昨日のニュースで、首相が「電気料金については、消費者向けに幅広く利用できるポイントを付与する制度を作る」とし、家庭での電気使用(節約した)量に応じてポイント還元をする考えを明らかにしました。果たしてどんなものになるのかわからないながらも、ニュースを詳しく報じているサイトなどを見ていたら、2022年7月から大手の電力会社が「節電ポイント」なるものを始めるという話があるのがわかりました。
先行して節電ポイントの取引みを始めている電力会社では、スマートフォンアプリの通知機能を使って、電力の逼迫が予想される際にアプリにその旨を通知し、実際のピーク時の使用量に応じてポイントが付くようなものなのだそうです。現在私が加入している電力会社でも毎月の利用料金だけでなくアンケートに答えるとポイントがたまり、そのポイントを電気料金に充当できる会員サービスを行なっていますが、個人的にはこうした節電ポイントについても、電気料金の支払いに使えるだけで十分だとは思うのですが、大事な事は、こうしたサービスはポイント会員になるために申請して、パソコンの場合はネットから会員サイトへの登録、スマホの場合はアプリの導入が必要になるということです。
このあたりはマイナンバーカードを作って様々な登録をすることによるマイナポイントのプレゼントとかぶるところがあるのですが、今後政府が国民に何かを与えるような政策を行なう場合は、パソコンやスマホを使っての登録や申込みが必須になるということだけは確かなようです。個人的には電力会社の方で電力消費のピーク時に明らかに電力消費を抑えている契約者については、その分の電気料金を値引くシステムが(非ポイント会員限定のサービスだとしても)必要ではないかと思えます。
すでにスマートフォンの扱いに慣れていて、ゲーム気分でポイントを貯められるなら、私も現在行なっている「ポイ活」につながる部分があり、そこまで悲惨な感じはしないものの、やはり普通に使っていたものを我慢するというのは全て良い事ではないと思います。しかし、今後は節電すると汎用ポイントに変わるということになると、逆に無理に節電をしようとして人々の生活に影響が出るのではないかと、そんなことも気になったりしますね。
2022年の夏も相当に暑くなるようですし、恐らく自宅に居る間じゅうずっとエアコンを付け続けていないととても生活できないような状況になることも考えられます。もしそんな時に「節電のお願い」がアプリ通知から届いたらどうすればいいのでしょう。私の場合は、自宅にいる必要がなく、感染症問題について、外に出ても大丈夫な状況であれば、クーラーの効いた外の施設に逃げるような事を考えますが、そうでなければエアコンを付けたままで家の電力を使わない方法(エアコンの設定温度を上げた状態で扇風機を回すなど)を考えますが、もしそれで我慢できない場合には節電は諦めます。どのくらい「節電ポイント」がもらえるのかわかりませんが、それで体調を崩したり、生命の危険が出るようでは本末転倒です。
生活が大変だと思っている家庭の多くは、すでに節電についても何らかの対策のもとに無駄な電気消費量を抑えるような努力はしていると思います。となると、今回の「節電ポイント」で一番得をするのは、今まで無頓着に電気を使っていた、現在の電気料金値上げにも家計への影響のないご家庭なのではないかという気もしますが、ポイ活の経験から、塵も積もれば山となり、ポイントが貯まればそれなりに使うことのできる分がたまっていくというのも事実であるので、「節電ポイント」の詳細がわかりましたら、その対策についても具体的に考えていこうと思っています。