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ソーラーパネルによるポータブル電源使用についてのレポートをここにまとめます

太陽光を使ったもう一つのエネルギー活用法で災害時にポータブル電源の消費を抑えるためのステップ

今年もようやく朝夕涼しくなってきたと感じていますが、日中はまだまだ暑い日が続いています。ただ、季節は地球温暖化になっても巡ってくるもので、もう少ししたら日の光が恋しいような寒い季節になってきます。

そのために、冬場に活躍してもらいたいソーラーパネルから充電したポータブル電源をできるだけ長く使えるようにするため、今からそのための方法について考えています。といっても、話はそんなに難しいものではありません。これは日常生活というよりも、車中泊で出掛けた場合とか、災害でずっと停電し、ガスも使えなくなったような状況を想定し、できる限り太陽光からのエネルギーを使っていろんな事をするための手段の一つです。

ソーラーパネルで電気を発生させてポータブル電源にためるという一連の行為は、実はかなりエネルギーロスが発生します。100Wのパネルを使ってもその数字が常に出るわけではないですし、さらに内蔵の電池にためるのにも熱が発生することでロスが出るわけです。そうしてためた電気を何に使うかというと、スマホの充電や様々な家庭用の電気製品を使うのですが、その中でも火を使わないで調理できる電気調理器の利用を考える中、私の持っているポータブル電源では瞬間でお湯が湧く電気ケトルや、IH調理器を全開で使うようなことはできないという現実があります。

今考えているのは、200Wからせいぜい400Wくらいまであれば動作する調理用の家電を使うことですが、当然ながら出力が弱いので、お湯を沸かすだけでも相当な時間がかかってしまいます。以前持っていた230Wの消費電力があるサンヨーのトラベルポットで500mlの水から湯沸かしした際は、水の温度にもよりますが12~15分くらい過去のブログのログを見るとかかっていたようです。

どちらにしても、ポータブル電源を使って湯沸かしをする場合、せいぜい300Wくらいの機器を使って湯沸かしすることになると思うので、今持っている250Wh前後のポータブル電源で湯沸かしをした場合、500mlの水を沸かすだけで4分の1以上の電力を使ってしまうことになります。それをいくらかでも早く沸かせるように考えたのが、ソーラーパネルを使わない太陽を使っての水の温度を上げる方法です。

https://hbol.jp/pc/61267/

たまたま上のリンクのページで見た、ペットボトルに黒のガムテープを巻き、アルミホイルを内張りした発泡スチロールに入れて、適当なダンボールを発泡スチロールに合わせて作った蓋の部分から光が入るように大きな穴を開けて、そこをラップをピンと張り、熱のこもるビニールハウスのようにした断熱性のある発泡スチロールの箱に入れて日の光に当て、ペットボトルの中に入れた水の温度を上げるというアイデアは、お金もかからない秀逸なものだと思います。

これだと、日頃はこういうことを全くやっていなくても、箱だけを作っておけば、いざという時に備蓄した水のペットボトルを再利用する形で箱に入れて日なたに置いておけば、日が出ていさえすれば冬でもそこそこ暖かいお湯を得られます。そのまま使うのもありですが、こうした仕組みで温度を上げた水を改めてポータブル電源で動く小出力の電気コンロであたためれば、当然水が沸騰するまでの時間が短縮され、ポータブル電源に残る電力は多くなります。毎日最高の状態で日が当たるわけではありませんが、日が出た時にこの箱に入れ、さらに電気コンロにかけて沸騰させたら、別に用意した保温性能の高い真空断熱ボトルに入れておけば、昼に沸かしたお湯はその日のうちならばカップ麺を作るくらいの温度を保つことができます。発泡スチロールはスーパーへ行けば手に入りますし、他の材料についても100円ショップで購入できます。

太陽をエネルギーに変える場合、熱をそのまま利用できるならその方が効率良く使えるわけで、地域によっては冬はずっと曇っているような場所もあるとは思いますが、天気が良く晴れている地方の方であれば、こうした太陽の利用の仕方もあります。ちなみに、車中泊の旅をしている場合には、爆発に気を付けながら車内にペットボトルを置いて水を温めることができる日差しがあれば、ある程度温度が上がった状態でペットボトルの水をコンロに移して沸騰させ、それを真空断熱ボトルに入れておくような事は簡単にできるだろうと思います。そこまで温度が高くならなくても、冬の時期は外にペットボトルやポリタンクに放置するとどんどん水温が下がってしまうので、コンロで沸騰させなくても日に当てて多少温かくなったペットボトルの中の水を真空断熱ボトルに入れておくだけでも、その後のポータブル電源の消費を少なくすることができるでしょう。

さすがにお風呂のお湯を太陽光で作るにはかなりの投資が必要ですが、いざという時に太陽の力を借りながら少ないエネルギーでお湯を沸かすことのできる環境を作るだけなら誰でもできそうなので、すぐに作らなくても材料だけでも揃えておくのも良いでしょう。この冬は、水道から出た水とこのシステムで一旦温めた水とでどのくらい差が出るのか試してみるのも良いかなと思っています。


BLUETIIのEB3Aというポータブル電源は最初の一台ではなく二台目以降に入手するのがおすすめ?

先日のポータブル電源の購入報告からあまり日が経ちませんが、早くも2台目のポータブル電源を購入してしまいました。以前購入したEcoFlowのRiver2とほぼ同し容量で価格も2万円ちょっとと共通点も多いBLUETIIのEB3Aというものです(左側のベージュのものがEB3Aで隣がRiver2)。

そもそも、自宅では大型のポータブル電源を買うだけの余裕もなければ、それをソーラーパネルで充電することは難しく、100Wくらいのソーラーパネルで5時間くらいあれば満充電できてしまう250Wh前後の容量のポータブル電源は私の使い方に合っているのですが、今回は全く同じものを2つだと芸がないということと、River2がソーラーパネルからの入力について110Wが限度ということで、せっかくある100Wと120Wのソーラーパネルをつないで使っても意味がないケースがある(日が差してよく発電する時でも上限が110W)ので、同じソーラーパネルからの入力が200Wまであり、せっかくの高出力を充電時間の軽減に生かせるEB3Aを追加で手に入れたわけです。

