月別アーカイブ: 2019年3月

データ専用SIMでSMSを利用するメリット

本日は東日本大震災から8年目の日です。実際に被災された方の中には決して思い出したくない事もある悲しい過去の出来事ではありますが、決してその日の事を忘れず、さらにその中で出てきた多くの問題を解決するように考えることも、メモリアルデーには必要なところもあるように思います。

大きな災害が起こると物理的に引かれた水道管、電線や電話線が切断されることで、多くのライフラインが利用できなくなることが予想されます。ただ、過去の大きな地震において携帯電話については音声通話回線こそ制限されてつながりにくくなるものの、メールやメッセージアプリを利用するデータ回線についてはそこまで制限されることはないので、災害そのもので基地局そのものが被害を受けていなければスマホによる通信は使えますし、大手携帯キャリアが臨時の基地局を災害地域に設置することによって、利用者側が自らスマホの電源回りだけを用意すれば、何とか情報を得たり連絡を取り合うことはできるようになります。

普通なら、そうした事がわかっていれば、SMSやLINE、Twitterや各種メッセージアプリを使っての家族や友人との連絡は可能なのですが、最近になってわかってきたことに、たとえ知り合いであってもLINEの連絡先しか交換していない場合に、LINE自体が何らかのトラブルを起こしてしまったり、LINEそのものが他のサービスに置き換わった場合にどのようにして連絡を取り合うのかという問題があります。

確かに今のスマホでのコミュニケーションにおいてはLINEの存在は大きいもので、郵便局の年賀状のサービスの一つとして、相手の住所も本名もわからなくてもLINEでやり取りをしていたら、自分の名前も名乗らずに郵便会社を通して紙の年賀状が送れるサービスなどもあり、まだまだLINEの日本でのコミュニケーションアプリとしての存在感は揺るがないように思えます。しかし、その前にはやったミクシィの凋落の事を考え、さらにミクシィだけでつながっていた人と果たして今も連絡が取り合えるのかということを考えると、LINEも安泰ではないでしょう。LINEが衰退してしまった後にもし東日本大震災級の大きな災害が起きた後の事を考えると、今使っているメッセージアプリを通じて別の連絡方法を教えておくことが大切な場合も今後出てくるでしょう。

その際「メールアドレス」「電話番号」くらいのやり取りは必要になってくる気がします。しかし、状況によっては電話番号を教えたくないと思う方もいるでしょう。私も顔も見た事もないようなネットだけでつながっている人に自分の電話番号を教えてしまうのには抵抗があることも事実です。

そこでおすすめしたいのが、もしメインで使っている回線が使えなくなってしまった時の事を考え、安く維持できるMVNOのSIMを揃える中で、SMSの利用な回線を持つということです。現在の状況ではドコモとソフトバンクの格安SIMを選ぶ際にSMSでの連絡を行なうためには「SMSオプション」の付いたデータ専用回線を契約する必要がありますが(auの場合はオプションを付けなくてもSMSの利用が可)、そうしてSMSの使える回線をメイン回線とは別に確保することにより、LINEだけの知り合いから送られてくるSMSと家族や身近な友人との連絡先を分けることができます。SMSオプションの付いたSIMの電話番号に電話を掛けてもつながらないので直接話すことも起こりませんし、SMSだけ使え、さらに状況によっては新規で契約し直すことで、もし頻繁に連絡を受けたくない相手からSMSが来て困ったような場合の対応策にもなります。

さらに、災害時だけでなく携帯キャリアが急に使えなくなるような状況に備え、ドコモ・ソフトバンクの回線をメインに使っている人がサブ回線を選ぶ場合、あえてau回線を提供しているMVNOからサブ回線の会社を選ぶような、3つの事業者の中から2種類の回線を使い分けるということも、やっておけばメイン回線が使えないような状況でも十分実用になります。というのも、SIMフリーのスマホにサブ回線のSIMを入れておくと、多くのSIMフリーのスマホからテザリングをすることでメインで使っているスマホをサブ回線を使ってデータのやり取りができるからです。

サブの回線の方は一番安いプランで構いませんし、メイン回線ではなかなか難しい、実際は低速回線でも十分使えるカーナビとしての利用や移動時の音楽ストリーミングやインターネットラジオの利用をすることで、メイン回線の高速クーポンの利用量を抑える効果もあります。

また、二台持ちにすることによって、災害時の電池持ちも倍になるわけで、普段は2台持ちをしたくないと思っている方でも、あえて日常的には持ち出さないで、いざという時の連絡手段にや通信用に使うつもりで使うのもいいような気もします。

例えば、標準的な月間千円くらいのプランであってもSMSオプション(ドコモ・ソフトバンク回線)を付けても1,200円/月で月間3GBの高速クーポンが使える上に速度の切り替えや余った高速クーポンの翌月利用も可能になるので、いつも月末にスピードが制限されて何とかしたいと思っている人にとってはそれほど大きな負担にならない可能性もあります。逆にメイン回線で設定してあるギガデータ容量の見直しを行なうことで、新たに増やすMVNOの利用料をカバーできれば月々の通信料も一部削減できるかも知れません。こういったことは、できる時にやっておくことが大事だと思いますので、興味のある方はぜひ試してみて下さい。


Re:getA(リゲッタ)のシューズの履き心地

昨日たまたま出掛けた先で、以前から気になっていたRe:getA(リゲッタ)のシューズがお買い得な値段で売っていたので、お店でお話を聞きつつその履き心地を試し、つい購入してしまいました。恐らく古いモデルの在庫一掃セールかと思いますが、とにかく私にとっては初めてのリゲッタの靴だったため、とりあえずどんなもんかなという興味が強く、安くて気軽に使えそうなスリッポンタイプのものを購入しました。

