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5-2 持ち運びで邪魔にならないラジオの選択

 旅行に出る際には、携帯用のラジオを持って行くにしても荷物の中にもぐりこませればいいのでそれほど悩まないのですが、日常的にバッグの中に入れて持ち運ぶものとすると、いわゆるポータブルラジオですらも大きいということになってしまいます。もちろん、そうしたものでも十分持ち運べると思われるならそれでいいのですが、私のバッグは他のものであふれているので(^^;)、どうしてもラジオに大きなスペースを割くことができないという事情があるので、さらに小さいラジオを物色することとなりました。

 このような小さいラジオとして考えられるのは、日常的な持ち運びを考えた手の中にすっぽり入るライターサイズやカードサイズのラジオでしょう。しかしそれらのラジオは例外なくイヤホン専用のラジオになってしまいますので、自分一人でしか聴けないという問題も出てきます。

 そうしたことの対策としては、安く売っているイヤホンジャックに差し込むタイプの外付けスピーカーとセットで持ち運ぶという手段が考えられます。アンプ内蔵でない安いスピーカーですとそれほど大きな音は出ないのですが、それでもこうした外付けスピーカーは持っておくと何らかの役に立つと思われますので、100円ショップクラスのものでもいいですから、小型のイヤホンで聴くラジオを常備している方はこれに加えてバッグの隅にでも入れておきましょう。

 私も少し前まではこの組み合わせで持ち運んでいたのですが、たまたま中古で適当な大きさのスピーカー付きFMAMラジオを見付けてしまったので、これ一つに集約してしまっています。

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 写真のものはすでに販売終了になってしまっているのですが、実はラジオというよりはラジオ録音の可能なICレコーダーです。大きさ的には他社のライター型のラジオと変わりませんが、それがICレコーダーであるため録音内容確認のための小さなスピーカーが裏に付いているのが大きな特徴です。SANYOという会社自体がなくなってしまったので、このシリーズに続くコンパクトなラジオ録音のできるICレコーダーの販売については期待薄ですが、他のメーカーからもラジオ録音ができることをうたったICレコーダーは出てきています。単体のラジオと比べると価格面で高いのが難点ですが、ICレコーダーの購入を考えている場合なら荷物が一つにまとまるので、この種のものも選択肢の一つとなるでしょう。

 ただし、ラジオの大きさが小さくなればなるほど、電波を受けるアンテナが小さくなってしまうので、特にAM放送の受信感度が悪くなってしまいます。ただしFMの場合は、イヤホンやスピーカーをつないだコードがアンテナの代わりになる機能を多くのポケットラジオは有していますので、主にFMを聴かれる場合はラジオの大きさはそれほど大きくなくてもいいということはあります。それでも、いざという時にラジオがあるかないかでは何かあった際の情報収集力にはかなりの差が出てくると思います。どちらにしても日常的にラジオを持ち歩く場合は、大きさと感度のバランスを考えながら絞り込んでみて下さい。


5-1 必要最低限の明かりについて

 今までは携帯電話やスマートフォンに関連するものが中心だった私の携行品ですが、さすがにそうした機器だけを持ち運んでいるわけではありません。ここからは、モバイル端末以外で持ち歩いているものを紹介させていただきたいと思います。まずは、闇夜でも周辺を明るく照らしてくれる照明器具です。

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 照明器具といっても、大きいものを常日頃持ち歩くわけにもいきません。さしあたって車のキーホルダーに小型のキーライトを付けています。以前の豆電球とは違い、LEDライトが当り前になったこともあり長時間でも安心して使い続けることができます。キーライトにはさまざまなものが出ていますが、写真のものは以前のこのブログでも紹介したGENTOSのパトリオ4というキーライトです。このライトはボタン電池でなく単四電池1本で使えることが特徴で、私は車内や太陽電池パネルで充電可能なニッケル水素電池を使っています。

