月別アーカイブ: 2022年5月

Amazonが出してくる7インチタブレットの新型はセールまで待つのが賢い買い方

先日、Amazonの7インチタブレットをスマホ用のカースタンドに取り付けて、声による操作が可能になり、ラジコや音楽配信サービス、様々な動画サービスを車内で利用できるようになって悦に入っていることをこのブログ内で書かせていただきましたが、先日のニュースでAmazonが7インチタブレットを廃番にせず、2022年6月に次世代機が販売になるというニュースが入ってきました。これを書いている5月中は予約受付中となっています。

電源ケーブルがType-Cに変更され、落下の衝撃にも強くなったというのは、外に持ち出すにはかなり面白い端末になったのではないかと思います。メモリは相変わらずRAMのメモリーは2GB(それでも前機種の倍)、内部ストレージ16GBと控えめな数字ですが、新たなCPUの搭載により約30%速度アップ、バッテリーの持続時間も最大10時間(前機種では7時間)というのは、現行機を使っていて多少の動作のもたつきを感じていた私にとってはかなり期待できる状況です。ただ、一連のニュースサイトを見てもわからないのが、本体のスピーカーがモノラルなのかステレオなのかということですが、イヤホンを使えば良いということもありますし、車内ではBluetoothスピーカーに接続して大きな音を出すので、もし次世代機のスピーカーがモノラルでもそこまでがっかりすることはないと思います。

価格は通常価格で6,980円ですが、今後の大きなAmazonのセールがあれば、私の希望的観測に過ぎないものの、二千円くらいは下がった価格で売られる期間も出てくるように思います。Wi-Fi専用のタブレットであるので、1万円台の前半くらいで買える安いLTE通信可能なタ8インチブレットと比較する場合、安いとは言え単体では使えないことがネックだと感じる方もいるかも知れませんが、このタブレットを「車載用」と考えた場合、そこまでのディメリットは感じません。

というのも、AmazonのタブレットはWi-Fiでインターネットにつながっていれば、スマートスピーカーとしての機能も使えるようになるので、声によるリモートコントロールが可能になり、様々な「スキル」を運転席からの声でコントロールすることが可能になります。手持ちのスマホでWi-Fiテザリングをしてしまえば、車内ですから電源は取れるので電池の消耗の心配をしなくても車の中で利用を使い続けられます。スマホもタブレットも内蔵電池があるので、車のエンジンを止めても使い続けられます。スマホではなく、モバイルルーターと連動させて使っても良いのですが、問題はテザリングをする回線の質にもよってくると思います。

一般的に、ニュース・天気予報の告知や音楽系のサービス(radikoや音楽配信サービス)を利用するだけなら、最大200~300kbpsくらいが出る回線(低速切り替えで使うことも含めて)で十分だと思いますが、動画まで見たいというなら、最低速度が1~1.5Mbpsくらいまでスピードが出る回線を使えば、ワンセグやフルセグの届かない山間部であっても回線が普通に使えれば、十分実用になるくらいの品質の動画を車内で見ることは可能でしょう。

そういう意味では、低速でも最大1~1.5Mbpsが使える回線プランが複数あって、さらに旅行の時だけ使いたいならpovo2.0のように24時間使い放題のトッピングを車で長距離移動する時だけ付けて使うというような用途も考えられます。もっとも、7インチタブレットというのは8インチと比べるとやはり小さくて取り回しがし易いので、毎日持ち出してスマホでは見ずらい動画視聴や電子書籍の閲覧などでスマホからテザリングさせて積極的に使いたいものです。

前の7インチタブレットでも私が便利に使っていたキッズ用の本体カバーは別売2,980円で出るそうですが、このカバーを付けるとスタンドの代わりになるだけでなく、かなり荒い使い方をしてもしっかりと本体を守ってくれますので、個人的にはAmazonの大きなセールの時にでも本体とカバーを別々に購入するようにした方がお財布には優しいのではないかと思います。最後に商品リンクを貼っておきますが、どうしても予約して購入したい人はともかく、しばらく待っての購入が正解ではないかと思いますし、私自身もそのようにして購入したいと思いますので、試用レポートは実際にセールで安売りが来てからということになるであろうことをこの時点ではお断りしておきます。


釣った魚に餌をやらない政策だと言われないために税金の電子マネー支払にもポイントを

車中泊を楽しんでいらっしゃる方には年に一度の自動車税支払いの期日が迫ってきました。ネットではJAF(日本自動車連盟)の会員や自動車ユーザーにアンケートを取った結果を発表し、なぜ大事に長く乗っている車の自動車税を一律に上げるのか? というこの制度が決まった時から言われている問題だと多くの人が思っていることを継続して問題化しようと声を挙げている事について、様々な意見が出ています。

私の車はもはや製造後13年を超えた自家用小型自動車の1500ccクラスの車ですが、車重は最新の軽自動車よりも軽い1トン弱ということもあって、長距離の定速走行においては余裕で20km/Lをオーバーする燃費で利用できています。電気自動車と比べれば燃費は悪いものの、まるで古い車を乗り続けることがペナルティのように通常より高い税額を請求するのは(ちなみに、今年の自動車税額は39,600円でした)、安易に新しい車に乗り換えないことで、大きな廃棄物を出さないことできちんと配慮していると思えるのですが。

