スマートフォン」カテゴリーアーカイブ

私が手に入れたスマートフォンや話題の新製品について、その内容をレポートします。

デジカメが売れない時代のスマホのカメラの進化は?

デジタルカメラの売上が毎年落ち込んでいることがニュースになっていました。まあ今さらではと言った話題ではあるのですが、そのニュースによるとデジカメの売上のピークは2010年だったそうで、現在のデジカメ市場はもはやかつての勢いなく、私の近辺でもデジカメを買ったという話は聞きません。

当然ながらそうした事になってしまった背景には、スマホに付いているカメラの進化とともに、それだけスマホが多くの人に普及した事があると言えるわけですが、果たしてそれでいいのかという風にはつい考えてしまいます。というのも、一昨日皇位継承の行事として「祝賀御列の儀」(パレード)がテレビ中継されていましたが、そこにはスマホを構えてパレードの様子や新しい天皇皇后両陛下のお姿をとらえようとする人であふれていました。もちろん、スマホを通してでもしっかりとお二人のお姿を写真に収められた方もいたとは思いますが、パレードを見た場所によっては満足が行くような結果にはならなかったのではないかと思います。となると、果たしてどれだけの人がスマホのカメラで満足しているのかという風に考えてしまうのです。

基本的にスマホのカメラの場合(複数レンズのない単焦点のものが多いのでそうしたスマホを念頭に置いて説明します)、風景を中心に撮ったり、食事の際のメニューを撮るにはいいと思いますが、遠くにあるものを写す場合、対象を大きくするためには単焦点のレンズでは小さくしか写らない場合は、その対象にできるだけ近づかなければなりません。周りに誰もいなければ極限まで近づいて撮影することができますが、パレードやスポーツ観戦のように、自分の立ち位置が決まっていてそこから動けない場合はもはやお手上げになってしまいます。そうした場合に威力を発揮するのが画角の違うレンズや広範囲で使えるズームレンズを使うことです。

プロのカメラマンやテレビカメラにはレンズを交換できるので、相当離れていてもレンズ次第で対象のアップショットがとらえられるわけですが、スマホの場合はそうはいきません。本来、そうした状況を補うものとしてデジカメが使われるわけですが、パレードでスマホを構えている多くの人は、実際に遠くにあるものにスマホを向けた時にスマホカメラの限界を感じるわけです。まだデジカメが売れていた頃には、実売2万から3万円くらいで広角から望遠までをカバーするタイプのコンパクトデジカメも売られていて、スマホとの使い分けをするような考えで購入する人もあったと思うのですが、現在ではもうこうしたタイプのデジカメはありません。それなりのデジカメを購入するとなるとやはり新品で10万円以上にもなってしまうので、それならあまり使う機会もないしスマホのカメラでいいかということになってしまうでしょう。

どちらにしても今後マニアやプロのサブカメラという形で作られた高額なデジカメが大ヒットすることは考えにくく、最初に紹介したデジカメの売上がどんどん下がっていくというのも当り前の話であると言えるわけです。

これは昔からカメラを使って写真を撮っていた方にとっては寂しい話だと思います。しかし、企業としても売れないものを作ってもしょうがないわけですし、今後に向けての可能性という点で言えば、カメラメーカーが積極的にスマホのカメラへの技術を提供し、かつてのコンパクトデジカメのような性能があるスマホが普通になっていくことではないかと思います。その場合、デジカメと違って長く一つの機種を使うというよりも数年で買い換えということを前提にしていくと思うので、いかに抑えた価格でカメラの性能を上げる気がスマホメーカーにあるのかというところが問題になってきます。

現在も背面にレンズを3つ付けて光学ズームの機能も備えたスマホがありますが、そうした機能が付いたものは高級機に分類されるので、今後のニーズの変化によって複数レンズが搭載されたスマホが一般的になっていけば、極端に望遠撮影を必要としない限りはスマホで十分になるような気もします。どうしてもスマホ以上の写真を撮りたければレンズ交換式のデジカメに行くというような住み分けがはっきりするので、こういう形で進化していってくれればユーザー的には嬉しいですね。

ただ、もう一つの観点からスマホのカメラを見ていくと、単純にスマホのカメラの性能が上がるということは、日常的に私達が見ているテレビのニュースで「視聴者提供」という形でのスクープ映像が流されるかと思いますが、この種の映像が高画質化されるようになるわけで、社会の中でスマホの画質向上というものは今後も求められるものだと思います。通信方式が5Gになり、画像の大きさや動画のサイズを気にしなくても気軽にアップできるようになれば、ネットで見ることのできるデジタルアーカイブスの質も上がります。今後ネットにアップされる写真や動画の画質を上げていく試みの一つとして、スマホの画質向上についていろんなところから要望が上がっていくといいなと思います。


MVNOの「スマホセール」はユーザーにとって良いのか

このまま行くと今年の10月には消費税率が10%に上がるということで、実は掛け込みのセールを狙って様々なものについて購入計画を立てているのですが、意外と安く買えないものの筆頭がスマートフォンだったりします。もちろん、今入っている自分の回線を違うキャリア系の回線に変えることで安く買えることもあるのですが、かなり前からMVNOの行なうスマホセールやキャンペーンでは、スマホを割引価格で購入するには(月額負担を安くして分割で購入する場合も含めます)必ず「音声SIM」の契約が必要で、さらに電話かけ放題のオプションなどを付けるとさらに安くなるという、まさに過去に大手キャリアが行なってきたような条件付きのものが全てになっているのです。これでは、使い慣れたSIMを持っていて、SIMの差し替えで使いたいような人は全く恩恵を受けられません。

