月別アーカイブ: 2019年12月

2019年末のサイバーマンデーセールで購入したもの

年末年始のバーゲンセールの一部は、確実にネットショッピングに移行しつつあります。過去にはセールのために実店鋪に並んで整理券をもらって、当たれば購入できる権利を得たり、先着順に購入できるような場合は早朝に列に並んだりと涙ぐましい努力で何とかお目当てに品を買える時代があったことも確かです。しかしネットオークションやフリマサイトを利用した転売ヤーの出現および、国内での転売でなく海外への輸出をもくろむ外国人グループが出てくるようになって、通常の社会生活を送っている中ではそうした特価品の購入が難しくなっている現状に、なかなかお店回りをするのも大変だとなった時、出てきたのがネットでのバーゲンやタイムセールでした。

今年も11月から12月にかけて国内の大手ショッピングサイトでは大きなバーゲンが行なわれ、様々なものが安く売られていましたが、今年はそうしたバーゲンとは関係なく新しいスマホを安く手に入れ、使っているパソコンに不具合が出たものの、現在新しい機種に交換してもらうために待機中という状況の中、パソコン・スマホ関係のものを購入することはしませんでした。それでも、せっかくのバーゲンセールなので、私の場合は主にAmazonのタイムセール(サイバーマンデーセール)を利用させていただきました。

これは根本的なことですが、いくら安く物が買えたとしても、その分財布からお金が無くなっていくわけです。セールをうまく利用して可処分所得を増やすには、基本的には日々の生活の中で必ずかかる必要な支出を抑えるためにセールを利用するという方法があり、今回のセールではどの局面かで必ず安い「米」が出てくるとタイムセールをマークしていたのでした。

そうして、サイトをマークしていたところに出てきたのがアウトレットながら5kgの白米(コシヒカリ)が1,380円という安売りのお店でも考えられない価格で出ていたのを見て、2袋分を購入しました(^^)。少なくともこれで、正月明けくらいまではお米を買わなくて済むようになっただけでなく送料も無料なので、お店でいつも購入しているお米2袋分のお金を節約できたということになります。

その後も食料で保存できそうな「定番」のものが安くなっていないかとサイトを探し回り、結局購入したのはAmazonブランドのレトルトカレー「Happy Belly ビーフカレー」で、通常でも一袋100円+税で売られているものですが、サイバーマンデーセールでは一袋当たり76円という、100円ショップや安売スーパー以上の安値で、15袋1,135円で購入し、さらにこれもあると大変に役立つシーチキンLの10缶セットを976円で購入し、私の今年のサイバーマンデーセールは終了しました(^^)。

今回、レトルトカレーだけは実際に食べてみないとその評価はできないものの、年末から年始にかけての買い物のうち、自宅内に常温で備蓄できるものだけを購入したことで、セールで毎月の食費のいくらかの減額に役立ったということは言えると思います。

前回は、必要に迫られてKindle端末を購入しましたが、安かったのでつい同じAmazonブランドの7インチタブレットをつい購入してしまい、お得感はあったものの、実際にそこまで必要な出費だったのか? というところがあったことも事実です。でも、無駄遣いを楽しんでこそ生活も豊かになるというところもあるので、今回の私のやり方を誇るつもりも押し付けるつもりもありませんが、こうしたことを積み重ねることで少なくともアマゾンプライム会費の元は取れるようになると思いますので、無駄な出費を抑えたいと思っている方については、日々の買い物の中で毎月の支出を分析し、この価格ならネットで買った方が安いと思うものがあれば、ネットのセールを積極的に使ってみた方が家計にとってはいいこともあると思います。昨日のニュースとしては、ついにというか「COSTCO」でもネットショッピングができるようになるようですし、まずは日々の買い物の中で価格のチェックをすることから始めてはいかがでしょうか。


「wemo」を本来の使い方とは違った用途で使う

前回紹介した「wemo」ですが、ここ数日腕に付けながら色々考えていると、本来のメモを取るだけではない使い方ということについても考えてみたくなりました。というわけで、これから書くことはあくまで自己責任となりますが(^^;)、旅行中に「wemo」を持っていくとこんなこともできるのではないか? という観点から新たな「wemo」の利用法についてその実践とともに紹介させていただきたいと思います。

まず、パッケージされた形状というのはまっすぐに伸びていて、どう見ても「靴べら」にしか見えません。そこで、伸ばした状態で本当に靴べらとして使えるのかどうか試してみました。写真のように、サイズ的には普通の靴べらのようです(^^)。なお、靴べらとして使おうとすると当然ながら靴下と靴の中に「wemo」が入るわけで、本来の使い方で併用するのに抵抗がある方も当然いるでしょう。その場合は、消毒用アルコールや除菌のできるウェットティッシュがあると、書いたものを綺麗に消せるという作用もありますので、旅行に行く場合はウェットティッシュとともに携行するのがいいと思います。

