ミニPCの画面をChromebookのリモートデスクトップで利用できるようになって変わったことは

CHUWIのミニPC「LarkBox x 2023」(メモリ12GB・SSD512GB・CPUインテルN100)が届きました。パッケージは普通のダンボールのようで、シンプルなものでした。包装も梱包材の付いた封筒でやってきて、実にラフな届き方でした。ただ中国からではなく日本国内から発送されているので、その点は多少安心です。

大きさ比較のため、写真左にはRakuten Hand5Gを置いてあります。箱の中に入っていたものは、本体と説明書にACアダプターまでは同じですが、以前私が見たレビューでは入っていないとされていた、モニター裏や壁に取り付けられる金具がビスといっしょに入っていました。私の購入したタイミングが良かったのかどうかはわかりませんが、これがあるとないとでは今後の使い方にかなり差が出ます。今後新しいミニPCを購入した場合、安いスピーカー付きモニターを購入すれば、使いたい時にセットで出してきて適当にキーボードとマウスを付けて外に持ち出さないノートパソコンのように使うこともこれでできることになります。HTMLケーブルやType-Cケーブルは付属しませんので注意しましょう。

端子類は前にUSBのAタイプが2つとType-Cが1つ、さらにイヤホンジャック1つで、Type-Cは電源用にも使えます。側面には何もなく、裏には上部から空気を取り込んで吐き出す通気孔と、有線LAN端子が2つ、USB Aタイプも2つ、HDMI端子とディスプレイ端子が1つずつあります。正面のType-C端子とともに3つのモニターを同時使用できるようです。

インターネットは有線ポートにつないでも良いですし、Wi-Fiの設定をしてもどちらでもつながります。Bluetooth機能も使えるように内蔵されています。セッティングの際にはBluetoothマウスは使えませんが、まずは次の作業のためにインターネットへの接続ができるようにすることがまず第一です。あと、キーボードが日本語キーボードの場合は、本体の設定から英語キーボード設定になっている状態を変える必要が出てくるかも知れません。多くの方が日本語キーボードを使っていると思うので、日本語環境のインストールと日本語キーボートレイアウトへの変更を行なうことも大切です。詳しくはネット上で「Windows 日本語キーボードレイアウト変更」と検索すれば出てくると思います。

最初のセッティングはユーザー名とパスワードを登録すればそれほど時間を掛けずにできてしまいます。ただ、モニターはもちろん、キーボードとマウスはUSBでの接続(マウスはUSBの無線マウスで使えます)が必要です。一応、その後マイクロソフトのアカウントを設定(One driveを使っていることもあり)し、それからすぐにWindowsUpdateを当てました。それにはかなり時間がかかりますが、これをやらないと安心してWindowsが使えませんので、ぐるぐる回る経過画面をずっと確認しながら時間をつぶしましょう。

今回、基本的には単体でミニPCをセットして使う予定ですが、単体でも使うために、普段は出さない収納ケース(無印良品製)を引っぱり出してきて、その上に15インチのモバイルモニターとキーボード、マウスをセットしました。本体前にあるUSBのType-Cポートは電源を含め全ての機能が使えるということだったので、そこから直接モバイルモニターに接続したところ、問題なく画面が出てきました。モニターにはスピーカーも付いているので、これでもうWindowsが使えるということになります。次に、手持ちのクロームブックでミニPCの画面を表示できるようにリモートデスクトップの設定を行ないます。やり方は以下のリンクを参照して下さい。

https://support.google.com/chrome/answer/1649523?hl=ja&co=GENIE.Platform%3DDesktop

設定が済めば、ChromebookでWindowsをリモート操作して使えるようになります。電源を入れてパスワードを入れる前の状況でもリモートで画面が出てきますので、外出前に起動ボタンを押して出れば、必要な時に使えるようになります。

ただ、このままだとモバイルモニターとの画面の大きさの差で表示が少しおかしくなってしまいますので、リモートされたWindowsの画面の方から、使っているChromebook(あるいはノートパソコン)の解像度と同じになるようにディスプレイの設定を変更しましょう。これで、主にリモートデスクトップを使ってChromebookからWindows11が使えるようになります。リモートで使っても、ネットサーフィンや動画視聴くらいなら十分にChromebookからできます。全画面表示にしてリモートデスクトップをしていると、このパソコンはChromebookではなくWindows11の入ったパソコンなのではと勘違いしてしまうくらいに使える感じです。

最後に、ここまで来る中で私がやってしまった失敗について紹介します。セットアップ当初からずっとミニPCは有線LANでは接続せずにノートパソコンと同じWi-Fiで接続していたのですが、いったん本体の電源を安全に切ってから改めて本体のボタンを押し起動しているはずなのに、Chromebookの方では「オフライン」となってどうにもならなかったので、改めてモニターを接続して状況を確認してみたところ、何とミニPC本体がうまくWi-Fi接続できていなかったようで、インターネットにつながっていない状態でした。これではリモートデスクトップ以前の問題です。そこで改めてLANケーブルでルーターと接続することにしました。物理的に接続してインターネットにつながれば、Chromebookの方から安定してWindowsにサインインできるようになるので、外出先でのトラブルを避けたい方は、有線でのネット接続を利用する方が良いと思います。

また、Windows11の設定の「電源」のところで、初期設定だと全くパソコンに触れていない場合には一定の時間でスリープに入るようになってしまっているので、これを解除しましょう。解除すると、電力消費に対する警告のような文面が出てきますが、その言い訳的に、このパソコンの電力消費量はどのくらいなのかということを、最後に確かめてみます。

たまたま私が持っているポータブル電源が利用ワット数を出せる表示があるので、バッテリーに繋いで動かし、数値を見てみることにしましょう。


パソコンのCPUに負荷を掛けると電力を消費するということになりますが、ポータブル電源の消費数値は、0から20W前後をウロウロしていて、最大でも25Wくらいで止まって使わないとまた0に戻るという感じでした。リモートで使う場合にはモニター・キーボード・マウスは外してありますので、本体のみの電力消費ですが、本当に省電力ですね。このくらいの電力消費であれば、外でWindowshe使いたいという時にはボタンを押して出て行ってもそこまで電力消費を気にせずに使うことができるかと思います。

もっとも今後は、利用が終わったらリモートで電源を切り、再度利用したい場合には電源ボタンを指で押す動作を外出先からリモコン操作で行なうようなSwitchBotの導入も視野に入れています。それはまた近いうち、SwitchBotがセールで安くなった時に改めて考えてみようかと思っています。


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