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集客効果を目指すSA PAのこれから

 新東名が開通した際に静岡県内にある新しくできたSA PAに行き、このブログで報告させていただいたことがありましたが、先日久しぶりに静岡のサービスエリアに行く機会がありました。たまたま新東名周辺に用事があり、夕食時と重なったため山の中で食堂を探すよりも、一般道からサービスエリアのフードコートを利用した方が楽で便利だと思ったからです。

 利用したのは平日の夜ということで、中は割と閑散としていました。観光客というより仕事で移動中といった人の方が多く、いわゆる集客効果を狙った地場産品を集めたコーナーに人の姿はなく、フードコートも個人で男性が利用しているのが目立ちました。そして、これは恐らくトラックドライバーの方だと思いますが、レジ袋に入れたお風呂セットを持ってウロウロしている人たちも結構いました。

 新東名のサービスエリアの中には「ドライバーズ・スポット」という長時間の運転によって疲れた体を癒す施設が併設されているところがあります。新東名では駿河湾沼津SA、静岡SA、掛川PA、浜松SAにあるのですが、シャワールーム(女性用あり)、マッサージチェア、仮眠ルームが有料で利用できます。トラックドライバーの方たちはこのドライバーズ・スポットを目当てに利用していたのだということでした。

 今まではサービスエリアにお風呂があるところというのは、私の利用するところでは足柄、諏訪湖、多賀など限られた場所にしかないのでなかなか利用しずらいところはあったと思うのですが、このように簡易的にではありますが、シャワーが使える場所が増えてくれると助かる人もいるはずです。せっかくなので、これを書いている2014年3月現在の状況についてNEXCOの各ページのリンクを貼っておきます。

・NEXCO中日本
http://www.c-nexco.co.jp/sapa/guide/utillity.html

・NEXCO西日本(以下のページにある「この施設サービスに対応したエリア情報」から)
http://www.w-holdings.co.jp/service/shower.html

 なお、NEXCO東日本のサービスエリア紹介のページには、コインシャワーの項目がありませんので、以下のサービスエリア検索の画面から「休憩」→「コインシャワー」をチェックして検索をして最新の情報を調べる必要があります。もっとも、調べた結果東日本エリアにあるコインシャワーは東北自動車道の安積PA上下しか検索でヒットしなかったので、あえて項目を加えたページを作らなかったのかも知れません。

http://www.driveplaza.com/dp/SAPAService

 改めてこの4月から消費税も上がり、ETCを使った高速料金の割引も6月以降減額されることが予想されています。そうした中で、あえて高速道路を使わない車旅にシフトする人たちも出てくるでしょうが、どうしても高速道路の利用をやめるわけにはいかないのが日本の流通を担っているトラックドライバーの方々だと思います。今、高速道路のサービスエリアやパーキングエリアはショッピングセンターやレジャーランド化するところもあり、集客のためのさまざまな広報活動もテレビ番組とのタイアップを使って活発になっていますが、本来の休憩施設の目的である運転者のリフレッシュがはかれる空間というコンセプトをないがしろにするようなことは避けていただきたいものです。施設にお金をかけるなら、長距離運転をするドライバーのための設備についても改善したり新設することがなければ、高速道路上にある施設としての意味が薄れてしまうのではないでしょうか。


高速道路サービスエリアでの駐車位置にも注意が必要

 昨日のニュースですが、北陸自動車道の小矢部川SAで、夜行の高速バスが駐車中のトラックにノーブレーキで突っ込み、死者が出る事故が起こりました。詳しい事故の状況は細かいところまではわかりませんが、トラックに追突する前に不自然な動きをしているという映像もあり、何らかの原因がバス側にあることには間違いなさそうです。ともあれ、早急の原因究明がなされることを期待します。

 高速道路上での事故では路外に出ること自体が危険とされていますが、今回の事故は車から降りて歩くこともあるサービスエリア内の事故だけに、無関心ではいられません。特にサービスエリア入口近くの駐車場に停められていたトラックに追突したということで、駐車する場所について考えないわけにはいきません。