実際に自分の足できつめの靴を履くのに「wemo」を当ててみたところ、手を入れたりトントン靴をつま先から押したりして靴を履くことを考えると、踵の部分にピッタリフィットしますし、使い方によっては十分靴べらの代わりとして使えるのではないかという印象です。少なくとも私の場合はwemoを使うことできつめの靴でもスムーズに履くことができました。常に使わなくても、どうしても旅先で靴べらがないような場合に使うというのは十分にあると思いますが、あまり無理な力を掛けないように注意はした方がいいと思います。

次に考えたのが、本体がシリコンでできており、人によって違いのある腕の太さにもぴったりと合うということから、カップ付きの真空断熱ボトル使用時や、コンビニでいただくことのできるコーヒーなどの紙コップに巻いて使うという、先程の靴べらとしての用途と同時に使うにはかなり抵抗がある方法です(^^;)。ただ、コンビニコーヒーの場合は紙コップにフタをし、そのフタの一部が飲み口になるようになっていますので、あくまで紙コップそのものが熱くて持てない場合に手を添える部分に使うという風に考えます。またアイスコーヒーの場合どうしても表面と底に結露が出ますので、「wemo」をカップに巻いて立たせ、カップが直にテーブルなどに当たらないようにして水滴がテーブルにつかないようにして使うという、コースター代わりのような使い方も想定しています。

ここでは実際に私の持っている中でも最高の保温性能を持つ象印の真空断熱ボトルSJ-JS10-BAのカップに「wemo」をかぶせてみることにしました。カップの大きさの関係で、直接飲み口にwemoが当たってしまいそうで恐いですが、どんな腕にもぴったりフィットするwemoの特徴が生きる使い方だとも言えます。

コンビニカフェのカップにはそのまま巻けば問題なく使えますが、背の低いカップで使うには、先端部(底の部分)にだけwemoを写真のように巻いて使えばカップそのものは熱くてもwemoの部分だけを持てば熱さは全く感じずにカップを持っていられるようになります。SJ-JS10-BAは相当の時間経過しても熱々の温度を保つ本体性能があるだけに、今までは熱いお湯を入れると大変熱くてカップが持てなくなる事もあったのですが、こうすれば解消できます。過去に出先でコンビニコーヒを買ってそのまま持ち出そうとして、せっかくの温かい飲み物を手で触れないからしばらく飲めないというような事を経験した方なら、この方法は十分便利だと思います。

少ない時間の中で色々と考えてみましたが、wemoは普通に使う時と置いておく時でその形が変わる(丸まったり伸びたり)という特徴があり、フレキシブルなのでこれから常時持ち歩きつつ、他にも旅行中や日常生活の中で便利になりそうなアイデアは出てきそうな気がします。しばらくはお出掛けの際に使いながら他に何か便利に使えることはないか色々考えてみようと思います。


旅行にも便利な「wemo」と油性ボールペン「ダウンフォース」との相性は最高

運転しながらスマホを見るという「ながら運転」に厳罰が下るようになりましたが、それでもちょっとした情報を確認できるならしたいという人間の欲望はあります。だからといって運転しながらスマホを使っているのがわかったら、1年以下の懲役か30万円以内の罰金というかなり大きな罰則が待っています(少し前までは5万円以下の罰金でした)。

私自身はスマホをカーナビ代わりにして使うことが多いので、きちんとホルダーに固定した上でそこまで注視しないで使ってはいるものの、ちょっとした確認事項を見たいという時にはスマホを手に持って開きたいという誘惑に駆られることはあります。ただ、それが見付かって30万円の罰金というのは本当に馬鹿らしいので、実にアナログ的にメモしたことをすぐに確認できるグッズを購入してみました。それが「wemo」というシリコン製で腕に巻くことのできるメモ書きグッズです。

パッケージはこんな感じで細長く伸びていますが、この表面に特殊な加工がされていて「油性ボールペン」で書くと指や消しゴムで簡単に消え、再度書き直すことができるようになっています。私のいつも使っているボールペンはパイロットの0.7mm黒のインクですが(中に入っている替芯の型番はBKRF-6F-B)、書いて指でこすったら簡単に消えました。

この形をペキっと折るように力を加えるとこのようにかんたんに丸くなるので、自分の腕に巻くことで自分の腕に文字を書くような感覚で文字が書け、さらに確認するにも簡単にできるというわけです。正にアイデア商品ですね。

