主に天体用として購入したSIGHTRON MAKSYGO60はオールマイティに楽しめそうな予感

注文していた小型の天体望遠鏡が昨日届きました。思っていたより小さくて、こんなもので本当にしっかりと見えるのか、まずそれが不安になりました。

これが、MAKSYGO60の一式ですがスマホの大きさと比べてもかなり小さいことがわかります。最初からファインダーが付いていて、望遠鏡自体を覗くところは90℃角度が変わるようになっているので、低い姿勢でも見やすくなっています。同時に購入した自動天体導入ができるトラバースには大きな三脚が付いていて、外での観望には便利ですが、ベランダに台を出して見るには、購入時のセットをそのまま使った方が使いやすいです。

というのも、この望遠鏡は普通の望遠鏡と違って、ファインダーだけでなくのぞき穴からの画像も見たままに映ります。これは、天体望遠鏡を見たことがない人からすると、なぜそんなに当り前なことをと思う方もいるかも知れません。しかし、「普通の」天体望遠鏡の場合、像を正立させるために部品を入れるとその分良く見えなくなる恐れがあり、さらには地上と違って宇宙の星は上下左右逆さまでも見え方に差はないので、ファインダーも含めて上下左右が反転するように見えるようになっているものがほとんどなのです。

ですから、星図などで星の位置関係を把握していても、実際に望遠鏡を覗いてお目当ての星を探す際には頭の中で、「望遠鏡ではどのように見えるか」ということを考えながら望遠鏡を動かす必要が出てきます。

そうした苦労が必要ないのが地上の風景を見ることにも使うことが考えられた双眼鏡であり、それが天体望遠鏡よりも扱いやすい理由なのですが、このMAKSYGO60でも単眼ではありますが、自分の目で見たままの位置で対象を見ることができるので、直感的に望遠鏡を操作できるということになります。

こうした事により、車中泊にこの望遠鏡を持っていく場合、必ずしも天体用として使わなくても良くなります。アイピースを入れ替えることで37.5倍と75倍遠くのものが見えるようになるので、遠く離れた鳥を狙うフィールドスコープのように使えます。スマホフォルダーも付いていますので、直接目で見ないでスマホの画面で見たり、動画や写真を撮ることもできるので、野外での遊び方が一味も二味も変わってきます。

このまま野外で使う場合には高めのテーブルの上に載せる必要がありますが、このセットの架台だけでも地上のものを見るくらいなら十分です。同じように月や明るい星だけならファインダーを使って合わせることで、これだけでも十分使えます。

ただし、淡い星雲・星団を見たり、見ていると動いてしまう星をずっと視野にとどめておくためには、スマホアプリから自動で星を視野に入れたり自き追尾するトラバースの出番になります。

今後は、お手軽に見るのと、細かく調整して見ることを分けながら、色々と使おうと思っていたのですが、単なるおもちゃではない実力を感じることになり、これなら使わないで放置することもないだろうと思いますし、ちょっとした遠出の時にも持ち出して使いたいと思ってしまうほどでした。使う人を選ぶところもあるかも知れませんが、今回紹介したメリットに魅力を感じる方がいれば、入手するのも悪くないかも知れません。


カテゴリー: 車中泊のための道具考 | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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