モバイル通信の救世主と思われる通信衛星の状況が気になる「太陽フレア」

2024年のお正月に起こった能登半島での大きな地震で、都市部であればほどなく復旧可能なライフラインがなかなか復旧していない状態になっています。これを書いている2024年5月でも水道が使えない場所もあるというのは、人も物もなかなか入れない時期が関係しているのか? と思ったりもします。

モバイル通信についても例外でなく、携帯電話の基地局が停電によって予備電源が切れて使えなくなった後は、現地でスマホによるインターネットが使えなくなった事により、自分で電気や水など生活に必要な物を用意していたとしても、罹災した場所によってはラジオは聞けてもこちらから発信することができなくなるというのは、過去の大きな地震では考えられなかったので、その問題を解決する「衛星インターネット」の導入および普及は必要だし、これがあれば最悪何とかなると思っていたのですが、ここにきてまさかの衛星インターネットに対しての不安要因が出てきました。

それが太陽の活動が活発になることによって起こる太陽フレア(太陽表面の爆発現象)です。ニュースでは普段では見ることのできないオーロラがロンドンや北海道でも見えたというような形でニュースになっていますが、活発化した活動によって磁気嵐が起こり、様々な影響が出ることが懸念されています。

特に思ったのは、今後さらに多くの衛星が打ち上げられることで、スマホと直接通信をするタイプの通信衛星とのやり取りで、地上の様々な災害とは関係なく通信ができると期待されている通信衛星は万能ではないということです。

これから懸念されることと言えば、通信衛星が使えなくなることで、インターネットがつながりにくくなったり、使えなくなる衛星が増えることでGPSの精度が落ちるのではないかという話も出てきています。今回のニュースを読んでいたら、2022年2月に、アメリカのスペースXが高速インターネット接続サービス、「スターリンク」に使う衛星49基を打ち上げたものの、約8割の40基が失われたと発表したという話があることがわかりました。

今回の太陽フレアによる磁気嵐では、そこまで大きな影響はないとは言われていますが、もう少ししたらカーナビに全面的に依存する車旅に出掛けるので、影響でうまく目的地に着けないような事になったらとちょっと心配なります。
ただ、そう考えると今後は全てを通信衛星からのインターネットに依存することは危険だということですね。それは個人のレベルでも言えることです。モバイルインターネットにおいても各キャリアのトラブルに備え、複数の回線を使うということもあるのですが、全ての通信を無線だけにしないで有線(光回線)も組み込むこともやはり大切だなあと思います。

もっとも、まだ通信衛星と直接スマホをやり取りするには時間がかかるとともに、いざという時のSMSなどに限定されるかも知れないので、そこまで心配することもないのかも知れませんが、新しい技術が出ることで従来の技術をないがしろにしないで、バランス良く使うということが大事なのではないかということを、今回の太陽フレアに関するニュースを読んで感じました。

カテゴリー: 通信サービス全般ニュース | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

スポンサーリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA