月別アーカイブ: 2018年9月

東芝充電ラジオ TY-JKR5の研究 その7 ライトをランタン風に使うためのグッズ

2018年9月に起きた北海道胆振東部地震と、その後に起こった停電についての対策としてこのブログで過去に書きました東芝充電ラジオ TY-JKR5についてのページを改めて見直してみました。現在でも出掛ける時には必ず持っていくことにしているのですが、これ一台で何通りにも使え、サイズも小さくていざという時に役立つという点については発売当初と変わっていないように思います。

今回は、私がTY-JKR5と一緒に携行しているちょっとした小物について紹介させていただきたいと思います。というのも、日々持ち歩くにしても非常用持出袋の中に入れるにしても持ち出すためにはできるだけ荷物を減らし、一つのもので多くのことに使えるものを持っていきたい、その中にTY-JKR5があると便利という事があるのです。

基本的に、ラジオに付いているライトというのはラジオを手に持って懐中電灯のように使うというのが定番の使い方ですが、TY-JKR5は四角い形で縦にも立てられるということから、ライトの部分にあるものを装着させると光を広げることができます。このためのグッズというのはいわゆる白いレジ袋でも十分なのですが、どうせ災害用のいざという時のために持つならば、他の用途にも使えるグッズとしては100円ショップに行けば置いてあるシリコンの折りたたみコップをおすすめします。

写真のような色のシリコンカップを本来はいざという時にお水を分けて飲んだり、シリコンで作られているということから、鍋敷きの代わりや直接熱いものに触れられないような場合に備えて持っていたのです。フタが付いているので使う前に内部に汚れが付いているということもないので、バッグの中に入れて持ち歩くにはピッタリのものです。

今回はそのシリコンカップをラジオのライト部分に引っ掛けるようにしてランタンのように使えるか試してみました。室内の明かりを付けた状態では、これで本当にランタンとして使えるのか? という感じも確かにします。

しかし、室内の明かりを消してから再び試してみると、この色のシリコンカップでも部屋の全体をくまなく照らすことはできました。ただ、もう少し部屋全体を明るくしたいと思われる場合には、半透明で色の少し付いたようなタイプのシリコン折りたたみカップに代えた方がいいかも知れません。また、明るい光ではなく優しい光を出したいという場合も、カップの色を選ぶことによって自分好みの雰囲気を出すことができるようになると思います。用意するカップは100円ショップで扱いのあるもので十分だと思いますので、興味のある方は実際にお店で色や質感などを見て試してみてもいいのではないでしょうか。
最後に、このラジオ一つでラジオとしてもランタンとしても使いたいような場合、手回しでの発電では1分間回しても、ラジオもライトも数十分で消えてしまいます。ラジオを聞きながらランタンのように使いたい場合は、可能ならば本体のスイッチを切り替えて単四電池2本でラジオとライトを使うようにした方が長時間そのままにしておいても使えるようになると思います。

この辺は、臨機応変に考えて昼は手回し発電でラジオだけ聞いて、夜には単四電池で手回しをしないで使うというようにすると、単四電池を効率的に使うこともできるようになります。もしできれば、4本パックで売っているエネループを購入し、最初の2本を使い切っても予備としてさらに長期の停電に備えるような感じで考えておけば、段々と停電は復旧してくるでしょうし、避難所に発電機があれば、そちらの方で明かりはまかなえるのでランタンとして使わなくてもスポットライトとラジオという使い道でいいのであえて単四電池を使わなくても良くなります。

単四電池はテレビなどのリモコンにも使えるものが多く、家のリモコンが電池切れを起こした場合に新しい電池(安いマンガン電池で十分)を買ってくるまで充電池を暫定的に使うこともできます。災害時について、現在はどうかはわかりませんが、東日本大震災の時には計画停電が関東で起こった際、単一や単三の電池は手に入りにくかったもものの、最後に地元で残った電池が単四電池だったということもあります。単四電池のサイズはそこまで大きくはないので、これも普段使っているバックに入れてラジオと一緒に持っておくように私はしています。

※東芝の非常用ラジオ「TY-JKR5」について書かせていただいた記事を以下にまとめさせていただきました。興味がある方はどうぞリンク先の記事もご参照下さい。

その1 外観とその機能について
その2 コンデンサー充電についての覚え書き
その3 機種比較1 TY-JR10からの進化点
その4 機種比較2 KOBAN ECO-5との比較
その5 その5 まとめと今後への期待
その6 常時持ち出し時の電池問題
その7 ライトをランタン風に使うためのグッズ


電子マネーの理想と現実

北海道胆振東部地震で起こった大きな問題は、もちろん地震による被害ということはあると思いますが、北海道内で多くの場所で停電が起こったことで現金しか使えなくなってしまったことではないかと思います。

大規模な停電でお店のレジも使えなくなり、決済手段としてのクレジットカードだけでなく電子マネーも使えなくなってしまいました。そんな中で唯一使えたのが現金で、レジの代わりに計算機を使ってお金を払い、商品を受け取ることしかできないお店の様子が地震から数日後のテレビに映っていました。その際、スマホに電源が入っていても支払いには使えないという事が罹災した人の中でも強烈な印象として残ってしまったというのは、キャッシュレスで決済することを目指している人たちにとっては大きなショックであろう事は想像に難くありません。