正式な製品名は「メンズストレートモカシンシューズ JPR005」というもので、外側は合成皮革ですが起毛素材で、水には弱そうです(^^;)。紐のない靴なので履くのは簡単そうですが、このシリーズの他の靴にはない特徴としては、細かいサイズ設定がなく、服のように「L」「M」「S」というサイズ表示になっているということがあります。ちなみに、私の購入したメンズでは「L 27.0-27.5cm」「M 26.0-26.5cm」「S 25.0-25.5cm」という風にかなり幅があります。また、つま先も写真の通り幅が広く、厚い靴下を履いた状態でもかなりゆったりしている印象でした。私は普通26.0cmなのでMを購入しましたが、通販だと自分で合うと思ったサイズと微妙にサイズが違うケースも出てくると思いますので、実際にお店で試し履きをすることは必要でしょう。

また、靴の裏を見てみるとかなりつま先が上がっている形状をしていて、この靴の名前であるリゲッタの思想の元になった「下駄」のようにスムーズに歩けるような形を追求したとのこと。安い靴でソールも独特のため修理はできないと思いますが、お店の人はかなり長持ちをすると言っていました。

そして、もう一つの特徴が少し写真では見にくいかも知れませんが、土踏まずの部分にもしっかりフィットして足全体を使って歩けるように設計された「ルーペインソール」です。足の内側にある土踏まずの部分に隙間を作らないような、両足の内側が斜めにせり上がっているソールになっているので、履き慣れないと最初のうちは土踏まずの部分にかなりの違和感を感じます。逆に言うと他の靴と比べて自分の足全体を使って歩くことができるので、先日少しこの靴で歩いたもののもう少し長い距離を歩いて試してみたいですね。なお、メーカーのサイトによると、日本人の足に合うように設計されてはいるものの、中にはこのソール自体が合わない人というのもいる可能性はあるとのことなので、これについては実際に試して自分の中で結論を出すしかなさそうです。

さらに、公式サイトを見ると、今回購入した靴は、人気のドライビングローファーのデザイン違いという風に紹介されていました。簡単に履けて歩きやすいということが本当なら、まさに車でのお出掛けだけでなく車中泊のお供にして夜中のトイレに行く時でもすぐ履けすぐ脱げるという点でも重宝しそうです。なお、製品によってはかなりの厚底のものもあるようですので、その場合はブレーキやアクセルの加減をうまく調整できなくなるかも知れませんので、これも違和感を感じたら運転する時は使わないで歩く時に履き替えるのがいいでしょう。

まだ、本格的に使っていないので本当の評価というのはもう少し後になるかも知れませんが、セールを利用すれば、1万円以下(アウトレットでは5千円以下でも)で試すことができるかもしれません。興味のある方のために、通販でない公式サイトへのリンクを貼っておきます。可能なら実際に手に触れ試してみることで、春のお出掛けにぴったりな靴が見付かるかも知れません。

http://regettacanoe.com/


GooglePayと関連付けたモバイルSuicaはLINE Payカードでチャージ

今まで使ってもらっていた親のスマホの調子が悪くなり、何よりも電波のつかみが良くなくなったという感じで、「発信できない」「着信しない」という状況になってしまいました。そこで、自分がスマホを換えた際にメインの座を交代したものの、現在はほとんど使っていなかったシャープのスマホにSIMを入れ替えて使ってもらうことにしました。

そのスマホはワンセグは付いていないものの、SIMフリーのスマホでは珍しいおサイフケータイ機能が付いています。今まではスマホでは電話と簡単なネット、さらに写真撮影くらいにしか使っていなかったのですが、今回スマホを代えたのを機に、できれば電子マネーを使って欲しかったので、「GooglePay」アプリから「モバイルSuica」を使えるように設定しました。

私の住んでいる場所はJR東日本のエリアではないのですが、一応モバイルSuicaでは地方の路線バスや電車の利用(JR東日本のエリアをまたがない事が条件)もカバーしているので、現金や地方のバス専用の電子マネーを忘れてしまった時でもスマホでタッチすれば自宅までの交通費があり、何とか帰ってこられるので、その事を理解して使ってもらうようになるとスマホ利用の幅が広がって個人的にも嬉しいところです。

ちなみに、モバイルSuicaを使うには現金をチャージしなければ使えませんが、アプリをスマホに導入しただけでも、コンビニのレジ経由や、一部コンビニのATMから直接現金チャージが可能なので、クレジットカードを用意しなくてもモバイルSuicaの利用および、残高が足りなくなった時の追加チャージも簡単に行なえます。

また、GooglePayアプリからモバイルSuicaを登録した場合、何らかのクレジットカードを登録すれば、オートチャージはしないもののその都度スマホから金額を選んでチャージをすることで、クレジットカードから引き落としになり普通に乗車券や買い物に使えるので、普通の人ならそれで十分とも言えます。

ただ、今回の場合は利用する親の都合で自分のクレジットカードは作らない・持たない、さらにわざわざコンビニまで行って現金でチャージもしないという感じなわけです。こうしたことは私と同じく今まであまりスマホを使っていないクレジットカード否定派の人に急にスマホを使わせたりした場合や、子供にスマホを使わせるような場合に同じような問題が出てくるのではないかと思います。まあ、いざという時にはスマホごと借りて自分が現金を持ってコンビニにチャージに行けば済む話かも知れませんが、そんな風に出向かなくても何とかなるような方法について考えたことを実行してみました。

