月別アーカイブ: 2024年1月

本気でスマホによる決済やサービス利用を普及させたいなら企業・お店も通信料負担が必要では?

私たちが普段の生活をしていく中で、確実に増えているのが個人のスマホを使った様々な企業のサービス提供だと思います。お店のクーポンや支払いだけでなく、お店に入って食事の注文をするにも個人のスマホを使ってお店の注文を取ることを求めるところすらあります。また、最近は旅行のクーポン付きの周遊チケットなども利用者が自分の費用でダウンロードさせることで企業側がチケット発券にかかる費用を削減しているような事もあります。

こうした状況について、人によっては腑に落ちないと思っている人がいるようです。どういうことかというと、企業やお店のサービスを利用するために専用のアプリをダウンロードしたり、LINEの友だち登録をさせたり、さらに注文にも専用のサイトにアクセスさせたり、支払いにもネット通信が必要になるのですが、その人が契約しているプランによってはそうした事でデータを消費してしまうことによる影響が出てくる場合があるのです。

このスマホによる通信料というのは、あくまでスマホを持っている個人の負担というのが現状です。高速クーポンを使い切ってしまうと、買い物などに影響が出るようなプラン加入をしている方は、全てを省力化し、チケット・クーポン取得や専用アプリのダウンロード、注文や支払いまで、全てお客さん側が通信料を負担するのが当り前なのかとぐちの一つでも言いたくなる人もいるのではないでしょうか。

個人的には、せめてお店の中では無料で利用可能なWi-Fiを提供し、人によっては残り少なくなっている(ないしはすでに使い切ってしまった)高速クーポンを使わないで済むようにすべきではないかと思うのですが、過去に紹介しましたが、今は過去に無料Wi-Fiを提供していたコンビニさえその提供を「コストの関係」で廃止して今に至るのです。

現状では高速クーポンを使い切ってもそれなりに使い続けられる最大1Mbpsで利用できる、月約3千円くらいのプランを使っていないと、月末になるに従ってクーポンの使用や支払いについても時間がかかって使いずらくなる人が出てきてしまうのではないかと思います。それでは、せっかくスマホで全てできるようになったとしても、そうしたサービスを使おうと思っている人の中には、サービスが満足に使えない人が出てきてしまうので、生活全般におけるスマホの利用が滞ることにもなりかねません。

さらに、例えば地下にお店があってお店側が店内での電波状況が悪いまま営業をしている場合など、十分に高速で接続できるような環境を持っている人であってもスマホが使えなくなるような事も考えられます。もはやスマホを使ったインターネットというのは、人が住んでいたり利用したりする場所では穴を開けることなく、誰でも使えるようなインフラの整備というものが望まれます。

個人的には、無料Wi-Fiを整備するのが難しいのなら、日本の通信キャリアは個人だけを相手にプランを提供するのではなく、お客さんにあえてインターネットを使わせて省力化を計っている企業があれば、そちらの方にも負担を求める形で、新しい料金プランを出すくらいの事をしても良いのではないかと思います。具体的には千円くらいで最大1Mbps固定のデータ通信が可能なくらいのプランを出せれば、少なくともスマホを使って様々なサービスを受けようと思っている人であれば、まず問題なくスマホだけで完結するサービスを利用することにストレスはなくなります。

それが無理なら、利用したいお店や企業のサービスを受ける前にその企業の広告を見ることで、アプリのダウンロードやクーポン獲得などに必要なネット通信量を付与するような仕組みを作るとか、一方的にサービスを受ける側が費用(ネット通信の高速容量)を負担しなければならない現状からの変化をきちんと考えて欲しいものです。

全てを個人で購入した通信費で賄わせるような現状の状況というのは、あまりにも企業の思う通りに個人が動かされている感じがしてなりません。今後、自動車の自動運転が実用化されれば、当然車からネットを介して通信しながら車を自動運転させるということになると思うのですが、ドライバーはそのためのデータ通信費をスマホ利用のためのネット料金とは別に負担しなければならないのかなど、あらゆる面でこうした問題が起こってくるのではないかと思います。現在はあくまで、利用者の側で文句も言えずに、そうした費用の一部を負担しているということがあるので、実際に現場でこれはおかしいと思うような対応をされた場合、少なくともきちんと意見を言うようにしたいと個人的には思っています。


ノートパソコンを使い旅先で必要最低限の利用を考えるならWinPCかChromebookか

現在、自宅でも持ち出しても使っているノートパソコンはウィンドウズが入っていないChromebookのいわゆる文教モデルというものになります。小学生~中学生が使っているものと考えていただければだいたいそんなものだと思って良いものです。元々は学校の授業で使うために作られたものですが、余ってしまったのか契約できなくなってしまったのかわかりませんが、たまにまだ使われていないものが安く売られていることがあるので、私自身もそういったタイミングで購入しました。

文教用のパソコンには一定のサイズや仕様があるようで、私の持っているものは11インチで重量は1キロ超えと、いわゆるモバイルパソコンというものと比べると少し大きくて重いものではあるのですが、何せ文教用ということで、その大きさのパソコンを入れて持ち運びのできるケースなども売っていたりするので、そうしたものを使いながら、私自身は小学生も使っているようなパソコンを外に持ち出して主にネットを見たり、ブログを書いたり、ちょっとした動画や音楽を楽しんだりとかなりマルチに使っています。

ただし、このChromebookは、基本的にはブラウザを動かして使う仕様になっており、普通のパソコン(ウィンドウズやマック)と比べると常にインターネットに接続されていてはじめて使えるような仕組みになっています。また、仕事に使う場合などに多く使われるOfficeアプリも入っていませんし入れることもできないので、あくまでネットに接続している状況で使うことになります。

