月別アーカイブ: 2024年2月

良いものを見抜く目を磨きながら買い物をすることの大切さを改めて思う

昨日、静岡市のけやきブラザ(新規開店した駿河屋ビルの隣)1階にある100円ショップのダイソーへ行ってきました。この建物は先日大幅にリニューアルし、リニューアル前には5階(?)にダイソーの店舗があるだけだったのですが、リニューアル後には入りやすい1階に引っ越し、同じフロアにダイソーが展開する高級志向のショップ「Standard Products」も併設されています。

会計はどちらも同じ無人レジになっているので、ダイソーの商品だけでなく最高1,100円でどこか雰囲気が無印良品的なテイストの落ち着いた感じの商品が並んでいるので、ちょっとびっくりしましたが、違ったテイストの商品を1フロアの中で選べるのはなかなか面白く、それほどコストを掛けずにトータルコーディネイトするような買い物もできそうなので、今後じっくりとお店の中を見ながら、自分に必要なものを手に入れたいと思っています。

そのあと、お店から出て静岡駅方面に向かっていく中で、とあるお店の閉店セールに出くわしました。そのお店は昔からの金物屋さんで、中に置いている品物は結構ダイソーやStandard Productsにあるものとかぶっていたのですが、その値札を見るとやはり昔からあるもので元々の値段が高いので、用途にもよりますが、わざわざ専用の厨房機器を買わなくても十分と思う人が多いので、なかなか商売にならないことは理解できます。

それでも、コストの掛かった道具で、長く使える品質の確かなものであれば、多少高くても買って使う価値はあります。大切なのは、何が自分にとって必要なのか判断する目ではないかと思います。例えば、以前コーヒーを豆から淹れるために様々な道具を探していたことがあります。その中で、最近では100円ショップのコーヒー用品の品揃えはかなり充実していて、豆を挽くコーヒーミルやドリップをするポット、さらにはドリップしないでプレスする器具まであります。

ただ、その中では100円ショップのもので十分と思えるものもありますが、やはり100円ショップのものと比べてみて、やはりそれなりのお金を出して揃えたいものも出てきてしまいます。もちろん、100円ショップの製品でも満足できる方もいると思いますし、単なる自己満足に過ぎないような性能のものを高く買って喜んでいるような事も実際にあるかも知れません。

だからこそ、きちんと調べたり実際に使いながらでも、きっちりと価格差分の品質を持つものを選ぶことのできる目を鍛えたいと思っています。どちらにしても100円ショップの商品は安いので、気軽に購入して試すことはできます。100円ショップで決して買えないものは何かということを自分で選択できる目を持っていきたいと思っています。


災害時の水の用意と並行して行ないたい「水を節約するグッズ」について

災害に備えて備蓄するものの一番は「水」であることは疑いの余地がない事実ではないでしょうか。先日、ペットボトルの水(2Lペットボトル)をまとめ買いしましたが、それを部屋の邪魔にならないようRVBOXに入れてあります。

ただ、そうしていくら水を準備したとしても、実際の災害の影響はいつまで続くかはわかりません。能登半島の地震でも地震直後については仕方がないものの、時間が経てばライフラインが複旧すると思っていた人も多かったのではないでしょうか。しかし、地震で大きな被害が出た場所によっては一ヶ月半経った今でも水道が出ないような場所もあります。救援物資が滞るような事も考えつつ、できる備蓄についてはするとともに、避難生活の中で貴重な水を節約することについても考えていかなければいけないと思います。

そんな事もあり、罹災した後に雨水の活用(雨水をためて飲用以外の生活用水として使ったり、その水を浄水器を通すことで飲用としても使えるようにする)について具体的に考えているのですが、それだけでないもう一歩進んだ準備ということについて今回は考えてみたいと思います。

まず、今回の能登半島においても感染症がまん延するようになっている中、清潔さを保つことは大変重要です。水を使って手を洗うよりも、濡れティッシュ・おしりふきなどを活用して水を使わずに手や体を清潔に保つようにすることができればと思います。私の場合にはそれに加えて、特に海外旅行用にペットボトルに付けることで、ウォシュレットの代わりになる携帯用のお尻洗浄グッズがあるのですが、これは水をシャワー状にして出してくれるので、ちょっとした手洗いには便利だと思います。また、用意した濡れティッシュやおしりふきがあれば良いですが、使い切った状態でもまだお風呂に入れないような状況が続いた時にも、普通のティッシュやトイレットペーパーにこれでシャワー状の水を付けて、少ない水で体全体を拭けるようにもできると思います。