私がまだ使っている端末の中には、とあるMVNOでデータ専用の月額千円以下の契約でも古くなった端末を処分価格で購入することができた時代に買ったものがありますが、さすがにこれ以上音声端末を増やすつもりはなく、音声通話のかけ放題はすでにドコモのガラケーで実現できているので、ニーズ的には全く合わなくなります。当然、安くスマホを購入する場合には様々な条件があり、契約即解約というようなやり方では様々な手数料を加味すると必ずしも安くならないような感じになってしまいます。

すでに大手キャリアでは実質0円ではスマホを購入できないような形になりつつありますが、こうした事はMVNOにも及んでくることが予想されるので、これから行なわれるキャンペーンやセールでは、乗り換え先のMVNOでしばらく利用することが前提なら悪くない条件だとは思うのですが、セールが終われば通常価格に戻ることになります。そうなるとほぼメーカーの出す定価に沿った金額を分割で購入することで毎月の通信費用の負担増を抑えるようなビジネスモデルが一般化することになると、回線の解約料金はなくなったとしても、端末を購入する事を契約時にセットで行なってしまうと、結局24回払いや36回払いを完了しないうちはなかなか回線を移ることが難しくなってしまう可能性もあります。

個人的には回線との紐づけで端末を買わせるのではなく、MVNOでは当然でキャリアでも普通にSIMだけの契約が普通になり、端末はメーカーが家電店に売りに出したSIMフリーのものを買うようになるべきだと思います。当然最新の「話題のスマホ」は下手をしたら一台10万円以上という高額なものになってしまうかも知れませんが、機能を思いっ切りしぼった廉価版スマホが出てきたり、さらにモデルチェンジして一般販売を終了した機種がアウトレット品として安く買えたり、さらに中古市場が活性化し、使い方によっては十分使える古いスマホが手軽に買えるようになることで選択肢が生まれると思うのです。

現在のSIMフリースマホの価格を見てみると、普通の機能を持つもので5万前後、ASUSやHuaweiの安くてもそこそこ機能があるスマホでも2万から3万円というくらいの価格設定になっています。当然、機能の充実ぶりを見れば3万円や2万円でも安いと私自身も思えますが、家族3人分とか5人分のスマホ代金を出さなければならないような場合の事を考えると2万円でもなかなか出せないという方もいるのではないでしょうか。

今の世の中ではますますスマホのアプリ使えることが前提になったサービスが増えていて、全くスマホがない生活というものが考えにくくなっているような所もあります。個人的には政府はなぜ「通信料」を下げろという事ばかり大手キャリアに勧告し、スマホ代金を安くするような指導をしないのか不思議に思います。競争が大切だというなら、極端な話全てのスマホをSIMフリーにして回線サービスだけで勝負させ、端末はあらゆる販売チャネルで競わせて型落ちを安く提供させたり中古市場を広げることで、車のようにお金がある人もない人も、その人が使えるスマホを自分の懐の範囲で十分買えるような環境になる方がいいように思います。今後には回線の契約とは関係なく学生のお小遣いで十分買えるようなSIMフリー端末の出現を期待します。


ファーウェイはなぜ新しく「NM Card」なる規格を作ったのか

前週からアメリカのトランプ大統領が国賓として日本を訪問することになり、かなりの警備が行なわれたようですね。私は大統領来日前の木曜日に東京周辺に出掛けていたのですが、広場には警察官が立ち、駅のコインロッカーも利用できなくなっているところはあったものの駅のゴミ箱は使えたので、飲み終わったペットボトルの処理に困ることはありませんでしたが、東京に旅行した方や東京を生活の基盤にされている方は今週末から週明けにかけて、不便になったところもあったのではないかと思います。

今回の日本国政府のおもてなしの姿を見るにつけ、トランプ大統領を本気で怒らせたら、いかに国を代表する企業といえども、一気に潰されてしまうのではないかという恐怖を感じたのは私だけではないでしょう。それほど大統領が来日前に発表された中国のHuawei社への規制強化はものすごいプレッシャーであり、今後Huaweiがそのまま潰されてしまうのか、それともアメリカに対抗する何らかの策を持っているのか、今後の状況から全く目が離せなくなってきました。

実のところ、先日のブログでHuaweiのスマホが今まで利用していた基本ソフトのAndroid OSの提供を米グーグル社が停止するということがニュースになったことを書きましたが、その後、基本ソフトだけでなくiPhoneをのぞく他のスマホの標準になっているSDカードなどの規格を策定する規格団体のSDアソシエーションがHuaweiをメンバー企業から除籍するということが発表され、さらにスマホの通信には必須とも言えるWi-Fi規格を策定する規格団体のWi-Fi Allianceが、アメリカの大統領令を受けて「一時的に制限した」ことを表明したということがニュースになりました。

団体から離脱したからと言って両方のサービスが自社スマホで使えなくなるというわけではないのですが、自社製品のサポート面が一部できなくなり、さらに自社に有利なような規格に誘導するということは不可能になるため、Huaweiの他社と比較しての競争力は、このままでは落ちていくことは目に見えています。ここまでHuaweiを狙い撃ちにするというのは、現在テレビ東京系で流されているドラマ「スパイラル」で描かれる狙われた企業のような感じもするのですが(もちろん、企業の規模はとんでもなく違いますが(^^;))、それだけ米国は中国の動きを警戒し、絶対通信機器・ネットでの覇権を渡すまいとしてなりふり構わない行動をしてきているなと感じます。

