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荷物受け取りにも省エネを考えてみる

 改めて言うことではないかも知れませんが、日本という国は現状では自らエネルギーを生み出せない国ということで、さまざまな省エネの努力が求められています。電気をこまめに消したり、車の利用を控えたり、自分が消費するものについては自らの支出に関わってくることからかなりの省エネに関する行動が多くの人により行なわれているように思いますが、自分ではなく人の事になるとつい考えずに無駄を促したりしがちです。

 それは例えばお店とか公共の場所で用意されているものを必要以上に持っていってしまうというところにも表れているのかも知れませんが、今回話題にしたいのは、宅配による荷物の受け取りについてです。

 常に自宅に誰かいるならこれから書く対策も全く必要ないのですが、自宅に誰もいない時間が多かったり日中にはほとんど人がいない場合もあります。さらに、自宅に人がいたとしても、宅配業者が自宅を訪問しても外の様子がわからなくてみすみす帰らせてしまうような場合もあります。さらに、女性の一人暮らしの場合は宅配業者を装った犯罪者が部屋に侵入する口実として使う場合もあるかも知れません。

 どちらにしてもいったん自宅の前まで来て荷物を渡せず再訪になってしまうと、宅配ドライバーの労力の無駄ということだけではなく、車を停車させアイドリングしたり、同じところを何回も移動することでのガソリンの無駄が発生します。これも、地球温暖化の原因かも知れませんし、運送会社の経費の増加の一因となり、それが長い目で見れば輸送コストの増加につながるかも知れません。

 というわけで、先日ネット注文した荷物を受け取るのに、自宅ではなく指定されたコンビニや運送会社の営業所で受け取る方法を試してみることにしました。これはインターネットを使っていない人にはハードルが高いかも知れませんが、スマートフォンを使っている人なら、一時預け先のコンビニに到着した際にメールで送られてくる番号を店内の端末に打ち込んで確認が取れれば店頭での受け取りが可能になるので、配達ロスというのが生まれなくなります。

 体が悪くて外に出られない場合には自宅で受け取り、そうでない場合には帰宅途中にあるコンビニや営業所で荷物を受け取れるところから多くの人がネットショッピングを利用するだけでも、かなりのエネルギーを節約することは可能だと思います。さらにこうした受け取り方法をマスターしておくと、例えば長期の旅行をしている時にも旅行先のコンビニから荷物を受け取ることができるようになるので、旅行中に足りなくなった日用雑貸だったり、出先で壊してしまった旅行に必要な品などを旅先にいながら手に入れることもできるようになるでしょう。さらに、品物の購入を同居の家族にとりあえず知られたくない(^^;)場合でも、この受け取り方法は役に立ちます。

 実際にコンビニでの受け取りはどうかというのは、すぐに品物は届くと思いますので、こうしたサービスについてご存じない方もいるのではないかと思いますので、とりあえず自分で品物を受け取ってみて改めてその様子をレポートする予定です。


最悪の想定は必要か

 フランス・パリで起きた同時多発的なテロは本当にショッキングな出来事でした。以前にもパリを舞台としたテロはありましたが、それはイスラム原理主義者の逆鱗に触れるような絵を出版した新聞社を直接襲ったものでした。しかし今回は当時者ではない人達を、しかもサッカー場やコンサート会場の観客を狙ったということで、これからは誰でも狙われるという恐怖にパリ市民はさいなまれることになるでしょう。

 果たして日本で同じような事が起こるかどうかというのは正直言ってわかりません。というのも今回起きたテロ事件のように、いきなり何の前ぶれもなくやってくるわけですから。さらに勝手に自らの集団の敵とみなされて、私たちからしてみれば言われなき理由でテロを起こされる事件が起きてしまったわけですから、やはり日本でテロが起こるXデーについても考えないわけにはいきません。

 ここで、誤解してほしくないのですが、今の政権が続いたとしても、逆にもし今後政権交代が起きて今まで対外的に言ってきたことがひっくり返される状況が起こったとしても、テロが起こる可能性を0にはできないということです。世界のグローバル化の中では、客観点に見れば決して間違ったことをしてないことが多くの人に理解されたとしても、逆恨みのような形で攻撃される可能性はどうしても残ってしまいます。

