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ボディバッグにモバイル最少構成を押し込むと

 日中の気温はかなり高くなる日が多くなってきまして、自転車で移動できそうな日も増えてきました。そうした中で、できるだけコンパクトに持ち物を収めることのできそうなボディバッグを常用しようと思い立ちました。

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 写真のようないわゆる縦長のサイズで片方の肩に掛けることで両手がフリーになります。ウェストポーチだと自転車を漕いでいるうちにずり落ちてくるので(^^;)、このタイプのものに決定しました。

 とりあえず常にあった方がいいものとしては私の場合ですがスマートフォンとガラケーの他にLTEで通信できるモバイルルーターというようなモバイル関連の機器がまずは優先になります(^^)。もちろん充電切れが怖いので、できるだけ小さくてコンパクトな外付けバッテリーとコードもセットにして入れています。その上で財布といざという時に備えてリュックのように両肩に担げるように工夫されたエコバッグと、自転車で走っていて風が冷たく感じた時や雨具としても一応使えそうな小さく折りたためるウィンドブレーカーを入れてみました。

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 これだけ入れてもまだ若干余裕があったので、このバッグのサイズにぴったり入りそうなケースに入ったモバイル機器を入れてみました。写真はそのケースで、元々はSONYの小型パソコンVAIO type P用のものですが、中にはキングジムの文字入力マシン、ポメラDM100が入っています。

 以前このブログで紹介しましたが、このポメラは本体で文字を入力するだけではなく、Bluetoothでデータをやり取りしたり、特定の機種とペアリングして外付けキーボードとして使うこともできるようになっています。個人的に嬉しいのはスマートフォンやタブレット端末だけでなく、NTTdocomoのガラケー一部対応機種で外付キーボードとして使えるということです。バッグの大きさ的に7インチタブレットでも入らないのですが、それでもポメラとスマートフォンおよびガラケーを連携させることで、パソコンなど他のものがないような状態でも何とかこのバッグの中に入っているセットのみで情報を発信し続けることはできると思います。バッグを購入した時にはそこまでは考えてはいなかったのですが、とりあえず何か起こった場合はまずこのバッグを持って行けば何とかなりそうな気がします。今後本格的に自転車を活用しようと思っているので、パソコンよりもむしろポメラを使ってブログ用の文章書きをする機会が増えるかも知れません。


OLYMPUS コンパクトデジタルカメラ XZ-1

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 ブログに載せる写真を撮る場合、上の写真もそうですがそのほとんどは携帯電話やスマートフォンのカメラ機能で足りると思います。常に持ち歩いているため撮りたいものがあればさっと取り出せますし、防水機能があるものなら天候も選びません。それでもあえてコンパクトデジタルカメラを私が持ち歩くのは、高性能なのはわかっていても大きくて重い一眼レフやミラーレスカメラを常用することは難しいと思っているからです。

 今回購入したのは、発売されてからそろそろ3年は経とうとしているオリンパスのXZ-1というカメラです。このカメラの最大の特徴は他のコンパクトデジタルカメラに比べて良いレンズを使っているということです。オリンパスのレンズというのはそれに付けられている名前によって性能が違うと言われ、カメラがデジタル化された今になっても「瑞光レンズ」から始まる「ZUIKO」というブランドは何のデジカメにも付いているわけではありません。そんな中でもF1.8からF2.7という明るいズームレンズは時が経っても色あせるものではないので、小さいサイズのデジカメで画質のよい写真を撮りたいと思う人にとっては魅力あるものになっています。

 ただ、デジタルカメラの世界は光学性能がよければいいかというとそんなことはなくて、画像処理のための内部回路であるとか、レンズを通して光を受ける素子の部分などが技術の進歩とともに良くなっていき、だれでも簡単にきれいな写真が撮影できるコンパクトデジタルカメラも出てきています。ただ、そうしたカメラは人気も高く値段も高いのが玉に瑕です(^^;)。評価の高いモデルは実売でも10万円を超えるモデルもめずらしくありませんし、そこまでして高性能なコンパクトデジタルカメラを買うなら、大きい一眼レフカメラを買っていざという時に持ち出した方がいいかと思っています。今回このカメラは旧機種で今さら買う人も少ないということか、純正のケースといっしよに1万5千円を切る価格でネット販売されていたので、先日ここで紹介した、併用しているRICOHのCX6というカメラと電池および充電器(XZ-1は本体充電のため充電器が付いていません)が共通で使えるので、このカメラも一緒に常用しようななと思って注文してしまいました。

