格安SIMの選択基準は高速クーポンが月間か日毎か

 格安データ通信を提供している中では他社をリードしているIIJmioとOCNモバイルONEの新プランが出揃いました。詳しく解説しているサイトは多いと思うので、ここでは一番安いデータ通信専用の月額千円前後のプランに絞って紹介します。

 先発のIIJmioはそれまでの月間高速クーポン2GBが3GBに増え、クーポンの繰り越しが一月分できるのは変わりません。この場合、普段の使い方によっては常に高速で通信を行なっていても一月分の高速クーポンを使い切ることができない場合も出てくるでしょう。強引にこのSIMカード一枚で利用するような場合も、常に高速クーポンの利用をしないようアプリを使って設定しておけば、アプリのダウンロードやシステムの更新時くらいの容量は十分カバーできる最大6GB(1ヶ月まるまる繰り越した場合)の高速クーポンをいつでも使える状態にしておけます。しかし、常に音楽や動画を楽しむような使い方をしている方は7GBや10GBにしても足りないと感じるだけに、このプランでは不満も出ると思います。

 OCNの方は日別最安ブランで一日ごと100MBを超える110MBを一日で高速通信することができるようになるという発表がありました。これだと、先日私がアップデートしたAndroid5.1への更新データを超えてしまうので、数百メガバイトのデータをダウンロードするようなことを含めて、全ての作業をこれ一枚でやるには少々心もとないでしょう。逆に、大量のデータ通信は自宅へ戻ってのWi-Fiが使えるなら、外で暇があれば音楽を聞いたり動画を見まくるような使い方をしている方は、高速クーポンを使い切った時点でもう見ないという諦めが付きますので(^^;)、特に中高生の格安スマホの中に入れるSIMとしてはおすすめ度が増したのではないかと思います。

 どちらにするか迷って決められないという場合、こんな方法もあります。今のSIMフリースマホの中にはデュアルSIMスロットを搭載しているものもあるので、必要に応じて2つのSIMを使い分けるというのも面白いでしょう(同時に待ち受けはできないので、その都度切り替えが必要になります)。普段はOCNで使っておき、1日分の高速クーポンを使い切った後や大量のダウンロードが必要な場合のみIIJmioに切り替えるというのが賢いですね。さらに、OCNの方でip電話の050plusをセットで安く契約できるという特典があるので、050番号で事足りると思うなら相当に安くキャリアでの契約並みにスマートフォンでネットが使えるようになるでしょう。IIJmioに切り替えても着発信はできるというのもポイントが高いです。デュアルSIMスロットのあるスマートフォンはまだそこまで一般的ではないように思いますが、このような使い分けが認知されればもっと私たちの身近になっていく気もするのですが、これは今後のSIMフリースマートフォンの展開に期待しましょう。


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