自給自足生活というと、山の中にあるポツンと一軒家というものを想像してしまいますが、最近は必ずしもそうでないやり方で実践されている方もいると思います。家の屋根にソーラーパネルを設置して、その電気を生活に使うような事を考える方はいると思うのですが、その場合に起こる問題は、発電している電力を使い切れれば良いのですが、日々の天気によっては生活する分の電気を発電できなかったり、逆に生活する以上の発電ができてしまっているような場合があります。
昔は、そうして余った電力を電力会社に売ることで収益を上げ、ソーラーパネル設置費の費用を回収するような考え方で新築の家にソーラーパネルを付ける方もいたと思いますが、売電価格は今は昔と比べるとかなり安くなっているという話も聞きますし、自宅で使う電気は自宅で使うという感じで自宅のソーラーパネルを活用するような方向へ向かっているのではないかと思います。
私の場合は、100~200Wくらいのソーラーパネルで発電した電気を小型のポータブル電源に充電していますが、それだと普段遣いの家電を全部動かすのは無理で、そもそも今年のような暑い夏を乗り切るエアコンを動かすこともできません。自宅で雨の日や夜にも普通に電気を使えるようにするためには、大規模なソーラーパネルの設置とともに必要なものは、大容量の蓄電池を用意する必要があります。
私がたまたまテレビで見たのが、自宅に置く蓄電池の代わりに電気自動車を導入し、家で使う電気の余剰分を電気自動車に充電するようにすることで、夜や天気の悪い日には電気自動車の蓄電池を使って家の電気を賄うようなやり方をされている方でした。電気自動車を蓄電池代わりに使うことのメリットは、蓄電池としての用途だけでなく、車として移動に使うことができるということがあります。
ただ、本当に家に設置したソーラーパネルだけで家の全ての電気を賄えるのか不安な点もあるので、今から始めるとしたらガソリンを給油しても走ることのできるプラグインハイブリッド車を蓄電池代わりにするのが現実的な感じがします。ただし、電気自動車とプラグインハイブリッド車を比べると、ためることのできる電気の量は変わってきます。予算があれば電気自動車とプラグインハイブリッド車の二台持ちにしたいところですが、とりあえずこうした環境を整えれば、車の方に車中泊できる環境を作ることで、いざという時には多くの電力を必要とする家の中ではなくて、寝るのは車の蓄電池でエアコンを動かすことで、真夏の災害時でも何とか暑さから逃れることのできる環境は作りやすいのではないかと思います。
問題は、こうした生活を長く続ける場合、どうしても車の内蔵電池がヘタってくるので、その場合車の買い替えになるか、電池ごと交換になるかわかりませんが、どちらにしても定期的な蓄電池利用のためのコストがかかってくるので、果たしてその費用までを自給自足できるのかという問題も出てきます。
そもそも、電気自動車の電気を家に引き込んで使えるようにするには工事が必要で、古い集合住宅では実現不可能ということなので、こうした生活を実現させるためにはまずは一軒家に引っ越す必要があります。今後電気自動車が普及することで、その電池を含むコストが下がってくるようであれば、古くても普通に住めそうな一軒家を探して引っ越して、一定のメンテナンス費用をかけつつも、電気自動車の電池に満充電できるくらいのソーラーパネルを設置することで、毎月の電気代とガソリン代がチャラになるような状況も来るのかな? と期待してしまうところもあります。
さらに、今後車のボディ全面に一体化するような形で、フレキシブルなソーラーパネルを付けた電気自動車ができたとして、あえて屋根のない場所で保管することで、プラグからの充電が必要ないくらいに充電できるくらいのソーラーパネルの進化があれば、それこそその車に乗って車中泊旅のコストを下げたり、住む場所を選ぶことなく電気自動車の電池を生活に使うことができるようになるかも知れません。
今の世の中、大規模ソーラーパネルについて巷では色々言われているところがありますが、そういったアプローチではなく、自分や自分の家族のために設置したソーラーパネルで自分の使う分だけ電気を作るようなライフスタイルが一般的になれば、私たちと電気との付き合いも変わってくるのではないでしょうか。もしかしたら、電力会社と契約しない生活というのはすぐそこまで来ているのではないかと思ったりもします。







