月別アーカイブ: 2018年8月

「伊藤園 さらさら健康ミネラルむぎ茶」を活用する

私自身、マイボトルを持っていく場合中にはお茶やスポーツドリンクを直接入れず、キンキンに冷やした水をそのまま飲むか、お湯を入れていってお茶やコーヒーを作るかという感じです。ただ、夏の暑さの中で水分補給をする場合、単なる水ではミネラル分が摂れないですし、かといって粉末タイプのスポーツドリンクを持って行っても、飲みすぎると糖分の摂り過ぎになってしまわないか心配になります。

先日健康診断を受けた時に、お医者さんから水分補給に麦茶を勧められました。水出しの麦茶は安く売っていますし、1リットルのナルゲンボトルに紙パックを入れて冷蔵庫で冷やせば、簡単に麦茶を作ることができますが、マイボトルにそうして作った麦茶を入れると匂いがボトルに付いたり洗わずそのままにしていると悲惨なことになります。

それでも、日常使いなら麦茶専用のボトルを使えばいいと思いますが、旅先でなかなか普段通りに行かない場合もあるので、旅行用にと購入したのが今回紹介するパウダータイプの麦茶「さらさら健康ミネラル麦茶」です。

麦茶なので当然カフェインは入ってなくて、誰でも安心してミネラルを補給できます。パウダーはかなり細かくて、キンキンに冷やした水にも簡単に溶けるので、かなり使いやすい印象です。また、アイスだけでなくホットでもおいしいので、車や列車で冷房が効いている中で熱い飲み物が飲みたい場合、マイボトルにお湯を入れてくるのが前提になりますが、どちらのタイプでもいただけます。

分量の目安はティースプーンに軽く一杯という0.8gで100ccの水かお湯で溶いていただくぐらいがちょうどいいようです。私が購入したのは40グラムのパッケージですが100ccを一杯とすると約50杯いただけます。価格はこれで400円ちょっとと単価的には紙パックの麦茶と比べると高いですが、ペットボトルの麦茶と比べると自分の飲みたい分だけ飲め、残りはボトルに水として置いておけるので何かと便利です。

というのも、水というのは飲み物として役立つだけでなく手を洗ったり転んでしまってキズができた場合にも体についた汚れを洗い流すことができます。さらに、あまりの暑さに水を顔に掛けたりもできるので、旅先のスーパーで大きめの水ぼとるの形で手に入れ、1リットルのマイボトルあたりに移して使えば、いつでもおいしい麦茶がいただけます。

マイボトルにお湯が入っている時は、コップの付いているマイボトルで熱々の麦茶をいただくのもいいと思いますが、冷たい麦茶をいただきたい時には、ちょっと手の込んだやり方を私はします。

写真のボトルはタイガーの「無重力シリーズ」の200mlの小さいボトルですが、タイガーのボトルはフッ素加工していないので割とラフに洗うことができることから、旅先には空の状態で持って行って、コンビニのコーヒーを移し替えて飲んだりすることが多いのですが、このボトルの中に麦茶のパウダーをティースプーン2杯入れていっぱいまで冷水を入れ、蓋をしてから振ると本当に普通の冷たい麦茶が完成します。飲む直前に作った方がいいと思いますが、一気に飲まないで喉が渇く前に少しずつ水分補給するにはなかなか便利だと思います。

アイスとホットで何度もいただき、実際に旅行に持っていく場合に気を付けたいことは、この麦茶は冷たい水でも簡単に溶けるようなかなり細かいパウダーになっているので、乾いたティースプーンですくっても細かいパウダーがティースプーンの表面に付いてしまうことが起こります。乾拭きの場合はなかなか取れないので、そのままスプーンでかき混ぜてティシュなどで拭き取るようにした方がスマートに使えると思います。

さらにこの製品はどのスーパーでも売っているものではないので、現地でも買えるだろうと思わず、地元のスーパーを回ったり通販を利用したりして入手してから出掛けるのが無難だと思います。


高速道路会社の「休日割引移動」は成果を上げるか

すでにお盆休みでゆっくりしている人というのは、安定した収益を挙げる会社のサラリーマンの方が多いのでしょうか。そんな会社でも金融関係やサービス業の方々はそろって休みを取ることが難しい部分もあるかもしれません。