ただし、いわゆる「なめらかな書き味」が売りの油性ボールペンである三菱鉛筆の「ジェットストリーム」との相性は悪いそうなので、お使いのボールペンが「ジェットストリーム」だったり、別のボールペンでもジェットストリームの替芯を入れて使っている方は要注意です。メーカーの方での推奨する油性ボールペンは「ZEBRAジムノック0.7替芯」だということですが、私の持っているボールペンでこの「wemo」を使うと最強ではないかという感じがするので、ここで改めて紹介しましょう。

https://syachu.net/pilot-new-downforce

上記リンクにあるパイロットの「ダウンフォース」は、普通のボールペンの芯を使いながら、加圧したインクで書くことができるので、壁に書いたり天井に書いたり、はたまた濡れた紙に書いてもきちんとボールペンがインクを押し出してくれて書けるという製品なのですが、このボールペンで「wemo」に書くと、紙に書くよりもかなりスムーズにメモが書けてしまうのです。

実際にメモを書いてみましたが、かなりベージュのバンドに黒のインクで書くと目立ちます。日常生活でこの姿はあり得ないかも知れませんが、お仕事で使うだけでなく、運転中に大事なことを(停車しているうちに)メモして再度確認したりするには大変便利なものであるということが、この写真を見るだけでもわかっていただけるのではないでしょうか。

旅での記録はスマホのカメラで撮影することも大事ですが、写真に加えてコメント付なメモを書いておき、後からスマホやパソコンで編集したり、それこそこのメモ自体をスマホで撮影してしまうこともできます。ただ、このバンド自体に書ける文字数は相当多いと思うので、はたから見たらまっ黒に見えるまでお出掛けの際にメモをするようにすれば十分ということもあるかと思います。
旅とメモという事で言うと、車で出た時にはカーナビ対策として行きたい場所を出先で知った場合にお店の名前と電話番号、住所をメモっておいて入力するとか、電車移動の時には検索アプリで調べたタイムテーブルをメモって改めて見返さなくても済むようにするとか、ブログ用に食事やイベントの感想を書きなぐっておくとか、結構利用価値は高いように思います。

私は常にボールペンのダウンフォースを首からぶら下げているので、何かあったらいつでも書ける環境をこれで完成されることができたのですが、他にも便利なところがあります。写真のように書く部分をよく見ると1mmごとのスケールが印刷されているので、具体的に物の長さを計りたいような場合にはwemoを腕から外して伸ばせば簡易物差しに変身するというのもいいですね。ちなみにいっぺんに15cmまで計れるようになっていますので、これも覚えておくと意外なところで役に立ちそうな気がします。

このwemoという製品はリストバンド型以外にも卓上メモ型やスマホケース型のものもあります。それらも十分便利ではありますが、個人的には手ぶらで持ち運べるリストバンド型の方が使えるのではないかと思います。ちなみに私が今使っている腕時計はカシオの電波ソーラーのデジタル時計ですが、腕時計とwemoを両方付けることで、一時記憶エリアに書き、瞬時にその内容を確認できるという意味で、一台のスマートウォッチを使うよりも手軽に時間と各種情報にアクセスできると言ったら言い過ぎでしょうか(^^;)。どちらにしても新しくApple Watchを購入するより安く簡単に手元に情報を置くことができますので、この形での利用が苦にならない方にはおすすめです。


テレビ観戦でも消耗したJリーグ最終節

こ数年、サッカーJリーグのJ2リーグへの降格争いは半端なものではなく、地元の清水エスパルスは直接の降格はないものの、J2のプレーオフを勝ち抜いた代表チームとの入れ替え戦に回ることになります。昨日の試合は佐賀県鳥栖市にあるサガン鳥栖との試合でしたが、鳥栖の方にもプレーオフに回る可能性があり、試合前は相当ピリピリした感じがテレビを通してでも伝わってきました。

ちなみに、サガン鳥栖というチームは、元々浜松市を本拠地に置いた「PJMフューチャーズ」が、すでに静岡県には清水市(当時)の清水エスパルス、磐田市のジュビロ磐田があり、Jリーグ加盟が難しいこともあり鳥栖市に移転し「鳥栖フューチャーズ」というチームが元になっています。PJMフューチャーズは社会人の静岡県西部3部リーグから這い上がってきたチームということもあり、個人的にはどちらのチームもプレーオフに回って欲しくないという気持ちで試合を見ていました。

プレーオフに回るチームの可能性としては、同時刻に松本山雅FCとの試合がある湘南ベルマーレにもあり、ネットで試合経過を見ながらどんな結果になるのかと気が気ではありませんでした(^^;)。

時間的に試合が動いたのはエスパルスの方で、清水が先制し1対0となり、このまま行けば清水は残留、同時に行なわれている松本対湘南は0対0だったので、このまま終われば鳥栖も残留となったのですが、その後すぐに湘南が先制点を上げ、このまま行くと清水と湘南が残留、鳥栖がプレーオフに回るという形になりました。