ただ、こうしたニュースを読んで腑に落ちたのが、新しいHuaweiのスマホにmicroSDカードに変わって採用された「NM Card」がどんな経緯で登場してきたのかということでした。国の体制の違いにより、グローバル企業ではなくあくまでも中国共産党の意を汲んでの活動を余儀なくされるかも知れないHuaweiは、近い将来に自国と米国とが貿易に関する問題で揉めた場合、OSを含めたあらゆる米国産の技術を使えなくなるという場合を想定していたのではないかということです。

先日紹介した非米国産の「Kirin OS」についてももはやすぐにでも搭載スマホを出してきそうな勢いですし、本体以外に様々なデータを収納できるメモリカードをSDカードを採用しないスマホを出し、かと言って全てクラウドおよび本体メモリに保存するような仕様のiPhoneとも違うということになると、自社で独自の仕様を持ったカードを作るしかないと決断したのでしょう。

アマゾンのNM Cardの価格を見るとまだかなり高いですが、中国国内での利用を考えると今後多くのメーカーが社外品のNM Cardを出してくるようになれば、当然価格は安くできます。さらに、SDカード端子に接続を可能にするアダプタを出すだけで、完全にサポートされることはできないものの、何とか今までのカードリーダーも使えるようになるので、新たなメモリカードの勢力競争が行なわれていくことが予想されます。

恐らく日本の方はあえてNM Cardの方に乗る方は現在ではいないと思いますが、もし動画撮影でももたつかないような高速対応が安いカードでもそれなりにできるような変化が起こった場合、一部の人はSDカードから乗り換えるような事も考えられます。過去に起きたこうした記録メディアの覇権を争う企業間競争は、あくまで民間の企業の中での争いでしたが、今回の争いは米国と中国の国家の威信を賭けた争いになるため、負けた方の記録メディアが駆逐されるかというとそうではなく、中国を含む同盟国でのシェアは今後NM Card一色になることは間違いありません。そうなると、SDカード陣営は中国とその同盟国内でのシェアを無くしただけではなく、常にNM Cardよりも高性能な規格をSDカード側が作っていかないと、米国を含む同盟国のユーザーからNM Cardに乗り換えられる常なる危険を自ら生んでしまったということになり、このメモリカードに限っては米国は先走ってしまったのではないかと現時点では思わざるを得ません。

今後の覇権争いの中では当然、日本でもNM Cardを使うと中のデータが壊れたり、知らない間に中国にデータが渡ってしまうというまことしやかな話が流れることになるでしょう。しかし、メモリカード自体はネットに接続されていませんから、ネット環境がないところでデータのやり取りに使うだけなら耐久性の心配はあるものの、カードの中味を盗み見られる危険というものはネット接続を避けるようにすればSDカードと同じように保護できるのではないかという気がします。

とにかくどんな結果になっても、一般論として言うならば、自分を含めたユーザーとしては安全な上で安くて使いやすいものでさえあればどの規格になっても文句を言うすじあいのものではなく、今まで使ってきた規格も簡単に変えてしまうことも厭いません。ただ、正しい選択をユーザーにさせるために、どちらの陣営も間違った情報でユーザーを撹乱させるような手法で覇権を奪いに行くべきではないでしょう。もちろん今までの経緯を見ると、そうした可能性も否定できないため、センセーショナルなニュースが出ることになっても決して慌てず、騒動が落ち着いてからハード及びソフトの買い替えを検討する慎重さというものが必要になってくるのではないでしょうか。


スマホの中古市場とカメラ機能

先日、久しぶりに会った友人がスマホのカメラが調子が悪いというので別にコンパクトデジカメを持参してお散歩などする中での風景を撮っているという話になりましたが、これからコンパクトデジカメを購入しようと思った場合、どんな選択肢があるのだろうかとふと思ってしまいました。

旅行中にはデジカメを首からぶら下げた人を見掛けることはありますが、日常的にデジカメを持ち歩くということは自分の場合はほとんどなくなってしまいました。なぜなら、今あるスマホのカメラの方が常に持っていますし、防水機能が付いているものならちょっとした雨が降っている中でも安心して使えるからです。

というか、このブログで紹介している写真はほとんどスマホのカメラによる単焦点カメラで撮ったものです。遠くからズームを使って大きくしたい場合は最大の解像度で撮影した写真の一部を切り取ることで対応するしかないですが、このブログでアップしている写真のサイズはほぼ例外なく「640×480」というサイズに縮小して表示しているので、トリミングで細かいところまでピントが合っていれば、Web上で紹介するくらいなら問題ないとは思いますが、やはりもう少し簡単にズーミングして対象をはっきりさせた写真をということになると今のスマホのカメラでは物足りないという部分もあります。

しかしながら、スマホカメラによる撮影と直接ネットにアップできる利便性はスマホの方があるので、昔はお手頃な価格でそれなりの画質を楽しめたコンパクトデジカメがそれなりにあったのですが、今では新品では4万から5万くらい出さないとなかなか新品では購入できません。現在のコンパクトデジカメは高級化路線が進んでいまして、5万円どころか10万~20万円以上という価格帯のものが売れ筋になっていて、もはや一般ユーザーと言うよりも本格的なレンズ交換式カメラを持っているマニアのサブカメラとしての用途でのみ生き残っているという感じになってしまっています。

ちなみに、個人的な現状でのコンパクトデジカメのおすすめとしては、何と2012年に発表されたモデルが今でも現行機として売られている大型センサー搭載で画質がいいSONYのDSC-RX100(初代機)と、センサーの大きさこそ小さいですが、これも形を変えて同じ形のまま同じコンセプトのまま売られ続けている防水・防塵機能搭載で画質も良いOLYMPUSのTough TG-5がどちらも2019年現在4万円くらいで購入できるのですが、廉価版コンパクトデジカメの進化はDSC-RX100発売からこの7年間止まっているかのようで、恐らく今後についてもそこまで進歩するとも思えません。

