先日、自宅の近所で多くの消防自動車が走っていくような音がし、大きな火事が起こっているのかと思ったら、とあるマンションの一室が火事になっていたそうです。かなりひどい火事だったらしいのですが、その原因がカセットコンロが爆発したこだったそうなのですが、詳しくはニュース報道されなかったのですが、どうやら正しいカセットコンロの使い方をしなかった事で火事になったことだけはわかりました。
これは改めて言うまでもありませんが、普通のカセットコンロは飲食店や旅館などで鍋料理を注文すると出てくることが多く、元々は野外で使うものではありません。室内用ということで作られているので、きちんと使い方を守っていれば、失火をするような事は決してありませんので、その点は安心しても良いと思うのですが、問題があるとすれば生活にフォローが期待できない一人暮らし、特に高齢で一人暮らしをするような場合には、ちょっと状況は変わってくるのではと思います。
大きな鍋を載せて、その鍋がカセットガスのところまでかかってしまうと、熱せられたなべの熱がカセットコンロに伝わり、その輻射熱でガス管が爆発するという事故は以前にもありました。説明書を読むと、各々のカセットコンロで使える鍋の大きさは決まっています。古いものを長く使っていると説明書などもどこかへやってしまっているでしょうし、正しい使い方をしようとしてもわからないという方も出てくるかも知れません。
正しい使い方でカセットコンロを使っていても、ちょっと引っかけてしまって机から火が付いたままコンロ自体がテーブルから床へ落ちてしまったら、さすがにまずいと思いますし、コンロの消し忘れをしてしまった場合に、ガステーブルような安全装置まではカセットコンロにないので、室内で火を出したくないと思う場合には、カセットコンロの使用については自粛するようなことも考えるべきでしょう。
自宅ではガスを引いているのでガスコンロはありますが、こちらの方はキッチンから動きませんし、自動消火システムもあります。これからの季節、鍋をやりたいような場合には、あらかじめ鍋をコンロで沸騰させた上で卓上に移し、その際はIHコンロを使うというような方が良いのではないかと思います。
今年からポータブル電源をソーラーパネルで充電しながら使うというような事をやり出したので、鍋をするということはかなり寒い日になるのですが、太平洋側の冬というのは雪が降ることはなく晴れているもののシベリアからの風が冷たくて冷えるというパターンになっています。晴れることで放射冷却現象が起き、さらに翌朝が寒くなるということもあるので、太陽が日中出ていて十分にポータブル電源の充電ができた日を鍋の日にするということがこちらではできます。雪国の方にしたら、かなりこちらと状況が違うのですが、そういった地域の恩恵を受けながら室内での脱カセットコンロを目指していきたいと思っています。
とは言え、こちらでも石油ストーブは使いますし、それも誤って倒してしまったら火災の危険が増えてしまいます。火は大変に便利ではありますが、生活の状況によっては火災だけでなく一酸化炭素中毒や爆発を伴いますので、まずは安全に使うことを心掛けながら、無事に冬を乗り切りたいものです。最初に紹介した火災のように、ちょっとした火の不始末が大きな火災となり、自宅だけではなく近隣も巻き込むような事にならないよう、お互いに気を付けましょう。