スマホの二台持ちのメリットを実感することになった天体望遠鏡とのセット利用

一般的に、スマホを二台以上同時に使っている私のような人間は、普通の人からすると好奇の目で見られることがあります。私自身は、元々スマホを使っていた時から通話はガラケーでデータ通信などはスマホでと分けていたのですが、ガラケーやスマホでできる事が限られてくる中、主に通話用のスマホとデータや動画などを見るためのスマホということで使い分けています。

二台持ちはどちらかのバッテリーが無くなってもどちらかの電池残量があれば通信を続けられるメリットが有り、特に通話・SMSなど最低限の通信についてはできるようにしておきたいということと、複数の回線をスマホに入れることで、一つの回線に依存することなく利用可能ということで、今まではそうして説明してきたのですが、先日購入した天体望遠鏡で色々楽しんでいるうちに、私と同じようにスマホを使って望遠鏡を使いたい方は、SIMカードが入っていなくても2台持って出掛けるのが良いのではないか? と思うことがあったので報告します。

最近の天体望遠鏡は、目で星を見るだけではなく、スマホのカメラを使っての電子観望や、動画・静止画の撮影に対応する「スマホアダプター」が付いているものが多く、私の購入した望遠鏡にも付いてきています。専用の機材の方がきれいに撮影できますが、スマホでの操作だけでそれなりの星・惑星の写真や動画が比較的気楽に撮影できるだけでなく、小さなアイピースを覗いて星を見るのが大変な人にとっては、スマホの大きな画面で星を見ることができるので、相当便利です。ちょっと望遠鏡関連の情報を入手していないうちに、かなり進化していると感じるところでもあります。

進化という事で言うと、少々のセッティングをすれば、難しい赤道儀で北極星を導入し、さらには星図などを見てお目当ての星を探さなくても、自動的に見たい天体を導入してくれる機械も普通に使えるようになりました。私が購入したものは、スマホとBluetoothで接続して、細かい操作はスマホの画面やスマホと繋いだゲームパッドでできるようになっています。つまり、スマホやパソコン(私の機材ではパソコンは対応せず)と望遠鏡をセットで使うことで、今まで苦労してきた星の導入は簡単になり、気軽に天体観測できる環境は整ってきたということになります。

私の場合、購入した望遠鏡の向きを合わすためにスマホが必要で、さらに望遠鏡から見える天体を撮影するためにはもう一台のスマホが必要になります。私は以前から普通に2台のスマホを使っていましたが、これくらいストレートにスマホを2台持ちするメリットを感じたことは正直ありませんでした。

実のところ望遠鏡を動かすためのアプリは、いったんカメラなど他のアプリを起動してからまた戻った場合、うまく動かなかったりして、再度アプリと望遠鏡をセットし直したり、最悪の場合スマホを再起動しなければならない場合もあるようです。そうした懸念も、2台持ちにすれば問題なく両方の機能を使えるわけで、これから車中泊の旅で天体望遠鏡を使ってみたいと思っている方は、複数のモバイルデバイスを用意することも一つ考えておいた方が良いと思います。

タブレットでも天体導入のためのアプリは使えると思いますが、GPSが付いていないとセッティングすることができず、さらに他の天体アプリを星座早見盤のように使いたい場合にも、タブレットを向けた方向に実際の空の様子が表示されるような使い方はできないと思いますので、その点を考えた上でタブレットの購入を考えることも必要でしょう。

回線契約がなくても、カメラを使うだけであれば古いスマホを撮影用として使うことで、メイン一台のスマホと組み合わせて使うこともできます。特に光学性能の良いスマホを新しいものに買い替えた場合、望遠鏡に付けるためのスマホアダプターは、コンデジでは付けられず、スマホに合うように設計されていますので、使わなくなったスマホを望遠鏡と一緒に持ち出すということもありという気がします。

スマホアダプターを使うと画面にケラレが発生しますので、スマホのズーム機能を使えばスマホ画面全体に中心部の像が映るようになり、後から加工したりアップするような場合にも便利です。それが、今ある機材だけでできるようになるのですから、良い時代になったものです。最近は専用の機材を使った電子観望のセットもあり、それはそれで興味深いですが、手持ちのスマホでもそれなりの事ができるので、興味のある方はチャレンジしてみて下さい。


カテゴリー: 車中泊のための道具考 | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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