月別アーカイブ: 2022年2月

ドコモのモバイル通信を利用した固定電話サービス「homeでんわ」はFAX利用がメリットか

ソフトバンクの「おうちのでんわ」と同じドコモのLTE通信を使った固定電話サービス「homeでんわ」のサービスが2022年3月下旬から始まることになりました。固定電話の番号を維持しながら安く便利に使いたいという方にとっては、別の選択肢が増えたということになります。

このサービスは専用機種「homeでんわ HP01」を今までの回線で使っている電話機に接続するだけで、市外局番から始まる番号を移行することができます。さらに、ソフトバンクと違って契約期間の設定はなく、解約金などの費用も発生しないというのもポイントです。

使い方としては「おうちのでんわ」と同じで、ファクシミリを使いたい場合には無線での利用ですがそのまま使えます。また、このシステムを登録住所から持ち出しての利用はできないということです。

料金的には「homeでんわ ベーシック」(月額2,178円)と「homeでんわ ライト」(月額1,078円)があり、その違いは基本料金に550円分の無料通話が含まれていることと、携帯電話では当り前であるものの、通常の固定電話では付いていなかった様々な付加機能が追加料金なしで利用できるというところにあります。具体的な付加機能は以下の通りです(かっこ内は「homeでんわ ライト」利用時にかかる月額費用)。

・通話中着信(330円)
・転送でんわ(550円)
・発信者番号表示(440円)
・ナンバー・リクエスト(220円)
・迷惑電話ストップサービス(220円)

現在、個人で携帯電話を持っていて、単なる番号維持のために加入するならライトの方でも十分ですが、今でも普通に通話やFAXを使っているならベーシックの方が良いですね。さらに、同社のスマホ(ahamoでも可)やhome 5Gの契約がある場合には、基本料金を528円引くので、その場合の月額は「homeでんわ ベーシック」(月額1,650円)と「homeでんわ ライト」(月額550円)まで下げることができます。住宅用の固定電話の基本料がベーシック割引後の金額くらいなので、うまく作っていると思います。

もし、ドコモの契約があって固定電話に迷惑電話がかかってきて困っているなら、3月になったら速攻でこのサービスを利用するのがおすすめですが、そもそも私の自宅の場合ですが、固定電話代わりにスマホを置くだけでもナンバーディスプレイ付きの固定電話代わりになるということも確かです。
結局は今の電話、とくにファクシミリを常用するかどうかというのが鍵になるのではないかと思いますね。普通のご家庭なら多少のFAX送信とちょっとした電話(固定電話への通話:8.8円/3分、携帯電話への着信:17.6円/分)なら、ベーシックプランなら基本料金内で収まるので、通信品質に気になる点が出るかも知れませんが、多少は通信費の節約効果も出るのではないかと思います。

私の場合はすでに固定電話を解約してしまったこともあり、このサービスは使わないと思いますが、個人的には早く携帯電話会社には自宅から持ち運び可能な家電話型の端末をなぜ出してくれないのかと思いますね。単三電池4本で4GのVoLTEで通話でき、テザリング可能なんてものが出てくれた方が、新たなプランを作らなくても今あるスマホ用のプランでそのまま使えるのになと思うのですが。


日本通信290円プランの落とし穴とpovo2.0や楽天モバイルとの併用を考える

昨日、2回線目のpovo2.0のSIMが届きました。早速開通手続きをしてAPN設定を済ませたWindows11パソコンに入れてみましたが、予想通り低速では最大50kbps前後で利用できています。早速デスクトップに何もトッピングしないで使った場合に自動解約になる前にトッピングできるように、自動解約予定日をメモしたテキストファイルを置き、トッピングをした時に新たに記入することで、自動解約に気を付けながら使おうと思っています。povo2.0を安い維持費で使おうと思った場合のウィークポイントはまさに自動解約をいかにして防ぐかだと思うのですが、よく考えてみると、povo2.0のトッピングのやり方とは違いますが、先日発表されたばかりの日本通信「合理的シンプル290プラン」のデータ追加をうまく使うと、より安く使えるだけでなく、自動解約の恐れからも回避することができます。