多くのサイトやユーチューブ、そして実際に車中泊でポータブル電源を使っている人にはEB3Aのユーザーが多いのか、目立つユーチューバーにメーカーが製品を使わせてのレビューも結構あるので、中には「最初の一台にぴったり」という風なキャッチフレーズで紹介しているのも目にしました。しかし、このポータブル電源のクセのある仕様や、付属品について見ていくと、どちらかというとこれは車で言うとファミリーカーでなく、使い方を考えながら使う人にとって良い結果をもたらす軽自動車のような存在ではないかと思います。価格は安いですが、それなりに使えるようにするためには追加の投資が必要になるという点もクセのある軽自動車という例えには合っているような気がします。

まず、出力について、River2がACポートから基本では300Wまでの家電を使えるようになっています。スマホアプリから設定を変えると、最大450Wまでの家電を電力を落として使うことができるようになりますが、その範囲は広くありません。しかし、EB3Aは基本では何と600Wまでの家電が使え、スマホアプリから設定すると、何と1200Wまでの家電を使うことができるようになっています。電子レンジやIH調理器もそのまま使えるようになりますが、600Wを超える家電については、ワット数を落としながら使えるようにするので、調理にかかる時間は通常時よりも長くなります。

こうした説明を聞くと、EB3Aはすごいと思うかも知れませんが、ちなみに600Wの家電を使い続けた場合、容量が268Whしなかいので、100%の状態からでも連続して1時間持ちません。DCからACに変換する場合のロスもありますので、場合によっては30~40分くらい使って空になってしまうということも十分ありえます。ですから普通は、最大の出力でもそこそこ使えるように、容量が多いのが普通なのですが、EB3Aの場合は容量と出力の関係がかなりアンバランスになっています。自宅で使うならすぐコンセントから充電できますし、充電しながら使えたりしますので便利ですが、車中泊やキャンプにこれ一台を持っていくような場合、きちんと使う家電の電力を計算し、表示からあとどのくらい使えるのかを見ながら使わないと、肝心な時に使えないということも起きてきます。

キャンプや車中泊の場合、コンセント付きのサイトや途中でコンセントを借りるということが難しければ、自分で何とかするということになります。小容量のポータブル電源はその小容量さゆえ、走行充電やソーラー充電で満充電にするまでの時間が少なくて済むというメリットがあります。私自身は、もし自分で出掛ける場合にはどちらか一方を使っている時には走行かソーラーパネルからの充電を行ない、使っている方のポータブル電源が空になった時にもう一つのポータブル電源が満充電になるような運用を目指しているので、早いうちに2つ購入したのですが、それについてEB3Aにはもう一つの問題があります。

EB3Aの付属品は説明書の他に、ACコンセントからの充電に使う汎用のケーブルの他は、ソーラーパネルを充電するためのケーブルが一本付くだけです。そのケーブルはカチッとはまるMC4のコネクターなのですが、私が使っている3つの折りたたみ式のソーラーパネルだとどれもMC4は使っていないので、そのままでは使えません。たまたま、以前に購入したポータブル電源に付いていたMC4を5521メスに変換するコネクターがあったので、それで何とか手持ちのソーラーパネルからの充電はできましたが、もし同時にソーラーパネルを用意してもそのままでは接続できない可能性があるので、その際は追加投資が必要になってしまいます。

小容量のポータブル電源は、ソーラー発電をしなくても(雨などで発電できない場合も多い)、車で移動するなら車のシガーソケットから時間を掛けずに充電できるというのも良い点だと思っています。車から出る電力は、だいたい100Wくらいですが、連続1時間走行を続けられるなら100Whの電気を貯めることができます。River2もEB3Aも250Whくらいの容量なので、だいたい2時間半走れば満充電になるので、ソーラーパネルは忘れても(持っていなくても)、車のシガーソケットから充電できるケーブルがあるかないかで、キャンプや車中泊での利便性はかなり上がります。

日中走って夜に使うならば、日中のうちに十分満充電になります。しかし、River2にはカーチャージャー用のケーブルは購入時の付属品として付いてくるのですが、EB3Aには付いてきません。別売のケーブルを発注することになるわけですが(コネクターの種類が違うのでRiver2のものを流用もできません)、私の場合は同じ古いポータブル電源の付属品として5521コネクターで充電可能なシガーソケットケーブルが付いてきたので、これをEB3Aのソーラー発電用のケーブルと、MC4を5521メスに変換するケーブルで、追加料金なしに車内充電をすることも可能になりました。EB3Aに付いてきたソーラー充電用のケーブルは長いので、運転席からかなり後ろまで離して置けるため、私の場合は結果オーライですが、全く無ければ買うしかないので、結果的にRver2と比べると家のコンセントだけでなくすぐ車でも充電できるのと比べると、初心者にはそれなりにハードルが高いのではないかと思います。

ただ、高出力の家電をちょっと使いたい時には使え、容量がすぐに空になってももう一台のポータブル電用とローテーションしながら使い、本体も走行充電やソーラー充電ができる環境を作れるなら、500Whクラスのポータブル電源を一台購入するよりも、River2とEB3Aをセットで使うようにすればかなり便利です。うまく使いこなすためには、EB3Aを走行充電するためのケーブル及び、両方のポータブル電源を充電できるソーラーパネル(100Wクラスのものが使いやすい)と、ソーラーパネルとポータブル電源を接続できるケーブル(まずは購入したソーラーパネルの付属品で何とかならないか試してみましょう)を用意すれば、ソロのお出掛けで困ることは無いのではと思います。

もちろん、家のコンセントから充電して満充電になったポータブル電源を持っていき、スマホの充電などを中心に使うくらいなら道中の充電は必要ないと思いますが、EB3Aならデフォルトで600W出せますので、車内湯沸かしやちょっとした調理までこなすことは不可能ではありません。それ用の家電を別途用意する必要は当然ありますが、そうした費用を掛けて使うという意味では、やはり初心者向けではないのではないかと思います。

小容量のポータブル電源をいかに活用するかというのは、それなりにスキルを上げる必要がありますが、ネットで色々なことを調べるだけでも、低出力の家電で湯沸かしをするような事もやっている人もいますし、ちなみに私が以前紹介したパナソニックのミニクッカーは1.5合までのお米が炊けて、消費電力は200WなのでRiver2でもちゃんと動きます。最初は出先でのスマホ充電くらいにしながら、なるべく電力消費の少ないものを動かすような方向で考えていくと、旅先での充電と合わせて相当車中泊の快適度が変わっていきます。私の考えですが、大容量で高額なポータブル電源を一つ購入するよりも、旅先でもきちんと充電できる小容量のものを複数持っていき、その小容量ポータブル電源で使える家電を色々と考えていく方がコストを掛けずに(他のものにコストを掛けられるわけです)、キャンプや車中泊のグレードを上げられるのでおすすめだと思います。


今のうちから冬に向けての電力使用量を気にせず家電が使える環境を作るためにはどうすれば良いか?