いったん大規模な停電が起こるとキャッシュレスの決済を行なうためには現状の方式では予備の電源とネット接続のできる環境が必要になることと思います。逆に言うと事前にしっかりと準備をしている店鋪であれば、モバイルインターネットが安定して使えさえすれば、電子決済自体は可能なはずです。しかし、携帯電話会社の基地局が使えなくなるなどの理由でモバイルインターネットがうまく接続できなくなったり、キャッシュレス決済につきもののタブレットやパソコンにパソリを動かすための電源が切れるなど、諸々の条件のうち何か一つでもうまくいかない場合には現金を使うしか選択肢がなくなってしまいました。

今後全国的に電子マネーの普及が進むことは確かで、私自身悪いものではないと思っていますが、今回の震災で実際に現金しか使えなかったという経験をした人や、この種のニュースを見た人が「災害が起きた時のためにやっぱり現金持たないと不安だ」と思ってしまうことは、もはや理屈で説明できるものではないでしょう。そうした考えの人が多ければ多いほど、キャッシュレス経済というものの普及はこの日本では遅れることになりかねないのではないかと思うところもあります。

こうした人々の不安をうち消してキャッシュレス化の流れを進めるには、これはもう今回のように電気もインターネットも使えないような状況でいかに現金を使わないで決済することができるのか、推進する勢力が示し、その方法を全国的に普及させる必要があります。今回の停電では銀行のATMも動かなくなり、銀行口座にお金がいくらあっても引き出すことができなければ何も買うことができませんでした。そういった意味でも、「現金がないと何もできない」という人々の不安を解消するようなアナウンスが今後に向けて待たれるところではないでしょうか。


長期停電を意識したブログ継続のための覚え書き

北海道の地震で、直接地震による被害が少なかったり、自宅などの被害がほとんどなくても、電力供給が受けられないような状況が実際に起こったというのはにわかには想像できませんでした。大きな地震の直後には札幌市役所でスマホの充電ができるということで多くの人が押しかけ、昨日の話がニュースになっていて、2時間並んで30分の充電ができたなんて話を聞くと、いかにしてネット環境を確保し、そして限られた電池の残量の中でいかに効率的にネット接続を行なうかということが個人的にも問題になってきます。

本当に電気が使えなくなったら、スマホを使うのは必要なデータをダウンロードしたり、アップロードするためだけに使うようにし、普段には電源を切っておくという選択も有りではないかと思います。その時、常に手持ちのモバイルバッテリーは満タンにして持っておくことで、スマホの利用可能日数を伸ばすこともできるかも知れません。

私自身は通話とデータ通信は端末を分け、通話専用のガラホとデータ通信用のスマホとタブレットという風に複数の端末を使い分けています。これによってスマホの電池が切れてもタブレットで同じことができ、モバイルバッテリーのような効果があります。ちなみに、私が今使っている通話専用のガラホでもWi-Fiを使ったネット接続はできますし、Bluetoothキーボードとペアリングすれば直接メールを打つこともできるので、いざという時のためにそうした機能が使えるようにしてあります。ガラホであっても通話だけの利用では電池の減り方はガラケーとそれほど変わらず、もし全くスマホの充電ができないような停電が長く続く可能性が高くなった場合には、暇を見て手回し充電ラジオから少しずつ充電をすることで他に何もない状況でも最低限の通信だけはできるように考えています。本当にいざとなったら、スマホに入れているデータ専用のSIMをガラホに入れ替えてデータのやり取りくらいはできるくらい手回し充電をするのが目標です。実際問題、手回し充電だけでどこまでできるのかということは詳しくわかりませんが、他のプランと併用することで基本通話とSMSの待ち受けだけに使うことを考えています。

そして、いざという時にはガラホに接続するBluetoothキーボードとしても使え、本体だけでも時間を気にすることなくテキストデータを打ち込むことができるグッズとしてKING JIMのポメラDM100は、電気が使えない災害時には本当に頼りになると思います。上位機種ではさらにストレスなく文字入力ができるわけですが、今回の地震の際でもそうだったように内蔵バッテリーの充電をしなくてはならないハードというものは、長期停電時にはどちらにしても残りの電池容量を考えながら使わなければならないので使い続けるのは難しいように思います。その点ポメラDM100は単三電池2本で長時間動くので、よほど電気の復旧が遅れない限り、4本くらいスペアを用意しておけば何とかそれまでに使い切った電池の充電環境が整うのではないかと思われます。

また、ポメラで作った文章のスマホへの移行については、実にアナログ的なQRコードをポメラが作ってそれをガラホやスマホの内蔵カメラで認識することによってケーブルやカード経由でなくても移行可能です。できれば、外での作業などをしている時にはカードの取り外しをしてカードを落として失くしてしまうような事になると大変です。そうならないように少しずつ書いては移行するように作業していけば、スマホ自体で入力するより電力の消費を抑えることができるように思います。

話を電気の事に戻しますが、手回し発電ラジオからの給電は通話のみのガラケーやガラホには有効なものの、多くの電気を使うスマホやタブレットでは一時しのぎにしかならないでしょう。そのため個人的には一応、折りたたみ式の20W前後の太陽電池モジュールを持っているのですが、この太陽電池モジュールで少し容量が大き目のリチウムイオンバッテリーを接続し、毎日少しずつでも充電を行ない前日よりも電池容量の残量を増やすことを目標に太陽の向きを気にしながら電気を文章を書きながら行なえるようになれば、もしかしたらかなりスマホの利用に余裕が出るかも知れません。ただ災害の起きる季節がいつかにもよりますが、日々晴れて太陽が顔を出すような天気ではないかも知れません。