実は、私自身はもうすでにこの自動車税は支払っているのですが、今年は昨年とは違って送られてきた支払書類を銀行やコンビニに持ち込むことはせずに、スマホで請求書類にあるバーコードを読み取り、電子マネー決済で払いました。この支払い方法はわざわざ出掛ける必要がないということもありますが、私の場合は自分の銀行口座から1円単位でチャージすることによって無駄に電子マネー残高を残さずに一気に支払え、わざわざ支払う前に銀行へ出向き、お金を下ろす必要もないという、ある意味社会の進歩を実感することのできる支払い方法を利用しました。ただ、その事について言いたいことがあります。

最初に書いたように、自動車税の税率や請求金額はいくら文句を言っても変えることはできませんが、昨年までは電子マネーで税金を支払っても一定のポイントが付いていたのですが、私の利用している電子マネーでは今年からポイントが付かなくなったそうなのです。

こう言っては何ですが、電子マネーについては今政府は、マイナンバーカードを多くの人に持ってもらうために、様々なキャンペーンを行なっています。以前は作ると各ポイントが5000ポイントもらえるというものをやっていましたが、来月からマイナンバーカードを保健証として使えるように手続きしたり、政府から個人に銀行振込する場合の振込先を登録した上で、2022年6月30日までに申請すると改めて各種ポイントをプレゼントするキャンペーンが行なわれます。

個人的にはこうしたキャンペーンがあるからマイナンバーカードが普及するのかは疑問ですし、こうした大盤振る舞いするお金があるなら、自動車税に限らず各種税金を電子マネーで払った場合のポイントを付与することを続けた方が、「現金で納めるより得になる」というメリットを受けようとする人の方が多いと思うので、せめてそのキャンペーンで用意した税金をポイント還元に活用して欲しかったというのが正直なところです。

まだ今年については、自動車税支払いでのポイントの付く電子マネーもあるようですが、私としてはそのためだけに今メインで使っているのと別の電子マネーをチャージするのもめんどくさいのであえてポイント無しの電子マネーで利用しましたが、今回の自動車税は結構な金額でもあるので、もしポイントが付いたらその分自販機でジュースが買えるくらいのポイントしか付かないにしても、そういたポイント還元は嬉しいものなのですが。

今回、私の電子マネーによる自動車税納付というのは、自宅に来た封筒に入っている納付書のバーコードを読み取り、事前にきっちりになるようにスマホからチャージしておいた電子マネーによる決済を利用してスマホから支払いを実行しただけなので、自宅から一歩に出ることなく、お金を銀行からスマホを通じて県税事務所の方に移動させたような形になります。銀行にも、県の施設にも出向かずに(その分のエネルギーのロスもない)全てが完了し、車検を通す場合には支払いデータが記録されていれば自動車税の領収書(納税証明)を添付しなくてもそのまま車検が受けられます。公的機関はもっと便利に電子マネーが使えるようになることをアシストして欲しいと思えた今年の自動車税に関する雑感でした。


ダイソーの70mlステンレスカップは二重構造ではないもののアイデア次第で色々使える

ダイソーの食器の中では「落としても割れず熱を外に伝えにくい」というメリットがあるので、各種大きさが揃ったステンレス製の二重構造の丼・茶碗・小鉢の三つを揃えています。熱いスープやラーメンを入れても両手で持って食べられるというのは日常生活でも結構便利ですし、プラスチック製のものに比べるとお手入れもしやすいということで、メイン使用ではありませんが、いざという時に登場するような感じになっています。

私自身、キャンプギアの関連ということもあって、金属製の食器につい興味が行ってしまうのですが、今回ついに購入してしまったのは、ダイソーの「ステンレスカップ70ml」でした。

言うなればステンレス製のお猪口のように使えるのですが、残念ながらこのカップは二重構造になっていないので、手で持つと熱さ冷たさが直に手に伝わり、熱もどんどん逃げていって温かいものも冷たいものも次第にぬるくなるというものです。

ただ、これをお猪口として使う場合は、ぬるくなる前に飲み干せてしまうくらいの分量しか入りませんし、キャンプなどでは瓶を湯煎して熱燗にして、飲むときだけこのカップに注いで飲むようにすれば、特に冬は手に直に暖かさが伝わるので、これはこれで良い感じで飲めるのではないかと思います。

逆にこれからの季節は、日本酒なら冷蔵庫で冷やした冷酒を飲んでも良いですし、私は食欲のない時などは、このカップに冷蔵庫で作った氷を2~3個入れ、梅酒を入れてロックにして食前酒にします。このくらいの量だと私は酔うこともなく、食事の前に飲む量としてはこのくらいが適正ではないかと思ったりもします。

また、二重構造ではないということは、直火と言ってもティーキャンドルやキャンドルランタンで温めることで、例えば溶けるチーズを入れて野菜を浸けて食べたりするには、一人分くらいならこのくらいのカップで十分なので、ソロキャンプでもお酒だけでなく色々と使い様があるのではないかと思ったりもします。

