日本テレビ系列の「バンキシャ」では、定期的に自ら小屋を建ててミニマムの生活をする人のライフスタイルを追い掛けていて、毎回興味探く見ています。昨日は郊外の山間部に約50万円で購入した土地に自分で小屋を建てて生活しようとする男性(30代くらい?)の方や、すでに小屋というよりも家のような小屋を複数建てている方の生活について取材をしていました。
私自身も、今すぐにではないにしても、生活のコストを極限まで下げるライフスタイルに憧れたことはあったのですが、実際にその暮らしぶりを見ていくと、必ずしも良いことだけではないということもわかってきます。
昨日の番組内では太陽光を使った湯沸かしシステムから引いたお湯を使って露天風呂を作ってみたものの、季節によっては寒すぎて露天風呂を楽しむどころではないということで、最近の賃貸物件によくあるシャワー室にも設置できる簡易浴槽を室内に置くことで、お風呂に浸かることができて、体の疲れの取れ方が違うと感激していました。確かに、動き過ぎて体が疲れまくっているような場合は、多少浴槽のサイズが小さくてもじっくりと浸かることができる湯船に入るのが体には良いような気がします。車中泊の旅でもずっと運転して体がバキバキになるような時には、高速道路のサービスエリアに最近はよく設置されているシャワールームだけの施設よりも、可能ならば手足を伸はして入浴できる施設を探したいものです。
小屋暮らしの場合、電気はソーラーパネルからの供給でパソコンやスマホの利用、テレビや冷蔵庫くらいは自動車用(バス用などの大きなもの)バッテリーに充電していけば、何とか使えるレベルの電力は使えると思いますが、今の時期、エアコンが無い生活というのはどうなのか? という事は考えてしまいます。昔の人は暑さに我慢できない場合には行水(水風呂)に入って涼むという事をやっていたようで、DCモーターの扇風機なら電気の残量を気にしないで使い続けられると思いますが、雨になると発電できなくなるのが太陽光発電の宿命で、電気を太陽光パネルに依存するような生活であれば、最低限冷蔵庫とスマホ充電の分を何とかキープしないと生活自体に支障が出てきてしまうでしょう。
番組の方では小屋を作るための土地代については紹介していたものの、小屋の材料や建築期間、そして生活に必要な電気・水・燃料(薪など)はどのように調達し、いくらかかるのか、夏に水を沢から引いてくるにしても、その水は飲めないと思うので、飲める水はどうして手に入れるのかなど考えるときりが無くなり、土地を買った後に後悔するパターンの方が多いのではないかと思ってその方針を改めて現在に至る部分もあります。
そもそも、今まだブームが続いているのかわかりませんが、山の土地が安いからと言って購入してしまうと、常にそこにいて生活をしたり、定期的に通って別荘的に使っていかないと、草がぼうぼうになり、いざ遊びに行こうと出掛けて行った時には、草刈りだけで終わってしまうような事も起こるかも知れません。
というわけで、私にはとても小屋を自分で作ってそこを拠点として生活するような事はできそうになく、だからこそそうした生活を続けている方のバイタリティを羨ましいと思い、この特集はつい継続して見てしまっています。番組で紹介された方のうち一人の方はまだ小屋が完成していない状態で密着は終了していましたが、この記録的な暑さの中で、どんな生活をしていたのかという点には興味がありますね。私自身がこうした人と一緒のライフスタイルを行なうのは無理ですが、車を寝床として日本中の行きたいところに行くというようなパターンを成立させるためには、小さくても寝るところとお風呂とキッチンはきちんとしていて、電気が普通に使えるベースがあるので、小屋の代わりということでミニマムな行動ができている今の生活を守りつつ、感染症の心配がなくなった時にはぜひまた国内の色々なところを回ってみたいと改めて思いました。