 とりあえず車で移動しているなら、ちょっとした明かりが必要なときはこれで十分なのですが、車で出掛けない時もあるわけで、その時だけキーホルダーからキーライトを外すというのも面倒です。改めて、持ち運びしやすくさまざまな用途に使えるLEDライトということを考えると、これも以前にブログで紹介させていただいたモンベルのコンパクトヘッドランプが電池が単三1本という最少構成で使えるので、バッグの中に入れていても邪魔になりません。室内で急に停電したような場合でも、あわてずに首からぶら下げれば両手を自由な状態にしたまま常に前方を照らすことができます。

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 避難が長期間に及んだ場合にも、ヘッドランプの上からかぶせるランタンシェードと併用すると、ランタンのようにして周辺を照らす明かりにも変化します。ランタンシェード自体はかぶせるだけのものなので、折りたためば全く荷物にはならず、このセットと予備の電池(あるいは充電池を充電できる太陽電池パネル)があれば、しばらくは明かりに困ることはありません。

 別の明かりを取る方法として携帯電話やスマートフォンの液晶画面や、カメラ撮影用のライトを付けるという方法もありますが、この種のライトは長時間付かない仕様になっていたり、肝心の通話や通信に使おうとしてもその分バッテリーが少なくなってしまうことから、瞬間的に使う場合以外は別の明かりを用意しておく方がいいと思います。

 暗闇で明かりもなく動くということは、下手をしたら命の危険性も出てくるかも知れません。私自身、あの東北地方を襲った大震災がなければそこまで考えなかったかも知れませんが、もしかばんの中に余裕があるなら、こうした明かりを照らすための道具を一つでも入れておくということをお勧めいたします。


4-7 モバイルパソコンとインターネット電話

 スマートフォンがこれだけ市場に出てくると、使いようによっては実に面白い使い方というのも工夫できます。携帯電話ではかければかけるほどお金がかかるのが当たり前だったのが、IP電話とも呼ばれるインターネットを使った電話アプリを入れることによって格安の通話環境が実現するようになって来ました。もちろん仕事など、どんな環境でも発信着信がされなければならないような場合はインターネット電話をメインに使っているといろいろ問題はあるでしょうが、旅先から時間が取れる時に自宅との連絡を取るくらいだったらその都度アプリを起動させて、電話する前にメールなどでスタンバイしてもらうなどすればスムーズに相互無料のインターネット電話を楽しむことができます。

 私の持っているGalaxy S2でも、Wi-Fi環境のところならSkypeで十分な音質による通話が可能です。ちなみに、128kbpsというIIJmioのSIMカードでSkypeのテストを試したところ、実際の通話環境とは違うとは思いますが、全く問題なく先方の声とこちらの声を確認できました。もっと言うと、IIJmioでは月額315円のインターネット電話、050plusでの動作を確認しています。他のインターネット電話のLINEやViberでも何とか使えるようなレポートが挙がっていますし、050plus以外の無料通話アプリはとりあえず入れておいて損はないと言えるでしょう。

 スマートフォンでこうしたことができるなら、あえてパソコンでインターネット電話をしなくてもいいのではないかということはあるのですが、車の中で外から見られないような状況で使えるなら、パソコンのモニターに向かってテレビ電話をするためにパソコンに向けて話しかけるようなことをしても気になりませんし(^^;)、画面上に小型カメラが付いているノートパソコンを持っているなら、スマートフォンでテレビ電話をするよりも大きな画面でスムーズにテレビ電話を利用することができるでしょう。ただしこうした通話が成立するには、発信者と着信者の間でしっかりテレビ電話のためのセッティングをしておくことが必要になりますが、相手もカメラ付きのノートパソコンならそれほど大変ではありません。お使いのノートパソコンによっては、マイクやスピーカーの位置が通話に使いにくい場合があるかも知れませんが、その場合は通話用のヘッドセットを用意していけばさらに便利になります。