ちなみに、ニトリの超保温できる山用保温ボトルに付属する金属カップがあるのですが(写真左)、そちらは二重構造になっているので、お出掛けの際には、ホットワインを飲む時にはニトリの方にするなど(持つ手が熱くなりにくいのです)二つのカップを使い分けるのも面白いと思います。ちなみにこのカップ購入時には、もしかしたらニトリのボトルに付いているカップの代わりがダイソーのカップでできないかと思ったのですが、ごらんの通り高さが違うので、ダイソーの方のカップをはめ込んだとしても蓋が閉まりません。ここは、あくまで持ち運びやすく落としても割れない便利なカップとして使うのがよろしいかと思います。


大手携帯キャリアのガラケープランは契約前に格安SIMとの比較をしてから契約を考えるべし

auが、新たにフィーチャーフォン用のプランを2022年6月1日から「ケータイプラン」で提供することを発表しました。まずはその料金について紹介しましょう。

これは、4G LTEフィーチャーフォン向けの料金プランで、スマホでの利用はできなさそうです。音声通話のみの場合の基本料金は1,265円で、月間300MBまでのデータ通信を利用する場合は、330円のLTE NET使用料と合わせて1,595円になるそうです。もし料金支払いを「au PAYカード」で支払う場合、「au PAYカードお支払い割」により187円が割引きされ、それぞれ1,078円と1,408円になるということですが、この金額は通話オプションなどは入っていない金額であり、別に「通話定額2」(かけ放題/月1,980円)「通話定額ライト2」(一回5分以内の通話が定額/月880円)の料金がかかります。ということは、通話のみでかけ放題のガラケーをauの契約で作りたい場合は3,158円/月、5分以内かけ放題なら1,958円/月となるでしょう。

ここで、冷静になって考えてみると、もしauの4G対応のガラホを持っているなら、同じauの回線を使ったpovo2.0に番号をそのままにして契約変更を行なえば、povo2.0のSIMをガラホに入れて使うこともできます。auのメールアドレスが使えなくなることを我慢すれば(そもそも通話のみだとネットが使えないので)、通話オプションを使わなければ月額0円でとりあえず6ヶ月契約を維持することができますが、急に解約されてしまうことに不安を覚えるなら、最初から通話オプションのトッピングを付ければ、自動解約の心配なくガラケーを使い続けられるだけでなく、スマホに変えたいような場合もSIMをそのまま差し替えれば、低速にはなりますが一応データ通信も使えます(ガラケーでもデータ通信設定をすればガラケーで低速ネットを利用可能です)。ちなみに、通話オプションはauのオプションと同じ「5分以内かけ放題」が月550円、通話かけ放題が月1,650円となっていて、auのスマホに入れ替えて使えないと思われる「ケータイプラン」の価格と比べても、同じauの電波を使いながらなぜこれだけの価格差が出るのか、普通に考えるとわけがわからないレベルです(その理由は後述)。

また、auのメールを使い続けたい場合も、au解約の際に「auメール持ち運び」という月330円という「ケータイプラン」のLTE NET使用料と同じ金額を毎月払えば、auメール宛に来たメールをpovo2.0のSIMを入れたガラケーからでも送受信が可能になります。

ただ、povo2.0を契約してガラケーで利用するには2つの問題があります。まず、契約は店頭ではできないので、自分で行なう必要があると言うことです。これは、ガラケーしか使えない人にとってはかなりハードルが高いものですが、家族や親戚に頼める人がいれば代行をしてもらう手はあります。

ただ、もう一つ重大な問題があります。povo2.0は専用アプリからトッピングをしたりサポートに連絡したりする必要があるので、SIMはガラケーに入れて使うにしても、別に専用アプリの使えるスマホ・タブレットを用意する必要が出てくるのです。申し込む際にもガラケーからはできず、auからの乗り換えの場合には、auIDをアプリで入力して申し込む必要があるのです。ガラケーでpovo2.0を使う場合でも、申し込むためにスマホを用意しなければならないというのは、初心者にとっては致命的ではあるのですが、良く通信や料金の事を知っている人が得をし、スキルも何もなければ、大手キャリアの専用プランを契約する代わりに、店舗での直接のアフターサービスが受けられるというような事になります。ですから、auとpovo2.0のコストの差というもののカラクリは、人件費および店舗なしの直接販売のため単純に移ることができないから、というところに尽きると思います。

個人的には電子マネーや各種生活情報を利用するためには、ガラケーからスマホへの機種変更は必要になってくると思うので、ガラケーを使うならガラケー(ガラホ)とスマホの二台持ちにして、スマホを別のMVNOのSIMを入れることでデータ通信や電子マネー(おサイフケータイが使えればさらに便利)に使うか、ガラケーにそこまで固執しないなら、auのガラケーからpovo2.0ではなくUQモバイルに回線を変え、そこでガラケーからスマホに変えるというやり方もあります。こちらの方は、auショップへ行けばUQへの移転は店頭でも可能になります。そこで改めてスマホを使ってみて、どうしてもガラホに戻りたいということであれば、UQで機種変したスマホからpovo2.0を自力で契約することは可能です。

