状態では高速クーポンを消費しませんが、通信速度は最大200kbpsに制限されるとのこと。メール通知やちょっとしたネット閲覧なら低速でも十分使えると思うので、私としては6月からはすぐに500MBプランに変更する予定です。

 私の現状での使い方としては、mineoのSIMカードが入ったスマートフォンをメインに使っているのですが、今までは常に高速クーポンを使うことしかできなかったのでインターネットラジオの使用は控えていたのですが、低速のままradikoやらじる★らじるが使えるかどうかがmineoを使い続けるかのカギになりそうな気がします。ちなみに、700円という価格設定はdocomoのMVNOと比べると高いような気がするかも知れませんが、mineoのデータプランの仕組みは、docomoのMVNOだと月150円くらいかかるSMSオプションに入る必要がなくSMSが基本料金の中で使えるので、最初からSMSを使うつもりの方はメリットが大きいですね。

 このようにできるだけ安いMVNOに私が固執するのは、すでにメインとして最大3Mbps容量無制限のぷららLTEを持っているからで(^^;)、複数ある端末を単体で動かすため(ぷららLTEのSIMはモバイルルーターに入れてあるので)、速度は遅くてもいいから安い値段で維持できるプランであればあるほどありがたいのです。昨今のMVNOを提供している会社は、高速クーポンを増やしたりといった方向でのサービス拡大はありましたが、利用料を下げるという選択肢は政府の物価を上げる政策があるためしないのかなと思っていました。それが、もうすぐ実現されるということで、私と同じようなニーズを持つユーザーを集められるのではないでしょうか。


毎月千円台で通話し放題のカラクリ

 何を隠そう、今私の契約しているauのガラケーによる通話し放題の契約において、このブログを書いている今現在のauからの請求金額は月千円そこそこしか払っていません。しかしこれにはカラクリがあって、新しい端末を購入した際に毎月値引かれる金額というのがあって、基本料はドコモやソフトバンクモバイルと横並びの2,378円(税込)です。

 先日知り合いから、会社に営業の電話がかかってきて、法人限定ながら通話し放題のガラケーを千円台で持てると勧誘を受けたという話を聞きました。キャリアはソフトバンクモバイルで、PHSではないとのこと。その方はすでにドコモでカケホーダイに加入しているので、無理に変える必要は感じていないものの、なぜ安くなるのかということに興味と不安を感じてこちらに話をしてくれたようです。

 私は、よくある期間限定のキャンペーン価格だろうと思って調べてみたら、確かに会社用のガラケープランに月1,480円(税抜)でかけ放題が使える期間限定キャンペーン用のプランがありました。ただしこれはPHSを含む他社からのMNPでの乗り換えが条件で、新規では扱っていないようです。この金額は3年間の限定で、新スーパーボーナスで端末を購入し、3年後には各社横並びの料金に戻ります。さらにこの3年間はそのまま3年契約となり(他社の場合は2年の縛りが普通)、このキャンペーン専門3年契約というものに入ることになるようですね(明細は確認できず)。

 何も問題なく同じガラケーとキャリアを3年間使い続けられればいいプランかと思いますが、使っているうちにエリアの関係で元のキャリアに戻したいと思っても通常の解約金の他に割賦販売で端末を購入している場合は残債の支払いも生じることになります。またこのキャンペーンではスマートフォンの契約はできなそうなので、ソフトバンクのガラケーで3年間使い続けられるなら乗り換えもいいのではないかと一応答えておきました。しかし、今のキャリアで使っていて問題がなければ、1,480円が3年更新でずっと続くわけでもないし、3年後の3Gガラケーがどうなっているかもわからないので、できるだけ長期縛りのある契約は避けた方が無難だというのが正直なところです。しかも、電話での営業というと相手の顔がわからないまま契約が進んでしまいますし、個人的にはそちらの方が不安になりますね。

 通常の携帯電話契約の場合でも、契約時に本来は付けなくてもいいオプション契約を強制的に付けないとキャンペーンが適用されないと言われて高い金額で契約してしまうこともあるので、このプランに興味のある方は、たとえ営業の電話がかかってきたとしても、この場合はソフトバンクの法人用の受付ホームページからまずは資料請求するなりフリーダイヤルに電話して相談してみる方が安心して話を進められるのではないでしょうか。全ての電話営業を否定するわけではありませんが、不用意に電話を受けてしまった後で畳み掛けられるような契約の進め方は、利用者の不利な条件での契約になりがちです。電話契約の場合月額は少なくても、数十年単位での総支払額は結構な数字になりますし、安易に話を進めることなく、必要があれば他社の企業契約の内容と比較してから選んだり、それこそ他社の内容を出しながら交渉をすることで、相手のペースに巻き込まれないように話を進めるのがいいと思います。