 今のデジタルカメラでは、光を受ける素子として搭載されているのがCMOSになっていますが、XZ-1が採用しているのは以前は多くのデジタルカメラで採用されていたCCDになっています。CCDは高感度での撮影にどうしてもノイズが乗ってきまして、XZ-1の場合、高感度撮影で我慢出来るのはISO400が限度と言われています。それを補うものとしてレンズの明るさがあるのですが、夜景などをノイズなく撮影する場合は適正露出を出すためのシャッタースピードがどうしても遅くなってしまい、三脚の使用が必須となります。それでも、日中の風景を撮影するのには十分な性能で、あくまで他のカメラとの使い分けが大切だろうと思います。

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 私はカメラの扱いについては人様に色々言えるような立場ではありませんが(^^;)、旅先で素晴らしい風景に出会った時、いろんな設定を試しながらそれなりに自分で納得のできる写真を撮影するための道具としては、まずは十分使えるカメラだと思います。もちろん、レンズ交換式のミラーレスカメラや一眼レフカメラを使えばカメラ任せでもそれなりに素晴らしい写真を撮影できるのではないかと思われます。本格的な撮影のための旅ならそうした装備を持って出られますが、そのために普段から大きくて重い機材を常にバッグに入れて運ぶことはできません。動くものや遠方のもの、暗い室内の撮影には適さないかも知れませんが、上の写真はたまたま近所の道端にあった花にミツバチが来ていたので撮影したのですが、このように屋外でちょっと気になるものを撮影するような感じでしばらく持ち歩きたいと思っています。


パイロット/リヒト 持ち歩きフォルダー

 人間は必要にしないうちはどんなに便利なものでも買いませんし興味を持たないものです。この商品は以前テレビで紹介されていて面白いものだとは思っていたものの、使うあてがなかったのでそのままにしていました。

 ところが、日々使うカバンをやめてバックパックにしたことにより、バックパックの中に書類を入れてもしわにならない入れものはないかと考えたところ、この製品が浮かんで速攻で購入してました。

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 サイズはA5サイズとA4があるのですが、二つ折りにして持ち歩くことを想定しているクリアファイルという感じの製品なので、A4サイズの書類を持ち歩くにはA5タイプを、A3サイズのもの用にはA4タイプを使います。私の場合は使う書類のサイズはA4がほとんどなので色違いのA5タイプを2種類手に入れました。

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 製品の特徴は写真のように書類がぴったり収まりますがファイルの厚みのおかげで書類に折り目が付くことがなく、さらに半分のサイズにまとまるので、バックパックの内部ポケットにうまく収まるというメリットがあります。大量のファイルを収めるには向きませんが、少しの書類を受け取ったり、提出する書類を運ぶ場合には大変役立ちます。

 仕事関係だけでなくても、例えば旅行用にウェブサイトからの情報を印刷して持ち運ぶ場合もあるかと思います。クーポンを印刷する場合もA4サイズの紙にすることが多いと思いますので、こちらに入れて持ち運べば場所もとらずにしわにもならないで持って行けるのはいいですね。

 価格はA5タイプで税抜き250円、A4タイプが税抜き300円と普通のクリアファイルと比べて安くはありませんが、単なるクリアファイルではできない運び方ができ、長く使えると思えば私にとっては安いものでした。今後はバックパックの中に入れて書類持ち運びに活用していこうと思っています。


キーホルダーにどこまで何を付ける?

