月別アーカイブ: 2010年11月

ゼンリン みんなのナビ

車の旅にカーナビは必要かというと、特に一人での旅では道に迷う危険性も少なくなりますし、目的地がわからずフラフラ走るような事もなくなり、事故の危険も低減できるように思います。ただ、日常生活の中では未知の場所へ行くような事は限られているので、必要な時だけ付けるようなポータブルナビで十分と思い、さまざまな製品を物色していました。

結論から言うと、全てがセットになったポータブルナビを購入するのが価格的には一番安上がりなのですが、たまたま検討していた時にソニーのポータブルゲーム機PSPを使ってナビゲーションを行なうMAPLUSというソフトが出たのを機に、新たにPSPとGPSアンテナを購入しました。ソフト自体は7千円程度と安いものの、本体およびデータ記憶用のメモリースティック、本体を車内に固定するためのスタンドと強力マジックテープと結構な出費になってしまいました。個人的にそれほどゲームをすることもないので、この選択は正しかったのかとも思いました。

カーショップなどで売っている専用品の中には、ポータブルと言えどもGPSが使えないような状況でも現在位置を計算するジャイロユニットや、渋滞情報を表示してくれるVICSに対応しているものもあります。ちなみに、PSPのナビでは本体が対応していないため、そうした機能は望むべくもありません。

では、このカーナビは導入して失敗だったのかというとそんなこともありません。ソフトの出来については今回紹介するゼンリンの「みんなのナビ」になって、個人的には使いやすくなりました。ソニーのポータブルナビの操作性を踏襲し、MAPLUSではディスク1枚に全てが入っていましたが、みんなのナビになってディスクが2枚になり、一枚の地図データをメモリースティックにコピーすることで広範囲の地図が収録され、電話番号での店舗地点検索もできるようになりました。今まで使っていたMAPLUSも地図データ更新とともに案内音声をお気に入りの声優が行なうという機能を付け、音声データを公開するなど、指向的なユーザー獲得戦略を取っているようです(私はそういう方向ではないのでみんなのナビに移行しましたが(^^;))。

PSPナビのポイントの一つは、上記のように会社をまたいだ乗換えが簡単だということと、地図更新のためのアップデートも7,000円前後と他のナビゲーションシステムと比べると気軽にできるということが言えると思います。こちらの方でも第二東名の開通のためさまざまな工事が行なわれていますし、近所のコンビニは相変わらず開店と閉店を繰り返しています。知らない土地に行く場合は、できるだけ新しい地図を搭載したいものです。そういう点から言うと、PSPナビが一番安く維持できると言えるでしょう。長い目で見ると、やはりこの選択はよかったのではないかと思います。(MUPLUSでは2010年の地図を四千円弱でデータ販売しています)

そして、当然の事ですが、PSPは対応ソフトやビデオが数多くあるゲーム端末です。ゲーム機としては使わないものの、特にGPSアンテナと組み合わせることで実に車中泊の旅を楽しめるお勧めのソフトがあります。

https://www.megastar.jp/products/homestar-portable/

カーナビ前提でGPSアンテナとセットで購入した場合、普通のポータブルナビは地図上の案内しかしませんが、上記リンクの「ホームスターポータブル」のディスクに入れ替えるだけで、その場で見える星空をPSPが表示してくれます。プラネタリウムであるような解説機能も備えているので、天の川が見えるような開けた土地で車中泊ができれば、その迫力はプラネタリウムの疑似体験では決して味わえない感動の体験になるでしょう。星がきれいに見える場所を求めて移動することができるのも車を使った旅ならではですし、旅館やホテルでは、夜中に星のきれいな場所へ移動することもなかなか難しいでしょう。望遠鏡や双眼鏡がなくても、どこにどの星座があるかということがわかるということだけで今まで何気なく見ていた夜空が変わって見えること受け合いです。

