長期停電を意識したブログ継続のための覚え書き

北海道の地震で、直接地震による被害が少なかったり、自宅などの被害がほとんどなくても、電力供給が受けられないような状況が実際に起こったというのはにわかには想像できませんでした。大きな地震の直後には札幌市役所でスマホの充電ができるということで多くの人が押しかけ、昨日の話がニュースになっていて、2時間並んで30分の充電ができたなんて話を聞くと、いかにしてネット環境を確保し、そして限られた電池の残量の中でいかに効率的にネット接続を行なうかということが個人的にも問題になってきます。

本当に電気が使えなくなったら、スマホを使うのは必要なデータをダウンロードしたり、アップロードするためだけに使うようにし、普段には電源を切っておくという選択も有りではないかと思います。その時、常に手持ちのモバイルバッテリーは満タンにして持っておくことで、スマホの利用可能日数を伸ばすこともできるかも知れません。

私自身は通話とデータ通信は端末を分け、通話専用のガラホとデータ通信用のスマホとタブレットという風に複数の端末を使い分けています。これによってスマホの電池が切れてもタブレットで同じことができ、モバイルバッテリーのような効果があります。ちなみに、私が今使っている通話専用のガラホでもWi-Fiを使ったネット接続はできますし、Bluetoothキーボードとペアリングすれば直接メールを打つこともできるので、いざという時のためにそうした機能が使えるようにしてあります。ガラホであっても通話だけの利用では電池の減り方はガラケーとそれほど変わらず、もし全くスマホの充電ができないような停電が長く続く可能性が高くなった場合には、暇を見て手回し充電ラジオから少しずつ充電をすることで他に何もない状況でも最低限の通信だけはできるように考えています。本当にいざとなったら、スマホに入れているデータ専用のSIMをガラホに入れ替えてデータのやり取りくらいはできるくらい手回し充電をするのが目標です。実際問題、手回し充電だけでどこまでできるのかということは詳しくわかりませんが、他のプランと併用することで基本通話とSMSの待ち受けだけに使うことを考えています。

そして、いざという時にはガラホに接続するBluetoothキーボードとしても使え、本体だけでも時間を気にすることなくテキストデータを打ち込むことができるグッズとしてKING JIMのポメラDM100は、電気が使えない災害時には本当に頼りになると思います。上位機種ではさらにストレスなく文字入力ができるわけですが、今回の地震の際でもそうだったように内蔵バッテリーの充電をしなくてはならないハードというものは、長期停電時にはどちらにしても残りの電池容量を考えながら使わなければならないので使い続けるのは難しいように思います。その点ポメラDM100は単三電池2本で長時間動くので、よほど電気の復旧が遅れない限り、4本くらいスペアを用意しておけば何とかそれまでに使い切った電池の充電環境が整うのではないかと思われます。

また、ポメラで作った文章のスマホへの移行については、実にアナログ的なQRコードをポメラが作ってそれをガラホやスマホの内蔵カメラで認識することによってケーブルやカード経由でなくても移行可能です。できれば、外での作業などをしている時にはカードの取り外しをしてカードを落として失くしてしまうような事になると大変です。そうならないように少しずつ書いては移行するように作業していけば、スマホ自体で入力するより電力の消費を抑えることができるように思います。

話を電気の事に戻しますが、手回し発電ラジオからの給電は通話のみのガラケーやガラホには有効なものの、多くの電気を使うスマホやタブレットでは一時しのぎにしかならないでしょう。そのため個人的には一応、折りたたみ式の20W前後の太陽電池モジュールを持っているのですが、この太陽電池モジュールで少し容量が大き目のリチウムイオンバッテリーを接続し、毎日少しずつでも充電を行ない前日よりも電池容量の残量を増やすことを目標に太陽の向きを気にしながら電気を文章を書きながら行なえるようになれば、もしかしたらかなりスマホの利用に余裕が出るかも知れません。ただ災害の起きる季節がいつかにもよりますが、日々晴れて太陽が顔を出すような天気ではないかも知れません。

どちらにしても災害時の事を考える時には、先日の台風で多くの利用者が孤立した関西国際空港のような想定外の事態が起きないように、できるかぎり悲観的な想像をしておくことが大切だと思います。そんな太陽電池モジュールが使えない時に電気を得るための方法として、自宅には別の発電グッズとして鍋でお湯を沸かすことで、鍋の取っ手に付いたUSB端子から給電できる「発電鍋」も置いてあります(ネット情報によると製造元が破産してしまったとのことで、現在発電鍋は入手することができません。現在同様のもので入手される場合は、全国のモンベルショップで取扱のあるBioLiteキャンプストーブが代替になるでしょう)。曇りの日が続くような状況になったら、安全に焚き火のできる場所でお湯を作りながらモバイルバッテリーに充電することもいざという時には可能な状態にすることはできるかも知れません。

実際、以上のようなことは個人でできる準備に過ぎませんが、実際に災害が起こった時に備え、小型発電機とシガーソケットの付いたポータブル電源(電気に関する知識のある方が運営側にいれば車用のバッテリーでも代用可)、そしてシガーソケットからUSB出力の5V2Aを取り出せるアダプターおよび各種スマホに対応したケーブルを地域で揃えておけば、今回の札幌市のように多くの人が市役所に集まらなくても地域の公民館レベルで町内の人達がスマホの充電が自由にできるようになるでしょう。ポータブル電源の大きさや数は利用頻度によって変わってきますが、複数のポータブル電源があればローテーションしてポータブル電源を充電できるので、それで十分なところもあるでしょう。全ての基である発電機を動かすには燃料が必要になりますが、災害用の倉庫に入れる品の中にはぜひスマホ充電のためのグッズを入れることも考えてみてもいいのではないでしょうか。


カテゴリー: モバイル関連コラム | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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