変わりつつあるレンタサイクルの利用法から今後の電動バイクへの波及に期待

一昨日、本田技研工業株式会社、川崎重工業株式会社、スズキ株式会社、ヤマハ発動機株式会社が発足した「電動二輪車用交換式バッテリーコンソーシアム」が、日本での電動二輪車普及に向け、相互利用を可能にする交換式バッテリーとそのバッテリー交換システムの標準化(共通仕様)に合意したというニュースが入ってきました。

電動バイクというと、テレビ東京の「出川哲朗の充電させてもらえませんか」という番組で出てくるようなものですが、普通に使うには長距離走行に適しているとは言えず、ただ番組では充電切れしてからその場所周辺で家庭用コンセントから走行用バッテリーを充電させてもらうことが番組の見所になっています。今回のバッテリーコンソーシアムでは、充電が切れても多くの拠点に満充電の状態で用意されたバッテリーにユーザー自身が交換するようなシステムについても考えられているそうです。

ただ、テレビ東京の番組を見ていると坂道は本当に歩くよりも遅かったり、体重が重かったり荷物を多く載せている場合、それほど良くない燃費がさらに悪くなるなど、電動バイク自体の課題も感じられます。今回の流れの中で、広くバッテリーステーションを作ることができるかどうか(そのためにバッテリーの標準化を行なっていると思うので)、今後の状況に期待します。

電動バイクでは有りませんが、現在私の住む静岡市では市内の多くの拠点でスマホアプリを使ってレンタサイクルを利用できる「PULCLE(パルクル)」の自転車が用意されるようになっています。この自転車は全てが電動アシスト自転車で、料金は15分70円、12時間上限1,000円ということなのですが、観光客がほとんどいない現状でもけっこうこれらの自転車を利用している人を街で良く見掛けます。日々の足代わりに使っている市民もけっこう多いようです。

もちろん観光にも使えまして、有名な観光地に自転車を乗り捨てたり新たに借りられるステーションが設置してあり、先日標高307mもある景勝地の日本平でこの自転車に乗っている人がいたのにはびっくりしました。一日中自転車で回るというだけではなく、例えば移動のための公共交通機関がすぐ来ない場合の代替とかで15分以内で移動可能ならバスよりもかなり安く移動できるので、多くのレンタルサイクルステーションがあることで多くの人が利用することができることもあるようです。

私自身は自転車を持ってはいるものの、例えば市内の中心部に自転車を置き、無料駐輪場に自転車をそのままにして帰ってきたような場合(飲酒運転は自転車でもダメなので)、その自転車を取りに行くためにレンタサイクルを最寄りのステーションで乗り捨てて、自分の自転車で帰ってくるような使い方も、コロナ後の社会では結構利用したくなるやり方です。

今後、全国でこうしたシステムが普及したら、特に道が狭くて自動車では回りにくいような観光地では車を駐車場に停めて、観光はもっぱら自転車でという事もできてくるでしょう。逆に今後コロナの影響が去った後で、静岡市に観光でやってくる人がいたら、このレンタサイクルシステムは利用価値が大きいので、以下のリンクから専用アプリをダウンロードして利用することを考えてみて下さい。

https://pulcle.hellocycling.jp/

まだ自宅から近くにレンタサイクルステーションがないのですが、もしステーションができたら、電車を使って旅行をする場合に行きは歩いて行っても、荷物が増えたら帰りにはレンタサイクルを利用するとか、ちょっとしたことで使ってみたいと思います。だからこそ、最近日常的に使っている市民が多いのかなと思ったりもします。

今後、こうした取組みは自転車だけでなく電動バイク自体を時間ごとに乗り捨てられるステーションがあれば面白いと思います。電動バイクを導入する事のネックはその価格と維持費にあると思うので、気軽に電動バイクを日常の生活に利用できるような仕組みが街にできれば、かなり車に乗る機会が減り、結果としてCO2削減につながっていくのではないかと思います。そういう意味でも、「電動二輪車用交換式バッテリーコンソーシアム」の動向には今後も期待を持って見ていきたいと思っています。


カテゴリー: 旅行・交通関連ニュース | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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