新たにソーラーパネルとポータブル電源を購入し、本格的な家庭内ソーラー発電に着手していますが、意外にも自宅での発電量がそこそこ期待できることがわかってきたので、かなり今後への展望が開けてきたように感じています。

といっても、夏にエアコンを四六時中動かすというのは無理で、今のところはDCモーターの扇風機(20W)を付けながらノートパソコンやモバイルモニターを同時に使う(15W程度)くらいのものですが、これだけでも大型テレビを付けないでテレビやネット配信の動画を見ることはできるので、それほど意識しなくても節電にはなっています。

今挙げたものを全て同時に使った場合の一時間あたりの電気量は35Whくらいなので、新たに購入したEcoFlowのRiver2の容量が256Whなので、実質的に使える容量がカタログ値の8割くらいである約200Whあたりでも、6時間弱の連続使用に耐えられるくらいということになります。常に自宅に籠もっているわけではないので、これくらいなら一日の使用量をキープするくらいなら十分で、過去に購入したポータブル電源も同じくらいの容量があるので、一日おきに充電をすることでうまくローテーションを組んでいけます。ただ、これ以上の使い方を考えるとなかなか難しいというのが正直なところです。

現在、自宅のベランダで発電のできる環境については、色々と試行錯誤をしていまして、最初に購入したものの前に買ったポータブル電源で出力があまり見込めなかったことによってしばらく使っていなかった、100Wの折りたたみソーラーパネルを新しいポータブル電源につないだことで、それなりに発電することがわかってきました。改めてそのパネルを現役復帰させることができればと思っているのです。ポータブル電源に接続するケーブル類や物干し吊り下げ機具の整備を今は行なっています。2枚のソーラーパネルを並列に接続するケーブルは購入済みなので、先日購入した120Wのソーラーパネルとつないで使えば、理論上は220W・18Vで出力できる環境が作れ、さらにもう一枚60W・18Vのソーラーパネルを余らせることができます。さらに、3つのソーラーパネルはどれも18Vと同じなので、どれも組み合わせて使うことができるので状況に応じて使い分けることもできるように目論んでいます。

もっとも、新しく購入したRiver2はソーラー入力が最大110Wまでしかできない仕様になっています。120W単体のパネルでは当然110Wも出ませんが、60Wのパネルと連結すると、日が正面から当たる時には110Wぎりぎり出るので、River2を充電する際はこの組み合わせがベストです。ただ、恐らく100Wと120Wのソーラーパネルをつなげると、それ以上の出力になるものの、最大110Wというリミットがあるので、大きなパネル2つを繋げると大容量を出せるものの、今の環境ではその大容量を生かせなくなってしまっています。

そこで、今の環境で最大出力をスムーズに蓄電できるように、新たなポータブル電源の入手も早くも視野に入ってくるのですが、夏から秋にかけてはそこまで電気を使うことは少なくなる(エアコンも使わなくなるので)ので、今後また電気製品を使うことになるであろう、冬にかけてこのソーラー発電の出力を最大限に生かせるような蓄電池および家電の使い方について考えてみることにしました。

今は毎日暑いのでそんなに考えることはありませんが、やはり冬になると部屋はかなり寒くなってきます。ただ、自宅の構造はかなり断熱効果があるだけでなく、一日の中でも長い時間日が当たるので(これがソーラー発電を行なうには好条件になっています)、日が沈んでからと早朝に暖を取れればという感じで、国内でも恵まれている地域に私は住んでいると思います。

昨年はずっと使うのではなく、早朝の寒い時間専用ということで小さな石油ストーブを購入したのですが、電気がいらない反面、今年から来年に掛けても灯油価格の上昇が考えられるので、電気代だけでなく燃料としての灯油代を節約するという意味でも、電気を使った暖房器具が動くポータブル電源をソーラー発電で充電して使えないか? という事を考えてみました。

そうなると、現在使っているEcoFlowのシリーズの中の「River2 Pro」では、設定を変えれば1000Wまでの家電が使え、容量が768Whあるので、600Wくらいの電気ストーブやセラミックヒーターを朝の短い時間だけ使って、使った分を出勤時から夕方までソーラー充電するというような使い方をすれば、本来は冬に増えるはずの電気代をソーラー充電したポータブル電源でまかなうことも可能になってくるかも知れません。

River2 Proの出力は最大1000Wですが、最大1000Wであれば停電時に自宅の冷蔵庫の長時間運用もできますし、いざという時には電子レンジも使えます(自宅のレンジは950W)。洗濯機も水さえ出れば使えますので、災害時だけではなく季節を問わず日々の家電で消費している電気代を減らす方向へ向かわせることも可能でしょう。また、今は持っていないのですが、IH調理器を使うこともできます。特に冬には食卓に鍋を置いてそのまま調理するような事も可能です。こういったこと全てがソーラー充電した電気で賄えるのであれば、その分の電気代のコスト負担なしで使える状況は増えていくと思われます。

ただ、容量が多い分、使い切ってしまったポータブル電源を満充電するには晴天の日でも一日では足りなくなるかも知れません。その場合は60Wのパネルで今使っているポータブル電源を充電しながら、出力の大きな家電を使うのはその時だけ我慢して、何とか電気代の負担を少なくしたままで生活パターンを維持できればという感じですね。