さらなる高性能を同じくらいのコストで求めるなら、コンパクトさにこだわらなければ、評価の定まったレンズ交換式カメラとレンズの中古を手に入れれば、同じ4万~5万円の予算があれば十分に素晴らしい写真を撮れる環境になるのですが、そうなるとさらに気軽に旅に持って行けなくなるということで、スマホでの撮影の頻度が上がるということにもなりかねません。

現在の日本の状況ではコンパクトデジカメがバカ売れするような事は今後も考えにくく、スマホでの写真撮影に限界を感じ、それなりの予算を組んで支出する人でなければカメラ専用機もなかなか買いずらくなっていることをどう捉えるかが問題です。最近のスマホでは3つのレンズが付いていて、その画角の違いを生かすような形で広角から望遠までをカバーするようなスマホも生まれていますが、電池が本体に内蔵されていて数年で新しいスマホに買い換えることが普通になっているスマホのカメラに高性能を求めてその分高額になるというのも何だかなあと感じるところもあります。

ちょっとしたアイデアとして、スマホのレンズに付けるテレコン・ワイコン・マクロレンズを使ってみるということも考えたのですが、小さい部品であるためなくしたり壊れたり、そもそも強引にレンズを付けることで画質の方が(特に高倍率用のレンズではケラレが発生しそう)不安になるため、そんなものを買うならコンパクトデジカメを買った方がいいのではという事にもなりかねず、また話が元に戻ってしまうという(^^;)。

今後への希望としては、先だって紹介したドコモの新プランが端末料金と通信料金の分離を目指して作られたということから、今後のスマホについては電池をユーザーの方で簡単に交換できたり、今以上に同じスマホをバージョンアップ保証して最新のOSを使えるようにして購入してから長く使えたりと、中古として利用できる期間が長くなるような環境を整備する中でカメラの高性能化を行なってくれれば、高性能カメラの付いたスマホ一台がコンパクトデジカメの代替として使えるようになるのではないかと思うのですが。現状の端末代を通信費で回収するようなビジネスモデルから、スマホ本体の価値を高めてリユース市場でも売れるような付加価値を付けるような製品が出てくる方向になっていくのならライトユーザーも助かります。

自動車の場合は新車だけでなく大きな中古市場が存在しています。車の場合は基本的には部品の交換をしていけば耐用年数も長く、ハイブリッド車や電気自動車でもメーカーの品質保証のある中古車が売られています。スマホはさすがに車ほどの耐用年数はないかも知れませんが、紹介したように7年前くらいのレベルのコンパクトデジタルカメラの機能が付いたスマホが安く入手でき、電池の心配がなくそこそこ使える端末が中古で提供されるなら、多少古くて性能が落ちてもSNSに投稿する写真が綺麗に撮れる方を優先して使いたいと思う人はいるはずです。賃金が必ずしも上がっていかない社会の中で、2年から3年ごとにある意味消耗品扱いとも言えるスマホを10万円以上も出して買える人がどれだけいるのか、そんな事も考えながら今後のスマホ市場が変わってくれることを期待したいですね。


スマホ乗り換えの落とし穴は「おサイフケータイ」以外にもあり

車に乗っている中で常には使わないものの、いざという時にお世話になることがあるのが各種ロードサービスではないでしょうか。このブログでは早いうちから指摘してきました「スペアタイアのない車」の問題について、付属する「パンク修理キット」は空気を入れつつ修理剤をタイヤの中に入れることで応急処置をすることで、一昔前の「ジャッキアップ」→「スペアタイヤ交換」とは違う問題が生まれつつあります。

まず第一の問題は、修理剤が効かない大きな傷やバーストしてしまった場合は、そもそもパンク修理キットが使い物にならず、ロードサービスを呼んでレッカー移動が必要になるということです。さらに、あくまで応急処置なので修理をして空気が一時は入っても長距離の運転まではサポートされていません。

さらに、パンク修理キット自体が古くなっていて満足な性能のない状態のものを携行している可能性もあります。特に中古でスペアタイヤのない車を購入した場合は、修理剤の状況によっては使えないケースも出るかも知れないので、修理剤を新たに購入することも必要になってきます。どちらにしても、こうした修理はあくまで応急処置に過ぎないので、最初からロードサービスを呼んで直接タイヤ屋さんに掛け込む方が修理費用は抑えられる傾向にあるのではないかと思います(一度パンク修理キットを使った修理を行なうと、タイヤ交換を伴わない修理においてはタイヤ内部の洗浄という余分な手間がかかってしまうので)。

さて、そんなロードサービスですが皆さんはどの業者に加入されているでしょうか。最近では自動車保険のサービスの一つとしてロードサービスがあるものが多いですが、困るのが現場で自動車保険の保険証だったりロードサービスの会員カードをすぐに提示することができるかということでしょう。

私は原付バイクも利用しているので、車とバイクのロードサービスを行なってくれるJAFに長年入っているのですが、実はJAFの会員サービスの一つのポイントとして、スマホ用のアプリとしての「デジタル会員証」があり、もし不幸にも会員証を忘れてしまっても、スマホのアプリを起動することで会員の確認が可能なことがあります。しかし、昨日改めてその機能を新しいスマホで使おうとしてちょっとうまくいかなかったので、今回はその内容について紹介します。

実はJAFの「デジタル会員証」アプリは以前のスマホにも入れていたのですが、アプリを入れていたことをすっかり忘れていて、スマホが変わった時には必ず行なうおサイフケータイを中心としたデータ引継ぎ作業をしたにも関わらず、JAFの会員情報だけはそのままになってしまっていたのでした。

