日記・コラム・つぶやき」カテゴリーアーカイブ

折角のお彼岸に

 9月の彼岸入りに合わせ、彼岸花を見に行こうと、ネットで調べて用事で出掛けた先にあった彼岸花の群生地に行ってきたのですが、そこでちょっと残念なことがありました。

 その場所は今回紹介する内容もあって、あえて詳しい場所などは書きませんが、昨年の彼岸花の様子はインターネットで見ていたものの、今年の状況についてどうなっているのかわからなかったので不安な点はありました。一応カーナビに所在地を入力して現場に着いたのですが、時期的に彼岸花が咲いているはずの川の土手がとんでもないことになっていたのです。

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 写真は現場を離れてから撮影したので遠景になってしまいましたが、おそらく数多くの彼岸花が咲いていたはずの土手の草を彼岸花ごと刈り取ってしまってありまして、土手沿いに咲く彼岸花の姿というのを一切見ることはできませんでした。

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 かろうじて土手でないところにはそこそこ彼岸花が咲いているところがあったので写真は撮ってきましたが、せめてお彼岸の休みまでは土手の草を刈らずに残しておいていただくようにはできなかったのかと、彼岸花を見に来た立場としては思ってしまいました。もちろん、観光客の立場が全てに優先するわけではなく、土手の草を刈らないとならないという地元の方の考えもわからないわけではないのですが。

 それでも、春の桜ほどではありませんが、秋の彼岸花を見に行くためにお出掛けをするという人も少なくないと思うので、こうした場所に遭遇すると本当に残念に思います。まあ、彼岸花は名所というところではなくとも、いたるところに群生地を見付けることができますので、あてもなく走って自分でいい景色のところを見付けた方が良かったのかなとも思いますね(^^;)。


行政に過度に頼らない生活とは

 国会での安保法制の可決から成立へと続く流れについて、賛成もあり反対もあり、立場の違いによって様々な意見があると思いますが、一つ言えることは、いわゆる突発的な危機が起こった場合、必ずしも行政を頼ることはできないんだなということがありますね。何かあったらある程度は自活しないとどうにもならないという最悪のことも考えながら日々の生活をしておいた方が、いざという時にショックを受けずに済むでしょう。

 こう言っては何ですが、私がこのブログを開いて、主に車中泊のノウハウとして車の中およびその周辺だけでも何とか過ごすことができるような心構えやグッズの紹介をしてきたのですが、図らずもこうしたノウハウはもし有事が起こって社会が混乱したとしても、結構役に立つのではないかと思いますね。水の安定した確保についてはまだ決定的な解決策は打ち出せてはいませんが、太陽電池を使ってパソコンを含むほとんどのネット環境は維持できるめどが立ちましたし、寝床やトイレについても車に乗せて移動できるような準備はできています。燃料が無くても、流木や落ち葉を拾ってきてウッドガスストーブを使えば煮炊きは何とかできそうです。

 というわけで、これからはキャンプや防災という観点だけではなく、できるだけ周りに頼らずに自分の持っているものだけで完結してしまうような使い方についても考えながら、楽しくそうした道具を使いこなしていくことも考えてみたいです。


テレビへの反逆を演者側がしたら?

 ラジオ番組とテレビ番組の中で、たまたま1つのキーワードでつながったのは実に興味深く思いました。それは、誰もが動画を撮影してアップすることで、素人でもスターになれるYouTubeの存在です。明石家さんまさんは、毎日放送ラジオのヤングタウン土曜日の中で「我々の一番の敵はスマホ」と言い、ビートたけしさん出演のテレビ朝日で放送された「TVタックル」では自分で撮影した動画を公開して広告収入を稼ぐYouTuberにスポットを当てて取材したVTRを番組で流していました。

 スマートフォン中心の生活を送っている人の中にはテレビを見ないで、夜な夜なかはどうかわかりませんが、素人の撮影した面白動画を見て時間をつぶしているという事なのですが、確かにYouTubeを見ているだけならNHKにお金を出す必要もないし、単に楽しむならそれもありだと思います。個人的にはまだ今の多くのテレビで放送しているソフトを凌ぐだけのコンテンツ力はないとは思うのですが、テレビでは放送できなかったり、マイナーすぎてテレビでは取り上げてくれないジャンルのものが意外とYouTubeには上がっていたりするので、テレビ業界もうかうかしていられないというのは本当だと思っています。