便利だからといって、家のコンセントからこうした大出力の家電を使うようになってしまうと、冬の電気代の方が夏よりも高くなってしまうかも知れません。ちなみに、我が家では暖房も冷房も必要ない季節だと月6,000円前後くらい、夏にずっとエアコンを使い続けた最高が月15,000円くらいでしたが、今年は節電の効果もあり月11,000円くらいで推移しています。また、冬の暖房が必要な時期には最高で月10,000円くらいまで電気代が上がった経験があります。さらに冬の場合は先述の石油ストーブ用の灯油代も別途かかるので、何も考えずに使うと下手をしたら月15,000円くらい光熱費だけで使ってしまいそうです。

それを、ポータブル電源とソーラー発電によって灯油代や一部の暖房機具の使用ができて、冬のシーズンを中心に月5千円くらい電気代や光熱費を抑えることができれば、だいたい2シーズンくらいで追加するポータブル電源代くらいははペイできるかも知れません。今だとEcoFlowの公式ページからだと防災の日セールでRiver2 Proは6万3千円くらいで買えるので、安値で買えた上での計算にはなりますが、日々の節電に気を付けながら、およそ10年は繰り返し充電で使えるポータブル電源を使っての生活というのは、極端に我慢すること無くソーラー発電が日々安定してできるならおすすめですね。

ちなみに、私はすでにソーラーパネルとポータブル電源を購入したばかりで、魅力的なセールも終わっている状況なので、次回の冬のボーナス商戦の際のセールを狙って、今よりもさらに安く買えそうなポータブル電源と合わせて消費電力が少なくても使えそうなIH調理器・暖房器具についてもチェックしていくつもりです。

車中泊の旅の場合でも、大き目のポータブル電源を持って出掛ければ、それで動く家電が多ければ多くの場合で利用できますし、車の場合は常時100Wでシガーソケットから走行充電もできますので、現地でソーラー充電ができる環境であれば、自宅での生活とほとんど同じような形で電気のある生活を享受しながら旅ができることになります。もちろん、電気を使わない調理器具なども併用して使えば、普段の生活と何ら変わらない使い勝手で旅が楽しめるでしょう。

今後、電気代や燃料代がどこまで上がるのかわかりませんが、とりあえずは他の事についての物欲を抑え、パソコンやスマホは今あるものを大事に使いながら、まずはどんな状態でもそれらの機器を使い続けられる環境作りを行なっていきたいと思っています。


ペロブスカイト太陽電池への期待をしながら現状でのベストな自宅ソーラー環境を考える

以前から、日本で開発された技術ということで注目を集めているペロブスカイト太陽電池について、テレビの特集で開発状況を見られる機会がありました。フィルムのように薄く軽くできるだけでなく、現在のソーラーパネルの場合、曇りになるとがくっと発電力が落ちたり、影になると発電しなくなるような事も改善されていて、しかもロールシートに印刷するような形での大量生産が可能になるということになると、出たては高額になるのは仕方ないにしても、国内国外で普及していく中でパネル自体も安くなっていくだろうし、今まで考えられなかったような使い道も出てくるのではないかという話で、国内のエネルギー事情を改善するという点で、かなり期待できる流れになってきました。

ちなみに、現在もアルミパネルで覆われた大きくて重いソーラーパネルもありますが、フレキシブルタイプで、かなり軽いソーラーパネルもあり、アマゾンでは安いものだと100Wのパネルが1万円くらいで購入することができます。私が本格的にソーラー発電をしようと思ったきっかけは、こうしたソーラーパネルの価格が安くなったこともあるのですが、ポータブル電源が爆発の危険があり、使用回数が500サイクル前後と少ないリチウムイオン電池から、爆発する危険がなく、充放電3,000回以上利用可能なリン酸鉄リチウム電池を採用したものが多くなったことにも理由があります。

ただ、まだ大容量のポータブル電源は高額でなかなか揃えるのは大変だと思います。ただそれも、多くの家庭の意識が変わり、多くの人がソーラーパネルを使って日常生活に使う電気の一部でもポータブル電源に蓄電して使うようになればなるほど、関連ハードの価格は下がっていくだろうと思います。ただ、やはり今後のソーラー発電が家庭内で行なう人が増えるかどうかというのは、ソーラーパネルの高性能化が必要になってくると思います。

ちなみに、以前も書きましたが、私の自宅の場合、太陽が正面に来る時間が決まっているので、できれば直接太陽が当たらない時間だったり、曇りや雨の天気でもそれなりに発電をしてくれないと、継続して発電した電気を使うには、蓄電池の数や容量を増やしていかなければなりません。それが、先日のテレビのペロブスカイト太陽電池の場合、ほとんど日が差さない場所に設置されていても、それなりの発電量が見込めるみたいなのです。現在は手持ちの折りたたみ式のソーラーパネルの発電量合計は280Wで、実際はかなり効率が落ちるのでポータブル電源をとりあえずは使っての蓄電になりますが、曇でも直接日光が当たらなくても雨でもそれなりに発電できるペロブスカイト太陽電池が実用になるなら、また違ったやり方も視野に入ってきます。

本格的に家の電気をソーラー発電で賄おうと思っている方が使っている、車のバッテリーのような大き目で大容量のリン酸鉄リチウム電池にインバーターを組み合わせてそこにどれだけ溜められるかによって、生活に必要な電気のかなりの部分を使えるような生活ができる可能性も出てきます。問題は、一軒家ではない集合住宅の限られたスペースで果たしてどのくらいの電気が作れるのかということです。ペロブスカイト太陽電池で今の自宅の窓をできる限り使ったとして、私の自宅の場合、現在の上限だと思われる300W弱からどのくらい増やすことができるのか(曇りや雨の場合の発電量がどれくらいになるかということも含めて)、それが私の今後の注目したいところです。

また、ペロブスカイト太陽電池が安く売られるようになると、自宅だけでなく車の天井やボディにかけて貼りまくり車の中に今後車内に放置しても爆発せず劣化もしない蓄電池がさらなる技術革新によってできればそれを入れておく、充電用の施設として車を使うこともできるようになるでしょう。今でもフレキシブルソーラーパネルを車の天井に貼って、大型のポータブル電源に走行充電を組み合わせることで、車で移動しながら車内に入れた家電を動かすようなチャレンジをしている方もいますが、キャンピングカーを持てるご家庭はそれほど多くはないと考えた時、やはり車自体を発電場所として使うような形で考えた方が現実的です。蓄えた電気を持ち運びしやすいポータブル電源に溜めて自宅に運んで利用したり、電動自転車や電動バイクの充電用の電源として使うこともできると、近くを移動するだけなら、お金を掛けないで動力を得ることにもなります。