 とは言ってもすぐにすぐ、日本がフランスのようなテロの標的になるとは思えません。ただそれでも、何かとんでもない事が私たちの身の回りで起こったとしても大丈夫なような心掛けくらいは持っておいた方がいいのではないかと今回の事件を目にして思いました。いつ起こるかわからないという意味では自然災害にも例えられるかも知れませんが、いざという時には車の中にあるものだけで生活できるような用意をしてあることが役に立つかも知れないという想定はしておいて損はないかもと今は思っています。


車の事故報道から考えること

 ここのところ大きなニュースがないせいか、自動車の事故に関する報道が目立つような気がします。アクセルとブレーキを間違えてお客さんのいるあんまきで有名なお店に突っ込んでしまったものや、90才を過ぎたおばあさんがバイクと事故を起こして逃げたとか、大学生の自動車専用道路逆走事故、さらに同じ大学生のサークルがレンタカーの普通貨物ワゴンに定員オーバーで乗って自爆したニュースなど、原因は一つでななく改めて自動車をきちんと運転することは大変だと思えます。

 多くの人もそうなのでしょうが、体力が低下していたり睡眠不足のまま運転していたりすると、間一髪といった感じでヒヤリとしたりはっとしたりする経験も多いのではないかと思います。これは、免許を取る時に言われた事ですが、車を運転することによってもしかしたら犯罪者になってしまう可能性がある程運転の仕方によっては凶器に変わるものだという認識はしておいた方がいいと思いますね。

 テレビのニュースに出る交通事故というのは視聴者の食いつきをよくするためか最初に挙げさせていただいたようなショッキングな内容のものが多いですが、これらの報道を見た人の中にはあくまで運転しては駄目なレベルの人の話で、自分には関係ないよと思ってしまいがちです。しかし、実際の事故はどんな状況でも起こるものですので、改めて自分の車の回りを確認してみることも必要でしょう。

 今回クローズアップさせていただきたいのが、アクセルとブレーキの踏み間違えという事故です。まあ普通に考えれば踏み間違えることはないわけで、そこにいたるきっかけがあると考えると、そのきっかけは何かと分析することが重要になってくると思います。つまり、何かの拍子にアクセルをふかしてしまい急に車が発進し、パニックになってさらにアクセルをブレーキと間違えて踏んでしまうような状況があるかも知れないということです。

 実は私も、ちょっとしたことでアクセルが開いてしまい急発進しかけたことがありました。その原因は何かというと、フロアマットの上に水に濡れてもいいように別のフロアマットをもう一枚のせていたことが悪かったようです。ただ上にのせてあるフロアマットは容易に動きますので、それが何かの拍子でアクセルの上に乗ってしまい、フロアマット自体の重みで車が動いてしまいました。その時は慌てずにハンドブレーキを掛けて事無きを得ましたが、重ね置きはだめだという事を身を持って知ることとなりました。

 重ね置きはしなくても、マット自体が動かないように純製のマットには穴が空いていてクリップで固定できるようになっているものもあります。助手席側は多少ずれても大丈夫ですが、運転席にフロアマットは重ね置きはしないできちんと固定することを心掛けることが大切でしょう。

 また、これも当り前の話ですが、旅行で一人で何もかもするような場合、荷物をすぐ取り出せるように足下に置く場合もありますがこれも危険です。ちょっと車が跳ねれば、その荷物がアクセルやブレーキを押さえてしまって急発進急停車することもあるかも知れません。コンソールボックスや助手席側に置くなどしながら、運転しながら何かしようとは思わないことが大事ですね(^^;)。

 さらに私はやっていませんが、かかとを潰した靴で運転したり、サンダルで運転することも何かの拍子に履物が足から外れてアクセルを押してしまう原因になります。これからの時期はサンダル履きのまま運転する機会はないでしょうが、どうしてもサンダルで運転したい場合はかかとを固定して脱げる心配のないスポーツサンダルを使うようにしましょう。

 車の事故というのは難しいもので、路面の状況や朝昼晩などの時間帯、天候や同乗者の数によっても変わってきます。普段助手席にしか人を乗せないような人が、旅先で複数の人を乗せただけでも車の制動は変わってきます。定員オーバーでなくてもちょっとした判断ミスが大きな事故の原因になるかも知れませんので、これからの行楽の季節には、事故の原因となるようなものを取りのぞきながら楽しいドライブを多くの人にしていただきたいものです。


郵政事業を本気で心配する

 今もそうなのですが、私達が使っているemailというのは確実に相手先に到着するかどうかというのは書いて出した方が確認する方法がなく、不確実なものだと思わないとだめなようです。また、長く付き合いがない人の場合、メールアドレスを廃止していればエラーで返ってくるからいいのですが、厄介なのがメールアドレスが生きているのにほとんどそのメールは使っておらず、見てくれないという場合もあるのですね。

 そういう意味では電子メールを使ったやり取りをする場合、電話番号への直接メールのSMSを使えば、出したメールが相手に到着しているかどうかはわかります。先日購入したソフトバンクのらくらく携帯の108SHには「読んだよメール」という機能があり、2つまで限定になりますが特定の番号からSMSが入った場合、メールを開いて読んだ瞬間に定型の「今読みました」という内容のSMSを送ってくれた人に返す機能が付いています。この機能を使えば自分でメールを打てない人にメールを出す場合でも、用件が通っているかどうか簡単にわかるので、その点は重宝します。

 一般のスマートフォンユーザーの場合ならLineなどの閉じられたサービスでのやり取りなら、emailのようにメールがインターネット空間をさまよって到着に時間がかかることもなく、いつ読まれたかということを発信側が確認でき、確実にメッセージのやり取りができるようになっています。そんな時代に、昔には絶大な信頼を誇っていた郵便事業の信頼が揺らいでいます。

 マイナンバーの記入された書類が書留の型で日本の全家庭に送付されていますが、誤配達の多さに政府が異例とも言える注意を会社の方にしたということですが、その一方で郵政事業三会社の株は広く売られることになります。

 個人的にはそんなに誤配達をされたことはないのですが、それまで問題なく届いていた住所への郵便物が戻ってきてしまうような事は気になっていました。その住所はわかりにくいものではあるもののずっと前から変わらずにあるような場所でした。熟練した配達員の方が配達していた頃にはその方の頭の中にしっかり入っていたのできちんと配達されていたものの、もしかしたら同じ地域への配達員が日によって変わり、ナビゲーションの地図だけで対応しようとして場所がわからないので戻されるような感じなのかも知れません。

 これは、ナビに頼り切ってしまうと起こりやすい現象で、確かにきちんとナビに家まで表示されれば間違いなくその場所へ行けるのですが、世の中には同じ住所が複数あるような所もあります。カーナビのくせで車で通るには厳しい道を案内したりもしますし、最短距離でなく回り道をした方が早く着くような、いわゆる近所の人しか知らないルートまでカーナビで一律にチェックできるかということもあるので、私たちが旅行でカーナビを使う場合にも考えておいた方がいい事かも知れません。もっとも、旅先でのことは多少道に迷ったとしても大きな損害はないでしょうが、今回問題になったマイナンバー通知が届けられないということになれば、会社の信用自体にも関わる大きな問題に飛び火しかねません。

 株を公開することで、こうした事業的なミスがすぐに株価に反映し、海外からの資金が逃げていくことも考えられるので、郵便局の皆さんは本当に大変かと思いますが、今までの日本の郵便における信頼性は確保して事業を継続していって欲しいと切望します。


読売巨人軍だけが悪いわけではない野球賭博選手

 プロ野球の話題といえば昨日行われたドラフト会議で、読売巨人軍で野球賭博に関わった選手の存在にはいったんフタがされた形になっています。

 しかし、ドラフト会議の仕組みを見ていればわかる人はわかると思いますが、読売巨人軍の選手管理のみが問題ではないというとも明らかでしょう。
 というのも、現在日本のアマチュアでプレーする選手がプロ野球の選手になるためにはドラフト会議で指名されなければいけません。たとえ意中の球団があったとしても、その希望が叶うというのは偶然に過ぎません。普通の職場なら能力があればある程条件のいい会社を選ぶことができますが、野球の場合は能力があればあるほどドラフトで競合し、くじで自分の運命が左右されてしまうのです。
 つまり、プロ野球の選手というのは球団に就職するわけではなく、プロ野球機構全体に就職するというほうがわかりやすいわけです。ここで、改めて選手の不祥事について考えてみれば、もちろん所属球団である読売巨人軍の責任は免れるべきではありませんが、最終的な責任というのはプロとしての心得を教えるべきプロ野球機構にあるものだとドラフト会議を見ていると思えてくるのです。
 特に高卒で入ってくる選手については、社会のなんたるかを知らないまま活動するわけですからしっかり研修を受けて、活躍する前に足元をすくわれないように気を引き締めていただきたいですね。

ネットオークションでチケット入手の影響

 世の中には様々なチケットがありますが、最近自分で入手が大変なチケットを入手しようとは思わなくなってしまいました(^^;)。そういった性格なので車を使った予約のいらない旅にシフトしてしまっているとも言えるのですが、今回はネットによるチケット売買について考えてみたいと思います。

 昔からコンサートのチケットや交通機関の指定席など、手に入れるのに大変なものはありました。ただ、コンサートの場合は会場周辺にダフ屋が出て余っているチケットをその場で買い取るくらいで、そこそこ見たい人だけが買うし、乗りたい人だけが買うものであったような気がします。

 しかし、この構造はスマートフォンさえあればインターネットオークションに参加できるようになって劇的に変わりました。例えば、私が全く個人的に興味のないアーティストのチケットを入手できたとして、これをネットオークションに出せばそのチケットが希少なものであればあるほど個人的な利益を受けることができるかも知れません。こうした転売というチケット入手方法がいろんな問題になっていまして、先日もテーマパークのUSJが転売チケットでの入場を認めない方針を打ち出すなど、社会問題化しています。

 転売してお金を回すことというのはある意味経済活動といえるわけで、それを生活の糧としている人もいるかも知れません。そういう人は全ての情勢に耳をそばだてるように情報を入手し、チケットだけでなくゲーム機やオモチャまで多量に買い占めてプレミア価格を付けてさばくことで利益を得るわけですが、そうした人達の生活を支えているのは多少高くてもオークションで簡単に買ってしまう人達がいるからということも指摘されています。USJの転売チケット使用中止の決断は、まず転売チケットを買う人を無くす方向で考えているというところもあり、こうした流れが果たして他のコンサートや交通機関のチケットにまで波及していくか気になるところです。

 私自身の話をすると、以前は車と電車で旅をするのが半々といったところで、安く乗ることができる季節運行の列車の指定席券を何とかしてみどりの窓口で入手できたら電車で行き、手に入らなかったら車でという感じで指定席券ゲットに気合いを入れていたこともありました。しかし今ではオークション転売用になってしまったチケットが少なからず存在し、オークションで売れないで、かといって購入した人も乗れない状況になると、そのままオークションで売れなければ誰も乗れない場合もあるということに嫌気が差して、あまり予約を伴う電車旅をする気がなくなってしまいました。

 個人的には本当に行きたい人がチケットを買え、転売されたチケットは無効になり、無効になった分はその場でネット購入できるような仕組みができれば面白いなと思います。2002年のサッカーワールドカップのチケット争奪戦がまさにそんな風で、連日徹夜で地元での試合のチケットが出てこないかパソコンの前に座り続け、何とか地元開催の試合のチケットをゲットできた時は本当に嬉しかったです(^^)。また、転売を繰り返すことでしか収入を得られないような状況も変わっていって欲しいと思うのですが。


NHKとテレビ東京の立場が逆転した?

 昨日、テレビをだらだら付けていてぴっくりしました。NHK BSプレミアムで2015年10月29日午後7時半から9時まで(ちょっと見ただけなので間違っていた場合は後で訂正します)に放送されるという「列島縦断2800キロ!ニッポン高速道路トラック旅」という番組の宣伝を見てしまったからです。

 番組の内容はタレントの山口智充さんが鹿児島から北海道までトラックで移動する中、途中さまざまなゲストのタレントや、地元のトラック運転手のサポートを得ながら高速道路の紹介なども織り交ぜながらの旅番組だとのこと。

 こう書くと、なぜNHKがこんな番組を作るのかと疑問に思う方がいるでしょう。こんな(と書くと失礼かも知れませんが(^^;))番組はテレビ東京でやっているのが当り前の企画で、わざわざNHKがやるものではないと思った人も少なくないのではないでしょうか。ちなみに、私がこの文章を書いている10月15日現在、上記番組名でグーグル検索をかけたところ、2番目にテレビ東京の土曜スペシャルの高速道路旅の番組名が出てきてしまいました(^^;)。

 私の知っているNHKの衛星放送は、決して人気取りではなく興味のない視聴者を振り向かせるような魅力的な企画の番組を多く作る野心的なチャンネルだと思っていたのですが、ここまでテレビ東京の真似のような番組を作ってしまうというのは、相当現場が切羽詰まっていて、まずいのではないかと冗談ではなく思ってしまいます。

 逆にテレビ東京の側からすると、自分らのやっていたノウハウそのままに番組を作られてしまって大丈夫なのかという心配をしたくなります。ただ、出来たものを見なければわからないながらも確実に言えることは、NHKはテレビ東京並みの無茶はできないので、見る側からすると同じようなものならテレビ東京の番組の方が面白いと思えるということです。

 ちなみに、できるだけ正確な情報を仕入れてから書きたいと思ってNHKのホームページからこの番組についての紹介ページを探してみましたが、ついに発見することはできませんでした。番宣を先に流してウェブサイトのフォローがされていないというのも何か抜けているように感じるのは私だけでしょうか。何しろ、どんな番組になるのか興味津々といったところです。


20世紀最大の発見を多くの人が知らない問題(^^;)

 ノーベル医学生理学賞を受賞された大村智氏の快挙は、昨日のニュースですごい勢いで報じられいましたが、正直なところ多くの人は微生物を使って作ったイベルメクチンという薬が、熱帯地方の失明を伴う風土病に劇的な効果を発揮し、病自体を壊滅に追い込みつつあることなど知るよしもありませんでした。

 最近は日本ってこんなに凄いんだという事を紹介するテレビのバラエティ番組も多いのですが、私が見逃していたのかも知れませんが、これらの番組で見た記憶がありません。専門に学んでいる方ならこうした業績は十分知られるところだと思うのですが、しばしば今回のように外から評価を受けて初めて一般の人たちにその業績が知られるようになるということがあります。ということになると、もし今回ノーベル賞を取らなかったらその業績も一般の人には知られないままだったのかも知れません。

 今回の話を聞いて凄いと思ったのは、アフリカや中南米の貧しい人たちのためにある程度利益を度外視して投薬を続けてきたということです。同日成立したTTPの交渉が長びいた原因の一つに、アメリカの製薬会社の利益を確保したいという思惑と、医療費を抑えたい輸入国とのかけ引きがあったように聞いています。もし大村氏が自分の儲けを第一に考えて薬の価格を高く設定していたら、とても病気に苦しむ2億とも言われる人を救うことはできなかったでしょう。大村氏がノーベル賞を取ったということ以上に、決してお金だけが全てではないという価値感が認められたことも人として尊敬でき、誇らしいと思えます。それと同時に、微生物の力というのは実にすごいものだと思えました。


クレーマーと思われないクレームの入れ方を考える

 兵庫県の女性が、全国の食品を扱う商店に、主に中に髪の毛が入っているというクレームを入れ続け、逮捕されたというニュースが話題になっています。こういう人がいると、正当性のあるクレームであっても、言い方によっては店側にクレーマーとして認定されてしまう可能性が出てきてしまいます。近所のスーパーとかならある程度は知った間柄なので大事にはならないでしょうが、旅先のお店でそんなことがあったら、限られた時間の中でどうすればいいのかとも思えます。今回は、自分の受けた気持ちをしっかり主張する方法について考えてみます。