もう一つ、PSPを使ったナビのメリットとして挙げたいのは、周辺機器や本体そのものもどこでも手に入り、中古市場も充実しているということがあります。旅先で不具合が出たり、内蔵電池がおかしくなったりした場合でも、ゲーム機を売っているところは割とすぐ見付けることができるでしょう。幸いにして、私のPSPには全くトラブルはありませんが、いざという時にはそうしたお店で中古の本体を買い換えることでの対応も可能です。最初からナビの付いている車なら必要のない装備ですが、既に付いているカーナビにトラブルがあった場合のバックアップの用途としての導入もありかもしれません。もちろん、これから車中泊のためにナビゲーションを付けたいと思われる方についても購入の際の対象となるでしょうが、これまで書いてきましたメリットディメリットを十分御考慮の上、選択されるのがいいでしょう。


日本通信 b-mobileSIM U300

以前のエントリーで少し書きましたが、旅先でのインターネット接続環境を携帯電話やスマートフォンで使えるネット接続ぐらいで良しとするか、パソコンやNintendo DSiでも使える無線LANが使えるスポットに限定するか、どちらにしても自宅のようにはネット接続は望めません。すでに携帯電話のネット定額を契約してコンテンツを楽しんでおられる方も多いと思いますが、一般的に、携帯電話やスマートフォンで使うインターネットは、それ以外の端末で分けて使うことはできません。追加料金を払って携帯電話をケーブルでパソコンと接続し、パソコンからインターネットを接続することもできるものの、仕事などでどうしても使うというのでなければ、料金に見合った利用が十分できるのかというのはちょっと疑問です。

元来、そうした用途を見込んで、電話機単体でもパソコンに繋いでも追加料金の発生なしに利用できるようにしているものにウィルコムが提供するPHSのサービスがあります。ただ、残念なのはそのエリアで、市街地や幹線道路周辺はサービスエリアになっているものの、携帯電話のサービスエリアと比べるとどうしても狭くなってしまっています。また、接続スピードも携帯電話から比べるとかなり遅いという問題もあります。条件がいい場合は100kbps程度出るかもわかりませんが、多くの場合はその半分くらいのスピードしか出ない場合も多いといいます。その分と言えるかどうかはわかりませんが、ネットからダウンロードする容量にはそれほど制限はないようです。接続速度の遅さから、大容量のファイルをダウンロードしたり、youtubeを見まくるという方はいないでしょうが、windows updateのファイルも時間さえかければきちんとダウンロードできますので、使えるエリアまで移動できる車での旅のメリットを生かせば、長期間の旅におけるネットセキュリティの更新やソフトウェアの更新作業を何とかこなすことができます。新規契約時から2年間という限定付きですが、ネット接続では最安の980円という、格安のデータ端末つき通信カードが出ていますので、検討の余地はあるでしょう。ただし、プロバイダ料金は別になっていますので、月額980円に加え、現在入っているプロバイダなどのモバイル接続コースに追加で加入するなどの手続きが必要になります。

こうしたものの中で、ある程度の制限に納得できるのならば、写真にあります私の現在使っている日本通信のプリペイド式ドコモ用通信カードb-mobileSIM U300をおすすめしたいと思います。これは、日本通信という会社がNTTdocomoの回線網を使い、ある程度制限された形でネット接続を提供するものです。スピードが上下とも300kbps以下に調整されており、実際は早くとも下り200kbps程度だと思いますが、それでもPHSよりは体感速度は早いです。なお、ダウンロードに制限があるようで、windows updateやyoutubeは私の環境では使えませんでした。web閲覧やメールに特化したものと考えればいいでしょう。エリアは全国のドコモ網を使えるので、かなりの山の中でもネットが使えます。日本通信のホームページでは、この通信カード(最初の写真にあるのがSIMカードと呼ばれるものです)を付けてネット接続のできる端末を紹介しています。携帯電話だけではなく、パソコン自体にカードを挿入して使えるものもありますし、USBでパソコンと接続するモデムタイプや、スマートフォンでも動作します。詳しい動作実績については以下のページにまとめられていますので、参考になさってください。すでに持っているもので動くなら、カード差し替えをすることで、自由にインターネット接続ができてしまいます。

http://www.bmobile.ne.jp/sim/devices.html

こうした一連の機種の中にお持ちの機材がない場合、おすすめしたいのがWifiルータの導入です。BM-MF30が同社から販売されていますが、これを使うと、上記リストにあるなし関係なく、無線LANでインターネットできる機材なら、ほぼ問題なくインターネットがつながります。Nintendo DSiやソニーのPSPでもインターネットが使え、パソコンとの同時使用も可です。iPhoneを持っている方でも無線LAN機能をONにし、携帯でのインターネット通信をしない設定にすれば、ソフトバンクに通信料を払うことなくネットができます。