 一般的にサービスエリア入り口から進んでいくと、大型車と小型車の駐車スペースが別に分かれていますが、連休など混雑する時にはトラックの駐車スペースの間に入れてしまっている車を見掛ける場合があります。満車の場合に駐車を諦めて次のサービスエリアに行けというのは酷な場面もあり、すべてを原理原則で押し通すこと自体にも無理がありますが、少なくとも数時間仮眠を取るために駐車する時には入口付近は避け、何とかして小型車用のスペースに置くようにしたいものです。今回のようにサービスエリア進入時に突っ込まれるパターンや、トラックから死角になってぶつけられる事故もあるかも知れません。車の中で寝ていてぶつけられたら避けようがありませんし、そうした点も考えつつ安全な仮眠場所を決める繊細さがやはり高速道路上にいる時には必要だと改めて思いました。

 また、夜行の高速バス自体の安全性についてさらなる論議がこれから出てくることになることも予想されます。限られた時間を有効に使って寝ている間に目的地に着く交通手段は便利ではありますが、それこそ高速バスの専用レーンでも作らない限り、こうした事故は防ぎようがないでしょう。代替の交通手段としては飛行機や鉄道・フェリーがありますが、フェリーは出発・到着地が限られ、夜行便というのは特に鉄道については便数の減少とともに列車が豪華になることで運賃も高くなってしまっています。飛行機も格安会社を使えるのは限られた空港発のみとなるので、まだまだ我慢してでも高速バスを使うしかない現状には変わりがないというのが正直なところではないでしょうか。

 今回の事故は運転手の方だけではなく、バスの乗客の方の中にもお亡くなりになった方がいらしたということで、本当に悲しくなります。高速道路の専用レーンが無理なら、バス自体に衝突回避のための機能は付けられないかというようなさらなる公共交通機関としての安全性を追求していってほしいと切に思います。


行動パターンを変えて実現できること

 車の旅行に出て起こしたくないトラブルの中で、自分の行動を考え直すことである程度予防できることがあります。自分の車のカギを車の中に入れたままドアをロックしてしまう「インキー」については、私もキーを使わないで車のドアを閉めていた時によくやってしまいました(^^;)。対策としては予備キーを常に持っているようにしたり、今は全くおすすめできませんが、車の下バンパーの裏あたりに強力な磁石入りケースに入れておくという方法もあったのですが、やはり日々の習慣としてキーを使ってドアの開け閉めをすることを徹底することで、こうした失敗はしなくなりました。最近では鍵穴にキーを入れて回すことで警報装置が動いてしまう車種もあるので、キーを使ってボタンで解錠することが当り前になっているかも知れません。更に自動的に自分がキーを持っているだけでエンジンまでかかってしまうキーレスシステムもあるので、この仕組みならインキーしてしまうことはなくなるでしょう。ただ、インキーを防止するという点ではいい傾向ですが、こうした高度なキーについては無くしてしまった時がお金や手間がかかるなど面倒なこともありますので、これまで以上にキーの管理には気を付けたいものです。

 もう一つ、日常でもそうですが旅行の際に巻き込まれるトラブルとして、車上荒らしがあります。以前は高級オーディオや高額なカーナビを狙っての犯行が多かったように思いますが、そうでなくても車内にある品物を狙われることはあります。先日、回覧板でこの件について情報が回ってきましたが、トラブルにならないために大事なのは、盗まれて困るものは車内に置かないのが一番とのことでした(^^;)。

 かくいう私も車上荒らしの被害に遭ったことがあります。それは自分の車ではなく、観光地を効率よく回るためレンタカーを借りてやられてしまいました。その際はそれほど人が多くいない観光地の駐車場に車を停め、ちょっとだからいいかと思って貴重品の入ったバッグを車の中に置いたままで出掛けてしまったのです。もちろん施錠していましたが、後で警察に届出をした時に警察官の方からあることを指摘され、なるほどと思ったことがあります。

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 これはよくある車のドアの鍵穴の部分ですが、普通の車の場合はこのように鍵穴の部分にはきっちりと閉まっています。しかし、私が借りた車はこのようにはなっていませんでした。

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 このように鍵穴を入れる部分が開いてしまっている場合、その理由は何回も鍵を挿入し使われたことによるものであることが多いですが、このようになった車の中にはまれに、外から針金などを使って解錠を試みられている可能性もあるとのことでした。もちろん新しくセキュリティがしっかりした車でも強引に窓ガラスを割られるなどして被害に遭うことはあるでしょうが、ある程度年数が経った中古車を購入する場合や、レンタカーを借りた際にこうした車であった場合は通常よりも十分に気を付けることが大事だと思います。