そんなわけで、移動中や旅先で使う場合には、スマホからテザリングして使うことが多くなるのですが、その際にはしっかりとデータ容量を消費することになります。通常のパソコンの場合は、インターネットに接続していなくても、アプリを入れていればそこでOfficeを使って保存することもできますが、そういう事ができない代わりに安くて低スペックでも動作がきびきびしているというメリットもあるので、これはあくまでその人の使い方によるところが大きいのではないかと思います。

実はChromebookを使う前は、10インチのモバイルノートパソコンをメインに使っていました。ただ、OSをWindows11にアップグレードできたのですが、本体の64GBしかなく、さらにCPUもセレロンの低性能なため、動作が遅いということと、近々ウィンドウズのアップデートを繰り返しているうちに、本体の容量がパンクしてしまう恐れが出てきました。逆にChromebookならそんなことはないので、日常でも旅先でも持ち歩くものはChromebookになってしまったのです。

そうは言っても旅先でウィンドウズでしか使えないアプリを使いたい時もあります。そのために、自宅に置いてあるMiniPCをリモートで接続することで、外出先でウィンドウズを使うという事もできるようにしていて、現状ではその使い勝手には十分満足しているのですが、やはりネットができない環境では何もできなくなってしまうというのは個人的なリスクとしてあるので、今使っているChromebookを増やすのではなく、用途に差があるウィンドウズノートをモバイル用に使うのもありかなという気が今しています。

たまたま前回書いたSMS(スマホのショートメッセージ)の事について考えていた時、私がメインの番号に使っている回線は楽天モバイルで、楽天モバイルには回線の入ったスマホとパソコン(Win・Mac)が同じワイファイでつながっている時に自局の番号をパソコン上から音声通話およびSMSが利用可能な「デスクトップ版Rakuten Link」アプリが使えるので、例えばホテルのワイファイを使ってパソコン上から会話したり、SMSで長文のメッセージを楽に送ることができるようになります。

実のところ、同じメッセージでもLINEを使ったやり取りの場合でも、スマホで小さな画面キーボードを押すのが苦痛になるので(私の使っているスマホは画面の小さいRakute Hand 5Gということもあります)、Chromeブラウザの機能拡張でLINEをパソコン上(これはChromebookでも可)で行なうことが多いので、外出先というよりも、もし自分の住む地域で大きな災害が起こってしまった場合、やはり色々な連絡方法を使える方が良いのでは? と思ってしまったのです。もちろん、Chromebookには便利な点もたくさんあり、今使っているモデルの利用期限が到来する前に、また新しく購入しようとは思っているのですが、多少値は張っても、きびきび動いて長く使えそうなウィンドウズが入ったモバイルパソコンを手に入れたいと思います。

当初は、自宅据え置き用でそこそこではなく、もう少し機能が上のノートパソコンを買っておいた方が良いかと考えていて、過去に書きましたがパソコン用に毎月別会計を作っているのですが、ゲームも動画編集もやらない自分にとっては、いざという時にはすぐに持って逃げられるということと、あとはPD電源を利用でき、もしACアダプターを持ち出し忘れても、後から汎用のもので何とかなるような状況を作っておきたい(Chromebookはすでにできているので、ACアダプターを共用できることになります)とも思っています。

私のやり方は他の人にも同じように合うとは思えませんが、購入できる価格で比較すると、圧倒的にChromebookの方が安価で導入でき、いったん自分のスマホとペアリングしておけば、Chromebookのネット接続はパソコン側からの操作だけでテザリングが可能になるので、旅先で使うパソコンとして導入はしやすいと思います。安いというのは壊れてもそこまで落ち込まずに済むということでもあり、Chromebookは基本データを本体に保存しないので、データの消失も起きにくいというメリットもあります。ただ逆に、クラウド上だけでなくパソコン本体にもデータを入れてネットが使えないところでも活用したいなら、ウィンドウズなどのPCでモバイルする必要が出てきます。

ただ、Chromebookとウィンドウズのモバイルパソコン2台購入しても、もしかしたらiPad一台よりも安く上がってしまう可能性もあります。スマホもアンドロイドでしたら、さらに安く上がるでしょう。まだいつかはわかりませんが、自分の使い方で何とかきびきびと使えそうなモバイルノートバソコンは、今持っているセレロンのモバイルパソコンの容量がいっぱいになる前に何とか手に入れたいと思っています。ちなみに、そのノートパソコンをこの文章を書く前に久しぶりに起動したのですが、Windows Updateに相当時間がかかっており、おそらくこの文章を書き終わった後もパソコンの前でにらめっこをしなければならないほど動作がもっさりしていて、それがいざ外で使おうとなったらかなりのストレスになると思います。あまり安いのを買うと、使っているうちにそのような状態に追い込まれてしまいますので、同じ失敗は繰り返さないように、これからはじっくりと機種選定をしていこうと思っています。


実は最強かも?楽天モバイル利用でのメッセージ送信が気がねなく使えるのはかなり便利と実感

前回は年賀状のやり取りに関して住所のデータを持つことの大切さについて書きましたが、もう一つ、実は便利なツールとしての携帯番号へ直接メールをするダイレクトメッセージについて、このごろ思っていることを書いておきたいと思います。

人との付き合いは友人だけでなく、職場の同僚やご近所(町内会や自治会、PTA)など多岐にわたります。

先日、電話番号のやり取りだけはしていた職場の同僚から電話ではなく電話番号にダイレクトメッセージが入りました。急に仕事を休むことになったものの、会社と連絡が取れないので出社した際に伝えて欲しいとのこと。この使い方は、実に理にかなっています。というのも、メッセージを送った人および送信時間、さらに内容までこちらのスマホの方に残っているので、出社をした際に説明するだけでなく、そのメッセージを見せることで、きちんとその内容を会社の方に把握してもらうことができるのです。