そして、通信料金の支払は一ヶ月、半年、1年のコースに分かれていて、先払い一括です。契約期間が満了した場合、自ら継続使用しなければ違約金などは全くなしというのも嬉しい点です。一ヶ月タイプだけ多少割高ですが、だいたい月3,000円程度と、大きなファイルのダウンロードをしないならば旅に出る時だけ契約するというのもいいでしょう。半年と1年コースは月額2,500円程度と全く料金が同じなので、とりあえず半年タイプで契約するのが賢い方法でしょう。本日のニュースでNTTdocomoが大都市圏に限って12月24日から光ファイバー並みの速度が期待できる次世代携帯電話のLTEを利用したサービスを始めるようですが、こうしたサービスが安価に全国展開されるようになれば解約の際の違約金などを全く考えずに移行できるのもポイントが高い点です。

現状におけるモバイルインターネットサービスは他にもいろいろありますが、早さやダウンロード容量に制限のないものということであれば更なる出費は覚悟しなければなりません。仕事でどうしても常時接続可能な環境が必要な方は別ですが、旅行の時だけブログをパソコンから更新したいという風に使うというなら、個人的にはフリースポットと併用し、こうした制限付きの安いプランを組み合わせることで対応可能かと思います。

ちなみに、私の場合はWifiルータを導入していますが、もう一工夫して携帯電話のネット定額以下の予算でb-mobileを使った外での接続環境を構築しています。携帯電話会社の中では一番wifiインターネットと親和性の高いauの端末とWi-fi WINというサービスを組み合わせることで、携帯電話からのネット接続もau網を使わずにこちらの日本通信を使って行なえます。そんなわけで、携帯電話の契約も基本料(私の場合はプランEシンブル)とezweb使用料のみで済んでいるので(2011年7月より月額525円になるというアナウンスがありますが、現状は無料です)、ルータの電源を入れてから無線LANのスイッチを入れるという手間はかかりますが、ネット接続からおサイフケータイの更新まで追加料金をかけずにできています。携帯電話の料金は複雑怪奇な面があり、面倒な事を考えるならと、ケータイネット接続定額のプランに入ってしまう方も多いかとは思いますが、au限定(無線LAN接続のできる端末も限られています)ではあるものの、携帯電話会社が提供する端末でのネット接続料より安く上がってしまうこうした方法も、旅先でインターネットをしたいと思われる方は検討してみてもいいのではないかと思います。


私のスタイルについて

このブログをはじめて、説明の中で多少私のスタイルについて触れてはきましたが、改めて現状のスタイルをまとめて紹介しようと思います。

私が車中泊の旅をはじめたのは、長距離を走る旅を良くしていて、効率的に観光するために宿泊を省略したことがきっかけでした。元々キャンプや登山をしていたということもありません。入り口がどういうものかによってこだわる所も変わってくると思いますが、そんなわけで、オートキャンプ場や自然の野営地を探して、宿泊そのものを楽しむといった感じではありません。まあ、これからそういった旅をするのもいいのかも知れませんが、それほど旅する際に時間が取れるわけでもないので、車中泊をするために旅をするというのはまだ到達できない次のステップというところでしょうか。

旅の計画を立て、車中泊込みの旅にする場合は、たいがい一人で出掛けます。私の乗っているワゴンRは軽自動車なので、元々それほどスペースがあるわけではありません。一応シートアレンジを工夫して、何とか2人分の就寝スペースを作り出すことはできますが、それはあくまで緊急時の対応にとどめています。元々ワゴンRという車は、助手席を前に倒すことで最前列から荷室までの長い就寝スペースが確保できるので、日常生活だけでなく旅行にも使える便利な車ということで選びました。