どちらにしても災害時の事を考える時には、先日の台風で多くの利用者が孤立した関西国際空港のような想定外の事態が起きないように、できるかぎり悲観的な想像をしておくことが大切だと思います。そんな太陽電池モジュールが使えない時に電気を得るための方法として、自宅には別の発電グッズとして鍋でお湯を沸かすことで、鍋の取っ手に付いたUSB端子から給電できる「発電鍋」も置いてあります(ネット情報によると製造元が破産してしまったとのことで、現在発電鍋は入手することができません。現在同様のもので入手される場合は、全国のモンベルショップで取扱のあるBioLiteキャンプストーブが代替になるでしょう)。曇りの日が続くような状況になったら、安全に焚き火のできる場所でお湯を作りながらモバイルバッテリーに充電することもいざという時には可能な状態にすることはできるかも知れません。

実際、以上のようなことは個人でできる準備に過ぎませんが、実際に災害が起こった時に備え、小型発電機とシガーソケットの付いたポータブル電源(電気に関する知識のある方が運営側にいれば車用のバッテリーでも代用可)、そしてシガーソケットからUSB出力の5V2Aを取り出せるアダプターおよび各種スマホに対応したケーブルを地域で揃えておけば、今回の札幌市のように多くの人が市役所に集まらなくても地域の公民館レベルで町内の人達がスマホの充電が自由にできるようになるでしょう。ポータブル電源の大きさや数は利用頻度によって変わってきますが、複数のポータブル電源があればローテーションしてポータブル電源を充電できるので、それで十分なところもあるでしょう。全ての基である発電機を動かすには燃料が必要になりますが、災害用の倉庫に入れる品の中にはぜひスマホ充電のためのグッズを入れることも考えてみてもいいのではないでしょうか。


深夜の地震に対策はできるか

2018年9月6日の午前3時過ぎに発生した最大震度7(厚真町)の地震は、夜が明けて被害の状況がわかってくるにつれて大変な事が起こったと思える地震で、罹災されてしまった方々にはお見舞い申し上げます。地震の今後についての具体的な情報は、このようなブログおよびSNSに書かれた情報をうのみにせず、公共の報道によるものを優先させて避難する際の判断基準にして下さい。大きいものか来るかどうかはわかりませんが、これだけ大きい地震になると、必ずと言っていいほど余震が来ます。また、熊本地震のように今後大きな地震が改めて起こる可能性も0ではありません。まずは体の安全を確保できる場所に避難し、ライフラインや食料などに関する情報はラジオからの近くて確実な情報を得るようにして下さい。

ラジオはスマホのアプリを使っても同じ内容を聞くことができますが、このサイトではあえて電池で動いたり、ハンドルを回して充電することのできる普通のAMラジオの利用を推奨します。スマホでラジオを聞くと長時間聞くとなると電池の消耗がとにかく激しくなって肝心な知り合いとの連絡を取ろうとしたらスマホの電池が切れたなんてことも起こります。その点、小型ラジオの場合には新品の電池を入れればかなり長く付けっぱなしにしても大丈夫ですし、手回し充電ラジオなら必要な時に必要な時間だけ聞くことができます。

さらにAMラジオの大きな災害における特徴として、積乱雲が自分のいる地域に近づいて雷が落ちる危険がある場合には、誰でもわかるノイズが入るので、そのノイズを聞いてその場から逃れることができます。ここ数日の天気予報では不安定な天気も気になりますし、今回の地震で崩れた場所に雨が降ると、更に崩れるようなことも起こるかも知れません。

今回の地震では様々な不幸な事情が重なって北海道全域で停電になってしまっています。こうした状況を考えると、写真のようなライトの付いた手回し式のラジオが一台あると、ラジオに白いレジ袋をかぶせてライトを点灯させれば光が広がってラジオを聞きながらランタンのようにも使えますし、100円ショップでも売っている汎用のUSBケーブルを接続すれば携帯・スマホの充電もわずかながらですが行うこともできます。「暗さ」と「無音」の恐怖を和らげてくれるものとしては、今回直接の被害に遭っていない方でもぜひ一台は用意していただいた方がいいのではないかと思います。

さて、今回のような深夜も深夜に起こった地震の場合、私を含めてほとんどの人が翌日のために寝ていると思います。今回の地震により被害を受けた方の中には、寝ていてタンスの下敷きになってしまったというような形もいますが、まず考えなければならないことは、自分の寝ている部屋にタンスなどがある場合はタンスを移動するか自分の寝る場所を移動するかして、何かが倒れてきても怪我をする心配のない場所で寝るようにする寝室の配置を考えることが大切になるでしょう。

今回最大震度を記録した厚真町で起こった大規模な地すべりの映像を見ていると、人間の力ではどうにもならない大きな自然の力のすごさを感じてしまいますが、本当に被害に遭われた方にはお見舞い申し上げるとともに、今後直接の災害に関係ないところで命の危険が出た場合に回避できるような避難の仕方についても十分に気を付けていただきたいと思います。やむを得ず狭い車の中で仮眠を取る場合には、ずっと車内に留まるのではなく、外に出て体を伸ばすなど、エコノミークラス症候群にならないような運動についても行なうようにするとか、トイレの問題が現地でも起こっているとは思いますが飲める水が手に入ればしっかりと水分補給を行なうことも大切です。

