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私が手に入れたスマートフォンや話題の新製品について、その内容をレポートします。

シャープ「AQUOS R6」のカメラは高級コンパクトデジカメ並みの1インチセンサー搭載

かつて、フィルムカメラからデジタルカメラへという移行期を経験したこともあり、自宅にはまだコンパクトタイプのデジカメを用意しています。桜の季節とか旅のお供に持っていくことは当然あるのですが、日常的にデジカメを持ち歩くということはなかなかできないできます。

実のところ、このブログで紹介している写真はほとんどスマホのカメラ機能で撮影したものですし、何の用意もなく写真や動画が撮影できるという点だけでも、スマホのカメラというのはコンパクトデジカメにとって代わるものとして存在するようになったことは事実です。もちろん、デジカメ単体機と比べると残念なところもあるのですが、あえてデジカメを常備して持ち出そうという発想にならない方がほとんどだろうと思います。

私自身、現在は外出時に大きな災害に遭遇し、すぐに自宅に戻れないような場合を想定してのカバンの中味を色々考えているのですが、デジカメをそのカバンに入れるなら、予備のスマホを一台持ってようと思うくらい、いざという時にはスマホの方ができることの多い分、今後もますます単体のデジカメは特別な時に持って行くものという風になってしまうのです。

ただ、そんな「スマホのカメラの画質は専用機にはかなわない」という常識が、今回その内容が公開されたシャープの新しい5G対応スマホ「AQUOS R6」の登場で変わる可能性があります。iPhoneに固執しないなら、このスマホを選ぶのも十分に有りではないかと思うのですが、その一番の特徴が内蔵カメラの性能なのです。

カメラメーカーのライカが監修したものですが、最近のスマホに複数のレンズが搭載されているのに反し、レンズは一個だけです。しかしそのセンサーの大きさは1インチという、従来のスマホのセンサーの5倍(メーカーのウェブサイトより)、現在でも高級コンデジに採用されるセンサーサイズになっています。センサーの大きさが大きいとより多くの情報が細かく記録できるので、暗所に強く白飛び、黒潰れも軽減される画を吐き出すようになるでしょう。

ただ、複数のカメラを最近のスマホが搭載するようになった理由は、画角の問題で広角・標準・望遠という風にその場から動かなくても風景から遠くのものまでをスマホで撮りたいというニーズに応えています。「AQUOS R6」にはレンズは1つしかありませんが、その分画質が今までのスマホより群を抜いて高いので、センサーに写った写真を切りぬくことで19mm(超広角)・24mm(標準)・152mm(望遠6倍)という形での画を切り出しても、十分綺麗な写真になるだろうと思います。

もちろん、レンズ交換式のデジカメや、高倍率ズーム搭載のデジカメ専用機には劣るものの、旅先の風景を主に撮るなら十分過ぎるほどで、別に鳥を撮るような趣味があるならスマホとは別に専用機を使う時だけ持って行くべきですが、ちょっとした旅なら別にデジカメを持って行かなくても、十分「AQUOS R6」だけで対応できてしまうのではないでしょうか。

しかしながら、スマホの宿命としてどうしても数年使い続けるうちに処理速度の点や内蔵電池の寿命から新しいスマホに代えざるを得ない点があります。しかし、この「AQUOS R6」のカメラは、新しく買い替えるスマホのカメラの基本性能をも凌駕する可能性のあるスペックであるので、メインで使うスマホを最新のものに変えつつ、このスマホをサブ用途として使うのも十分に有りではないかと思います。つまり、スマホ以外の用途で使える期間が長いスマホという風に考えることもできます。

今のところ、ドコモとSoftbankからの発表だけで、SIMフリーでの発表はありませんし、価格も発表になっていません。ただこれだけの性能を持つカメラが付くようだといわゆるハイエンド機の10~20万くらいの売値になることが予想されます。個人的にはつぶしが利くという点では最新のiPhoneを買うなら個人的にはこちらの方が良いのではと思えますし、とても新品で買うだけの余裕はないという方でも、「AQUOS R6」という型番を覚えておいて、中古で程度が良いものがリセールされているのに遭遇したら、新品価格より安くゲットするという手もあります。

基本ソフトはAndroid11となり、LANアダプタと接続するとそのままルーターに接続して使えるので、5Gの電波を自宅で使うのもやりやすく、その点でもつぶしが利くスマホでもありますし、今後、この後継機が出たり同じ1インチセンサー搭載のスマホが別会社から出るのか、それともこのシリーズだけで終わってしまうのか、そんなところにも注目しながら現在使っているスマホの後に購入する予定の5G対応スマホとしても考えていきたいと思っています。


モバイルSuicaのアプリ更新でできると言われていた機能は? Androidスマホの抱える問題とiPhoneについて

2021年3月21日に交通系ICカードのモバイルSuicaについてリニューアルが行なわれ、私の場合今より便利になる改定が行なわれることをちょっと期待していました。様々な変更点はあるのですが、私が一番気になっていたのは今まではAndroidスマホではできなかった(今まではiPhoneでは可能でした)一つのスマホに複数のモバイルSuicaを導入することができるというものでした。

新たな機能を使うためには、アプリ自体のアップデートが必要になるのでその手続きを終え、改めてアプリからログインし、なおかつ今まで導入していたモバイルSuicaの名称を後から追加するものと区別するために名称変更を行なった後、アプリから「新規Suica発行」をタップしたところ、がっかりする結果となりました。