 私自身の今後の対策は、基本ですが財布や通信機器の入ったセカンドバッグを車内に機放置せず、常に手元に置くようにするのを徹底しようと思っています。そのためということもないのですが、今持っている電話機はBluetooth経由で別の電話機やスマートフォンとペアリングを行なうことで着信および発信をまとめてできたり、スマートフォンに届いたメールを通知してくれるようになっています。その際、Bluetooth通信の圏外になった場合には電話機のバイブレーション機能で知らせてくれるように設定していますので、つい忘れたまま行動しようとしてもすぐにわかるようになっています。インターネットについても、Bluetoothテザリングができるモバイルルータを使っていますので、ネット確認用にということで小さくて携帯しやすいiPod touchを使うためにはモバイルルータの入ったバッグを忘れたまま行動するわけにはいかなくなっています(^^;)。そんなわけで、Bluetoothを使った通知をうまく使って、車上荒らしの被害を生まないよう何とか今までの行動を変えていきたいと今は思っています。


高速道路を使った長距離旅よりもLCC航空の方がいい?

 当初、2014年3月末で高速道路のETC休日半額が終了する予定だったそうですが、その期限が6月末になるという話が入ってきました。これでとりあえずは来年のゴールデンウィークは今まで通りの料金が維持されるということになるのですが、他の値上げなどの絡みもあり、今後は車を使っての旅も高速道路を使って長距離移動にはそれなりの交通費がかかることになりそうです。

 このような状況を考えると、首都圏以外の高速道路通行料が上限1,000円だった頃が懐かしくもあるのですが、その当時は日本を縦断するような旅に高速道路を使って行っても車中泊との組み合わせで行けばかなり安く旅することができました。でも、今同じように遠方に安く行きたい場合は、やはりLCC航空会社を使ってプランを練るのが時間とお金のバランスを考えればセオリーでしょう。

 飛行機の旅というのは年末年始やゴールデンウィークに安く行くことができないのは残念ですが、バーゲンセールを利用すれば一区間5千円以下という価格で移動することも可能です。首都圏にお住まいの方は空港までのアクセスが良く羨ましいですが、私のようにアクセスに多少時間がかかる場合でも、安い駐車場のある空港からなら自分の車で空港までのアクセスを確保できます。早朝の便がある場合は前夜に出発し、車内で仮眠を取りつつ駐車場で待つというパターンでもいいでしょう。また、車を使わない場合は季節切符の「青春18切符」との併用で空港までの交通費や到着地からの移動のための手段および料金も節約できます。到着地からもレンタカーを使う手もありますし、出掛ける人数にもよりますが、長距離を運転して、さらに高くなった高速料金とガソリン代の負担を考えると、もはや片道1000キロ以上の車旅というのは割に合わなくなってきてしまうように思います。

 ちなみに、私が以前静岡から鹿児島まで高速1,000円の時代に出掛けた際には往復の距離は2,800kmあまり、使ったガソリンは150リットルくらいでした。今のガソリンは1リットル150円くらいだとするとガソリン代だけで2万円を超え、現状の休日割引でも片道1万円弱かかるので、6月以降になると、軽自動車でも交通費だけで5万円前後になるでしょう。高速1,000円当時にはだいたいこの半分で行けていたので、何人かで出掛けるなら1人分の料金は安くはなるものの、少ない人数で旅するなら、飛行機を使いビジネスホテルを利用する方がいい期間というのも出てきます。車に関する諸経費が上がる可能性が高い中、高速道路会社がこうした流れに逆らってでも車で旅がしたいと思えるような魅力あるプランを出してきてくれることを望みたいですね。


コインパーキングの料金内容は要確認

 月極でない時間制のコインパーキングは私の周辺でも増えてきたような感じがしています。さらに最近思うのは、時間が経てば経つほど青天井で料金が上がるのではなく、12時間なり24時間での上限が付いたところがほとんどになっています。これは、ある程度長い時間駐車する人にとっては有難い傾向でしょう。しかし、中には注意しなければならないところもあります。