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 私のパソコンはbluetoothが標準では付かず、パソコンの端子にマイク端子がないということで、昔何かに使えるだろうと思って買った写真のSkype用のUSB端子に差す用の電話型のアダプターを使ってパソコンでSkypeを使っています。これなら、まさに電話のようにパソコンから電話できるのですが、ヘッドセットが使えるのならそちらの方がいいという方もおられるでしょう。bluetoothのヘッドセットなら、携帯電話やスマートフォンと共用できるものを購入すれば便利ですね。パソコンでインターネット電話をする場合はWi-Fi通信ができる環境が必要にはなりますが、使えるようにしておけば例えばホテルに宿泊したような場合にも有線LAN経由で国内だけでなく海外からでも無料電話が使えるようになりますので、少なくともアプリケーションはインストールしておくのがいいのではないかと思います。


4-6 モバイルパソコンに「PaSoRi(パソリ)」を使うメリット

 スマートフォンのラインアップも多くのニーズに応えるような形で充実してきましたが、自分の欲しい機種に望まれるすべての機能が入っていない場合も考えられます。欲しい機能の優先順位からおサイフケータイの機能が漏れてしまった時に、モバイルパソコンと一緒に用意しておくと便利なのが、今回紹介させていただくUSB接続のパソリという周辺機器です。

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 利用するためにはパソコンがインターネットに接続されている必要がありますが 、各種無線ルーターや公衆無線LAN環境でインターネットに繋げるならば、自分のパソコン上から車の中からでもパソリを使って電子マネー(Edy・Suica・WAON)の残高照会やクレジットカードを使ったチャージができます。おサイフケータイに電子マネーを入れている場合でも、あえて携帯電話からネットにつないでチャージを行なわなくても、パソコンにつないだパソリ経由で残高確認やチャージができます。データ定額契約が一般的ではない普通の携帯電話に電子マネーをセットされている場合、携帯電話の通信機能は使わないでチャージできるので、これはこれで役に立ちます。

 携帯電話やスマートフォンに電子マネーをセットしている場合、困るのが水没など突然の故障があった時です。機種変更の場合は事前に準備はできますが、そうでなく突然使えなくなったらどうにもなりません。そういった点では各種電子マネーをカードの形で持ちスマートフォンのケースに入るようにしておサイフケータイのように使うというのは、実は結構賢い使い分け方だと言えます。カード自体が水に濡れたとしても、携帯電話のように簡単にだめになるわけでもありませんし。ただ、唯一困るのがカード単体でオンラインでチャージできないことですが、車での旅ならパソコンを起動させてネットにつなぎ、パソリ経由でのチャージでもぎりぎり何とかなる許容範囲でしょう。

 私の持っているパソリは2世代目ですが、現在出ているものはetaxで直接納税ができる機能がプラスされています。もしかしたら納税のために購入された方もおられるかも知れませんが、パソコンを持ち歩く方についてはこのパソリも一緒に持ち運んでおくと(電子マネーのチャージに使う場合、事前にクレジットカードの設定をしておいた方が無難です)、思わぬところで役に立つ可能性もあります。私の場合は、チャージ自体も役に立ちますが、旅の時ぐらいしか使わない電子マネーのかーどもあるので、利用履歴を簡単に照会できる機能が便利だと思っています。


4-5 パソコンは購入時からリサイクル対策を

 ノートパソコンを使うにあたっての下準備は、以前書いたことでほとんど終わっていたと思っていたのですが、一つ忘れていたことがありました。パソコンに限らずどんな電子機器でも長く使っていれば処分する時がやってきます。以前のように粗大ごみに出せばそれでおしまいということは今の社会ではなく、ほとんど例外なく処理料というものがかかってきます。買ったばかりのパソコンでも、最終的に処理する時のことを考えなければいけないということですね。

