月別アーカイブ: 2024年1月

「今日でなくて良いや」ではなくできるなら「今日から行動する」気持ちを持つことの大切さ

昨日、お正月の食生活の影響なのか、突然歯が欠けてしまいました。こうした場合、仕事や学校の関係なのですぐに歯医者に行けない状況である方も少なくないので、全ての場合に当てはまることではないと思うのですが、幸いにというか昨日はたまたま休みだったので、ダメ元で行き付けの歯医者さんに電話してみました。

その歯医者さんは、結構人気があって当日に連絡してもほぼ翌日以降の予約しか取れなかったのですが(もちろん直接出掛けることは予約制のため緊急時以外は遠慮)、その日は何とか夕方の最後の枠が空いていたそうで、無事に予約が取れ、その日のうちに応急措置をすることができました。今後、どれくらい治癒までに時間がかかるかはわかりませんが、普通に処置していただけばそれほど時間はかからずに済みそうです。

今回は歯の不調の話でしたが、自分の体とは言え突然何が起こるかわららないということは2024年になったばかりで本当にとんでもない地震が起こったことで、1日の夕方を境に、生活のベース自体が変わってしまった人を多く見ていて改めて思いました。地震から10日間が経過した今、普段通りの生活ができない事により、感染症対策や口内ケアの必要性について語られる中、避難生活をしながらいかに健康を守っていくかという事にも考えを巡らせ、日頃から次の瞬間何が起こっても良いように、今日できることは今日のうちにやる(特に自分の体について)という事を今年は考えながら生活していくべきではないか? と思っています。

全く健康に問題がない人はあまり考えないかも知れませんが、もし何かの拍子で体を痛めた場合、病院に行くのを躊躇しても、数日のうちに通院することができれば、通常の時期であれば体にも問題は生じないでしょう。しかし、先伸ばしをしたその翌日に大きな災害に見舞われてしまったとしたらどうでしょう。災害時には病院に行っても、シビアに症状で分けられてしまいます。地震の被害に遭った人がいるのでなかなか受診できないと思っているうちに、後々に大変な事になってしまうような事もあるような気がします。私の場合は特に、歯に不調が出て、そのままにしているうちに歯医者に行くどころではなくなってしまったら、これは単なる歯の不調だけでなく感染症にかかってしまう可能性も出てきます。それは実に恐ろしいと思ってすぐに歯医者さんに電話してしまいました。

その他、定期的にかかりつけ医に行って薬を定期的にもらっている方についても、あまり早くだとだめかも知れませんが、ギリギリで行くようにはしないで、ある程度日程に余裕を持って追加の薬をもらってくるようにするなど、薬が無くなって慌てることがないように、早めの行動が大事でしょう。ちなみに、今回出している問題提起とは違いますが、毎日飲んでいる薬がある方で、罹災中に薬が切れてしまった時に備えることも大事でしょう。お薬手帳の携帯が無理なら、処方されている薬の一覧があればそれか、スマホのカメラでその一覧や、薬そのものを写真に撮ってスマホ本体だけでなく、クラウド上に収めておけば、もし全く何も持たずに逃げることになっても、最悪避難所にあるインターネットに接続されたパソコン上からログインして自分や家族のお薬情報を見て、現地に救援に入っている医療スタッフに、いつも飲んでいる薬を正しく請求することができるようになります。

ただ、そうした用意が無い場合でも、かかりつけ医と連絡を取るなどして処方されていた薬のリストを取り寄せることは可能でしょう。その手間を掛けたくない場合には、説明したようなやり方で、事前に自分の方でちょっとした準備をすることが大切だと思います。

日頃の準備ということだけでなく、ちょっと無いと困るものを失くしたりとか、自分の体の事で不安があったら、時間を置かずにすぐ補充やその対策を行なうために動くことが大事だということです。今回の地震は他の地域に影響を及ぼすことは無いとは言われているものの、関連はなくても、いつでも起こる可能性があるのが災害だと思います。常に非常時の事を考えて暮らしていくというのもあまり良くないとは思いますが、災害への備えということよりも自分の前に起こったことで対処しなければという風に考えて、それを先伸ばしにするのか、それともすぐ解決するような方向で行動するのか、今だからこそじっくりと考えるのも良いと思います。


放送を終了したNHKBSのチャンネルを使って石川県向けの放送を同時配信

北陸地方を襲った地震の続報は、被災地以外だと定時のニュースで扱われるような事はあるものの、情報の量が少なくなったことに懸念が出ていました。私自身は石川県在住の知り合いはいるものの、金沢市在住なので、そこまで緊迫した状況はないと思うのですが、穴水町・七尾市・輪島市・珠洲市などに親戚や友人がいる方にとっては、いったい現地はどうなっているのかわからないというのが正直なところでしょう。