 もしこのYouTubeが少し前の日本に存在したら、早くに亡くなってしまった芸人の命を縮めることはなかったかも知れません。1996年にお亡くなりになった漫才師の横山やすしさんは、数々の騒ぎを起こしたことで当時の所属会社から解雇通知を受けました。さらに、その会社の睨みが効いていたため、元所属会社の動向にナーバスになった同業者は横山さんとの接触自体を自粛したことにより、誰かとコンビを組んで漫才の仕事もすることも叶わなくなってしまいました。もしこの時点でYouTubeが今ほどに使える状況であったなら、過去の所属会社やテレビとは全く関係を持つことなく、自分の漫才が無理だったら漫談でも、多くの人たちに直接見せることで横山やすし健在なりということを示せたでしょう。過去に横山さんの活動をご存知の方なら、いったんカメラを向けられた際の面白さは今のカリスマYouTuberよりも確実にあるわけですから、スマートフォン一台だけでも多くの人に影響を及ぼし、家族が生活するくらいの経済的余裕も持てたのではないかと思います。そうなればあそこまで身を持ち崩すことはなかったのではないかと私には思えるのですが。

 で、時計の針を現代に進めて今の状況を見ていく中で、もし今人気絶超の芸人の中で、不本意に干されたりしてテレビの箱の中に収まり続けることに疑問を感じる人がいたとしたら、そこを突破口として一気にテレビからYouTubeに人気コンテンツが移行する可能性があると考えるとちょっと興味深いですね。今ではYouTubeならChromecastを使って大画面のテレビでYouTubeの動画を見ることもできるので、インターネットの知識さえあれば、たった一人の力であっても一部のバラエティ番組を凌駕する可能性を秘めています。そんな中、個人的に今見てみたいと思うものがあります。少し前に芸能界を惜しまれつつ引退したものの、今なお多くの人に慕われている上岡龍太郎さんがYouTubeで今の時代のテレビ批評をやってくれたらと思わずにはいられません。もしそういうコンテンツがインターネットの中で実現したら、本当にテレビのコンテンツの中でぶっ壊れるものも出てくるのではないでしょうか。


ネットの価格変動は急に変わる?

 昨日のエントリーで書いたばかりですが、私が一昨日ASUSアウトレットから注文したchromebook C200MAがさっきサイトを確認したらその価格が一気に5千円上がっていました(^^;)。このブログの一番新しいエントリーだというのにもう情報が古くなってしまったということで、ネットでは新しい情報をいかにして得るかという事が大事だとしみじみ思いますね。

 ただ、過去の情報というのも全く無駄かということはなくて、ASUSのアウトレットストアはまめに価格を改定しているので、以前にここまで下がったということがわかれば、再び同じ価格であったりそれ以上の価格になったりした場合も今後あり得るので、これから購入するタイミングの目安にはなると思います。

 ここからは一般的な話になりますが、既に事前に欲しいものの情報を調べている場合には、果たしてどのくらいの価格になるまで待てばいいのかという事もあると思います。chromebookについては今まで私が調べた中では安いところでも2万円弱がせいぜい(アウトレット品を含む新品の価格)だったので、それより5千円下がった時点で購入にゴーサインを出したのですが、こんなことを書いている間にも価格は変更されるかも知れないので、やはり安く物を購入するにはマメにサイトをチェックすることが大事だと思えた出来事でした。

 注文の方は問題なく処理されたようで、ここ数日で手元にchromebookがやってきそうです。新しいものを使うというのはいつでも楽しいもので、手元に届き次第使用レポートをここでさせていただきたいと思っています。


チャイルドロックの確認について

 私たちは普通、直接知らない人に車に乗れと誘われても、簡単についていかないわけですが、旅先で優しくされたりインターネットが介在することによってその警戒心が薄れてしまう事は当然あります。私も以前には同宿で仲良くなった人だったり、ネット関係のオフ会で集まり、会うのが初めての人の車に同乗して観光をさせてもらったことは何度もあります。