基本的には電話が苦手な方や、相手に電話をするタイミングがわからない場合にはメッセージは便利なのですが、私の使っている楽天モバイルでは、Androidスマホからなら、専用アプリのRakuten Link経由での送信なら国内においては送信料金がかかる心配がないので、長文のメールになっても料金を気にしないでメッセージのやり取りをしても大丈夫ですし、普段使っていなくても、気楽に何回も会話するように連絡を取り合うことができます。

またこれは別の話ですが、自分よりかなり年上の方は、相当電話番号に直接メッセージを送るSMSを日常的な連絡として活用しているようで、以前近所の方と連絡を取る必要があり、その方が留守がちだったのでメモに自分の携帯番号を書いて連絡を下さいとポストに入れておいたら、しばらくして電話ではなくSMSでメッセージが入ったのには正直びっくりしました。ただ、このようにダイレクトメッセージで連絡が取れると、出したメッセージを読んでくれているかということまで手元でわかるので、実際に会わなくてもそれなりにコミュニケーションが取れ、その後お会いした時にもスムーズに話を進めることができました。

さらに、その時には自分の回線を楽天モバイルに変えた直後だったので、向こうからは一通ごとの送信料がかかっているかも知れませんが、Rakuten Linkから送信すれば(Androidの場合)、送信料もかからず、もし楽天の回線が繋がらなくても送信だけはできると思うので、その点でもいざという時の有効な通信手段の一つになりうると思います。

今の時代はSNSやメッセージアプリで連絡を取るのが普通だと考えがちですが、大きな災害などで親戚と連絡を取りたいと思った場合、避難所で生活をしている中では特に、闇雲に電話を掛けるのは相手の状況によってはストレスにしかならない場合も出てくるのではないでしょうか。常日頃、親戚同士でLINEのグループを組んだり、IDを交換しているような場合は別ですが、何の前ぶれもなく連絡が取れなくなった場合に備えて、住所だけでなく、持っていれば親戚の方の携帯番号についても相手の了解のもと手に入れておくことが、実はいざという時には役に立つのではないかと思う次第です。


年賀状は将来的には消えていく運命ではあるものの簡単になかったことにして良いのか

今年の秋から郵便料金が上がり、ハガキや封書に貼る切手の値段が上がることが発表された今、来年の年賀状はどうしようと思っている方は多くいるのではないかと思います。こちらの方は細々と出し続けていて、昨日発表されたお年玉付年賀ハガキの当選番号には何とか切手シートが当たるくらいの年賀状は届いているのですが、来年用の年賀状は一枚85円になるので、100枚で8,500円ということになります。

年賀状の切手シートは連番のうち下2ケタの番号が3つあるので、100枚貰えばまず切手シートはもらえるような感じになると思いますが、今年限りで年賀状納めをする人もいると思いますので、出す方も少なくなろのではないかとは思うのですが、今年についてはそうした「年賀状納め」をというようなメッセージを書いて送ってくれた友人はいなかったので、多少コストは上がっても、少なくとも今年送ってくれた人には出そうとは思っているのですが。

もちろん、年賀状じまいをする方の気持ちはわからないでもありません。自分自身、もはや手書きで何かを書いて手紙を出すということは無く、ちょっとした文章ならパソコンのキーボードから打ってしまった方が早く、印刷すれば誰が読んでもわかるきれいな文字で出すことができます。年賀状の時だけいちいち手書きで一筆書き添えるというのも、数が多いと年末の忙しい時にはかなりストレスになることも事実です。そうした毎年の苦労から逃れ、連絡が必要な人にはすでに知っている携帯電話の番号への電話やダイレクトメッセージ、メールアドレス、LINEなどのIDに連絡を取れば良いから出さないというのは理にかなっているように思えます。ただ、これは一昨年かその前か忘れたのですが、このブログに書いたかも知れませんが、改めて年賀状を出すことの大切さというものを自分で考えた事があるので、その話を少し書きます。

毎年の年賀状は、その前年に年賀状をいただいたり、年賀状は来なかったものの喪中はがきが来た人をピックアップしてリストを作って出しています。その年は、前年に引っ越しをした年であり、郵便は住所変更届を出していたので一定期間は転送されるのですが、年明けにはその転送期間も過ぎ、私のところに年賀状を出したものの、転居先不明で戻ってきてしまった友人がいました。過去の年賀状には住所とともに自宅の電話番号(固定電話)を記載していたのですが、あまりに迷惑電話や詐欺と思われるような電話が多かったため、当初は新居にも電話番号を引き継いでいたのですが、携帯電話で十分と思って長年多くの人に知らせていた電話を解約しました。そうなると、自分の携帯番号を知らない人は、こちらから年賀状を出さない限り、新たな自分の住所を知らず、相手から見ると行方不明ということになってしまいます。

その時は、その相手との共通の友人から携帯電話の番号に電話が来ました。話を聞いて、その友人へはついうっかりリストから外してしまったことを伝えると、改めて新住所を教えてやっても良いかと聞かれたので、その電話上で改めて自分の住所をその友人に教え、その友人との年賀状交流が止まる寸前のところで回避されました。

友人の中には学校を卒業して以来会っていない人も少なくないですが、そういう人には当然LINEのIDも伝えていませんので、人生の中でも住所や電話番号、メールアドレスが変わって連絡が取れなくなる可能性を考えると、年賀状だけのつながりではあるのですが、一年間のつながりを維持するためには、やはり年賀状のやり取りをしている人が自ら止めるまでは自分からは止めない方が良いかな? という感じはします。今回紹介した友人とは実際に会うことは今までありませんでしたが、いつ状況が変わって連絡を取り合うようになるかも知れません。