今回紹介したように、ガラケー利用者は意志はあっても簡単に移ることのできないキャリアがあるということもあるので、ガラホは残しつつスマホと併用する事を考える必要が今後は出てくるのではないかと思います。ただ、その先には今までよりも安く便利にモバイル通信を使える世界が待っているわけですから、何とか多くの人が安くて便利な方向に行って欲しいと思っています。


かっこ良さや雰囲気を目指すかそれともあくまで実用的なところを目指すか車中泊の目的によっても変わる

最近はキャンプブームとともに、車中泊をする方も新型コロナの影響で増え、マスメディアでの露出も多いのではないかと思います。先日も、伊豆のオートキャンプ場で車中泊をする方々にカメラを向けて、その様子を紹介するようなテレビ番組を見る機会がありました。

取材したオートキャンプ場では主にキャンピング仕様の車で(軽自動車含む)、あえて野営しないで寝る時には車内でというスタンスの方が多く見受けられました。その方たちはあれやこれや観光地を巡るというのではなく、早めにキャンプ場に付いてタープを張り、そこにテーブルを出してまったりしながら食事をし、その場にとどまりながら寝るのだけは車内でといった風でした。

その中に一人だけ普通車で来ていた方がいたのですが、その方は普段は普通車でキャンプトレーラーを引いてキャンプを楽しんでいる方でして、私のように限られた時間の中で仮眠中心の車中泊とは違う世界を謳歌されている方でした。その方の車は車内コンセントから給電ができるタイプの車のようで、電子レンジを使いながらカセットコンロで調理をするという、かなりお手軽な面もある装備で、これはこれで十分ありだなと思いました。

私の場合は車中泊をする場合、冬のFFヒーターも夏のエアコンも使えないのですが、その時見た方の多くは、外から電源を利用すればクーラーを使えたり、エンジンを止めていても車内を暖めることができるヒーターを装備している方がほとんどでした。いわゆる宿代節約のための車中泊とは一線を画します。

テレビ的にはそうした豪勢な車中泊スタイルの方がテレビを見る人の興味を煽るのかも知れませんが、私を含めてなかなかそんな装備を揃えるのは大変です。特に車の中に装備を組み込んでしまうと、車が故障したり買い替えるタイミングで今まで作ってきた装備はチャラになってしまい、また新たに作るということになってしまいます。ブームに乗るのではなく、まずは今利用している車で車中泊をやってみて、大変な場合には車の乗り換えを考えるのが地味ですが個人的にはおすすめです。

このように、理想が先行してしまうと、どうしても形から入ってしまいがちになってしまいます。最近のキャンプブームにおいても時間をたっぷり取ってキャンプ場で一日過ごすような形なら焚き火台を購入してその火を見てゆったりした時間を楽しむというのは最高だと思うのですが、実際に出掛けることを考えると、私の場合はつい料理をした後の片付けをどうするか? ということを考えてしまうのです。

昨日、ちょっと近くのダイソーを回ったところ、ネット上では出たことを知っていたのですが、いわゆるジンギスカン鍋と言われる山型の溝の付いた鋳物の鉄板が550円税込で売っていて、これはミニ鉄板よりもおいしく野外で焼肉が出来そうだと思ったのですが、鋳物の場合は使う前に準備が必要ですし、使い終った後の手入れも大変なので、それなら今使っている折りたたみハンドルの付いたキャプテンスタッグのフッ素加工したミニフライパンで十分だと思い、今回はパスしました。具体的な商品というのは以下のリンク先のものです。

これだとハンドルが折り畳めるのでスタッキングして持って行けますし、使用後にはキッチンペーパーでひと拭きすればそれで何とか持って帰ることができます。味の方は流石に鋳物で焼いたものとは違うと思うのですが、取り扱いが簡単なカセットガスや、燃やした後には何も残らず煤も出ないアルコールバーナーでの調理と合わせて使うのがメインになりつつあります(最近はカセットガスの廃棄がめんどくさいのでほとんどアルコール燃料を使うパターンにシフトしています)。

キャンプブームで流行っているメスティンも、新しいものが出るたびについ購入してきてしまったのですが(^^;)、現在のメインはダイソーの黒いメスティン(1.5合)で、このメスティンは内外にフッ素加工がしてあるので上記フライパンのように手入れがしやすいのと、持っていく荷物を減らしたい場合には蓋をフライパンとして使っても片付けが楽だという事があります。特にキャンプ用のクッカーは、キャンプシーズンだけしか使わないようになれば、フッ素加工のものでも、長く使っても性能を維持できますし、加工がだめになってもそれほどダメージは感じません。

もちろん、道具を愛でる心というのは誰にもあるので、実用的なものばかりで揃えても一向に面白くないと言われればその通りです。ただ、災害対応という面で考えた場合、趣味の範疇で扱いの面倒くささを楽しむような道具ばかりだとそれはそれで大変になります。個人的には、まずは実用的な製品を使ってみて、それで納得できない部分を趣味に特化した道具で埋めていくような感じでも良いのではないかと思います。