私自身は今年のお盆休みは暦通りの休みなので、2018年は8月11日と12日が休みなのですが、一つ残念なことがあります。というのも、2018年は高速道路会社がお盆休みの混雑を避けるため、旧盆に近い土曜日曜をあえてETCの休日割引の扱いにせず、前倒しにするような形で8月9日と10日の木曜日と金曜日に休日割引を実施することになりました。この書き込みがアップされる10日までに地方路線の高速道路に乗れば割引になりますが、翌日の11日になって高速道路入ってしまうと平日と同じ料金になってしまいます。

私はあえて人でごった返す時期に車で出かけるなら近場でと思っていますので、高速道路は利用しないと思いますが、ケース的に悲惨なのが金曜の夜に出て、なまじ休日割引があることを知っているために、時間的に金曜日の深夜に東京・大阪近郊区間以外の高速道路に乗れるにも関わらず、土曜日の午前0時になるまで待って高速道路に乗って長距離を走ってしまう場合です。

そうなると3割引きだと思って走っていても、高速道路を降りる際には通常料金を払う羽目になるのですから、現地に着いた時点でどっと疲れが出るようなことも起こりそうです。特に今年は関東から東北地方におられる方々は台風の影響で車で出掛ける場合には出発を自粛されていた方もかなりいると思われますので、もし気付いた方は車でのお出掛けには注意をして下さい。

なお、ETCの休日割引については常に決まっているわけではなく、定期的に数ヶ月先までの休日割引対象日が発表になるようです。

https://www.driveplaza.com/traffic/tolls_etc/etc_dis_weekend/calender.html

リンク先のカレンダーは2018年の11月までしかありません。高速道路会社にとっては、渋滞を減らすためとは言いつつも、多くの車が集中する日に割引料金でなく通常料金が取れればかなり会社にとっての儲けが増えますので、年末年始にも同じように土日が年末年始にかかる時に休日割引を行なわない可能性もあります。最近はガソリンの価格も上がっていることもあり、あえて車でのお出掛けを減らす傾向というものがあるのかも知れませんが、今回のお盆の高速道路混雑の状況がどうなるのかということを観察しつつ、このままお盆と年末年始の休日割引除外の土曜日曜が定着してしまうのかということを、冷静に見て行く必要があるのではないかと思います。

なお、この休日割引の適用を受けない高速道路もあります。「安房峠道路」「広島呉道路」については8月11日と12日が休日割引の適用日となりますので、実際に出掛ける場合には高速道路会社のアプリを使って運賃計算を行なうなど、事前に十分料金を確認して出発するようにしましょう。


駐車場が足りないお盆の中部国際空港

5月の終わりから6月にかけて静岡から沖縄まで行くために地元の富士山静岡空港ではなく愛知県常滑市の中部国際空港を利用しました。その時にはゴールデンウィークでもない時期だったのでそれほど混雑は感じませんでしたが、一つの不安要素を抱えていました。それが、車を空港近辺の駐車場に停められるのかということでした。

現在の中部国際空港は昨年春に確保されていた駐車場の収容台数約11,000台分があったものの、その敷地に建つ新ターミナルの建設工事で閉鎖された分があるので、毎年のピークの利用台数を下回る8,100台分しか駐車場が用意されていないという事なのです。

私は空港が運営する駐車場には停めず、空港のすぐ前にあるビジネスホテルの東横インが運営する駐車場に停めたのですが、空港の駐車場は事前予約が可能なので、空港を使うことが決まった時点で予約すればいいのですが、東横インの駐車場については予約が効かず、先着順になっているので、駐車場が空いているかは実際に行ってみなければわからないという状況でした。ただ、混雑する時期ではなかったため無事に駐車して東横イン宿泊者の特典である入庫から240時間利用料が無料ということで、3泊4日の沖縄旅行に車を使ってもホテルの宿泊代のみの負担で済みました。ちなみに、私がその時に利用したスカイマークでは、往復をスカイマークで利用すると、空港の駐車場の1日分のチケットをプレゼントするというキャンペーンをやっていまして、もし東横インの駐車場に入れなかった場合はこのキャンペーンを利用して多少は駐車料金を抑えることはできました。