今年は能登半島でかなり甚大な被害が出ている大きな地震が発生しました。こうしたことは自分の所でも起こる可能性は大きいですが、少なくとも住所を知っていさえすれば、宅配便が動かないような場合でも「レターパック」(速達扱いでバイクで配達する)に支援物資を入れて送ることは可能になります。今回の地震に関しては金沢市在住の友人はいますが、もし輪島や珠洲など、長期避難が疑われるような所に住んでいる人と年賀状交換をしていた場合、まずそうした直接的な支援が可能ですので、やはり住所をやり取りしていつでも物を送れたり、状況によっては直接訪れることのできる住所というデータを共有することは大事だろうと思います。

ですから、もしすでに年賀状じまいをしてしまっている方でも、かけがえのない友人が遠方にいるのであれば、転居や携帯番号の変更時にはハガキに限らず、メッセージや電子メールでも住所や電話番号についての情報はその都度送ってあげることはした方が良いのではないかと思うのです。ここまで、まだ一年のうちいくらかも経ってはいないものの、あまりの考えられない状況が起こっている中で、大切なのは人と人とのつながりなのではないかと思ったりします。年賀状は出さなくても、そうした人のつながりを考えた行動は必要ではないかと思います。


最新の安性装置の付いた車でも重大な人身事故は普通に起きてしまうのか?

タクシーの運転手の数が少ない事が問題になっている中、昨日朝のテレビニュースを見ていたら20代の運転手の人が運転するタクシーが東京都港区で自転車に乗った高校生と人身事故を起こし、被害者は報道時には意識不明の重体というニュースを見ました。被害を受けた方の意識が戻ることをお祈りしながら、一つの疑問が浮かんできましたのでここに書かせていただきたいと思います。

現在のタクシーは昔のそれと違って、東京の複雑な道であってもその道を全て覚えることなく、カーナビに目的地を入力すれば運転をアシストできる点から、そこまでタクシー運転手の負担は少なくなっています。恐らく今回事故を起こされた運転手の方も、そうした状況があるからこそ、運転手として働いていたのではないかと思います。

さらに、昔と違う点というのは、カーナビだけでなく様々な安性に関わるアシスト機能が車に付いたことです。レーンからのはみ出しを検知したり、衝突するかも知れない状況では自動ブレーキが起動して事故を回避したり、私たちはテレビコマーシャルなどでもそうした素晴らしい機能の付いた新車の性能を見ています。

今回、テレビでは事故を起こした車両が出ていましたが、車名はすぐにはわかりませんでしたが、車に付いていた会社名のロゴから、その会社が採用しているタクシー用車両がニュースで出ていたものと同じだと思い、その車種が個人的にではありますが特定できました。その車種とは、トヨタがタクシー用として作っていると思われるその名も「JPN TAXI」という車ではないかと思われます。

車名がわかれば、その車の安全性能についてもネット上で追っていくことができます。トヨタのホームページで調べると、この車には当然ながら、数々の安全装置が付いています。今回の事故との関連で言うと、衝突被害軽減ブレーキ(対歩行者)やペダル踏み間違い時加速抑制装置など安全運転を支援する装置を搭載しているということです。

運転手は現場で逮捕されたとニュースでは報じられていましたが、ここで一つの疑問が生じます。ニュースでは、高校生が横断歩道を渡っていてタクシーにはねられたという事なのですが、その際に衝突被害軽減ブレーキは効かなかったのか、効いていても相手が意識不明になるほどの衝撃だったのか、その辺が良くわかりません。

タクシー運転手が信号無視をしてかなりのスピードで交差点に侵入するような状況であれば、急ブレーキがかかってもなかなか車を安全に停止させることは難しいので、当然過失運転の責任が問われるわけですが、タクシー運転手は十分に休養をしてハンドルを握っていると思うので、「なぜ安全装置付きの車で重大な人身事故が起こったのか」という点について、しっかり解明をお願いしたいと個人的には思います。

これから、有人から無人へと車の運転はシフトされていくと思いますが、もし安全装置が働かなかったということになると、現在自動運転車を開発されている方々にとっても大きな問題であるとも言えます。と同時に、今後もしタクシーが自動運転になったとして、今回のような歩行者・自転車との重大な人身事故を未然に防ぐためにはどうすれば良いのか、それをきちんとクリアしてもらわないと大変ですし、その前段階の課題もあります。

以前から報道されているように、タクシー運転手の労働力不足を補うものとして、2024年4月から「ライドシェア」のシステムが一部地域で解禁されます。「ライドシェア」とは、一般のドライバーが自家用車を使って有償で旅客を運ぶ仕組みですが、ドライバーの所有する車の安全性能というのはまちまちで、常に正確に動作するのかの点検を定期的に行なえても今回のような事故が起こる場合には、本職のタクシードライバーと同じように、たとえ別に仕事を持っているような方でも、きちんと乗車前には一定時間の休息が必要になってくると思います。そうした勤務管理はどうするのかとか、大きな事故が起こってから検討されるのでは遅すぎます。


アイリスオーヤマのクーラーボックスVITC-40 その2 使用保冷剤と保冷力

単にレジャー用として使うのも良いと思う、アイリスオーヤマの6面真空のクーラーボックスですが、ここでは自宅に置き続けることで小型冷蔵庫の代わりに使うため、保冷時間がどのくらい継続するのか、自分なりに調べてみることにしました。

まずは、アイリスオーヤマのホームページに保冷力の実験の様子があるので、まずはそこから紹介していきましょう。実験には2つあるので、箇条書きにして紹介します。

・実験1
外気温20~30℃で容量比40%(約16kg)の氷が完全に溶けるまで約13.3日
・実験2
外気温40℃で容量比20%(約8kg)の氷が完全に溶けるまで約55時間

