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社会にある暗黙の了解の裏を読む

 このブログでたびたび紹介している、モバイルデータ通信における大手通信会社(今のところはdocomoとau)から回線を借りて安く提供しているMVNOですが、確かに大手三社と契約をするより安くて縛りのない契約を選べるというメリットはあります。しかし、その安い金額で、高い料金を払っている人と同じように使えるということは厳密に言えばあり得ないとわかって使う必要があるように思います。逆になぜ安く提供できるのか知ることにより、MVNOが提供する範囲で便利に使えるということになるわけです。これは社会の仕組み全般に言えることだと思いますが、なぜこうなっているのかということを考えるようにする方がいい場合があります。

 これから車でレジャーに出掛ける場合、水分の補給は大切です。車での移動ですから高速道路一般道を問わず、サービスエリア・パーキングエリアや道の駅、コンビニやスーパーなどを利用する場合もあるでしょう。そういった場所で最近トラブルの事例が結構あるという話があります。上に挙げたような施設において、好意で提供しているサービスを過剰に受けようとする人がいるという話です。観光施設や商店街では日本国内のしきたりを知らない海外から来た観光客がやり玉に挙がっている場合もありますが、生粋の日本人でも結構そういう人はいるのではないでしょうか。

 例えば、自動で使える給茶器から多くの人が持参の水筒に満たすまで注き、中に入っているお茶の葉がすぐに無くなってしまうとか、スーパーの氷を生鮮食料品を買わなかったり、そもそも何も買わないでごっそり持って行ったり、同じくスーパーに設置されている無料の休憩所で持ち込んだ食品を食べたり、長時間酒盛りをして居座るようなこともあるようですね(^^;)。私も以前は給茶器から水筒に移すことをやっていたこともあったのでえらそうには言えませんが、最近では給茶器自体に注意書きとして書いてあったりすることも多くなったので、多めの飲み物が欲しい場合は商品を買って移し替えるよう心掛けています。日本ではお茶は無料という意識のある人が多いわけですが、多くの人が押し寄せるドライブイン系の施設でのお茶にかかる経費はばかにならないものがあることは確かです。このように、サービスを提供する側がどういう意図で無料のサービスを提供しているかを考えながら利用していかないと、無料のサービス自体が無くなる方向に向かいかねません。

 先に挙げた海外から来た観光客のマナーの問題というのは、もちろん自分のお国での慣習をそのまま旅先でも行なってしまうことはあるでしょうが、その中には日本人が行なっている行為を真似ている場合もあるかも知れません。そうでなくとも今後の東京オリンピックに向けて、日本は海外からの観光客を多く呼び込む傾向にあるでしょうから、多くの人が悪いと思いながらやっている事を海外からの観光客に真似されることのないように、旅行先での行動には気を付けたいと個人的には思っています。


最近のデジカメの傾向は

 テレビを見ていてよく見るコマーシャルに、iPhone6で撮影したビデオクリップをただ流すだけのものがあります。確かに昔の携帯電話で撮影した動画と比べるととんでもなく高画質で、ショートムービーくらいならiPhone6でも十分ではないかと思えます。

 そのせいか、いわゆる安価なコンパクトデジカメの存在価値がなくなり、以前はかなりの種類があったものが、今ではやはりコンパクトデジカメは高画質・高倍率というような特徴がないと売れなくなってきたのだなとしみじみ思います。

 ここ最近までデジカメに関する物欲というのはほとんどなかったのですが、このようなデジカメ業界の変化に伴って、いつかは買おうと思っていたデジカメが近い将来には買えなくなるのではないかと思って色々調べているところです。具体的には、単三電池のエネループが使えるデジカメ全般について、そろそろなくなってしまうのかなという感じですね。