今後は停電もある程度は解消し、情報収集もいつものようにスマホでできるようになることが予想されますが、熊本地震の時にも具体的な日時を指定して大きな地震が来るとか(こんな予言が当たるなら午前3時8分という時間に大きな地震が来ることを簡単に予想できていたはずです)、動物園から猛獣が逃げ出したとか様々なデマがSNSで拡大してしまいました。

もしこのようなネットの書き込みを見たら、その内容をテレビ局やラジオ局に報告し、本当の情報なのかどうかを放送上で明らかにしてもらうようにするのが効果的ではないかと思います。早いうちにそうしたデマでありそうな書き込みを発見した場合、「○○の発言はデマである」ということの方が大きく拡散されることになれば、デマに踊らされる人を減らすことができるかも知れません。これはむしろ、被災地以外にお住まいの人の方が見付けやすいと思いますので、今度の地震ではそのようなデマの拡散が起きないことを願うばかりです。


物を長く使うためには付属品の違いも重要

かなり前に相当安い価格で購入したミニノートがあるのですが、最近になって本体の調子は全く問題ないのにも関わらず、今後使い続けようかどうしようかの瀬戸際に立たされています。

どういうことかと言うと、写真のACアダプタの接触が良くないのか、きちんと充電される時はいいのですが、何回コネクタを付け直しても全く充電してくれないことがあるので、これでは旅行に持っていくような場合はACアダプタの買い替えを検討しなければなりません。

ただこのような事になってしまった方ならおわかりの方も少なくないと思いますが、物としてのノートパソコンを使っていればいるほど、本体とともに付属品のサポートも終了してしまっている場合もあり、同じ型番で検索してもなかなか見付からないような場合もあります。写真の製品について調べたところ、幸いにもメーカー純正の価格は4千円弱というくらいのものなのですが、本体の耐久性も心配される中、このままだましだまし今あるもので使った方がいいという風に考えてもしまいたくなります。最初にこのパソコンが届いた時に、ちょっと細いケーブルに不安を覚えたのですが、ノートパソコンを長く使いたい場合には電源回りの事についてはしっかり調べた上で購入すべきかなと思ったりします。

今後のノートパソコン購入については、今出ているノートパソコンの中には汎用規格であるUSB Type-Cのケーブルとアダプターであれば電源供給できるものもあるので、次に使うモバイルマシンについては、いざという時には現地の電気屋さんに飛び込んで汎用のACアダプターおよび太めのケーブルを購入すれば何とかなるわけで、旅行中の事故や不注意で購入時に付いてきたアダプターが断線してしまうようなことがあっても自分で予備のもので使い回せる分有利になります。

そういう意味では私の持っているモバイルパソコンの中では、ウィンドウズ10の入ったタブレットやポータブックは汎用のUSBminiBケーブルと2Aぐらいの出力のあるスマホ用のアダプターでも使えるので、旅ではそうしたパソコンを持っていくということで使い分けようと思っていますが、つくづく汎用のもので何とかなるハードというものが、特にモバイルでの利用については選んでおくべきだと思います。

こうした考え方は何もパソコンだけに限りません。車でも最近のものは事故防止の歩行者および対車両センサーが付いているような車がありますが、そうした車の中にはセンサーを問題なく動かすためにはフロントガラスやタイヤだけでなくホイールについてもメーカー純正品でないと動作の保証ができないかも知れないような場合があります。純正のホイールでは満足できなかったり、スタッドレス用に安いホイールにはめたタイヤを用意するような事ができず、メーカーの設定する価格でホイール及びメーカー推奨のタイヤを使位続けなければならなくなると、車についての魅力自体が損なわれると思う方もいるでしょう。

センサーはプログラムによって動いているので、フロントガラスについては仕方のない部分があるでしょうが、本体の設定で数多くのホイールやタイヤが設定変更によって利用できるようなプログラムの変更ができるならいいのですが、そうでない場合、本当にメーカーの胸先三寸というか、ユーザーの好みのものや安い価格帯のものの利用ができなくなるというなら、個人的には様々な選択肢のあるメーカーの車にしたいと思います。

他にもエンジンオイルやバッテリーについても、車の性能が上がるにつれて一定以上の水準を保つために交換部品に至るまで社外品が使えるかどうかによって、今後車を乗り続ける場合のコストが違ってくるような事も起こります。それこそ、車検の時の費用についても露骨に違ってくることが予想されますので、新車だから全ていいという価格基準ではなくて、いかに安い経費で車を維持できるのかという点においても、車を買い替える場合には考える必要が出てくるのではないかと思います。


台風を甘く見ずに外出を控えることの大切さ

昨日の台風21号の被害は関西をはじめとし、かなり大きな被害が出たようです。テレビで不要不急の外出はしない事を訴えていましたが、そうした警告を聞かずに外へ出てしまった人の事故がニュースになったりと、いつもそのような形になってしまうのは残念でした。私のいる静岡は、雨もそこそこ降りましたが、風が強くてさすがに必要のない外出は控え、テレビで状況を逐一見ていました。すると、ニュースの主ではないものの、実に気になる状況に出くわしました。

YouTubeなどに自ら動画をアップし、その動画が元となって本人が確定され逮捕される事件が後をたちませんが、その種の行為の元をたどると、テレビカメラに群がって自分が映ろうとするあまり無茶をする輩がいて、この点だけはいつの世も同じだと思います。