改めて思うのですが、軽自動車として車中泊に適した車ということではワンボックスタイプのものに劣るとは思いますが、全体的なバランスという点で考えるとワゴンRは実にお手軽です。元々、車中泊しようと思われていなくても、助手席を前に倒したところを補強するものとマットさえ手に入れれば、後は家にある布団で十分に寝られます。さまざまな工夫なり、お金をかけるなどして今ある車を改造したり、DIYした材料でベッドを作ったりする方も多いと思いますが、車を改造したり、特別なものを装着しなくてもいい車を最初から選んだことで、荷物を積むスペースを圧迫しないで済みました。

とはいっても、元々の軽自動車の積載スペースには限りがあります。ルーフキャリアを搭載し、車の中をすっきりさせるという方法もなくはないですが、キャリアを搭載しそこに荷物を満載することで燃費も落ちてしまいます。お二人での旅でできるだけ中のスペースを空けたい場合には有効な手段だと思うものの、私のように一人で中で車中泊をするためということだけだとちょっとオーバースペックのように感じまして、そのままにしました。すると、限られたスペースにどう効率的に必要なものを収めるかという工夫が必要になります。ここで紹介している車中泊のグッズというのは、そういった意図のもとに選んできたものです。もっとも、大きな積載スペースがあるといっても、それほど予算に差がないのでしたら小さくまとまるもの、さまざまな事に使えるものである方がいいでしょう。一口に車中泊といっても、さまざまな形があり、それぞれのこだわりがあるかと思いますが、ここで紹介しているグッズが他の方のお役に立てるのであれば幸いです。


無印良品 ミニラーメン

車での旅の途中で、すぐ食べられるものとしてお菓子類を用意していく方は多いでしょう。手軽に食べられるのは何と言ってもありがたいものです。何を持っていくかというのは、それぞれ個人個人でこだわりがあると思いますが、私はお菓子類に加えて写真のミニラーメンを持っていくことにしています。

無印良品のものですが、系列のコンビニにも置いてあることも多く、買い忘れても何とかなりそうというのも心強かったりします。基本的にはマグカップやシェラカップにお湯を入れてカップ麺のようにして食べますが、そのままスナック菓子のようにかじりついても良く、食べ方や食べる場所を選ばないというところも気に入っています。以前と比べて個数が減ってしまったのは残念ですが、ラーメン一つ一つは個別包装なので、いったん商品の封を切ってしまっても残りのラーメンがばらけることがないのが旅先で保管するにはありがたいものです。

寒くてお腹がすいている時など、ある程度食べたという満足感があり、温かいスープと一緒に取れるというのはスナック菓子にはできない芸当です。深夜の高速道路のサービスエリアで、食堂などが閉まっているような状況でも、給湯器さえあれば小腹を満たせます。お湯がない場合にはそのままかじりつくこともありますが、やはりかなり塩っ気がありますね。

元々お湯を入れて作るために開発されているものなので、ある程度塩分が多くないとスープに味がつかないということなのですが、逆に言うと、カップヌードルやラーメンのスープというのは、そのままではとても塩辛いだけの塩分を使っていることの裏返しと言えます。健康な方でも塩分の取り過ぎは体には良くないので、旅行の際の食べ過ぎには気を付けたいものです。同じような事は日清のチキンラーメンでもできますが、どう考えても塩分の量はチキンラーメンが多いと思うので、こうしたおやつにいただくようなサイズのものの方がトータルで摂取する塩分は少なくなるのではと目論んでいます。

最後に、ちょっとどうでもいいことかも知れませんが、お湯を使わずそのままかじりつく場合、その形状から絶対車内でポロボロこぼすことになると思いますので(^^;)、シートを引くなど何の対策をしないまま車内で食べると後片付けがかなり面倒になりますのでその点だけはご注意を。


ひも付きお茶パック

ポットや急須の中に入れ、茶ガラの処理が簡単に行なえるお茶パックです。袋の素材と同じひもが付いたものですが、ひもの長さがちょっと短いのが残念です。同様の製品の中には糸のついたものも市販されているようです。こちらは糸が付いているのでティーバックのように使え、後処理も手を触れずに行なえるようで、車中泊の旅には糸付きの方が便利かも知れません。