ただ、これからのお盆から夏休みの季節に中部国際空港から飛行機に乗る方で事前に何も対策をしないで車で行こうとしている方は注意した方がいいでしょう。先に紹介した空港の運営する駐車場の予約ができるサイトが有るのですが、8月8日現在同日から翌月の9月1日(土)まで全て「満車」になってしまっています。もちろん旅行から帰ってくる方が車を出す可能性もあるので車で行っても停められるかも知れませんが、同じ日に飛行機に乗る人が多ければ多いほど車は駐車場に向かいますので、お盆のシーズンは入庫するまで時間がかなりかかる可能性があります。

ちなみに、私が使った東横インの駐車場は空港の運営する駐車場より料金が安く(一日1,000円)、紹介したようにホテル宿泊者には240時間分の無料利用で提供していることもあり、先に東横インの駐車場が埋まる可能性があります。運良くホテルが取れた方でも、チェックイン時間の前に行けば停められるのではないかと思って行くと、状況によっては全く入庫ができないということも考えられますので、とりあえずは予約はできないものの、ホテルの方に当日の状況を聞いてから車で行くか車を諦めるかを考えた方がいいと思います。

そういった事がわかっている方はすでに航空券と同時に駐車場まで抑えてあるのだろうと思いますので、よほど車でないとだめな方を除いて車以外の交通機関で出掛け、荷物を車から降ろしたり運んだりするのが面倒だというのなら、先に荷物だけでも旅行先の滞在予定のホテルに直送するなどして、ほぼ手ぶらで行くことをおすすめします。

新ターミナルの工事が終われば立体駐車場の利用や他の施設の駐車場を使用するなどして約10,400台という現在より2,300台分の駐車場が増える見込みだそうですが、ターミナルの完成予定が来年度上期ということで、まだ現状のような駐車場が足りない状況が続くようです。今となっては駐車場の予約はできないので、もし奇跡的に夏休みの中部国際空港発の航空券が取れた場合は、車を使わずに行く方法についても考えるべきでしょう。


いきなりの「サマータイム」構想は実現するのか?

過去からさんざん話題には上がっていた「サマータイム」について、東京オリンピックとのからみで日本政府の中で実施が検討されているというニュースがオリンピック2年前の今になって報道されています。昼が長い夏の時期に時間をずらすことによって、明るいうちに活動することができればエネルギー消費量が落ちるのではないかと言われているサマータイムですが、今回はオリンピックとからめて実施することが目的のようなところもあるようです。

直接的にはもし本当に日本でオリンピックの年にサマータイムが実施されたら、午前7時スタートとされているマラソンのスタートが実際には午前5時からということになります。ただ、日本の陸連からするとそもそも今までサマータイム導入を前提で練習をしてきたわけでもないでしょうし、川内優輝選手のように、東京オリンピックのマラソンが酷暑の中の脱落者が多数出るサバイバルレースになることを見越して虎視眈々と狙っているような選手の志を無にしてしまい、結果的に日本選手の活躍を期待できなくなる面もあります。ただ、各選手が安全に力を発揮できる環境を整えることは開催国としてはフェアな行為として評価されるところはあるでしょう。

だとしたら、単にマラソンを午前5時スタートということに先日決めれば良かったと思うのですが、急にこのような奇策を打ち出すところに、国内外のスポンサーの意向に逆らってまで意見を出したり運営上の時間を動かすことができない日本の立場の弱さというものもうかがえたりするのです。

しかし、そうした思惑とは別に、日本国内で生活する身からするとたった2週間のオリンピックのために膨大な費用と人々の協力をしてサマータイムを実現させても、オリンピック後にはまたサマータイムなしの夏になるというのなら、あえてサマータイムを実施する意義があるのかということは色んなところからの意見として出てくるのではないかと思います。

労働問題において、テレビでは一般的な朝9時から5時までの仕事の人をモデルケースにしていますが、そのテレビの朝番組をやっている人などは例えば今までも午前2時起きで早朝からテレビカメラの前に立っているような人はサマータイムには下手をしたら前日の深夜から起き出して仕事に出るということになってしまいます。

個人的には日の出前後のまだ涼しい時間に、早起きして仕事や学校の前に何かを行なおうとしている人にとっては、通常の時間が前倒しになることによっていわゆる「朝活」の時間が減ってしまうという状況になりそうで、それが残念です。それと、サマータイムが始まる時と終わる時にどのように朝起きる時や夜寝る時の時間を調整していくかが、全くそういった経験がないので不安もあります。