ただ、清水も追加点が取れず、ロスタイムも多かったので、もし鳥栖が点を取り引き分けになると湘南と鳥栖が残留し、清水がプレーオフに回るという最悪の状況も考えると安心して試合を見ることができず、やっている選手達もすごいプレッシャーの中で試合をしていたのだろうと思います。

しかし、運命というのは本当に残酷なもので、すでにJ2への降格が決まっていてモチベーション的には湘南・鳥栖・清水よりも下なのではないかと思われた松本が後半のロスタイムに得点を入れ、試合はそのまま1対1の引き分けで終了しました。この時点で清水はもちろん負けている鳥栖も残留が確定しました。試合はロスタイムにゴールキーパーの治療の時間がありかなり長いロスタイムが取られたのですが、この結果を選手が知らされていたのか最後の最後になってそこまでエキサイトするわけでもなくなり、試合をした両チームがともに残留ということでJ1のリーグ戦が終わりました。

ただ、湘南においてもプレーオフで引き分け以上の結果でJ1に残留できるので、そこまで下を向く必要はないかと思いますが、そのプレーオフは来週に行なわれるので、まだまだ安堵はできません。また、J2の代表チームを決めるプレーオフは今日行なわれますが、J2のチームにとっても次のプレーオフが翌年の自分達の待遇を決める大きな試合になり、もちろん多くのサッカーファンからの注目も集まります。以前も書きましたが、このように複数のチームを巻き込んで、真剣勝負を連続して行なうリーグの仕組みを作っているサッカーというのは、今年こそラグビーの人気に負けるところはあったものの、優勝争いとは別に降格争いというものもあるので、多くのチームが消化試合なく最後の最後まで懸命にプレーをするようになり、今回のような劇的な展開につながっていくことが多くなるような気がします。

反対にジュビロ磐田は残念でしたが、来年のJ2は前回降格した時よりさらに厳しい戦いになると思います。でもそこから這い上がってこないと未来はないわけですし、来年はJ2を一位で突破した柏レイソルが相当やりそうな雰囲気なので、再度の復活を願わずにはいられません。選手の方々ならびに全国を車中泊をしながら応援に回ったサポーターの方々もお疲れさまでした。まだプレーオフは残っていますが、ファンとしてはその試合も楽しみにして、サッカー観戦の面白さを最後まで感じさせていただきたいと思います。


中村哲医師の「日本的なる援助」の評価とこれから

アフガニスタンに生きる人々への援助活動を地道に行なってきたペシャワール会の代表である中村哲氏が援助先において移動中、車に銃弾を浴び、帰らぬ人となりました。このニュースでは第一報として軽傷という話が出ていたので、本当にまさかということで訃報を聞くこととなってしまいました。

私自身とはもちろん接点はありませんが、中村医師の書かれた本は読ませていただいていて、現在に至るまでの援助の苦労ということはおぼろげながら知っていたこともあり、本当にこれからだった中村医師の無念さというのはとても大きいということはわかります。

世界各地では多くの生活が普通に行なえない地域があります。その理由は人種差別だったり内戦だったり、異常気象だったりさまざまですが、日本だけでなく世界ではそうした人に対する支援を様々な団体が行なっています。ただ、世界の各地では様々な宗教的・政治的な問題があるところがあり、こちらは援助をしたいのにできない所も多くあります。

例えば中国国内にある新疆ウイグル自治区では一部の報道で人権侵害が行なわれているという話がありますが、この地域は中国の国土であるため実際に援助に入ろうとしても内政干渉ということで中国政府から入国そのものを拒否されてしまうでしょう。さらに、この辺は実にデリケートな問題ですが、今回中村医師が犠牲になったアフガニスタンはイスラム教を信じる人々が暮らす地域です。そこへ、西欧諸国の援助団が入っていった場合、現地の人は「実は単なる援助ではないのではないか?」という疑念を持つ可能性があります。

というのも、ヨーロッパやアメリカの援助というのはキリスト教と結び付いた援助であることが多いので、はるか昔の十字軍の遠征の歴史もありますので、そもそも異教徒との接触を嫌がるケースや、この地でキリスト教の布教をするのでは? という疑念も出てきて敵対的な態度に出る人もいることでしょう。ただ、こうした事は日本でもあったことは日本史を学んでいれば出てきたことだと思うので、何事も性急に行なうことは良くないかも知れません。

日本にキリスト教を伝えたのはフランシスコ・ザビエルですが、カトリックのイエズス会の司教がザビエルに続いて多く来日し、日本での布教を行なう中で日本国内の筋目は変わっていきます。遠藤周作さんの小説で映画にもなった「沈黙」では、キリスト教の次には武力で日本を植民地にしに来るのではと危惧した豊臣秀吉から江戸幕府へと続く日本の指導者たちは、徹底的にキリスト教を禁じる政策を行ないます。今の時代ではキリスト教を布教してから攻めてくることはないでしょうが、キリスト教的な考え方が蔓延することで、今まで作ってきたイスラム教的な社会が崩れてしまうと危機感を覚える人というのは多くおり、その辺が援助する国によっては限界になってしまうことはあったといいます。