スマホは単なる道具であるという認識を

 長野県にある信州大学の入学式で、学長の先生が新入生に対して行なったスピーチが話題になっています。ある意味こうした流れに乗っかって関連することを書くこと自体、ネットの流れに踊らされている気もしますが(^^;)、さまざまな意見にはうなずけるものもそうでないものもあってまとめるのが難しいですね。

 私がまず問題だと思うのが、ネット記事を書きアップする際に、スピーチ全体の趣旨と多少違うところがあっても、どうしても過激なキーワードを入れながら読む人へ印象付けることが行なわれることがあることです。今回もスピーチの中で「スマホやめますか、信大(信州大学)生やめますか」という、まるで「スマホ=覚せい剤」のように、持っているだけで駄目なもののように語られている(もちろん、スマホ依存症の人にとってはその等式は成り立つこともあるので話がややこしいのです(^^;))ので、それをセンセーショナルに報道することによって、賛否両論の意見が飛びかうことになってしまいました。まるで撒き餌に群がる魚のように、とんでもない数の意見がネット上にあふれ、収集がつかないまま最初に発せられた極端なキーワードのみが印象に残るようでは、また同じ騒動が違う人の発言がきっかけになって繰り返されるだけのように思います。

 個人的に思うのは、スマホ否定派の方々が危惧するようなスマホに依存する学生がいたら、学校側が強制的に取り上げ、勉強に集中させることはまず無理だろうということです。スマホの存在によって学業を含む日常生活に影響が出る場合は、アルコール依存症の治療と同じようにカウンセリングによってスマホとの付き合い方を考えていかないと、依存行動はなかなか止まらないでしょう。また、傍から見るといかにもずっとスマホをいじっていて遊んでいるように見えていても、そうではない場合もあります。これは、スマホを単なる勉強の邪魔をするゲームおよびSNS専用機ととらえるか、アプリを入れることでさまざまな用途に使えるマルチデバイスととらえるかによって見方は違ってくるでしょう。

 スマートフォンが日本の社会で一般的になった時期というのは異論があるかも知れませんが、2005年にウィルコムがW-ZERO3を出したことで始まり、2007年にアップルがiPhoneを出して以降に一般化したのではないかと思います。今年大学に入学した世代というのは、中学や高校に入って初めて携帯電話を持ってもいいと言われた際には、いわゆるガラケーオンリーではなく、すでにスマホにする選択肢があったでしょう。中高生がスマホを持ってやることと言えばゲームやSNSなどのコミュニティ、動画の閲覧あたりが主で、それ以外に使いこなすことはなかなか最初のうちは難しいのではないかと思います。だからこそ、冒頭に紹介した大学の入学式での言葉がニュースソースになるのでしょう。個人的には、スマホだけを意図的に取り上げて悪者のように捉えては欲しくないですね。最初から約束としてスマホ禁止の上で学校やクラブの寮に入るような場合は別にして、スマホを使い込んでくうちに自分の頭を使いながらその補助をスマホにやってもらうだけのスキルができれば、一昔前のスマホがなかった頃と比べてできる事は飛躍的に増えます。スマホがあればネットで入手できる情報は瞬時に手に入るわけですから、その点では時間の節約すら可能になるでしょう。

 今回の報道の中で、スマホ否定派の意見に憤慨した方は、逆に今後のスマホの使い方を考えてみることをおすすめします。スマホに単に時間を奪われているような印象を周囲に与えるような使い方は少なくとも人目に付くところでは控え、リアルな生活の中で面白いことをスマホを使って実現できると行動で示してあげれば、スマホに対する偏見を持つ人の認識も変わっていく気がします。そして以前にも書きましたが、スマホ依存症というのは家庭内や会社、学校などで集団生活をしている中で不具合が起こることで問題化されるという、普通の病気とは違った認識のされ方があるということも知っておきましょう。スマホに没頭しすぎたせいで会社や学校に行けなくなったり、家族の仲が悪くなればどうにかしてこの依存症を直してほしいと周りの人が思うでしょうが、全く他人と接触を持たない中で起きている時間ずっとスマホの画面に没頭してゲームにはまっていたとしても、だれにも迷惑を掛けなければ問題は表面に出てきません。しかし、だれからも気に掛けてもらえない中でスマホ依存症が進んでしまえばそれこそ本当の悲劇に繋がります。自分にとって本当に大切なものは何なのか、そんなことも考えながらスマホと付き合っていってほしいと個人的には思います。