私が使っているのは未だにAndroid9で10へのアップデートがないOPPOのRenoAなのですが、「ご利用中の端末は1枚しかSuicaを発行できません」と表示されて終わりでした。事前のニュースからすると、現在利用されることの多いAndroidスマホでは普通に複数枚Suicaを登録して使えるものだと思っていましたが、たまたまできない端末に自分のスマホが当たってしまったという感じです。

これは何もモバイルSuicaだけの話ではなく、iPhoneと比べると常に最新のOSを使えるかどうかはメーカーとGoogleの取り決めによるような事があるために、私のように取り残された感じを受ける人については、iPhoneに機種変更するか、他の不具合が出ることも考えながら動作対応のAndroidスマホに機種変更するかという究極の選択になってしまうということになります。

特に今感じているのは、ここ数日のニュースでアメリカ・日本・韓国と中国の外交についてあまり良くない先行きが見えてしまうような推移になっている中で、スマホについても中国メーカーのものが置いてけぼりを食らう可能性が出てくるのではないかという事です。こうした状況がさらに悪くなってしまうと、せっかく通信料金が安くなったとしても、ケースによってはスマホの買い替えを迫られる可能性もあり、また新プランのほとんどは対面を通しての販売ではないので、なぜ自分のスマホで他の人が使っているアプリやサービスが使えないとわからずに泣き寝入りということも考えられるわけです。

こうしたリスクがあるのも新プランのディメリットである事を知らないと、後から色んなトラブルも出そうですね。現状では不完全で、今後その内容も変わってくるかも知れませんが、iPhoneの機種対応についての各社の対応をまとめてみました。

・ahamo(ドコモ)iPhone 6・iPhone SE(第1世代)以降
・povo(au)iPhone 6s・iPhone SE(第1世代)以降
・LINEMO(Softbank)iPhone 6s・iPhone SE(第1世代)以降

なお、iPhoneであってもSIMロックがかかっていたり、特定の契約SIMしか使えないものについては使えない場合があるので、オンライン上で今自分の使っているiPhoneが使えるかどうかの確認をしてから加入手続をした方が良いです。

iPhoneでもこれだけ大変なのに、様々なバージョンのOSが混在するAndroidスマホについても、基本的にはSIMロックの解除を前提に自分のスマホはどこのキャリアで購入した(中古でも購入時にはそうした情報を周知の元販売しています)か、現在のOSのバージョンはどうなっているか、使いたいと思っているサービスは使えるかなどの疑問をしっかりと解決しておかないと、後になってこんなはずではなかったということにもなりかねません。解約時の違約金のようなものはありませんが、改めて通信業者を変えるのには結構なエネルギーを使いますので、今さらながらくれぐれも勢いだけで新プランに行かない事をおすすめします。

スマホの機種変更については、今後SIMカードを差さなくても使えるeSIM対応のものや、次世代通信規格である5G対応のものも出てきていますがまだまだ高価です。私自身が今使っているスマホを機種変更する際にはこのどちらも対応するものにしようと思っているので、モバイルSuicaの複数使用ができなくてもしばらくはRenoAを使い続けるつもりですが、場合によっては妥協も必要だということも考えておいた方がいいかも知れませんね。


Googleが作った新キャンプ用品とは?

表題の答えは、2020年10月現在テレビでのコマーシャルも多く配信されているGoogleの新しいスマートフォン、5G対応のGooglePixelなんだそうです。ツイッターの広告のフレーズでこの言葉が出てきた時には少々驚きました。あわててもう少し説明文を読むと、1泊2日は充電いらずの長持ちスマートフォンだからということなのだそうですが、少なくとも「新キャンプ用品」なんてキャッチフレーズを付けるようなスマホではないのではないかと私は思いますね(^^;)。

ちなみに、 Googleストアでのこの製品の直販価格は税込7万4800円ということなので、アップルの出した新しいiPhoneの中でも廉価版と言われるiPhone12miniの価格が74,800円(税別)ということなので、消費税分GooglePixelの方が安く買えるくらいですが、安いとは言われるもののやはり普通の人が一括で買うにはハードルが高いくらいの製品であるとも言えるでしょう。今後、また第二段の給付金が出るようなら、買う人も増えるとは思いますが。

グーグルが出すスマホということで、OSのアップデートがある程度見込めるメリットが有り、その点ではiPhone並に使い続けられるというメリットはありますが、今回注目した「1泊2日は充電いらず」という点について調べてみると、「スーパーバッテリーセーバー」という機能をONにすると(具体的にそのモードでどのくらいの実用度があるかは不明)最長48時間連続で持つようになるそうです。

技術仕様で調べると内蔵電池の容量は4080mAhと確かに多いですが、さすがに電池がいくら持つと言っても、つい「スーパーバッテリーセーバー」機能をついオフにしてしまった中でキャンプに出掛けてしまった場合、気が付いた時には電池容量がわずかになっているような事も考えなければならないでしょう。

こんな当り前の事を書くのも莫迦みたいなのですが、たとえ1泊2日の旅でGooglePixelを持っていたとしても、小さくて容量の多いモバイルバッテリーと充電用ケーブル、さらに車での移動ならシガーソケットに差すタイプの充電器や大き目のポータブル電源を「キャンプ用品」として持っていくことこそ大事なのではないかと思うのですが。

そもそも、スマホの電池節約アプリというのはGPS・Wi-Fi・Bluetoothをオフにすることで電池の消耗を防ぐものが多く、私はあえてそうした機能をオフにせず、多少電池が消費されてもモバイルバッテリーとの併用で補うことをまずは考えます。ワイヤレス機器をストレスなく使うためだったり、位置確認の必要なアプリを起動した時に改めて設定を開けるちょっとしたストレスを避けるためにあえて電池を消費する設定にしておいても日々の生活の中では本体充電するまでには行かないくらいの電池容量を今のスマホは持っています。