 現在でも車に相乗りすることを目的とした募集サイトがあったり、同じツアー参加者が他の参加者の車に同乗して楽しむツアーを扱うサイトなど結構あります。多人数が参加し、複数の車に分乗するケースならそれほど神経質になることはないかも知れませんが、事前にネットでコミュニケーションを取っているとは言え、全くの初対面の相手の事を全て信じて相手の運転に身を任せてもいいのかということは改めて考えると私自身も思い当たる所はありますね。特に、運転者と自分達だけという形になれば、どんな良さそうに見える人でもいざという時の事は考えておいた方がいいと思います。

 これは何も車に乗る側だけの話ではなく、運転者が自分だった場合にも当てはまるでしょう。善意でヒッチハイカーを乗せたら強盗の被害に遭ったという話もあります。個人的にはもしヒッチハイカーを乗せる事があったら、人数にもよりますができるだけ助手席には乗せないようにし、背後に気を付けるぐらいしか対応策はないかも知れませんね。

 そのような考え方に基づくと、車に同乗する場合、助手席でなく後部座席に乗ることをすすめられるというのは普通にあることだと思います。その際、気を付けていただきたいのは、自分から普通にドアを開けて乗り込めても、その逆ができるかということです。どういうことかというと、今の車にはどの車にも、子供が走行中にドアを開けてしまい転落してしまうことを防ぐために「チャイルドロック」という仕組みがあります。

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 写真は私の車のものです。チャイルドロックは後部ドアのわかるところにスイッチが有り、矢印の方向にスライドさせると中からドアを開けることができなくなります。よくあることではないとは思いますが、車に乗せられて長時間監禁されるような場合、あらかじめチャイルドロックをした状態で相手を後部座席に誘導したとしたら、普通では車の外に逃げることはほぼ不可能です。人の動きを拘束する道具を使わなくても車の中に軟禁することができるというのが、考えてみると恐しいことです。

 もちろん、知らない人の車に乗らないというのが一番なのですが、旅先で親切にされた相手の好意を断われないという場合もあるでしょう。考え過ぎだと言われればそれまでですが、ちょっとでも人の車に乗る際に不安がある時には、念の為にチャイルドロックが機能している状態なのか確認してから車に乗るようにした方がいいでしょう。もしチャイルドロックがかかっていた場合は、やんわりと「お子さんを後ろに乗せるんですか」というような会話をしてみて、どう見ても子供を乗せるような人でないことがわかったら、きっぱりと同乗を拒否するということも大事だと思います。

 日本はおもてなしの国と言われ、先述の相乗り者を募るサイトというのも社会全般における公共マナーや安全性の高い社会であるからこそ存在しえるものだと思いますが、ごくまれにそうした状況を逆手に取るような人がいるのも事実です。最終的には自分を守ることができるのは自分だけということもありますので、細かい話ではありますが注意を怠らないようにして欲しいですね。


危険な年代というものはあるか

 大阪・寝屋川の中学生2人が被害にあった事件がありまして、犯人は当初10代の若者の集団ではないかとテレビのコメンテーターが語っていたのですが、この文章を書いている現在、実際に逮捕されたのは40代の男性とかなり見立てとは違ってしまいました。

 ここで、テレビコメンテーターを責める意思というのは私にはありません。ただ、一般的に「危険な年代」というと、どうしても10代から20代のやんちゃな若者を思い浮べてしまいがちですが、そうした考え自体を改めるべきではないのかと今さらですが思うのです。

 小説家でショート・ショートの大家であった星新一さんの作品の中に、その名の通り「危険な年代」という作品がありました。その作品でも当初はそれらしい犯罪容疑を掛けられた若者にスポットを当てるものの、本当にその若者の犯行なのかと感じた語り手である主人公さえも、あえて真実には目をつぶり、容疑をかけられた若者を助けることを放棄します。それは、その事件に関わった大人の中で、もしかしたら自分の子供が真犯人ではという疑問を浮かべてしまったからで、子を思うあまり真実から目を背ける親の世代こそ危険な世代ではないかというオチなのですが、現代はさらにいろんな層にわたってさまざまな危険な人たちが存在するように思います。