 実際に食品の中から異物が出てきたとして、まず必ずやっておきたいのが本当に中から出てきたのか確かめるということです。先のクレーマーの場合、クレーム原因のほとんどが髪の毛だったということですが、場合によっては自分の髪の毛が抜けて食品の上にのってしまうことも考えられます。食品の中から出てきたということなら、その時点でまずは写真を撮るなどして、しっかりとした証拠を残すということも大事です。

 そして、食品自体を間違いなくそのお店で購入したことを証明できるように、レシートは購入した食品を食べ切るまではきっちりと保管しておき、いつ購入したかの説明ができるようにしておした方がいいでしょう。

 そうして、実際にお店に行くなり電話をするということになるのでしょうが、最初から喧嘩腰で行くと相手も警戒しますし、店に脅しを掛けるのが目的ではないのですから、クレームの前に、こちらは何を要求するのかという事を明確にしてから行くのがいいでしょう。購入分のお金ほ返金してもらうのか、同じ品物と交換してもらえればいいのか、それとも異物入りの食品を食べたことで気持ちが悪くなったので実際にかかった医療機関の治療費まで含めてお話をするのか、しっかりとした要求を持った上で行った方がいいと思います。というのも、普通のお店では食中毒に備え、賠償責任の保険を掛けているところが多いと思いますので、きちんとした筋道を持って、購入の事実から異物が入った状況を含めて説明すれば、普通のところならわかってもらえるはずです。ただここで気を付けたいのが、交渉する相手に、きちんとその場で責任の取れる方を指定するということです。一番の責任者でなくても、保険の請求に携わる人の方がノウハウをわかっていると思いますし、話も早いでしょう。くれぐれもその場で怒ったり、お金自体を要求しているという風に相手に取られないように気を付けましょう。

 このように考えると、一口にクレームと言ってもきちんと行なうには結構大変なことだということがわかるでしょう。残念なことですが、実際には店側が悪くないのに難クセを付けるような形でクレームを入れてくる人も少なくないため、どんな人がクレームを言いに来ても、店側の方が身構えた様子で最初の対応をされることはある程度は仕方がないと思わなければ、単に怒りを増幅させて自分のことをクレーマーだと多くの人に思わせるようになってしまいます。店側の対応が元々悪く、そうした態度を含めて許せないというような場合は、大手なら本部やテナント元の方に連絡を入れるという手もありますが、個人経営のお店の場合は、そのようなお店はどうせ長続きしないだろうと思って、それ以上相手にしない方がいいのかも知れません。楽しい旅の際中にそうした問題に関わってしまうというのはあまり気分のいいものではありませんが、実際にクレームの声を挙げるかどうかというのはすぐに決断せず、しばらく経ってもどうしても怒りが収らない場合のみにするとか、クレームを入れたおかげで家族や同行者との雰囲気が悪くなる場合もあることも同時に考えておいた方がいいですね。


コンデジの300mmでスーパームーン

 昨日と一昨日の月の様子というのはテレビや新聞でも出ていましたが、実際に見られれば良し、また写真に収められればなお良しといったところでしょうか。
 自宅には一応望遠鏡もありますが、カメラと繋げられるものがないので、写真撮影には使えないのが残念です。しかし、私の持っているオリンパスのStylus1の300mm望遠でも何とかスーパームーンを撮影することができました。
Supermoon
 写真が縦長になっているのは、ガラケーの壁紙用にと思ったからで他意はありません。一応カメラには手ぶれ補正機能は付いているのですが、やはり遠くのものを捉えるため手ぶれが心配になり、三脚を使って止めました(^^;)。その際、測光は中心部のみにしないとうまく撮れませんので設定を変えられるカメラを使っている方は注意しましょう。
 星と違って月というのはこのように普通のコンデジでも何とかなるものです。ただ、写真撮影の場合よりも三日月のような細い月の方が美しく撮れるということもありますので、空を見上げで細い月が出ているのがわかったらそちらの方を狙ってもいいかも知れません。本格的な装備がなくてもこの程度なら十分いけるかと思いますので、機会があったらこうした撮影も試してみて下さい。