 幸いにして、ノートパソコンの場合は購入時に入っていた案内に従って申し込むと、PCリサイクルに対応していることを示すシールを送ってくれ、これが貼ってあるものについてはメーカーが無償で回収および処理をしてくれるのです。PCリサイクルマークシールは無料で発行され、申し込みは郵送などの他、インターネット経由でも簡単に申し込めます。

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 そんなわけで、先日自宅までメール便でリサイクルシールが届いたので、早速ノートパソコンの底の部分に貼りつけました。その際、シールの内容が消えてしまうことを避けるため、以前紹介した透明なカッティングシートを上から貼り付けてあります。

 旅に持っていくノートパソコンの場合、自然故障だけでなく、落としたりぶつけたりして壊れることもあり得ます。そうなったらもう処理をお願いするしか仕方ない状況にもなるでしょう。旅先ではもちろんですが、自宅周辺でも勝手に捨てるわけにはいかないものですから、そんな時のためにも、買ってすぐに同封の書類を確認し、PCリサイクルマークシールの請求をして、シールはちゃんと本体に貼っておくようにしましょう。


4-4 持っていくと便利なパソコンの周辺機器

 スマートフォンとは別にノートパソコンを旅に持って行ける場合、スマートフォンに準じるだけの使い方だけではちょっと勿体無い気がします。そこで、パソコンにつなげて車中泊の旅でも利用できる周辺機器についても考えてみました。

 まずは、モバイルパソコンの操作上の問題として、普段デスクトップのパソコンで作業されている方は、ポインタの移動などでストレスになる方もおられるかも知れません。私の購入したレノボのThinkPadにはキーボード中央にポインティングデバイスが付いていて、キーボードのホームポジションから手を離さずにポインタを動かすことができますが、普通のトラックパッドですと使い慣れない方は扱いが難しいと思いますので、何らかの対策があればさらに作業が快適になります。パソコンを設置するスペースが取れる場合は単純にマウスを付け、マウスパッドを置くだけでいいかと思いますが、ひざの上でパソコンを扱うことしかできないような限られたスペースしかない車で車中泊をする場合、トラックボールが搭載された周辺機器を追加してみるというのもいいでしょう。トラックボールの場合は置く場所さえ確保できれば、マウスと同じことがトラックボールでできます。ショップをのぞくと、大型のトラックボールのようなものだけでなく、小さなトラックボールを採用した入力デバイスの数々を見付けることができると思いますので、ご自分の車内で使う場合に使いやすいようなものを探してみましょう。

 そして、パソコンを使って携帯電話やスマートフォンに搭載されているテレビ放送のワンセグよりも高画質でテレビを見たい場合、普通のテレビを車に設置するというのが一番楽ではありますが、ノートパソコンでテレビを見るというのはどうでしょうか。ノートパソコン用に出ているテレビチューナーの多くは携帯電話やスマートフォンと同じワンセグ用ですが、中にはご家庭でごらんになっているテレビと同じフルセグが見られる製品も出ています。テレビの受信環境は山間部などでは都市部と比べて悪く、普通の地上波アンテナですらきれいに放送が映らない難視聴地域に指定されているところもありますので、いつでもどこでもということは難しいかも知れませんが、市街地に近い場所で車中泊ができるのであれば、チューナーに付属のアンテナや室内アンテナクラスのものでも普通の地デジをパソコン上で楽しむことができるでしょう。

 そうは言っても、テレビの電波が届かない場所では、用意した映像ソフトを見るというのも例えば子供さんのご機嫌を取る場合には必要になることもあるかも知れません。大型のパソコンの場合はDVDドライブが内蔵されていますのでパソコン本体のみで映像ソフトを楽しめますが、ドライブがないタイプのモバイルパソコンでもUSB接続の外付けドライブを使えば同じ事ができます。また、そうしたパソコンの場合はCDやDVDからソフトや音楽をインストールすることも本体のみではできませんので、安いものでも一つ用意しておくといざという時にも役に立つようになると思います。ポータブルタイプのDVD/CDドライブの中には、パソコンのUSB端子から電源を取って、パソコンの電源のみで使えるものもあります(実際はパソコンの電源周りの能力に依存します)。ドライブをつなぐことで駆動時間が短くなるなどの影響はありますが、旅先でディスクを使いたいという場合には購入を検討してもいいでしょう。