 30代以上の人の中で、社会への大きな憎悪として持ち続け、大きな事件を起こす人もいますが、単に日常生活のストレスがたまって暴力事件へと発展するケースは大人であればこそ起こることで、そこに年代によるくくりはないものと考えていいでしょう。つまり、危険な年代があると言うよりも、いつ爆発するかわからないさまざまな世代の人が今の世の中にはうようよしているのではないかと思うのです。

 世の中には幸せで今の生活に満足している人だけが暮らしているわけではありません。一見幸せそうな生活を送っていると思われる人でも、決してその人の人となりについて触れてはならない場所というのはあるでしょうし、それが例えばお酒に酔っていてつい口にしてしまってトラブルになる場合もあるでしょう。そういう場に遭遇してしまったら、大人ならすぐに謝ったり、すぐにその場から立ち去ったりすることでいくらでもトラブルを回避することはできます。しかし、相手の事を思いやることなくずけずけと物を言い、さらに追い討ちを掛けるような事をついやってしまうかも知れないのが、人生経験の浅い若年層になるのですね。

 今回の寝屋川の事件における動機はわかりませんが、もし今回の実行犯(これを書いている時点で逮捕されたのが実行犯でない可能性もあるので、一部は想像で書いている部分がありますのでその点はご了承下さい)に対して、普通の大人だったら触れない、その人にとっては決定的な一言を言い放ってしまったことが今回の結果の原因だとしたら、本当に不幸であったとしか言えません。これからは一般論になりますが、口は災いの元と言いますが、今の世の中では本当にたった一言を言ってしまったことで悲劇につながることが普通にあるわけですから、小学生や中学生レベルでも、見てくれだけで人を判断せず、思った通りの事を口に出さないように大人が教えてあげた方がいいと思うのです。今回の事件の詳細はこちらで考えたこととは違うかも知れませんが、休み期間中は児童・生徒が単身で繁華街に出て、いい大人とトラブルになる可能性は決して低くはないと思うので、今回のような事件に巻き込まれないためにも、子供が知らない大人に対応する場合はかなりナーバスになるべきではないかと個人的には思います。

 車中泊スポットでもトラブルになるのは、何かあった際に事を荒立てるようにできないまま、お互いの口の利き方が悪かったりする場合が結構あります。こちらは悪くないのに、かなりひどい事を相手から言われたとしても、あえて冷静に対処することが大きなトラブルを未然に防ぐようになると思います。人の集まるところには必ずトラブルが有り、トラブルメーカーは見てくれや年代とは関係なく誰もがなる可能性があります。せっかくの旅行を苦い思い出にしないためにも、相手の様子を見て避けるところは避ける判断をしていくことが大事だと私は思います。


何を買い何を控えるべきか

 テレビを見ていて、ニュース速報の字幕が出てくるとどきっとするのですが、つい先日のニュース速報の内容は、大きな事件ではなく、日本のGDPがマイナス成長になったというものでした。その種のニュースをあえて速報で出す意味はあるのかという感じはしますが、マイナス成長のままだと困る人たちもいることも確かです。

 私のブログの中にも様々な品物を紹介し、消費を促す部分があるわけですが、今そうして紹介したものを過去にさかのぼって調べてているところです。まだ全てを見たわけではありませんが、過去にはこんなものを紹介していたのかと、なかなか面白いなと見ていて思います。

 新しいテクノロジーによってどんどん進化していくパソコンやスマホ、デジカメのようなものは、過去のものと今のものと比べると、新しい方が魅力的であるというのは仕方のないことで、そうして過去に紹介したものは情報としては古くなり今では利用価値がなくなってしまっています。これがさらに時間が経つと、その当時の記録として意味を持ってくるとは思いますが、今振り返ってみると、かなり無駄なものにお金を使ったなと(^^;)思ったりもします。