また、先日このブログで紹介したように、現地でも通信事情がかなり悪くなっているようで、携帯電話だけでなく地上波テレビを中継局経由で見ていた地域の中では、中継されるべきテレビの地上波放送自体が見られなくなってしまっている場所もあり、最悪情報が入ってこない可能性も出てきます。

NHKではそうした要望に応えるべく、昨年12月で終了した元BSプレミアムのチャンネルBS103および104チャンネルを使って(従来はBSのチャンネル移行を知らせる内容で放送はしていた)、主に石川ローカル(金沢局発)の番組を流している時間や、全国のニュースなどを例外的に放送することで、中継局からの電波が受けれらなかったり、山間部などでテレビ視聴が困難な地域でもBS設備があれば、NHKの地上波のチャンネルが全国どこにいても見られるような形で放送を始めました。

私の場合はテレビの「番組表」で地震に関する情報を流しているのを知り、その内容を見させてしまいましたが、全国のニュースで流れる情報よりもきめ細やかに、当日のお風呂の提供情報などを流していたりして、現地での苦労がより感じられる内容になっています。

現在、被災地に留まって生活を続けている方もいますが、今後地域のパトロールなどに人員が割けるようになり、一時的にでもそれほど地震の被害が多くない県内や県外の方に一時避難をされる方も出てくるでしょう。ただその際に気になるのは、留守にした地域は今どうなっているかということではないでしょうか。

それを少しでも和らげられるようなきめ細やかな情報を現地のNHKでは流して欲しいですし、今後具体的にどういう援助ができるのかを考える場合にも、現地で何が起こっているかを放送する意義は大きいと思います。もし知り合いが現地で地上波から情報を得られないという事があれば、現在は旧BSプレミアムのチャンネルでローカルニュースおよび総合テレビの内容が放送されていると教えてあげて欲しいです。

また、私のように直接地震による被害を受けていない地域でも、現地の被災者はどのような環境に置かれているのかということを知るにも役立ちます。私自身も被災地の方のお役に立てるよう、様々な情報入手の手段の一つとして活用させていただきたいと思っております。


テレビは大丈夫でリモコンだけ壊れたり故障した場合にはダイソーの550円リモコンという選択を

今回の北陸地方での地震で、テレビなどで報道されているような大きな被害だけでなく、全く報道されなくても何らかの被害が出ている方もいるかと思います。小さなことであっても、その問題の解決にはお金がかかります。今回はそういう立場から、問題の解決の一助になればと思って今回購入したテレビの汎用リモコンについて紹介します。

我が家の場合、地震とは全く関係ありませんが、使っていた家電量販店で2千円くらいでかつて購入した汎用リモコンの調子が悪くなり、ボタンを押す場所によって全く反応しなくなってしまいました。すでに純正のリモコンも調子が悪くなっていたのですが、そんな時でも基本的な操作だけは利用可能な汎用リモコンがあれば、十分テレビを楽しむことができます。

実は、それ以前から気になっていたのですが、100円ショップのダイソーに500円商品として(税込550円)で、国内各メーカーのテレビで使える汎用リモコンが売っているのは気になっていました。ただ、使っているリモコンはそれまで元気だったので購入する余地はなかったのですが、今回まさかの故障ということで、新品のリモコンとしては破格のこのリモコンを買いに走ったわけです。

パッケージとリモコン本体ですが、普通に家電店で売っているものと遜色ありません。中には説明書があり、テレビの電源を入れた状態で電源ボタンを押しながら四桁の数字(各メーカーごとに異なります)を入力することで、自宅のテレビをリモコンで操作できるようになります。もし、複数台のテレビで使うことがある場合には、説明書は取っておいた方が良いでしょう。

今回の地震でテレビ本体は何とか正常に動くものの、リモコンが水に浸かってしまったり壊れてしまったような場合、人によってはテレビそのものの買い替えを考える方もいるかと思います。しかし、今回紹介したような汎用リモコンを使えば、基本的な動作は十分使えるようになるので、主に見るだけであれば十分使えます。ですから、テレビを安易に買い替えたり廃棄する前に、こうした汎用リモコンで使えるようになるということをまずは覚えておいて欲しいと思います。