ここで改めてpovo2.0のデータトッピングについておさらいしておきますと、容量については月ごとではなく、容量の大きさにともなって制限があります。

・データ追加1GB(7日間)390円
・データ追加3GB(30日間)990円
・データ追加20GB(30日間)2700円
・データ追加60GB(90日間)6490円
・データ追加150GB(180日間)12890円

ここでは、あくまで30日間有効期限のあるトッピングについては考えず(毎月データ3GBで使うと他社と比べると価格的な優位点はなくなるので)、毎月データが2GB~3GBぐらいで収まるような場合です。「合理的シンプル290プラン」の追加データは月1GBあたり220円となるので、基本の1GBを使い果たしてしまった場合、1GB追加購入しても510円/月、2GB購入して合計3GB使っても730円/月となります。つまり、povo2.0で3GBのトッピングをするよりも、日本通信のSIMで基本料金290円の状態で高速データを使い切ったら追加購入という形にした方が安くなり、自動解約されることなく安心して使えるということになります。ちなみに、日本通信の高速クーポンも追加したものについては翌月への繰り越しはできませんので、条件的にはpovo2.0と同じようになっています。

ただし、日本通信の290プランには単体で通話もデータも安く使いたいという方にとっては、ちょっとした落とし穴があることがわかりました。月290円で1GBまでの高速通信が付いているのですが、この高速通信分を使い切ってしまうと、データ通信についてはアクセス制限がかかり、日本通信のウェブサイトおよび日本通信のマイページ(ここで高速クーポンの追加購入が行なえる)にしか接続できなくなってしまうと言うのです。そういう意味では最大50kbpsでも制限なくインターネットにアクセスできるpovo2.0とは違います。ガラホに入れて通話専用として使うなら最安の290円運用も問題ないと思いますが、スマホに入れて単体で使う方には注意が必要になります(暫定的に2022年3月末までは低速制限でアクセス制限がかからないと発表になっています)。

ただ、個人的には、最近のスマホは2枚のSIMを同時に使うこともできるようになっていますので、もし2枚のSIMを同時に使えるスマホを持っているなら、合理的シンプル290プランとpovo2.0のSIMを同時に入れて、二枚のSIMのいいとこ取りをするというのも十分にありだと思います。そうすれば、もし日本通信の高速クーポンを使い切ってしまっても、低速を我慢できればpovo2.0でネット接続をすることはできます。

この場合、かけ放題にしたい場合にどちらに付けるかということもあると思います。とりあえず、povo2.0に付ければ1,650円でかけ放題になり、まずは自動解約の恐れは無くなります。そして別に日本通信の290円で1GBのデータ通信が使え、計1,940円で済みます。これは、日本通信単体でかけ放題にする1,890円よりわずかに高くはなりますが、au回線を通話用主回線として使いながらドコモ回線をサブとして使え、データ通信を増やしたい場合にはpovo2.0よりも安く高速容量を増やせるので、日本通信の回線品質に満足できるなら、組み合わせるのも十分にありでしょう。また、日本通信でアクセス制限を受けた場合も緊急避難的にpovo2.0の低速回線を確保できるというメリットもあります。

逆にドコモ回線の日本通信の方で通話を主にする場合には、かけ放題ではなく月70分までというpovo2.0にはない音声オプションがおすすめです。というのも、povo2.0では限定版のかけ放題は一回5分以内(550円/月)しかないので、電話をしても長くなってしまうと気になりがちですが、日本通信の月70分まで無料(700円/月)は、一回一回の通話についてはそこまで長さを気にする必要はなく、他にもSNSやLINE電話を使えるなら、かけ放題の金額より通話しないなら、必要十分のオプションであると言えます。この場合は日本通信で1GBまで利用の場合基本料金とオプションとの合計が990円で、高速通信が足りなくなったら1GBあたり220円で増やせます。povo2.0には解約にならないための管理が必要になりますが、ここで改めて意味を持ってくるのがデータトッピングの中でも330円/月の24時間データ使い放題でしょう。