というわけで、日本で発明され、量産化への開発が進んでいるペロブスカイト太陽電池の今後には期待しております。個人的には賃貸の住宅でも設置しやすいようなパネルや、車に簡単に貼り付けて使えるようなものが、今の中国産のパネルより安く出てきた時、今持っているシリコンのソーラーパネルに代わって利用できるようになると思います。新しいソーラーパネルを安くするためには、国内での需要が上がることが必要なのですが、業者が儲かってユーザーが割を食うようなことになっては駄目で、DIYで安く設置して手軽に楽しむような事が普通にできるようになれば、状況は変わるのではないか? と思っています。私も今後は、溜めた電気をどのように使うかということも考えながら、新しい技術が安く使えるようになることを待ちたいと思います。


ソーラーパネルの発電量を嘆く前にポータブル電源を新しいものにして試してみる事も大切

昨日、私の住む静岡市では台風が午後から上陸するに従って大雨への対策が求められていたのですが、午前9時過ぎごろから日が差すような天候になってしまいました。ということで、早速仕舞っていたソーラーパネルを設置し、ポータブル電源の充電に入ったのですが、新しいポータブル電源の性能に改めてびっくりしています。

というのも、我が家にはすでにリチウムイオン電池を搭載した容量300Wh弱のポータブル電源があり、入力・出力ともそのワット数をチェックできるのですが、新たに購入した120Wのソーラーパネルを単体でつないでも良いのですが、さらにその前から持っていた60Wのソーラーパネルとを並列につなぐことで(ソーラーパネルが同じ電圧なら並列接続してパワーアップできるので、先日並列接続のためのケーブルを購入)、180W・18Vでの出力が計算上では可能になりました。この2枚でのソーラー充電環境をもってしても以前からのポータブル電源に表示されるのが、60W弱くらいしか出力が伸びないという状況に、さらに大きなパネルを買わなければだめなのかと思っていたのですが、そうではありませんでした。

新しく購入した「EcoFlow River2」に並列接続した2枚のソーラーパネルからケーブルを接続し、充電を始めてしばらくして、雲が切れて直射日光が当たったら、River2のパネルでは、入力上限の110Wから105Wくらいまでの数値が行ったり来たりしていたのです。ちなみに、今までのポータブル電源を繋いでみると、その出力表示は56~57Wくらいで頭打ちになっていて、これはソーラーパネルに問題があるのではなく、ポータブル電源の方の問題だということがはっきりとわかったのです。ちなみに、120Wの単体パネルでも80Wくらいの数値がRiver2では出ていました。

ちなみに我が家のソーラーパネルは、物干し竿から吊るし、念のためワイヤーを掛けて風で飛ばないようにしているだけで、太陽の向きに合わせて角度を変えるようなことはしていませせん。幸いなことに窓正面には影になるような建物もないので、晴天の天気であれば、「EcoFlow River2」の容量は256Whなので、うまくいけば3時間ぐらいで0からでも満充電になってしまう計算になります。

逆にそういうことだと、今のソーラーパネルの性能にポータブル電源の容量が追い付いていないということにもなってきます。これは新製品を買わなければわからないことだったとは言え、今後ポータブル電源を増やす場合の容量についても考え方を変えなければならないと思いました。

例えば、朝起きたら日が出ていて、その日の天気予報でも晴れの天気が続くような場合、我が家では5~6時間はそれなりに発電できるだけの期待ができるので、今の暑い時期ではなくもっと条件の良い季節であれば、今のポータブル電源が3時間くらいで充電が終わってしまうのはもったいないわけです。さらには、今回見た「EcoFlow River2」のソーラーからの入力値は、本体のソーラー入力の上限が110Wということなので、今のパネル2枚でももう少し出力が上がる可能性もあります。

そうなると今後は、一日中充電していても満充電になるかぎりぎりぐらいの容量を持っているものの方が日の光を無駄にすることなく、日頃使っている家電製品をポータブル電源で賄えるようなら、本格的な電気代の削減へ進むことができます。

具体的には、洗濯機(我が家の洗濯機の消費電力は500Wくらい)をポータブル電源で動かしたり、ポータブル冷蔵庫を購入するならその資金を容量大き目のポータブル電源の購入にあて、もしもの時には家にある冷蔵庫につないで一定時間の利用時間を確保するような事も現実的になってきます。さらに家にある電子レンジの消費電力は850Wのものなので、冷凍食品をレンジで調理するような事もポータブル電源だけでできるような環境が作れます。災害時の停電中でも天気さえ良ければ、常に使ったポータブル電源を充電して切らすことなく回していくことも可能です。

実は家にはもう一つ、古いポータブル電源では出力が得られず、現在お蔵入りしている100Wの折りたたみソーラーパネルもあるので、非常時には100Wと120Wのパネルを並列につないで計算上220W・18Vの出力が一つと、小さなポータブル電源の充電には便利な60Wのものを単体で、計3枚のパネルをフル稼働して手持ちのポータブル電源を充電しながら使うこともできるかも知れません。その場合、並列に繋がなくても複数のポータブル電源を一斉に充電するというパターンも見えてきます。晴れてさえいれば、あえて低電力の家電を買い足すことなく、家の中の家電をそのまま使って不自由しないくらいの事はできるかも知れません。

そうなると、同じEcoFlowのポータブル電源では768Whの容量がある「River2 Pro」か、電子レンジを使わなくてもよいなら、中間の512Whの容量を持つ「River2 Max」あたりが購入目標となってきます。他社でも同じような性能のポータブル電源が安く購入できるなら、改めて購入を検討してみたいですね。当初は自宅のパソコンや映像を見るくらいに使えればと思っていたソーラー発電のパワーを新たに感じることとなり、単なるベランダからの物干し竿吊り下げソーラー発電でも色々な可能性を感じることになりました。すぐに環境が整うわけではありませんが、将来的には今まで購入してきた機材を生かして災害に動じない暮らしを目指していきたいですね。