クーラーボックス本体にも「55時間」の文字が貼ってあり、このクーラーボックスの性能を説明するためのてっとり早いデータが、実験2の方のデータになるわけです。ただ、このクーラーボックスを冷蔵庫の冷蔵室代わりに使おうと思った場合、大量の氷を使うのは、水抜き穴が無いこのクーラーボックスは実用的ではありません。私の場合は、10Lと容量は小さい、ポータブル電源で動く冷蔵冷凍庫で凍らせられる分の保冷剤しか用意できないので、それでも実用的に長く保冷できるような保冷剤の質と量について色々と試行錯誤をしてみました。

ちなみに、このクーラーボックスを購入する前に使っていた底面のみ真空パネルを使った容量半分の20Lのクーラーボックスには、6℃で凍るためクーラーボックス内の温度を6℃以下にキープすれば交換する必要のない「冷気まもるくん」という特殊な保冷剤(1個550g)を3個、約5時間で0℃で固まるレギュラータイプの保冷剤500gを4個に350gを1個の合計8個の保冷剤(容量の合計は4kg)と容量比20%の保冷剤を入れたところ、15~20時間は6℃以下をキープすることができました。ただ、それだけの保冷剤を入れると、肝心の食材が入らないだけでなく、連続して使って丸一日は持たないので、保冷剤の交換時期に悩んでいました。

今回、倍の40Lの容量がありますが、小型冷蔵冷凍庫で凍らせることのできる保冷剤の数には限りがあるので、今回新たに「冷気まもるくん」を3個増やし合計6個にし、0℃の保冷剤500gのもの(ダイソーで一個110円で購入)を6個にして、保冷剤の容量は6.3kg容量比を約15.8%にして、0℃の保冷剤6個のみを交換することで、クーラーボックス内が5℃に到達するまでの時間を計ってみました。実験は1月に行なったので、室温は約20℃と低いので、夏には改めて時間を計り直す必要はあるかと思います。クーラーボックス内は事前に保冷剤で冷やしておき、「冷気まもるくん」が固まる6℃弱の状態で固まった500gの保冷剤6個を入れ替えて実験をスタートさせました。

入替直後には庫内は1℃台に下がり、そこから一定の温度をキープしながらゆるやかに室温は上がっていきます。ちなみに、庫内温度はBluethoothでスマホと連動した温度計を使っているので、クーラーボックスの開閉は中のものを取り出す時だけで最少限に抑えています(全く開閉しないのではありません)。

当初は、24時間は5℃以下をキープして欲しいと、少々このクーラーボックスの性能を考えていたのですが、24時間を悠々と超え、最終的には45時間を経快したところで5.1℃になり、そこで保冷剤の交換をしました。その時にはすでに保冷剤は溶けてしまっていましたが、十分に冷たさは保っていました。実験開始時の6℃くらいになるまで庫内を冷やせば、恐らく丸二日間は保冷剤の交換をしないで済むとは思います。

ただ、この話には続きがあって、実験終了後に入れ換えた保冷剤で再度計ってみたところ(庫内温度約5℃からスタート)、スタート時の室温の違いによってさらに保冷力が伸び、保冷剤入れ替え当初の室温は氷点下に到達しそこからゆるやかに温度が上がっていき、前回交換時の庫内温度5℃に達するのにかかった時間は、前回の実験以上である約49時間に到達しました(その後すぐに5℃に到達しました)。条件が少し変わっただけで丸二日以上5℃以下の庫内温度をキープできたことになります。たった1℃の差ではありますが、こうした形でローテーションできれば、あとは真夏の室内でのデータと合わせても、少なくとも丸一日以上はキープは可能だと思うので、一年中サブ冷蔵庫としてこのクーラーボックスを使えるようになるでしょう。

今回のポイントは、容量比を増やしているのに交換する保冷剤の数を少なくするため、6℃以下で固まるタイプの保冷剤を利用したことだろうと思います。今では入手は難しいとは思いますが、効率よく冷蔵庫のサブとして使うなら、ぜひ手に入れておきたいところです。

もしクーラーボックスを氷点下まで下げたい場合には、固まるまで18~24時間もかかる「氷点下パック」(緑色の液体になっている場合が多い)を使う必要がありますが、これだけの保冷力があると、長時間かけて保冷剤を凍らせている間もかなり長い時間室内は氷点下をキープさせることは可能でしょうから、災害時でもミニ冷蔵冷凍庫を稼働し続ければ、このクーラーボックスを冷凍庫としても使える可能性が出てきます。ただその場合は、40Lも容量が必要ないと思うので、容量半分の20Lのものをミニ冷凍庫として使うのも有りでしょう。

私の場合は、このクーラーボックスは冷蔵庫として使えれば良いと思っているので、実際に長期停電になった場合は、凍った保冷剤に交換したら冷蔵庫の電源を切り、その間は別の用途にポータブル電源を使いながら充電も行ない、1日半くらい経ったところで改めて保冷剤を冷やし始めれば、恐らく庫内温度が5~6℃になる前に保冷剤を凍らせることは可能だと思います。

実験の結果、本格的にこのクーラーボックスをサブの冷蔵室として使うことができることがわかったので、今年の夏はかなり生活が変わるかなという感じがします。当然同じことは大きなポータブル冷蔵冷凍庫を用意してもできるのですが、災害対策も兼ねられ、小容量のポータブル電源でも十分使えるという小回りの良さという点では、この組み合わせは絶妙だろうと思います。もちろん、このセットを車中泊をするための車に仕込めば、ポータブル電源の充電は走行充電で2時間も走れば空のポータブル電源も満タンにできるので、特に電源回りの設備を用意していなくても、シガーソケットからポータブル電源の充電を行なうだけで、長期間の車中泊旅行に使えるようになります。旅先では食材を買えば氷をもらうこともできるので、さらにポータブル冷蔵庫の負担は下がるでしょう。