povo2.0はauの回線なので、日本通信でデータ通信を使う時にスピードが落ちることを気にするようなことがあった場合、データ使い放題を付けてその日だけストレスなくネットを利用するような事もできます。また、スポーツ好きな方なら、ピンポイントで見たいサッカーや日本のプロ野球の試合があった場合、7日間限定で760円でDAZNが使えるのはpovo2.0以外にはないというのもポイントです。povo2.0のトッピングでDAZNを使う場合、SIMカードを入れたスマホでしか使えない(テザリングを含めて)のではなく、自宅の光通信など安定して動画が見られる回線を使っても、7日間限定でDAZNを見られます。今年3月にあるサッカーのワールドカップアジア最終予選、オーストラリア対日本戦を見る手段としてだけでも、povo2.0の契約を持っておくことも有りだと私は思っているので、日本通信の290円プランで最安の通話用スマホを作ろうと思っている方にとっても、ぜひスマホへの2枚差し(povo2.0はe-SIMの提供もあります)での運用を考えてみてはと思います。

ドコモ回線で最安のかけ放題という事では、日本通信の290円プランに楽天モバイルのSIM(e-SIMの利用も可)を付けて月290円でかけ放題可能な回線も作ることができるわけですが、楽天モバイルを主回線に使ってしまうと、Androidスマホなら無料でSMSが使えるものの楽天モバイルの番号では当面「+メッセージ」が使えないというのが私にとってはネックです。SMSをやらなかったり、メッセージアプリはLINE以外使わない方なら安くて色々使えるので、こうした2回線持ちも有りだと思います。今まで最安だったe-SIMのIIJmioの2GB(440円/月)と比べると、高速クーポンを使い切っても低速になるだけなので、色々めんどくさいことを考えなくても良いのがIIJmioとのセットです。日本通信の場合は、安いということの他に通話用SIMであるので、相手先によって教える番号を変えて待ち受け専用番号と掛ける方の番号を2つ使い分けられるというメリットがあります。また、アクセス制限を食らった場合には一時的に楽天モバイルの方でデータ通信をすれば、月1GB未満であれば最安を保てます。こうした最安でどこまでできるのか? ということを突き詰めたい場合にはこの2回線も比較対象になると思いますが、日本通信の290プランはある意味癖のあるプランですので、その点をよく考えてから契約しないと後になってしまったと思ってしまうかも知れませんのでご注意を。


中部電力の「for APプラン」は新電力にする気がない人でAmazonプライムを月払いで利用しているならメリットが出てくる

私の住まいで電力会社というと中部電力になるのですが(富士川から西が中部電力)、結構しつこくおすすめしてくるのが、Amazonプライムの契約がセットになった電気料金プランの「for APプラン」です。現在、Amazonプライムの費用は年払いだと4,900円で、月払いにすると500円ですが、会員になると動画視聴サービスや音楽ストリーミングの限定版(Unlimitedのサービスと比べると明らかに聴ける楽曲数が少ない)が利用できる上に2,000円未満の少額の買い物でもプライムマークが付いている商品であればAmazonで購入するものの送料が無料になるというメリットがあります。私はこの金額に値上げする前から加入しています。

中部電力のプランについては、おおざっぱに言うと電気料金の基本プランに毎月375円(年間4,500円)を追加することで、Amazonプライムの年間利用費用を中部電力が出してくれる(年間利用権のクーポンコードをメールで送ってもらえる)というプランで、わずか年間400円と、電気料金の支払いに使えるカテエネポイント(ウェブでの会員登録が必要)が年間200ポイント増量されることになります。

年間600円お得になるというのは、いわゆる新電力会社に移って、さらにUQモバイルのように特定の電力会社に加入すると利用料金からさらに割引するというところと比較すると、割引額はしょぼいし、メリットは少ないようにも思えますが、例に挙げたUQモバイルの場合、今後もずっとUQモバイルを使い続けないといけなくなり、状況が変化してもずるずると乗り換えることができなくなる可能性もあります。

ここでの問題は、電力会社を積極的に変えて家計の見直しをする気があるか、そこまでライフラインである電力会社は変えたくないと思うかだと思います。もし現在中部電力で、今後も中部電力を変える気がない場合で、なおかつAmazonプライムを続けて加入しているなら、このプランは確かにお得になります。また、年払いでなくあえて月払いにしている人には二重のメリットがあると言えます。

毎月の支払いをばらつきなく揃えたいと思っている人の中には、一年のある時期に比較的大きな金額を一気に引き落とすのではなく、月割にして毎月の支払いを揃えることで、事前に口座に入れておくお金を平準化し、思わぬ金額が請求されていることを避けたいと思っている人もいるかも知れません。ただ、アマゾンプライムで月払いにしていると、月500円で年間6,000円となり、年払いと比べて年間1,100円の負担増となります。

