私の考えるアルコールストーブの性能を満足させるグルーブストーブクレセント

このブログでアルミ缶の空き缶を使って自作するグルーブストーブおよび、さらに燃費の事を考えたグルーブストーブ クレセントの内容を紹介し始めてからしばらく経ちますが、今までその内容を紹介しても、作る度に性能にばらつきがあり、うまく性能を発揮する個体があっても、それはたまたま偶然にうまくできる程度のものでした。

材料費はこの夏の暑さ対策に体を冷やすための飲み物用のアルミ缶なのでほぼ0円で何回も繰り返し作ることができるので、細かいところをどうすれば性能が安定するのかということを考えながら今まで作り続けていました。ちなみに、手持ちのクッカーの大きさ別に55mm缶(主に底面直径75mmのマグカップ用)と66mm缶(底面直径95mmのアルミポット用)の2つで作っていました。

上の写真の2つはその完成形ですが、大きい方の66mm缶のものは偶然求めていた性能が出た個体で、仕上げに甘さがあります。左の小さな55mm缶の方は、きちんと溝の折り曲げをして偶然でなく性能が出た個体です。実はこの他にも同じ性能を発揮する予備機をあと1セット作って手持ちのクッカー内に収めています。ポイントは主に縦の溝の折り返し方になるのですが、クッカーを乗せた時に炎が外側に広がらずクッカー底面に多く当たるように細かいところを調整しながら仕上げています。

そうして作ったものの肝心の性能ですが、夏の常温の水でしたら400mlを沸騰させる場合に必要なアルコール燃料は約15mlくらい、500mlの場合なら17~20mlあれば10~12分で沸騰します。炎の大きさは小さい方の55mm缶の方が小さいので20mlで15分くらいはクッカーを載せたまま燃焼が続き、66mm缶のものでも13分前後くらいは燃焼が続き、どちらのアルコールストーブでも一合の自動炊飯に20mlのアルコール燃料があれば、おいしく自動炊飯ができるようになります。さらに写真を見ていただくと、本体右側には溝を入れていないので、この部分にクッカーの取っ手を置くようにしてセットすると、状況によっては素手でも沸騰させたクッカーを持ってお湯を注ぐことができるようになるというメリットもあり、これは市販品ではない事です。

自作にたどり着くまでは、良さそうなアルコールストーブを見付けると通販で購入し試すということを続けていましたが、市販品は通販と言えども2千円はするので安くはなく、それら製品の性能は上記のような燃費や沸騰性能を満たすことはなく、唯一クリアしているのがエバニューのチタンアルコールストーブをクッカーに直乗せする場合で、私が自作する際には持っているクッカーに応じて追加でチタンアルコールストーブを買わなくてもいいようにという目的がありました。

最初に書いた通り、一通り材料を切り出した後に、クッカーを乗せた時に炎が広がらない調整ができるようになったので、今後は災害時だけでなく、手ぶらで全く何もない状況の中で旅に行って必要な状況になった時でも100円ショップに直行して小型の鍋から、加工に使えそうなアルミ缶に入った飲料、さらに工作用のカッター・はさみ・セロテープ・金属製物差し・パンチ穴開け・紙やすりなどを買っても、総額千円以内で市販品と遜色ない性能のアルコールストーブを現地調達できる目処が立ったのは嬉しい事です。ここまで読んで興味がある方は、このブログの別エントリーにリンクを付けた詳しい作理方を載せているので参考にしてみて下さい。

グルーブストーブ・クレセントの製作は手持ちのクッカーに合ったストーブになる

ただ、作っては沸騰実験を繰り返していたので、それまで蓄えておいたアルコール燃料が一気に無くなってしまったということです(^^;)。ただそれも、製作するアルコールストーブの性能が安定してくれば、何回も微調整をしながら燃焼実験をしなくても済むので、今後はレジャー目的でアルコール燃料を使うことができそうです。


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