 元々、デジカメがヒットするきっかけを作ったと思われるカシオのQV-10は単三アルカリ電池4本で動くものでしたが、エネループ以前のニッカド電池を入れて電池代を節約して使っていたことを思い出します。その後、ハイエンド機からエントリー機まで単三電池が使えるものは結構多くあったように記憶していますが、デジカメ自体が小さく薄くなっていくに従って、専用のリチウムイオン電池を使ったものが主流になり、さらにわずかにエントリー機に残っていた単三使用機も、最初に書いたスマートフォンのカメラ利用者増加により一気になくなってしまいました。

 そんな中、レンズ交換式の一眼レフデジカメの中で唯一残っていたのがペンタックスブランドのK-30 K-50と続くシリーズでした。まだK-50の方はかろうじて新品で購入可能ですが、これらの機種の後継機として出てきたのが、リチウムイオン電池専用のK-S1 K-S2ということになると、単三電池が使えるものとしてはとりあえずK-50が最後かなと思われます。

 新品で買うならそろそろタイムリミットかなと思うのですが、本当にいざという時のためにというものなら、中古でもいいかなという感じもするので困るのですよね(^^;)。新たに買うレンズ交換式カメラということになると、その後にさらにお金がかかるという問題もありますし。ただ、予備電池の心配をせず、安く買い足せるという点ではこのまますたれてはもったいないと個人的には思います。

 あと考えていることは、決してこれはスマートフォンのカメラでは撮影できない、星の姿を風景とともに映す写真が撮れるカメラを手に入れたいなということです。ちなみに、紹介したK-50を含むペンタックスの一眼レフで使える「アストロレーサー」というアクセサリがあれば星の日周運動を追尾してくれるので、三脚にカメラを固定して長時間の露出をすれば、星を線でなく点で写すことができます。ただ、せっかくのデジタルなので、内部の処理技術によってもう少し簡単に星やホタルが撮れるデジカメというのにも興味が引かれます。個人的には今持っているオリンパスE-PL3と電池やレンズ・各種アクセサリーの使い回しができる後継機のE-PL7には星を撮るためのライブコンポジット撮影機能が付いているそうですが、まだ前機種のE-PL6が底値で売られているため、ちょっと高いのが残念です。K-50のレンズキットとアストロレーサーを先に買うか、E-PL7のボディが安くなるのを待つか、悩むところです(^^;)。


2020年の夏のレジャーはどうなるか

 昨日、7月24日が5年後の東京オリンピック開会式になるのだそうです。そこから8月9日まで競技が続き、パラリンピックは8月25日から9月6日までと、お盆(旧盆)の期間は外しての開催となるようですが、果たして5年後の東京の平均気温がどこまで上がってしまうか気がかりなのは私だけではないでしょう。いろいろ言われている新国立競技場にしても、他の競技施設にしても、やはり暑さや急にすさまじい勢いで降ってくるゲリラ豪雨を回避できる仕組みを作らないと観客が大量に熱中症になってしまったり、ずぶ濡れになる事にもなりかねません。さらに、日取りを見ると学生が夏休みに入っている中で行なわれるので、どのくらい首都圏が混みあうようになるのか、これも気がかりではあります。

 少なくともわかることは、旧盆の前に休みを取って国内旅行をしようと思っても、オリンピックの大騒ぎの中で首都圏を横断するような旅というのは難しいということでしょう。東京周辺を通らないような高速道路は徐々に完成しつつありますが、新しく開通するルートが本当に2020年までにできるのかわかりませんし、開通したとしても東京都心を通らない迂回路として利用される中で渋滞が発生するようだと出るのもいやになってしまうでしょうね。改めて、外環道および中部横断自動車道の全線開通がいつになるかということはしっかり見ていった方がいいでしょう。