ニュースによると政府筋ではそこまでサマータイム導入に積極的でないような感じで官房長官がスピーチしたそうなので、また構想だけで実施されない可能性も高いとは思います。しかしとにかく今年の暑さというのは大変だったので仕事を涼しいうちに片付けてしまおうという意図でサマータイムを実施するなら、同時に長めの昼休みを取り昼寝タイムにするぐらいでないときついですね。果たして今の日本で、昼休み2時間を許容してくれるだけの雰囲気がこれから出てくるのか、もしそんな社会に夏の間だけでもなるなら、それはそれで面白い気もします。


テレビで紹介されたバス路線が使えなくなる?

2018年の年度末(2019年3月末)で廃止されるのではないかとこのブログで紹介していたのに清水港~土肥港を結ぶ「駿河湾フェリー」の存在がありました。ただ、かつては海上を結ぶ県道としても親しまれたものだけに大きな反響を呼び、現在はまだ県をリーダーにした継続を目論むプロジェクトチームが発足しています。

そんな同じ時期に、静岡県ではもう一つ、ひっそりと変わろうとしている地方交通の流れがあります。たまたまテレビを見ていたらテレビ朝日系のゴールデンタイムで「秘境路線バス旅」として、サンドウィッチマンのお二人とゲストがサイコロを振って、出た目の停留所にある飲食店を探して進むというテレビの企画に大井川鉄道の千頭駅から寸又峡温泉を結ぶ路線が紹介されていました。

寸又峡温泉と聞くと、年配の方はあまりいい印象はないかも知れませんが、現在はアルカリ泉の「美女づくりの湯」として有名で、温泉から歩いて行ける距離にテレビでも紹介された「夢の吊り橋」があり、首都圏から車を使わなくても安く早く行ける温泉として通年にわたって魅力がある温泉だと思います。18きっぷのシーズンなら、金谷駅までは関東からも関西からも安く行きやすく、金谷駅から大井川鉄道に乗りかえ、古い私鉄の車両や蒸気機関車に乗って千頭駅まで行き、そこから寸又峡温泉行きのバスに乗れば、一気に温泉まで到着します。様々な乗り物に乗って行く途中も十分に楽しめる路線です。

ただ、今回テレビに出たバスはシーズン以外には赤字を常に出しているらしく、先日の報道では2019年3月をもって通年の運行を終了すると発表されました。これは、寸又峡温泉の関係者だけでなく今回紹介された途中の停留所や駅周辺で営業し、今回のテレビで紹介された飲食店や日帰り温泉、民宿にとっては相当の痛手になるでしょう。もっとも運行する大井川鉄道自体が本業の鉄道事業が大変で、「機関車トーマス」を走らせていることで多くの売上げは上がっているものの、トーマスの走行には権利関係もからみ、来年以降も走るかどうかははっきりとはわからない状況です。そんな中とても今走っているバス(狭い道を走るため普通のバスより長差が短い特別製なのだそう)を維持することができないというのが正直なところだろうとは思います。

シーズンがいつからいつまでなのかという事ははっきりとどの新聞にも書いてありませんでしたが、夏のシーズンだけということになると綺麗な秋の紅葉を見に行く時にはどうするのかとか、春の桜のシーズンはどうかとか気になります。宿泊とセットなら宿でも送迎バスを持っているところでは千頭駅まで迎えに来てくれるとは思いますが、日帰りでの観光を考えている場合は、人数がまとまればジャンボタクシーに乗り合わせて行くにしても帰りのタイムテーブルはタクシーの都合に合わせるようになってしまうので、現地まで車で行くしかなくなってきます。

レンタカーやカーシェアリングを使うという場合でも、誰かが運転をしなければならず、一部の区間ではすれ違いができず、状況と混雑具合によっては延々と後退しなければならないというドライバーにとってはなかなか大変な山道なので、できれば運転したくないなという人も少なくないと思います。仕方がないこととは言え、全国でこれに類する事が次々に起こっているということになると、車を使って観光している身としても、たどり着いた所にはゴーストタウンが残っているだけだったという風にあと数十年もすると今後の日本がなっている可能性があります。