そして、ある程度落ち着いてからで良いというなら、もしたまたまダイソーに入ることがあったら、550円の汎用リモコンが置いてあるかどうかチェックしてもしあれば買っておけば、普通に家電量販店で購入するよりも安く上がり、リモコンが壊れたことでテレビを買い替えるかと思っていた方にとっては、本当に格安でテレビを見続けることができるようになります。ちなみに、本体用には単四電池2本が必要ですが、パッケージには入っていません。リモコンの場合はアルカリ電池ではなく同じ価格でも多くの本数のパッケージが買えるマンガン電池の方が合っているのですが、私は充電式のエネループやアマゾンの充電池で使っています。マンガン電池も充電池もダイソーで売っていますので、すぐ使いたい場合は別に電池も買っておきましょう。

最近はテレビ離れとは言っても、自宅ではネットを使った動画配信の映像を見たりもしますし、やはりいざという時に備え、今ならダイソーで基本動作に特化した汎用リモコンなら安く買えることは覚えておきましょう。


「弾性ストッキング」とは何かわからなければネットでどういうものか調べてから発言するか決めるべき

ネット上の個人的な発言のやり取りは主に私はXで目にすることが多いですが、今回は直接見たのではなくネットニュースになって初めて知りました。何があったのかと言うと、徳島県が防災についての発言をするXのアカウントで、支援物資として、弾性ストッキング1,000セット、マスク6,800枚を提供したことを報告したことに始まります。

その発言にリプライが付き、その中に「必要なものは他にたくさんある」「まず水と食料送ってあげてよ」というものもあったのだと言うことです。個人的には、こうしたリプライについてはあまり発言した側は気にする必要はないと思うのですが、発言をして物資を送った方について、個人的にはこれらの品は現在だけでなくこれからも必要になる支援物資として実に考えられた選定だと感心します。

しかし、まだ十分「弾性ストッキング」とは何か? という点については知られていないのでこのようなリプライが上がるということも確かだろうと思います。そこで、ここではまず「弾性ストッキング」とは何か? というところから書いていきたいと思います。

まず、ニュースでは徳島県の担当者に聞いた話として「弾性ストッキングはエコノミークラス症候群対策を目的に備蓄していた」そうなので、恐らくこれは一般に売っているストッキングではなく、「医療用」の弾性ストッキングだと思われます。このストッキングは、かなり足首を締め付けるようなものですが、指導された履き方に基づいて履き、足を圧迫することで血液を足に滞留させずに心臓に戻しやすくして下肢静脈瘤の進行を防ぐ効果があります。エコノミークラス症候群対策で、このストッキングが利用されており、特に車中泊など無理な体制で就寝したりずっと同じ姿勢を取っている中で血栓が出るのを予防するために使われているのです。

おそらく、リプライした方々も発言の前に「弾性ストッキング」とは何か? と思って、書き込みをするスマホやパソコンから事前に調べれば、それが大きな災害が起きた後に関連死の原因の一つとなる症状に対応するものだとわかるのではないでしょうか。今回こうしてニュースになったことで、もっと医療用の弾性ストッキングについての認知度が広がることを願います。そして、多くの人が同じ場所で過ごす中で感染症対策になるマスクとともに、災害が起きてからの期間に関わらず、避難所が開かれている状況では必須ともいえるこの2つの支援物資を選んだ徳島県の担当者の慧眼さが改めてわかるのではないかと思います。

ただ、ここ数日のテレビニュースを見ても、狭い車内で家族全員が車中泊をしている人にインタビューをしている状況が普通にあることを想うと、とにかく早く車中泊からきちんと整備された避難所のスペースに生活環境を移せるようにして欲しいと切に思います。医師の指導の元、医療用の弾性ストッキングを履くことも震災関連師を防ぐ意味で大事ですが、それと同時に、車中泊を人々に続けさせるのではなく、普段と同じように十分に手足を伸ばして寝られる環境を被災者の方々にと願わずにはいられません。


改めて当り前の日常が閉ざされる苦しさを感じた2024年のウィーンフィルニューイヤー・コンサート

昨日は連休初日でしたが自宅でゆっくりしていました。能登半島の地震で避難している方の事について気に留めながら、逆にこれだけ道路が寸断されていると、個人の立場で被災地に行くべきではないでしょうし、今の援助は地方公共団体の方でお願いした医療スタッフ・消防・自衛隊・各種NGOの方に任せつつ、さらに通信のトラフィックを使って現地の仕事を混乱させるべきでもないと思います。

恐らく、現地へ行って何らかの手助けがしたいと思う方は、同じ地域に住む方は自力で出掛けることもあるとは思いますが、基本的にはある程度交通規制および道路の復旧ができた段階で、お住まいの役所や団体の方で募集することがあればそれに参加し、現地までの交通手段は、募集した所で用意されるバスなどで一斉に向かわれるような形が地元に負担を掛けず、その場所で望まれる作業を行なえるように思えます。直接、現地に知り合いがいる方に何かを送りたい場合には、まずメールやSNS、ダイレクトメッセージで連絡をしてから送るものを考えるのが無難です。