このブログでも数々の100円ショップで安く買えるキャンプ道具を紹介してきていますが、それでは満足できない場合もあります。最悪なのは、自宅で料理の後の片付けをしない方が見栄えを主眼にキャンプ用品を選んでしまうことではないでしょうか。河川敷などのバーベキュー場では利用した後にゴミをそのままにして帰ったり、土に還らない炭の燃えカスをそのまま土に埋めて置いていくような事例がありますが、少なくとも皆さんにはキャンプ場やバーベキュー場を使った後は「来た時よりも美しくする」ことを考えた道具選びや行動を考えていただきたいです。


普段立入禁止で入れない場所に入ることのできるイベントは実に貴重でした

新型コロナの影響で、なかなかイベントというものが成立するのか? というような事が起こっています。こちら静岡では先週から始まり、昨日と一昨日は一般公開していた「静岡ホビーショー」が、事前登録をされた方しか入場できないようになっており、私は事前に申し込まなかったので、開場は実に近くにあったのですが、中に入ることができないのでイベントの参加を諦めざるを得ませんでした。今後もそのようなイベントは多く行なわれるだろうと思います。今後、そうした興味あるイベントの案内を知った場合には、入場についての制限についてしっかりと把握した上で行きたいということであれば事前に申し込むことも必要になりますので、いきなり行って入れないような事にならないように注意したいものです。

実は昨日は、同じようなイベントながら予約不要で誰でも参加でき、しかも地元静岡市内にいても普通では中に入ることのできない場所に入ることのできるイベントがあったので参加してきました。

そのイベントとはJR東海が実施している「さわやかウォーキング」というイベントで、JRの駅からスタートして定められたコースを歩いて回ることでその土地の名物や風景を見ながらウォーキングができるという、歩くのが好きな人にはコースが決まっているので嬉しいイベントです。参加するごとにポイントがたまり、年10回参加でバッジなどの商品がもらえるのですが、登録料や当日の参加費とかもありません。基本的にはJRに乗ってスタートとなる駅に来て欲しいためのイベントということなのですが、今回は私の自宅の最寄り駅である静岡駅がスタートで、ゴールがお隣の東静岡駅ということと、普段は見られない「JR静岡車両区」の中に入れたり、またこれも一般の人は入れない「JR静岡貨物駅」に入れたことです。一応証拠となる二枚の写真をアップしておきます(車両写真ではないのはご容赦下さい。


今回のイベントでびっくりしたのは、まず「JR静岡車両区」を見学した後のコースが、最短距離を歩くならそこから国道一号線をそのまま歩けばいいのですが、なぜか国道を渡り、その奥にある静岡鉄道(静岡市にある私鉄)の線路沿いに歩くようになっていて、静鉄の長沼駅を超えて国道に戻りJR静岡貨物駅を目指すルートになっていたのですが、実は静岡鉄道の長沼駅には車庫があり、今回のウォーキングに合わせるタイミングで、静岡鉄道もイベントをやっており、車庫の中を見られたり、レールや部品を販売していたのです。車両的には大正~昭和初期に活躍したかわいい貨物車の「デワ1形」が一番の見ものでした。

それにしても、JRと私鉄がコラボするような形でこんな形でイベントをやっていて、静岡鉄道の方では住所などの記載をしてから車庫に入るような形になりましたが、どちらも新型コロナ関係なく見学をしてウォーキングを楽しめたのは、なかなかない体験でした。

今回は、通常の「さわやかウォーキング」とは変わった企画だったこともあり、始めて参加してきましたが、歩き慣れた私より年長の方々の歩くスピードに後半は追い付けず、自分の体力の無さを改めて感じた次第です。このイベントは現地まで行く交通費はかかりますが、事前予約不要参加費も無料なので、イベントの内容によっては改めて参加するのも悪くないかなと思っています。ちなみに、初めて参加した自分にはQRコードが付いたカードをもらい、そのカードを使っても良いですし、そのカードを使って専用アプリをスマホに導入してスマホから参加ポイントを貯めるようにもできるようです。時間があって何度も参加したいという方は、スマホアプリをインストールして、スマホを持っていけばいいようにするのがやはり今の参加の仕方ということのようです。


今度こそ本当に提供して欲しい「Rakuten Link デスクトップ版」への期待

昨日書いた楽天モバイルの料金改定について個人的にショックを感じていないのは、今までに楽天が人を集めておいて、その数が飽和状態になったところで特典をダウングレードさせたり、面白そうなアドバルーンをぶち上げておきながら、その後全く音沙汰が無くなってしまうような経験を多くしてきたからです。

もし今後、データ通信無制限の楽天モバイルの特徴が無くなるようなら、多少の通信費の値上がりは我慢しても他社に移ることも考えなければならないかと思いますが、楽天には少なくともそうした事にならないように、しっかりとユーザーの方を向いてサービスを展開してもらいたいと思います。

さて、今回は改めてこのタイミングでぶち上げてきた、一つのサービスがあります。「Rakuten Link デスクトップ版」がそれで、この話はかなり前からあり、SIMの入っていないパソコンからでも電話やメッセージが利用できれば、固定電話のように使うことも可能になるなど、新たな楽天モバイルの使い方の幅が広がります。