昨日は今使っているスマホに改めて「デジタル会員証」アプリを入れて登録しようと思ったのですが、事前用意した会員番号とパスワードを入れれば起動するはずが、以前に使っていたスマホに登録情報が残ってしまっているので起動できないというエラーメッセージが出てきてしまいました。以前のスマホは一旦リセットして、その時にアプリも消していることから、まさかこの時点でひっかかってしまうとは思いませんでした。

幸いなことに、現在もそのスマホは併用して使っているので、改めて会員証アプリを入れてログインした後で改めて情報を消すところまで行ない、新しいスマホのアプリに会員番号とパスワードを入れたら、無事に新しいスマホにJAF会員証を表示することが可能になりました。

JAFの会員特典は、意外と多くの施設で行なわれていて、会員証を持っていてもすぐに出てこなくて特典を放棄することもあるのですが、これならスマホさえ取り出せて見せることができれば細かい特典でも得ることができ、さらにスマホの特性として自分の位置情報からどこで特典を得られる場所を検索できたりもするので、こまめにサービスをゲットすることで、年会費の足しになることもあるでしょう。すでにこのアプリをスマホに入れている人については、私と同じ失敗をしないように、スマホを機種変更される場合には会員証アプリについてもきちんと移行させるようにしましょう。


Androidで安く便利を求めるかiPhoneで安心を求めるか

現在、手持ちのAndroid6.0.1が入った富士通のarrows M03というスマホをカスタマイズしているのですが、安く購入できて少々の追加負担だけで自分好みにカスタマイズできるのが気に入っています。というのも、本体のストレージがこの機種は16GBしかないというかなり貧弱な状況になっているのです。

iPhoneでも本体のストレージが少ないと様々なアプリを使いたいと思っても本体の記憶容量に余裕がなくなり、新しいアプリを入れる代わりに古く使っていないアプリを削除する必要も出てくるでしょう。ストレージが大きいものは当然その分お値段もはりますし、結果、十分な資金がないと多くのアプリを充分に楽しむことができない場合も出てきます。

ただ、私のarrows M03の基本OSであるAndroid6.0.1では、パソコンとスマホを繋いで設定することによってmicroSDカードの中味を分割し、アプリを入れられるエリアと画像や音声などを保存できる外部ストレージに分けることができるのです。

一部のアプリは本体でなくmicroSDカードのエリアに移すことができるので、大き目のカードを購入すれば、本来少ない本体ストレージを拡張して使うことができるようになります。私は32GBのカードを購入し、それを半分に分けました。私自身は以下のブログの内容を参考にさせてもらいながら行ないましたので、そのブログにリンクを貼らせていただきます。私と同じように本体メモリの少ないAndroidスマホで苦労している方で、パソコンを持っている方には大変に有益な内容になっていると思いますので、あくまで自己責任にはなりますが、興味のある方はぜひチャレンジしてみて下さい。

・あっとはっく
全てのAndroidでSDカードを内部ストレージとして使う方法! 容量不足の機種でもアプリを保存できる

https://sp7pc.com/google/android/24933#toc16

実際にこうしたカスタマイズを行なった方でなくても、一つ間違うとスマホ自体が起動しなくなったりするリスクもある設定方法なのではないかと思われる方もいるかと思います。そのように恐れる方はどんなに便利だとわかっていてもシステムをいじるようなことはしない方がいいのではないかと思う方もいるでしょう。この辺でどこまで妥協するかというのは、どのくらいまで「安く」「便利に」使いたいと思うかにも関わってくるのではないかと思います。

元々、今回新しくしたスマホは中古で補償も最低限のものなので、こうしたカスタマイズはしやすいのですが、Androidスマホにも高額なものはあるので、特に保証期間中にシステムを飛ばしてしまったような最悪なケースも有ることをまずはご理解の上利用されることになろうかと思います。

この辺が実はAndroidとiPhoneの違うところで、ネットにはAndroidスマホのカスタマイズ情報があふれ、自分の希望に合った機能を使えるようになる半面、ネットに載っているアプリをそのままインストールしたら、そのアプリがスパイウェアであったり、ウィルスが仕込まれていて個人情報を抜かれてしまう危険とも隣り合わせになります。

その点、iPhoneは本体に導入できるアプリについてはAppleが管理する専用サイトでの審査に通ったアプリでないと本体に入れられません。これは、様々なメーカーがGoogleの出してくるAndroid OSを使ってハードを作るAndroidとの違いでもあります。最近はスマホを巡る中国のファーウェイとアメリカのAppleの製品が各国のユーザーによって不買運動や象徴的に叩き壊されたりしているのがニュースにもなっていますが、製品としての安全性としてはやはりAndroidを採用しているファーウェイよりもiPhoneのAppleの方が安心できるスマホになっていると言わざるを得ません。

少し前のニュースで、AppleのあるアメリカのFBIが捜査上の理由でアメリカ・テキサス州で発生した銃乱射事件の犯人が持っていたiPhoneのロック解除をAppleに要請しましたが、Appleはその申し出を頑として拒否したということがありました。そうしたAppleの対応がアナウンス効果になっているところもあるかも知れませんが、現状の国家とメーカーの立場を考えると、同じことが中国とファーウェイとの間で起きれば、ファーウェイは喜んでユーザーの個人情報を中国当局に開示するのではないかと不安に思う方もいるかも知れません。

その辺については自分の立場としては、「重大な秘密はスマホには入れない」ということを守って実行している限りは、Androidスマホを使っていてもいいかなという気がします。一部の業務でスマホを使っているところでは、ファーウェイが問題ではなく、かなり前からそもそもAndroidスマホをAppleに買い替えるというやり方でスマホに入っている個人情報の流出の危険を防ごうとしているところもあるくらいです。