この文章を書いている現在、各社の宅配便については受付そのものが行なわれていませんが、さきほど郵便局のホームページのニュースリリースを覗いたところ、車でなくバイクで配達する基本速達郵便扱いの「レターパック」の配達については直接受付中止のような表示はありませんでした。連休に入ってしまったので郵便局の窓口も閉まっているので、はっきりとした事は言えませんが、もしレターパックの中に入るような支援物資を送るなら、相手の所在が確認できれば相手の指定する住所にレターパックを送ることはできるかも知れません。ただ、お近くの郵便局での対応がどうかというのはその場所によっても変わってくると思います。まずは無理をせずにお知り合いがいたら、現地での状況をスマホを使って聞いてみて、その対応によって送れるものなら、物品を送るような順番で考えた方が良いかも知れません。

さて、昨日は元日の夜に放送が中止になった、オーストリア・ウィーンからの生中継「ウィーンフィル・ニューイヤー・コンサート」の放送がありました。私は過去のブログに書いた通り、NHKでの放送が中止になったことを受けて、Xで情報として上がっていた現地ラジオからの生中継を音声のみで聞いていました。テレビでは常に地震の情報が流れる中で、テレビの音量は少し絞って、パソコンのスピーカーからコンサートを最後まで楽しんだのですが、改めてコンサート会場の様子や、バレエと合わせたウィーンフィルの音を聞きながら、改めて年の移行を意識するとともに、今年(2024年)は特別な年になるのかも知れないと思ったりしました。

現代はマスコミから入ってくる情報だけでなく、ネットを通じたさらに生々しい情報が入ってくる環境にあるので、安易に考え方を流されないように、あえて「非ネット」の時間を作ることも大切ではないかとも思っています。私自身、ブログはこまめに書き続けていますが、SNSについてはちょっと思い立った時ぐらいに書くぐらいで、こちらのブログに紐付けしているXのアカウントでは投稿の紹介が主になってしまって、独自の投稿はめったにしないのですが、それはどうしても短い発信というのは自分の意図するところがうまく伝わりにくいと思ってしまうので、こういった形でブログの投稿を紹介するような形での運用は今後も続けていくつもりです。

個人的には多少のタイムラグはありましたが、きちんと私自身の毎年の習慣であったニューイヤー・コンサートを聞くことができて良かったです。現在、専用サイト・アプリからアクセスできる「NHK+」で見逃し配信も行なわれていますので、時間に関係なく見逃し配信期間内に聞きたい人が利用できるようになっているのは、今回のような大きな災害の影響で見られなかった人に対する救済措置として本当にこうしたシステムがあって良かったと思います。同じ1月1日には、夜9時からテレビ朝日でドラマ「相棒」が放送されましたが、番組の最後になって緊急地震速報が入ったために放送が途中で終了してしまったものの、民放の見逃し配信サイト「TVer」で見られるようになっています。被災地で大変な思いをされている方々におかれましては、大変な状況の中でもこのようなテレビプログラムの見逃し配信でいつでも好きな時に、録画していなくても見られる方法が用意されていることは救いの一つになるのではないでしょうか。

各通信会社も被災地にお住まいの方を対象にして、高速クーポンの利用ができる救済措置を行なっていると思います。そうした救済措置を利用しながら、今の状況とは違う別の世界観を見ることのできる、動画配信を利用なさることも大切ではないかと思います。まだ余震活動は続いていますが、スマホの利用が可能であれば、そうしたやり方をぜひお試しいただければと思います。


自分だけの意志では買わなかった?ワークマンの「アルミ燃え広がりにくいローチェア」

ここまで主に地震の話題をこのブログでは取り上げてきましたが、今後持っていることで自分だけでなく他の人の行動をサポートすることのできるキャンプ用のグッズについて、購入してきましたので紹介させていただこうと思います。ただ、今回購入したキャンプ用の組み立て式ローチェアというのは、以前から興味をそそられてはいたものの、ヘリノックスのものなどは良い価格でなかなか手が出ないというのが正直なところでした。

今回、たまたま友人と話をしていて、その友人は年始のデパートで福袋争奪戦に参加してきたのですが、かなり長い時間待っていて、周辺で同じように待っていた人の中には折りたたみ椅子を持ってきた人がいて、その人が羨ましかったという話をしてきたので、その人のために(キャンプはやらない人)、たまにしか使わないながらも長く座っても疲れないような椅子について調べてみることにしました。