そのような方がこのプランに加入すると、今まで月額500円が、電気料金の基本量増額分がAmazonプライムの年会費にあてられるということになるので、月額500円が375円に減額されると考えることができます。その場合の差額は年間1,500円となり、さらにポイント増量分の200ポイントを加えると、年間1,700円の節約になります。

実際のところ、プラン変更で安くなったとしても根本的に電気料金を節約するためには日々の生活習慣を改めることが大切になってきます。今まであまり毎月の料金を比較したりすることはせず、漠然と払っていた人にとっては、逆にこうした新たなプランを検討する中で、毎月の電気料金をウェブ上で確認し、さらにポイントを貯めるようになってくるかも知れません。その場合は、自分たちが節電をする努力が今後の電力料金にも反映されるわけで、そのデータをウェブで提供してくれる中部電力のサイトにアクセスする習慣を付けることに意味があるという事も言えるかも知れません。

今後の事を考えると、買い物やビデオ視聴および音楽のサービスを一元化し、Amazonだけに頼るのは危険だとも思いますが、動画配信サービスだけ考えても、月375円(中部電力プランの増額分)でビデオ見放題であれば、他のサービスへも加入しながらそれほど家計に負担を掛けずにエンタメ関係の費用を安くすることもできます。このように色々と考えながら加入する方法を探っていくと、無駄なサービスを止めることの判断もできるようになると思いますし、自分自身の生活を変えていくきっかけにもなるかも知れません。

今回の話は、私の住む中部地方限定の話ではありますが、Amazonや他のサービスについても通信会社やガス会社、電力会社ではセットで加入することで安くなるサービスを提供しているところはあると思います。実際に加入するかどうかは利用する環境によっても違っては来るものの、まずは今加入しているところでそういったサービスが有るのかないのかの確認を行ない、生活のレベルを変えないで月々の支払いが安くなるなら、浮いた分を他の事に使うこともできますので、今後の公共料金の値上げの傾向は続くということもあり、真剣に考えてみることも必要ではないかと思います。


LTE通信可なパソコン専用回線としてpovo2.0の追加申込みをしました

先日、BIGLOBEが展開しているdonedoneのSIMを、最近のモバイル運用パソコンとして持ち出す頻度が一番のレノボの2in1パソコンIdeaPad D330に入れているのですが、最大50kbps前後での激遅回線でも、テキスト中心のネット利用なら緊急避難的に十分利用できることがわかりました。元々は、donedoneのエントリープラン(月額費用0円)は、トッピングを付ければ高速クーポンを付けられるという触れ込みだったのですが、現在に至るまでそうしたトッピングの話は出てきていません。

それは、同じコンセプトでau本家が出してきたpovo2.0とサービスがかぶってしまっているからだと思われますが、低速でも一応何とかネット接続ができるとは言え、せっかくパソコンにLTE通信用のスロットが付いているので、高速通信がパソコン本体でできるなら、大きな画面で動画視聴だけでなく大きなファイルのやり取りなど色々なことができますし、パソコンをモバイルルーターのようにして他の端末にテザリングすることもできます。

特に、povo2.0のトッピングとして私が便利だと思うのが、一回330円で付けられる「データ使い放題(24時間)」です。先日まで、IdeaPad D330にはmineoの最大1.5Mbpsが利用できるデータSIMを入れていたのですが、このSIMはスマホやタブレットに入れて持ち出せるならいつでも使えるものの、最近では自宅でWi-Fi経由で作業に使うことがほとんどなので、毎月の費用がかかる割には全く利用できていないという状態だったため、先日mineoは解約してdonedoneのSIMを入れていました。しかし、donedoneでは低速での利用しか今のところできないとなると、必要に応じて高速通信をトッピングすれば使うことができるpovo2.0が私にとっては一番利用しやすく必要な時にしか課金されないというメリットを受けられます。

ちなみに、同一名義ではpovo2.0は5回線まで持つことができるということですが、今後についてはメインの電話用として使っているもう一つの回線をMNPで解約する可能性があるので、今後は今回新たに契約したSIMの方をpovo2.0としては使っていく可能性があります。