「dビデオ」から「dTV」へ ドコモの営業戦略とテレビ放送の行方

 私がchromecastを購入したタイミングに合わせたかのように(^^;)、ドコモのネット動画サービスが4月22日から名称が「dTV」にリニューアルされるというニュースが入ってきました。私自身はドコモの契約があるので、利用しているIDをそのまま使い31日間無料の体験ができるということで、まずはdビデオのサービスを使ってみました。

 使い勝手は普通ですが、まずは音楽ビデオをあれこれ見ている中では、内容によっては画面の粗さが目立つところもありました。それでも、主にファミリー向けのような感じで多くの作品が見られるので、月額料金の500円(税別)は、それほど高くない印象を受けました。これから発表されるであろうリニューアル後の作品の配信状況でそれなりの数の配信が行なわれるなら、単に見るだけと割り切ってそのまま契約してもいいかなと思えます。

 ドコモではdTVのサービス開始に合わせて、テレビに繋げてdTVを見るためのハード、「dTVターミナル」も新たに販売するようです。製品の写真を見ると箱形でリモコンが付いているようなので、chromecastよりテレビで見るためにはいいハードではないかと思えます。ただ、chromecastはドコモのサービスだけでなく、YouTubeなど多岐に渡って対応する動画サービスで使い分けられるので、スマートフォンを使えない家族にdTVを楽しんでもらうのならこのハード導入もありでしょう。逆に言うとスマートフォンの類を使いこなせない人でも専用リモコンがあれば簡単に使えるようにできるわけで、このままの流れでは同様のサービスを提供している携帯電話会社のサービスは何とかしないとドコモと差が開くばかりなのではないかとちょっと心配になります。

 元々テレビというのは誰でも見られるものであるので、あらゆる人にどう見られているを気にしながら作らざるを得ないところがあります。しかし有料でネット配信の動画番組を見ることが一般化すると、限られた人のみが見るという前提で作られた動画配信の番組なら、膨大なコンテンツの中の1つとして、過激な番組が制作可能になり、地上波ではとても流せない内容の番組も配信される可能性も出てきます。むしろそうした方法による発信の方が、これからの社会の中で様々な考え方を持った人の主張を理解するために役に立つかも知れません。


タフネススマホはぞんざいに扱っても大丈夫なのか?

 この記事が読まれる頃にはすでに売り切れているかも知れませんが、京セラが出したSIMフリースマートフォンのTORQUEが3万円弱の安値で売られていたようです。私は同じくらいの値でiPad mini2を買ってしまったこともありますが、まだ買えるうちにそのストアで在庫があるのを確認したものの、購入はしませんでした。

 実を言うと私は昔から防水や耐衝撃などのうたい文句には弱く(^^;)、ついついごついものを買ってしまうという傾向がありました。一応、今使っているガラケーやスマホは防水のものが多いですし、チャンスがあれば使ってみたい気もありましたが、私の中では何を差し置いてもタフネススマホが一番だという価値判断が揺らいできてしまったこともあり、あえて手を出さなかったと言えるかも知れません。

 実際のところ、スマホやガラケーの防水はどうなのかと考えた場合、大雨の中であえて雨に打たれた状態でガンガン使おうとは思っていません。お風呂の中で使う場合も、できるだけ水滴が付かないように注意して、お風呂から出たらすぐに拭いています。それでも一応防水にこだわるのは、今の時期は大丈夫ですが、夏の間に胸ポケットに入れていて自分の汗で水没反応が出ないようにするためというのが一番大きい理由です。しかしそれも、白ロムで端末を入手しているようだとキャリアの補償を使わずに新たな端末に買い替えるようになってしまったので、水没反応が出ても動くならいいかとも思えますし。

 これはスマホの話ではありませんが、いくら防水機能があるものでも無茶をすべきではないと考えるようになったきっかけがありました。かなり前の話ですが、それなりの値段を出して10気圧防水の腕時計を購入して嬉しくなって、何をするにも常に腕時計を付けていたら急に動かなくなってしまいました。なぜかというと調子に乗って寒い冬に露天風呂に入る際にも付けていたからと思われます。時計に詳しい知り合いに聞いたら、温泉の成分によってはいくら防水だといっても長時間浸けているのは故障の原因になるそうです。私の場合はそのせいもありますが、温泉に浸けた後に外に出して急激に冷えたりその逆をやったりして、内部が結露したのではないかと思っています。