もし、長時間の停電が起き、さらにモバイルバッテリーを持っていなかったり使い切ってしまった場合にスマホだけで運用しなくてはならなくなった場合には「スーパーバッテリーセーバー」も役に立つだろうとは思いますが、そこまで考えるのなら電源を一定の時間切って一日数時間の限定運用にしてもいいでしょうし、太陽電池パネルを使ったモバイルバッテリーの充電を行なっている間(直接スマホに太陽電池パネル充電器を使用すると、不安定な天候で充電した場合、内蔵電池を痛めやすいため買い替えが比較的容易なモバイルバッテリーでの充電を個人的にはおすすめします)、使えるように管理する方がいいので、わざわざ「新キャンプ用品」と名付けられたスマホを使わなくてもいいだろうと思うのです。

個人的にはこの広告がツイッターで回っていたのを見て、いくら世の中がキャンプブームだからと言っても、こじつけし過ぎで、この広告コピーを真に受けてスマホ単体で持ち出す人がいない事を祈るばかりです。個人的にはカメラの性能もいいし、OSのアップデートも安心なので長く使うには便利で、製品自体は悪くないとは思っているのですが、さすがにこの広告コピーにはびっくりしてしまいました。キャンプの時はテレビもラジオも入りにくい山間部に入った時など、スマホの機能を最大限に使う場面も出てくると思いますので、くれぐれもスマホ一台で何もかもやろうとはせず、いざという時にいつでもスマホを充電できる用意をきちんとした上で出掛けるようにしましょう。


まだeSIMは選ぶべきではない?

今年の末にはようやく今メインで色んな人に知らせている電話番号のガラホの2年縛りが終了します。そこで改めてモバイルの再編成を考えているのですが、時間の経過とともに状況が変わってきていて、先日新しいiPhoneSEを販売したばかりのUQモバイルで、新たに中古のiPhone8(64GB)をMNPの場合、事務手数料と消費税込みで2万円そこそこで売り始めたことを知りました。

中古といってもバッテリーの劣化は20%あるくらいで、そこまで本体の汚れも気にならないらしいのですが、個人的には中古を使うことについての抵抗はありません。当然新品の方がいいし、性能も高いiPhoneSEの方がいいに決まっているのですが、現状でiPad mini2をそれなりに便利に使っていて、それほど多くの事をしないのなら、親のスマホとして使うのもいいかなという気がしてきました。

UQモバイルでは満60才以上のユーザー限定で、通話定額の値引きを行なっていますが、そのメリットが使えるのは、いわゆるシニア向けシマホに限定されてしまいます。毎月の料金的には、シニア向けスマホで24時間無制限のかけ放題にするのと、iPhoneにして通話定額を10分限定にするのと同じくらいなのですが、シニア向けスマホがそれ以外つぶしの効かないハードであることを考えると、通話は10分までで我慢してiPhoneを使ってもらうのもいいかなと思っています。

乗り換えのタイミングは、自分の通話用の契約をUQモバイルに移すと、SIMだけの乗り換え(ドコモ・ソフトバンクからの切り替えの場合)は1万円のキャッシュバックがあり、私のスマホは楽天モバイルで購入したOPPO Reno Aにすれば、親の契約の切替時に購入サポート資金が1万円入ってくるので、iPhone8の中古が1万円そこそこで手に入る勘定になります(^^;)。もちろん、私が購入するタイミングでキャッシュバックが無くなっているかも知れませんし、中古であるだけにiPhone8が品切れで手に入らなくなってしまうかも知れませんが、うまく2回線をUQモバイルにできれば、一回線は常に500円引きになるので、さらに安く利用することができます。

iPhone8(iPhone7でも)とiPhoneSEとの違いというのを改めて考えてみると、メモリやCPUのパワーの他に、「eSIM」が使えるかどうかというのがあります。このeSIMはMVNOではIIJmioが、さらに私が今契約している楽天モバイルでもサービスを行なっています。iPhoneSEにすると、物理的なSIMスロットの他にeSIMが使えるので、楽天モバイルのサービスを使いながら他社のSIMを入れて使えるというメリットがあるのですが、このeSIMというのがなかなかの曲者なのですね。

楽天モバイルで特定のスマホでeSIMを使えるようにした後で、他の端末に入れ替えて使うような場合、物理的なSIMのように簡単に入れ替えて使うことはできません。楽天モバイル(IIJmioも基本的には同じ)に連絡を入れて、いったん入っていたスマホからeSIMをアンインストールして、新たなスマホに入れるための情報をもらわなければなりません。その際、困るのは入れ替えのための手数料が楽天の場合3,000円もかかる(IIJmioの場合は250円らしいですが)ということでしょう。

手数料無料で一日に何回も、ユーザー側でeSIMの入れ替えができるようならeSIM対応端末のiPhoneSEにするのもありかも知れませんが、状況に応じて今後メインのスマホをiPhoneにしたい場合もあるかも知れず、そういう時にはカードを入れ替えることで対応するスマホならすぐに使える物理SIMの優位性はまだまだ高いといえるでしょう。そういう意味では、SIMスロットが一つより2つあるスマホの方がさらに便利でしょう。Reno Aはメモリカードは使えなくなりますが、同時に2つのSIMカードを同時利用できるようになっています。私の持っているReno Aはメモリが128GBある楽天版なので、メモリカードが無くてもそこまで困りませんし、新機種が出て多少は古くなっているものの、まだ十分に様々な事に使えるスマホです。