 私自身は今まで、駐車場に書かれた1日上限の金額については、そのまま適用されるものだと思っていたのですが、コインパーキングの中にはそうではなく、上限金額は駐車した一日(一回)のみとちょっと見たらわからないくらいの小さな文字で看板に書いてあり、単純に1日×上限金額だと思って数日間車を置いたままにしていると、2日目以降は上限のない分単位の料金で24時間計算され、支払いの段になって予想より高額な料金請求されるところもあるのが問題になっていると新聞記事で見てびっくりしました。私の使い方では海外旅行にでも行かない限り数日またいで長い期間駐車し続けることはないので、この点については大きな問題ではないのですが、やはりコインパーキングの細かい表示が気になる場合があります。ともあれ、必要に迫られて数日間駅の周辺に車を停めなければならない場合には看板の内容をよく読んでもわからなければ、問い合わせ先に電話で確認するなどしてから入庫するのがいいでしょう。

 さて、車中泊をする場所が見付からない場合、コインパーキングに停めたまま一夜を明かす方もおられるかも知れません。その場合に気を付けたいのが、そのコインパーキングにおける料金体系がどうなっているかということです。例えば、「12時間」「24時間」と書いてあっても、駐車した時間をスタートした実質の時間なのか、「午前8時から」のように指定された時間からカウントがスタートしているのかによって料金は全く変わってしまいます。さらに、昼間と夜間や、休日と平日で定額金額に差がある場合もあります。例えば午前8時から料金が昼間料金に変わるような場合、つい寝過ごして出庫が8時を回ってしまった場合はかなり割高な料金が寝過ごした分だけかかってしまいます。

 駐車場を利用する側からするとちょっと納得がいかない料金の仕組みになる場合もありますが、駐車場を管理する側からすると、いかに駐車した車からお金を取るかという事を考えながら料金を決めているという部分もあるので、そうした料金に疑問を感じた場合はそのコインパーキングを使わないなどの自衛策も必要かなと思います。コインパーキングは管理者も常駐せず無人のところがほとんどですから、いくら料金に憤慨したとしても請求金額を投入しないと出庫自体ができないものですから、こうしたトラブルを心配する場合にはちゃんと管理人がいるところにして、事前に料金の確認をしてから利用するなどの心構えも必要になってくるでしょう。


「高速道路マナーガイド」を読む

 先日高速道路を使って長野方面に出掛けた際、途中のサービスエリアで「高速道路マナーガイド」という小冊子をもらってきました。運行前点検の必要性から始まって、地震が起こった時の対処方法まで丁寧に書かれています。

 今回はその中にも書かれているのですが、よくサービスエリアのトイレに行くと、そこにもくどいくらいに注意書きがされている高速道路上で故障や事故が起こった時の対処についての記載があります。まずはその部分を「高速道路マナーガイド」から抜き出して紹介します。

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『本線の横断中や故障修理中に後続の車にはねられる事故が多発しています。絶対に無理しないこと』

 普段車の運転をしていて路外から幹線道路に出る時にも、遠くに見えるから大丈夫だろうと思っていて出ようとしたらそれまで小さく見えていた車やバイクが間近まで来ていてびっくりした経験が私にもあります。車の場合はそれでもスピードを出せるのでよほど見落としていないとぶつかることはないかも知れませんが、歩行者の場合はかなり状況が違ってくるのではないかと思います。自分では渡れると思って歩いて道路上を横切ろうとして後続車にひかれてしまう事故が多いということは、それだけ自分の判断を過信している人が多いということなのかも知れません。

 先日のニュースで、高速道路上で自損事故を起こし、車の外に出たことで車にひかれてしまった事故が、被害者が芸能人ということで広く報道されていました。その事故で亡くなったのは車から出たその方を含む2人だけで、同乗者の中には全くケガがなかった方もおられたようです。中央分離帯にぶつかる事故だったそうですが、この場合はまずハザードを点灯させて後方車に停まっていることの告知をし、安全を確保するためにどうしても避難しなければならない場合は、ドアの右側から安全を確認して中央分離帯の方に出る方が良かったかも知れません(その際、発炎筒や三角表示板を用意できる余裕があれば持って出て途中において置く事もできるかもしれませんが、余裕がなければまずは身の安全を確保するほうがいいような気がします)。ネットのニュースからの断片的な情報によると、後方から走ってくる車が停まっている車にぶつからないように誘導しようとしてはねられた方もいるということですが、これは大変危険なことです。車に乗っている方はわかるでしょうが、渋滞でない高速道路で車線をふさぐ形で停まっている車があるだけでもびっくりするのに、高速道路会社やJAFのような目立つ制服を着ているわけでもない普通の人が誘導していても認知するのは遅れますから、気付くのが遅れればそのまま突っ込んでしまう可能性も出てきます。右車線に停まっている状態で左側の路肩に避難するためには道路を横断する必要がありますが、交通量が多くてとても渡りきれない場合は、せめて右側の路肩に出て救援を待つか、そのまま車内に留まるのが無理をしない対処の仕方ではなかったでしょうか。後からなら何とでも言えるという批判もあるかも知れませんが、いつ猛スピードの車が後方から来るかわからない中、自分の身を守るためには、とにかくやみくもに道路上にいないことが大切だと改めて実感しているところです。

