クルマの定額乗り放題で気になること

トヨタ自動車が、まだ明細は発表されていないものの、車代・保険・税金・メンテナンスが全て込みというだけでなく、定額で複数の車の乗り換えも可能という新しい定額制サービス「KINTO」を、2019年から始めると発表しました。

高級車のレクサスも乗れるようにするという話ですが、個人的に気になるのは選べる車種の中に「ハイエース」が入るか? というところもあったりします。普段はコンパクトカーを使いつつも、車中泊の旅に出る時には負担が変わらずに車中泊最強の車に乗り替えて遊びに行けるようなら面白いですし、ラインナップの中にキャンピングカーがあったら更に面白くなりそうで車両の所有を止めてもいいかなと現実をあまり考えずに妄想するのもいいのですが、どうしても現実はどうなのかというところが気にかかります。

というのも、この種のサービスで一番気になるのが事故を起こした時にどうなるかということです。毎月定額とは言っても車に乗って事故を起こしてしまったら、毎月の支払いとは別に何らかのペナルティはかかるでしょう。それがどの程度の価格差となって現われるかとか、さらに事故までは行かなくても車を乗り換える際、レンタカーのように知らない間に傷が付いていた場合に前の車について何らかの追加支払いが生じると思うのですが、その場合の負担金額はどのくらいになるのかというのが気になります。

定額の目安としては、報道の内容では車一台を購入するよりも割高になるということなのですが、税金と保険に定期的な整備代が含まれたローンのようなものと考えればいいのかも知れません。そうなるとダブるのがスマホを毎月割賦で購入しながら新機種が出るとどんどん変えていくというイメージです。

ただ携帯の場合、端末を交換して使い続けるためには一定の長期契約が前提となるところがあります。iPhoneの新品を使い続けられるというソフトバンクの下取リプログラムがその典型ではないでしょうか。スマホと違って車一台というと定額のケタが違ってくるわけですから、契約を途中で打ち切った後、半年休んでまた復活させるような手続きができるのか、それとも一定期間の契約は必須になるのかということも気になります。

元々トヨタの狙っている客層が自分が使おうと思っているサービス内容と違っていることなのかも知れませんが、トヨタの新サービスの価格が高すぎるというなら、従来のリースサービスを利用するか、条件によってはこのサービスを使わずに車を購入するのも一つの手です(無事故なら自動車保険料が下がります)。駐車場を確保するのも大変ならもっと手軽なカーシェアリングのサービスを利用した方がいい場合もあるでしょう。

ただ、今までの定額による新車に乗れるサービスとは違い「乗り換え自在」というところに大きな特徴があるわけなので、今回挙げさせていただいたような内容に、トヨタがどんな形でサービス内容を出してくるか今から楽しみです。希望としてはある程度お金がかかってもいいですから、乗用車同士の乗り換えだけでなくとハイエースをはじめとする他の車種との乗り換えも自由ということができれば、車中泊だけでなく各種レジャーに車を使いたい人にとってはありがたいと思うのでぜひやって欲しいです。


カテゴリー: 車関連ニュース | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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