イメージとしては、ノートパソコンに電話の受話機タイプのイヤホンマイクをつなぎ、車中泊する車の中や、ホテルでパソコンを開き、翌日の予定を電話で問い合わせるなど、楽天SIMの入ったスマホやルーターを持って行かなくてもできるようになればそれはそれで便利です。個人的にはSIMカードスロットの入ったウィンドウズタブレットをモバイル用に持っているので、これで他社SIMを入れていても電話がかけ放題で使えるようになるなら、あえて料金を払っても楽天モバイルを続けるだけのメリットになり得ます。

ただ、ソフト提供が2022年内としか今回も発表がないので、こうした期待をしながら2023年になってしまう可能性も無くはありません。逆に、楽天にマイナスイメージを生じさせる発表があった時にこうしてまた出てくるというのは、単にやる気がないのにユーザーの関心をつなぎとめるためだけに発表しているのではないのかという疑念も出てきてしまいます。

ともあれ、このブログではこうした動きについてはきちんと追っていくつもりですし、実際にデスクトップ版のRakuten Linkが提供されるとしたら、その動作環境はどうなのかということについて、きちんと検証していこうと思っています。私の場合、旅行やちょっとしたお出掛けでも小型のパソコン(2in1タブレット)を持っていくことが多いので、車の中でかつての「自動車電話」のように使える日を楽しみにしています。


楽天モバイルの新プランは0GB~3GBでも月額税込1,078円に変更でその影響は

さすがに、0円でそれなりに運用できてしまう楽天モバイルはやり過ぎではないかと思っていたところはあったのですが、通信事業での黒字化を目指す楽天モバイルでは、ついに0円からというプランを変更することが明らかになりました。2022年7月から新料金「 UN-LIMIT VII」をスタートさせることを楽天モバイルが発表したのですが、新しい料金は以下のようになります。

・0GB~3GB未満 税込1,078円
・3GB~20GB未満 税込2,178円
・20GB以上 税込3,278円

ただし10月1日までは、既契約者は1GB以下の利用であれば月額0円となりますので、ほとんどデータ通信を使わずに運用している方には多少0円で使える期間は伸びるものの、上記の料金になることを考えながら今後どうするかを決めていくことになるでしょう。基本的には0円運用ができなくなってしまうと、楽天LINKを使って無料通話を格安で利用していた方は、残念ですが毎月1,078円を払って継続するか、他の通話放題を提供する事業者との比較をして乗り換えることになります。

また、通話とは関係なく0円で維持していた方も、10月から毎月全く使わなくても料金がかかるようになりますので、楽天モバイルを見切るのなら、さっさと次に行く方が良いだろうと思います。

ただ、このように変わっても、楽天モバイルには結構メリットがあります。それは、「通話定額」を安く利用したいという方および、通信無制限を利用したい方々ではないかと思います。まず、通話定額については、お持ちのスマホがAndroid端末であれば、普通に月1,078円で通話定額ができるだけでなく、動画を見ないくらいの使い方であれば、データ使用も十分3GBで収まるくらいで済むのではないかと思います(私自身がソフトバンクのデータ専用3GBで十分ウェブ閲覧・電子マネー決済・アプリ利用・SNSの利用くらいまで十分できているので)。

スマホで動画を見まくる場合は、もしSIMカード(eSIM含む)を二枚同時使用できるスマホを使っているのなら、mineoの「マイそく」(個人的にはドコモ回線を推奨)との両刀遣いにし、通話を楽天、データをmineoで使えば、楽天LINKはドコモのエリアでなら使えるようになります。楽天の回線は「マイそく」の弱点である平日のお昼に使うだけにすれば、大体月2,000円くらいで、通話もデータも使い放題なスマホが完成します。それも楽天LINKの仕組みがあってこそでしょう。

また、私の方で使っているのは、完全に楽天回線は家庭用のADSL代替と割り切り、ahamo大盛りの100GBなど比較にならない、月200GB以上使っても一日10GBを超えた場合に最大3Gbpsが当日中あるだけで翌日になればスピードが戻るという、楽天回線のデータ回線としての使用であるわけです。今回の新料金の登場とともに、自宅で使えるホームルーターが発売されればと(こんな事は何回も書いているのですが未だに実現せず)思いますが、ドコモのホームルーターでも月5千円かかることを考えると、自宅が楽天回線エリアであれば、あえて0円保持していた回線を解約せずに、各種ルーターに入れて使うというのも一つの方法であろうと思います。

私の現在使っているルーターはたまにau回線のパートナー回線につながってしまうことがあるのですが、テレビで動画を見ていておかしいと気付いたらルーターを再起動することで楽天回線につなぎ直すことができるので、早くちゃんとした楽天回線だけをつかむルータを欲しいのですが、毎月20GB以上使っている事には変わりはないので、今回の発表においても全く影響を受けていません。

新プランで月千円前後で使いたいという場合には、例えばLINEが使い放題になり、高速通信も月3GBまで使えるLINEMOのミニプランにした方が幸せになれる人がいるかも知れませんし、単に0円での回線利用を続けたいならau回線のpovo2.0に電話番号を移転して移り、必要に応じて通話定額のトッピングを付けるというのがセオリーなのでしょう。IIJmioのeSIMデータプラン(2GBで440円)と楽天回線を組み合わせて月440円回線を作っている方も、楽天をpovo2.0にするのがてっとり早いと思います。