新しく購入したポータブル電源「EcoFlow River2」の使い勝手とコンパクト車中泊との相性の良さ

注文していた新しいポータブル電源が届きました。当初から、自宅のソーラーパネルで充電可能な容量を考えると、200~300Whくらいの容量のものをまずは買うと決めて機種の選定をし、たまたま楽天スーパーセールでアマゾンのタイムセールより安く購入できるという情報をいただいたので、EcoFlowというメーカーの256Whの容量があり、300Wまでの家電が使えるRiver2というものにしました。過去のレビューを見ると、シガーソケットのところにカバーがないという話だったのですが、2023年9月に楽天の直営店から購入したものには最初からシガーソケットのカバーが付いていました。

早速、ソーラーパネルから充電を試みたのですが、このポータブル電源は10Wより出力が落ちると0表示になって止まってしまうので、早々にソーラーパネルを撤収し、車を走行させながら充電することを試してみました。今回この機種を選んだ理由の一つが、自宅だけで使うのではなく、車に乗っている時に使ったり充電できることを優先した部分があります。

新しいポータブル電源は、専用のスマホアプリから現在のバッテリー状況を本体のスイッチを入れないでもBlurtooth接続で見ることができたり、設定で本体だけではできない機能を生かすこともできます。この製品については、特にシガーソケットからのDC入力充電の量を変えることができるようになっています。

最大が8Aで実質105Wくらいで充電でき、出力を6A(80W)と4A(50W)出力に変更できます。少しの電流で長く充電することで本体やケーブルが車によっては痛んでしまう可能性があるので、個々の車の状況に応じて出力をコントロールできるのです。本体に付属するシガーソケットケーブルは短かったですが、本体裏にある接続端子を近づけるために正面を後方に向けて置いたら、ぎりぎり後部座席の真ん中に収まりました。充電中にも、バッテリー本体にあるシガーソケットやUSB端子に電装品のケーブルを差すと、充電しながら使うことができます。私の場合はドライブレコーダーやカーナビ用として使うスマホは動かしたいので、充電しながら必要最低限のものが使えるというのは便利ですね。

私の車の場合には最大の8Aでも大丈夫だったのでそのまま充電しました。購入直後には30%くらいは残量があったので、およそ2時間の走行で満充電になりました。これは小容量のポータブル電源だからこそのメリットだと思います。小容量のポータブル電源のレビューには、あえて色々な家電製品を使おうとするものがありますが、基本的には少容量のポータブル電源の場合にはACコンセントを使うのは最後の手段にすべきではないか? と個人的には思っています。というのも、DCからACに出力変換する際のロスがどうしても出てしまうので、せっかくクリーンな方法でためた電気をロスで失なってしまうのは残念ですから。

というわけで、現在は3つあるUSBポートを全て使い、モバイルモニターとAmazon TVsticと、ノートパソコン(一つあるType-C出力は最大60Wでの入出力が可能なので)を同時に利用しましたが、ノートパソコンを満充電にした状態で使えば、3つの機器の消費電力量は10W前後で収まるので、使い続けても24時間以上使えるとポータブル電源の専用アプリが予想してくれています。夜にテレビや動画の同時配信を見ながらパソコンで作業しても、このバッテリー1台でコンセントがない場所での作業に使う分には全く困りません。

お湯を沸かしたりご飯を炊きたい場合、私はすでに車の外に出して風の影響なくアルコール燃料でお湯が沸かせる「アルポット」を持っていますので、あえて電気でお湯を沸かす必要性を感じていません。持っていく荷物を絞って最少限のものということを考えると、全ての車内生活のエネルギーをポータブル電源にするのは大変だと思います。大き目のソーラーパネルを設置して、さらに走行充電ができるキャンピングカーなら大容量のポータブル電源を使うことで、エアコンも電子レンジも使えると思いますが、そもそも普通車で車中泊をするような場合は、寝る場所を圧迫する荷物はできるだけ持っていきたくないのです。

今のところ、買い出しに行った際にお店の迷惑にならない量の氷をいただければ、車載冷蔵庫は必ずしも必要ありませんが、今回ポータブル電源を車内にセットして短時間で満充電できることがわかったので、DC入力で動く車載冷蔵庫であれば、小さめのポータブル電源をローテーションしていくことで普通車での車中泊でも連続して使い続けることはできるようになり、それはそれで便利だと思っています。

そうした車内装備を増やす前に電源回りをしっかりしたいと思う中で、今気になっているポータブル電源の製品は、River2よりさらに小さいもので、置き方によっては車のダッシュボードに置いたまま充電も可能なように思います。まだすぐ購入することはないと思いますが、セールの時などを狙ってウォッチしている中での最安値よりさらに安い金額で購入できるチャンスを待ちたいと思います。

ちなみに、一般的な車載冷蔵庫の急速冷凍時の消費電力は約60Wくらいで、いったん内部が冷えた場合、Ecoモードにすると40Wくらいかかるそうです。200Whあるポータブル電源をDC接続して使えば、4時間くらいは連続使用できそうです。それで走行充電は空の状態からでも2時間ちょっとで終わるのですから、現地まで移動する場合には、直接シガーソケットに冷蔵庫をつないで動かすとして、もう一台小型のポータブル電源があれば、両方とも満タンにして出掛ければ、合計で約8時間くらいは冷やし続けられる計算になります。

帰る時にも一つのポータブル電源で充電しながら、もう一つのポータブル電源で冷蔵庫を動かしていけば、冷蔵庫を使いながら両方のポータブル電源を走行充電だけで満タンにすることも可能でしょう。そうなったら、途中で車を停めてもバッテリーで冷蔵庫を動かすこともできますし、さらに言うとキャンプのような事をするなら、晴天が条件になるものの、100Wのソーラーパネルを一緒に持ち出せば、それでもポータブルバッテリーを充電でき、どこかのコンセントを借りなくても、全て自前で電気を用意して使えるということになります。

ここでのポイントは、車中泊では特に、いかにDC出力やUSB接続のできるハードに統一して、ポータブル電源の使用ロスを抑えながら使うかということでしょう。これから寒くなる時期の車中泊用としては、シガーソケットで使える電気毛布を入手すれば消費電力を控えつつも便利に使えるのではないでしょうか。ただ、電気を使わずにお湯を沸かすことのできる環境があれば、冬用の寝袋の中に湯たんぽを入れることでも暖かく眠れます。小容量だから我慢して使うというよりも、どうしても電気でなければできない事を実現する手段としてポータブル電源を捉えれば、必ずしも車中泊の旅であれば大きなものを一つよりも、小さいものを複数持って走行充電しながらDC入力の機器利用というのがお金も掛かりませんし、むしろ私の車中泊旅には合っていると感じます。今後はそうした観点から、日常生活でも使えそうな品物を揃えていきたいと思っています。


停電時の冷蔵庫の中味を何とかするために小型ポータブル電源で何をどこまでできるのか?

