「弾性ストッキング」とは何かわからなければネットでどういうものか調べてから発言するか決めるべき

ネット上の個人的な発言のやり取りは主に私はXで目にすることが多いですが、今回は直接見たのではなくネットニュースになって初めて知りました。何があったのかと言うと、徳島県が防災についての発言をするXのアカウントで、支援物資として、弾性ストッキング1,000セット、マスク6,800枚を提供したことを報告したことに始まります。

その発言にリプライが付き、その中に「必要なものは他にたくさんある」「まず水と食料送ってあげてよ」というものもあったのだと言うことです。個人的には、こうしたリプライについてはあまり発言した側は気にする必要はないと思うのですが、発言をして物資を送った方について、個人的にはこれらの品は現在だけでなくこれからも必要になる支援物資として実に考えられた選定だと感心します。

しかし、まだ十分「弾性ストッキング」とは何か? という点については知られていないのでこのようなリプライが上がるということも確かだろうと思います。そこで、ここではまず「弾性ストッキング」とは何か? というところから書いていきたいと思います。

まず、ニュースでは徳島県の担当者に聞いた話として「弾性ストッキングはエコノミークラス症候群対策を目的に備蓄していた」そうなので、恐らくこれは一般に売っているストッキングではなく、「医療用」の弾性ストッキングだと思われます。このストッキングは、かなり足首を締め付けるようなものですが、指導された履き方に基づいて履き、足を圧迫することで血液を足に滞留させずに心臓に戻しやすくして下肢静脈瘤の進行を防ぐ効果があります。エコノミークラス症候群対策で、このストッキングが利用されており、特に車中泊など無理な体制で就寝したりずっと同じ姿勢を取っている中で血栓が出るのを予防するために使われているのです。

おそらく、リプライした方々も発言の前に「弾性ストッキング」とは何か? と思って、書き込みをするスマホやパソコンから事前に調べれば、それが大きな災害が起きた後に関連死の原因の一つとなる症状に対応するものだとわかるのではないでしょうか。今回こうしてニュースになったことで、もっと医療用の弾性ストッキングについての認知度が広がることを願います。そして、多くの人が同じ場所で過ごす中で感染症対策になるマスクとともに、災害が起きてからの期間に関わらず、避難所が開かれている状況では必須ともいえるこの2つの支援物資を選んだ徳島県の担当者の慧眼さが改めてわかるのではないかと思います。

ただ、ここ数日のテレビニュースを見ても、狭い車内で家族全員が車中泊をしている人にインタビューをしている状況が普通にあることを想うと、とにかく早く車中泊からきちんと整備された避難所のスペースに生活環境を移せるようにして欲しいと切に思います。医師の指導の元、医療用の弾性ストッキングを履くことも震災関連師を防ぐ意味で大事ですが、それと同時に、車中泊を人々に続けさせるのではなく、普段と同じように十分に手足を伸ばして寝られる環境を被災者の方々にと願わずにはいられません。


カテゴリー: 防災コラム | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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