 道路インフラ以外に不確定要素があるとしたら、東京という都市自体がロンドンやマドリードやニューヨーク、ボストンのようにテロ行為を受ける心配がないかということがあります。オリンピックとテロということで言うと、ミュンヘンオリンピックで選手を標的にしたテロがありましたが、今のテロ行為というのは無関係な人を巻き込む爆弾テロが多く、東京という都市がオリンピックの準備期間を含む時期に爆弾テロの標的にならないかというのは半分真面目に心配しています。ただ、日本のテロ警備というのはかなり徹底していて、実際に大きな事件となる可能性はそれほど多くないとは思っていますが、自動車を使った爆弾テロが世界各地で起こっているため、レジャーで車を使っている人にもとばっちりは来るのではないかと思います。私などアルミパイプで組むコット(キャンプ用ベッド)を車中泊用に車に常備しているので、検問のある所を通ったらその都度中味を出して説明する破目になるかも知れません。それだけでなく、怪しいキャンプ用品をことごとく没収されたらどうしようかと(^^;)、心配し出したらきりがありません。しかし、実際にオリンピック会場の建設が始まったら、怪しい車は徹底的に調べられる可能性がありますので、ガスボンベや液体燃料を持ち歩いている方はその都度降ろすなど、誤解を受けないように気を付けることも必要になってくるかも知れませんね。


今さらユースホステルの話(^^)

 Yahoo!ニュースのトップに若年層の宿として今も全国に点在するユースホステルの記事が来ていました。と思ったらとある全国紙の1面トップ扱いだったからということのようですね。

 記事の内容は急激な会員の減少を受けて、ユースホステルもその内容を変えつつあるという話でしたが、なぜ今こんな話を今さら出してきているのか疑問の方が先に来てしまったのでした。

 まず第一に、ユースホステルが対象とした10代からせいぜい20代までの年齢層の人たちが旅行をしなくなっているということが言われています。車を持たずに公共交通機関だけで移動する場合、飛行機を使わないと遠くへは行けないわけで、さらに格安航空会社を利用すれば、JR普通列車乗り放題の「青春18きっぷ」を使うよりも安く飛行機に乗れて国内だけでなく海外へも簡単に行ける時代です。海外へ行く場合、現地での宿泊費を安くするということだけでなく、英語が使えない国へ行っても何とか英語が通じるであろう海外のユースホステルを利用することがあるかもしれません。しかし国内のユースホステルよりもネットから割引を使って5千円以下で朝食付きのビジネスホテルに泊まれますし、安くという事で言うならネットカフェだっていいわけです。あえてユースホステルを今さら利用する理由がありません。

 ただ、まだインターネットがない頃、さらにビジネスホテルも高かった時代には安宿としての利用価値はあったでしょう。そして、今はいろいろと宿泊時の縛りもなくなってきているようですが、昔は男女別の相部屋だったので、人との接触に飢えたライダー(バイクでの一人旅は走る距離が長くなればなるほど人との接触は少なくなります)が宿の人や同宿者と話をするために泊まったという話は聞きます(^^)。しかし、今の時代はそんな旅などまずやる人は少なくなったのではないかとも思えますし、旅館やビジネスホテルと同じ土俵の上で勝負していかないといけない時代になっているというのが現状でしょう。

 今の日本では、わざわざ若年層のために特別な宿泊施設を用意する時代は終わったのかとも思えてきますが、やはり何か他の施設とは違ったものを打ち出していかないと、それこそ海外でユースホステルを使っている人には同じ会員証で安く使えるからと利用する人はいるものの、国内での会員はこれからも減る一方なのは間違いないでしょう。

 ユースホステル協会の会長という職は、昔から自民党の国会議員の先生が歴任していた記憶がありますが、今調べたら現在の会長も同じ国会議員の先生でした。協会自体は独立した財団法人なので政府との関係は直接にはないようですが、今の政治に携わっておられる方は、若年層の人たちの旅行離れにはどんな思いを持っているのだろうかとふと思ってしまいました。若い世代が旅をするというのが当り前ではない今、おせっかいかとは思いますが、若年層をターゲットにして旅をする気持ちを後押しするようなことも考えていかないと、本当に数十年後には極端に旅をする人が減ってしまうのではないかと思います。ユースホステルがそうした傾向の歯止めになるためには、やはり政治の力も必要になるのかなと思います。先日来話題に出している、新国立競技場の建設費を削った分のいくらかを青少年のために使ってもいいのではないかと私は思うのですが。