先日、新たなソーラーパネルを購入してベランダに設置しましたが、その後そのソーラーパネルの発電量で何とか実用的に運用できそうな、容量256Whのポータブル電源を新たに注文しました。

出力する電力は通常で300Wが上限なので、かなり小さいものです。が、自宅のソーラーパネルで発電できる電力を考えると、晴天時に一日パネルで充電すれば満充電になることが期待できるようなタイプだと、このくらいの大きさのものをまずは購入しておき、次第に同じクラスのポータブル電源を増やす中で、容量の大きいものを将来的に購入するようにしないと、なかなか満充電にならないまま使えない状況が見えてきてしまうので、今はとにかく、小容量のポータブル電源をいかに効率よく使って、停電時に備えるかということをまずは考えてみます。

ちなみに、災害時の情報収集には欠かせないテレビについては、インターネットが繋がっていればスマホからのテザリングでモバイルモニターにネット配信のNHKニュースでも映し出せる環境であれば、15~20Wの電力しか消費しませんので、256Whのポータブル電源ならずっと見ていても一週間くらいは使えるような計算にはなります。ちなみに、電源はACコンセントからではなくUSBポートから取るので、電気を使う場合の効率も悪くありません。ACコンセントから出力すると、DCをACに変換することで電気を使ってしまうのです。ただこれくらいの電力消費だと、さらに容量の少ないポータブル電源や、ポータブル電源からUSB経由で充電が可能なモバイルバッテリーの使い回しでも良いレベルです。

個人的に、電気が止まった場合に一番考えなければならないのが、常時動いている家電の中でも電気がないとどうにもならない「冷蔵庫」が止まったらどうするのか? ということです。ちなみに、自宅の冷蔵庫は150L弱くらいの大きさで、消費電力は92Wというカタログスペックで、実際にワットチェッカーで計ったら大体70Wくらいの消費がありました。ACからの出力だとロスが出ることも考えると、新たに購入したポータブル電源を満タンの状態から使っても、連続3時間くらい使えるかどうかというような感じになると思います。それでも、普段からあまり冷蔵庫の中に物が入っていないのなら良いのですが、冷蔵だけでなく冷凍庫に多くの冷凍食品が入っていてすぐには食べられないような状況になると、みすみす食料を無駄にしていまいます。

そのために大きなポータブル電源を用意している方もいるかも知れませんが、いつ起こるかわからない状況の中で、日常生活でもそれなりにポータブル電源を使うとなると容量の少ないものの方が使い勝手が良いので、こうした状態の中でいかに少ない電力で食品の温度を保つかということを考えなければならないでしょう。

現在は電気で冷やすことのできるのは家にある冷蔵庫しかないので、冷凍庫に保冷剤を入れておき、もしもの時にはその保冷剤をクーラーボックス(非電力系)に入れて時間稼ぎをするしかありません。ただその場合も、一回保冷剤を使ってしまったり、たまたま保冷剤を入れ忘れていたらアウトです。今後の事を考えると、やはり必要なのはクーラーボックスでも動くような車載用の冷蔵冷凍庫を新たに入手することかなとも思います。

車載冷蔵冷凍庫の場合、消費電力は家庭用より低く、40Wもあれば動くので、ACコンセントでなくDCのシガーソケットから効率よく冷蔵庫を動かせば、メーカースペック(ポータブル電源の方の)の使用例として大体5時間くらいは冷蔵庫を動かすことができるという事らしいので、普通の保冷剤を冷やすくらいなら何とか継続してできそうです。まず、保冷剤以外の冷凍食品を食べて減らし、同時に多くの保冷剤を凍らせ、その上で保冷剤をクーラーボックスに移して飲み物を冷やしたり、暑い時期にお弁当がくさらないようにして使うくらいなら、うまくポータブル電源をローテーションしながら使えばできるかな? と思うのですが。

なお、クーラーボックスは断熱の仕様によって高額にはなりますが、冷蔵庫と違って稼働する部分がないため、多少高いものを購入してもずっと使えるようになります。6面全て真空パネルのものであれば、カタログスペックで40時間中の温度が安定するようなものもあるので、ソーラーパネルから発電し直したポータブル電源を使って保冷剤を冷やしても、冷やすまでにクーラーボックスの温度が上がってしまう事は、開閉にさえ気を付ければ避けることも可能でしょう。

ただ、どちらにしてもまだ自分の環境は不十分なのでこうした事についての検証もできませんし、すぐに何か大きな災害が起きたら、今の物の中で何とかしなければいけません。現在持っているクーラーボックスはレジャー用に毛の生えたくらいの性能ではありますが、もし今持っているポータブル電源が動いているうちに冷凍庫内で氷が作れるなら(メーカーでの目安は2~3時間くらい)、冷蔵庫に付いている製氷皿に加えて、100円ショップで売っている製氷皿を複数仕入れておき、いざという時にはまず冷蔵庫の中味をクーラーボックスに移してから、追加した製氷皿で多めの氷を保冷剤が溶けるまでに作るというアイデアはどうでしょうか。

これなら、車載冷蔵庫を買わなくても何とかなりそうですし、その分のお金で高性能なクーラーボックスや、追加のポータブル電源を買うことで何とか電気が復旧するまで持たすことは可能になるなら良いのですが。現在は新たに購入したポータブル電源と合わせて3台体制で回していく予定ですが、あとはそれらのポータブル電源を晴天時にくまなく充電できるだけのソーラーパネルの能力があるかどうかも問題になってきます。新しいポータブル電源については改めて紹介する予定ですが、その前に100円ショップへ行って、追加の製氷皿を買ってくることにしましょう。


