新しいソーラーパネル導入を機に本気で向き合う自宅および車中泊での私なりの自家発電についての展望

先日紹介した折りたたみ式の120Wのソーラーパネルが届きました。来た以上詳しく紹介しますが、今回購入したソーラーパネルはポータブル電源を作っているELECAENTAという会社が出しているものです。

このパネルの表面はツルツルしているのではなく凸凹しています(ETFE材質というのだそうです)。以前購入して今はメインとして使っている60Wのソーラーパネルも同じ作りで、本来は太陽にきちんと向けないとカタログ上の値は出ないのですが、そのパネルは単にベランダの物干し竿に吊り下げておくだけでも、日光が当たる時には30Wぐらい出力されるので、多少出力は犠牲にしても、出しっぱなしで発電するには適していると思っていました。表面の様子は以下の写真でご確認をお願いします。

その次に、以前から持っている同じつくりの60Wパネルを同時に出してみました。衛星放送用のアンテナを挟むようにして何とか影の出ない場所に二枚設置可能で、当初は、ゆくゆくは同じものを追加購入して120W二枚の設置も考えていたのですが、これ以上ベランダを侵食すると洗濯物が干せなくなったりするので、我が家ではこれが太陽光発電をするにあたっての最大限のパネル接地面となるだろうと思います。両方のパネルともかなり長い電源コードが付いているので、窓を閉め切ってもコードを室内に入れることができます。パネルは濡れてしまいますが、夕立ちなど急な雨になってもポータブル電源を濡らすことなく安全に充電を行なうことができます。ちなみに、この二つのパネルは電圧が18Vと同じなので、途中に変換アダプタなどを付けながら並列専用のコードで二枚のパネルを繋げば、二つでなく一つのポータブル電源の充電が180W・18V・9.9A(データによる最大値でここまでの値はベランダ吊り下げのためまず出ませんが)という中型パネル並みの出力が得られるかもと思っています。

それは今後への課題として、まずは新しいパネルを朝から使って出力を見ていましたが、日の出からしばらくしてつないだら最初は10Wくらいで、太陽が上がってくるとともの出力も増え、窓の正面に太陽が来る時間には50W超の出力がありました。もっとも、やったのがまだ暑い日の事で、ずっと放置して設置しているため、ピーク時にはパネル自体がかなり高温になっていたので、もう少しそれなりに発電できる時間を持ってから設置したり、外気温が低い季節であればもう少し出力が伸びたのではないかと思います。

また、太陽の動きとともに、窓に差す日の光がパネルからずれてしまったり、雲で日光が遮られたりすると、出力は落ちます。曇りだと50Wが一気に10Wくらいまで落ちてしまいますし、午後になり太陽の位置がずれても同じように出力が低下します。以上のことからわかったのは、日の出からお昼前後までの太陽が当たっている時間に充電を行なうことと、出力が低下しても気にせずに、その際は少しでも充電できれば良いと思う割り切りが、自宅の環境だと必要だということです。

そんな感じなので、やり方としては朝起きたらパネルを出してポータブル電源に接続した状態で仕事や学校に出掛け、帰ってきたら片付けるというような運用の方法がベストでしょう。このパターンでも、午前中晴天であれば購入したパネル単体でも200Whぐらいの発電量が期待できるので、それを受けてどのくらいのポータブル電源を利用するかということになっていくと思います。

車中泊などでポータブル電源を使っている人は1500Wと家庭用コンセントからと同じ家電がそのまま使える大型で大容量のものを持っていき、それで明かりだけでなく電子レンジやポータブルクーラーまで動かすような猛者もいます。

ただその場合、最初から大量のソーラーパネルを設置していないと、まず家のACコンセントから充電しないと、とてもソーラーパネルから満充電というのは無理でしょう。広い敷地で大容量のソーラーパネルを設置して常に充電できるような環境にあれば良いのですが、残念ながらそうした技は自宅では全く使えないので、電気代を掛けないてポータブル電源を使っていくための今後のコンセプトとしては「ポータブル電源は大容量でなく小容量のものを複数持つ」という形になっていくと思います。

当初考えたように200~300Whくらいのポータブル電源を複数導入し、一つ使った翌日にはその日中に満充電できることを目指すようにすれば、ポータブル電源の数を増やしていけば、持っている数から一つ少ない数のポータブル電源を常に満タンにして用意しておける(しかも電気代はソーラーパネルからなので0円)ということになり、あとは停電時に何にどのくらい電源が必要かによってローテーションしていくポータブル電源の数が決まってくると思います。

小容量のポータブル電源の場合、車のシガーソケットから短時間で充電することもできます。雨が続く時期には車でのお出掛けの際には走行充電で何とか容量を保つとか、本当に災害が起きてしまい、ソーラー発電もできなくなった場合には車で充電をして最低限の電気を確保することもできます。経験上、災害後の生活必需品の買い出しには、近所のスーパーには物がないので、ある程度遠征しなくてはならなくなると思います。その際にできるだけ多くのポータブル電源を充電することができれば、天候が悪くても何とかなる場合もあるでしょう。こんな感じで今後はソーラー発電とポータブル電源のうまい活用法というものを考えていこうと思っています。

追記(2023.9.2)

今回新たに「ソーラー自家発電」というカテゴリーを追加しました。車中泊に特化したブログの時にも、車内で電気を使うとなるとポータブルバッテリーや車の走行充電のできるサブバッテリーの利用は当り前だったのですが、今まではそうした大がかりな設備ではなく、単三・単四電池のエネループを使ったり、非電気でできる方法について主に考えていました。

しかし最近のポータブル電源の進化はすさまじく、常用しても10年容量が保たれるリン酸鉄リチウムバッテリーを搭載したポータブル電源が主流になる中で、車中泊で使え、さらに災害時にも、もっと言ってしまうと昨今の電気代高騰の中で日常的にポータブルバッテリーにソーラー充電で蓄えた電気を使って生活するというところまでこだわることができそうになってきました。このブログではそこまで無理をせず、緊急時には最低限使い続けられ、生活の根本を守ることのできる電気を蓄えられるようなソーラー発電とポータブル電源の併用の方法について考えていきたいと思っています。

カテゴリー: ソーラー自家発電 | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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