折りたたみの椅子というのは色々あるものの、たまにしか使わないのであれば、組み立てて使うヘリノックスのローチェアに似せた形状のものの中で、安くて扱いやすいものということでふと頭に浮かんだのはワークマンでもヘリノックスタイプのローチェアを出していたなということです。ワークマンのネットショップで調べたところ、ネット注文できる品はなく、あるのは全国にある店舗に置いてある在庫のみということだったので、私の住む地域の支店の中で材庫があるところをネット上で調べた上でお店に行ってきました。

当初は、スチール製の税込1,780円という破格のローチェアを見ようと思ってお店に行ったのですが、持った時の重さがそこそこあり、これは持って移動する場合に大変ではないかと思ったら、そのお店には同時にフレームがアルミ製の「アルミ燃え広がりにくいローチェア」という製品が税込2,500円で並んでいたので、人に勧める前にまずは自分が先に購入してしまいました。

購入時にお店の人から、「最初に組む場合には、座面の布をフレームにはめる場合にはかなり力が必要になります」と言われました。これは、布製のシートを付けるコットを最初に購入した時と同じで、いくら頑張って組み上げようとしてできなくても、本体に問題があるものではないという点でのメーカー側のエクスキューズになるでしょう。ただ、実際に組み立ててみると、フレーム部分は説明書を見なくても難無く組み上げられたものの、布の座面を取り付けるときに大変苦労しました。

組み上げる際にはまず背もたれの部分からフレーム2本を差し込んでから、フレーム自体をひっくり返し、布とフレームの両方を伸ばしながら入れていくと私の場合は成功しやすいと感じました。ただ、しばらく組み上げて使っていれば、布が伸びてくるので組み上げはかなり楽になります。

このような形で、比較的安定しています。勢いを付けて座ったり、座りながら椅子を動かすように動いてしまうとダメージが出てくるだろうと思いますが、静止してじっとしている分にはそれほど問題はなく、行列で並んでいる中でスマホを見ながら待つような感じではかなり良いのではないかと思います。

個人的には、いざという時に組み立てて使えるので、自宅に思わぬほど人が来た時に座る場所を確保させるために出したり、車以外の交通手段での旅行で電車のホームや空港などで、座る場所がないのに長時間待たなくてはならない場合に出すとか、電車の座席が埋まっていてデッキが比較的空いているような状況で使うのも有りなのではないかと思えます。元々、そこまで買おうとは思っていなかったものなので、この価格だから購入したというのはあります。

購入して座ってみた結果、やはり気軽に旅先に持ち出せる軽めのアルミフレームの方を選んで正解だったような気がします。キャンプ用の椅子ではあるのですが、夏の花火大会用のも良いですし、旅先での休憩用としてだけでなく非常時用としても持っていると安心できるのではないかと思います。


テレビの非視聴時対策およびモバイル回線のバックアップを衛星対応へと進化させるためには

今回の地震が起こった能登半島というのは、ニュースを見ていると大変良くわかりますが、道路が寸断されるとおいそれとはたどり着くことが難しい「陸の孤島」で大きな被害が出ています。そのため、ここ数年起こってきた大きな地震とは違う危機が起こっています。

まず、輪島市ではNHKを除く地上波テレビ局の放送が、送信するための電源を確保することができずに放送が止まったというニュースがありました。災害時に停電しても放送を続けられるように、非常用電源を使って送信していたものの、発電機を回す燃料が失くなると送信ができなくなるという理由です。

同じように、携帯電話の基地局についても非常用電源が切れることによって、使える基地局が少なくなり、能登半島ではかなり携帯電話が繋がりにくくなっているようです。そうなると、大手四社のどのスマホでも通信ができなくなることが予想されます。このように、非常用の通信設備においても、停波するまでの時間は限られているので、これはユーザー側の努力ではいかんともし難いという状況があるということを改めて突き付けられてしまったわけです。

そうなると、まず情報の入手にはテレビが無理ならラジオがあるという風にも考えられますが、元々日本海外で大陸にも近いので、中波放送は中国・ロシア・韓国・北朝鮮の強力な放送で夜にはかなり地元AM局だけでなく、地震の影響を受けない地域から送信される放送局の受信も難しい場合が出てきます。そういった理由で、日本のラジオはFMへと移行しているわけですが、今回のような交通が遮断される中で予備電源を動かすための燃料が切れてしまったら、同じようにコミュニティFM局の情報発信も厳しくなってしまうのではないかという気もするのです。

となると、最悪の場合スマホがつながらないだけでなく、テレビもラジオも繋がらない中で救援を待たなければならないような状況が今回の地震でも発生する可能性があるわけです。それでも外から現地に入ることができればStarlinkのような直接衛星からネット通信を行なうような仕組みを個人で使うことができるようになっているのは、被害者救援に入る際には大変大事になってくるのではないかと思います。