昨日の大阪を通過した台風21号の状況を伝えるニュース番組の中で、とある人物は透明な合羽を着て、しっかりと中継のカメラに目線を一瞬合わせました。中継リポーターは合羽の他にヘルメットを被り、できるだけ道路上に出ないように建物の軒下からリポートをしていましたが、問題なのはその人物は合羽の他に透明なビニール傘を差していて、中継時にはすでに傘が壊れた状態であったということです。

しばらく時間を置いてまた同じ場所からの中継になりましたが、そこでテレビカメラは、100%という確証はないものの、先程の人物が持っていたと思われる壊れたビニール傘が交差点のある横断歩道の中ほどに風に吹かれて彷徨っている姿を映し出していました。

その番組のコメンテーターのうちの一人は、恐らくそうした状況を憂いた部分もあったのでしょう。「こんな状況で外に出てくること自体が間違っている」というような事を言っていて、もし重いものが飛んできて頭に当たったら、下手をしたら命にかかわるからと、中継映像に映っていた人物を批判していましたが、さらに言わせてもらえば、自分で壊した傘を回収せずに街の中に置いたままにしてその場から去るというような行為は、全く関係ない他人の命を危険にする可能性があります。今後、様々な災害の中継で同じような事が起こるかも知れませんが、YouTubeでも身元が明らかになって「身バレ」する世の中でありますから、テレビに出て顔を晒してしまえば、自分でネットにアップしなくても誰かによってその様子は世界中でいつでも見られるようにされて晒される危険性があることを改めて認識すべきでしょう。それは、もしかしたら台風の威力よりもさらに人にダメージを加えるのではないかとも思えます。

今回は関西国際空際で、空港施設だけでなく、空港に向かう橋がタンカーとの衝突で壊れるなど、空港利用者にとっては大変な災難になってしまったようです。外からの交通が遮断される中、コンビニには大行列ができているのを見て、どうしても台風がやってくる時期に空港を使うようになった方なら、何かしらの準備をして出ていかないと今回のような事になった時に困ります。もしコンビニで何も買えなくても水と簡単に食べられるものくらいは用意すべきでしょうし、また最悪の場合空港のフロアで一夜を明かさなければならない可能性もありますから、キャンプ用品の空気で膨らむマットと枕、そして簡易寝袋か寝袋の代わりになるレインコート・ポンチョのようなものも荷物に入れておけば、翌日体の節々が痛いということもなくなります。

基本的には出掛けずに状況を見守ることが一番ですが、もしやむを得ず外出する場合には、しっかりと帰れなくなった時の対策を考えた上で出掛けることが大切になります。外の様子を見に行くだけで何の用意もせずに出掛けるというのは、もし何かあったら自分で責任を負うことになりますので、その点にもご注意を願います。


ソロキャンプあるあるは車中泊にも役に立つ

一昨日たまたまテレビを付けたらやっていたテレビ朝日系の「日曜版アメトーーク」は2時間で2つのテーマを元にひな壇トークをするというものでした。個人的な好みで2つのテーマのうち後半に流れた「揚げ物」については見ませんでした。前半には「キャンプ」の話題で盛り上がっていて、結構面白かったです。

今回の番組で取り上げられた「キャンプ」では、「ソロキャンプ」「ファミリーキャンプ」「グランピング」の3つに分け、さすがにグランピング芸人というのはいなくて、「ソロキャンプ代表」がバイきんぐ西村さん、ヒロシさん、うしろシティ阿諏訪さんの三人構成で、それなりに濃い話をゴールデンタイムにしていたのにはびっくりしました。いわゆる素人キャンプに毛の生えたようなキャンプを楽しむ千原ジュニアさんやフットボールアワー後藤さんの集まりの方が視聴者の共感を得られそうでしたが、気になったのが後藤さんが購入して現地で7人がかりでの設営に2時間半もかかったという(^^;)snowpeakのリビングスペースと就寝スペースが連結できるテント(あれだけの装備を揃えると相当高価でなかなか素人キャンパーには手を出せないものです)や千原ジュニアさんがこれも勢いで購入したというキャンピングカーなど、金の力に物を言わせて楽しむことを主に紹介していたので、逆にソロキャンプで楽しむ三名の話の方が真似しやすいという感じでした。

そういう意味では、お金があって仲間を集めて日常生活の延長としてキャンプの雰囲気を楽しむか、そもそも都会の喧騒から離れ、非日常の生活にどっぷりとはまりたいのかというところで、見ている人の興味も変わってくるのではないかという気がします。

ただ、リビングと寝室のテントを連結してまるで家のように過ごせるテントは、ファミリーキャンプでは相当の威力を発揮するだけでなく、災害時に家族全員で避難生活を送ることができます。ただ正直な話多くの人が着の身着のままで避難している時に、悠々とテントで食事を取り真夏でも風を通して寝られるような生活をしている家族がどんな目で見られるかという問題もあり、言うほどレジャーと災害避難生活との両立は優しくないのではと思ったりもします。

逆にソロキャンプの技術があるとその辺から拾ってきた燃料で火を起こし、お湯を沸かしたり簡単な料理をするようなノウハウもできそうで、さらにハンモックで一人で寝ていたとしても変わっているとは見られても妬まれはしないでしょう(^^;)。さらに、ソロキャンプについての「あるある」は、個人的にもそういう所があるというものでした。どういう事かというと「キャンプ用品を買う」→「装備の軽量化を図る」→「持ちもの自体を減らす」というのは、まさに車中泊の世界でも考えたいことです。