中村医師はとにかくそうした宗教的な影を出さないように気を付けながら、当初は医療援助という形でアフガニスタンに入っていきましたが、医療援助だけではこの国の根本的な貧困を解決することができないことに気付きます。そこで次の展開として行なったのが井戸を掘り水路を通し、砂漠だった土地を緑に変え、地域の人々の生活の安定を目指した途方も無い社会インフラ整備のための援助にと舵を切ります。ゆくゆくは自分達は手を引いて現地の人たちだけでやれるようにするための環境づくりをしている中で凶弾に斃れてしまったわけで、まだ道半ばでその後のアフガニスタンの姿を見ることができないとは、本当に無念だと思います。

果たして誰が中村医師を襲ったのかということはまだこの時点ではわかってはいませんが、あれだけ宗教色を無くした援助をしていたペシャワール会の活動を考えると、その援助の姿をよく理解しないまま、自分のエゴで襲った勢力にやられてしまったのかなとも思えます。今回の事件が起きた際、すぐさまタリバンが「自分達のやったことではない」というメッセージを出したことが象徴的に感じます。もしかしたら本部の制御が効かない下部組織の一部の人がやってしまったという可能性はあるものの、タリバン本部でも恐らく中村医師のやった事は評価されていたのだろうと思えるからです。

中村医師は、宗教的なものもそうですが、ボディガードは付けるものの武力を盾にして活動をしたことは全くないということも多くの人に理解していただきたいところです。当然、日本政府からの援助もなく、ペシャワール会の活動に賛同した有志の方の寄付で活動をされていました。今回の事件を受けて犯人を許さないという気持ちにどうしてもなってしまいがちですが、過去に会の活動で現地に出掛けていた青年が撃たれた時も、自分は一人現地に残ってその後も援助活動を続けて中村医師の活動を考えると、これでアフガニスタンから撤退してしまうという選択はされないと思います。ただ、今後のアフガニスタンの状況を見ていくと、継続する援助の難しさというものも感じてしまうのです。
以前は全く何もなかった場所に水が通り砂漠が農地になっていく中、その土地の値段が上がることでさらなる欲を人間は持ちます。日本でも同じような事で醜い争いが起きるわけですから、豊かさを独占したい人と未だ持たざる者との間をどのように埋めていくのか、それはアフガニスタンだけではなく現代の日本社会の課題でもあるわけですので、単純な正解というものはあり得ないでしょう。

今回の事件というのは、援助によって豊かになりつつある地域に起こる地域や個人のエゴがぶつかる小競り合いの中、その象徴的な存在であったペシャワール会が狙われた事件だと思っています。事件の背景を今後分析する中、中村医師がその中にいないのは残念ですが、今後はどのような援助を継続していくのがベターなのか、多くの人を巻き込んで考えていくことが大事ではないかと思う今日このごろです。


ダイソーの「変換アダプタ USB≫TypeC」はOTGアダプタだった?

P30 liteを使いこなすため、ちょっとしたアクセサリーを100円ショップのダイソーで購入しました。P30 lite本体の充電ケーブルは付属品としてありますが、外出時にモバイルバッテリーや車のシガーソケットから充電や給電をするために必要なので、100cmのケーブル長のものを購入しました。このケーブルは基本的に充電のために使うだけなので、車やモバイルバッテリーから充電できることを確認したので、これはこれで満足です。

で、今回改めて紹介したいのは充電ケーブルと一緒に購入した「変換アダプタ USB≫TypeC」です。この製品はTypeAのUSBコネクタを差し、TypeCに変換して使えるというものなのですが、ネットで同製品を使った人の情報によると、このアダプタは様々なUSB機器を接続して利用できるOTGアダプタになるというものがありました。で、改めてどこまで使えるようになるのかというところを試してみようと思います。

変換アダプタをP30 liteに差してみましたが、たまたま本体色の青色のものだったため、雰囲気には合っています。この写真はスマホではなくコンパクトデジカメで撮影したのですが、なぜかというと手持ちのスマホからmicroSDカードを抜き出すのは大変なので、簡単にカードの抜き差しができるデジカメを使ってみました。

そして、デジカメから抜き出したメモリカードをUSB接続のカードリーダーに差し、さらにこのアダプタに接続してからP30 liteにつないでみたのですが、写真を見ればおわかりの通り、最初に撮った写真がスマホの画面上で見られるようになっていて、きちんとP30 liteから外付けしたカードリーダーに直接アクセスできているということが確認できました。