そんなわけで、現在比較的大きめのポータブル冷蔵冷凍庫の購入を考えている方がいたら、「ミニ冷蔵冷凍庫」と「高性能クーラーボックス」の組み合わせの可能性についても考えてみると良いでしょう。自宅で停電が続いた場合や、キャンプ場で逗留するような場合でも、日照時間が比較的あるような場所であったり、日常的に日照の多い地域にお住まいの方であれば、100Wクラスのソーラーパネル一つでも、200Whのポータブル電源は4~5時間で満充電できるような計算を立てられます。物を冷やすための電気の使用量を抑えられれば他の方にも電気を使えますし、クーラーボックス自体は電気は使いませんので、どこかで氷を調達することだけでも使えるので、災害時での使いやすさもあります。皆様の車中泊グッズ購入のための参考になれば幸いです。

アイリスオーヤマ VITC-40


アイリスオーヤマのクーラーボックスVITC-40 その1 概要と購入目的について

今回紹介するものは、商品のニーズからすると、今はそれほど需要がないかと思われがちな「クーラーボックス」ですが、逆に考えると夏と比べるとそこまで今ニーズがないことで、昨年の真夏より約1万円ほど安く購入できました。狙うのは、かなり大きいものの保冷効果としては最高と言われる発泡ウレタンの外側に、高い保温・保冷性を持つ真空断熱ボトルと同じ真空パネルが全ての面(6面真空)入ったもので、アイリスオーヤマでレジャー用として発売された40Lの容量のあるVITC-40を2万円強という価格で購入しました。

実際に届いたら、かなりの大きさと存在感にびっくりしました。ちなみにですが、私の使い方としては外に持ち出すというよりも、自宅に据え置いて冷蔵庫の冷蔵室の容量を拡張させるために使うので、この製品の弱点と言われる、一人で持ち運びしやすいハンドルが付いていないことや、氷を大量に入れて使いにくい水抜き穴が付いていないなどの点はあまり気になりませんでした。後述しますが、先日購入したミニ冷蔵冷凍庫で凍らせたハードタイプの保冷剤を入れ替えながら使うことを想定しているためです。

天板はかなりフラットで、しかも真空パネルが入っているのでちょっと押しても凹むことはありません。耐荷重は100kgということなので、椅子代わりにもなりますが、テーブルとして使い、外で使う場合には水が流れやすい形状になっているので、この上で調理することもしやすいのではないかと思います。

プラスチックの本体ですが、ロックする部品は金具になっていて、かなりしっかりとロックすることができます。ただ、蓋を落としただけでもそれなりに密封されている印象で、素早く開け閉めすれば冷気をのがさないと思います。蓋の裏に保冷剤を挟むことができる網が最初から付けられており、私の場合は550gの保冷剤を2つ入れて、上から冷気を下に向けて出せるような形にしています。

本体には2Lのペットボトルを立てて入れることができるようになっています。ただ、保冷剤を上の網に入れてしまうと蓋が閉まらなくなってしまうので、微妙に蓋が閉まるように、写真のように保冷剤の置く位置を工夫しています。今までは自宅にある冷蔵庫に食材を入れてしまうとそれだけでいっぱいになってしまうので、飲み物や嗜好品を中心に入れてオールシーズン活躍してほしいと思っています。

というのも、これも今使っている冷蔵庫の冷凍庫では入らない保冷剤を固まらせるために購入したミニ冷蔵冷凍庫とセットにして使うことで、固まらせた保冷剤をローテーションすることで、常にクーラーボックス内の温度を冷蔵庫の冷蔵室並の温度に長時間キープさせることを目的にこのセットを導入したような所があります。

さらに、ミニ冷蔵冷凍庫の電源を直接コンセントに繋がず、一旦ポータブル電源をコンセントにつなぎ、変換ロスのないシガーソケットから冷蔵庫につないでいます。最近のポータブル電源には簡易的なUPS(無停電電源装置)機能が付いていて、コンセントから入った電気をそのままDC出力から出力して冷蔵庫を動かすことができるだけでなく、いざ停電した場合には瞬時にポータブル電源からの電力供給に切り替わるので、いきなり停電になってもポータブル電源の容量までは冷蔵庫を動かし続けることができるのです。ちなみに、私の購入したポータブル冷凍冷蔵庫の消費電力は最大でも約30Wで、200Whちょっとしかない小さなポータブル電源でも連続6~7時間くらいは利用できる可能性が高いです。

停電からの復旧が早ければ意識することなく冷蔵庫を使い続けられるわけですが、ミニ冷蔵冷凍庫で凍らせた保冷剤でどのくらいこのクーラーボックスの庫内温度を低温に保つことができるかによって、ポータブル電源を別の用途で使える可能性も出てくるわけです。そういうわけで、ここまではクーラーボックスの概要と自分がこのクーラーボックスを使ってやろうとしている事について簡単に説明しました。長くなるので今回はここまでとし、次回(翌日の更新)では実際に自分の用意した環境でどれくらいの保冷能力があるのかということを実際に調べてみましたので、その結果について報告します。

アイリスオーヤマ VITC-40


DAZNの利用料が2024年にも上がるのに合わせてpovo2.0のトッピングも値上げが決定

昨年に引き続いて、個人的な印象になりますが、主にサッカーのJリーグの生配信を提供するDAZNが、料金の値上げが発表されました。月の途中で解約しても違約金がかからないスタンダードプランの月額3,700円が、2024年2月14日より月額4,200円に価格改定されるということです。毎年の値上げにげんなりする方もいるかと思いますが、国内のサッカーファンにとっては、J1だけでなくJ3までのリーグ戦も生配信されるので、なかなか贔屓チームのアウェイ戦にまでは出られない方としては十分安いことは間違いありません。ただ、収入が上がらないのにこうした経費だけが上がっていくということで困ると思っている方もいるかも知れません。

こんな中でもできるだけ安く生配信を見たいという方法の一つとして、どうしても見たい時だけに限れば安く利用可能な、連続する7日間利用可能なトッピングのあるpovo2.0の料金も、925円から1,145円に値上げされることがアナウンスされました。実のところこの料金というのはちょっと個人的には微妙です。