 これも性格によるのかも知れませんが、キーホルダーにぶら下げている鍵以外の品が次第に増えつつあります(^^;)。元々車のキーを初めとして自宅の鍵やバイクの鍵などそれだけでも結構あるのに、さらに手元に置くと便利なものを見るとつい付けたくなってしまうのです。

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 このブログでもいろいろ紹介していますが、手元を照らすためのキーライトと、踵を踏んで歩かないためにシューホーン(靴べら)を付けていますが、最近になって新たに加わったのはかなり古くて汚れているので写真で紹介するのもお恥ずかしいのですが、小型のメジャーです。長さは1mと普段使いにはちょっと厳しいかも知れませんが、これくらいのものでも常用できる範囲にあると結構便利なものです。特に車の中を車中泊のためにどうにかしようと思っている場合、購入しようと思っているもののサイズがわかれば、車にちゃんとセッティングできるかどうかはすぐわかります。また、モバイル関連でもネットで紹介記事を見た時に寸法が書いてあれば、だいたいの質感を把握できますので、特に普段持ちのモバイル機器を増やそうと思っている時に用意したカバンに入らないなど(^^;)、大きな失敗をしなくて済むこともあるのですね。

 今回はたまたま何かで手に入れていて、そのままになってしまったものを見付けて付けてみましたが、それほど邪魔にはなりませんし、何より自分の車の鍵であることをちゃんと主張できるのでしばらくはこのまま鍵の束と一緒に持ち歩こうかと思っています。

 モバイル関連のもので言うと、USBメモリは落とした時にどうなるかということを考えるとちょっと怖く、複数の端末でデータをやり取りするカードリーダーやUSBケーブルなども候補にあることはあるのですが、巻き取り式のケーブルというのは意外と耐久性がなく、場合によっては落下など強い力がかかると駄目になったり破損しやすいということもあるので、私はあえてキーホルダーには繋いでいません。

 また、キーホルダー付けの定番かも知れないマルチツールも候補にはありますが、ナイフや鋏が付いているものはもし警察から職務質問を受けて何のために携行しているのか詰問された場合、軽犯罪法に触れる恐れがあるので、これ見よがしにちゃらちゃらさせるのは別の意味でまずい場面も出てくるでしょう。ただ、こういったものもいろいろ探せば軽犯罪法に触れない範囲で使え、ドライバーなど便利な工具が付いているようなものがあればちょっと欲しいかも知れません(^^;)。以前紹介したBE-PALの付録で、ナイフがなくはさみの代わりにペンチになっていて、ドライバーもプラスマイナス両方付いているものは確かにいいのですが、かなり重量があって、キーに付けておくには少々重すぎるのが残念で、現在はキーと一緒には持ち運んでいません。

 あと、防災用にホイッスルがあるのですが、キーホルダーよりも自分の身の回りに置いておく可能性が高い、普段使いの携帯電話の方に付けていたりします(^^;)。キーホルダーに全てまとめるのは便利なようですが、車で動いていない時でも常にキーを手元に置くというものでもないので、全てをキーホルダーに集約して安心するというのもまた違う気がします。そうしたことを考えながら全体のバランスを考えつつ、車を使っている時にあると便利なものをもう一度洗いなおしてみたいと思っています。


旅の便りは何で書く?

 早く投函する方は受付け初日から出される方もおられるとは思いますが、例年の年賀状の取り掛かりはかなり遅れ気味になっています(^^;)。先日、ようやく手書き部分を書くためのサインペンを買ってきました。裏も表もプリンターで印刷という方法もあるのですが、多少は自分で書いた感を出すために、何とか宛名書きだけはするように例年しています。しかし、単なる宛名書きとは言っても数が多くなると大変です。

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 宛名書きには宛名書き用のペンも市販されていますし、わざわざそのために買ってこなくても普通にボールペンでいいのではないかと思われる方も多いとは思いますが、ボールペンで大量の文章を書いているとインクが出すぎて紙を汚してしまうことが結構あるのです。そのため毎年この時期になると新しく水性のサインペンを一本買ってくるのです。それが、写真のPILOT ドローイングペン です。