 最初に紹介したタフネススマホの口コミを読んでいて思ったのは、タフなものだからどんな使い方をしても大丈夫だろうと思っている人が少なくないということです。例えばスキー場で手に持って使っていて、そのまま暖房がきいた部屋に入ってしまったら確実に結露が発生します。この場合困るのが、防水機能が付いているものは水だけでなく空気も通さないようになっているため、そのまま内部の回路が錆びてしまって故障する可能性が出てくることです。

 こうした故障を防ぐためには、スマホ自体が冷え切ってしまった場合、そのまま温かいところに持ち込まず、バッグの中に入れて持ち込み、徐々にその場の温かさに慣らすような配慮が必要です。結局のところ、いかに頑丈なものとは言っても精密機械には違いないわけですから、それなりに大切に扱ったほうがいいのではないかと思います。頑丈だからと自ら落下試験をして壊れたら怒りの持って行き場がないわけで(^^;)、こうした機能はあくまで万が一のための機能の一つと考えて使えば、これほど壊れにくいスマートフォンもないとないわけで、何事も過信は禁物だということはしっかりと理解した上で使われるのがいいでしょう。


格安SIMの選択基準は高速クーポンが月間か日毎か

 格安データ通信を提供している中では他社をリードしているIIJmioとOCNモバイルONEの新プランが出揃いました。詳しく解説しているサイトは多いと思うので、ここでは一番安いデータ通信専用の月額千円前後のプランに絞って紹介します。

 先発のIIJmioはそれまでの月間高速クーポン2GBが3GBに増え、クーポンの繰り越しが一月分できるのは変わりません。この場合、普段の使い方によっては常に高速で通信を行なっていても一月分の高速クーポンを使い切ることができない場合も出てくるでしょう。強引にこのSIMカード一枚で利用するような場合も、常に高速クーポンの利用をしないようアプリを使って設定しておけば、アプリのダウンロードやシステムの更新時くらいの容量は十分カバーできる最大6GB(1ヶ月まるまる繰り越した場合)の高速クーポンをいつでも使える状態にしておけます。しかし、常に音楽や動画を楽しむような使い方をしている方は7GBや10GBにしても足りないと感じるだけに、このプランでは不満も出ると思います。

 OCNの方は日別最安ブランで一日ごと100MBを超える110MBを一日で高速通信することができるようになるという発表がありました。これだと、先日私がアップデートしたAndroid5.1への更新データを超えてしまうので、数百メガバイトのデータをダウンロードするようなことを含めて、全ての作業をこれ一枚でやるには少々心もとないでしょう。逆に、大量のデータ通信は自宅へ戻ってのWi-Fiが使えるなら、外で暇があれば音楽を聞いたり動画を見まくるような使い方をしている方は、高速クーポンを使い切った時点でもう見ないという諦めが付きますので(^^;)、特に中高生の格安スマホの中に入れるSIMとしてはおすすめ度が増したのではないかと思います。

 どちらにするか迷って決められないという場合、こんな方法もあります。今のSIMフリースマホの中にはデュアルSIMスロットを搭載しているものもあるので、必要に応じて2つのSIMを使い分けるというのも面白いでしょう(同時に待ち受けはできないので、その都度切り替えが必要になります)。普段はOCNで使っておき、1日分の高速クーポンを使い切った後や大量のダウンロードが必要な場合のみIIJmioに切り替えるというのが賢いですね。さらに、OCNの方でip電話の050plusをセットで安く契約できるという特典があるので、050番号で事足りると思うなら相当に安くキャリアでの契約並みにスマートフォンでネットが使えるようになるでしょう。IIJmioに切り替えても着発信はできるというのもポイントが高いです。デュアルSIMスロットのあるスマートフォンはまだそこまで一般的ではないように思いますが、このような使い分けが認知されればもっと私たちの身近になっていく気もするのですが、これは今後のSIMフリースマートフォンの展開に期待しましょう。


携帯電話の更新月に悩んだ結果は?