 パソコンの周辺機器はスマートフォン以上にいろいろあり、私自身は持っていませんが、高速でファイリングできるモバイルスキャナがあれば、旅先でもらいすぎると後で困るようなパンフレットの山も、全て電子化でき、パソコンの大きな画面で確認できるようになるので、将来的には手に入れたいなと思っています。


4-3 モバイルパソコンにメールソフトは入れるべきか

 前回の作業で、ようやくパソコンの設定前の環境が整ってきたということで、ここで改めてパソコンの設定をします。設定といっても、いつも使っているプリンタや通信関係の設定、日本語入力ソフトのユーザー辞書やキー定義の設定の引越し、インターネットブラウザのお気に入りなどの設定を移行する程度のものです。その前に他のパソコンやスマートフォンでも使えるストレージサービス「Dropbox」をインストールして他のパソコンでエクスポートしたファイルを同期させるようにすれば簡単に設定の移行は可能です。このような移行作業用のファイルをネット上に保管しておけば、旅先でアクシデントがあってリカバリー作業をした後でもスムーズに環境を再現できるようになるでしょう。それは、自宅でも屋外でも常にインターネットに接続して作業できる今の日本のネット環境があってのことでしょう。

 あとは使っているソフトを入れていくぐらいで作業は終了するのですが、ここでモバイルパソコンを常時接続前提で使われている方の心構えについて考えてみます。車で旅行をし、パソコンを持って行くということになると、スマートフォンなどのように常に身に着けておくことは難しくなります。となると、車の中に入れたままということになるのですが、そこで怖いのが車上狙いによる盗難です。もちろん金銭的な被害というものも心配ですが、データの紛失というものは個人の範疇をこえて、他人の個人情報を他人の目にさらしてしまう危険性があるという事の方が大きな問題と言えます。

 外でも時間に関係なく常時接続ができるなら、ファイルなどはストレージサービスから必要に応じて入手すれば良く、パソコンの中にわざわざ保存しないほうが安全ですが、パソコンからメールのやり取りをしたい場合のメールソフトをどうするのかというところでちょっと悩みました。

 メールソフトでメールを管理するのが普通だと思いますが、多くの人からメールを受け取りそれが蓄積されると、メールソフト内部のデータ自体が不特定多数の個人情報となってしまうという困った問題も抱えています。しかしせっかくキーボード付きでちゃんとメールが書ける環境があるのですから、全くメールをやらないというのも勿体無い気がします。ということで、私はメールソフトをあえてインストールしないことにしました。

 私自身複数のメールアドレスを使い分けているのですが、こうしたプロバイダやドメインのメールについては全てGmailに転送をかけました。ウェブ上のGmailの設定で、あて先のメールアドレス別に振り分けて表示することも可能で、たとえGmailからであってもドメインメールのアドレスにメールをくれた人に対する返信には、Gmail経由であるもののドメインメール発のヘッダが付くようになります。メールを受け取る相手が、Gmail経由でやってくるメールにフィルターをかけていてゴミ箱に直行されてしまうと届かないのですが、そこはしっかり相手に伝え、外出時にはGmail経由でメールを出すことをちゃんと言っておけば、メールの使い勝手的には全く問題なくなるだけでなく、送信メールの控えもweb上に保管されるので、スマートフォンを含むGmailを使っている端末すべてから参照できるようになるので、それはそれで便利です。

