東芝充電ラジオ TY-JKR5の研究 その5 まとめと今後への期待

ここまで、TY-JKR5という小型の防災ラジオについて様々な面から見てきました。一般的には防災ラジオを選ぶ際には家電量販店で目に付くものを選んでしまう状況はあると思いますが、単にメーカーの名前を見て選ぶだけでは不十分な面があることがおわかりいただけたのではないかと思います。実際に災害にあった時に役に立つものはどれかと思いながら見ていくと、ラジオで有名なメーカーも手回し発電のラジオは出しているものの、TY-JKR5と比べると備蓄するには不向きであると思われるのではないでしょうか。

内蔵充電池にニッケル水素電池を使うことは悪いことではありませんが、内部のしかも交換できない電池が劣化してしまった場合はユーザー側では保証の無くなるのを前提にバラすしかなくなってしまいます。せめてエネループなど乾電池型のものか、コードレスホンの交換電池のようなコードのある充電池を内蔵電池が劣化した場合に交換できる設計にしてあるものが出ていれば、同じラジオを長期にわたって使い続ける選択もできたでしょう。メーカーもニッケル水素電池に固執するなら、交換可能なものをという風にお願いしたいものです。

現在、このTY-JKR5くらいの大きさのものしかコンデンサー内蔵のものでは作れないのは、技術的にもっと大容量の電気をためることができるコンデンサーが開発されていないということに尽きます。しかし、世の中には大容量を貯めこむことのできるコンデンサーを開発している人もいるので、その流れに大いに期待したいところです。

具体的な話では、今ある電気自動車も化学反応を伴う電池を使っており、何しろ充電に時間がかかりますし劣化すれば高額の負担をして新しい充電池に交換しなければなりません。もしこれがこのラジオと同じような仕組みで電気をためることができるコンデンサーで動くなら、化学反応を必要としない分充電は瞬時に終了できますし、耐久性も電池と比べるとかなりいいため、今のような電気自動車が普及するためには大容量の電気をためられるコンデンサーを開発し、安全に走行できるような周辺技術を開発できればという事はあるようです。

もちろん、コンデンサーは放電した場合に一気に電圧が下がるので、何らかの対応策が必要になる分実用化も難しいのでしょうが、ラジオを動かす分の電源としてなら、今後の研究いかんによっては数日間は使い続けられるようなラジオが出てくれば、かなり面白い分野だと言えるでしょう。

また、ラジオに太陽電池パネルを付け、数時間でコンデンサーに満充電できるだけのものが出たら、こうしたラジオに付きものであるハンドルを回す音についてうるさいとトラブルになることも減るでしょう。昼間曇り空でも外に出しておけば、夜通しラジオが聞けるくらいに太陽電池自体も進化してくれれば、容量の大きいコンデンサとあいまってコンデンサーだけで日常生活でも十分に使えるラジオが出てくるのではないかとも期待できます。今後はそんなラジオの登場を待ちながら、TY-JKR5を今は使っていこうと思っています。

※東芝の非常用ラジオ「TY-JKR5」について書かせていただいた記事を以下にまとめさせていただきました。興味がある方はどうぞリンク先の記事もご参照下さい。

その1 外観とその機能について
その2 コンデンサー充電についての覚え書き
その3 機種比較1 TY-JR10からの進化点
その4 機種比較2 KOBAN ECO-5との比較
その5 その5 まとめと今後への期待
その6 常時持ち出し時の電池問題


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