同じ一つのグッズでも様々な使い方をすることで複数のグッズを一つで済ませることができたら、それだけ車中泊を行なう空間が荷物に侵食されずに済みます。私も今では役に立ちそうなものならとにかく車に入れておくのではなく、今までの旅や車中泊で何を使って何を使わなかったかということを考える中で、自宅で防災用として置いておくものと、あくまで車で旅をする時に使うものに分け、例えば大きな災害が起こった場合には普段は車に乗せていないものでも災害時に必要なものを一まとめにしておいて、逃げる時にはその荷物を積んで行くというパターンにした方がいいような気がします。

荷物の中がごちゃごちゃしていて目的の物をすぐに取り出せないと使う気も失せてしまいがちですし、できるだけ旅先での寝床作りは簡単にしたいものです。私の場合はどんな時でも助手席から設営して大人一人分の就寝場所を確保できるキャンプ用のベッドと外から見られないようにキャンプ用の銀マットを切って窓にはめ込むものを中心にして今後もできるだけ車に積んで持って行くものを減らす方向で車中泊の装備を考えたいと思わせてくれた今回のテレビ視聴でした。


旅行中に使えるという観点での銀行選び

先日のニュースで鳥取県の地方銀行・鳥取銀行が鳥取県日南町にある支店を閉鎖することを発表したことで、地元の日南町が鳥取銀行に預金していたお金を全て解約し、職員についても町からのお願いという事で給与振込の銀行を鳥取銀行にしている人は変更をお願いするという、町と地銀との仁義なき戦いが今起こっていることを知りました。

地銀が平日に休みの日を設けたり、支店そのものを撤退するほどのピンチに陥っていることは過去にこのブログでも紹介してきましたが、私の地元の地銀であるスルガ銀行の不祥事につながった貸付にまつわる事件を見ていても、今日本の銀行はそこまで追いつめられているのかという感じがしています。

そんな中、あえて旅行中に使えるという意味でお金の問題を考えてみたいのですが、車で移動する範囲であれば、ガソリンなどの燃料はどのスタンドでもクレジットカードで給油ができますし、コンビニを始めとしてクレジットカードだけでなく各種電子マネーでの支払いに対応したお店があれば現金は必要ありませんので、これから紹介する銀行口座を持たなくてもほぼ問題がないと言えるでしょう。クレジットカードによる後払いがいやだというなら、デビッドカードを利用したり、スマホからネット決済で直接電子マネーにチャージして使うことも今はできます。

ただ問題は、個人商店しか傍になく、そこではクレジットカードも電子マネーも使えないというようなケースです。今の日本にそんな所があるのか? といぶかしがる方もいるかも知れませんが、実際そんな状況を今年に入って体験しましたので、改めて銀行選びをと思っている方は参考にしてみて下さい。

まず、当り前のことですが今使っている銀行がある場合にはわざわざその口座を解約したりする必要はありません。ここで紹介するのはあくまで旅行の際に現金が必要になっても困らないようにということだけなので、いざという時にお互いの口座に入金や振込ができるように口座を増やしておけばいいというわけです。ただ、事前に入金しておいたお金では足りなくなった場合、状況によってお金をストックしてある銀行から銀行へ振り込むことで現地で出金できるようにする必要も出てきます。その時に手数料がかかってしまうのがいやなら、振込手数料を払わなくてもいいように工夫する必要はあります。

他行への振込手数料を払いたくない場合、スマホから使いやすいネット利用のできるネット銀行の利用がおすすめです。ただし、銀行も企業であるため、普通の銀行から振り込む場合にかかる手数料が無料になるというのは、ある程度の条件が付く場合が多いということです。しかし、数は限られますが他行口座への振込が無料になるところはあります。旅行のためだけに使うような場合は月一回でもいいので、「コンビニでのATM利用料無料」「他銀行への振込手数料無料」「口座維持手数料無料」の取引が可能な銀行を選ぶのがいいでしょう。

このような条件は、預金残高だったり口座引き落としなど様々なサービスを利用することで一部実現される場合もありますので、何もしないとATM利用だけでも手数料を取られてしまう場合もありますが、どの銀行がいいかはその人の利用状況によっても変わってきます。ただ先ほどの旅行の時だけ最低限の利用ということで考えると、住信SBIネット銀行では無条件で他銀行への振込が1回無料ででき、コンビニATMの利用(現金引き出し)も月に2回までなら無料で2018年9月現在ではできるようになっています。ですから、いざという時に事前に住信SBIネット銀行に一定のお金を入れておき、使わなければ戻すような事を考えておけば、いざという時に旅先での現金が調達しやすくなるというわけです。

さらに、住信SBIネット銀行ではコンビニだけでなく郵便局のATMが制限回数まで無料で使える(現金引き出し)というのもポイントが大きいです。郵便局と言えばゆうちょ銀行のキャッシュカードを住信SBIネット銀行に加えて持っていると、状況に応じて使い分けられ、何かと便利のように思います。