というのも、昨年中の私は、はほぼテレビ中継のないJ2に私の住む静岡県内の3チームが入ったことで、くまなく試合を見たければスタンダードプランに入る方が安いこともあり、povo2.0のトッピングを使って見るというのは、どうしても見たい試合がある場合に限られます。しかも見たい試合の数は限られるので、せっかくトッピングして料金を払っても、7日間も毎日見ないのですね。

昨年そのようにして見ていて、せめて1日だけのトッピングにしてくれれば、見たい試合がある日だけトッピングをして見ることも今後出てくるかと思うのですが、一回のトッピングで千円超えというのは逆の意味でインパクトが高く、トッピングをするハードルも上がってしまったというのが、そこまで絶対的にJリーグを見たいという感じではない自分からすると、本当に微妙だと思います。

あと、個人的にDAZNにお願いしたいのは、昨年のように地上波放送なしのサッカー代表戦の配信で注目を集めるよりも、サッカー以外の種目でもっと魅力的なコンテンツを増やしてくれることで、他の有料コンテンツに入らなくても済ますことができるようになってくれればとも思います。過去には多くのMLBの試合も放送してくれていて、特に今年はNHKもアベマもドジャーズの試合がほとんどになってしまいますので、サッカーとセットで提供してくれれば、少し料金が上がったとしても納得はできるわけですが。

同じスポーツではバスケットボールのNBAが楽天モバイルに入れば最安月千円で見られてしまいますし、ボクシングの注目マッチはドコモの動画サービスLemioが最近は独占配信してします。現状では追加の料金はかかっていないので、昨年は確実にDAZNの料金を払うよりは、より安く様々なスポーツを配信によって楽しめました。今後、NHKのBSがネットで同時配信されるようになれば、サッカーですらJ1リーグの試合であれば、一部はネット配信で見られるようになるわけで、DAZNの優位性は少なくなっていくことにもなります。いっそのこと、DAZNの方もJリーグだけ見られるプランを作ってくれれば、それはそれで面白いと思うのですが。とりあえず、今年DAZNの生配信を見るかどうかはJ2にいる清水と藤枝の頑張り次第といっておきます。


災害時に備えて衛星インターネットのStarlinkを自分で持っておくべきか?

道路の復旧が遅れ、携帯電話の基地局や地上波テレビの中継局の予備電源が切れて通信ができなくなった能登半島の先端付近の状況を見ていると、これは自分でインターネット環境を作ることができる衛星インターネットを持っておいた方が良いのか? と考える方もいると思います。

ただこれは、車中泊で旅をすることが多く携帯電話がつながらなさそうな場所まで足を伸ばすような方でないと、毎月の維持費がそれなりにかかるので、光回線と同時にというのはちょっと私には抵抗があります。また、災害対策だけで使いたいと思っている方でも、比較的人の往来がある都会住まいであれば、ちょっと移動すればどこの基地局も使えないということはそうそうないと思うので、ここで考えるべきは、光回線のサービス対象外の場所で住んでいる方であればどうか? さらには、メインの回線を衛星インターネットにする場合でも、開けた場所にアンテナを設置できるのか? という事が導入のカギになるのではないかと思います。個人的には光回線からの乗り換えで使うというイメージで使えるようになれば、光回線からの乗り換えも良いかなとは思います。

今回の能登半島の地震というのは、道路が使えなくなって救援に長く入れないような悪条件が重なった結果だと言えます。そして、昨今のニュースではまだ携帯電話の基地局が復旧するのに時間がかかりそうだということと、各キャリアが無償で被災地に衛星インターネットのStarlinkの器具一式を避難所に導入したというニュースがありました。避難所では、アンテナを立ててネットが通じた段階で、そのネットをWi-Fiで共有し、避難所内で生活をする人たちは特別な機材を使わずに、手持ちのスマホがインターネットにつなげられるようになっていたようです。

そう考えると、こうした機材というのは個人で持つというよりも、今回のように企業からの提供でやってくるのを待つか、あくまで自力でインターネットの回線を確保したい場合は、主に普段でも携帯電話の電波が入りにくくなるような集落で一つ用意するという選択肢も出てくるでしょう。いざという時に使いたい人が、アンテナを設置した場所の近く、Wi-Fiの届くところに集まり自分のスマホやパソコンでネットにアクセスしたりするような事ができればそれで十分なのかも知れません。

ニュースだと、Starlinkで提供されるのはデータ用のインターネット回線だけなので、LINEのアカウントを持っていない人が親戚などに連絡を取るのにはまだ時間がかかるというような情報も出ていましたが、例えば楽天モバイルの「楽天LINK」アプリはStarlinkのインターネット回線を使って利用できるのか、その場合どのくらいの通話品質なのかというのは気になるところです。

というのも、テレビニュースで放送中、現地にいる被災者から電話でお話を聞いている際でも、話しているうちにかなり通話品質の低下がみられ、しばらく待って同じ内容を話してもらわないと言っていることが伝わらないような状況も出ていました。楽天モバイルの楽天LINKは、確かに通常時でも通話品質について色々言われていますが、私の場合は自宅のWi-Fiに接続している場合には比較的品質が良く通話可能です。通話自体にそれほどのスピードは必要ないと思いますので、集落で一台Starlinkを用意できるのであれば、それに接続して集落のだれでも無料で使える電話を作ってしまうというのも一つの方法としては面白いのではないでしょうか。

用意するものは楽天モバイルの回線を一つに、タッチパネル方式を採用しているパソコンと通常の電話の受話機の形を模したイヤホンマイクになります。パソコンにはデスクトップ用の「楽天リンク」アプリを導入しておき、電話を利用したい場合には楽天のSIMの入ったスマホを同じところに置いておき、画面をタッチしてパソコンを電話機のように使えるようにすれば、ちょっと見てくれば電話には見えないかも知れませんが、ネット回線を利用した電話機が日本国中どこでへも通話無料で(0570から始まる番号は除く)使えるようになるでしょう。