Androidでもいわゆる「野良アプリ(提供元不明のアプリ)」を完全に排除し、アプリの提供元である「Google Play」の審査を厳しくできれば安全性は高くなると思いますが、今のように自分好みのカスタマイズを行なったり、Google Playに掲載されていなくても便利な痒いところに手の届くアプリを使えないことで不便を感じる方も出てくると思います。もちろん、安全なスマホであることは大切なのですが、Androidの場合でも「らくらくスマートフォン」のような形で機能を制限するという方法もあるにはありますが、どこまで安全なスマホにこだわるかということでスマホの機種を決めるということも確かなので、スマホの機種を簡単に決めてしまう前に、セキュリティの観点から考えることも必要になってくるでしょう。これからどちらの陣営のスマホを購入しようかと迷っている方の参考になれば幸いです。


富士通arrows M03にソフトバンク回線のLINEモバイルSIMを入れる

前回書いた内容で注文していたスマートフォン富士通arrows M03とソフトバンク回線のLINEモバイルのSIMカードがほとんど同時に届きました。改めてどんな感じで使えるかということだけここで簡単に紹介させていただきたいと思います。

なお、中古購入のarrows M03はその安さのためか、本体以外の付属品は全く付かず、画面を保護するシートすら貼られていませんでしたので、別途ガラスのシートと本体そのものを保護するクリアカバーを別途発注済です。

とにかく、使用説明書もない中で、とりあえずmicroSDカードとSIMカードの入れ方すらわからないので(^^;)、ネットから富士通のホームページにアクセスして、カード類の入れ方を確認した上で何とか挿入した上で本体のセットアップを始めました。

最初に自宅のWi-Fiのパスワードを登録し、基本的な説定をしていきます。GoogleのIDは変えずに行くので、他の端末と同じアプリを自動的に同期させることもできたのですが、今回はできるだけ使うアプリを絞るつもりだったので、まずは最初から入っているGoogle関連のアプリのアップデートを一通りやり終えました。

SIMカードはnanoSIMタイプで、普通にソフトバンクのSIMになっています。トレイを引き出して説明書の通りにSIMを入れ、通信会社をしっかりソフトバンクに設定し、手動でLINEモバイル用の接続設定もしたのですが、肝心の電波の方は×印が出てLTE通信ができない状態になり、一瞬もしかしてこの端末ではソフトバンク回線は使えないのではないかといういやな妄想がよぎったのですが、これは全くの自分の勘違いでした(^^;)。というのも、LINEモバイルで到着したSIMはそのままでは開通せず、マイページにログインして開通手続きをしないとサービスが開始されないという、考えてみればしごくまっとうなシステムになっていたのでした。そのようにすれば、日割りでなく月割で料金が発生するラインモバイルでは月末付近にSIMカードが届いた場合、数日間で一月分の勘定になってしまうケースも出てきます。今回は12月の上旬から中旬に入り掛けのところだったので、その日に開通手続きを済ませました。するとほどなくしてアンテナマークとLTEマークが表示され、普通にソフトバンク回線で通信できるようになりました。

ちなみに、この回線でのスピードですが、高速回線でチェックしたところ日曜日の19時という比較的アクセスが集中しがちな時間で上下とも4~5Mbpsというスピードでした。早くはありませんが、私の契約プランは月1GBという最安プランなので、動画は別の回線に任せることになるので、この程度でもブラウザの更新は全くストレスが起きません。

arrows M03は全体的に縦が長く、持ってもかなりスマートという感じがします。これは今まで使っていたシャープのSH-RM02(楽天モバイル専用モデル)と比べての話ですが、このスマホは新品で購入したものの、買った時すでに型遅れという感じのものでしたから、arrows M03を今後使う場合、極力利用するアプリを絞ってコミュニケーション関連のものを主に入れるだけにすれば、月1GBという高速クーポンしか付かないプランであっても、十分実用的に使えるのではないかと思っています。

さらにLINEモバイルの場合、月1GBのプランであってもLINEアプリを使っての通信については高速でのやり取りができる仕様になっています。LINEを通じての写真や動画のやり取り、さらにテレビ電話を含むアプリ内通話については低速になることはないので、これはむしろ本家ソフトバンクでLINEアプリを使うよりも使いやすいのではないかと思います。まだ購入して使い出す前ではありますが、ソフトバンクの電波が届かないところでもauやドコモ回線のMVNOを使ってテザリングして使えば、おサイフケータイを含む機能は普通に使えるので、今後はそうした使い方も視野に入れつつ、メインのスマホとして使っていきたいと思っています。

LINEモバイル


使い古しのスマホは車載用に転用しよう

現在私の車にはスマホをダッシュボードの中央に設置することができる吸盤付きのホルダーを付けていて、以前使っていたGoogleのNexus5を走行する際にはセットしています。基本的には車に乗る時以外には使わないのですが、格安SIMの中でも一番安いと思われるロケットモバイルの神プラン(月額税抜298円)のSIMを入れています。

このSIMは低速専用ながらデータ量については無制限なので、今まではBluetoothスピーカーと連動させてradikoやアマゾンプライムミュージックなど、通信しながらストリーミング配信されるものを流しているのですが、動画はともかく音声ならばかなり調子良く聴くことができるので、このセットはそのままに使っています。

そんな話を友人にしたら、かなり食いついてこられました。なぜかというと、車に乗る時にしか使わないアプリを導入したことで、車に乗っていない時にもそのアプリが悪さをしてスマホの電池消費がひどいというのです。何のアプリなのかと聞いたら、教えてくれたのが今テレビでもコマーシャルをやっている「おとなの自動車保険」に加入していると希望者にもらえる「ボタン」のような機器とBluetoothでつながり、位置情報やコールバックを自分の携帯やスマホにしてくれる専用アプリなのだということでした。