個人的には早く楽天には単年度でも黒字にしてもらって、懸案のプラチナバンドの取得や、今後普通のスマホでも使える衛星基地局を使ってのこれまでにないエリア設定など(人のいない山の中や海上でもつながることが期待される)、他社と比べても魅力的なキャリアへと変わっていってくれることを期待しています。


ノートパソコン画面上のポインタ暴走が発生したのでその対応策を考えて実行してみた

現在、私は複数のノートパソコンを使ってブログをはじめとした作業を行なっています。データ自体はクラウドに置いているので、もし作業中にパソコンが物理的に壊れたような場合でも、何とか他のノートパソコンを立ち上げれば作業の続きができるのですが、全て同じようなノートパソコンでは使い分けができないので、画面の大きさごとに15インチ・13.3インチ・10.2インチという風に分けて使っています。

外に持ち出す際には一番小さいものを持っていきます。これにはLTE通信のスロットが付いていますので、外で使うには大変便利なのですが、画面が小さく必然的に文字も小さくなるため、細かい作業をする際にはメガネのように使える拡大鏡を併用することになります。

さすがに、自宅で拡大鏡を使って作業をするのはきついので、自宅で使う場合には大きい方を使うのですが、実は自宅内でなら取り回しが良く使える13.3インチのノートパソコンに不具合が出てしまって、大きさを我慢してDVDドライブ付きの15インチのものを自宅用に使ってはいたものの、据付で作業を行なうような事を自宅ではしていないので、何とかできないかと常々思ってきました。

その不具合は何かというと、矢印のポインタが飛んでしまったり、何も操作していないのに画面の端に動いてしまうという、作業をしている中では致命的な症状なのですが、基本的には物理的な不具合ではないため、なかなか販売元に問い合わせるにも躊躇していました。それでも、先日のGWを使って他にも同じ症状に困っている人のホームページを探しながら、何とか自宅でまともに使えればと思い、色々と探しながら対策してみました。

私の場合、まずはBluetoothマウスを使っていてポインタが飛ぶ現象が出たので、再起動してあえてマウスを接続せず、タッチパッドでの利用を試してみたのですが、残念ながら同じように何もしないのにポインタがどこかに勝手に飛んで行ってしまうので、マウス自体の問題ではなさそうな事がわかりました。
ウィンドウズのシステムの問題かと思い、しばらくは新しい更新プログラムが来たらそれを実行し、改めて使ってみるということを繰り返してみましたが、結果としては同じようなポインタが飛ぶ症状は改善されません。こうなると、まさに今後どうすればいいのか全くわからなくなってしまうような事にもなってしまうのですが、ここでもうひと踏ん張りし、「デバイスマネージャー」の中のドライバーをいじってみることにしました。

ウィンドウズマークのところを右クリックすると(ポインタが飛ぶ症状が多少少なくなる時があるので、その時に何とかカーソルをウィンドウズマークに合わせて実行しました)、メニューが出てくるので、その中の「デバイスマネージャー」を選ぶと、多くの項目の中から「ディスプレイアダプター」のところを左クリックすると、自分のノートパソコンにインストールされているアダプター(私のノートパソコンに入っているのはインテルのもの)が表示されます。プロパティを見ると「このデバイスは正常に動作しています」というノントラブルの表示になっているのですが、今回はいったんこのアダプターをアンインストールして再インストールすることで、何とかこの症状が直るのではないかととらいしました。

インテルのアダプターのところを右クリックすると、「ドライバーの更新」という項目があるので、まずはそれを実行します。もし今使っているドライバーが古いものの場合、最新のものに入れ替えることで正常動作する可能性があるので、「ドライバーを自動的に更新」を選んで更新を試みたのですが、残念ながら今使っているものは最新のドライバーのようだったので、次にいったんアンインストールを試します。インテルのアダプターを右クリックして今度は「ドライバのアンインストール」を選ぶと、以下のような画面が出てきます。

ここで注意したいのが、写真にあるように「このデバイスのドライバソフトウェアを削除します」のチェックは必ず外した状態で実行するようにして下さい。削除した後で本体を再起動すると、改めて同じドライバソフトウェアをインストールすることになりますので、いったん削除したドライバをもう一度新たにインストールすることができるのです。

そうして再起動を掛けたのですが、例の電源を切らないで下さいという更新の文字は出てきたものの、数十分の間全く進展がなく、もしかしたらこれは失敗で、今後このノートパソコンはもう動かなくなってしまうのではないかと心配になったのですが、テレビを見ながらずっと電源を切らないまま放置しておいたところ、何とか無事に再起動することができました。

問題なのは、これでポインタが飛ばないでタッチパッドやマウスが使えるのか? ということなのですが、再起動直後からこの長い文章を書いている間にはポインタは飛んでいません。ただ、過去にはいったんスリープさせて再び使おうとしたら大人しくなっていたポインタがまた飛んでしまったということもあったので、まだ万全の対策をしたというわけでないのですが、少なくとも自宅で使う場合には、もし同じ症状が出たら同じようにドライバのアンインストールからインストールを再度行なうことで何とかなる感じにはなりました。