新国立競技場の再スタートに期待していいのか

 ラグビーのワールドカップと東京オリンピックに使う予定の新国立競技場について、昨日唐突にそれまでの計画が白紙撤回されることになったというニュースが入ってきました。ちょっと前までは最初の計画など変える気が全くなかったように感じられた政府が何とあっさりと前言を翻したなと思うわけですが、これで全ての問題が解決したわけではないという事も確かです。

 というのも、これから全く0からのスタートということで、デザインコンペからやり直す勢いなので、次に決まったプランがどうなろうと、そこから変えることはまず不可能でしょう。きわめて悪意を持って考えれば、予定に反して建築費用が芋づる式に増えてしまったとしても、今度は撤回させることは不可能です。まさかこれだけ多くの人たちから非難の声が挙がったのに、同じ誤ちを犯すことはないだろうと思われる方がほとんどかも知れませんが、今のところ、以前の案を実現寸前まで引っぱった人たちの責任を追求せずにそのまま主要ポストに残すような感じになっています。早いうちに人事にもメスを入れてくれることを期待しますが、果たしてそこまでできるのかどうかがポイントのように私には思えます。これが政治の世界の話なのだと言われればそれまでですが、全く新しいコンセプトで以前批判された問題点を改善するような競技場を作るためには、少なくとも主要人事は刷新するのが筋だと思うのですが。

 というわけで、まだまだ新国立競技場建設についての状況を楽観視するには早すぎると私は思います。ただ、もし私が危惧しているような事が起こってしまったら、冗談ではなく東京オリンピックは開催する前からどんよりとした雰囲気で開かなければならなくなるでしょう。未来のことはわかりませんが、また同じ誤ちを繰り返す事のないように関係者の方には多くの人が納得できる競技場を作っていただきたいと切に願っています。


これじゃあ「toto」は買いずらい

 自分だけでどうにもならない事というのは、ストレスの原因になりやすいものです。自分がいやだと感じることは直接自分に関係のないものなら目にしたり耳にしたくないというのが正直なところなのですが、テレビを付けっぱなしにしているといやがおうでも入ってきてしまうので困ったものです。

 先日、1ヶ月かけてカナダで開かれていた女子のサッカーワールドカップが終わりましたが、日本チームを応援していた人の多くはあまりの試合展開に手放しで準優勝を喜べなかったのではないかと思います。アメリカの長期に渡っての女子サッカーの強さは、その下にいる多くのサッカー人口と強化を行なう人たちによって支えられています。日本の女子サッカーの待遇と比べると、前チャンピオンであるにも関わらずかなり差が開いています。こんな状態の中でよく本大会決勝まで進んだなというのが為りざる私の感想ですが、今回の主力選手達がいなくなった後、次のオリンピックやワールドカップで、前回、今回大会と同じようにな活躍ができるのかどうか、大変不安に感じます。もちろん、国内リーグを盛り上げるためのファンの応援は大切ですが、やはり本腰を入れたチーム強化のためには莫大な予算がかかることは否めません。

 女子サッカーに限らず、単独で巨大スポンサーの獲得が難しい競技であっても世界選手権やオリンピックで高成績を上げられるようにということで始まったのが国内男子サッカーの勝敗を当てるサッカーくじ「toto」でした。売り上げの半分が当選金として払い戻しに回されますが、そこから経費を引いた額が収益金となります。その収益の3分の2がスポーツの普及や強化のために使われています。さらに具体的な使い道についてはまとめサイトがありますので、そちらで確認していただいた方が早いのではないかと思います。

http://matome.naver.jp/odai/2136176149194894801

 ただ、最近になってこの「toto」の収益金の使い道の中に、今何かと話題の新国立競技場の建設費にあてるだけでなく、その割合を増やす予定もあるという話が入ってきました。もちろん、東京オリンピックのメインスタジアムを整備することは大事ですが、競技場を建てることについては、今までの助成割合でもできるお金のかからないスタジアムの案を出している建築家の方もいました。そうした提案を却下し、これから最終的にどれだけ膨らむかわからない新国立競技場の建設に「toto」の収益金が使われるのだとしたら、必然的にアスリート強化のための予算に影響が出るでしょうし、特にマイナーだったり大スポンサーの付かない競技において、世界とのレベルの差が徐々に開くようになってしまう可能性も出てきます。