今回、新たに申し込みをするにあたっては、元契約があっても、別のメールアドレスで登録することもあって、本人確認書類(運転免許証やマイナンバーカード)のスマホカメラによる撮影と送信の他、自分の顔写真撮影と首振り作業をもう一度行なうことになりました。今回は本人確認手続きでつまずき、計3回も首を振ることになりましたが、これは恐らく本人確認書類にある住所表示において、住所を示す「ハイフォン」が全角になっていたのを半角で認識したからではないかと思われます。何回も首を振っているうち、確認書類と申込内容の違いというのはその部分しかないと思って手動で訂正をして申請をしたら、何とか通りました。私のように何回も首を振っても本人確認ができない方の参考になればと思います。

なお、今回回線を増やしたことで事務手続き手数料は取られるのかどうかと点が気がかりになります。基本的には同一契約者が2回線持つと、2回線目には契約時に3,300円の手数料がかかるとあるのですが、その後に「ただし、当面の間、本手続きに関する手数料はかかりません。」とあるので、現在はその当面の間だと思いたいですね。もし今回の契約で事務手続き手数料が取られた場合にはその旨お知らせしたいと思います。

povo2.0のディメリットの一つとして、毎月0円で維持する場合、半年間利用がないと強制解約になってしまうということがあります。ただ、常に作業に使うパソコンの場合、デスクトップに何らかのフォルダを作り、その名前を何もしないと解約になってしまう予定日を入力し、トッピングをした場合にはその都度日付を更新していくことで、パソコンを開く機会が増えれば増えるほど、解約になってしまう可能性を意識することができると思います。もうしばらくしたらSIMカードが届くと思いますので、特に低速での使い勝手について紹介しようと思っています。


ネットに掲載されている内容の真偽はどんな方法で確認を取ればいいのか

外に出て自分自身で体験することが難しいこのご時世に、ちょっとした調べものをネットでされる方も少なくないと思いますが、実はネットの中というものは、正しいことも書いてあるかも知れませんが、真実とは違ったことも本当のように書かれていたりします。そんな時、私たちは何をもってその正確性を確認すればいいのかということを昨日のブログからの流れで考えていた際、ふと見たテレビ番組にそのヒントがありました。

その番組では、新語を積極的に乗せることで学生だけではなく新聞やネットをよく見る人にも役に立つと思われる国語辞典、「三省堂国語辞典」の新版(第八版)が昨年末に発売になったということで、辞書の編集に関わった方に話を聞いていたものでした。私自身は、ユニークな説明文で、今までの辞書の概念を変えた同じ三省堂から出ている「新明解国語辞典」よりも、多くの新語を収録し、簡潔にわかりやすい説明をしている「三省堂国語辞典」の方が好みで、以前の第七版(紙のもの)を購入し、紙の辞書を買った人限定の優待版アプリをスマートフォンに入れて三省堂国語辞典を使っています。Androidのアプリでの第八版はまだ出ていないようですが、出たら今の第七版と入れ替えようと思っています。

編集の方がテレビのインタビューで、辞書を使うことの意義として言葉の成り立ちや語源など、さも真実のように出ていてその説が広まってしまうことが普通にあることを憂いていて、今回の改定で新しく採用された言葉の由来についての解説について、正確な言葉についての情報を辞書に載せるという事に仕事の意義を感じておられるのだそうです。

ネットだけを見てわかったような気になって、本当は間違っているような知識を自分で広める事は普通にありそうな事ですが、今回の三省堂国語辞典の第八版は八年振りの全面改定で、新型コロナに世界が翻弄された時の言葉をきちんと記録しているのではないかと思われます。学校で習うような言葉だけでなく、ネット上でよく出てくるもののいまいち理解が追い付かないような言葉についても相当カバーしていると思えるので、興味のある方はネットでの知識の補完という意味でも手に入れることは無駄ではないと思います。