今回の不具合はこのようにドライバの入れ替えで一時的には収まるので、中古でずっと保証してくれるパソコンではあるのですが(リングローで購入した中古パソコンは永久保証付きなのです)、それでもあまり何回も購入元に色々な手間を掛けたくなかったので、何とか使えるようになってほっとしています。
何回使っても安定して使えるようになったら、どちらかと言えばこのくらいの大きさのノートパソコンの方を持って出たいのですが、今後どうなるか様子を見ながらいってみようと思っています。


またテレビを見ていたら出てきた0570から始まるナビダイヤルの案内に物申す

有名人の訃報というのは少なからず社会に影響を与えるもので、昨日朝に入ってきたお笑い芸人でダチョウ倶楽部の上島竜兵さんの訃報は大変ショッキングなものでした。昨日未明にご家族が発見して病院に行かれたようですが、一部では自死という情報もある中で、ご家族の無念さはいかばかりであったかと思います。こうした報道は少し前の俳優・渡辺裕之さんの訃報とも連鎖しているのではないか? と考えることもできるのですが、特に有名人がこうした事でなくなってしまうと、後を追って自分もと考えてしまったり、そうした衝動で実行してしまうケースが無いわけではありません。上島さんのご冥福をお祈りするとともに、ご家族や周辺の方々、そしてファンの方々はぜひとも心を穏やかに接し、さらなる連鎖が起こらないことを祈念いたします。

そうした事を考える中で、やはり大事だと思うものにこうした状況を報じるマスコミの伝え方というものがあるのではないかと思います。今回の上島さんの場合は、マスコミ関係者が自宅前に集まって報道するような事があったようですが、こうした事は後に残されたご家族を不安にすることにもなり、ある意味で連鎖の引き金になる可能性があります。そうした昔のテレビのような取材方法をしているのは、今の時代に何だろうと思うこともありますが、さらに私がテレビを見ていて思ったことがあります。それが、悩んでいる本人や家族などが具体的に相談できる電話番号を案内しているその内容でした。

もちろん、報道の最後に小さなテロップで複数の相談窓口として紹介するだけなので、テロップに表示できる内容に限りがあり、その中で番号を見てすぐ電話できる番号として紹介していることは確かです。私が朝見た番号は「こころの健康相談統一ダイヤル」や「いのちの電話」の連絡先だったと思うのですが、全国あまたにある拠点に1つの番号でつながる番号を案内するということで、複数の電話番号の中から自分の地域にある施設を調べなくてもすぐつながるというメリットが有り、小さなテロップに紹介するのも仕方がない気がします。しかしその代表番号をなぜ0570から始まる「ナビダイヤル」にしなければならないのか、特に人間の命に関する電話番号だけに、単に有料なだけでなく、携帯電話の定額オプション契約の対象外となる番号だということを認識し、情報を提供する方だけでなく、情報を伝える方としても、もう少し考えて欲しいのです。

例えば、自宅から電話は掛けられず、携帯電話も持っていないお子さんが思い悩んで電話をしたいと思った場合、最近では数少なくなった公衆電話を使って掛けようと思ったとしても、お金がなければ相談を待つ間に料金不足で電話は切れてしまうでしょう。携帯電話を持っている方でも、ナビダイヤルは通話定額オプションの対象ではありませんので、掛けた分だけ通話料が青天井式にかかってしまいます。経済的な問題で悩んでいる人がこの番号を見てナビダイヤルの仕組みを知っていれば、掛けたいと思っていても、掛けることを躊躇してせっかく電話の向こうで相談を待っている有能な識者がいたとしても、その人については役割を果たせないことになってしまうかも知れません。

ナビダイヤルの問題についてはこのブログで問題視しただけでなく、一部のマスコミでも問題提起があったことで、以前よりも知られるようになっていると思うのですが、今回の報道を流す送り手側にそうした状況をわかっている人が全くいなかったのか? というと、そんな事はないだろうと思います。なし崩し的に上から出せと言われてテロップを出したということなのでしょうが、その前にもう少し考えて、一つはフリーダイヤルで受付してくれる団体を出したりした方が良いのではないかという話があっても良かったのではないかと0570から始まる電話番号しか書かれていないフリップを見て悲しくなりました。

朝第一報を聞いてから、午後になり時間の経過とともに、ようやくテレビでもフリーダイヤルの利用できる相談先や、LINEで相談できる窓口なども出てくるようになりました。こうした事から、全てのテレビ局が全く何も考えないで情報を出しているということではないことはわかるのですが、また何か起こった時に同じような事が起こらないように、いくら出せと言われているものでも再度確認し、本当にその情報はそのまま出してしまってもいいのか考えてから、必要に応じて変えて出すくらいの事がどのテレビ局でもあっていいのではないかと思います。

今回の報道にあたって、故人を偲んでコメンテーターやMCの方々がお話される事については神妙に話されれば話されるほど、平気でナビダイヤルだけが書かれた相談窓口の書かれたテロップを出した瞬間に、結局はこの報道も深刻に自分の命の事を考えている人に寄り添ったものではないのだなと思ってしまいます。まずは、こうした報道の形を変えることについて、マスコミの方々には色々と考えて欲しいところです。