その前に、一つ準備することがあります。クレジットカードを持たない(持てない)場合にその代わりになるカードというものが存在していて、それが「LINE Payカード」というLINEが扱う電子マネーのカードです。このカードはLINEのアプリを入れた時にスタンプ購入やポイントの当たるくじの換金用にと思い、自分のものだけでなく親の分も以前に作っていたのですが、このカードをGooglePayの決済用カードに指定します。LINE Payカードは、単なる電子マネーカードではありません。もちろんクレジットカードでもありませんが、JCBのマークの付いたクレジットカードのようにLINE Payの残高の範囲内で使うことができるのです。ネットショッピングでもクレジットカード代わりに普通に使えます。LINE Payカードの詳細については以下のリンクを参照して下さい。

https://line.me/ja/pay/card

ですから、事前にLINE Payカードを使ってチャージをして、その残高の範囲内でモバイルSuicaに必要な分だけチャージすることができるようになります。今まではLINE Payカードはほとんど使っていなかったのですが、それは現金を持っていちいちチャージに行くのがめんどくさかったということもあります。ただし今回のようにモバイルSuicaのチャージがLINE Payカードでできるということになると、状況は変わってきます。

どういう事かというと、私自身は銀行からでもクレジットカードからでも、さらに現金を直接使っても自分のLINE Payにチャージすることができますので、親が必要とするモバイルSuicaにチャージさせたい分の金額をLINE Payに余分にチャージしたら、改めて.LINEアプリから親のIDに直接送金をすることで、一瞬にして親のLINE Pay(つまりLINE Payカード)に問接的にチャージが可能になるわけです。

そうなれば送金したLINE Payの残額の範囲内で「LINE Payカード」はクレジットカードのように使えるので、1,000円送金したら1,000円分をモバイルSuicaに親のスマホのGooglePayアプリからチャージしてあげればそれでモバイルSuicaへの入金が完了となります。いくら親と子との間にもスマホの中にはプライベートな部分もありますので、スマホを借りてチャージをコンビニまで行ってするより、楽で早く、しかも手間もかかりません。

この方法を使えば、小さいスマホを持つお子さんに対しても、直接お子さんに現金を渡さずに、ほぼ親の方のスマホの作業だけで定期的な交通費の支給が可能になります。人によってはちょっと面倒くさい感じる方もいるかも知れませんが、家族の中でどうしてもクレジットカードを使うことに抵抗があったり、そもそもクレジットカードを持てない人がいる場合に試してみてはいかがでしょうか。

なお、最後になりますがGooglePayに導入したモバイルSuicaでは、普通列車のグリーン券購入などを利用する場合は、来年2月終わりに全ての機能が無料になるまでは年会費が必要になります。逆に言うともう一年待てばそうした機能も費用を掛けずに使えるようになるわけなので、親にもモバイルSuicaの使い方に一年で慣れてもらって、いろんな場面で使えるようになって欲しいものです。


夜間のヘッドライトの常識を再確認

ネットニュースでご覧になった方も少なくないかと思いますが、夕方から夜間車を走らせている時に、ヘッドライトはどのように付けたり消したり、上向きにしたり下向きにしたりするべきなのかという事について今までの自分の常識とは違うことを感じるとともに、全面的に自分の行動を変えていく必要性というものも感じてしまいました。というわけで、ここでは自分の備忘録的な意味が強くなるかも知れませんが、具体的に書いて行こうと思います。

まずは、道路交通法の中にある「灯火」についての項目です。2019年3月現在の内容を以下に示します。

(引用ここから)
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(車両等の灯火)
第五十二条 車両等は、夜間(日没時から日出時までの時間をいう。以下この条及び第六十三条の九第二項において同じ。)、道路にあるときは、政令で定めるところにより、前照灯、車幅灯、尾灯その他の灯火をつけなければならない。政令で定める場合においては、夜間以外の時間にあつても、同様とする。
2 車両等が、夜間(前項後段の場合を含む。)、他の車両等と行き違う場合又は他の車両等の直後を進行する場合において、他の車両等の交通を妨げるおそれがあるときは、車両等の運転者は、政令で定めるところにより、灯火を消し、灯火の光度を減ずる等灯火を操作しなければならない。
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(引用ここまで)

まず、注意したいことは夜間というと完全に前が見にくくなった時間を想像しがちですが、法律では「日没時」からということをうたっています。日没後であっても周辺はまだ十分に明かるいということはあるのですが、ここで言われている事の裏を読むと、必ずしも目の前を明るくすることだけが目的ではないということもあります。

例えば、二輪車のヘッドライトは日中・夜間に関係なく付いていますし、自転車でも新しいものでは日中でもヘッドライトが点灯する仕様になっています。特に自動車と比べて小さくて認識がしずらい自転車や二輪車については、点灯することによって自分の存在を周りに示すという意味あいがあるからこそ、昼間にもライトを点灯させるわけなのです。