こうしたアプリは常にスマホと連携しているから事故などの緊急時に役に立つものであるので、アプリを切ってしまっているのを忘れてそのまま運転していて事故を起こしたらあまり意味のないものになってしまいます。ちなみに私のNexus5は車に乗った時に電源を入れると自動でBluetoothスピーカーと繋がるようにセットしてあるので、恐らく自動車保険関連アプリと外部機器との連携も同じようにできることでしょう。さらに車内ではシガーソケットから電源を取れるようにしてあるので、電池消費についてあまり気にする必要もありません。当初はカーナビをNexus5で行なうために設置できるホルダーを置いたのですが、日々の運転ではカーナビを使うことはありませんし、音楽用として使うだけに今はなっています。

ただ、今後こうしたメインで利用しなくなったもののまだ十分に使えるスマホがあるのなら、車内に固定できるホルダーとシガーソケットから電源を供給できるアダプターを揃えて、車だけで使うスマホというものを作るというのは結構面白いです。

というのも、私のNexus5ではできませんが、ワンセグ付きのスマホなら車載テレビになりますし、カーナビやカーステレオの代わりとしてだけでなく、アプリを足すことでドライブレコーダーとしても使えるという、一挙両得以上のメリットを生み出すものとして多くの可能性が広がります。

スマホを様々な機器の代用にするメリットとして、例えばドライブレコーダーで撮影した動画をパソコンで使えるようにしたい場合、使い慣れたスマホからなら簡単にBluetooth経由で他の機器に動画を飛ばしてもいいですし、Wi-Fiを使っていったんクラウドにアップしたものを複数の機器で見たり保存したりすることができるようになります。専用品と違ってホルダーから外せばすぐにスマホとしても使えますし、もしメインのスマホを旅行中に壊してしまってもその代替機として使えるというのも車での旅行にとっては心強い事ではないかと思います。

もし適当なスマホが余っていないという場合、海外メーカーのSIMフリースマホで安いものを車載用に購入して使うとか、いろいろ手はあります。すでに持っている方は私のようにロケットモバイルの神プランでできるだけ安く使い倒すのか、それとも何とかYoutubeやAbemaTV、DAZNまで見られてしまう低速モードを持つOCNモバイルONEのデータ用SIM(一番安い一日110MBプランで月額税抜900円)にするのか、利用頻度と何に使うのかによって変わってきますが、今まで一台のスマホで全てをやってきた方であれば、車用の新たな通信プランを増やすことによって、現在契約しているプランを見直すこともできるので、その点でもよりよいMVNOの活用の仕方を考えられるようになるのではないかと思います。

というのも、何も車用に用意したスマホは常に車の中に入れておかなくてもいいわけですから、外出時に今までは音楽や動画を含めて全て一台のスマホで行なっていたのが、二台目のスマホに入れるSIMのプランによっては音楽や動画についてはそちらに集中させた方がいいということになるので、メインのスマホでのネット接続がSNSとメール、ブラウジングくらいで収まってしまうようになると、今までのプランから高速通信の容量が少ないプランに変更しても何とかなるかも知れません。変更後のプランとの差額によって二台目の契約をどこにするかということを考えてもいいでしょう。一台使わないスマホが余っている方は、基本車用というスマホを検討してみてはいかがでしょうか。

ロケットモバイル

OCN モバイル ONE


SIMフリースマホの買い換え時には「Android8.1」かどうかを気にすべし

先日、とあるSIMフリーのスマホが安売していたので食指が動きかけましたが、迷っているうちに定数終了という残念でもありほっとしつつもありの結果に終わりました。今後福袋の中味であるとか、年末年始の大安売りで多くのSIMフリースマホやタブレットが売られることになると思うのですが、そこで気にしていただきたいのがAndroidのスマホやタブレットの場合のOSのバージョンだったりします。

というのも、最近では国内メーカーのスマホを中心におサイフケータイ機能の付いたスマホは多く売られているのですが、キャリアが販売するスマホとの大きな違いとして緊急速報の「エリアメール」を受けることができないというデメリットが有りました。

エリアメールの大きな音に、こんなものいらないと思う人にとっては鳴らない事自体がメリットであるかも知れませんが、音自体は設定で止めたりバイブにすることも可能なので、やはり大きな天災が起こった時やミサイルが飛んで来たことをいち早く知るためにも、このエリアメールは受信できた方がいいわけで、特に自分ではスマホの見極めができないような高齢者の方にとっては、やはりキャリアの端末と同じようにエリアメールが使えるならそれにこしたことはないでしょう。

そこでというわけでもないのでしょうが、今後はSIMフリースマホであってもエリアメールが使えるようにしていくという話が進んでいて、とりあえずはAndroidのバージョン8.1向けにエリアメールを使えるようにすることで話がまとまったというニュースがありました。ですから、今後新たにSIMフリースマホを購入する場合、本体のバージョンアップが可能なのか、可能ならばバージョンアップ後にAndroid8.1になるスマホであるかを確認して購入した方がいいということになります。

もちろん、エリアメールが使えないSIMフリースマホを使っている場合でも、「Yahoo!防災速報」のような即時通知可能なアプリを入れれば、集中豪雨や火山噴火情報などきめ細かい情報も通知されますので、ある意味エリアメールよりも便利になるかも知れませんが、設定で多くの場合に通知しすぎてしまうといつも鳴り続けてしまってそれはそれで大変になります。自分のいる地域に大変な事が起こった時に鳴るというのはシンプルで、さらに同じタイミングで大手キャリアに入っている人のスマホも鳴るので、ある意味安心できる部分もあるだろうと思います。