もう一つ、これは今となってはあまり使わないと思いながらも、もしもの時に使えるとありがたい別の周辺機器をつないでみたのが、写真のUSB接続のキーボードになります。P30 liteは比較的横に長いので、有線でキーボードと接続して文字入力ができるのかを試してみたのですが、P30 liteからの給電も可能なので、キーボードやマウスも使えるようになるということがわかりました。スマホにはあまり使わないかも知れませんが、パソコン無しで長文を打ちたいような場合で、Bluetoothキーボードも持っていない場合に覚えておくといざという時の頼りになります。さらに、USBハブを付ければ、利用できる機器に制限はあるものの、キーボードとマウスの同時利用くらいならできそうですし、長期間スマホだけでブログの更新をしなくてはならなくなっても、どこかからキーボードを調達することができれば、長文を打つための一つの方法にはなるでしょう。

microBを変更するOTGケーブルは出始めの頃はなかなか売っていなくてそれなりの価格になっていましたが、次第に100円ショップでの取扱いも始まるようになり、一つ常備しているのですが、今後のスタンダードになると思われるTypeCのOTGアダプタとしても使えるものが、全国チェーンのダイソーで購入できるというのは、P30 liteでなくても他のスマホやタブレットを使っている方にも便利に使えるようなものではないかと思います。お店によっては品切になっていることもあり、私は3軒回ってようやく手に入れましたが、今使わなくても必要な場面が出てくることもあると思いますので、目に付いたら手に入れるのもいいだろうと思います。


リングローの永久保証でノートパソコンが交換になることに

先日、中古で永久保証が付いたパソコンを売るリングローから購入したノートパソコンのACアダプターを無償交換させていただいたことを紹介しましたが、実はその後にパソコン自体にちょっとした不具合が発生してしまいました。

その不具合とは写真の通り、内部には全く影響はないのですが、キーボードのうち「S」のキーが浮いてきたと思ったらキーを止めるツメが折れてしまったらしく再度はめこむのが不可能になってしまい、キーボードを打てなくなってしまったのです。

ちなみに、私自身は新品のノートパソコンを使い込んでもキーが壊れるような事はなく、やはり中古として売られたパソコンが使われていた時にダメージがあったものだろうと思います。ただ、タイミングの悪いことにキーボードがおかしくなる少し前にACアダプタの交換をしたばかりだったので、さすがにこちらから連絡を取って修理依頼をしなくてもという気持ちがあって、外付キーボードを繋いで使っていました。自分的には自宅専用で使っていることもあって、このままずっとこういう使い方でもいいかなと思っていたのですが、実はこちらからではなくリングローのサポートの方から直接電話が入ったことで、事態は動き出すことになりました。

電話の内容というのは、前回交換したACアダプタの不具合はないか? という丁寧なアフターフォローの電話で、先方からACアダプタ以外の不具合はありませんかと重ねて聞いてきたので、キートップが一枚剥がれたという風に申告したところ、即時に今回言った不具合の方も対応してくれることになったのです。確かにノートパソコンを単体で使う場合にはキーボードが一つでも使えなくなってしまうと文章の入力すらできませんので、この申し出を受けることにしました。

ただ、新品の保証とは違い、今使っているノートパソコンのCPU・メモリ・HDD(SSD)・ドライブの有無と内容・キーボードレイアウト(ナンバーキー付きか否か)などを知らせて、それと同等の機能を持った代替機との交換という形になるそうで、購入したノートパソコンと同じようなものが社会内の在庫としてあるかを探してくれることになりました。

確かに、多くの企業からリースアップされた多くのパソコンがあるなら、たとえキートップ一つでも部品としてメーカーに発注して修理するよりも、仕入れたノートパソコンを代替用として出荷する方が安く手間もかからないわけで、これが永久保証のキモなのかとも思えます。こちらとしては自分の希望というのは全くなく、ただ普通にWindows10がストレスなく動くノートパソコンであればいいと思っているので、手配が済むまではメールでサポート担当の人と連絡を取りながら待つことにしました。

それにしても、逆にこちらが申し訳ないくらいの対応に、最新の機能を追うのでなければ次のパソコンもリングローの中古で十分という感じが改めてしてしまいました。今後、モバイルノートを中古で購入する場合、あえて新品のバッテリーを追加購入するよりも、本体にトラブルが出てもハードごと交換になった時の事を考えると、どんなパソコンに交換しても使える汎用性のあるバッテリーがいいのではないかと思います。具体的には、ACコンセントが付いてノートパソコンの外部電源としても使えるようなモバイルバッテリーを併用した方がリングローの保証の内容を考えるといいような気がします。

現在は、同じスペックの代替機を探してもらっているので、見付かり次第連絡をいただけることになっています。その後、改めて進展が有りましたら、ここでまた紹介させていただきたいと思っています。