自動車においても、夕方に「早めのライト点灯」というような標識があるのは、決して自分が見えないからではなく、他人の目から見て自分の車をより強く認識させ、事故を防ぐためという意味あいもあるということです。それこそ法律に明文化されている通り、その日の日没時間を過ぎたら点灯することが大切です。今では何もかもドライブレコーダーで記録されうる時代ですから、夕方に事故を起こしてしまった場合、すでにライトを点灯させているか否かで過失の割合も変わってくる可能性があるかも知れません。さらに、運送業で軽トラやワンボックスを利用する一部の会社では昼間からの点灯を義務付けて運転しているところもあるようです。駐車時のライト消し忘れには要注意ですが、もらい事故を受ける可能性を減らすためには必要なことなのかも知れません。

次に、ロービームハイビームについてですが、私自身も今まではロービームが基本で、ハイビームにはめったにすることがありませんでした。それは過去の経験上、ハイビームのままで走っていると正面を走っている車からはまぶし過ぎて前が良く見えないことになり、パッシングやクラクションで注意されることが実際にあったので、ロービームを基本にしていたのです。

しかし、相手がまぶしいと思えるような状況を察知した時にのみロービームにするのが基本だということが、法律の(2)の中で書かれています。「他の車両等と行き違う場合又は他の車両等の直後を進行する場合において、他の車両等の交通を妨げるおそれがあるときは、車両等の運転者は、政令で定めるところにより、灯火を消し、灯火の光度を減ずる等灯火を操作」とありますが、さすがに消すのは停止している時くらいしかできないと思うので、走りながらだとハイビームからロービームにすれ違う前に切り替えることで十分にはなります。

もとより、点灯する目的には相手に自分の車を認知してもらうということがあるわけですから、ハイビームにしておいた方が遠くからもよく見えますし、また運転している方でもハイビームにした方が歩行者の急な動きを遠方から察知することができるので、高速道路や自動車専用道路などの幅の広い道路や、山道など対向車がめったに来ない道ではほぼハイビームでもいいということにもなるでしょう。ただ、交通量の多い繁華街や国道などではいちいちハイとローを切り替えるのも大変ですし、そこは従来通りロービームで変えずに走るのは問題ないでしょう。

さらにもう一つ、自分もついついやってしまったのが、交差点の信号にかかって止まっている時に、前方の車に対する配慮から、つい停まっている時にライトを消灯させてしまったのですが、これも自分の車の存在を周辺に示すという意味においてはいけない行為になります。ライトを消していることで自分の車の存在に気付かない状況で強引に前に割り込もうとしてきた車がいたとしたら、ライトを消して待っている側としてはぶつけられ損だということにもなりかねません。

さすがに信号待ちをしている時にハイビームとロービームを上下に何回も切り替えていたら迷惑がかかるだけでなく、煽り運転や喧嘩の引きがねにもなりかねませんが、ロービームのヘッドライトを付けたままでも問題はほとんどないと思います。逆にライトを消した車の存在の方が対向する車から見ると、ライトを付け忘れてそのまま走ってくるのではないか? と思えて恐ろしいと思うところもありますので、「日没から点灯させたライトは車を停めるまで消さず、対向車が来ない道ならハイビーム」というのが今現在の安全基準に照らして問題ない行為であるということを今回実感した次第です。

今のところ点灯のタイミングが遅れたくらいで警察に停められたことはありませんが、それこそ夕方の事故の際に点灯していたか否かというのは大きな賠償請求のポイントに今後はなっていくであろうと思っているので、早めの点灯と車がいなければハイビームという行動で未然に飛び出しのための事故を防ぐことも事故削減についての一つの方法だということを覚えておきたいと個人的には思っています。


楽天ポイントカードを追加登録する意味

現在、複数のクレジットカードの中で「楽天カード」も持っているので、自動的に楽天ポイントの利用が実店鋪でもできていて、スマホに専用アプリを導入することによってスマホのバーコードを表示することによりポイントの利用が可能になっています。そんな中で、近所にあるドラッグストアで新たに自店のポイントと共に楽天ポイントカードを出すと両方のポイントが貯まるという、なかなかおいしい状況になっています。

昨日そのドラッグストアに行ったところ、クレジット機能のない「楽天ポイントカード」が入会用のチラシと共にレジ裏に置かれているのを発見しました。すでに楽天のクレジットカードを持っていれば必要がないものと思われるかも知れませんが、実は楽天クレジットカードではできず、楽天ポイントカードでないと使えない利用の方法があるので、もらえたら普通の楽天ポイントカードを増やしたいと常々考えていたので、早速そのカード付きチラシをもらってきて、ネットからカードを登録することにしました。

現在登録している楽天会員のページでは15枚までのカードを追加登録できることになっています。しかし、チラシの内容というのはどうやってログインした楽天のサイトからカードを追加するかということについては書かれていなかったので、追加登録するまで小一時間悩んでいました(^^;)。いろいろ調べてたどり着いたサイトは、

https://pointcard.rakuten.co.jp/

というポイントカードのサイトでした。このサイトからログインしてアクセスすると「楽天ポイントカードご登録情報」という表示が画面右側に出ますので、その下にある「カードの確認・追加・一時停止・削除」のリンクをクリックすると登録画面が出てきますのでそこで登録をします。これで、どちらのカードを利用してもポイントは一つにまとまるのでより使いやすくなりました。

なぜ私がクレジット機能なし楽天ポイントカードを作ったかというと、いつもガソリンを入れている出先のスタンドでの楽天ポイントを貯めるためなのです。私が出光スタンドでガソリンを入れるために使っているカードは出光の発行している「まいどプラスカード」なのですが、このカードで入れると楽天カードを含む他のクレジットカードの価格より安い最低料金で給油でき、さらに決済時に通常でも1リッターあたり2円が割引きになります。いくら楽天ポイントが貯まると言っても、楽天カードで給油するよりもカードを「まいどプラスカード」に変えて給油をした方がお得なのです。