というのも、ゆうちょ銀行は他行への振込手数料は普通にかかるものの、全国の郵便局のATMだけでなく一部コンビニのATMでは無料での利用ができるようになっています。もし何らかの事情で住信SBIネット銀行のカードを使ってATM利用を月に2回した後に現金を出したい場合、まだ他行への振込手数料の無料回数が残っていれば、ゆうちょ銀行にネットから振込をしてからゆうちょ銀行のカードでATMを使うようにすれば、それこそコンビニも他の金融機関のない離島でも回数制限なく現金が引き出せることにもなります。

ただ、そう考えるとゆうちょ銀行の口座だけを持っていればネットバンキングも使えるし十分だと思われる方もいると思います。入出金も全国の郵便局で無料ででき、手数料もかからないのですから、それこそキャッシュカードのない昔から旅にはゆうちょと言われていた利便性を確保しているゆうちょ銀行の使い勝手はいいと思うのですが、ただ全てのコンビニでのATM利用料が無料ではないとか、他行への振込手数料の問題もありますので、「他行振込無料」と「コンビニ・郵便局での出金可能」な2つの口座をうまく使っていざという時に備えた方がいいのかなと思うわけです。

ただ、今後の事を考えると政治的な問題もありますが、ゆうちょ銀行が現在のように全国どこでも使え、手数料もかからないような事を続けていられるのか? という疑問はどうしても起こってきます。しかし、先程ちょっと書きましたが私が今年訪れた沖縄の波照間島でもちゃんと郵便局だけはあり、ちゃんとそこにATMがありました。もし手近な金融機関が郵便局しかない地域において郵便局を閉めるということになれば、その時には日本のお店どこでも電子マネーが使えるようになっているか、その集落(島も含む)が消滅してしまうかどちらかになるでしょう。少なくとも電子マネーが現金にとって代わるまでは、郵便局でのお金の出し入れには手数料がかからないというのはよほど政府が大鉈を振るわない限り、今後もしばらくは続くのではないかと思えますので、様々な決済方法が利用できる過渡期の中で、一応は現金も電子マネーもクレジットカードも使えるようにしておくことが旅の際中のもしもに備える事にもなるでしょう。


スマホの通信料金は細かい内容も確認してからお店へ

最近また、官房長官が現在の携帯料金は4割引でもいいと発言するなど、何かと大手キャリアの通信料金について話題になっていますが、そんな中で出てきたのがキャリアの中の一つソフトバンクの「ウルトラギガモンスター+」というプランです。コマーシャルでは月額3,480円からという数字を押し出して販売攻勢を掛けていますが、広告の恐ろしさと言いますか、普通にお店に行ってこの金額で加入できるのかとか、本当にこの金額でずっと使えるのだと勘違いしてしまう方もいるかも知れません。そうした考えでソフトバンクのお店を訪れた場合、様々な要因で毎月の料金が変わってくることがわかったとしても、人によってはなかなかその場で契約を止めることができずに不本意な思いを抱えながら加入してしまうようなこともあるかも知れません。

個人的には新しいプランが出た場合は、まずは「期間割引」「期間割引」「オプション料金」についての正しい情報を持っていないと、勢いで契約してしまっては結局高くついてしまうということになります。ここでは、最安3,480円という「ウルトラギガモンスター+」がどのような内訳で成り立っているか、細かく見ていくことにします。

まず、どのプランもそうですが、「通話基本プラン」と「データ通信プラン」がセットになっているのが携帯電話のプランの特徴です。この他に「プロバイダー使用料」として月額300円(税抜)くらいの料金が加算されることもありますが、「ウルトラギガモンスター+」ではこうしたプロバイダー料金の設定はないようです。何の割引やオプションも付けない場合、「ウルトラギガモンスター+」の料金は以下のようになります。

・通話基本プラン 1,500円
・データ定額50GB そのうち各種SNS動画サービス利用無制限 5,980円

これらの合計で7,480円/月が一人で契約し、一年間の割引が終了した後の毎月の料金になります。また、オプションとしてテザリングをしたい場合には毎月500円がかかり、通話についてもスマホの場合5分以内通話放題ではオプション料込みで2,000円、時間無制限の通話放題では同じく3,000円が通話料金として毎月かかります。

ですから5分定額でテザリングをしたい場合は8,480円、通話定額が希望なら9,480円が何の割引もない中でかかってくる金額であることをまずは理解しましょう。そこから最初の1年間は毎月1,000円の割引、ソフトバンクの光インターネットのセットにすることで更に1,000円引、そして「みんな家族割」で家族の加入人数が4人以上いた場合には2,000円割引されます。合計の割引金額は4,000円になりますが、契約から1年後には割引の総額は3,000円になることも注意して下さい。つまり、家のインターネットもソフトバンク光で、家族の全てのスマホがソフトバンク(家族の範囲にはソフトバンクの規定するものがありますので、ホームページでご確認下さい)で揃っている事が必要で、そうなると格安SIMのMVNOを使うという選択はその家族ではなくなってしまうわけです。

あくまで私の感じでは、スマホで動画を見るくらいなら楽天の最低1Mbpsが使える「スーパーホーダイ」でも十分だと思いますが、楽天モバイルをはじめとする格安SIMの会社では、通話無制限の仕様がなく、その仕様を使いたい場合は大手3社のプランから選択しなければなりません。私の場合は基本的に通話定額プランをスマホでなくケータイ使用のプランにしてデータ通信のみを格安SIMで使い分けていますが、全てを一台で済ましたいということになると、ここまで紹介してきた「ウルトラギガモンスター+」に興味を引かれるということはあるかも知れません。