 水性のサインペンは書きやすいかわりに滲んでしまう場合があります。宛名書きの場合は油性のものにするのがセオリーなのだと思いますが、このドローイングペンは顔料インクを使っているので雨に濡れても滲むようなこともなく、筆圧もかけずにスラスラ書けるのも気に入っています。どうしても天候によっては配達時に雨にうたれてしまうことも考えると、ハガキの宛名や内容を書くには、水に濡れるとにじんで文字が読めなくなるようなペンは避けたいもので、その点このドローイングペンのような顔料インクなら安心できます。太さはいろいろあるのですが、私が使っているのは0.5mmという一般的なもので、数を書いているとだんだん太くなってきてしまうのですが、旅のお供にはさらに細い線が書けるものの方が良い場合もあります。

 というのも、旅先から絵葉書を出すような事をされている場合、文章を書く部分というのは表の半分しかないわけで、そこに沢山の内容を書きたいということになると、細かい字の書けるものを用意しておけばそこそこの内容を絵葉書とともに旅の空から送ることができます。顔料インクを使った水性ペンは他のメーカーからも出ていますし、色も黒だけではありませんので、自分にしっくり合ったものを見つけて車の中に忍ばせておくのもいいのではないでしょうか。私の場合は毎年この時期に買った一本を使い終った後で車の中にもぐりこませています。筆記具はこれ一本あればいいというものではなく、用途によっていろいろ使い分ける楽しみがあります。皆さんも文具店をのぞきながら、より使いやすく便利な一本を探してみるのもいいのではないでしょうか。


5-7 バッグの底に「サバイバルシート」

 車に乗せる荷物の軽減化を図るためしまっておいたさまざまなキャンプ用品をひっくり返していたら、以前布バケツとカセットガスを使ったコンロおよびクッカーセットを購入した時に一緒にセットされていたアルミのサバイバルシートを見付けました。

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 最近ではどこのホームセンターでも置いてあるところがあるような薄いアルミのシートなのでほぼその存在を忘れかけていたのですが、こんなちゃちなものでも着の身着のままで避難しなければならなくなったような場合、広げて体に巻くだけでも違うのかなということでバッグの中に入れておくことにしました。

 果たしてこんなもので暖かくなるのかと思う方がほとんどだと思いますが、とりあえずこんな薄いシートでも風はさえぎってくれますし、光っている部分を中にして羽織れば、多少は体の熱が外に逃げるのを理論上は抑えてくれます。この種のシートは一度広げると元のようにしまえないと思うのでほぼ使い切りと考えた方がいいと思いますので、できるならばこれを使うことがないように願いたいのですが、それでも持っていないよりは持っているに越したことはないでしょう。

 写真の私の持っているものはだいたいポケットティッシュぐらいの大きさなので、カバンの中に入れてもそれほど影響を受けません。安いものならホームセンターでもリーズナブルな値段が付いて売っているものなので、安く売っているのを見付けたら買っておくのもいいでしょう。震災時だけでなく、秋から冬にかけて、台風や大雪で電車が停まって帰宅ができなくなったような場合にも使う可能性が出てくるかも知れません。本来の用途に使うこと以外にも、レジャーシートのように使ってもいいですし、応用範囲が広いのもこの種のシートの魅力だと思います。しまっているのを忘れるぐらいの感じで十分だと思うので、安いサバイバルシートが売っているのが目についたらとりあえず自分用に確保しておくのはいかがでしょうか。


5-6 極小ドライバー

 常に必要ではないとは言うものの、いざという時にないと困るものというのは意外とあるものです。これはあくまで私の場合ですが、以前から小型のモバイル機器を使っていて、本体のメモリーを保護するためにボタン電池の使用が不可決であり、そのセットと交換のためには小さなビスを取り外さないといけません。

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 そのため、以前はメガネ用のドライバーを持ち歩いていたのですが、最近では100円ショップへ行くとさまざまな極小ドライバーが売られるようになりました。写真のドライバーはさまざまなサイズに対応し、+-が揃ったドライバーのセットのうちの一本ですが、こんな小さいものでも結構役に立ちます。