さらに、セルフのスタンドの機械を通した後に更に「楽天ポイントカードの有無」を聞かれる画面になり、そこで楽天クレジットカードを入れても対象外になってしまうので、今回新たに楽天ポイントカードを入手したことにより「まいどプラスカード」のポイントに加えて楽天ポイントが入るようになり、楽天ポイントでガソリン代を払うこともできるようになるので、よりポイント活用の選択肢が広がる感じにもなります。

ただ、これでまた常用するポイントカードが増えてしまったので(^^;)、その管理が大変になることは仕方のないことと割り切るしかありません。今後、出先をはじめとする店頭の端末を利用してスマホからでもカードのデータをやり取りできるようになればいいのですが。


スマホを車内で活用するためのスタンド考

車で出掛ける際のお供と言えば、最近ではやはりスマホの車内利用が当り前に行なわれるようになったのではないかと思います。特に、専用のカーナビ搭載が当り前だった頃には、十数万円を掛けて新品を購入し、そのうちに最初に入っていた地図が古くなって、日常的な役には立つかも知れませんが旅行先に新しい高速を含む道路ができていたりすると、満足なナビゲーションができないという事になっていたことを考えると、ネット常時接続の威力はすごいものです。

私が現在カーナビ用に使っているのは、格安SIM中の格安SIMと言える「ロケットモバイル」の神プラン298円/月(税抜価格です(^^;))ですが、ドコモの3G・LTEエリアで利用が可能で、スピードは最大200kbpsという低速専用ながら、普通にカーナビに使ったり、radikoや音声ストリーミングを車内で楽しむには全く問題なく使えます。逆に言うと、他の格安SIMの契約SIMの中で、「高速→低速」への切り替え機能がある業者であれば、車にセットする時にあえて「低速」に切り替えた上で利用することで、ほとんどのところでは最大200kbpsに制限されることになるので、高速クーポンを消費することなくカーナビをずっと利用し続けることができるわけです。こうした高速から低速への切り替えというのは大手キャリアでは対応していないので、車内で思う存分カーナビや音楽を聴くために利用したいと思われる場合は、格安SIMの会社に引っ越す意味はあるのではないかとすら思えます。

ただ今回の話は格安SIMの選び方ではなく、そうして用意したスマホをどうやって車内に設置して使うかということです。現状で、私はかなり前に安くなっていた時に購入した吸盤で車のダッシュボードにくっつける方式のホルダーを購入し、今も使っています。

しかし、このホルダーには熱に弱いスマホを車内で使い続ける場合に致命的な弱点があります。それは、今の季節ではそう考えなくていいのですが、車内温度が上がる夏の時期にスマホの温度が上がり過ぎて暴走を起こす危険があるということです。私が夏に出掛ける時には直接日光が当たらないようにタオルで影を作るようにしたり、購入したコンビニのアイスコー氷でヒーを飲み終えた後に残った氷で冷やしたりして温度の上がりを抑えていたのですが、年々地球の温度が上がっているという話もあるので、根本的にスマホを車内で使う場合の対策というものを考えたいと思っていました。

今、考えているのは車のエアコンの吹き出し口にセットするタイプのスマホホルダーを新たに購入し、状況に応じてダッシュボード用のスタンドと使い分けるというものです。カーナビとして利用する場合にはスマホを車内のどこかに固定すればいいので、うまく今使っているスマホがエアコン吹き出し口に差すタイプのスマホホルダーが使えるかどうか検討して春のお出掛けまでには環境を整えたいと思っています。

今回のメインはスマホを熱暴走させないためのホルダーという観点から書いてきましたが、今までダッシュボードに設置したスマホホルダーが全く使えないかというとそういう事ではありません。初めから車載用として考えられたスマホはなかなかないと思いますが、ある程度の熱に強いスマホであれば、そのスマホをダッシュボードに設置し、カーナビとして使う他にスマホをドライブレコーダーとして使う場合の設置場所としては十分で、エアコン吹き出し口に設置するスマホでは前方の記録は難しいため、2台のスマホを使ってカーナビとドライブレコーダーをセットする方法についても今後は考えていきたいと思っています。


トランシーバーの旅行でのメリット

過去にはトランシーバーと言えば、特定小電力の手軽なものか、免許が必要なアマチュア無線のものかという感じでしたが、最近では新たなジャンルとして「IPトランシーバー」という製品も出てきています。

携帯電話で定額利用が一般化したり、skypeやLINE電話など、それこそインターネットのデータ通信網を利用しての無料通話が当り前になっている今、なぜ新たなトランシーバーが出てきたか疑問に思う方もいるかも知れませんが、電話形式での通信というのは一対一での同時通話による制約があるという見方もあります。

よく大きな量販店やイベント会場で店員の方々が付けているイヤホンマイクの先には、常にお互いの連絡を取り合うために「同時通話」のできるトランシーバーがつながっています。もちろん、一対一での話にも使えるのですが、その内容をトランシーバーをスタンバイ状態にしておけばイヤホンを付けているだけで全員モニターすることができたり、その会話の中に割って入ることができることで、従業員の同士の連絡を密に取ることができ、伝達のミスを防ぐことができるというメリットがあります。