特番の「189」が無料化になるとの報を受けて

先日、「0570」から始まる電話番号は通話定額および無料通話の対象にならない事を紹介しましたが、電話料というのは即座に取られるわけではなく後払いにはなっているものの、後からお金を出さなければならないということに電話することそのものを躊躇するケースもないとは言えません。今回紹介する「189」という番号は、語呂合わせで「いちはやく」と読める児童虐待に関する情報を24時間体制で受け付ける全国共通ダイヤルです。

実は、この児童虐待に関する相談ダイヤルは平成27年6月までは0570から始まるナビダイヤルで、携帯電話から長く相談すればそれなりの電話料金がかさんでしまうサービスでした。現在の「189」は平成27年7月からスタートしたものの有料なのは変わらず、特番の3ケタ番号ということで無料だと思って掛けたら後から請求を受け、その後の相談に電話するのを躊躇されることになるとやはり困ります。

最近のニュースで出てはいますが深刻な状況というのはいつの時代でも訪れているので、やはり警察や消防、海の事故で掛ける「110」「119」「118」のようにお金がかからずに躊躇なく掛けられることが重要でしょう。もちろん、救急車をタクシー代わりに使おうとしたり、様々ないたずら電話や、用事はあるものの緊急性がない電話を特番に掛けてしまうという問題はあるものの、だからこれらの番号をナビダイヤルにして有料化しようという話は出てきません。これはある意味当り前の事ではあるのですが、現在の国の財政が苦しい中で、2019年12月3日の午前8時30分より「189」への通話料が無料になったというのは大きな進歩でしょう。

固定電話から掛けた場合には自動的に自分の居る場所が判定され、一番近くの児童相談所につながるのですが、携帯電話の場合は常に移動しながら利用されるので地域判定機能が使えません。携帯から掛けるといったんオペレーターにつながり、そこで自分の住んでいる場所をオペレーターに伝えることで、最寄りの児童相談所に回してもらうような形になるそうです。今の小さいお子さんを持つ親の世代は固定電話を設置していないケースが多いと思いますので、気軽に何回でも相談できるメリットというのは大きいのではないでしょうか

もっとも、児童相談所自体が力不足を言われる事例が多く報道されていることもあり、児童相談所に相談することが無駄ではないか? という議論もあることだろうとは思います。ただ、それでも通話料がかからないわけですから、もしうまくいかなくても何度もトライしてみてもいいですし、当事者でなく近所で「児童虐待ではないか?」と思われる状況があった場合、たとえ冷たくあしらわれたとしても別の機会に何度で掛けてみようと思う事も増えるはずです。そして何度も同じ事例で通報がある事で、行政が動き、そのままにしていたら最悪の結果を招きかねない事例を収束させることができるかも知れません。

とにかく、周辺に小さいお子さんがいなくても、虐待により幼い生命が失なわれる事件が報道されると悲しい気持ちになりますし、それがいくらかでも改善されるなら、今回の189への発信が無料になるということは意味が出てくるのではないかと思います。

なお、もう一つの特番である語呂合わせ「いやや」でつながる商品やサービスなど消費生活全般に関する苦情や問い合わせ「188」の国民生活センターへの消費者相談の番号は、通話料金が0570宛の番号と同じ料金大系になりますので通話料がかかることに注意しましょう。そうした課金を避けるためには、ネットで現在お住まいの地域にある国民生活センターの番号に、通話定額のスマホやガラケーから掛けた方がいいでしょう。どうしても繋がらない場合、「188」には平日限定のバックアップ番号があります。それが東京のセンターに繋がる「03-3446-1623」で、平日の10時~12時、13時~16時の間に利用できます。


スマホカメラで画角を変える意味

先日、ちょっとしたお出掛けの中で沼津に新しくできたららぽーとに寄ってきたのですが、まさかオープンしたばかりなのに書店が営業していないというのには驚きました。なぜ新規オープンでお客が押し寄せる時期に撤退したのかと思ったら、書店を展開している会社が倒産したという情報を見付けました。恐らく三井不動産の側からしたら詐欺に遭ったような感じだと思うのですが、利用者側でも書店での買い物ができないというのは致命的で、早めに別のテナントが入って欲しいと思いますね。

そんな感じのららぽーと沼津回りだったのですが、そこでの目的の一つとしてオープンした目玉として設置してある大きな「ひつじのショーン」が入ったクリスマスツリーを見に行ったのですが予想外に大きく、ぱっと止まった所でスマホのカメラを向けたらこんな写真になりました。

普通はこのような画角になれば後ろに下がってもう少し全体が写るような構図を考えるでしょう。しかし今回は折角新しいスマホにある3眼レンズを活用しようと思い、広角専用のレンズで撮ってみようと思いました。前の写真では迫力はあるもののクリスマスツリーの全体像やどこに設置されているのかという状況を記録するのは難しい感じです。その分ツリー全体を大きく映すことができすが、この写真では少しはみ出すように写ってしまっています。