このような茶葉を入れて使う紙パックは、その便利さをわかっていても、あえて使うことはありませんでした。急須を積み込んでも荷物になるだけですし、お湯を入れた水筒にパックを入れても、その後、取り出したり洗浄がめんどくさいというのがその理由でした。

しかし、こちらのブログでも何度か紹介しているように、サーモスの新しいフードコンテナーを手に入れたことで、気軽にお茶や紅茶を楽しむための使えるアイテムとして再認識した次第です。フードコンテナーは2種類ありますが、大きい方ならカップ2杯分は一度に楽しめます。水筒やタンブラータイプのものと違い、簡単に中が隅々まで洗えるようになっているので、茶葉を用意でき、茶ガラの処理が気にならないなら低コストかつ簡単にお茶が飲めます。茶葉で煎れるお茶というのは、どこまで自分で許せるかということもありますが、3回ぐらいまでは何とか私は飲めます。ペットボトルのお茶と比べてもいかにコストパフォーマンスが高いのかわかるでしょう。

しかし、茶葉と紙パックを使って煎れたお茶の利用法はこれだけではありません。以下のお茶屋さんのページをごらん下さい。

http://store.shopping.yahoo.co.jp/omuraen/tips2.html

こちらのページには「茶ガラを紙パックなどに入れて、 スポンジ代わりに使うのもGood!」とあります。飲み終えてゴミとしかならないわけではないというのが茶ガラのえらいところですね(^^)。キャンプ場などでは家庭用の台所用洗剤を使えないところもありますので、飲み終えた紙パックをビニール袋に入れてとっておいて、汚れてしまった食器などの洗浄用にも使えそうです。ちなみに、サーモスのフードコンテナーでご飯を食べ、空容器にお湯を入れて紙パックでお茶を飲んだあと、軽く紙パック自体で全体をこすってからキッチンペーパーで仕上げるということは以前からやっていました。そうして使い尽くした後、ゴミとして捨てればいいわけです。

今までの私の常識では、旅先で茶葉を使ってお茶を煎れるというのは、茶ガラは飛び出さないものの、粉末茶などと比べて、単にいらないゴミを増やすだけという感じがありました。しかし、紹介した紙パックと合わせることで、むしろ積極的に持っていく気になるというのは実に不思議です。旅先で気軽に飲む飲み物というのはコーヒーというのが一般的だと思いますが、緑茶や紅茶を悠々と楽しむというのも実にいいものです。出発する際にこうした紙パックに一回ごとの茶葉を仕込んで出掛ければ、市販のティーバックと何ら変わらないお手軽さが実現します。ちょっとした手間で本格的なお茶を旅先でいかがでしょうか。


車中泊と体調管理

まず、旅に出る前の話から書いていきましょう。出発を間近に控えた中、突発的な病気などでご自身や同行者の健康状態に不安があれば、延期や中止をする決断を迫られる場合も考えられます。旅を止めること自体は残念なことですが、悪い体調で出掛けてもいいことはありません。体を労り、改めて計画を立て直すべきです。そうした場合、他の旅行形態と比べて、宿の予約などが必要ない車中泊の旅というのは、キャンセル料などの出費が生じない分、体調が良くなり予定さえ決まれば、すぐに出発することができるのがいいですね。

車中泊前提の旅では、全行程の中で必然的に車の内にいる時間が長くなってしまうことは今さら言うまでもないでしょう。体調を万全にして出発したとしても、もし車の中で具合が悪くなってしまったらということも考えておいた方がいいでしょう。

とりあえず、写真で私が車の中に入れているものを紹介しておきますが、体調の変化を測るものとして体温計と血圧計があります。健康保険証は持って出掛けているので、旅先でお医者さんにかかった場合、自分の体の状況を数値化して記録できるものということで、これらのものを積んでいます。過去のエントリーで紹介したNintendo DSiへダウンロード出来る無料ソフト「ほぼ日の健康手帳」にもきちんと記録しておけば、問診の際に役に立つでしょう。あとは、今のところ絆創膏・綿棒・消毒剤・キズ薬・包帯など、突然のケガや火傷に対応するものばかりです。