紙の辞書はどうもという場合には、アプリとしてインストールできるスマホ内にまるまる入ってしまう電子版を利用するのも良いと思いますが、自宅でパソコンで作業をしながら傍らに辞書を置き、疑問を感じたらその時点で調べるのもいいかなと思う自分もいます。ここでは書き切れない新しいトライをされた三省堂国語辞典の概要については出版元へのリンクを張りました。こんな時代だからこそ、一つ一つの言葉についてきちんと吟味され、その内容が信頼に値する辞書の価値は上がっていくものではないかと思います。ただ、今すぐアプリを買おうとして前の第七版を買ってしまうと以下リンクにあるような新機能および、新たに採用された最新の言葉はすべて見られませんので、その点には十分お気を付け下さい。

https://dictionary.sanseido-publ.co.jp/topic/sankoku8/


思わぬところで改善を迫られる音楽配信サービスの今どきの悩みについて

先日、今年成人式に出席している新成人にインタビューを行なっているテレビバラエティを見たのですが、ある程度の世代の方なら気になる「生まれて初めて自分で購入したCD(レコードなど音楽ソフト)は?」という質問に、物心付いた頃からすでに音楽はネット経由で買うものという意識があったので、CD(レコード)で音楽を聴いたことがないという回答がありました。考えてみると、今の時代であれば自分の好きな曲やアーティストがあったとしても、スマホからストリーミング再生したりダウンロードすればすぐに聴きたい曲にアクセスすることができ、今後もその傾向が変わることはないでしょう。

こうした音楽を配信するサービスには色々ありますが、昨日たまたまニュースを見ていたら、私もメインの音楽ストリーミングサービスとして使っているSpotifyが、ニュースになるような騒動に巻き込まれているという事でした。
というのも、各音楽ストリーミングサービスは、音楽だけではなくラジオのように様々な情報を発信する「ポッドキャスト番組」があります。これは、音楽だけでは他のサービスとの差別化ができないため、ユーザーに選ばれるサービスを目指して、多くの人の興味を持つようなコンテンツを整えていると思うのですが、今回はそうした海外のポッドキャスト番組の内容について、音楽を配信しているミュージシャンからクレームが入り、楽曲をSpotifyから引き上げるという実力行使に出るなど、騒動になっています。

現在の騒動は、新型コロナウィルスに関しての偽情報を流していると多くの医療関係者が講義していることをミュージシャンが知り、抗議の意味で自分の楽曲をSpotifyで配信しないような手続きを取ったということなのですが、こうしたことは新型コロナウィルスに関することだけではなく、様々な思想についてのポッドキャスト番組がやり玉に挙がる可能性があります。

Spotifyをはじめ大手の音楽配信サービスは利用者の囲い込みをして利益を挙げたいと思っており、多くのサービスの中から自分のサービスを選んでもらうためのキラーコンテンツというものを持ちたいと思っていることも事実です。そうして多くのリスナーを抱えるようになったコンテンツが批判にさらされた場合、単にそのコンテンツを切ったとしても、コンテンツは場所を変えて配信されるようになれば、Spotifyはその利益を失うことにもなり、最悪な見通しについて考えると、今のようなサービスを続けることについても難しくなってくるかも知れません。

現在、テレビやラジオ、新聞のようなメディアではないポッドキャスト配信について、どこまでチェックがされ、問題が起きた時に当事者がきちんと対応できるのかというのは未知数です。極端な事を言えば普通の人でもその意見をポッドキャスト番組として発信することは可能ですし、多くのリスナーが付けばそれが収益に結びつくということになれば、かなり過激な内容を意図的に発信するような人も出てくるでしょう。

私自身は、Spotifyのポッドキャスト番組については、いわゆるマイナーな文化人の方がたまに出ているのを聴いて、その方のお話を直に聴けるのを楽しんでいるような事があるので、テレビにもラジオにも出てこない人の発信の手段としては悪いものではないと思うのですが、コンテンツにも色々あって日本でも同様な状況になっていかないかと心配になります。

そもそも、今の社会では信頼すべきマスコミ発の情報ですら本当に正しい事を伝えているのか? と思うことも多々出てきています。今後はポッドキャスト番組の内容についてもある程度はその内容について批判が出たら対策されることにはなると思いますが、やはり様々な情報の受け手である私たちがフェイクニュースに惑わされないように注意しながら様々なコンテンツを楽しむように心掛けるしかないのかも知れません。