 「高速道路マナーガイド」には他にも何で今さらというような事も細かく掲載されています。高速道路の故障件数は1日約100件(ネクスコ中日本発行のものを参照しています)だそうで、その原因のワーストは一位がタイヤ破損で33パーセント、バッテリー上がり18パーセント、オーバーヒートと燃料切れが12パーセントと続き、きちんと旅に出る前にガソリンスタンドで点検してもらえていれば防げるものばかりです。こうした点検に加えてオイルやオイルエレメントの定期的な交換や、ウィンドウォッシャー液の補充など、も大切です。自分で日常的に車の状態について気を付けていれば大部分のトラブルは回避できると思われますので、改めて車のメンテナンスについても初心に帰ることも必要ではないかとしみじみ思えました。


天候の急変が起こった場合の対策

 私が住んでいる静岡県地方は梅雨が明け、連日猛暑になっていますが、昨日は夕方あたりから突然の大雨に見舞われ、深夜にはかなり多くの量の雨が降りました。家やホテルの中にいればそれほど不安を感じることはないかも知れませんが、もし車の中で一夜を明かそうとしていたら、突然の天候急変はかなり不安感をあおります。

 それでも、台風の時期とか天気予報が雨で、ある程度の雨が予測されている場合なら事前に対策も立てられるでしょうが、先日の関東地方におけるゲリラ豪雨・大規模な雷被害をピンポイントで予測するのは難しいでしょう。昨日の静岡県地方の雨も、私自身ここまでひどくなるとは思いませんでしたし、暑いからと窓を全開にして網戸にしたまま寝入ってしまい、水びたしになるくらいで収まればいいのですが、駐車していたところが冠水してしまうなんてことも十分考えられます。

 刻々と変わっていく天気の情報をどうして入手するかというのは、以前は大きな問題であったように思いますが、今ではインターネットを使い、さらにGPS機能を搭載したスマートフォンやタブレット端末があれば、今自分がどこにいるのかすらもわからなくても、GPSで特定した現在地周辺の天気および気象レーダーの情報は簡単に入手できます。車中泊する場所を決めたら、まずは周辺のこれからの天候についてしっかり調べましょう。ただ、こうして入手した情報はあくまで予報でしかありません。現地の上空の気候が不安定な場合、都道府県というわりと広い範囲ではありますが「竜巻注意情報」が発表される場合があります。私自身こうした情報を入手して本当に竜巻に遭った事はありませんが、大きな竜巻に直撃されたら車などひとたまりもありませんので、事前にこうした情報を入手できれば車中泊の場所を変えるなどの手段も取れます。

 しかしながら、旅先で竜巻注意情報のような情報を入手するというのは天気予報とは違うので難しいのではないかと思われます。自分のいる場所の天候に不安を覚えた場合は、インターネットだけではなく、こちらから調べなくても情報を速報してくれるメディアの情報を利用することも忘れてはいけません。具体的にはテレビのテロップやラジオのニュースということになるのですが、車の中でとらえる場合は電池で動くラジオの方が簡単だと思います。自分のいるエリアで聞こえる地元ラジオ局(夜間の場合、AMだと思わぬ遠方の局を安定して受信できてしまうので、FM局がおすすめ)を受信し、周辺の迷惑にならない程度の大きさで耳を傾けましょう。もし大雨や洪水、竜巻や土砂崩れの恐れがあり警報が出た場合は通常の番組を中断してその都度警報が解除されるまで知らせてくれます。もちろん、ラジオから警報が出たことを知った場合はそこからインターネットを使って今後の情報を追いかけるという方法も取れます。