私の場合ですが、体調が悪くなった場合はまず安全に休憩できるところに車を停め、ベッドメイキングをしてとにかく体を安静にして様子を見るようになると思います。いわゆる家庭の薬箱に入っているような風邪薬・頭痛薬などの鎮痛剤・胃腸薬や整腸剤・目薬は常備していませんが、最近ではコンビニエンスストアのみ売られるよう作られた、少量の薬を販売しているコンビニ店舗があります。どこでもあるわけではないので確実ではないものの、とりたてて飲み慣れている薬がないということもあり、どうしても必要を感じた場合は事前にそうしたコンビニで必要な種類の薬を用意するかもしれません。恐らく、普通の薬局でそうした薬を買っても全部期限内に使い切れないと思うからです。ただ、例えばお腹を下しやすいという方にとっては、水なしで飲めるような下痢止めを薬局へ行って買い求めることで、旅行中の気持ちに余裕ができるような事は当然あるでしょう。結局は、各々の方の状況に応じて、安心できる薬を十分に用意した方がいい場合もあるということですね。特に、この薬を持って行けば安心だと思われるようなものがあるなら、出掛ける際は忘れずに持っていきましょう。

旅の行動で無茶をして途中で体調を崩すことがないよう、食事や睡眠に気を遣い、薬を使わなくてもいいような行動を取る事が体調管理にはまず第一ですが、できるだけ旅全体の行程にも余裕を持って計画を立てることも大切だろうと思います。体調が悪いと、運転自体が大変になって、事故にもつながりかねないということもありますので、くれぐれもご注意を。


象印 ステンレスボトル 「タフボーイ」1.00L SJ-SD10-XA

車での旅では、水の確保はちゃんとしておきたいものですが、水と同時にお湯もある程度確保しておくといろいろ便利です。寒い時期には水道の水もかなり冷えているので、歯磨き用として使ったり冷えた手を暖められます。

どのくらいの量を準備しておくのかということは、それこそ一人で行くのか家族で行くのかによっても変わってくるかと思います。ただ、必要だからといってあまり大きなキーパーを持っていったとしても、お湯の補充が大変になってしまいます。そんなわけで、それほど金額的な負担がなく、ある程度のお湯を貯めておけるだけの容量ということで、丁度いいサイズかなと思い選んだのがこの1リットルタイプのスリムステンレス水筒でした。

高速道路のサービスエリアにある給湯器からお湯を補給する際、私が使うのは450mlのマグカップなのですが、このサイズだと3回で中を満たすことができます。混雑しているところではさすがにやりませんが、使っている人がいない時をみはからってやるにはこの位が限度でしょう。800mlというタイプのものもありましたが、それほど大きさが変わるものではなかったので、迷った末に大きめのものに落ち着きました。もっとも、全く空の状態から補充するという状況はそれほどなく、ずっと高速道路を移動するような旅なら、使った分だけ最寄のサービスエリアで補充するようにすれば、それほど周辺の方に迷惑を掛けることもないでしょう。

なぜこまめにお湯を補充することにこだわるかと言うと、基本的に高い温度を水筒の中で維持するためには、中を満たす必要があるからです。例えば、500mlの沸騰したお湯を長時間高い温度に保ちたいような場合は、この水筒に半分入れるよりも、500mlの水筒を満たした方が時間による温度低下を抑えられます。容器全体を満たすことで全体を温められカタログにあるような保温ができるので、お湯の量が少なくなるにしたがって保温力が低下するのです。こうした保温水筒の性能について知っておくことでさまざまな工夫が可能です。

給湯器からどこでもお湯が出るとはいっても、その水質にはかなりの開きがあります。私の場合はあまりそういう事を気にしないので、どんどん補充してしまいますが、水質の違うお湯を混ぜたくないと思われる方は、ちょっとした工夫が必要です。今回紹介した水筒よりも、500mlの水筒2本とか、持っている水筒を複数使いそれぞれにお湯を入れて持って行く方が、違った場所から手に入れたお湯が混ざりません。