新しいソーラーパネル導入を機に本気で向き合う自宅および車中泊での私なりの自家発電についての展望

先日紹介した折りたたみ式の120Wのソーラーパネルが届きました。来た以上詳しく紹介しますが、今回購入したソーラーパネルはポータブル電源を作っているELECAENTAという会社が出しているものです。

このパネルの表面はツルツルしているのではなく凸凹しています(ETFE材質というのだそうです)。以前購入して今はメインとして使っている60Wのソーラーパネルも同じ作りで、本来は太陽にきちんと向けないとカタログ上の値は出ないのですが、そのパネルは単にベランダの物干し竿に吊り下げておくだけでも、日光が当たる時には30Wぐらい出力されるので、多少出力は犠牲にしても、出しっぱなしで発電するには適していると思っていました。表面の様子は以下の写真でご確認をお願いします。

その次に、以前から持っている同じつくりの60Wパネルを同時に出してみました。衛星放送用のアンテナを挟むようにして何とか影の出ない場所に二枚設置可能で、当初は、ゆくゆくは同じものを追加購入して120W二枚の設置も考えていたのですが、これ以上ベランダを侵食すると洗濯物が干せなくなったりするので、我が家ではこれが太陽光発電をするにあたっての最大限のパネル接地面となるだろうと思います。両方のパネルともかなり長い電源コードが付いているので、窓を閉め切ってもコードを室内に入れることができます。パネルは濡れてしまいますが、夕立ちなど急な雨になってもポータブル電源を濡らすことなく安全に充電を行なうことができます。ちなみに、この二つのパネルは電圧が18Vと同じなので、途中に変換アダプタなどを付けながら並列専用のコードで二枚のパネルを繋げば、二つでなく一つのポータブル電源の充電が180W・18V・9.9A(データによる最大値でここまでの値はベランダ吊り下げのためまず出ませんが)という中型パネル並みの出力が得られるかもと思っています。

それは今後への課題として、まずは新しいパネルを朝から使って出力を見ていましたが、日の出からしばらくしてつないだら最初は10Wくらいで、太陽が上がってくるとともの出力も増え、窓の正面に太陽が来る時間には50W超の出力がありました。もっとも、やったのがまだ暑い日の事で、ずっと放置して設置しているため、ピーク時にはパネル自体がかなり高温になっていたので、もう少しそれなりに発電できる時間を持ってから設置したり、外気温が低い季節であればもう少し出力が伸びたのではないかと思います。

また、太陽の動きとともに、窓に差す日の光がパネルからずれてしまったり、雲で日光が遮られたりすると、出力は落ちます。曇りだと50Wが一気に10Wくらいまで落ちてしまいますし、午後になり太陽の位置がずれても同じように出力が低下します。以上のことからわかったのは、日の出からお昼前後までの太陽が当たっている時間に充電を行なうことと、出力が低下しても気にせずに、その際は少しでも充電できれば良いと思う割り切りが、自宅の環境だと必要だということです。

そんな感じなので、やり方としては朝起きたらパネルを出してポータブル電源に接続した状態で仕事や学校に出掛け、帰ってきたら片付けるというような運用の方法がベストでしょう。このパターンでも、午前中晴天であれば購入したパネル単体でも200Whぐらいの発電量が期待できるので、それを受けてどのくらいのポータブル電源を利用するかということになっていくと思います。

車中泊などでポータブル電源を使っている人は1500Wと家庭用コンセントからと同じ家電がそのまま使える大型で大容量のものを持っていき、それで明かりだけでなく電子レンジやポータブルクーラーまで動かすような猛者もいます。

ただその場合、最初から大量のソーラーパネルを設置していないと、まず家のACコンセントから充電しないと、とてもソーラーパネルから満充電というのは無理でしょう。広い敷地で大容量のソーラーパネルを設置して常に充電できるような環境にあれば良いのですが、残念ながらそうした技は自宅では全く使えないので、電気代を掛けないてポータブル電源を使っていくための今後のコンセプトとしては「ポータブル電源は大容量でなく小容量のものを複数持つ」という形になっていくと思います。

当初考えたように200~300Whくらいのポータブル電源を複数導入し、一つ使った翌日にはその日中に満充電できることを目指すようにすれば、ポータブル電源の数を増やしていけば、持っている数から一つ少ない数のポータブル電源を常に満タンにして用意しておける(しかも電気代はソーラーパネルからなので0円)ということになり、あとは停電時に何にどのくらい電源が必要かによってローテーションしていくポータブル電源の数が決まってくると思います。

小容量のポータブル電源の場合、車のシガーソケットから短時間で充電することもできます。雨が続く時期には車でのお出掛けの際には走行充電で何とか容量を保つとか、本当に災害が起きてしまい、ソーラー発電もできなくなった場合には車で充電をして最低限の電気を確保することもできます。経験上、災害後の生活必需品の買い出しには、近所のスーパーには物がないので、ある程度遠征しなくてはならなくなると思います。その際にできるだけ多くのポータブル電源を充電することができれば、天候が悪くても何とかなる場合もあるでしょう。こんな感じで今後はソーラー発電とポータブル電源のうまい活用法というものを考えていこうと思っています。

追記(2023.9.2)

今回新たに「ソーラー自家発電」というカテゴリーを追加しました。車中泊に特化したブログの時にも、車内で電気を使うとなるとポータブルバッテリーや車の走行充電のできるサブバッテリーの利用は当り前だったのですが、今まではそうした大がかりな設備ではなく、単三・単四電池のエネループを使ったり、非電気でできる方法について主に考えていました。

しかし最近のポータブル電源の進化はすさまじく、常用しても10年容量が保たれるリン酸鉄リチウムバッテリーを搭載したポータブル電源が主流になる中で、車中泊で使え、さらに災害時にも、もっと言ってしまうと昨今の電気代高騰の中で日常的にポータブルバッテリーにソーラー充電で蓄えた電気を使って生活するというところまでこだわることができそうになってきました。このブログではそこまで無理をせず、緊急時には最低限使い続けられ、生活の根本を守ることのできる電気を蓄えられるようなソーラー発電とポータブル電源の併用の方法について考えていきたいと思っています。