ドコモのデータ通信の不具合が起こったことで改めて考えたい複数回線保持の考え方

昨日はドコモのデータ通信がつながりにくくなり、ドコモ本体だけでなく、ahamoやドコモ回線を使っているMVNOでも接続しにくい状況になったという話です。こういう事は常に起こった時にしっかり対処しようと思っているのですが、現在私の契約内容というのは、ほとんどau回線に偏ってしまっていることが不安を感じます。

ちなみに、自宅にいる時には楽天モバイルの回線を使っているので、たとえ楽天回線の不具合が出たとしてもデータ通信がほぼ時間とは関係なく快適に使えるUQモバイルのスマホからテザリングすれば良く、逆にau回線がだめになったら楽天回線を使えばいいのですが、外に出た場合には唯一auとは別回線の日本通信の回線は親が持っているスマホに入っているので、実質的には現在はau回線だけでやりくりしているということになっています。

今後はドコモ系やソフトバンク系の契約も考えたいとは言え、普段はほとんど使わないのに、いざという時には24時間使い放題で330円でトッピングできるpovo2.0のようなものはドコモ・ソフトバンクとも選ぶことができないので、複数キャリアを維持するとなると、普段使わないキャリアに課金されることになってしまいます。この辺はどうしようもない事とは言え、色々と考えたくなるところではないかと思います。

私の場合はデータ通信はUQモバイルのMプランが安定して使えるので主データ通信で使っているのですが、今後の事を考えると、基本料金が安くてデータ通信の追加料金が安いとなると、月額550円(500MBプラン)で追加1GBごと550円のOCNモバイルONEよりも、基本料金(1GB)290円で、追加1GBごと220円の日本通信「合理的シンプル290プラン」の方がもしau回線が外でつながらなくなった場合には安くいざという時のデータ容量を確保しやすいと思います。

ただしOCNモバイルONEはアプリによって高速と低速を切り替えることができ、いざという時に550円プランの500MBを使い、それを使い切った後に追加購入するか低速で我慢して使うかによって追加しないで乗り切ることも可能かと思いますが、日本通信の場合には切替アプリはなく、月ごとに1GB使い切った後に低速になるので、1GB使い切った後にメイン回線のトラブルに遭遇した場合には、OCNモバイルONEとの追加料金の差が縮まるかも知れません。

また、ソフトバンクの場合はそこまで安いプランはないものの、LINEMOの3GBプランは月額990円でLINEの利用については高速クーポンが減らないため、連絡をLINEにまとめやすくなるでしょう。毎月高速クーポンを3GBくらい使うなら、LINEMOは日本通信との比較になるかと思います。ちなみに、LINEMOの場合は3GBを使い切っても低速が最大300kbpsくらいと、OCNや日本通信と比べて高速で利用でき、e-SIMにも対応しています。あとは自分の自宅回りで特定のキャリアがつながりにくいということがあるかどうかも選ぶ場合には考えなければいけないでしょう。

単に安いということで大手3キャリアの回線を選んでみると、ドコモを日本通信の290円プランにしていざという時には高速通信の追加、auはpovo2.0にしていざという時にはトッピングで対応、LINEMOの3GBプランを普段のデータ通信用のSIMとして使うと、月1,500円くらいでも三大キャリアを用意できます。ちなみに、通話オプションはどの回線にも付けられます。

もっとも、オプション料金を掛けずにこのままの料金でかけ放題を目指すなら、さらにそこに楽天モバイルを一回線加えておくというのが、国内におけるデータ通信のトラブルに対しての万全の備えであるという風に言えるかも知れません。なかなかそこまで思い切るのは難しいとは思いますが、スマホ2台に2回線ずつ4回線入れれば(日本通信とpovo2.0で一台、楽天モバイルとLINEMOで一台が無料通話を使うなら最適か?)、スマホが壊れても何とかなりますし、まさに最強の布陣と言えるのではないでしょうか。この内容だったらLINEMOを月990円の3GBプランにせず、2,728円の20GBプランにした方が普段はどこでも快適にデータ通信が利用でき、いざという時にも備えられる気もします。私自身もそんなことができるように、まずは4社どのSIMでも使えるシムフリー端末を増やして行きたいですね。


e-SIM対応キャリアの少なさからe-SIM対応スマホの利用は直ちには考えものか

先日、mineoの解約をした際、例によってSIMの返却手続きを行ないました。私が契約していたのはドコモ回線のSIMカードだったため、オンラインでの解約手続きが終わった後で、ちゃんと返却先の住所が書かれたメールがやってきて、新型コロナで出掛ける事にためらうこともある中で、SIM返却だけは厳格に行なわないといけないようです。