 車関連ではまずキーレスエントリーの電池交換が思い浮かぶでしょう。私の場合は歩数計を持ち歩いているので、電池交換のマークが出たらすぐに交換して計測を続けたいので、予備電池とともにドライバーがないと本当に困ってしまいます。写真のように小さいので持ち運びにはほとんど支障はなく、むしろいざ必要だと思った時にどこへしまったかわからないと意味がないので(^^;)、すぐ出すことのできるペンケースに一緒に入れています。

 ペンケースに入れるならという事で、文具について少々調べてみたら、ボールペンにドライバーがセットされた「Lindauer テクニカル・ペン」というものを見付けました。

http://www.pen-house.net/detail/detail09596_012.html

 さらにこのボールペンには、水準器と正確に刻印された7センチまでの長さ表示があり、物差しとしても使えるという物欲を刺激する一品ですが、残念ながらこのドライバーは極小という感じではないですね(^^;)。今使っている品の電池交換に適したドライバーを100円ショップでゲットして常備しながら、私のようなニーズに合うような品物がないか今後も見ていきたいと思っています。


5-5 もしものための認印

 最近は以前のように全ての決済に判子を使うという習慣は変わってきたように思いますが、やはり日本は判子社会という感じはまだまだあります。特に車に乗っての移動が主だと、あえて書きたくありませんが警察のご厄介になる可能性というのは当然ながらあるのですね。

 交通違反で止められる場合もあるでしょうし、事故の時もあります。事故の場合、全くこちらに落ち度はなくても、当事者であれば書類に捺印を求められます。また、これも考えたくありませんが、車上荒らしに遭遇し、被害を報告する際にも調書を取られますので捺印が必要です。

 認印がない場合でも拇印を押せば代わりになるのですが、指紋を取られることにナーバスになっている方もいると思います。全く悪い事はやっていなくても、何か大きな事件があった場合検索される大規模なデータベースに自分の指紋も登録されてしまうということにもなりますから、警察に指紋を取られていない方については、あえて拇印を押したくないと思われる方もいらっしゃるでしょう。

 そうした場合に備えるだけでなく、日常生活においては意外と認印を押す機会というのは多いと思います。荷物の受け取りを宅配便の会社や郵便局へ取りに行く場合はサインでも代用できるものの、認印があるとスムーズです。また、役所へ書類を取りに行くような場合、やはり認印がないと書類が出ない場合もありますので、手持ちのかばんの中だけでなく、車の中にも別の認印を入れておくと意外なところで役に立つことが出てくるかも知れません。

 個人的には個人認証のためには自分の署名(サイン)で十分だと思うのですが、まだ全てサインで代用できない社会であるだけに、気が付いた時にでも100円ショップや、格安で認印を作ってくれるはんこやさんを利用して用意しておくといいでしょう。また、車の中に認印があるということを覚えておけば、自宅にいて荷物がきたような場合、むしろ車から認印を取り出した方が早く対応できたりすることも私の場合はありました(^^;)。珍しい苗字の方は安く買えないということもありますが、最近では手彫りではなくパソコンのソフトに専用の機械をつなぐことでどんな複雑な文字の入った苗字でも500円以下で作ることのできるお店も存在します。作って車の中に置いてあっても邪魔になるものではなく、他人からしたら全く価値のないものですので、用意しておくことを個人的にはおすすめします。


5-4 携帯できるコップについて

 普段持ち歩くものについて、常に使うものもあるのですが、いざという時の助けになるものでそれほど荷物にならないものをバッグの中に入れておくという携帯の仕方もあります。以前紹介したラジオのようなものはまさにそうした考えから持っているものですが、同じような感じでバッグの中に入れているのが携帯できるコップです。

 旅行先で水が飲みたくなったり、歯磨きをしたいような場合、洗面所に備え付けのコップなどはないことが多く、あっても人によっては衛生面での不安を感じる方もいるかも知れません。普段の車で出掛ける場合ならコップ付きの水筒も常備しているので心配はありませんが、車を離れている際に役立てばと思って用意したのが折りたたみのできるシリコン製のコップです。これがあれば、手を濡らさずに水を飲む事ができます。