 しかしそんな中、かなり前に買ったものでも今も同じように同じような金額で売っているものもあったりします。主にキャンプ用の道具というのは多少のバージョンアップはあってもびっくりするほどの進化というのは起こりにくいので、昔買ったものを今改めて買おうと思うと、物価の関係や消費税分で高くなっていたりするものも結構あるのですね。そういうものを確認すると、早いうちに買っておいて良かったと思うから不思議なものです。使う頻度はそれほど高くないものがほとんどなんですが(^^;)。

 最近は個人消費が冷え込んでいるとよく言われます。そのおかげでGDPが下がったのかはわかりませんが、今の世の中はひもじい思いをして節制するというよりも、今まで無駄に使っていた消費を抑え、必要なものを選んで買うという風な流れになってきているのではないかと思います。このブログで紹介する品物も、後から見て無駄遣いだなと自分で思わないようなものを厳選して紹介していきたいなと思っています。


移動後すぐに遊びたい気持ちはわかるけど

 2015年は例年になく暑いと言われる中、水の事故も増えているようです。最近では、海岸近くにサメが出現し、遊泳禁止になっている場所も多いので、海での水の事故の報道も減っているような気もしますが、子供だけでなく中高年が命を落とすようなことも近くの海水浴場で起きたりしています。

 先日静岡県内で起こった水の事故は、こんなところでなぜと思うような整備された海水浴場で死亡事故が起こってしまったのですが、亡くなった年配の方は海に入る前にビールを飲まれていたようです。

 まあ、お酒を飲んで水に入るというのは論外であると思うのですが、世代的な特徴として、自分の体力を過信してしまう傾向はやはりあるようですね。海でも山でも、自分の体力の限外を誤解した状態で遊びに行くというのは、それこそ命にかかわる局面を引き起こしたりする場合が多いので、己を知ることは大切だと思います。ただ、若い方だから多少の無茶をしても大丈夫かというと、決してそういうこともないのですね。

 これを書いている現在、甲子園では全国高校野球選手権が行なわれているのですが、プレー中に手や足が痙攣してしまい、途中交代を余儀なくされる場面が結構あります。その原因は知らず知らずのうちに脱水症状に陥ってしまったためだと言われます。ほとんど徹夜で移動し、目的地に着いたらすぐに海水浴なんてことをやると、もし水の中で急に足が痙攣を起こしたとしたらどうなるかということもあります。今の季節はどうしても体の中の水分が不足する傾向になりますから、年代を問わずに車で移動して目的地に着いたらすぐに遊ぶような真似は避けて、食事と水分をとってある程度体を休めてからレジャーを楽しんでいただきたいと思います。


高速道のガソリンスタンド空白区間問題

 新東名を含め、全国では新たな高速道路が開通していますが、その中である問題が発生しているようです。高速道路のSAにガソリンスタンドが併設されるのは当り前という意識がある方が多いかも知れませんが、特に交通量があまり多くない高速道路にあえて出店する業者もないでしょう。そうした理由から、SAからガソリンスタンドが撤退する例もあるようで、その結果といいますか、全国の高道道路において、100キロ以上もガソリンスタンドのない区間が2015年4月時点で83ヶ所あるという事が明らかになったそうです。

 高速道路会社ではガソリンスタンドのテナント料の引き下げや、SAPAでのガソリンの缶詰を販売するという方法を始めているそうですが、西日本高速道路では空白問題のある一部インターチェンジにおいて途中下車しても追加料金を徴収せずに一般道で給油することを促す社会実験を実施しているそうです。もしという言葉は禁物かも知れませんが、高速道路の料金所をなくして、一般道との乗り降り自由という構想が実現できていれば問題は起こっていなかったのでしょうが、もうさすがに高速無料でという風にはならないと思いますので、ガソリンスタンド空白区間問題をどうするのかというのを今後も考えなければいけなくなるでしょう。

 個人的には空白区間に限ってガソリン給油のために一般道に降りることを認めてくれれば、ガソリンスタンドだけでなく地元の飲食店や旅館にも車は入ってくると思いますのでそうしてくれると嬉しいですね(^^;)。車中泊派からすると、高速道路を下りてキャンプ場や車中泊のできる場所が近くにあれば、なお嬉しいですが(^^;)。