その際使われるのは安価で免許もいらない特定小電力トランシーバーが使われることが多いのですが、到達距離がかなり短いということと外で使う場合は同じようなグループがいた場合、公共の電波の決まったチャンネルを使うために混信する可能性があります。私が以前、2台の車で移動しながらトランシーバーを使っていた時、とある道の駅で連絡用に使われていたトランシーバーと混信し、びっくりしたことがありますが、もし特定のチャンネルを聞かれてしまっていれば、仲間うちの通話が丸聞こえになってしまうため、利用するシチュエーションを考える必要があるので、その点が残念です。

ただ、現在一部の企業などで使われているIPトランシーバーは、何とドコモやau・Softbank電波を使い、ネット回線を使ったIP通信を同時通話で行なえることが大きな特徴になっています。同じメーカーの無線機を揃える事が必要になりますが、携帯電話の電波が届くところなら、日本全国で家電量販店やイベント会場にいるような形で通信が可能になるということです。さらにIPアドレスを指定することからきちんと設定すれば他人の盗聴は難しく、仲間うちだけで安心してやり取りができます。

ただし山間部などで携帯電話のエリア外においては、通話ができないというディメリットはあるものの、現在の携帯電話のエリアは相当の範囲がありますので、今後個人でもこのIPトランシーバーが普通に利用できるようになれば、全国の仲間うちで車を使って集まるような形の旅行の場合は、集合前から打ち合わせなどの話ができて、便利に使えるようになると思います。ただ現在は法人での契約が必要になるそうですので、今後もっとこの形の通信が一般的になってくれば、最近問題になっている「アポ電」のような電話が入ってくることもないので、遠く離れた家族や親戚との連絡用にも使えるなど、新たな可能性も出てくるのではないかという気がします。

ちなみに、現在スマホを使って専用のトランシーバーと同じような通話を実現しやすいものとしていろいろ調べていく中で、やはり多くの人が使っているLINEは外せないでしょう。グループLINEでは参加者同士での音声通話が最大200人までできる仕様になっています。スマホでLINEを普通に使いこなせる方同士なら(スマホが使いこなせないような人との交信にはやはり専用端末の方がいいと思いますが)、こういったメッセージアプリを使ってのトランシーバー的使い方の方がすぐ利用できますし、費用もかかりませんのでおすすめです。

http://official-blog.line.me/ja/archives/57098769.html

こちらのサイトで具体的なやり方について説明されていますが、専用機のように常に待ち受けスタンバイというわけにもいかないでしょうし、通話に招待されたことを画面で確認し、参加した人同士でしか通話できないのでグループでの通話を開始する前に直接連絡を取り合うなどの手間はかかります。またずっと通話しているとスマホの電池も心配になりますので、車のシガーソケットから電源供給したり、モバイルバッテリーに接続して行なうなどの手間はかかることは覚悟しましょう。でも旅仲間のグループラインさえ作っておけば、この機能でいつでもトランシーバーのような使い方ができますので、集合前や集合後の連絡時には、あえてグループ内からの通話を選択するようにすると、途中ではぐれたり2台以上の車に分かれて移動する際の連絡に役立つので、そのやり方を覚えておくといいと思います。


2019大河ドラマの視聴率が低迷していると言われますが

今年2019年のNHK大河ドラマ「いだてん」は、いわゆる時代劇とは違った明治の物語で、さらに2020年に迫ったオリンピックに関わる物語であるため、一般的には今まであまり知名度がなかった金栗四三という人物をメインに据えた物語が展開されていますがそのためなのかどうか確認はできませんが、発表されるテレビ視聴率は低迷を続け、そこまでオリンピックやスポーツを好む人たちが大河ドラマを見ていないのではないかという風にも思われているようです。

金栗四三(歴史的な人物ということであえて敬称は略させていただきます)という人は箱根駅伝や富士登山駅伝などにその名が残る日本のマラソン界黎明期に活躍したランナーで、長生きをしたことで長きにわたって日本のマラソン界に影響を与えた人物として今までは知る人ぞ知る存在でした。しかしながら、今回金栗四三を大々的に取り上げたことでネットで調べても大河ドラマ関連の情報しか検索では出て来ることがなく、決して明るい展望だけではなかった日本のマラソン史についても、歴史を振り返った今となっては強力なリーダーシップは時には負の影響を与えた事もあったのでは? という疑念について、ほとんど出てこないのが気にかかります。

個人的には金栗四三という人物の事は、最初にオリンピックに参加し、現在これだけ人気のある箱根駅伝という途方もない大会を実現した事だけでも素晴らしいと思いますが、箱根駅伝がお正月の一大イベントになってしまったことの弊害を指摘する声も挙がっています。具体的には箱根駅伝から人気ランナーになった人に興味が集中したり、さらに箱根で活躍した人気選手が大学卒業して実業団に入っても、人気の駅伝大会にエントリーをし続けなければならずにマラソンランナーとしての育成が阻害されるような傾向を作ったというのも、あまりにも箱根駅伝が世の注目を集めたことの結果起こってきたこととも言えます。また、注目度が上がり多くの人の声が入るに従って、過去のオリンピックにおけるマラソン競技の代表選手選考について、問題が度々起こったことも記憶に新しいところです。

今回の大河ドラマでそもそも扱われるかはわかりませんが、古くは戦前のベルリンオリンピックで、国内の選考会は終わっているのに改めて現地で本番のマラソンに出場する選手を選ぶ選考会を行なうような、大会の前に練習に集中したい選手にとってはとんでもない選考をしたことも日本のマラソン界にはあったのですが、そうした人間の本性に則った様々な失敗を重ねた上で今があるのに、都合の悪い事実をもみ消すようなドラマの展開にならないかと、個人的には視聴率云々よりもそちらの方が心配になってしまいます。