どちらにしても、過疎と観光の問題について何らかの方向性を示してもらわないと、都市でも山村でもどうして生きていくのかという問題がいつまで経っても解決しないように思います。山の奥にある観光地はことごとく大手のリゾート会社が経営するような施設だけになり、そこには人々の生きる集落はないという方向性も十分にありだとは思いますが、その場所も何かのきっかけで人が来なくなったら民間企業ではその場から撤退するしかありません。

こんなニュースを聞くと、もし大井川上流で今よりさらに人口が減り、そこで大雨が降った場合、手入れされない森林がその時に増えていたら下流に生きている人たちにどんな影響を及ぼすのかも気になったりします。「国破れて山河あり」という言葉が、「山河消えて国破る」という事にならないように、都市と地方との関係についても考えていく必要があるのではないかとしみじみ思います。


Googleの中国再進出は本当にあるのか

私達が日ごろ使っているインターネットのサービスというのは、海外に行ってどうなるかということを考えることは、特に海外旅行の経験がない人にとっては難しいものです。世界には様々な国がありますが、お隣の中国へ私達が行くことになった場合、多くのサービスが使えなくなることを覚悟して出掛けなければならないでしょう。

そんな中、まだ本決まりなのかどうかはわかりませんが、Googleが中国に再上陸するのではないか? というニュースが出てきています。当然中国では政府の意向に反するサイトや発言はことごとく当局に検閲された上でネットが形成されているという現状があるので、Googleが中国でサービスを始めるなら、そうした中国当局の意向に忖度する形で検索サービスを始めとする自社のサービスを行なわなければならないということはあるでしょう。

それでもGmailやGoogleMap、YouTubeやGoogle Drive(Googleフォトも含む)サービスが海外からやってきた人が中国でも使えるようになると、それはそれで便利です。

そしてもちろん、Googleの方としても膨大な人口のある中国で事業を再開させることができれば、広告などの収入でかなり収益が上がるのではないかと見込めます。これは逆に米国のリベラル勢力の方から、中国当局に加担するような形で利益を上げるのは如何なものか? という意見なり、自由な言論を守れない方向にGoogleが進むのを良しとしない人々からの反発も予想されるのですんなりとは行かないところはあるでしょう。さらに先日入ってきたニュースでは、Google社内からも中国向けの検索システムを開発する事について相当の反発の声が出ているような話も聞きます。

ただ、中国の方でも今のまま全ての世界標準のサービスを国内では使わせず、自国オンリーのサービスだけでネット上の処理を行ない続けることというのは、将来日本が陥ったようなガラパゴス化を招く可能性もあります。世界の最先端から取り残されるということになると、それはそのまま国力の低下につながります。また、中国当局の意に沿った検索システムを中国で使わせることからGoogleの各種サービスも中国で使えるようにすることで、中国当局の固く閉ざされた扉にヒビが入る可能性もあるのではないかと考えることもできます。

現在の中国当局のやり方というのは頑なで、一切の譲歩はせずに民主化の実現を阻むような事をインターネットの世界でも行なっているわけですが、自国で作ったサービスよりGoogleのサービスの方が明らかに優れているということになった場合、あくまで愛国主義を貫いて中国独自のサービスを使い続けて便利さを捨てるのか? という事も考えてみたくなります。

短いスパンで考えれば今回のGoogleの中国再参入というのはGoogleにとってはあまり評価されないと思うのですが、何しろ中国の体制というのは盤石で、簡単に革命を起こして体制を変革するなんてことはできない状況になっているだけに、中国の民主化を目指すなら長いスパンで物事を考えることも一つの可能性としてはあるのではないかと思うのですが。もちろん、Googleにそうした深い考えがあってあえて中国に各種サービスを提供しようと思っているならという話ではあります。


ドライブレコーダーはいつまで「外付け」なのか?