人によってはeSIMとSIMカードをiPhoneで併用したいと思う方もいるとは思うのですが、まだそこまでメリットというものを感じられないため、そういう意味でもiPhoneSEにそこまで固執せず、iPhone8が安く手に入るのなら、手に入れて様々なSIMを入れ替えて試してみたいですね。

ただし、UQモバイルで販売するiPhone8のSIMロックはすぐに外すことができるのかという問題はあります。この点については現状すぐに回線を移動できないので、情報を入れながら本当に今の回線をUQにした方がいいのか、他にもっと魅力的なプランが出るのかを注目してみたいと思います。個人的にはスマホを扱い慣れない人ほど、iPhoneというスマホの持つ魅力はその人に訴えかけると思うので、何とか安く手に入るような形になれば嬉しいと思っています。


ついにサブブランドでもiPhoneSE(第2世代)が発売に

私自身はアップルマークのモバイルグッズは、スマホは使っていないのですが、なぜかというと単に価格が高いからということが原因だったりします。過去には防水でなかったり、おサイフケータイ機能がなかったりしたことが選ばなかった原因だったりもしましたが、今はそうした解消されていて、iPhoneには付いていないワンセグついても、NHKや民放テレビ局のネット経由での見逃し配信や同時配信の方向性が見えてきたことにより、最新のAndroidスマホにも付かないのが普通になりました。

そんな中で、アップルもそれまでの高額なスマホというところから一線を引き、新品でもそれほど高くない価格で一通りの事ができるモデルとして出てきたのがiPhoneSE(第2世代)です。登場から興味深く見守ってきたのですが、ようやく様々なMVNOから端末が販売されるようになってきました。

個人的には大手キャリアのサブブランドとして一定の評価があるソフトバンク系のワイモバイルと、au系のUQモバイルからiPhoneSEが出てきたら本格的に乗り換えを考えてもいいと思っていたのですが、ついにそれが現実のものとなりました。8月27日から販売になるそうです。

UQモバイルでは64GBの他に128GBの本体も販売されます。64GBで3万5640円、128GB版は4万7520円になります。購入時にはスマホプランSとRから選ぶことになるので、これもワイモバイルと同じで、価格差は契約事務手数料の事もあるので、ほとんど変わらないと言っていいでしょう。

ということは、お互いのサブキャリアの電波および癖(ワイモバイルは高速と低速の切り替えができないなど)を理解の上、128GBが安く欲しければUQ、64GBで良ければ自分の好みのキャリアの方から買えばいいということになります。

個人的には現在毎月0円で使っているRakuten UN-LIMITが有料化されても、その時までに自宅が楽天エリアに入っていれば固定回線の代わりとして使う構想があるので、その場合今使っている自宅用の回線は解約し、楽天SIMはモバイルルーターに入れて自宅に置いたままにする予定です。そうなると、モバイル回線用として何を使うかですが、現在使っている低速最大500kbpsのmineoのプランだと、使っているアプリによってはスムーズに動かない(アプリの方で高速なネット環境を要求するため?)ので、最低でも1Mbps出るワイモバイルかUQモバイルの契約を検討しています。問題はその際のスマホをどうするか? ということだったのですが、iPhoneSEで一本化できればそれはそれでいいかなという気もします。

ただ、今使っているドコモのガラホの更新月が年末になるので、それまでに楽天モバイルのエリアを含めて自分が安く高品質な通信をiPhoneSEで使えるようになる環境が整いつつあるのは嬉しいことです。個人的にはワイモバイルでもUQモバイルでもテレビコマーシャルをやっているいわゆる「らくらくスマホ」を通話料無料に惹かれて契約してしまうより、通話は10分定額にしてアイフォンを高齢者に使わせた方が良いのではないかと思っています。ワイモバイルでもUQでもしばらくはiPhone7の販売は続くようですが、長く使うならiPhoneSEが良いと思います。

これを書いている時点で、ドコモが中高年向けのスマホとしてiPhoneSEをすすめるテレビコマーシャルを多く流していますが、今回の事でドコモ回線以外のサブブランドでiPhoneSEを購入すれば、安くしかも快適に使えるというのは大いなる皮肉かも知れません。これから安く便利にiPhoneを使いたい方は、ドコモ以外のサブブランドの利用についても考えてみることをおすすめします。


OPPO Reno Aでドコモの3G通話SIMを試す

ここのところ、UQモバイルとワイモバイルもスマホプランの低速制限時に最大1Mbpsという速度が使えるプランを出してくる中で、年末にやってくるドコモのメイン回線をそのままにしてガラホ(ガラケー)運用にすべきか、回線を乗り換えて使おうか、最終的な結論は出ていません。

料金的な点でいうと、5月に「通話無制限」から「5分以内定額」のプランに変更したことで月々の料金は1,200円に下がったのですが、これはケータイプランだからで、ガラホに入っているSIMカードをスマホに入れてしまうと、デバイス外使用ということで月々1,700円に上がってしまうという問題があります。一応ガラホはずっと使っていて問題ないのですが、もし何かの拍子に壊してしまったら、同じドコモのガラホでないとまずいので、不安要素ありというところです。

ちなみに、個人的にはドコモにはもう一つの通話専用回線を持っていまして、こちらはFOMAという3GのSIMになっています。ずっと標準タイプのSIMにしていたのを、当時最新のガラケーに機種変更したことで、今はnanoSIMになっていて、こちらの方はスマホに入れても追加料金は取られず、さらに月々千円の支払いで無料通話が最大3,000円で、通話だけでなくSMSにも使えるという、寝かしにはもってこいの回線になっています。