このブログで紹介している車中泊についても、過去の記述を改めて見直していると、今の基準からすると常識自体が変わっているような事もあり、ブログを始めた頃の「おすすめの車中泊の方法」と今のそれとではかなり違ってきています。当然、ブログの内容はそのまま残っているわけで、書かれている内容を読んだ時に自分で恥ずかしい事もあるわけですが、あえてそのまま残ってしまっているところも存在します。もちろん、具体的に誤りを指摘していただき、その内容について明らかにこちらの誤りである点については直接直すか、コメント欄に注釈という形で残す形になるかはわかりませんが、読んでいる人が誤解をしないような記述に直すことはやっていきたいと思っています。今回の内容には関係ありませんが、いい機会なのでもし過去に遡って明らかな誤りなのでは? と思うことがありましたらご指摘いただければ幸いです。

当然、スポーツの世界においても「失敗は成功の母」という言葉は重いと思いますし、あえて多くの人が見て、ライブラリ的にも残っていくであろう「大河ドラマ」の中で、上で書いたことおよび過去の日本で行なわれてきた選手への過度な期待が選手自身を苦しめてきた歴史(マラソンの円谷幸吉選手やテニスの佐藤次郎選手の悲劇など)もしっかり描くことで、未来のオリンピックに向けた新しいスポーツとの向き合い方というものを、ドラマでは見たいと思っているのですが、果たしてどんな物語がこれから展開されていくのか、そんな観点から楽しみに見たいと思っています。


熱海駅途中下車で利用できる足湯「家康の湯」

春の青春18きっぷの季節がやってきました。本来、車の旅について紹介すべきこのブログですが、地域によってはまだ道路が凍結してしまったり、雪が残る中で運転して事故の確率を上げるのはできるだけ控えているので(^^;)、どこへ行くにも乗り降り自由な青春18きっぷは車より安上がりな交通費で色んなところに行ける私にとっては大切なアイテムでもあります。

18きっぷは年齢を問わず多くの人が利用することになると思いますが、関東と中部、関西へと往復する際に鬼門となるのが私の住む静岡県であるということは多くの方が共感してくれるところだと思います。始発始発と乗り継いで行ければずっと座っての旅も可能ではありますが、先日出掛けた横浜あたりからだとしばらく乗らないと席が空きませんで、重い荷物を持ったまま足に負担が掛かるということにもなるでしょう。

常に最短の乗り換えで移動することで遠くまで行けるということは確かにあるのですが、先日私が静岡から横浜・石川町までの片道きっぷを使って試してみたのが「熱海駅前の足湯「家康の湯」」に入って足の疲れを取るということでした。先日の報告ではさらっと流してしまいましたが、改めて紹介します。

「家康の湯」は元々あったのではなく、徳川家康が熱海に訪れてから400年という2004年に設置された源泉かけ流しの足湯です。というのも、駅前の歩道の方に足湯に流れるお湯が流れていくのが見えるので、循環の温泉ではないか? という疑問も吹き飛びます。温度は約41度に調整されているということですが、何せ熱海と言うだけあって源泉の温度が68度ということですから、どこに入るかによって熱いと感じるか感じないかが変わってくるように思います。私はお湯が出ている傍に座って足を浸けましたが、多少熱い方が足の疲れには効くという感じがしました。

観光しながら足湯に入るためには、何も考えないで行ってしまうと大変なところがあります。それは、ズボンを膝くらいまでたくし上げられないと、ズボンそのものが濡れてしまうからです。私自身はピチピチのサイズのものは履かず、ゆとりを持って動けるようなサイズのものにしていますが、着ていくものの選択一つで眼の前にある足湯を楽しめなくなるかも知れませんので、その点にはご注意を。

あと、足湯を楽しむために必要になるのは、足湯から出る際に温泉の雫を周辺に撒き散らさずに済むためのタオルなのですね。ただ、この「家康の湯」の隣には税込100円で買える、温泉の名前がプリントされた薄手のタオルが自動販売機で売られています。観光の思い出としてあえてここから購入するというのも一つの手ですが、単に温泉を楽しみたいだけだったらちゃんと普通の温泉入浴でも使えるタオルは持って行くことをおすすめします。

温泉の泉質はナトリウム・カルシウム-塩化物泉で、効能については熱海市のホームページによると神経痛・筋肉痛・関節痛・打ち身・慢性消化器病・冷え性・疲労回復・切り傷・火傷などに効くと言われています。先日利用した際には連日立ったままの姿勢でいたこともあってかなり足にきていたと感じていたのですが、10分程度ではありますが途中下車して足湯でリフレッシュしたのが効いたのか、横浜では中華街から元町をウロウロ歩いてもそれほど足は疲れませんで、足湯と言えども熱海温泉の効果というものを実感しました。

この春、関東と関西を往復するような形で東海道線を利用される方がいらしたら、ちょうど熱海駅は湘南新宿ラインの終点でもあり、次の電車を待つ間にしれっと途中下車して利用し、残りの行程を乗り切るためのリフレッシュには最適なスポットではないかと思っています。営業時間は朝9時から夕方4時までと短いですが、もしこの時間内に熱海を通る行程で利用される場合には、ぜひ熱海駅前には足湯があるということを思い出して利用することをおすすめしたいと思います。