ちなみに、今回の「ウルトラギガモンスター+」で「カウントフリー」になるサービスは以下の通りです。

・YouTube
・Abema TV
・TVer
・GYAO!
・hulu
・LINE
・Instagram
・facebook

見て思うことはドコモとくっついたDAZNやauとくっついたNetflixは入らず、huluやTVerなどのサービスが入っているものの、私も使っているアマゾンのサービスも、多くある音楽配信サービスについても入っていないので、それほどカウントフリーのメリットがあるのか、使っている人にとってはまずは自分がどのサイト(アプリ)を使っているのかをよく考えるべきでしょう。個人的には低速でもAbema TVやDAZNが一応見られ、音楽配信サービスとネットラジオがほぼ滞りなく聞けるOCN モバイル ONEの一番安いプランでもSNSではそこまでスピードは要求されないので個人的には満足できるのではと思えますし、YOUTUBEがどうしても出先で見たいのなら、それこそ先に挙げた楽天の「スーパーホーダイ」やBIGLOBEのエンタメフリー・オプションも選択肢に入ってくるでしょう。

もちろん、ソフトバンクの回線を持っていればソフトバンク同士の通話で優遇のある「おうちのでんわ」のようなサービスもありますので、全て格安SIMが良いということはないのですが、くれぐれもコマーシャルや広告を見て新しいキャリアのプランに飛び込む前にしっかりとその内容を把握して、連呼される金額に踊らされることなく納得して新プランを検討することをおすすめします。


「防災の日」に起こった「関東大震災」を知る

「防災の日」ということで毎年防災訓練が行なわれていますが、9月1日がなぜ防災の日となったかということを考えると、「関東大震災」が同日に起こったことがあるのですが、さすがに1923年(大正12年)に起こったことなので、なかなか実感がわかないというのが正直なところです。

私個人としては、たまたま静岡県内のユースホステルを訪れていた時に、天城山の麓にある「いろり荘」を訪れた際に実際に関東大震災での体験を聞く機会に恵まれました。すでに伝説のオヤジはお亡くなりになった後でしたが、その跡を継いでユースホステルを切り盛りしていたおばあちゃんが一人で切り盛りをしていて、当時は寝床の設営や整理整頓、食事の後の食器の洗い方まで小言を言われましたが(当時のユースホステルでは配膳から後片付けまで宿泊者が行なうことが当り前だったのです)、食事の後の就寝前の時間に様々な話をしている時にこの関東大震災の話題になったのでした。

この地震の名前は「関東大震災」と言い、東京での被害が大きいので都内での直下型地震と思われがちですが、本震の震源地は相模湾で、熱海では津波が12メートルも来たことが記録されています。当時、おばあちゃんは横浜にいたそうで震度は6とか7とか言われていますが、とにかく地面に亀裂が入る「地割れ」が起こったことが鮮明な記憶として残っていると言うことでした。

それと同時に、本当に地震は怖いという事をしみじみ語ってくれたのですが、関東大震災の本当の怖さは地震による火災にありました。これは、おばあちゃんの体験した横浜での状況と東京では違ったかと思いますが、横浜でも火事により被害に遭った方は多かったようです。この地震は数々の偶然がもたらした大惨事だと言われています。

というのも、今年の9月1日は土曜日ですが、1923年の9月1日も土曜日で役所などは午前中に終りになったことで、人が帰ってしまったことが被害を増やした点の一つではないかとも言われています。さらに、今年は今まさに台風が日本に近づく中で昨日もかなり強い風が吹いていましたが、1923年の9月も台風が来る前でかなり風が強かったという記録があります。

地震の発生時刻は午前11時58分で、その揺れは10分も続いたという話も残っています。実はこれは、本震の直後にさらに2つの大きな地震が起こった「三つ子地震」とも言われています。地震の揺れは関東だけでなく東北や関西にまで及び、それだけ大きな揺れだと言われていますが、当時の煮炊きはかまどや七輪というように、今の電気やガスのようにスイッチを切ればすぐに火元にならないものでなく、水を掛けてもまだ火種がくすぶり続ける薪や炭を主な燃料として使っていたこともあり、死者が10万人以上でそのほとんどが火災によるものという未曽有の災害となってしまったのです。

大火の恐ろしさというのは、少し前に起こった新潟県糸魚川での大火の様子を見るとおわかりかと思います。普通の火災だと火元の家とその隣家が燃えるだけで鎮火することが多いですが、強い風により火の粉が舞って火元から離れた場所からも火の手が上がったためあれだけの大火になってしまいました。火の粉が飛んでも周辺に何もない公園などが多く整備された街づくりでなく密集した住宅がある地域では、次々に火の手が上がるようなことは、今後も考えておかなければなりません。

特に今年の防災の日というのは、土曜日であることと台風による風が強いということで、何かいやな予感がしてしまうのですが、今回は地震ではなく台風による被害が全国で起こる恐れもあります。実際に避難訓練に参加される方は、今後もし何かの災害に巻き込まれたケースを想定しつつ、集落や地域での備蓄品やトイレなどの設備の確認をしておくのもいいかなと思います。ただ、関東大震災の場合、避難のために逃げた場所に火が押し寄せて多くの人が犠牲になったということもあるので、避難所であっても本当に大丈夫なのが自分で考えて行動することも忘れてはいけないでしょう。