昨日は日中を自宅で過ごすのも大変だと思い、車で出掛けたのですが連日の酷暑の影響かも知れませんが、なかなか車のえあこんが効かないようなことになってしまいました。いつもはスマホやタブレットをカーナビ代わりにしているのですが、昨日は直接日光に当てているわけではないのに、車内がエアコンで冷えないためかすぐにスマホ自体が熱を持つような感じになってしまいました。

今年の夏は特別だとは言いますが、スマホを車内に入れて音楽再生やカーナビとして使う場合、今後はエアコンの吹き出し口にスマホをセットできるようなスタンドも用意しておくべきだと思いました。

ただ、カーナビならそれでもいいのですが、なかなか車内の熱の影響から逃れられない場所にしか設置できないものがあります。それが、いざという時の記録として役立つドライブレコーダーなのです。

この夏の暑さで、外付けタイプの電子機器はのきなみそのあまりの車内の暑さに動作を止めてしまう可能性があるのですが、例えば車を停めている時に車内に入ってくる日光を遮るためのサンシェードを使っても、ドライブレコーダーを熱から守ることは難しいでしょう。というのも、ドライブレコーダーの中には停車中も動作をしていて、車にいたずらを仕掛ける輩や、当て逃げをした車の決定的瞬間を動画に収めることができるものもあるわけで、そのカメラの目を覆ってしまうことはなかなか難しいでしょう。さらに過去にあった車に外付けしたモニターを熱から守るためのカバーのようなものを付けるという方法もあるのかもしれませんが、逆にそのカバーのおかげで熱がこもってしまわないかが心配になります。

そもそも、車に乗っていて主には前方の様子を録画するドライブレコーダーの有効性が言われていますが、前方だけを録画していても、最近問題になっている「あおり運転」を後ろや左右の車線から行なわれた場合、なかなかその行為の決定的瞬間を捉えることができません。今の自動車はセンサーを付けて急な人の飛び出しを回避したり、ギアを間違えて本来行っては行けない方向に急発進してしまうことを避ける自動ブレーキのような装備が標準で付くことが多いですが、なぜか前だけでもドライブレコーダーを標準で付けた車というのは出てこないのが残念です。

というのも、後付けの純正でないドライブレコーダーの場合はどうしても車内に設置すると最初に書いたように車内の暑さから急に動作しなくなったり故障することが考えられるのですが、設計段階から車の前後左右にカメラを置き、それをコンソールで集中管理できるような純正ドライブレコーダーがあれば、本体が車内で露出されるようなことがなくなり、暑さにも強いドライブレコーダーが作れるのではないかと思います。

どの装備を優先するかというのは議論のあるところであると思いますが、事故の際の言った言わないの争いや、盗難やいたずらなどの犯人の特定のためには、車を停めている時でも少ない電力で前後左右で録画を続けることのできるドライブレコーダーを標準搭載した車というのはかなりドライバーから求められている車ではないかと思うのです。

車中泊をする場合でも、外から不審者が近づいてきたのを車載カメラで捉えたら、設定でアラームを鳴らしたり、スマホに警戒情報を送るようなことができれば、車中泊をする際の安全対策にもなります。もしそうした機能を実現する場合にネット接続が必要になる場合は、メーカーに指定された通信サービスの加入が必須ではなくMVNOの格安SIMでも利用できるようにして欲しいですが、まずはそうしたドライブレコーダーがメーカーで最初から用意された車が一般化することが望まれるのではないでしょうか。


機会があれば何でも経験しておこう

アマゾンプライムビデオで「シン・ゴジラ」が配信されたので改めて見ることができました。この映画自体は映画館まで見に行ったのですが、当時疲れていて少し寝てしまったので(^^;)一部見ていない箇所があったので、改めて全てを通しで見られて良かったです。

さすがにゴジラが目前に現われるような事象は考えられないとは思いますが、今後生きていく中で突拍子もない災害に襲われる可能性というのは0ではないことを再認識しました。しかし、実際にそんに状況に陥った際に、私たちは冷静になって確実な避難ができるでしょうか。それで思い出したのが先日受けた健康診断の時のことでした。

健康診断はそれこそピンからキリまであり、お金を掛ければ掛けるだけ精密に見ていただけるわけですが、その中にはかなりの苦痛を伴うものもあります。今年は昨年もやった胃カメラを勧められ、ちょっと迷いましたが自分の体に何か変なものがあるのをそのままにしておくのもいやだったので、意を決してやることにしました。

今の胃カメラは口からではく鼻から入れるので以前よりは違和感なく検査できるとは言いますが、異物を体の中に入れる事については同じです。検査前には鼻の穴から麻酔をかけ、それから内視鏡を挿入するのですが、立ち合いの看護師さんは内視鏡の違和感によるゲップは出さないでくれとかなり大変な事を言います。私自身は昨年もやっているので慣れているはずだったのですが、内視鏡の体内進入による強烈な違和感というのは何回やっても相当なストレスが掛かります。

