中国の干ばつと電力不足は日本国内の生活にどのような影響を及ぼすか

2022年は今まで当り前のように利用していた資源や商品が、ロシアのウクライナ侵攻という思わぬ出来事をきっかけにして、流通が滞ったり価格については値上げになったりしています。この状態は、自然災害や感染症の広がりとつながることで、ますます影響が大きくなっていると思われます。というのも、お隣の中国では先日まで新型コロナで身動きが取れずに物流が止まっていて、ようやく元に戻ったと思った先ごろになって大規模な干ばつが起き、主に水力発電が使えない状況になっていることから、国全体で電力不足になっており、経済活動も制限されるような状態になっていることが報道されています。

日本と中国の関係は領土問題や台湾に対する威嚇とも思える人民解放軍の動きは不気味で、日本の中にも中国に対する良いイメージを持っていない方もいるかと思いますが、中国国内に工場を作って活動している日本企業も苦しんでいます。また、中国で作られた商品を輸入して国内で消費するような事は普通にあり、このままでは100円ショップで売られている商品のうち、それなりの割合を占める雑貨が中国からの輸入品であることもありますので、今までのように100円ショップは営業を続けていけるのか、大手であっても今後を展望するとかなり苦しくなっていくのではないかと心配しています。

最近は100円ショップ発のキャンプ用品が車中泊にも便利に使えるということで、このブログだけでなく多くの人が新製品に注目していると思うのですが、そうした新製品の出る頻度が減ってしまうのではないかと思うほどのこのところの中国の国内事情の変化は、商品の供給先を別の国に変えるにしても、とてもスムーズに移行することは難しいと思います。時間の経過とともに、体力のない100円ショップは経営を維持できないような事にならないように祈るしかありません。

また、キャンプ用品というと、アマゾンなどの通販で色々な商品を見ると、日本国内のものと同じくらいのクオリティを持つ中国のアウトドアメーカーが増えてきたように感じていました。中国のキャンプ用品の魅力は、メーカーを厳選して絞り込めば、普通に使えそうなクオリティを持った上で、価格がかなり安いことだったのですが、これも今後の事を考えると今のままの状態をキープできるのかという感じがします。気が付いたらネット上の価格表示が一気に上がっていて、今までは安く買えていたものがなかなか買えなくなってしまうような事が起こってしまう可能性も考えなくてはならないでしょう。

それでもまだ、材庫のあるうちはそれなりの性能のものを安く買うことも可能だとは思いますが、もし具体的に中国メーカーのキャンプ用品(主に金属加工製品など)に魅力を感じている方は、安く買えるうちに確保した方が良いのではないか? と私は考えます。このような危惧は、中国産の農産物を安く購入していた方にも起こってくることだとは思うのですが、今の日本は空前のキャンプブームにより多くの企業(ホームセンターや100円ショップまで)キャンプ用品を企画して販売することで、多くのものから選べば、アウトドアショップでしかキャンプ用品が買えなかった時と比べると、かなり安く一式が揃うようになっています。

ブームというのはその終焉とともに元に戻るようになるので、まずは100円ショップでキャンプ用品を扱わなくなり、ネットでも多くあったキャンプ用品メーカーが無くなるなどして、結局は元の高額なキャンプ用品が残るというような安く用品を買いたいユーザーにとっては最悪のシナリオを考えておくべきでしょう。

ともあれ、このまま中国の国内事情が悪くなれば直接の影響として現われるのが、ネット通販で買える安い中国メーカーの製品であると思いますので、もし買おうかどうしようか迷っている品がある場合は、まず価格チェックを継続していき、後から高いお金を出して後悔しながら買い物をすることがないように必要なものを安い値段で確保するようにしたいものです。


カテゴリー: 車中泊のための道具考 | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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