 私の通信環境は結構複雑で(^^;)、MVNOのデータ契約をめいっぱいしていながらも、3大キャリアの契約もそれぞれ持っています。複数契約を持ち始めた当初は、3社の契約をずらしておくことでうまく回していこうかなと考えていたのですが、さまざまな事情があって、ソフトバンクはホワイトプランのみで維持していて、ドコモ契約については無料通話分なしメール定額という、それぞれ月千円程度の維持費で契約しています。ソフトバンクのホワイトプランはかなり昔に入った旧ホワイトプランなので、更新月はないのですが、ドコモ契約が2015年3月が更新月なので、解約したり他の会社に移る場合は決断が必要になってきます。

 ただ、今さらガラケー契約をMNPしてスマートフォンに代えようとは思っていませんし、他社のガラケーに代えたとしても今まで集めてきたドコモのガラケーが使えなくなってしまいます。相当条件が良く契約を移行できたとしても、また2年後に同じ問題が出てきてしまうこともあり、ドコモの契約はそのまま維持することを選択することにしました。

 今のドコモ回線の使い方としては、Gmailの転送先として設定してはいるものの、その役割はスマートフォンとだぶってしまっています。もしスマートフォンが使えなくなってしまった場合にキャリアメールからブログおよびツイッターへの投稿ができるようにしてはありますが、これもスマートフォンで代替できるのですよね(^^;)。ただ、090番号のあるドコモ端末はこの回線だけなので、ここで考え方を変えて、別の方法でドコモのガラケーでできて、スマートフォンやタブレット端末ではできないことを模索してみることにしました。

 というのも、スマートフォンが主流になる前の携帯電話のラインナップは、普通のガラケーに混じって、相当個性的な端末もありました。そうした端末の中でもそこそこの状態のものを安く手に入れることができる場合もあるので、そうした端末を狙って購入し、今のプランで何とか使っていこうという算段です。

 今使っているドコモのF-02Cという一見普通のガラケーも、bluetoothを使って外付キーボードが使えてしまうという、ある意味とても個性的なガラケーなのですが、それ以上の機能や形を持つガラケーはいろいろあるので、今後の2年間はそうした面白そうな古いドコモガラケーの白ロムをカード入れ替えで使い分けていこうかなと思っています。


理屈通りには行かない? 中高生のスマホ選び

 知り合いの方と格安スマホの話をしている中、その方のお子さんが中学校に上がるについて、スマートフォンを持たせなくてはという話になりました。

 私自身でも格安のSIMカードを使ってスマートフォンを使っていることもあり、ネットで動画を見てちょっと調べものをして、コミュニケーションでツイッターやLINEをするだけなら格安スマホに格安SIMカードの組み合わせで何ら問題ないように思います。その際、今MVNO各社が売り出している通話もできるプランで契約すればキャリアメールはできないものの、通話およびSMSは問題なく使えます。IIJmio系列の契約では、最安のプランでも4月1日から月間3GBまで高速で使えるようになりますし、比較対象としては1日ごとの高速クーポンが付き、さらに050plusというIP電話の月額使用料が無料のocn モバイル oneのどちらかのSIMを契約すれば十分だという風に個人的には思います。通話を友人や家族間でする可能性が高い場合は050plusを使うか、そうではなくもLINE電話を活用するようにすれば、端末代は別にしても通信費を月額2,000円以内で収めることも可能です。

 ただ、このように合理的な理屈で計り切れないのが学校内の微妙な人間関係というやつで(^^;)、貧富の差というわけではありませんが、大手3キャリアと普通に契約したiPhoneやXperiaを持っている人と比べられると、格安スマホに格安SIMを使っているというのは子供の心にとっては微妙に影を投げかける場合もあるのではないかと取り越し苦労的な心配をしてしまうところもあります。

 あえて、友達同士でのスマホ見せあいに対応できるように、新型のiPhoneやXperiaのdocomo白ロムを用意して与えるという方法もありますが、これもいろいろ状況を考えるとこれでいいとは断言できないでしょう。というのも、子ども同士では新型のスマホを持っているとなると、当然キャリア契約をしていてフルでいろんな機能が使えると思うでしょう。そんな中、中のSIMカードが格安契約だったことがわかればかえって友だちの中で軽蔑の対象になりはしないかということも考えてしまうのですね(^^;)。それならいっそ最初から開き直ってブランド力はないながらも性能はそこそこで外部メモリカードも使え、LTEおよびFOMAプラスエリアに対応したZenfone5あたりで始めるとか、そんな選択もあるのではないかと思ったりもします。

 こういう話をその方にしたら、とりあえずは子どもさんの友人がどのようなスマホを持っているかを確認した後で、格安SIMに格安スマホ(または程度のいい白ロム購入)の組み合わせにするか、大手キャリアで契約するかを判断するという話に落ち着きました。こちらの都合だけでは何ともならないというのは歯がゆいですが、強制的に与えたスマホがいじめの原因になってしまうなんてことになったら困りますし、子供に甘いと言われても子供同士のコミュニケーションの中で問題にならないものに落ち着いてくれればいいと思っています(^^)。


スマートウォッチは普及するか?