その時に検査をされている医師から常に言われたのは、「落ち着くために常に深呼吸をして」でした。確かに余計なことを考えずに呼吸することに集中し、自分自身を客観化するような感じでできるだけ平静を保とうとしたことで、何とか検査に影響を与えることなく終了することができました。

直後に医師からの所見を聞くことができましたが、大きな問題はなく一安心するとともに、こうした一般生活を行なっている中ではなかなか経験することができず、さらに一定期間ごとに行なうことが単に健康維持のためだけでなく自分自身の危機回避能力を上げるという点においても大切である事が今回改めてわかった次第です。

とは言え、もし実際に自分がとんでもない災害や事故を目の前にして常に冷静でいられるかはわかりませんが、びっくりしたり緊張の場所に遭遇した場合には、何しろ冷静になるために深呼吸して心を落ち着けることが大切であることは疑うべくもない事です。パニックを起こせば普通に逃げられる状況でも逃げられなくなる可能性も考えられる中、自分で自分を守るためには何があっても頭は冷静にいられるようなシミュレーションの一つとしても、私の場合は健康診断でしたが(^^;)、様々なアトラクションに挑戦してみて、その中で自分を落ち着かせる方法をシミュレーションしてみるのもいいのではないでしょうか。

個人的にはバンジージャンプを行なえるだけの勇気はありませんが、大きな岩の上から川に飛び込むようなレジャーも最近ではあるので、例えばビル火災で地面にクッションが敷かれている下に飛び降りることができるかということを考えた場合、人生の中で初めて行なわなければならない状況でやるよりも、事前に高所から飛び込んだ経験のあるなしでもだいぶ状況は変わってくると思われます。

そう考えるとこの夏の様々なレジャーも、安全に配慮して行なうアトラクションであってもそれなりに自分の経験として積み重ねられるものであると思います。無理をして大変なものにばかりトライする事もないと思いますが、何事もやろうと思った後の最初の一歩を踏み出す勇気がいざという時にも役立つのではないかという風に考えてみると、また一つ違った楽しさというのが出てくるのではないでしょうか。


やいづ黒潮温泉 ようやく復旧か

このブログでも何回も紹介させていただいた静岡県焼津市の天然温泉「やいづ黒潮温泉」の出なくなった源泉井戸ですが、源泉井戸「高草1号井」の修繕工事が8月1日までに終了し、この井戸から市内の温泉に約2ヶ月半ぶりに温泉が供給されることが地元紙のニュースにより明らかになりました。

地元紙によると、点検などを経て速ければ翌週の8月6日から供給を開始する予定だと言うことです。故障の内容は、温泉を引くためのパイプに亀裂が入ってしまったことなのだそうですが、今回はそのパイプより小さい口径のパイプを入れて二重構造にし、漏れを防ぐことができたとのことです。これで、今までせっかく焼津駅前にある足湯にお湯がなかったのが、週明けから利用できるようになりそうです。

やいづ黒潮温泉の今後のことを考えると、なぜパイプに亀裂が入ったのかということも気がかりですし、同じような故障が合った場合に備えて、なにかしらの対策は打てないのかという気もします。ただこれは焼津市だけの問題ではないでしょう。

井戸から汲み上げて温泉を集中管理するような形を取っている温泉の場合、源泉に何らかの不具合が起こって温泉がくみ出せなくなったら、温泉地としての集客能力にも影響が出ます。常に複数の源泉を確保し、どちらかが使えなくてもすぐにもう一方に切り替えることのできるような非常時における対応について考えておかねばならないでしょうし、今回焼津市が温泉施設に対して行った「泉質の似た熱海温泉を車で運んで供給する」といった、近隣の温泉地との共同でのリスク回避のための協力体制をすぐに発動するという温泉地同士の提携準備も大切になるのではないかと思うこともあります。

あと、温泉で思うのは最近とみに増えてきた地震や小規模な火山噴火の影響によって今まで沸いていた温泉の源泉から温泉が出なくなってしまう場合にどうするかということも考えておいた方がいいのではないかと思います。

