停電時の冷蔵庫の中味を何とかするために小型ポータブル電源で何をどこまでできるのか?

先日、新たなソーラーパネルを購入してベランダに設置しましたが、その後そのソーラーパネルの発電量で何とか実用的に運用できそうな、容量256Whのポータブル電源を新たに注文しました。

出力する電力は通常で300Wが上限なので、かなり小さいものです。が、自宅のソーラーパネルで発電できる電力を考えると、晴天時に一日パネルで充電すれば満充電になることが期待できるようなタイプだと、このくらいの大きさのものをまずは購入しておき、次第に同じクラスのポータブル電源を増やす中で、容量の大きいものを将来的に購入するようにしないと、なかなか満充電にならないまま使えない状況が見えてきてしまうので、今はとにかく、小容量のポータブル電源をいかに効率よく使って、停電時に備えるかということをまずは考えてみます。

ちなみに、災害時の情報収集には欠かせないテレビについては、インターネットが繋がっていればスマホからのテザリングでモバイルモニターにネット配信のNHKニュースでも映し出せる環境であれば、15~20Wの電力しか消費しませんので、256Whのポータブル電源ならずっと見ていても一週間くらいは使えるような計算にはなります。ちなみに、電源はACコンセントからではなくUSBポートから取るので、電気を使う場合の効率も悪くありません。ACコンセントから出力すると、DCをACに変換することで電気を使ってしまうのです。ただこれくらいの電力消費だと、さらに容量の少ないポータブル電源や、ポータブル電源からUSB経由で充電が可能なモバイルバッテリーの使い回しでも良いレベルです。

個人的に、電気が止まった場合に一番考えなければならないのが、常時動いている家電の中でも電気がないとどうにもならない「冷蔵庫」が止まったらどうするのか? ということです。ちなみに、自宅の冷蔵庫は150L弱くらいの大きさで、消費電力は92Wというカタログスペックで、実際にワットチェッカーで計ったら大体70Wくらいの消費がありました。ACからの出力だとロスが出ることも考えると、新たに購入したポータブル電源を満タンの状態から使っても、連続3時間くらい使えるかどうかというような感じになると思います。それでも、普段からあまり冷蔵庫の中に物が入っていないのなら良いのですが、冷蔵だけでなく冷凍庫に多くの冷凍食品が入っていてすぐには食べられないような状況になると、みすみす食料を無駄にしていまいます。

そのために大きなポータブル電源を用意している方もいるかも知れませんが、いつ起こるかわからない状況の中で、日常生活でもそれなりにポータブル電源を使うとなると容量の少ないものの方が使い勝手が良いので、こうした状態の中でいかに少ない電力で食品の温度を保つかということを考えなければならないでしょう。

現在は電気で冷やすことのできるのは家にある冷蔵庫しかないので、冷凍庫に保冷剤を入れておき、もしもの時にはその保冷剤をクーラーボックス(非電力系)に入れて時間稼ぎをするしかありません。ただその場合も、一回保冷剤を使ってしまったり、たまたま保冷剤を入れ忘れていたらアウトです。今後の事を考えると、やはり必要なのはクーラーボックスでも動くような車載用の冷蔵冷凍庫を新たに入手することかなとも思います。

車載冷蔵冷凍庫の場合、消費電力は家庭用より低く、40Wもあれば動くので、ACコンセントでなくDCのシガーソケットから効率よく冷蔵庫を動かせば、メーカースペック(ポータブル電源の方の)の使用例として大体5時間くらいは冷蔵庫を動かすことができるという事らしいので、普通の保冷剤を冷やすくらいなら何とか継続してできそうです。まず、保冷剤以外の冷凍食品を食べて減らし、同時に多くの保冷剤を凍らせ、その上で保冷剤をクーラーボックスに移して飲み物を冷やしたり、暑い時期にお弁当がくさらないようにして使うくらいなら、うまくポータブル電源をローテーションしながら使えばできるかな? と思うのですが。

なお、クーラーボックスは断熱の仕様によって高額にはなりますが、冷蔵庫と違って稼働する部分がないため、多少高いものを購入してもずっと使えるようになります。6面全て真空パネルのものであれば、カタログスペックで40時間中の温度が安定するようなものもあるので、ソーラーパネルから発電し直したポータブル電源を使って保冷剤を冷やしても、冷やすまでにクーラーボックスの温度が上がってしまう事は、開閉にさえ気を付ければ避けることも可能でしょう。

ただ、どちらにしてもまだ自分の環境は不十分なのでこうした事についての検証もできませんし、すぐに何か大きな災害が起きたら、今の物の中で何とかしなければいけません。現在持っているクーラーボックスはレジャー用に毛の生えたくらいの性能ではありますが、もし今持っているポータブル電源が動いているうちに冷凍庫内で氷が作れるなら(メーカーでの目安は2~3時間くらい)、冷蔵庫に付いている製氷皿に加えて、100円ショップで売っている製氷皿を複数仕入れておき、いざという時にはまず冷蔵庫の中味をクーラーボックスに移してから、追加した製氷皿で多めの氷を保冷剤が溶けるまでに作るというアイデアはどうでしょうか。

これなら、車載冷蔵庫を買わなくても何とかなりそうですし、その分のお金で高性能なクーラーボックスや、追加のポータブル電源を買うことで何とか電気が復旧するまで持たすことは可能になるなら良いのですが。現在は新たに購入したポータブル電源と合わせて3台体制で回していく予定ですが、あとはそれらのポータブル電源を晴天時にくまなく充電できるだけのソーラーパネルの能力があるかどうかも問題になってきます。新しいポータブル電源については改めて紹介する予定ですが、その前に100円ショップへ行って、追加の製氷皿を買ってくることにしましょう。


カテゴリー: ソーラー自家発電 | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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