今回紹介するものは、商品のニーズからすると、今はそれほど需要がないかと思われがちな「クーラーボックス」ですが、逆に考えると夏と比べるとそこまで今ニーズがないことで、昨年の真夏より約1万円ほど安く購入できました。狙うのは、かなり大きいものの保冷効果としては最高と言われる発泡ウレタンの外側に、高い保温・保冷性を持つ真空断熱ボトルと同じ真空パネルが全ての面(6面真空)入ったもので、アイリスオーヤマでレジャー用として発売された40Lの容量のあるVITC-40を2万円強という価格で購入しました。
実際に届いたら、かなりの大きさと存在感にびっくりしました。ちなみにですが、私の使い方としては外に持ち出すというよりも、自宅に据え置いて冷蔵庫の冷蔵室の容量を拡張させるために使うので、この製品の弱点と言われる、一人で持ち運びしやすいハンドルが付いていないことや、氷を大量に入れて使いにくい水抜き穴が付いていないなどの点はあまり気になりませんでした。後述しますが、先日購入したミニ冷蔵冷凍庫で凍らせたハードタイプの保冷剤を入れ替えながら使うことを想定しているためです。
天板はかなりフラットで、しかも真空パネルが入っているのでちょっと押しても凹むことはありません。耐荷重は100kgということなので、椅子代わりにもなりますが、テーブルとして使い、外で使う場合には水が流れやすい形状になっているので、この上で調理することもしやすいのではないかと思います。
プラスチックの本体ですが、ロックする部品は金具になっていて、かなりしっかりとロックすることができます。ただ、蓋を落としただけでもそれなりに密封されている印象で、素早く開け閉めすれば冷気をのがさないと思います。蓋の裏に保冷剤を挟むことができる網が最初から付けられており、私の場合は550gの保冷剤を2つ入れて、上から冷気を下に向けて出せるような形にしています。
本体には2Lのペットボトルを立てて入れることができるようになっています。ただ、保冷剤を上の網に入れてしまうと蓋が閉まらなくなってしまうので、微妙に蓋が閉まるように、写真のように保冷剤の置く位置を工夫しています。今までは自宅にある冷蔵庫に食材を入れてしまうとそれだけでいっぱいになってしまうので、飲み物や嗜好品を中心に入れてオールシーズン活躍してほしいと思っています。
というのも、これも今使っている冷蔵庫の冷凍庫では入らない保冷剤を固まらせるために購入したミニ冷蔵冷凍庫とセットにして使うことで、固まらせた保冷剤をローテーションすることで、常にクーラーボックス内の温度を冷蔵庫の冷蔵室並の温度に長時間キープさせることを目的にこのセットを導入したような所があります。
さらに、ミニ冷蔵冷凍庫の電源を直接コンセントに繋がず、一旦ポータブル電源をコンセントにつなぎ、変換ロスのないシガーソケットから冷蔵庫につないでいます。最近のポータブル電源には簡易的なUPS(無停電電源装置)機能が付いていて、コンセントから入った電気をそのままDC出力から出力して冷蔵庫を動かすことができるだけでなく、いざ停電した場合には瞬時にポータブル電源からの電力供給に切り替わるので、いきなり停電になってもポータブル電源の容量までは冷蔵庫を動かし続けることができるのです。ちなみに、私の購入したポータブル冷凍冷蔵庫の消費電力は最大でも約30Wで、200Whちょっとしかない小さなポータブル電源でも連続6~7時間くらいは利用できる可能性が高いです。
停電からの復旧が早ければ意識することなく冷蔵庫を使い続けられるわけですが、ミニ冷蔵冷凍庫で凍らせた保冷剤でどのくらいこのクーラーボックスの庫内温度を低温に保つことができるかによって、ポータブル電源を別の用途で使える可能性も出てくるわけです。そういうわけで、ここまではクーラーボックスの概要と自分がこのクーラーボックスを使ってやろうとしている事について簡単に説明しました。長くなるので今回はここまでとし、次回(翌日の更新)では実際に自分の用意した環境でどれくらいの保冷能力があるのかということを実際に調べてみましたので、その結果について報告します。