今回、象印の商品を紹介していますが、こうした水筒を出しているメーカーについて、個人的には、象印・タイガー・サーモスに加え、国内製造のセブン・セブンあたりから選べば間違いないと思いますが、多少機能に違いがあります。こちらの象印の水筒はほとんどの製品で中がフッ素加工になっています。汚れに強いということで長旅にはありがたいものですが、私は水やお湯しか入れないので、フッ素加工だから購入したというわけでもありません。基本的には入手しやすい価格のものを選ばれてもそう問題はないでしょう。こうしたステンレスボトルは価格の上下が結構あり、ネットで販売価格をきちんと比較してから購入すべきだと思いますが、手に取って見てから買いたい場合でも、特売のチラシなどで上記メーカーの品が意外と安くホームセンターなどで売られることもありますので、一気に揃えないでじっくりと揃えていくのもいいでしょう。

大きめの水筒の場合、直接口を付けて飲むのではなく、写真のようにフタの部分がカップの代用になるようになっています。マグカップなどを用意していない場合、インスタントコーヒーなどならば、水筒だけで飲むことができます。そこが小さめの水筒との違いであるとも言えますが、カップは何個あってもいいので、そのためにこうした製品を選ぶのも悪くない選択だと思います。


ゴミ処理について考える

車中泊とゴミ処理というと、道の駅や高速道路のPASAに集まるゴミの山という連想に行きがちです。そうしたゴミ問題をどうするのかといったことについては個人でどうにかなるというレベルの話ではないので、あくまで個人として旅の途中で出るゴミをどうするのかという事について考えてみたいと思います。

私たちが生活する中でどうしてもゴミから逃れられることはできませんが、様々な工夫でゴミの減量をすることができます。ゴミ処理と言っても、基本はいかに最初からゴミを出さないかというところにカギがあると言えそうです。特に私の場合は、車内にスペースのない軽自動車なので、ごみ減量を考えないわけにはいかないのです。

旅先で出るゴミとして、まず一番に考えられるのは、食物や飲み物の空容器や袋・フィルムなどの類でしょう。お菓子やペットボトル、弁当や食品のトレーやラップまで、気を緩めているとどんどん増えていってしまいます。コンビニで弁当やお惣菜などを買い込んで夕食代わりにするような場合、空容器のかさばり具合と言ったらありません。

そこで、一つの工夫として、お惣菜などパックに入った食品を買う際には、どこで買うかということをまず考えることにしましょう。コンビニでは簡単にさまざまな食品が手に入りますが、その後の処理というところまで考えると普通のスーパーに軍配が上がります。

写真は、近所にある全国展開でない普通のスーパーで写したものですが、最近の多くのスーパーでは、牛乳パックやペットボトルだけではなく、このように店で売っているトレイについても回収を行なっています。食事を車の中でするために食材を買い出しに行く時には、まず店の前にこうした施設があるか確認することがごみ減量の第一歩です。そして、事前にタッパー容器などを用意し、必要とあらば先日紹介したビニール袋をかぶせた上に食材を移し、元々入っていたトレイの方はお店の回収BOXに入れてしまえばゴミはタッパーにかぶせたビニール袋だけになり、容器も汚れません。スーパーへ行くとついつい買ってしまうものにお菓子がありますが、お菓子を買ってしまうとそれなりにゴミが出てしまうので、十分吟味してから購入するようにしたいものです。

高速道路での移動だけになってしまうとこうした方法は取れませんが、高速道路の場合はサービスエリアが充実していますので、外食と組み合わせたりしながら、できるだけゴミを出さないものを選ぶように心掛けたいものです。

最後に、トレーを回収に出す際、汚れたままだと回収を断られる場合がある事も考慮しておいてください。食材を移すときにトレーが汚れてしまったら、キッチンペーパーやウェットティッシュできれいにしてから回収BOXに入れるようにしましょう。


HEIKO ニューソフトパック 紐付 No.911

写真をご覧になればおわかりと思いますが、スーパーによく置いてある半透明のビニール袋です。キッチン用品としても認知されているものですが、こうした袋は何かあった時に役立つものです。

車内で出たゴミについては、持ち手の付いた袋を車のどこかにひっかけて利用していますが、単なる紙くずだけならいいのですが、水分が付いていたり、生ゴミに近いものだったりするとゴミ袋から漏れてくる場合があり、実に好ましくありません。