今回は今年の年末から年始にかけての複数回線の使い分けを視野に入れつつ、このFOMA回線のSIMをSIMを2枚入れて同時に使えるOPPO Reno Aに入れて満足に使えるのか試してみました。

果たしてどうなるかと期待しながらトレイにFOMA回線のSIMを入れ、本体を再起動したところ、以下のような通知がSMSで入りました。本体の方で自動的に3G回線を選択したようで、問題なくSMSが受信できたのでした。

次に、設定の中にある「デュアルSIMとモバイルネットワーク」を開き、FOMA回線のSIMを「ダイヤル」に設定します。さらに、FOMA回線ではインターネット契約をしていないのでモバイルネットワークは設定する意味がないのですが、何らかのアクセスポイントを選ばないと何度もしつこく通知が来るので、適当にチェックだけを入れたら通知は入らないようになりました。

ちなみに、現状では楽天SIMは別のスマホに入れて、OPPO Reno AではOCNモバイルONEのデータ専用(SMSオプションもありません)SIMを入れているのですが、Rakuten UN-LIMITの提供する「Rakuten link」アプリから楽天からもらった電話番号を使って無制限に通話と携帯電話からの着信、そしてSMSができるようになっているます。さらに今回FOMA回線のSIMを入れたことによって、FOMA番号からの発信着信とSMSの送受信ができるようになりました。

「Rakuten link」アプリでは緊急通報やフリーダイヤルの利用ができないので、そうした発信が必要な際にはFOMA回線を使って一般の通話アプリから電話を掛けることで、一つのスマホで2つの番号を使い分けることができるようになりました。

しかも、現在入れているSIMはどちらもドコモ回線を使用しているので、エリアに関してはほぼ問題なく、もし楽天のシステムトラブルで「Rakuten link」アプリからの電話やSMSが使えなくなった場合でも、同じ端末から別番号にはなりますが、すぐに連絡することも可能になるので、とりあえずこの状態でOPPO Reno Aを使い続けてみようと思っています。

問題は、以前にも書きましたが、もし今のメイン番号をRakuten UN-LIMITにMNPした場合、現在の使い方で楽天SIMの入ったスマホと「Rakuten link」アプリの入ったスマホに分けて利用していると、固定電話から電話がかかってきた場合にOPPO Reno Aの電話は鳴らず、直後にアプリからの通知のみになるという仕様があるのですが、この問題については例えばOPPO Reno Aとの2台持ちをしてもそれほどかさばらず同時持ちできそうな「Rakuten Mini」を追加すれば、固定電話からからの着信のみをRakuten Miniで受けるという技は使えます。全く楽天およびauのエリア外であった場合も、ドコモエリアに入っていればどちらの番号からでも発信・SMS送信ができますし、フリーダイヤルしか載せていない宿に電話するような時にもFOMA回線が効いてきます。

現在、Rakuten Miniは1円で買えるのでかなりの人気で入荷待ちになっているのでMNPには全くおすすめできませんが、今年の年末あたりにその価格と材庫がどうなっているかというところで、私の選択も変わってくると思います。もちろん、それまでに他の業者がさらに面白いプランを出すかも知れませんが、もしRakuten Miniが購入できれば、おサイフケータイ対応のスマホを2台持ちすることになるので、様々な利用方法が考えられます。

もし今後新型コロナウィルス騒動が収まって、鉄道を使って関東方面に行く場合、JR東日本のホームベージを見ると「 1枚のSuicaで、Suicaグリーン券を2枚以上購入することはできません。」とあるので、Suicaを持っていない同行人がいた場合には、クレジットカードにモバイルSuicaアプリを紐付けることで、台数分の座席を車内で検札無しで利用することもできるでしょう。そんな事も考えつつ、現状のままにするのか、番号を乗り換えるのかについては様々なシミュレーションをしつつ、安くて使い勝手の良い組み合わせを選べるように準備したいと思っています。


キャンペーンを利用して新端末を入手しやすくするには

一昨日になって新しい楽天モバイルのプランと端末を同時購入した場合に期間限定(ポイント付与から6カ月)ながら14,500ポイントか9,500ポイントを貰えるキャンペーンをはじめました。ただし先日の新プランに申し込んだ人のために、端末ポイントについては新プランを発表してからにさかのぼって適用になるそうです。

しかし私の場合は端末とセットで申し込まなかったので、後から端末だけ追加で申し込んでもこのキャンペーンは適用にならないようです。ただ、このキャンペーンではあくまで後日に期間限定の楽天ポイントがもらえるだけなので、いわゆる「実質」のメリット享受であり、金銭の負担が減るわけではないことに注意しましょう。ポイントを貰っても有効に使う手立てがなく、期限ギリギリにどうでもいいものを買ってしまったら、まさに楽天にとってはいいお客さんになってしまいます。

私の場合は今回の楽天の新プランにSIMカードだけの契約にして、開通手続きとアプリの楽天Linkの利用によって合計6,300ポイントが付与されるだけですが、こうしたキャンペーンをスルーしたのは、ガラケーに入れているかけ放題のドコモの場合だけSIMをあと9カ月使い続けないと解約金の9,500円がかかってしまうからです。

この件については、同じ大手キャリアの場合、2019年10月以降に出てきた新プランに移行すれば、その時点で2年縛りが消えるようになっているのに、ドコモはかたくなに以前からの利用者に2年縛りを続けることを契約の時点の意思を尊重する形で続けているので、ドコモユーザーにとっての選択肢はありません。