 ともあれ、刻々と変わる天候の中で車内での安全を確保したり、いよいよという時にはホテルや避難所に行くためにもいかに効率よく情報を収集するかが大切です。最昨にも書いた通り、全く問題のないような天候であっても、いつ何時天候が急変するかもしれませんので、寝床を作って眠りにつくまでの間に最低限の情報収集はやっておく事ををおすすめします。


海外のキャンピングカー事情をテレビで確認

 日本と違って海外の休暇というのはいわゆる「バカンス」と言われる長期の休みを取るため、大きなキャンピングカーを使っての旅が日本よりも一般化しているようです。そうした環境があるからこそキャンピングカーが一般化するので、まだまだ日本では海外のようにキャンピングカーが普及するには道半ばというところではないでしょうか。例えば私が今の状態でキャンピングカーを持てる資力があったとしても、仕事に時間を取られて年に十数日くらい動かすだけだったらその都度レンタルするか、ホテルに泊まった方がいいのではないかとも思えます。日本でキャンピングカーを使わない車中泊が比較的多くの人に利用されているというのは、私が思っているように、普段使っている車をそのまま利用して旅に出られることで、連続して取れる休みの数が少ない日本でも気軽に出掛けられやすくなる側面があるのだろうと思います。逆に言うと、時間がたっぷり使える旅に年に数回出掛けられるだけの余裕があるならば、真剣にキャンピングカーの導入を考えるかも知れません。

 先日のスカパー(有料の衛星放送を使ったテレビ)無料放送時に、世界的に知られた自転車レース、「ツール・ド・フランス」のピレネー山脈を越えるステージの生中継を見る機会がありました。広大な自然の中を駆け抜けてゆくレースの興味はもちろんありますが、集落と集落の間にはなにもない(冬にはスキー場として使われている場合も多いとか)場所でも多くの観客が声援を送っていて、そちらの方にも目が奪われてしまいます。

 中でもコース沿いのちょっとした空き地や路肩に停車しているおびただしい数のキャンピングカーは圧巻でした。可動式の屋根に太陽電池モジュールを付けて車内の電気をまかない、ほとんどの車におそらくレースの動向を見るためであろうパラボラアンテナが付けられていました。こうした場所を確保するには先着順になると思われるので、かなり前から現地に乗り込んで、車内でリゾートライフを楽しみながらゆったりと選手達が通り過ぎるのを待つといった感じなのでしょう。私が旅に出るのとはかなり違って、目的地に行くまでは運転が大変かも知れませんが、目的地に着いてしまえばレースの日になり、選手が通り過ぎるまで日々の喧騒からのがれて一日中のんびり過ごしながらキャンピングカーで暮らすというライフスタイルはなかなか日本では普通にできませんが憧れますね(^^)。

 レースの中継映像を見ていると、恐らく冬はスキー場のゲレンデとして使われていると思われるところではテントを張ったり椅子が出されたり、かなり自由に使われているという感じがしました。日本だけでなく海外でも路肩に駐車して勝手にキャンプするのはまずいのではないかと思っていたのですが、映像で見る限りにおいてはかなり大らかにキャンピングカーおよびテントの設営には寛容なような感じがしました。歴史あるレースですから、そうした観戦スタイルも文化として許容されているのかも知れませんね。もし何かの機会でレースの中継をご覧になる機会があった場合、沿道や空き地に止まっているキャンピングカーにも注目してみると面白いと思います。


ETCは付けた方がいいか?

 高速道路をノンストップで通過できるETCは、その登場からさまざまな論議を呼びましたが、支払い方法は基本的にクレジットカードになるので、現金決済を基本とする人にとってはあまり心地いいものではないかも知れません。そのため、ETCを搭載しないまま高速道路を利用されている方も多いかと思いますが、現在はETC利用者であることを前提に高速道路のサービスが形成されているような状況になっています。

 ETCを付けた車が現金支払いの車より優遇されている事の一番は、やはり料金の割引についてでしょう。平日は通勤時間帯や夜間・深夜に割引があり、土日・祝日になれば料金が半額ほどになるというのはやはり遠出の旅にはありがたいですし、単なる支出という点で考えてもETC機器自体の価格および取付・セットアップ料金を支払っても早い時点で現金支払いで高速道路を通行する場合の差額で元は取れてしまいます。