 でも、直接文句を言えない立場では新競技場の内容についてとやかく言ってみ仕方ありませんし、決まったらその内容に従って黙々と税金を納めるしかありません。せめてもの抵抗は、税金以外に競技場建設に使うと決まっている「toto」の購入をボイコットするくらいでしょうね。ただ、そうした運動が起こったとしても、足りなくなれば税金から補填されるでしょうし(^^;)、あまり意味がないかも知れません。ただ、夢を買う方法は「toto」以外にもありますし、本気で応援したいスポーツ選手や競技団体があったら直接支援する方法もこれから模索していったほうがいいのかも知れません。昨日のニュースだと従来案で決まりという感じになってきていますので、今後は「toto」の購入については慎重にならざるを得ないでしょう。建設費を計上するならば、メインスタジアム一つに集中させるのではなく、オリンピック後にも多くの人の役に立つインフラ整備に向けてほしかったというのが正直な感想です。


冠水時だけでない「水たまり」にも注意

 昨日、かなりの豪雨が連続してこちらでは降りました。南関東の方はもっとすごかったようですが、この週末もそうですがその後は台風の接近によっては日本のどこで豪雨になってもおかしくありませんので、気象情報をしっかりと入手するようにしてください。短時間であっても集中的に多くの雨が降る際に注意してもらいたい事例がありましたので報告かたがた紹介させていただきたいと思います。
 
 昨日の雨の際に、知り合いが車のトラブルに見舞われてしまったそうです。職場から帰ろうと通勤用の車のキーを回しても、すぐにエンジンが止まってしまったとのこと。見たところバッテリーが原因ではなさそうで、素人にはお手上げだったのでロードサービスを依頼し、その人の知り合いの修理工場まで移動したそうです。ロードサービスに電話して40分くらいかかったとかで大変な目に遭ってしまったそうですが、その後、この話は意外な展開を迎えます。

 というのも、修理工場までレッカー車で運んで、車を下ろそうとロードサービスの方がエンジンを試しに掛けたところ、全く問題なくエンジンがかかり、修理工場の人が見ても問題ない状態になっていたそうです。なぜこんなことが起きたのか疑問に思いましたが、その方が修理工場の人に聞いた話だと、エンジンがかからなくなった原因は大雨のせいではないかというものでした。

 一般的に車はガソリンに点火して走るので、濡れてしまうと燃えにくくなりますから、雨の日の通勤時か極端に高い湿度のためか、何らかの理由でエンジン回りが湿ったのかも知れないとのこと。うまくエンジンがかかったのは、時間の経過とともに乾いてきたためかうまく点火したのではないかということでした。とりあえずはエンジンがかかっているうちにしばらくはアイドリングをして、さらにエンジンを乾かす方がいいと言われたので、その後しばらくアイドリングして再始動させたところ、現状では問題なく車は動いているようです。

 事の顛末は以上ですが、普通ではどの車も止まることのない車のエンジンがなぜ止まったのかと考えた時、その方にはちょっと思い当るふしがあったのだそうです。大雨で高低差がある道路では道の端に水がたまって大きな水たまりになっているところがありますが、その日の通勤時に、その水たまりに思い切りでもないでしょうが入ってかなりの水しぶきをその日は浴びたというのです。これが本当の原因なのかはわかりませんが、少なくとも水の中に一気に突入することは危険です。冠水した道路に入るとそのまま身動きが取れなくなってしまうことはありますが、一瞬抜けるだけだからいいやと思って水たまりに入るのも今回の事例の原因がここまで書いた通りだったとしたら、ちょっと危ないかも知れません。

 私自身は水たまりを抜ける時にはスピードを落として水しぶきを飛ばさない程度にゆっくりと通行するようにしていますが、旅行で山の中に入り、急な雨にやられた場合はある程度無理をしても走らなければならない状況も出てくるかと思います。ですが目の前に川のようになった水の流れや、相当深い水たまりに遭遇した場合は、Uターンするかある程度水が引くまで待つかというように、車自体のトラブルを引き込まないような注意が大事だと思います。まだ梅雨の雨の時期は続きますし、夏でも急にゲリラ豪雨に出くわすこともあります。そうなった時にいかに車を水に浸けずに逃げるかということは常に考えておいた方がいいように思います。


ポリタンクでガソリンは買えるのか?