もちろん、タッチパネル式のパソコンでなくても、ノートパソコンにテンキーをセットして使っても良いのですが、大事なのは、いざという時に本当に使えるだけの通話品質があるのかということと、誰でも使えるくらい、操作がどれくらい簡単にできるのかということでしょう。個人的には楽天モバイルには、Wi-Fiルーターと電話機能が一体化した固定電話もどきに楽天LINKが使えるハードを出して欲しいと思います。普段はスマホで普通に回線を使っていても、電話の使えるハードとスマホを紐づけすることで固定電話のようにStarlinkと接続すれば使えるようになるのなら、単なる災害用の電話としてだけでなく、十分固定電話の置き換え用途として使えるのではないでしょうか。

でも、今の状況でもそれなりにスマホ操作が使えない人でも電話番号を入力するアシスト役の人がいれば、Starlinkだけでも何とかなるような気もします。ちなみに、今の世の中はスマホに登録している人以外から電話がかかってきた時に電話を取らない人もいます。その場合は、先に相手先のスマホに楽天LINKのメッセージ機能を使って、電話する前にこの番号からの電話には出てくれるようにとメッセージを入れて送ることもできます。メッセージを見てくれないとどうにもなりませんが、それでも全く連絡を取れない状況よりも何らかの進展が望めるのではないでしょうか。

もし今後、携帯電話が使えないエリア(Starlinkが避難所に設置されていることが前提)に行く予定のあるボランティアの方で楽天回線を使っている方が、避難している人の中に、まだ携帯電話の電波が使えなくて家族と電話できないと困っている場合には、自分のスマホを被災者に貸してあげ、楽天Linkから電話させてあげるのも良いのではないでしょうか。その際は不審電話だと思われないような対策として、前述のように先にメッセージ送信してから電話を掛けるようにすれば、被災者とその家族をつなぐお手伝いになるのではないかと思います。今後のの基地局の復旧が待たれますが、かなり多くStarlinkの端末は入っているようなので、こうした方法で無料電話を提供する方法もあることを覚えておきましょう。


シャワーしか日頃使わない人も「風呂桶」を一つ用意しておくことがオススメされる理由

先日紹介したNHKの旧BSプレミアムチャンネルで、NHK金沢局発の地震関連ニュースや現地の生活情報を見る機会を意識的に持つようにしています。定時の全国ニュースでもきちんと報道されるものの、より詳しく現地の情報を伝えてくれるだけでなく、現地で生活している人に向けての生活情報も、全く関係ない場所から見ていてもそれなりに考えることがあります。ちなみに、リアルタイムで見られない方には、見のがし配信も可能な「NHK+」のサイトやアプリから金沢放送局発のニュースを見ることができるようになっています。

そうした生活情報の中に、各避難所や大きな損傷を免れたと思われる施設でのお風呂の提供についての情報を見ていて気付いたことがあります。災害場所でお風呂を提供するということは、なかなか大変なことだと思います。施設のない避難所では自衛隊がお風呂の設備を設営して提供する場合もあれば、宿泊施設や日帰り入浴施設(温泉含む)で提供する場合もありますが、その際必要なものとして「風呂桶・石鹸類・バスタオル」があることに注目しました。

石鹸(シャンプー・リンスなども)やバスタオルは支援物資として避難所に届く可能性のあるものですが、入浴セットの一式を入れて持ち運び、入浴時にはかけ湯に使ったりタオルをつけたりする風呂桶については、支援物資として届くのかは私は知りません。近くのお店で災害時でも手に入れば良いですが、入浴サービスが開始されることがわかった段階では、どのお店に行っても手に入らない可能性は高いと思います。これは、私の住む静岡市で大雨になり、清水地区で断水が長く続いた時、本当に水やポリタンク(給水用)を売っている場所がなく、給水車を待つ人の列がすごいことになっていた体験もあるからそう思えるのです。

このように、普段の状況では100円ショップでも入手可能なものが、いざ何かあると全く手に入らないものもあるということなので、もし自宅に浴槽がなくシャワーで済ましているような方で、シャワー室に風呂桶を用意していない方は、どんなものでも良いので買って備えておくことは、やはり大切ではないかと思うのです。

車中泊の旅でも、外湯を使う時だけでなく、車内で食べた食器を浸けておくために使ったり、ハンカチやタオルなどを簡単に選択するような場合に便利なので、浴槽だけでなく自分の車の中にも入れてあります。風呂桶といっても色々ありますが、丈夫で他人とかぶってトラブルになる心配のないものとして、カー用品チェーンの「イエローハット」が出している「オリジナル風呂桶」を個人的にはおすすめしたいです。内容は以下のリンクをご覧になり、購入はお近くの店舗で大丈夫だろうと思います。

https://www.yellowhat.jp/tokusyuu/hatnyan/collection.html

ぱっと見、「ケロリン桶」のように誤解を受けるかも知れませんが、印字内容はイエローハットのものなので、温浴施設に行っても、備品を勝手に持ってきたというような形で言われることはないでしょう。強度もケロリン桶並にあるので、安心して使い続けられます。そして、何より本家ケロリン桶よりも安いのが嬉しいです。重ねて保管できますので、家族の人数分用意しても良いかも知れません。本家ケロリン桶は全国のハンズ各店やLOFTでも買えますので、ケロリン桶の方が良い場合はそちらをどうぞ。ただ、温浴施設などでケロリン桶を使っている場合、入場時にこれは「マイケロリン桶」であると一応申告してから入った方がトラブル防止という観点では良いだろうと思います。