 まだモバイルパソコンを導入して日が浅いので、これからどんどんつまらないソフトを入れまくってしまうかも知れませんが(^^;)、基本は最低限のソフトのみで、できるだけデータをパソコンの中に入れず、パソコン自体が盗まれてしまったら即効でデータストレージやGmailのパスワードを変更することでオンライン上のデータを見られないように対策しようと思っています。それもこれも、携帯電話のデータ通信やWimaxなどで外でも常時接続が定額でできるようになったおかげです。もちろん、ネットにつながないでデータをパソコンの中に溜め込む従来の旅におけるパソコンの使い方自体を否定するものではありませんが、良くも悪くも今の世の中、データを蓄積して持ち歩くこと自体に危険性が出てきてしまったことがパソコン自体の使い方を変えつつあると言えるかも知れません。パソコンに詰め込むデータは、特に個人情報が含まれるものについては慎重に取り扱うようにすることが大事です。


4-1 旅行用のノートパソコンに求める条件

 スマートフォンやタブレット端末と違い、パソコンはちょっと荷物として大げさになると思われる方もいるかも知れませんが、車での旅ということであれば一台用意しておいても便利です。

 今回、主に外に持って行くことを目的としてたまたまネット上で見付けたノートパソコンを購入しました。そこで、このカテゴリで外に持ち出すパソコンについて、私が導入したものを具体的に紹介させていただきたいと思います。その前に、一般的に車中泊の旅に持って行くためのパソコンについて考えてみたいと思います。

 モバイル用途のパソコンということですと、まさかデスクトップパソコンを持っていく人はいないと思いますが(^^;)、やはりどんなものでもノート型のものがいいでしょう。まずはウィンドウズがマックかで選ぶことになるとは思いますが、マックの場合そもそも種類が少ないので、ここではウィンドウズパソコンについて考えていきます。一般的なノートパソコンの分類というと、だいたい3つに分類されるのではないかと思います。

・大画面ノートパソコン(15インチ 全部入り ディスクドライブ内臓)
・モバイルパソコン(12インチ前後 ディスクドライブ無しもあり 2kg以下)
・ネットブック(10インチ以下 ディスクドライブなし 低価格だが性能は劣る)

 まず、入門用としても多くの種類が出ている大画面のノートパソコンは、持ち歩きには適さないもののサブバッテリーを搭載している車などでしっかり作業できる場所が確保できるなら、まさに走るオフィスのような形で使うことができます。撮影旅行をされる方が車の中で画像や動画の編集などまでやってしまおうとする場合は、むしろこのクラス以外のモバイルパソコンでは処理能力の点などで不満が出てくるでしょう。そういったことはやらなくても、車内で動画やDVDなどのメディアを鑑賞したいような場合もこのクラスの格安のパソコンを導入してしまうという手もあります。価格と性能のバランスを考えた場合、このクラスのパソコンは探せば性能のいいものでも安く手に入る場合が多いと思います。ただし、パソコン自体の消費電力が高いものが多いので、サブバッテリーなしで長時間運用することはちょっと難しいと思います。

 次に手持ちでも何とか持ち運びができそうなモバイルパソコンですが、これはいい意味でも悪い意味でも3つの分類の中の中間という位置づけです。性能による価格の幅も広く、できるだけ高性能なものを安く買いたいところです。きびきび動き、持ち運びにもそう苦にならないという意味で、私はこのクラスのノートパソコンを買いました。購入時に気を付けたいのは、バッテリーによる連続使用時間でしょう。搭載しているCPUやバッテリーの大きさによっても変わってきますが、カタログ値で7時間とか10時間というのもあります。そういったものなら夜通し使っても走行時に充電しておけば大丈夫ですし、サブバッテリーを設置できないような車で使う場合にはぴったりでしょう。またディスクドライブ内臓のものの場合で、DVDを見続けたり、Wi-Fiを入れておいたままだと電池の消耗が早いですから、節電しながら使うようにしましょう。