 さらに、最近になってETCを付けている車しか出入りできない「スマートインターチェンジ」が増えてきています。私がよく利用する静岡県内の東名高速でも、新たに複数のスマートインターチェンジの建設許可が下りたようで、私の自宅からだと現在のインターチェンジより早く到達できるスマートインターチェンジもできることになりました。こうしたスマートインターチェンジは将来、ETCが無くても通行できるようになるかというとそういうことは無いので、乗り降りできるインターチェンジを増やしたい場合にはETCを付けるしかないというのが実情なのです。

 高速道路についてはその維持管理が社会問題になっていて、以前盛んに話題に上がっていた全線無料化は望み薄になっています。もし高速道路無料化が実現されていたらETCという仕組み自体が無くなってしまったと思いますが、東北の高速道路でも無料で通行できる方は限られているほどですから、現実的な思考で高速料金を節約する方法について考えるしかないというのが実際のところです。

 実は行楽シーズンには、高速道路会社ではさまざまな期間・地域限定のお得なETC割引プランを用意しています。

http://www.go-etc.jp/waribiki/freepass.html

 こうしたプランでは周遊区間に入るとインターチェンジからの乗り降りが有効期間内であればフリーになったりしますので、現地まで高速道路を使おうと思われている方はこうしたプランを使わない手はありません。事前にインターネットからの申し込みが必要になりますが、これだけ優遇されていると、とりあえずガソリンと高速代だけでもクレジット決済にした方が家計の節約になる可能性は高まりますので、改めてETC搭載について考えてみるのもいいのではないでしょうか。すでにETCを使われている方でも、先述の割引プランだけでなく、通常時の割引の種類はかなりありますので、高速道路を使う時間を考えて走行する事も考えてみるといいでしょう。


テレビに出てきた「車中泊の旅」

 私の住んでいる地域はテレビ東京系の放送局がないので、土曜のゴールデンタイムに放送されるユニークな旅番組が多く放送される「土曜スペシャル」はリアルタイムに見ることができません。そんな中、およそ一月遅れで「車中泊で行く格安関東近郊旅」という番組をBS JAPANで昨日見ることができました。テレビに出てくる車中泊というと、高速道路のサービスエリアや道の駅の様子を取材したニュース映像というのをよく見ますが、この番組はバラエティで、タレントが関東近郊を一泊二日で車中泊するのに密着するというものになっていました。

 あくまで私の見立てに過ぎませんが、テレビで物事を紹介する場合、あれもこれも詰め込んでしまうと単なる説明になってしまってその道のマニア以外は楽しめなくなってしまう傾向があるように思います(^^;)。この番組をご覧になった実際に車中泊を楽しんでいる方にとってはかなり不満が残る内容になっているのではないかと思いますが、番組内で強調されていたのは同じ車で泊まりの旅をする場合、宿を取るより安く車中泊にすれば行けますよというメリットでした。自由に行動したいとか、ペット同伴では宿の予約が困難など、車中泊をされる方の理由はさまざまですが、漠然と車中泊をやってみたいと思われる方の多くは、宿代にかける分を食事や温泉に回したいと思われているでしょうし、有名観光地を一通り回るとどのくらい費用がかかるのかというところはしっかり抑えていたように思います。

 車中泊をするために番組で用意したものは、就寝時の寝袋の他、空気で膨らますタイプの車内シートの凸凹を解消するためのマットと窓枠に吸盤でくっつける目隠し、そして車内での行動をサポートする乾電池式のランタンと最低限のものを揃えていました。ただ、登場した車はシートをフラットにしても多少の段差は残ってしまい、その上にエアマットを敷いたとしても普段の寝床とはかなり勝手が違うように思いますので慣れない人だとそうそう早い時間から寝付くことは難しいでしょう。ただそれは一泊だけの旅ですから、家にあるマットや布団、クッションなどを持ち込みながら何とか寝られるような態勢を取れればまずは出掛けられるだろうというところもあるでしょう。私が見ていて不安に思った点はその点についての説明がなかったことで、この番組を見て長期旅行を車中泊でと思った方は、少なくとも運転者が翌日に疲れを持ちこさない程度の寝床の工夫が必要になりますのでご注意を。まずは家にあるものを使いつつ番組でタレントさんが行なっていたような近場の一泊二日の旅を試してみて、車中泊のための装備や車選びをするか、車中泊は諦めてホテルや旅館に泊まる旅に戻るかを考えた方がいいかも知れませんね。