ただ、今後同じような場所で大きな被害が生じた場合、特別なハードがなくても直接5Gの電波をスマホで受け取る事が可能な方式の通信衛星を介した通信サービスを目指して各キャリアが実現のために整備を進めていることは、昨年のこのブログでも紹介しています。今回のように、基地局の電源喪失という事が現実の事として起こってくる中で、整備が早く進んで欲しいと思っています。それを受けて、今非5Gのスマホやガラケー・ガラホを使っている方は次に買い替える場合には直接通信衛星とつながる仕様のスマホの導入を考えるのも良いと思います。

また、先に紹介した地上波テレビの停波については、皆さんのお住まいの地域によって状況は変わってくることは確かです。輪島市のように、いったん共同施設から中継されるような場所にお住まいの方は、今使っているテレビについて、いざという時にまとまった時間は見られるようなポータブル電源の準備だけでなく、現在地上波だけの契約をしていて、アンテナも地上波用のものしなかい場合には、BSアンテナの設置を考えても良いかと思います。

テレビの衛星放送は厚い雲が出たり土砂降りの雨の中では見られないというディメリットもありますが、直接放送衛星とやり取りすることで、今回のように中継局からの電波が途切れるような状態でも、地上波とは同じではないですが、最低限の情報を得ることができます。インターネットが繋がらない状態であれば、そこから得られる情報が大切になる可能性もあります。液晶テレビであれば、そこまでの電力は消費しませんし、ポータブル電源とソーラーパネルがあれば、燃料が入ってこなくても日が差していれば手元での発電も可能になり、当然そこで作った電気はテレビ以外の事にも使えるようになります。

最近のポータブル電源は長期利用が可能で爆発しにくいリン酸鉄系の電池が使われていますので、日常的にはレジャー用として使いながら、最悪の状況を打開するツールとして用意しておくことも考えておいても良いのではないでしょうか。昨日は避難所のあり方について10年前と比べてあまり変化がないと書きましたが、ポータブル電源の世界はここ数年でかなり進化しています。もしもの時に備えてガソリンを使う発電機を用意している方もいるかとは思いますが、明かりやスマホの充電だけ最低限できれば良いなら、ポータブル電源とソーラーパネルとの組み合わせについて考えてみてください。


災害が起こった直後「仕方なく」車中泊避難をさせないために行政に考えて欲しいこと

ここ数日、令和6年能登半島地震について、自宅から避難している方に、恐らく避難所と思われる所で取材している映像を見ていましたが、その様子が2011年の東日本大震災の時の状況とあまり変わっていないことに愕然としたのは私だけでしょうか。

たまたま映った避難所では例によって床に直接座って、酷い寒さに耐えながら薄手のアルミシート(これは避難所で支給されたものだと思えました)で体をくるんでうずくまっている人の様子が本当に痛々しく思いました。

同じ場所で、車の中で避難している人にもインタビューしていましたが、なぜ車の中に(車は普通車で車中泊をするために適したものではなさそうでした)いるのかの質問に、とにかく寒いからと答えたことも、自分は何年前の罹災状況を見ているのか? と思ってしまうほど、現在の国内の避難所の状況が良くないところも多いのではないかと思ってしまいました。

これは何も今回の地震が起きたから書くのではありません。以前から、車内をフルフラットにできたり、車自体がキャンピングカーでベッドが完備されているような車でない場合、無理な姿勢で車中泊を続けると「エコノミークラス症候群」で、最悪の場合命の危険もあるということは過去の災害で避難したケースを見ていけば明らかです。何の予備知識もなく普通の車で車中泊をすると、エコノミークラス症候群になる危険だけでなく、車内でストーブを使うなどすると、一酸化炭素中毒で命の危険も出てきます。それでも人々は車中泊を選ぶ傾向にあるのですが、その理由について考えていくと、今につながる災害時の避難所のあり方がおぼろげながらわかってくるのです。ここは、その理由について自分なりに想像する事を箇条書きにしてみます。

・プライバシーを保ちたい
・ペットや赤ちゃん・高齢者などと一緒なので避難所に入れない
・避難所は寒い(暑い)ので
・多くの人が集まる場所での避難はストレスになる
・犯罪に巻き込まれる恐れがある(特に若い女性がいる場合)
・避難所に便利な道具を持ち込んだ場合に他人の目が気になる
・貴重品の管理が大変

ぱっと思い付くものを書いてみましたが、日本の避難所というのは災害直後は冷たい床に毛布やアルミシートのみでプライバシーもなく、弱者への配慮もなかなかできません。避難所というのは今回のような地震の場合だけでなく、台風や集中豪雨でも避難所が開設されるので、もう少し事前に快適に避難所で過ごせるようなものを用意できないのか? と思うのです。