通常はこの状況でもう少し広い範囲を写真に収めたい場合は自分で今いる場所から下がればいいのです。特に普通のスマホのカメラは単焦点のカメラなので、大きく写したければ自分で近づく、広く移したければ自分の方から離れるということが基本なのですが、今回使用したP30 liteは広角側については自分で下がる必要はなくなります。

やり方としてはP30 liteのカメラアプリを画面は立ち上げると通常の画角で表示されますが、これは画面脇に「×1」という表示が現われている通り、標準画角の見え方です。そこで画面脇の数字の部分をタップすると表示の部分が「広角」になり、専用の広角レンズで捉えた映像になるのですが、それがこの写真になります。

撮影するためのレンズが変わるだけで同じ位置からスマホを構えても、これだけクリスマスツリーの周辺が写るようになるわけです。逆に遠くのものを近くにいるように写すためには画角が狭くなるような望遠レンズが別に必要になるわけですが、これを全てスマホでやることは大変です。私自身はどうしても被写体に近づけないような場合にはあっさり専用のデジタルカメラを使って撮ることにしているので、そこまでの高性能なスマホのカメラ機能は必要ないかなと思っているのですが、例えば展望台から広大な風景を撮影する場合には自分が下がるだけのスペースがないような場合もあり、この広角レンズの存在は結構ありがたいかも知れません。

実際にP30 liteというスマホはファーウェイでもスタンダードクラスのスマホということで、上位機種と比べると「思ったほど綺麗に撮れなかった」というような口コミも散見されますが、そこのところはある程度納得し、どうしてもきれいな写真を撮りたい場合には別にデジカメを持っていくということで問題は解決できます。ただ、今の時代、デジカメを持って今回撮った先のショッピングモールをウロウロしていると不審者だと思われるかも知れず(^^;)、今のスタンダードスマホでのカメラ性能のアップ傾向は正直有難いです。今後は色々な場面でスマホによる撮影を行ない、このカメラの実力を見ていきたいと思っています。


古いSIMフリースマホの問題点を改めて知る

昨日の12月1日は地域での大規模な防災訓練があり、自宅にある緊急警報対応のラジオが訓練の地震と大津波警報を知らせてくれました。それと同時にドコモ契約のガラケーから緊急速報がけたたましい音とともに配信されたのですが、先日購入したばかりのP30 liteからも同様の緊急速報が配信されたのを確認しました。

ちなみに、私が所持しているスマホの中には古いバージョンのAndroidの入っているSIMフリースマホ(タブレット)が多く、緊急速報を外で知るのにはドコモのガラケーだけが頼りだったのですが、今回改めてSIMフリーでの受信を確認したことで、今後ガラケーとスマホの2台持ちからスマホへの一本化が利用できるような状況になった時に背中を押してくれるようなことにもなったかと思います。

というわけで今まであまり気にしていなかったのですが、緊急速報を受信できるものとできないものの差とは何なのかということが気になり調べてみました。すると、Android搭載のSIMフリースマホでは大手キャリア3社がAndroid 8.1向け(公式資料では Android™ 8.1.0_r9 以上が対象)に共通受信仕様を策定したということがわかったのです。

P30 liteはAndroid9ベースのEMUI 9.0が入っていて、最近の報道ではAndroid10へのアップグレードの時期は2020年3月とされています。一時期はアメリカ政府からのファーウェイへの制裁のおかげで日本での販売すら危ぶまれていた機種がこのような事になるわけですからわからないものです。

今まで持っていたSIMフリーの端末はAndroid5とか6くらいのバージョンのものを中古を含めて使っていたのですが、日常的な使い勝手はそこまで変わらないとは言いつつも、やはりAndroidのバージョンによって大事な機能が使えないというのは問題です。緊急速報を鳴らせないSIMフリースマホのバージョンを使っている方は、大手キャリア以外のところから提供されている緊急速報を伝えるアプリを入れておけば同じように利用できるものの、かなり防災に関する危機管理能力が高い人でないと、そこまでの準備はできない方が多いのではないでしょうか。

普通の生活の中で常に人のいる所で生活している人はあまり考えなくてもいいのかも知れませんが、旅先でラジオの代わりに配信されてきた音楽をずっと聞きながらドライブしているような状況では、もし走行中の地域で何らかの緊急警報が発せられたとしても、道路掲示板のようなものでしか異変を知ることができなくなってしまいます。

今回はたまたま訓練ということで、緊急警報が鳴るときに新しく購入したP30 liteの動作確認ができたことが一番の防災対策だったのではないかと思います。改めて皆さんがお持ちのSIMフリースマホのOSバージョンを確認してみることをおすすめさせていただきます。