 Appleの記者発表が先日行なわれましたが、個人的にはiPad miniの新しいものが出たら、先日iPad mini2を購入したばかりの私としてはがっかりしてしまうところでしたが、大きな発表はiPadではなく、腕時計型のモバイル端末、スマートウォッチの「Apple Watch」でした。単体では実力を発揮できませんが、iPhoneとの連携をすることで単なる腕時計以上の能力を発揮すると思われるハードです。

 話の流れでは、Apple Watchによって腕時計が売れなくなるのではというウェブページもありますが、一番安いものでも4万円ちょっとと、それなりの腕時計が買えるくらいの価格です。その他にも多くのバリエーションがあり、10万円以上のものや、一本200万円なんてものもあります(^^;)。この価格と、満充電しての連続駆動時間が18時間というスペックを見ると、これは腕時計としてはとても使えないのではと思われる方も少なくないと思います。ただ、Appleの出した腕時計型の端末の初代機でもありますし、今後の技術革新や腕時計としての質感の出し方によっては、腕時計メーカーの脅威になる可能性はあると私は思っています。

 私自身も、現在一応スマートウォッチと言えるであろう、Bluetooth4.0接続のCASIOのG-Shockを持っています。時計としての存在感というのはベーシックなG-Shockと全く変わらないと言えますが、メールやtwitter、facebookの通知を受け取れることとは別に、もう一つ大きな特徴があります。今の時計の中で電波時計以外のものは時間がずれてしまった場合、修正が必要になります。カレンダーも付いていないアナログの時計なら手動で簡単に時刻の修正ができますが、カレンダー付きのアナログ時計を修正するのは大変な場合もありますし、デジタル表示の時計を修正するのは何回もボタンを正確に押し続けなければならないなど結構面倒なものです。唯一時刻合わせの必要のないとされる電波時計でさえも、いったん止まってしまったらきちんと電波を受信できる場所に置いてしばらく置かないと時刻は合いません。また、さまざまな付加機能を使って画面表示を変えたいと思っても、すぐに設定を変更させることは難しいでしょう。多機能化した製品の中でユーザーが操作方法を覚えられないというのが今のハイテクを駆使した腕時計の弱点の一つだと思いますが、いわゆるスマートウォッチなら、スマートフォンやタブレット端末と連携することが前提であるので、スマートフォン側でアプリを起動してその画面で設定を行ない、その情報をスマートウォッチに飛ばすことで簡単に設定や時刻修正、さらには今までの腕時計の常識を超えた複雑な動作までも対応していくことが考えられます。

 ちなみに、私の腕時計はBluetoothによる接続をすることで日時が合うので、電池の節約のため朝に接続して夜に接続を切るような使い方をしているうちは、時刻修正の作業は全く必要なくなりました。接続を続けている場合でも、専用アプリから手動(ボタンプッシュのみ)で時刻を合わせることもできます。このように、スマートウォッチに搭載された全ての機能を直感的に操作できるスマートフォン用のアプリを使ってできるようになるなら、今まで憧れつつも使えなさそうだと多機能時計を敬遠していた人も、スマートフォンとスマートウォッチをセットで使うというパターンならと、今までの腕時計から変える可能性は出てくると思います。

 さらに、これは売る側の立場としてみると、このスマートウォッチというのはスマートフォンと同様に先が見えない形での進化が見込まれるハードでありますから、今までの腕時計のように一台買ったらしばらくは使い続けるという利用パターンから、スマートフォンの進化とともに新しいモデルに買い換える消費行動が見込まれます。そうなると、ユーザーの方では今のスマートフォン業界の中のiPhoneのように、Apple Watch以外のスマートウォッチの選択肢はなくなるわけですから、この分野でAppleに先を越されないように他の時計メーカーが躍起になっているのはこのせいでしょう。今まで高価な購入費だけでなく定期的なメンテナンスに相当のお金を出していた人が、それまでの価値観を変えて腕に巻く最新のテクノロジーを求めるか否かは、やはり魅力的な製品を出し続けていけるかにかかっています。このままApple Watchが確固たる地位を築くのか、従来の時計メーカーや、今まで時計とは関係がなかったメーカーが割って入るのか、これから見ものになってくると思っています。