ですから、今後スマホの安売り販売があったとしても、果たしてそのスマホに入っているOSは何か? さらにメーカーがAndroid8.1へのバージョンアップを保証しているのかどうかを確認した上で入手するようにしないと、エリアメールが使えないから安い製品を買ってしまって、後からその事に気付いても遅いということになるでしょう。

うちの場合も、私自身はドコモ契約のガラホを持っているのでエリアメールは使えるのであえてすぐ買い替える必要は感じませんが、格安SIMで2世代前の国産SIMフリーのスマホを使わせている親のスマホについては、やはりエリアメール対応のものを次に買い替える時には手に入れたいと思っています。

Androidのバージョンアップについては、たとえメーカーが将来的にどこまでのバージョンアップを予定していると発表していても、実際に新たなバージョンが出てもバージョンアップをなかなか提供しなかったり、バージョンアップそのものを行なわないような事が過去には行なわれてきたこともありますので、あくまで将来の約束を信じないで、すでに新たなバージョンが入っているものの中から選ぶのがいいと思います。そんなわけで、年末年始のSIMフリースマホの安売りでは「Android8.1」を挟んで、今後も長く使えるかそうでないかの判断が分かれることもあるということを十分に考えた上で購入するように気を付けましょう。


「FM補完放送」を活用しよう

先日、友人の車に乗せていただく機会がありまして、その友人は私と違ってAMでなくFM局を主に聴くような人だったのです。このAMメインかFMメインかというのは、FMの方では曲をほぼフルコーラスで流すとか、英語のアナウンスがちょいちょい入るだとか、あまり根拠のない思い込みが今まで多かったのですが(^^;)、できればモノラルのAM放送を聞きたいなあと思いながら車内で流れる放送を聞いていたところ、ところどころにちょっとFM局らしくないような所があると思っていたら、その人はたまたま「FM補完放送」で地元のAM局の同時中継を聴いていたらしく、私自身が今までFM放送について抱いていた偏見を訂正せざるを得なくなりました。

改めて思ったのは、同じ局を聴くのでもステレオで曲や喋りが聞こえてくるだけで相当聞いた感覚が違うということでした。特に音楽を聴かせてくれるような番組では、あえてFMに合わせて車の中で聴いてみたくなったことは言うまでもありません。今後新しく発売されるカーオーディオは安いものでもFMワイドが聴ける「FM補完放送」対応のものがほとんどだと思いますので、長距離を同じ放送局に合わせながら夜中に進む場合はAM、長距離の移動はせず、狭い範囲を動く場合はFMというように、今後はFMとAMをうまく切り替えて利用しようと思っています。

カーラジオでの「FM補完放送」の活用とともに一つ思ったのは、今後のスマホに求める機能についての事でした。最近では国産であればSIMフリーのスマホであってもワンセグTVのチューナーが搭載されていることも多いですが、私が最初に購入したSIMフリースマホ、IDEOSでは確かFMラジオチューナーが付いていたことを思い出しました。

当時はAMラジオが聴けなくては意味がないと思っていたのですが(当時はまだradikoなどのインターネットラジオのサービスはありませんでした)、「FM補完放送」で国内のAM放送がFMでも聴けるということになれば話は別です。現在はスマホのインターネットラジオでほとんどのラジオ放送が聴けるとは言っても、災害などで国内の携帯電話のネットワークが止まってしまったらそれまでです。万が一に備えて別に災害用ラジオを持つという選択肢もありますが、もしスマホ単体でもイヤホンをアンテナの代わりにすれば国内のFM放送が聴けるということになれば、いざという時に役立つ可能性はあるわけです。

今のところAMの内容をFMでそのまま補完放送していないNHKでも、大災害が起こればFM放送を含むラジオの番組を一元化して放送するでしょうし、ワイドFMが聴けるスマホがあればコミニティFM局とAM局FM局と3種類の放送をそのまま聴けるようになるので、災害用に役に立ちますし、radikoを聴くのは高速通信のクーポンを消費するのが心配だという場合の代替手段にもなります。

さらに嬉しいのは、今のところNHKが受信料の対象と考えているスマホはワンセグ搭載のものだけなので、FMラジオ付きのスマホなら国の制度の影響を今のところは受けることもないということです。私自身ラジオ付きのスマホを買っても普段はあまり使わないことが予想されるのですが、とりあえず別に同じように日常的にはほとんど使わないであろうラジオを持ち歩くよりはいいだろうということで、次のスマホを探す場合にはラジオチューナーの付いたSIMフリースマホというのも候補に入れたいと思います。

ちなみに、こちらのわかる範囲で言うとSIMフリースマホの中でFMラジオが付いているのはASUS ZenFoneの一部シリーズ、nuu mobileのNuu X4、Freetelの一部シリーズ、sonyのXpedia Z3 Z4 Z5、モトローラのMoto G4 Plusあたりですが、スペックでFMチューナーの周波数が90MHzまでしかない場合は、「FM補完放送」は90MHzから95MHzまでとなっているのでAM局が聴けなくなってしまいます。中古白ロムでも後日アップデートが行なわれてワイドFM対応になっている機種もありますので、上記機種を狙っている場合はしっかりと調べた上で購入されることをおすすめします。

ただし、大人気のiPhoneは古いものも新しいものもワンセグはもちろんFMラジオも当然付いていませんので、iPhoneを選んでしまったらその点については諦めて小型のライターサイズのラジオでも探すのがいいかと思います(^^;)。