国政ではできないものが地方でならできる?暮らしやすい生活のための移住も有りか

昨日も値上げの事についてこのブログ内で書かせていただきましたが、車を毎日使う身として一番こたえるのが、ガソリン値上げではないかと思われます。また、車を使わない方においても、今は電気・ガス料金が主に上がってはいるものの、今後夏から冬に季節が変わっていく中において、石油ストーブやファンヒーターを動かすために必要な灯油の値上りには頭が痛いだろうと思います。

そんな中、私は住民ではないのですが、静岡県の中部で山の方にあるお茶の産地・川根本町では、町民へ向けた補助が全住民に対して行なわれたことが明らかになりました。地域では地元の商店でのみ使える、古くは「地域振興券」のような商品券を地方が独自に出すことが普通にありましたが、今回の川根本町の場合は、一枚の額面が500円という「燃油助成券」を発行するというのです。

町では500円券が10枚綴りになった5000円のセットを、町民一人1セット配布するということで、その対象は2022年8月1日現在で川根本町に住所がある6125人で、引換書をすでに郵送したということです。

引換書は同年9月1日から2023年1月31日まで所定の場所で燃油助成券との交換が可能で、この助成券は町内に8ヶ所あるガソリンスタンドで便用できるのだそうです。世帯別ではなく、町民一人ずつ5000円支給というのは、冬の暖房用に使っても良いし、車で遠くに家族揃って出掛ける時の車のガソリンを入れるために使っても良いし、これは結構家庭には有難い補助になるのではないかと思います。

個人的には私の住む地方自治体にも同じような事をやって欲しいと思いますが、この川根本町では他の行政サービスも充実していて、新型コロナ対応のワクチン接種の取り掛かりも早く、さらに山奥に集落があることからネット環境を早いうちから町を挙げて整備していて、「やませみネット」というブロードバンドを利用できます。さらに行政からのお知らせを表示させたり電話機能もある「かわねフォン」(050IP電話サービス)を全世帯に提供するなど(町内同士の通話は無料で掛けられるのがポイント)、通信インフラも充実しています。

行政が主導的にこうした住民のためのサービスを率先して行なってくれると、山間部の地域でも人が出ていかないで、むしろ外から人がやってくるような事も起きてくると思うのですが、あくまで自分の住む行政のやる気によって環境が左右されるということになってしまいます。

今後の人生設計を考える中、地方への移住を考える方は少なくないと思います。ただ、地域によっては一年を通して住みやすいか? というと冬の降雪量の問題とか、夏の暑さの問題とかで、自然環境に関する条件で住みやすさというものは変化しますが、今回紹介したように、多少自然環境的に住みにくい(川根本町は夏は平野部より高温になる場合が多いという地域でもあります)場所でも、自治体の努力によって住みやすい環境を作り出しているところもありますので、そういったことまで考えた上で居住場所を考えるべきでしょう。

移住に関して考えることは、他の住民サービスである社会福祉の充実度やゴミの扱い、子どもに対する地域独自の対応などがありますが、いい場所だと思って移ったら、その場所には光回線を引けず、携帯電話もなかなかつながらないような場合になるとかなり生活の利便性は落ちます。ですから、こうした地方の取り組みは今後も注目したり、実際にお出掛けした場所のチェックを車旅でしながら楽しむという方向性も良いように思いますね。


カテゴリー: 地域情報・イベント | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

スポンサーリンク

コメントを残す