ペロブスカイト太陽電池への期待をしながら現状でのベストな自宅ソーラー環境を考える

以前から、日本で開発された技術ということで注目を集めているペロブスカイト太陽電池について、テレビの特集で開発状況を見られる機会がありました。フィルムのように薄く軽くできるだけでなく、現在のソーラーパネルの場合、曇りになるとがくっと発電力が落ちたり、影になると発電しなくなるような事も改善されていて、しかもロールシートに印刷するような形での大量生産が可能になるということになると、出たては高額になるのは仕方ないにしても、国内国外で普及していく中でパネル自体も安くなっていくだろうし、今まで考えられなかったような使い道も出てくるのではないかという話で、国内のエネルギー事情を改善するという点で、かなり期待できる流れになってきました。

ちなみに、現在もアルミパネルで覆われた大きくて重いソーラーパネルもありますが、フレキシブルタイプで、かなり軽いソーラーパネルもあり、アマゾンでは安いものだと100Wのパネルが1万円くらいで購入することができます。私が本格的にソーラー発電をしようと思ったきっかけは、こうしたソーラーパネルの価格が安くなったこともあるのですが、ポータブル電源が爆発の危険があり、使用回数が500サイクル前後と少ないリチウムイオン電池から、爆発する危険がなく、充放電3,000回以上利用可能なリン酸鉄リチウム電池を採用したものが多くなったことにも理由があります。

ただ、まだ大容量のポータブル電源は高額でなかなか揃えるのは大変だと思います。ただそれも、多くの家庭の意識が変わり、多くの人がソーラーパネルを使って日常生活に使う電気の一部でもポータブル電源に蓄電して使うようになればなるほど、関連ハードの価格は下がっていくだろうと思います。ただ、やはり今後のソーラー発電が家庭内で行なう人が増えるかどうかというのは、ソーラーパネルの高性能化が必要になってくると思います。

ちなみに、以前も書きましたが、私の自宅の場合、太陽が正面に来る時間が決まっているので、できれば直接太陽が当たらない時間だったり、曇りや雨の天気でもそれなりに発電をしてくれないと、継続して発電した電気を使うには、蓄電池の数や容量を増やしていかなければなりません。それが、先日のテレビのペロブスカイト太陽電池の場合、ほとんど日が差さない場所に設置されていても、それなりの発電量が見込めるみたいなのです。現在は手持ちの折りたたみ式のソーラーパネルの発電量合計は280Wで、実際はかなり効率が落ちるのでポータブル電源をとりあえずは使っての蓄電になりますが、曇でも直接日光が当たらなくても雨でもそれなりに発電できるペロブスカイト太陽電池が実用になるなら、また違ったやり方も視野に入ってきます。

本格的に家の電気をソーラー発電で賄おうと思っている方が使っている、車のバッテリーのような大き目で大容量のリン酸鉄リチウム電池にインバーターを組み合わせてそこにどれだけ溜められるかによって、生活に必要な電気のかなりの部分を使えるような生活ができる可能性も出てきます。問題は、一軒家ではない集合住宅の限られたスペースで果たしてどのくらいの電気が作れるのかということです。ペロブスカイト太陽電池で今の自宅の窓をできる限り使ったとして、私の自宅の場合、現在の上限だと思われる300W弱からどのくらい増やすことができるのか(曇りや雨の場合の発電量がどれくらいになるかということも含めて)、それが私の今後の注目したいところです。

また、ペロブスカイト太陽電池が安く売られるようになると、自宅だけでなく車の天井やボディにかけて貼りまくり車の中に今後車内に放置しても爆発せず劣化もしない蓄電池がさらなる技術革新によってできればそれを入れておく、充電用の施設として車を使うこともできるようになるでしょう。今でもフレキシブルソーラーパネルを車の天井に貼って、大型のポータブル電源に走行充電を組み合わせることで、車で移動しながら車内に入れた家電を動かすようなチャレンジをしている方もいますが、キャンピングカーを持てるご家庭はそれほど多くはないと考えた時、やはり車自体を発電場所として使うような形で考えた方が現実的です。蓄えた電気を持ち運びしやすいポータブル電源に溜めて自宅に運んで利用したり、電動自転車や電動バイクの充電用の電源として使うこともできると、近くを移動するだけなら、お金を掛けないで動力を得ることにもなります。

というわけで、日本で発明され、量産化への開発が進んでいるペロブスカイト太陽電池の今後には期待しております。個人的には賃貸の住宅でも設置しやすいようなパネルや、車に簡単に貼り付けて使えるようなものが、今の中国産のパネルより安く出てきた時、今持っているシリコンのソーラーパネルに代わって利用できるようになると思います。新しいソーラーパネルを安くするためには、国内での需要が上がることが必要なのですが、業者が儲かってユーザーが割を食うようなことになっては駄目で、DIYで安く設置して手軽に楽しむような事が普通にできるようになれば、状況は変わるのではないか? と思っています。私も今後は、溜めた電気をどのように使うかということも考えながら、新しい技術が安く使えるようになることを待ちたいと思います。


カテゴリー: ソーラー自家発電 | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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