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 旅行用ということですと、金属製の折りたたみコップもありますが、写真のシリコンコップは100円ショップで買ったもので気軽に使え、熱いものを入れても何とか手で持つことができますので(金属製のコップに熱いものを入れたら直には持てないと思います(^^;))、季節や飲み物の種類を問わずに使えるというのが気に入っています。

 写真に写っているもう一つのものは、シート状の紙せっけんで、水さえ用意できれば汚れた手を洗うことができます。普通の洗面所には手を洗うための石鹸は用意されていますので必要ないといえば必要ないのですが、災害に巻き込まれた時の事を考えて少ない水でも手を洗えるように、このような石鹸もあると便利かなと思ってセットにしています。全く水のいらないウェットティッシュの場合、あまりに放置するとカラカラに乾いてしまい(^^;)、その点メンテナンスフリーな石鹸は仕舞ったのを忘れていても使いたい時にはしっかり使えるというのがずぼらな私にぴったりだったりします。

 コップに石鹸とくると、歯ブラシも用意してはどうかという事になるかと思いますが、さすがに口の中に入れるものを他のかばんの中に入っているものと一緒に入れておくのははばかられます。旅館においてあるような歯磨き粉が最初から付いている使い切りタイプのものを放り込んでおくことも考えたのですが、用意しておくだけで全く使わなくなってしまうことも十分考えられたため、今は用意していません。

 どちらにしても、この種の用意というのは手持ちのバッグしか持たない状態で何とかしなければならないような状況を想定していますので、本当に最低限のものでということでこのようなものを用意してみました。紹介させていただいたコップにはカバーが一緒についていますが、カバーがついていないものについては密封できる袋に入れて持ち運ぶなどの工夫も必要になってくるかと思います。持ち歩く場合はいざ使おうと思った際にすぐ使えるような対策もあわせて考えてみてください。


5-3 放射線量測定器を常備する

 以前紹介したエステーのエアーカウンターSは、近所のホームセンターやドラッグストアでも簡単に購入できる安価な放射線量測定器として認知されてきたように思います。定価でもそれなりに安く、簡単に測定することができます。個人的には単三電池1本で動くという事が気に入っていて、少ない電池を使い回すにも便利です。

 ただ、測定器だけでできることというのは限られています。購入された方は気になる場所を一通り測定したり、旅行先で気になるところを測定して終わりといった形にもなってしまいがちです。そうした使い方からさらに一歩進める使い方として、商品を購入した際に書かせていただいた事で、メーカーが提供する測定結果をネット上に投稿することで共有するサイトのオープンがしばらくされず、以前のエントリーではそこまで紹介できていませんでした。しかし現在はそのサイト「エアカウンターリポート」がオープンしました。

http://www.st-c.co.jp/air-counter/map/index.html

 このサイトのマップではエアーカウンター系で測定した値しか見ることはできませんが、全国の他の放射線測定器のユーザーが測定した結果を見たり、測定器を持っていない人が測定場所のリクエストをし、登録したユーザーが測定結果を共有できる「測ってガイガー!」サイトを利用してアップロードして共有することができるようになっています。

http://hakatte.jp/

 さらに、iOS限定ながら専用アプリの「測ってガイガー!」も無料で提供されています。このアプリではすでに計測されている地点とリクエストがあったスポット、その中でも特に未計測のスポットが確認でき、必要な地点で測定したデータをアップロードできるようになっています。現在位置がすぐにわかり現場ですぐにアップロードできるので、iPhoneやiPod touchを持っている方はセットで使うと便利です。アンドロイドでもアプリはありますが、私のスマートフォンでは線量は見られるもののアップロードができないので、アップロードはiPod touchでとりあえずは行なうことになると思います。

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 エアーカウンターSの測定精度はそれほど高いとは言えないものの、サイトを確認される方もそうした状況の下であっても全国どこでも線量の確認ができることのメリットはあるように思います。アプリでリクエストのある未計測のエリアを見付けたら、積極的に測定して測定器を持っていない人のために役立てるようなデータの集積をはかることができるので、単なる自分のためではない活用の方向があり、常に持ち歩く意味というのも出てくると言うものです。そういう意味ではペンタイプで、それほど持ち運ぶのにも苦にならないのがいいですね。