 そして、いわゆる小型で価格の安いパソコンということで出てきたのがネットブックというノートパソコンです。画面が小さく拡張性もあまりなく、動作も多少遅いと感じるほどながら、安いものでは2万円以下でも見付けることができる価格に特徴があります。どちらかというとタブレット端末を買おうと思っている方の比較対象になるものかも知れません。しかしながら基本性能が低いということもあり、タブレット端末のようにすぐに起動させて調べるということはとてもできませんが、タブレット端末では別に買わなければならないキーボードが付いていて安いということで、スマートフォンの機能を補完するものとして導入すれば、意外と便利に使えるでしょう。

 ただ、どちらにしても今あげさせていただいた3種類の大きさのパソコンは、円高の恩恵を最も受けている製品であることは確かで、海外生産の直販のパソコンは、重い作業をさせない程度のものでいいなら、どちらにしても予算は5万円ほどあればお釣りがきます。ちなみに、今回私が購入したミドルクラスのモバイルパソコンは3万円程度で購入でき、スマートフォンよりも安く購入できてしまいました。これは、小さなモバイルパソコンが20万円以上していた時代から見ると考えられないようなところです。

 すでにノートパソコンを持っていて、旅行のために新たに買うのはどうかと思われている方もいるかも知れませんが、できれば自宅で使っているパソコンをそのまま旅やお出かけの際に持ち歩くことは盗難や故障の可能性もあり、できるだけ避けたいところです。旅用のパソコンはあくまでサブ的なものであるので、次回からは購入してからのセッティングから始めて、旅の中で使いこなす事を目的にしたパソコンについて語っていきたいと思います。


3-5 USB汎用の充電ケーブルを揃える

 これまで紹介してきた外付けバッテリーやACアダプタから充電するためのもう一つのアイテムとして当然ながら機器同士をつなぐケーブルが必要になります。前のところでも書きましたが、USB端子に差す各種充電ケーブルおよびアダプタは今では日本全国どこの100円ショップでもまず簡単に手に入れる事ができるでしょう。

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 写真のものは私が常備しているもので、向かって右側からDSi用・PSP用(実際は汎用の5V用)・docomoおよびsoftbank用(docomo用の上にあるのがスマートフォンなどに適合するmicroBを利用可能にするアダプタ)・au用・miniB用(同じくmicroB用アダプタ)になります。

 このうち、Nintendo DSiは普段持ち歩かないのですが、たまたま使っていてアダプタがないような場合に使えるように常に一緒に持ち歩いています。他にmicroB専用のケーブルも手元にはあるのですが、こんなこまごましたものもこれ以上たくさんあるとごちゃごちゃするので、できるだけ本数を少なくしようと思ってスマートフォンを出先で充電するにはアダプタを付けて充電するもので兼ねるようにしています。

 100円ショップでこうしたケーブルを購入する際に気を付けたいことは、携帯電話などのケーブルには二種類あり、充電用でないデータ通信用のケーブルもあるということです。基本的にはデータ通信用のケーブルでも充電はできるかと思うのですが、私の場合一部のデータ通信ケーブルでパソコンのUSB端子につなぐとうまく充電できないことがあったので、あえて充電のみに特化したケーブルで統一しています。

 便利な100円ショップで買えるケーブル類ですが、写真を見ていただければおわかりの通り、どうしてもこの種のケーブルはちゃちな感じがし、何かの拍子で断線して充電できなくなるような感じもします。旅する場所にもよりますが、少なくとも代替品を入手できないようなところへ旅に出る場合は、旅出つ前にきちんと充電ができるのかしっかり確認をしてから旅出つようにした方がいいかと思います。

 このように準備をして、パソコン以外の携帯電話・スマートフォン・携帯ゲーム機がいつでもUSB端子経由で充電が可能ということになると、そこからバッテリーなり電源アダプタなりダイナモ式発電ラジオを選ぶようにすると、いざという時に心強くなります。今のところUSB端子を持つダイナモ式発電ラジオは東芝のものなど限られていますが、特に緊急時に役立てたいなら、非常用ラジオを選ぷ際には端子の形状そのものが選択肢となりうるでしょう。何しろ汎用のケーブルが使えるというのは、専用のケーブルがなくなったらアウトの他社製品と比べると、その優位性は際立ちます。

 ただ、私のようにいちいち100円ショップで必要なケーブルをその都度探すのがめんどくさいという方もおられると思います。その場合は汎用のUSB端子から出力するタイプのバッテリーに最初からたくさんの種類の充電ケーブルが付いた製品を選ぶという手もあります。もちろん、主はバッテリーなのですが、バッテリーが消耗して使えなくなってもケーブルのみは汎用的に使い回しができるようなものを選んで買っておけば、後からケーブルを買い足すこともなく合理的です。車の走行中に充電するためにもシガーソケットからUSB端子に出力するアダプタを用意した上でさまざまなケーブルさえ用意しておけば便利ですし、まずはご自身で使われているスマートフォンや携帯電話の充電用のケーブルから揃えてみるのはいかがでしょうか。


3-4 ACアダプターの共通化・コンパクト化について

 今まで紹介したバッテリーをどこでも充電するためには、やはり家庭用のコンセントや車のシガーソケットに接続するインバーターを通じて行なうのがセオリーかと思います。ただ、さまざまなバッテリーや電子機器をお使いの方はおわかりかと思いますが、それぞれの機種にそれぞれのACアダプターがある場合、それを全て持ち歩くなんていうことはとてもではありませんができないでしょう。

 そういうこともあり、私はここまで挙げさせていただいたバッテリーやモバイル機器を充電するためのACアダプターは、同じものを使い回せるように機器の選定を行ない、USB出力のもので充電できるものを選んでいます。

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 一般的にパソコンのUSB端子から給電する出力は5V500mAですが、写真にある小さい方は5V1A、大きい方は単体で5V2Aで、付属の二股コードを使うことで1Aずつにも分割できます。大容量バッテリーやスマートフォンを短時間で充電したい場合には2Aで使い、携帯電話だけなら分割して使うなどの使い分けが可能なので結構気に入って常備しています。ただ、これらの製品は古いものなので、現行品を購入するに際しては今お使いのスマートフォンやタブレット端末の充電ができるかどうかの情報を確認して購入するのがいいでしょう。ものによってはここで紹介したものより高性能である、同じ総出力2AでもUSBを4ポート常備したものまであります。

 ちなみに、お使いの機器を充電するケーブルについては、携帯電話各社やスマートフォン用のものはそのほとんどが100円ショップで手に入ると思います。USB端子に繋いで充電するケーブルということでまとまっていますし、汎用のバッテリーを充電する場合、ケーブルのタイプはPSP用で間に合うと思います。他にもNintendo DS用のものもありますので、これはお好みで入手すればいいでしょう。外出先でコンセントを使わせてくれるところがあればそのまま使えばいいですし、車の中で複数の機器を充電したい場合は家庭用コンセントを車内で使える環境をあらかじめ車内にそろえておきましょう。

 あと、注意したい点として、紹介したアダプタは全て5Vのものなので、一部のタブレット端末やパソコンでは利用できないものもあります。普通のパソコンに付いているACアダプタは今回紹介したタイプのアダプタでは充電できないと思いますのでその点は十分にご理解の上こうしたアダプタをお使い下さい。個人的にはパソコン付属ののACアダプタにUSB出力が付いたものがあればとても便利に使い回せると思うのですが、パソコン自体も買い替えすることでまたACアダプタの種類が変わってしまうのが問題ですね。せめて携帯電話やスマートフォンのように、大体の仕様が決まっているネットブックなどで共通のACアダプタを採用するとかしてくれれば、電源回りはずいぶん便利になるような気もするのですが。ただ今のところ、ノートパソコンは常に持ち運ばないことにし、常時携帯するものの充電にはこのタイプのアダプタで全て対応可能なようにしているので、取り回しは楽になっています。まだこの種のアダプタをお持ちでない方は、旅行用として一つ揃えておくと何かと便利です。