一つの考え方として、解約金の9,500円を支払っても早く端末を購入したほうがいいということもあるでしょう。ドコモの番号をそのまま移行するには手数料が税別2,000円かかりますので、更新月以外にドコモから他のキャリアに移るためにはドコモに11,500円を支払う必要があります。

そもそも3月の時点ではドコモから楽天モバイルの新プランにMNPで移行すること自体ができませんし、まだ回線の状況がわからない中での移行は危険なので、ここでは前回紹介した電話のかけ放題プランが選べるUQモバイルに移行しつつUQモバイルでも使える楽天モバイルの端末を購入するというちょっと複雑な方法での購入ということで考えてみます。というのもこの時期にUQモバイルはSIMカードのみの購入でMNPしてスマホプランを契約した場合、ポイントではなく1万円のキャッシュバックキャンペーンをはじめました。キャッシュバックまでにタイムラグが有り、申込みをし忘れたりきちんとキャンペーンに適用する申込みを行う必要はあるものの(オンラインショップ以外での手続きや初期手数料がかからないエントリーパッケージを利用しての手続きは対象外になるため注意)、後日送られてきたメールの内容に従って手続きをすれば実質ではなくお金が戻ってくるので、こうしたキャンペーンを利用しないと損です。

エントリーパッケージをキャンペーンでは利用できないので、実質では約7,000円のキャッシュバックになりますが、もしドコモ契約のタイミングで解約月だったりガラケーのかけ放題をドコモ以外のキャリアで使っていたなら2枚SIMを指して使える楽天モバイルの端末に楽天モバイルとUQモバイルの2回線を入れて運用するという選択もあったのですが、できないことをああだこうだ言っても仕方ありません。

ちなみに楽天モバイルで販売している端末の中では、おサイフケータイと防水機能のあるOPPO Reno Aが楽天モバイル限定で128GBとメモリが2倍になっているモデルがおすすめです。この機種を選ぶと期間限定9,500ポイントが追加でもらえるので、契約に関するポイントとの合計は15,800ポイントになりますが、こちらはUQモバイルのキャシュバックとは違って使う場面が限られるので注意しましょう。

期間限定ポイントの使い道としては、スマホに関する周辺機器(ケースや充電ケーブル、モバイルバッテリー)を買ってもいいでしょうし、近所に楽天ポイントと提携していて普通の買い物で使えるお店があったら「端末の実質価格」が現実に限りなく近づきます。私の場合は利用しているガソリンスタンドが楽天ポイント払いに対応しているので、半年あれば使い切れると思います。逆に言うとポイントを貰ってもいつもの買い物で使い切る自信がないような場合は、安易にキャンペーンに乗らないほうがいいこともあるかもしれません。

とりあえず私は、4月からの楽天モバイルのSIMカードはすでに持っているP30 liteに入れて利用するつもりにしているので、新しい端末を必要とするのはドコモから乗り換える予定の2020年末以降になります。その時にはもう少し状況が変わっている可能性がありますが、SIM購入でもらえる楽天ポイントの利用期限ぎりぎりで楽天で回線対応のOPPO Reno Aが売っていれば一部ポイントを利用して端末を買えば、端末購入時のポイントとドコモ回線の違約金分が相殺されるので、焦って端末を購入することもないかなと思います。時間の経過とともに端末の代金も安くなるかも知れませんし、期間限定ポイントを端末購入に集中して使うことができる分、無駄遣いも減らせます。

そもそも、時間の経過とともにUQモバイル以上に使える通話放題を出してくるMVNOがあるかもしれません。ただスマホに関しては機能と価格のバランスを考えると2021年になってもなおOPPO Reno Aを購入すれば間違いないと思っていますので、今回の楽天モバイルのキャンペーンには感謝しています。

今回はあくまで私の複雑な契約の移行にともなった一つの例ということで紹介しましたが、新しいスマホが欲しい場合には様々なキャンペーンを利用しないと損です。さらに、キャシュバックの場合はいいのですが、ポイントバックの場合は今回の楽天のようにタイムラグが有るだけでなく一定の期間を過ぎると無効になってしまうケースもあるので、ポイントの多さに惑わされることなくあくまで自分に合った条件で利用するようにしましょう。


スマホカメラで画角を変える意味

先日、ちょっとしたお出掛けの中で沼津に新しくできたららぽーとに寄ってきたのですが、まさかオープンしたばかりなのに書店が営業していないというのには驚きました。なぜ新規オープンでお客が押し寄せる時期に撤退したのかと思ったら、書店を展開している会社が倒産したという情報を見付けました。恐らく三井不動産の側からしたら詐欺に遭ったような感じだと思うのですが、利用者側でも書店での買い物ができないというのは致命的で、早めに別のテナントが入って欲しいと思いますね。

そんな感じのららぽーと沼津回りだったのですが、そこでの目的の一つとしてオープンした目玉として設置してある大きな「ひつじのショーン」が入ったクリスマスツリーを見に行ったのですが予想外に大きく、ぱっと止まった所でスマホのカメラを向けたらこんな写真になりました。

普通はこのような画角になれば後ろに下がってもう少し全体が写るような構図を考えるでしょう。しかし今回は折角新しいスマホにある3眼レンズを活用しようと思い、広角専用のレンズで撮ってみようと思いました。前の写真では迫力はあるもののクリスマスツリーの全体像やどこに設置されているのかという状況を記録するのは難しい感じです。その分ツリー全体を大きく映すことができすが、この写真では少しはみ出すように写ってしまっています。