そうした場合、いったんこうした袋に入れて縛ってからゴミ袋に入れることで、匂いについても抑えることができます。基本的にはゴミを入れるという使い方ですが、ラップのかわりにシェラカップに丸ごとかけて食事をした後、ひっくり返すように裏返して、食事の際出た他の生ゴミなどを入れるようにすれば、食器洗いの手間もなく、手もゴミ袋も汚れません。確か高速バスでエチケット袋として常備されていたものもこの種のビニール袋だと記憶しています。入れすぎて破れそうになったらもう一枚重ねればいいわけですし、手にはめて輪ゴムを付け、キッチン用手袋代わりにするとか、他の用途については状況に応じてここで挙げていないところでもまだまだあるでしょう。

サイズはだいたいA4サイズといったところで、あまり大きなお皿などは包めませんが、いわゆるキャンプ用に作られた食器類であれば、それほど大きなものを選ばなければお皿を汚さずに包むことができるでしょう。メーカーでは紐なしも用意していますが、写真のようにヘッドレストのところにはめ込むようにして吊り下げるとか、インテリアバーにS字フックなどが用意できるなど、車のどこかに吊り下げるところを作ることができるのなら写真の紐付きを選んだ方が何かと便利です。特に御家族で出掛けられる際には何かと使うものだけに、すぐ手の届くところに吊り下げておけば必要な際にすぐ使えます。

ただ、あまりにも便利に使えると言って、ゴミの総量を増やすような結果になってしまっては本末転倒ですので、使い過ぎにはくれぐれもご注意を。


静岡ホビーフェアと世界お茶まつり

地元に住んでいながら、今まで一度も行っていなかった東静岡駅周辺で行なわれている静岡ホビーフェアへ行ってきました。1/1スケールのガンダムが鎮座していることで、全国から見学者を集めているイベントです。写真のように間近でガンダムを撮影するために足元まで近づいても入場料などは取られませんが(ホビーミュージアムのみ入場料が必要)、残念なことに会場近くに専用の駐車場がなく(グランシップ駐車場が駅から近いものの、イベントの開催状況によって駐車を制限される日があります)、どうしても近くに停めたい場合は駅周辺の有料のコインパーキングなどをさがすか、距離の離れた駐車場からシャトルバスを使って会場へ入ることになりまそす。というわけで、行き当たりばったりで寄ろうとする人には優しくないイベントと言うことで、地元民としてはもう少し外から来る人たちの事を考えればと思うのですが。ちなみに、今回は無料の駐輪場が会場周辺にあり、簡単に行けるということで原付バイクを使って会場へ入りました。

線路を挟んで反対側の会場では3年ごとに行なわれている「世界お茶まつり」が開催されていまして、実はこちらの方へ行くために本日は出掛けました。中ではお茶に関するさまざまな展示があり、日本茶だけでなくウーロン茶や紅茶など、世界各地から出店があります。そんな中、以前紹介した茶こし付ティーポットボトルの新色・ピンクが売られていましたが、どうやら耐熱温度には変更がないようで、少々残念でした。

そんな中、車中泊にも使えるかなと思って購入してきたのが「ペットボトル専用茶こし器『chattea(チャッティー)』」です。ペットボトルにねじ込むようになっていて、フタはその上から付けられます。茶葉をそのままペットボトルの中に入れて、水かお湯(ペットボトルの耐熱温度の関係で50℃~70℃くらい?)を入れた後、チャッティーをねじ込んでお茶が出てきたらそこから飲めば、茶葉が飲み口から出てこないという単純な仕掛けです。飲み残しがある場合はチャッティーの上からペットボトルのフタができます。

現状でお湯だけ用意してお茶を旅先で飲むには、専用のティーポットボトルを使うか、お茶用として売っている紙パックを用意して、サーモスのフードコンテナーをポット代わりに使うのが個人的には便利だと思っていますが、これだとそうした用意が全くなくても出先でペットボトルを手に入れれば旅先でのお茶を葉っぱから煎れられます。ポットもマグカップも持って行かないという方の場合は、こうしたアイデア商品も面白いかなと思います。ただ、実際に使ったわけではないので、個人的な評価はまた改めてさせていただければと思います。