 先日の小田原付近で新幹線が放火されて停車した事件にはびっくりしました。政治的な目的も、思想性も今までの報道を確認する限りではないようですが、起こった現象だけ見れば間違いなくテロ行為でありますし、ひとつ事件が起こると長い時間止まらざるを得ない鉄道の運行管理には大変頭が下がります。

 報道を鵜呑みにしての意見というのは状況が変わると全くの的外れな事になってしまいそうですが、報道の中で気になったことに以下の内容があります。

「(容疑者が)自宅近くでポリタンクを持ってガソリンスタンドに行く姿が目撃されていた」

 実際に容疑者がポリタンクをガソリンスタンドに持って行って、そのポリタンクにガソリンを直接入れてもらったのかというのが問題になります。事件の際に持っていたポリタンクは白色の小さいものということで、もしかしたら水用のものかも知れません。目撃された際に持っていたポリタンクと事件の際に持っていたポリタンクが同じものかどうかもわかりませんし、さすがに水用のものに油をガソリンスタンドの従業員が直接入れることはないとは思いたいですが。

 ガソリンは灯油と違ってすぐに気化し、爆発的に燃えますから、専用のガソリン携行缶以外の容器に入れる形での販売は推奨されていないと思います。なおその際、セルフスタンドの場合であっても携行缶にガソリンを給油するのは従業員でないとできないと言われたことがあります。私の体験として、最少限の人数で回しているセルフスタンドで携行缶への給油を頼んだところ断られたことを以前このブログで紹介したことがありましたが、そのくらい危険なものであるということですね。

 また、灯油と間違えてガソリンをポリタンクに入れて売ってしまったという事件が私の住んでいる地域で以前ありましたが、その際は誰に売ったかを確認するなど大変な騒ぎになったことを覚えています。これも知らないでガソリンをストーブに入れて火を付けたら一気に炎上することはわかるので、その時は何も起こらなくてほっとしたことも合わせて覚えています。

 世間の注目は新幹線の安全性とか、容疑者が自殺をした動機の方に行っているようですが、私としてはガソリンスタンドの実務はどうなっているのかという点が特に気にかかります。地域や個別の経営方針によっては普通にポリタンクを持って行けは売ってくれる場合の方が普通というのなら、問題は新幹線にとどまらず、家に放火されたり人の集まるところにまかれて火を付けられたりすることも簡単に出来てしまいかねないことが恐ろしいですね。意図的にガソリンを殺人兵器のように使う場合は車やバイクから抜いたり、携行缶に入れたものを移し替えても行なえますが、ポリタンクに直接入れて運搬や保管をしているうちに、事故のような形で爆発炎上する可能性もあります。今回の事件でも、もし事前に油をまくなどの告知がない状態で容器自体が静電気で自然発火したらと考えると、車両火災による被害はもっと大きくなった可能性もあります。そういう意味で、ガソリンを専用ではないポリタンクに入れて保管したり運搬することの危険さというのを多くの人にわかって欲しいと思います。改めて書きますが、本当に今回の容疑者はポリタンクを持ってそのままガソリンスタンドに行き、直接ポリタンクの中に入れてもらって(または、セルフスタンドで自分で直接入れて)ガソリンを買えたのかどうかをまずは明らかにして欲しいと個人的には思っています。