まず、今回の場合で言うと体に掛ける毛布やアルミシートだけでなく、床からくる寒さをシャットアウトするキャンプ用のアルミシートだけでも用意してあると、地べたに直接座ったり寝たりするよりも、かなり寒さの感じ方が違います。たったそれだけの用意もしていない避難所であれば、人々は無理な車中泊へと移行してしまい、結果として災害で直接ではなくても、間接的に体を壊したり、最悪の場合には命を落とすような状況にならないとも限りません。

以前、避難所支援について罹災地域以外からその場で簡単に組み立てることのできる段ボールベッドを支援物資として送り、現在でも避難所の環境を整える取り組みをされている榛沢和彦氏のいた当時の新潟大学を訪問したことがあります。その内容については、以下のリンク先で参照していただきたいと思いますが、果たして今回の地震によって住むところを無くしてしまった被災者の方に、このような装備をどこでも使えるようになっているのか。その点は私にはわからないのですが、東日本大震災から10年以上が経っているわけですから、早めにプライバシーの確保された安心して寝られる段ボールベッドを設置した避難所が当り前になって欲しいものです。

災害時の「車中泊者」を避難所に誘導するために

さらに言うと、単なるプライバシー確保だけではなく、ペット・高齢者・赤ちゃんがいても安心して使えるような場所を避難所の方で提供できるようでなくてはいけないでしょうし、もし避難所で若い女性に対しての暴行などを防ぐ目的で、鍵のかかるような女性専用のスペースを作るとか、トイレなどへの移動の際には現地スタッフが付き添うようにするとか、現地の警察と連携して通報窓口をきちんと作り、避難所への巡回を強化するとか、事前に考えておくことは山のようにあるものの、こうした点を一つずつつぶしていかないと人々は不完全な状況の中でも避難所の中でなく車内で生活することを選び、その結果血栓が原因で命の危険に見舞われるという事になってしまいます。

すでにキャンピングカーや大きなワゴン車を車中泊用に仕上げているなら、今の状況であれば避難所の駐車場に停めながら車の中で寝つつ、情報や支援物資をいただくような形での避難生活の方が今でも無難ではあるのですが、それだとそもそも車を持っていない人、持っていても車中泊に適さないばかりか健康を害してしまう恐れのある体勢でしか寝られない車で無理に車中泊を強いられるような場合には、相当のストレスを感じたままの避難生活になってしまいます。

災害だからそのくらいは我慢すべきというご意見もあるのかも知れませんが、そこまでお金を掛けなくてもみんなで知恵を出し工夫をすることで避難所において少なくとも健康を損なうことなく、ストレスも今より軽減できる生活を提供できるように行政は日頃からその方法について考えていただきたいと切に思います。今回の地震も今後多くの人がストレスを抱えることになるでしょうが、今後の対応次第により、状況は変わっていくと信じています。今後、地震の被害を受けた人たちが、何とか無理な車中泊へと行かざるを得ない状況を止めて欲しいと思います。


精神的な非日常的な状況に耐えるためにはあえて日常のルーティーンを行なうことも必要か

「令和6年能登半島地震」と命名された能登半島を主な震源とする一連の地震は、津波警報・注意報が解除された状況になっても震度5を記録する揺れを能登半島に起こし続けています。昨年からそれなりに大きな地震が何度も起こっていたのですが、1月1日の大きな地震を引き金にしたのか、まだ収まる気配を見せていません。

明るくなって改めて見えてきた被害もかなり大きいことがわかり、家で生活ができずに不便な避難所生活を過ごさざるを得ない方々も多くおられるので、罹災された方々にお見舞いを申し上げるとともに、何とかこうしたブログでも参考になるような知恵を提供できないかなと思っています。

と同時に、実際の被害は出ないまでも大きな揺れにびっくりしたり、いきなり放送の全番組が中断し、連続して緊急地震速報の警報音を聞きながら、ただ現地の様子を見守るしかなかった国内在住の方でも、人によってはかなり精神的にダメージを受けてしまったのではないかと思います。

私自身の1月1日の過ごし方は、常にテレビで地震情報を確認しつつ、地上波やラジオのFM放送では放送がとりやめになった「ウィーンフィル・ニューイヤー・コンサート」をXのポストで見付けたリンクから、オーストリアの放送局へアクセスしてほぼ同時配信して音だけではありますが聞いていました。我が家では毎年、テレビ中継でニューイヤー・コンサートをアンコールの「ラデツキー行進曲」まで聞いてお正月を過ごしていたのですが、今年はさすがに非常時なのでそれは無理かと諦めていたのですが、まさか地震に関する情報を求めて見ていたXからこのような情報を入手できるとは思えませんでした。