コンビニの深夜・早朝営業の今後

車中泊での旅において、深夜走れるところまで走ろうとしたり、深夜まで仮眠を取ってから車の台数の少ない早朝の時間に走ろうとした際にこの上なく役に立つのがコンビニエンスストアであることは今さら言うまでもないことでしょう。普段の日なら全く利用することはないものの、出掛けて周辺に何もない時にコンビニを見付けた時には食事や飲み物、旅に出発した後で何か忘れ物に気付いた時の物品の購入、荷物の発送や受け取りなど、日本国内で同一のサービスを基本24時間行なってくれている、消費者にとっては大変ありがたいサービスをしてくれるお店です。

しかし、そこで働く人の目線になって考えると、誰もが好んで深夜から早朝に仕事をしているわけではなく、10代から20代にとってはその時間は友人と遊んだりすることが多くなかなかバイトのシフトが埋まらないということが普通なのだろうと思います。

そんな状況でどうしても深夜のアルバイトが集まらないということになると、営業ができないというところに至るのが普通です。しかしそんな事になっても営業を休止するという発想にならないのが今のコンビニのシステムです。多くのコンビニは直営でなく、大手のフランチャイズとしてオーナーが契約していますので、現在でも一部のコンビニチェーンを除いて24時間営業の決まりを破るということになると契約違反と見なされてペナルティも覚悟しなければなりません。

そこで現状での問題としてかなり以前から言われていたことが、オーナーおよびオーナーの家族が交代でバイトのいない深夜から早朝にかけての時間に、24時間営業を続けるために店舗に詰めるようになり、労働条件としてはかなり過酷になるとともに、生命の危険さえ出てくるかも知れない状態になっています。普通の会社でこんな労働を強要したら大変ですが、オーナーはコンビニ親会社と雇用契約をしているわけではないので、本社が一定のロイヤリティーを徴収した上で、店が24時間営業を続けることを守らないと最悪の場合契約を切られるだけでなく、違約金まで請求する事例が発生しています。現状ではどんなにオーナーが大変な思いをしても、救済されないというのはいくら雇用契約がないとは言え、何とかしないと今あるコンビニがバタバタ潰れていくという未来も予想できるだけに、利用者の立場としても何とかしてこの問題を解決して欲しいと思います。

そうした状況を受けて、コンビニ最大手のセブン-イレブンのオーナー達が24時間営業の是非について本社との団体交渉の申し入れを行なったことがニュースになっています。それは、マスコミのアルバイトに関する報道と少し関係があるかも知れませんが、回転ずしチェーンのスシローが全国の店舗を一斉休業することで従業員の負担を軽減しようとしたり、全国の大きな郵便局でそれまで24時間開いていた夜間の「ゆうゆう窓口」を深夜から閉じることを実行して社員の深夜労働を無くしたりと、それまでは当り前だった営業を続けることを一部の企業が見直し、労働環境を改善するところが出ている中で、なぜ日本でも有数の規模を持つ小売チェーンが動かないのか疑問に思う方もいるでしょう。

この話を考える時に大事な点は、今のところ実害は本社側には出ず、ただフランチャイズのオーナーに出ているだけなので、本社がどれくらい現場からの叫びを理解しているかということになります。セブン-イレブンについては今後のオーナー達と本社との話し合いの中で、今回のような報道が一般の人にも広がったということで、オーナー団体との話し合いにはきっちりと向き合って欲しいですし、その結果一部の店舗が深夜から早朝にかけて人手不足とオーナーの健康に配慮する形で営業時間を短縮する可能性があることを考えた上で今後は利用する心構えが必要になってくるでしょう。

こうした前提の元でコンビニ本社があえて24時間営業にこだわるならば、本社から人員を充てるような形にするか、本格的な無人営業の形態についても検討すべきでしょう。現状でもお店の一部のみを入れるようにして無人化し、情報端末の操作やコーヒーマシンを使ったお湯の提供(お店で購入したカップ麺用)、電子レンジを使った冷凍食品の自動販売など、深夜から早朝に掛けて何がどのくらい売れているかという分析は当然していると思うので、その中の売上げが見込めそうな商品に限って無人販売を行なうというのも一つの方法でしょう。

当然その中では荷物の受け取りのように、できなくなるサービスもあるわけですが、そうした問題についても宅配便各社では「無人受取ロッカー」を順次設置しています。今では駅にもそうした施設がありますが、コンビニにもロッカーが設置されれば、それで十分だと感じる人も少なくないでしょう。そんなお店が増えれば、かえって深夜から早朝にかけてコンビニを利用する側としても気兼ねなくお店を利用できそうです。

最近、スーパーで従来の店員にお金を払うレジの他に「セルフレジ」という自分でお金を払うレジというものが出てきました。この方式だと、小さいものを一個だけ購入したり、お金を現金ではなく自分で電子マネーにするかお店のポイントで払うのかを選べるので、混み合うレジではなかなか申告しずらいポイント払いを気軽にできたりして、利用者としてのメリットも感じています。もしコンビニでもそうした仕組みが整うのだったら、あえてお店を一部閉めて無人になった店舗を利用するという人も少なくないのではないでしょうか。

ただ、現場からいかに画期的な意見が出たとしても、本社の方でそうした意見を採用しないとなると話は深刻になります。現在の日本は急速に電子マネーやクレジットカード決済に舵を切りつつあるのですから、むしろ今の人手不足の状態をチャンスと捉えてオーナーとの協同路線を組み、本社もオーナーも共存共栄できる営業形態について考えるのが今の社会情勢に合った経営のやり方ではないかと思うのですが。