市町村が出す「プレミアム商品券」入手の前に

 全国の地方自治体で発行されるという「プレミアム商品券」が、一部の地域では入手のために大変なことになっているようです。私の住んでいる静岡市では完全に抽選なので、当たらなければ何も始まらないのですが、先着順に整理券を配ったりすることでは平日でも長蛇の列が出来たりして大いに盛り上がっているようです。

 この「プレミアム商品券」は現政権の目玉政策ということですが、この騒ぎ方からすると今後一定の景気動向には効果が出ると思われます。しかし、景気を良くしたいと画策する人たちの筋書きに乗って、結局はそれほど得でななかったなんてことになったら悲しすぎます(;_;)。すでにこの騒動に乗り遅れてがっかりしている方もおられるかも知れませんが、冷静に考えると逆に買わない方がいいような場合もあるように思いますので、まずは商品券の内容について見ていきましょう。

 今回の商品券のポイントとしては(主に地元自治体の商品券の詳細がベースになっていることをお断りします)、以下の点が挙げられます。

・1万円分の出費で1万2千円分の買い物ができる冊子が基本(プレミアム分は税金から)
・地元商店を優遇する目的のため、利用できる店舗が限られる
・利用についてお釣りは出ないので商品券の額面と同じかより高い買い物が必要
・利用期間が決められていて、3ヶ月とか4ヶ月などの期間限定
・一人で購入できる数が決められている(こちらの場合は一人3セットまで)
・発行数も限られていて、売り切れたら終了

 つまり、期間限定で使えるお釣りの出ない商品券ということになりますが、確かに1セットごとに20%のプレミアムが付くのはメリットがあります。多人数の世帯で家族の人数上限を買いまくるようなケースも報道によるとあったようですが、例えば5人家族で一人3セット買えれば購入金額の合計は15万円となり、一括で払うのは家庭によっては結構な金額です。まあプレミアム分がその場合3万円もあるのですから同じ買い物をする場合なら得になることは確かですが、プレミアム分を含めて一ヶ月6万円を買い物で確実に使うような生活をしていない限りは、利用期限ぎりぎりになってとにかく使おうとして、いわゆる無駄な出費に商品券を使うことになるかも知れません。家電などを買う場合、地元の商店とネット通販や商品券が使えない地域外にある大型店の価格と比べてみて、本当にお得になるのかということも考えた方がいいでしょう。

 私の個人的な考えとしては、過去一年間の支出を管理しているなら、地元のスーパーや商店で同じ時期にどれくらいの支出があったかを確認した上で、その金額の範囲内で商品券を買うのが普通に使っているだけで商品券を消費できるのでお得な使い方ではないかと思います。プレミアム分はちょっといい物を買い足してもいいでしょうし、買い物に余裕ができるのは精神上においてもいいものでしょう。ただそれだとプレミアム分の持ち出しになる地方自治体の出す予算に対する景気上昇のための効果が薄くなってしまうわけですが(^^;)。すでに多額の商品券を購入してしまった方で使い道に迷ってしまったら、家庭用品の中でも数ヶ月置いておけるものを中心にした商品購入にあてられれば、損になることもないでしょう。さらにこれは特殊なケースになるかも知れませんが、このプログで紹介している中で、特定のメーカーのキャンプ用品において価格が維持されているものがあります。ネットで安売りをしている店舗であってもなかなか安く販売されることはないので、一年中通して定価でしか買えないのが普通になっています。そうしたものを安く買う一つの方法として、この商品券が役に立つ場合もあるでしょう。商品券が使えるお店の一覧に、地元でその商品を取り扱っているお店があるか確認の上、目的の品物を購入できる分だけの商品券をゲットできれば、実質的に、本体を割引価格で購入できることになります。キャンプ用品以外にも定価販売のみというものはいろいろあると思いますので、そちらの品定めから商品券を購入する額を決めるのも一つの方法ではあります。