通常はこの状況でもう少し広い範囲を写真に収めたい場合は自分で今いる場所から下がればいいのです。特に普通のスマホのカメラは単焦点のカメラなので、大きく写したければ自分で近づく、広く移したければ自分の方から離れるということが基本なのですが、今回使用したP30 liteは広角側については自分で下がる必要はなくなります。

やり方としてはP30 liteのカメラアプリを画面は立ち上げると通常の画角で表示されますが、これは画面脇に「×1」という表示が現われている通り、標準画角の見え方です。そこで画面脇の数字の部分をタップすると表示の部分が「広角」になり、専用の広角レンズで捉えた映像になるのですが、それがこの写真になります。

撮影するためのレンズが変わるだけで同じ位置からスマホを構えても、これだけクリスマスツリーの周辺が写るようになるわけです。逆に遠くのものを近くにいるように写すためには画角が狭くなるような望遠レンズが別に必要になるわけですが、これを全てスマホでやることは大変です。私自身はどうしても被写体に近づけないような場合にはあっさり専用のデジタルカメラを使って撮ることにしているので、そこまでの高性能なスマホのカメラ機能は必要ないかなと思っているのですが、例えば展望台から広大な風景を撮影する場合には自分が下がるだけのスペースがないような場合もあり、この広角レンズの存在は結構ありがたいかも知れません。

実際にP30 liteというスマホはファーウェイでもスタンダードクラスのスマホということで、上位機種と比べると「思ったほど綺麗に撮れなかった」というような口コミも散見されますが、そこのところはある程度納得し、どうしてもきれいな写真を撮りたい場合には別にデジカメを持っていくということで問題は解決できます。ただ、今の時代、デジカメを持って今回撮った先のショッピングモールをウロウロしていると不審者だと思われるかも知れず(^^;)、今のスタンダードスマホでのカメラ性能のアップ傾向は正直有難いです。今後は色々な場面でスマホによる撮影を行ない、このカメラの実力を見ていきたいと思っています。


ファーウェイ P30 liteのカメラ機能について

今さらながら思いますが、今回紹介するファーウェイのP30 liteというスマホは、販売される直前にアメリカ政府がファーウェイの副社長を拘束するなどのトラブルの中で、アメリカがファーウェイを締め出す中でアメリカの同盟国である日本ではしばらくの間、発売を予定されていたものの一部のキャリアでは発売が中止されるようなこともありました。

その当時は今後、アメリカ企業であるGoogleがファーウェイの端末でGoogle Playを利用できないようにするのではないかという憶測が流れ、そんな中でこのまま日本ではファーウェイのスマホが売られなくなるのではないか? という話もあったほどです。

しかしながら、ファーウェイの勢いが止まる中で、同じ中国のメーカーであるOPPOのスマホが入ってきて、特に「OPPO Reno A」などは防水機能付きのおサイフケータイ入りスマホでここで紹介するP30 liteに防水・おサイフケータイを付けたようなものでも3万円代で出してきたりして、普通にその機能だけを比べると同価格帯の日本のメーカーのスマホとのコスパにはかなり差があるような状況です。その中で数年に一回買い替えをし、さらに毎月の通信料を払うということになると、ハイスペックのものを長く使うよりもスタンダードクラスでもそこそこ性能のいいスマホを使いつくすような感じがいいのではないかと思います。今回P30 liteをセッティングして使ってみて、ROMが多いので今までのように必要最少限のアプリしか使えないということもなく、前の機種では開くまでに時間のかかったようなアプリでもスムーズに使えるようになりました。それだけでもP30 liteを手に入れた意味がある気がします。

さて今回、P30 liteを購入するにあたって一つだけ別買いしたものがあります。P30 liteには工場出荷時にはすでに保護フィルムが貼ってあり、さらに付属品は充電用のACアダプターと充電ケーブル、イヤホンジャックに差して使うワイヤードイヤホンの他にソフトタイプのクリアケースが箱に入っているので、とりあえずはSIMカードとmicroSDカードだけを用意すればすぐに使えるようになるのが売りなのですが、一つだけ自分的には不満な点がありました。

それがP30 lite本体にはストラップホールがないということなのです。最近はケースの裏にシールで貼れるリングストラップを付けて持ち歩くという方法もあるのですが、やはり落下させて画面を割りたくないので、首から下げるタイプのストラップが何とかP30 liteに付けられないかという事があったので、ネットショッピングからソフトタイプのクリアケースにストラップ用の穴が開いていて、ネックストラップと通常の短めのストラップがセットで付いているクリアケースを事前購入しました。上の写真のような感じになり、首から下げても取れることもなく、これで安心して使えるようになりました。

P30 liteの大きな特徴は、エントリー仕様ではあるものの、カメラのレンズが背面に3個付いていることです。ハイレンジのファーウェイのスマホではレンズをあのライカが監修し、その画質もすばらしいということですが、P30 liteのカメラはそれと比べると相当性能としては落ちることはまずはその価格相応ということで理解しましょう。メインカメラ(2400万画素)の画素数はそこまで必要ないとは思いますが、もう一つは800万素の広角をカバーするカメラで、カメラアプリ内でワンタッチで切り替えが可能です。スマホのカメラでは遠くから望遠レンズで狙うことは難しく、広大な風景を捉えるには広角が写る方が便利に使えると思います。どうしても望遠が欲しければ現状では別にコンデジを携帯した方がいいと思うので、こうした割り切りも十分ありだと思います。そして最後のレンズについては、このレンズだけで写真を撮るためのものではなく、人物写真などで背景をぼかすためだけの200万画素のカメラだということです。つまりスマホ内でメインのレンズとこのレンズで撮った写真を合成して一枚の写真にするということで、あくまでも擬似的な背景ぼかしに使えるということなのでしょう。