実際に罹災していない私が書くことは本当はおこがましいのですが、ネットには様々な情報の書き込みがあふれているのですが、心が不安定な時にはどうしてもネガティブな方向に行ってしまいがちになります。しかし、そんな心が弱っている時だからこそ、そうした心を励ますような投稿や、自分が今欲しているものの、ちょっと不謹慎では? と思えるような事でもそれで心が癒やされるのであれば、そうした事を利用してでも心の平穏を保つことについては問題ないと私は考えます。

というか、自分のいる場所で緊急地震速報が出た場合、テレビを付けていなくてもスマホが鳴って知らせてくれますし、起きた地震の大きさはどうだったのかということも通知されるようにセッティングしておけばスマホを付けておくだけで十分とも言えます。1月1日には国内全てのテレビで一時全て地震情報しか流れないという状況がありました。今後起こるかも知れない地震が起きた時も同じような状況になるのではないかとは思いますが、ニュースを見続けること自体に苦しくなってしまったら、ライブ配信でないネット上の動画や音楽で気を紛らわすことも必要ではないかと、今回の状況を感じながら考えました。ただ、避難所など多くの人がいる中ではそうした行動を良く思われない方もいるかも知れませんので、音を漏らさないイヤホンを常備品の中に加えておいたり、数人でいっしょに利用したい場合には、人数分のイヤホンと、複数台のイヤホンを一緒に使えるアダプターも(パソコンや、イヤホンジャック付きのスマホ限定にはなりますが)用意しておくことも大切なのではないかと思えます。

お正月ということで外はかなり寒い地域にお住まいの方もいるかとは思いますが、あえて外に出て散歩するような形で気分転換をすることも悪いことではないという意見もあります。これは、日常的に散歩をルーティーンにされている方には効果があるのではないかと思います。今回の地震ではラジオでもずっと災害情報を出し続けるような事もありますので、自分のお好きな音楽を聞きながら歩くのもいいと思います。

そして、もし通信のトラフィックに影響がそれほど無ければ、親類や知人との電話・メッセージでのコミュニケーションを頻繁に取るのも良いでしょう。少なくとも私自身は被災された友人などから連絡が来た場合は、真摯に対応することはできると思います。逆に発信が来ないとなかなか連絡をしずらいというのが正直なところなので、もし通信のトラフィック的な問題が生じないのであれば、知人への連絡を入れてみるというのも一つの方法ではないかと私は思います。

昨日は、羽田空港で航空機の火災事故が起きましたが、これも新潟に支援に行く予定の海上保安庁の飛行機との接触ということで、今回の震災と無関係ではありません。逆にこのような時だからこそ、ゆったりと深呼吸をして精神の安定をはかることが大事ではないかと思います。これから色々と被害状況がわかってくるのでそんなに簡単なことではないかとは思いますが、直接の災害ではなくその後のストレスから体を壊してしまうことは出てくるので、まずは気を落ち着けるということも頭の片隅にでも入れておいていただければと思います。


北陸地方を中心にした大きな地震と津波はここ数日の経緯に注意をすることが必要

お正月の初日からまさかこんな事になるとは、本当に思いませんでした。地震や津波警報の影響がある地域にお住まいの方々は、ご無事でしょうか。今後どんな危険が出てくるかわからないと思うので、寒い状況の中で外に出たり移動するのは大変かと思いますが、とにかく自分や家族・友人などの命をまずは確保できるような行動を心掛けて下さい。逃げる時も、多くの荷物は逃げる際の支障になると思ったら、それは持たないで、なるべく両手が自由になるような形で避難して下さい。物資自体は後から支援物資が届くなど、後で何とかなる事も多いので、どうしても肌身離さず持っていたいもの以外は持たないで逃げるような準備をしましょう。

私も含め多くの人はまさか2024年の最初の日にこんな大きな地震が起こるとは思っていなかったと思いますが、外に出ていても大丈夫なような服装と、情報収集および連絡のためのスマホ、そしてできればスマホの充電ができるようなケーブルとモバイルバッテリーは持って逃げましょう。また、今後の状況がわからないので、避難が長期化するかどうかもわかりません。情報を仕入れたり、友人・親類と連絡を取る場合であっても常にスマホの電源を入れっぱなしにしておくとスマホの電池がどんどん無くなっていくので、とりあえず安全なところまで逃げたらスマホの電源を切り、必要な時だけ電源を入れて使うような事を心掛けましょう。