過去には箱根の火山活動が活発化した時に、周辺の箱根温泉の源泉の中で大涌谷での温泉の量が少なくなったという話もありました。その時は、温泉供給施設内が立入禁止区域になってしまったので、原因追求が火山活動が激しいうちはできなかったという事情がありました。たとえそれが一時的であっても、温泉がないならその旨を告知しつつ、代替えでの供給が可能なようにスクランブル体制をとっていないと、今回のような夏休みのお客さんが集まる時期に温泉が使えないという焼津市のようなある意味最悪の状況は避けられるのではないかという気がします。

そういう意味で言うと、自然現象や機器の故障で温泉が出なくなるのはあるいみ仕方がないような気がしますが、こちら静岡県の話で言うと、静岡県は通過するだけのJR東海が工事しているリニアモーターカーのトンネル工事によって、静岡や山梨、長野の山の温泉がどうなってしまうかということについて、あまりそうした内容の話が聞かれないのが心配です。もちろん温泉の源泉に通じる箇所は避けて工事を行っているとは思いますが、温泉というのは世界に誇る日本の観光資源であり、お金をいくら出しても出なくなった温泉を再び同じように同じ成分のものを出すことはできないでしょう。工事の進捗とともに温泉が出なくなったことがニュースになるようなことは実際に起きないことを祈っています。


災害の記憶を留めるためのモニュメント

私が東北地方へ車で出掛けたのは、今から5年前の2013年5月でした。東日本大震災から2年という月日が過ぎていましたが、まだ津波の恐ろしさを感じさせるような場所は随所に残っていて、さらに思ったのは写真に写らずビデオを見ても感じることのない「匂い」がしました。それは、多くの人が被災した象徴的な場所で、そこでは多くのお供えやお線香がたかれていて、私が感じたのはそのお線香の匂いだったということを思い出します。

震災から約7年という時間の経過の中、そこで暮らす人々の生活も徐々に変わっていき、まず大切なのはその場所に生きる人達が安心して生活できる街づくりになってくるのではないかと思います。5年前に東北を訪れた中で一番印象深かったのは岩手県の陸前高田市でしたが、そこではまだ「奇跡の一本松」はまだそのまま立っていましたが、もう一つ印象的だったのが、津波に耐えてそのままの姿で立っていたセルフスタンドの看板でした。

当時は一本松のインパクトがかなり大きかったためそこまで注目されることはなかったと思いますが、このスタンドでは同じ場所で営業を続けていて、当時の津波の高さをこの看板で知ることができたり、多少のへこみはあったものの倒れることなく存在していることは話題になり、さらに当時の津波の高さを看板に表示するなどして今でも残る数少ない災害遺産としての存在感は抜群でした。

そんな看板ですが、スタンド自体が現在の場所がかさ上げされることによって移転を余儀なくされたということで、7月31日に撤去されたという事がニュースになっていました。新聞に掲載されていた看板の写真を添付しますが、実際に現地に入られた方はあの看板かとおわかりのことと思います。

普通、こうした建造物はいったん撤去されたらそのままになってしまうのですが、この看板については震災の物凄さを伝えるためにスタンドを運営する企業が新しく移転した場所に改めて建てられるということです。ただ、前と同じ高さの約15メートルではなく、その半分くらいの高さになるということです。

このニュースを聞いて思い出したのが、私が陸前高田に訪れた時に仮店舗で営業していた喫茶店の方が、仮店舗での営業は昨年から今年にかけてで営業を終了し移転する必要があると言っていたことでした。恐らく看板のスタンドも同じ理由で現地で営業ができなくなったのだろうと思いますが、震災から7年、仮店舗でも営業していたお店は少なからずあったように記憶していますが、そうしたお店は無事に営業を続けられるのかという事が気になります。大手のチェーン店なら何とか資金的に移転する費用は出るでしょうが、個人営業のお店はなかなかそうは行きません。私が過去に訪れたお店では広く寄付を募ってお店の建設資金を集めているそうです。

日本全国で多くの災害が起こっている中、つい私たちは過去の大きな天災の事を忘れてしまいがちになりますが、まだまだどこの地域でも災害の影響で苦しんでいる人がいるということを改めて考えさせられた今回のニュースでした。できれば陸前高田を含む東北地方には再訪したいと思っているのですが、なかなか出掛けられないのが辛いです。