個人的にSIM返却をしなければならなくなった時におすすめなのは、郵便局で「ミニレター」を63円で購入することです。このミニレターは、糊付けして封筒のように送ることができる、はがきより書くスペースが多い便箋のような枠線の付いた記載面のスペースが有るはがきと封筒の中間のようなものです。

私はこの付箋部分にSIMカードをテープで貼り付けて糊付けした後、宛名を書いてポストに投函しました。はがきにSIMカードをテープで貼ると、発送している中で落下などの衝撃でどこかへ行ってしまい、相手先に届かない可能性があります。普通は封筒に入れて送られるのではないかと思いますが、料金が安く買ってそのまますぐ出せるというのが魅力です。ただ、こうした手間自体がめんどくさいという点では、そもそも別の選択肢について考える必要もあるのではないかと思ってしまいます。それが、物理的なSIMカードを必要としない「e-SIM」を利用するという考え方です。

e-SIMを利用する場合、e-SIM対応のスマホで設定すればそのまま開通することも可能なので、SIMカードを物理的にやり取りする手間がかかりません。あと、対応している事務系の能力がどうかということもありますが、郵送する場合と比べて早く開通できたり、解約時にもカードの返却を考える必要がありません。

現状では、スマホの中でも最も使われているiPhoneがe-SIM対応になっているので、大手キャリア(楽天モバイルを含む)系のところでは利用することができます。また、私が今物理SIMを使っているUQモバイルやpovo2.0でもe-SIMの利用は可能なので、e-SIMと物理SIMの同時利用が可能なスマホ(iPhone以外にもAndroidのスマホの中でもそうした機器はあります)、やe-SIM専用のスマホを使うこともできます。

物理SIMを差し替えて使うことは便利ではあるのですが、乱暴に扱うとSIMカードだけでなくスマホのカードスロットを壊してしまう可能性もあります。
これがe-SIMの場合は、端末のハードにアクセスすることなく対応端末同士での入れ替えが可能です。またこれも契約しているところによりますが、簡単に費用を掛けずに使っている端末から別の端末に移すことができるようであれば、そこまで不具合は生じないのではないでしょうか。

ただ、e-SIMなりのディメリットもあります。例えばe-SIMの入っているスマホを落として壊してしまった場合、物理SIMであれば予備のスマホがあれば、すぐに端末を換えて使うことはできますが、もし予備にe-SIMの使えるスマホを持っていない場合、新たに白ロムを購入してその端末に移してもらうか、修理に出して戻ってくるのを待つ間通信・通話は諦めるかということにもなってしまいます。

個人的な話をすると、私が持っているスマホはどれもe-SIMには対応していないので、通話用のメイン使用の回線については、e-SIMの利用については考えてしまうというのが正直なところです。今後、物理SIMとe-SIMが両方使えるスマホを増やしていくことができれば、主回線でもe-SIMでということになるのかも知れませんが、とにかく現状では大手3キャリアとそのサブブランド、そして楽天モバイルといったMVNO以外のところが実施していて、唯一MVNOでデータ通信専用のサービスが有るのがIIJmio(ドコモ回線)だけなので、全てのMVNOの中で自分に合った会社と契約するためには、まだまだ物理SIMの同時使用ができるスマホの方がe-SIM専用のものより使いやすいと思います。

ちなみに、物理SIM2枚とe-SIMで同時には使えないものの、e-SIMが使えてSIMカードスロットを2枚分持つスマホはすでにあります。もしその辺を気に掛けるなら、今後どんな状況が起きても対応できるように、そうしたスマホを今後購入していく方が何かと役に立つのではないかと思います。

個人的には値下げされ、今後の白ロム価格が下がってくる可能性があり、ドコモやauの回線でも使える楽天モバイルの「Rakuten Hand」あたりが気になっているのですが、他にe-SIM対応スマホを持たない状態で購入するのはちょっとどうかなと思うので、直感的な物欲を抑えつつ、今後は色々な状況でも使えるスマホを安く買えるチャンスを狙って揃えるように計画していこうかなと思っています。