また、カメラアプリにはAIがシーンを決定するモードが入っていまして、自動的にその映像にふさわしいシーンを選んで撮影ができるようになっています。試しに被写体にできる限り近づいて腕時計を撮ってみましたが、多少ピントは甘いものの、このようにブログやネットにアップするような写真としては十分でしょう。ちなみに、その前の2枚はスマホカメラでなく、オリンパスのTG-5で撮った写真です(^^;)。今後は、被写体を大きく写したい時にはこのように被写体にできるだけ近づき、広大な風景が撮りたい時には広角レンズを使って、旅の風景をより美しく撮影できるようにこのカメラを使っていきたいと思っています。


デジカメが売れない時代のスマホのカメラの進化は?

デジタルカメラの売上が毎年落ち込んでいることがニュースになっていました。まあ今さらではと言った話題ではあるのですが、そのニュースによるとデジカメの売上のピークは2010年だったそうで、現在のデジカメ市場はもはやかつての勢いなく、私の近辺でもデジカメを買ったという話は聞きません。

当然ながらそうした事になってしまった背景には、スマホに付いているカメラの進化とともに、それだけスマホが多くの人に普及した事があると言えるわけですが、果たしてそれでいいのかという風にはつい考えてしまいます。というのも、一昨日皇位継承の行事として「祝賀御列の儀」(パレード)がテレビ中継されていましたが、そこにはスマホを構えてパレードの様子や新しい天皇皇后両陛下のお姿をとらえようとする人であふれていました。もちろん、スマホを通してでもしっかりとお二人のお姿を写真に収められた方もいたとは思いますが、パレードを見た場所によっては満足が行くような結果にはならなかったのではないかと思います。となると、果たしてどれだけの人がスマホのカメラで満足しているのかという風に考えてしまうのです。

基本的にスマホのカメラの場合(複数レンズのない単焦点のものが多いのでそうしたスマホを念頭に置いて説明します)、風景を中心に撮ったり、食事の際のメニューを撮るにはいいと思いますが、遠くにあるものを写す場合、対象を大きくするためには単焦点のレンズでは小さくしか写らない場合は、その対象にできるだけ近づかなければなりません。周りに誰もいなければ極限まで近づいて撮影することができますが、パレードやスポーツ観戦のように、自分の立ち位置が決まっていてそこから動けない場合はもはやお手上げになってしまいます。そうした場合に威力を発揮するのが画角の違うレンズや広範囲で使えるズームレンズを使うことです。

プロのカメラマンやテレビカメラにはレンズを交換できるので、相当離れていてもレンズ次第で対象のアップショットがとらえられるわけですが、スマホの場合はそうはいきません。本来、そうした状況を補うものとしてデジカメが使われるわけですが、パレードでスマホを構えている多くの人は、実際に遠くにあるものにスマホを向けた時にスマホカメラの限界を感じるわけです。まだデジカメが売れていた頃には、実売2万から3万円くらいで広角から望遠までをカバーするタイプのコンパクトデジカメも売られていて、スマホとの使い分けをするような考えで購入する人もあったと思うのですが、現在ではもうこうしたタイプのデジカメはありません。それなりのデジカメを購入するとなるとやはり新品で10万円以上にもなってしまうので、それならあまり使う機会もないしスマホのカメラでいいかということになってしまうでしょう。

どちらにしても今後マニアやプロのサブカメラという形で作られた高額なデジカメが大ヒットすることは考えにくく、最初に紹介したデジカメの売上がどんどん下がっていくというのも当り前の話であると言えるわけです。

これは昔からカメラを使って写真を撮っていた方にとっては寂しい話だと思います。しかし、企業としても売れないものを作ってもしょうがないわけですし、今後に向けての可能性という点で言えば、カメラメーカーが積極的にスマホのカメラへの技術を提供し、かつてのコンパクトデジカメのような性能があるスマホが普通になっていくことではないかと思います。その場合、デジカメと違って長く一つの機種を使うというよりも数年で買い換えということを前提にしていくと思うので、いかに抑えた価格でカメラの性能を上げる気がスマホメーカーにあるのかというところが問題になってきます。

現在も背面にレンズを3つ付けて光学ズームの機能も備えたスマホがありますが、そうした機能が付いたものは高級機に分類されるので、今後のニーズの変化によって複数レンズが搭載されたスマホが一般的になっていけば、極端に望遠撮影を必要としない限りはスマホで十分になるような気もします。どうしてもスマホ以上の写真を撮りたければレンズ交換式のデジカメに行くというような住み分けがはっきりするので、こういう形で進化していってくれればユーザー的には嬉しいですね。

ただ、もう一つの観点からスマホのカメラを見ていくと、単純にスマホのカメラの性能が上がるということは、日常的に私達が見ているテレビのニュースで「視聴者提供」という形でのスクープ映像が流されるかと思いますが、この種の映像が高画質化されるようになるわけで、社会の中でスマホの画質向上というものは今後も求められるものだと思います。通信方式が5Gになり、画像の大きさや動画のサイズを気にしなくても気軽にアップできるようになれば、ネットで見ることのできるデジタルアーカイブスの質も上がります。今後ネットにアップされる写真や動画の画質を上げていく試みの一つとして、スマホの画質向上についていろんなところから要望が上がっていくといいなと思います。