 高速道路を通った証明というのは通行券があれば料金所で給油のために降りると告げれば通行券を持ったまま降りることも可能でしょうし、現物でなくてもETCカードを利用していれば走行状況はカードに記録されていると思いますので、そこに記録されているインターから降りた記録を再度同じインターから乗る時に有人の料金所を通って、そこでガソリンスタンドのレシートを提出してもらうことでいったん降りた記録をリセットしてもらうこともできるでしょう。このように給油のために降りる場合、どのくらいのタイムリミットで途中出場しなければならないのかという問題はあるものの、先に挙げさせていただいたように給油だけでなく食事や観光、宿泊までできる位の途中下車を認めてくれれば、むしろガソリンスタンド空白区間周辺を楽しもうと思って出掛けてくる車も出てくるのではないかと思います。今でも高速道路会社が出している周遊チケットの周遊区間内なら乗り降り自由というものはありますが、これには事前の申込が必要で期間の縛りもあります。そうでなく、乗り降り自由な区間さえはっきりしていれば、それをうまく使って高速道路で旅をしようと思う人も増えるでしょうし、地元もその分お客さんが増えるわけなので、設備を作らなくていい高速道路会社とともにみんなにメリットがある方法だと思うのですが、どうでしょうか(^^;)。


台湾の「スマートスクーター」の仕組みははなぜ日本で実現できなかったのか

 電池で動くスクーターは日本でもそこそこ出てきていますが、台湾の「スマートスクーター」の話をニュースで聞いた時、やられたと思いました。簡単に説明すると、日常の中で電気スクーターに乗っていて一番困るのは満充電しても走行距離が短いことですが、台湾のシステムでは充電された電池がスタンドに行けば常に用意してあるので、充電で待たされることなく日常の足として電気スクーターを利用できるという仕組みです。電池を個人所有にしないことで日々の充電から解放され、自分のスクーターの電池の劣化を気にする必要もありません。このシステムは他のアジアの国々や日本でも普及させたいという事がニュースに載っていましたが、電池を載せた二輪車ということでは電動アシスト自転車をあれほど普及させた日本でなぜ実現できなかったのかと思ってしまいます。

 日本企業の競争によってユーザーは様々な恩恵を受けたことは事実ですが、同じものでも違う規格がまっこうから対立して潰し合うという悲しい現実もありました。早いうちから規格を統一してオールジャパンで海外メーカーと競うという方法が取れていれば、いろんな歴史が変わったかも知れません。ビデオデッキなどはその際たるものでしょうが、これからの新しい技術のイニシアチブを取るためには、ぜひオールジャパンで規格を考えるようなビジネスモデルを作って行って欲しいですね。

 このブログにも以前書いたことがありましたが、とあるタクシー会社が電気自動車を使っていて、充電の方法はプラグイン方式ではなく、電池自体をタクシーステーションで交換するという斬新なものでした。もしこうしたどの車でも使える汎用電池で走る車が一般化されれば、今のガソリンスタンド網がそのまま電池ステーションとして利用できるかも知れません。台湾の「スマートスクーター」はこのバイク版と言えるわけで、この方式がもし日本で普及したら、日本の二輪車メーカーの経営にも影響が出てくるかも知れないと思えるのですね。最初は、日本のメーカーの方がいいと言っていた人でも、本体が安く買え、電池のメンテナンスをする必要がなく、さらに電池交換できる場所が日本国内に増えていけば、性能より利便性を取るため中国や台湾製品が主流となっている、今の日本のスマートフォン市場のような状況にならないとも限りません。

 日本のメーカーもそれぞれが努力をして差別化した製品を出すことについて否定はしませんが、特に今後の事を考えた時、自動車とバイクについて、電池で動くものを普及させたいと思うなら、プラグインで家庭や充電機で充電できるものの電池に互換性がないものより、電池に互換性をもたせ、将来的に電池が同じサイズでも容量を増やすような形でバージョンアップ可能な取替可能な汎用電池を使った電気自動車の方が長く乗り続けられるのではと私は思いますね。日本でこうしたことのイニシアチブを取るのは限られた人たちだと思いますので、同じような事を海外メーカーに先にやられないような決断をして欲しいと切に思うのですが、どうなるのか気がかりでしかたありません。