 景気がいい時なら商品券などなくても、収入の増加などで大盤振る舞いのようにお金を使う世帯が増えるのですが、今回のテコ入れ策がうまく機能しなかった場合は、かえって商品券を大量に買ったために、つい無駄遣いして出した出費が元で家計が疲弊し、生活が苦しくなってしまうような反動も考えておかなければいけないでしょう。皆が買うからうちもと考えても、目的も考えず買える上限ぎりぎりまで購入するのはどうかと私は思います。ただ、このプレミアム商品券の盛り上がり自体はこれから数ヶ月以上にわたって景気を押し上げていく原動力にはなっていくでしょう。これをきっかけにして、商品券を使わなくても沢山のものが売れ、景気が上向きになってくれれば、政策をやった意味は出てきます。果たして今回の商品券が日本の景気においてどんな影響を及ぼすのかというのはまだわかりませんが、商品券を買えた方も買えなかった方も、今後の日本経済の動向を見ながら締める所は締めて賢い消費行動を心掛けることがまずは大切だと思います。


理不尽な運転をする車からどう逃げるか

 北海道砂川市で起こった交通事故のニュースの第一報が入ってきた時には、RV車と軽ワゴン車が国道とそれをまたぐ道での信号のある交差点でお互いにノーブレーキで交差点に入ってきているのも疑問でしたし、何故片方の車(軽ワゴン車)に乗っていた人が別の車に引きずられたのかわけがわかりませんでした。車から放り出された人はもしかしたらシートベルトをしていなかったのかとも思いますが、とにかく現場の写真を見ると外灯の太い柱がひしゃげるほどの衝撃なので、シートベルトをしていたとしても助からなかったのではないかと思えるくらいの大きな事故だったことは確かです。ただ、家族5人が定員4名の軽ワゴンに乗っていたということから、少なくとも1人がシートベルトをしていなかったのではないかという疑問もあります。その後、事故の状況が警察から発表されたことでだいたいの状況がわかってくるにつれて、こうした事故に巻き込まれる可能性は0ではないと思えてきました。深夜に国道を走る機会もある車中泊の旅の中で、どういう心掛けが必要なのかということを今回の事故をきっかけに考えてみたいと思います。

 これを書いている時点でまだ確定はしていないものの、事故当時に国道を走っていたRV車(軽ワゴンと衝突した車)以外に、もう一台の車が接近して走っていて、その車が車外に飛び出した人を引きずって走ったのではないかと言われています。もしかしたら2台は国道をレースのように競ってスピードを上げて走っていたのではという疑惑があるようです。事故現場は日本の国道の中でも29.2kmという一番長い直線が続く区間なのだそうで、日常的に公道レースのように使われていた可能性はあるわけです。

 普通、私たちは道路を走る場合、交通ルールを守って走行するのは当り前だと思っていますが、かなり昔の話になりますがとある地方都市で同じく車で旅行中の人からかなり理不尽な話を聞いたことがありました。幹線道路の国道で、深夜大型トラックが前後に走っている時には、もし国道の信号が赤になったとしてもトラックは止まらずに通り抜けるかも知れないから、脇に逃げるかそのまま赤信号でも進まないと命の危険もあり得るというものです。私自身はそういった体験はしませんでしたが、いちいち信号で止まっていられないと走り抜けてしまう映画のトラック野郎のような事があるのかと思いつつ聞いた思い出があったのですが、逆に言うと、市道から国道に入る場合、青信号でも止まらないで交差点に入ってくる車がいる可能性が深夜ならあるという事でもあります。正に今回の事故はそのような事が起こったとも考えられます。

 交通量が深夜でも多く、直線が長い区間においては、それらしい車と並走しそうになったらコンビニに入るなどのエスケープを考えながら走ったり、国道に入る場合には青信号でも手前で一時停止して安全を確認してから交差点に入ることが自分の身の安全を守るためには大事です。交通ルールを守ることはもちろん大切ですが、その時の状況によってさらなる安全対策を実行することも、特にいつも走ることのない旅行中の道では必要になってくるということを肝に命じたいものです。そして、今回の事故でも衝突の衝撃によって外に投げ出されていますので、どんな短い距離を移動する場合でも、全員がきちんとシートベルをを閉めることを徹底するように心掛けましょう。