また、頭を長く洗えない対策として「ドライシャンプー」があれば良いですが、それが切れた時のために赤ちゃん用のベビーパウダーを頭全体にまぶした上で髪をとかすことで、頭の汚れが取れる代替品として利用することも可能なようです。他にも、災害用として用意しなくてもすでに家にあるものの中で、災害時に使えるものについてはリストアップして揃えながら、なおかついざという時に備えたいものです。

そのような、日常的に使うものであるにも関わらず、災害時の水の節約に役立つものとして、家庭用の「ラップ」があります。普段は食品に掛けたり電子レンジを使う時にお皿の上に掛けたりなどして使いますが、水が貴重な状況の中では食器を覆うように包んで食事をした後、食器を洗わずにラップだけ捨てるというような使い方もできます。また、ラップで包んだつもりが少し汚れが付いてしまった場合にも、そのラップを捨てる前に、丸めて汚れを拭き取るような感じで使うことができるので、日常生活の中でも常に予備のものを用意しておくことが大事なグッズではないかと思います。

昨日は、備蓄用に大小のラップを購入し、水を入れてあるRVBOXの中に入れました。これで、もし非災害時でもラップが切れた場合にすぐ出して使えます。その際、出して日常用にした場合には改めて新品を同じようにストックしておくことがいざという時の事を考えると必要になるでしょう。この他に、レジャー用として紙コップや紙皿などもストックしてあります。またポータブル電源と合わせて使うと色々な調理に使える「ちょこっと家電」にシンデレラフィットするダイソーに置いてあるアルミ皿など、単体でも洗わずに使える食器類をラップで包んで使うような事も十分にありだと思います。今後も一方向だけでなく色々なやり方で、いざという場合にライフラインが利用できなくなった状況が長びいた場合の事について考えていきたいと思います。


楽天モバイルの米AST SpaceMobileと協力した直接衛星通信は2026年から?

デスクトップ版の「Rakuten Link」アプリ提供について、出る出ると言いながらかなり時間がかかったことを考えると、今回の発表も予定通りに行かないことも考えられますが、楽天モバイルは、国内での衛星通信のサービス開始について2026年内にスタートすると発表しました。

楽天の衛星通信サービスは特別な機材を必要とせず(通信衛星と携帯電話との直接通信)、数々のサービスが提供されることが期待されています。ニュースサイトによると、テキストメッセージだけではなく、音声通話、ビデオ通話などを市販のスマートフォンで、衛星経由で利用できるようになるということです。これまでの実験では、音声通話や5Gでのデータ通信が14Mbps(下り)のスピードが出たということです。当然ながら実験データがサービス開始時に出るかという問題はあります。規制されて一定の速度に抑えられる可能性はありますが、個人的には常時1Mbpsくらい出てくれれば、非常用としては十分です。

先日書かせていただきましたが、そうしたサービスを提供する楽天モバイルでも、全ての通信を衛星通信にすることは難しいでしょう。衛星通信がオプションになり、現在の基本料から追加になるかどうかはわかりませんが、現在の楽天の弱点であるエリアの狭さが解消されるなら、本格的にメインの回線として使おうという気になります。

今年に起きた能登半島での地震の影響で、大手キャリア全ての通信が途絶えた地域がありました。避難所に衛星通信システムでは専用の器材を使うStarlinkが入り、入った避難所ではそこでWi-Fiを使ったネット接続ができるようになりましたが、そこではLINE電話などのデータ通信を利用した通話やメッセージのやり取りはできましたが、楽天モバイルの同じデータ通信を利用した「Rakuten Link」を使う場合、通話やメッセージを送ることはできますが、電話番号への着信やメッセージ受信はキャリアの電波がないとできません。電話番号しか知らせていない人との連絡が難しくなってしまう状況は今もあるのです。

今のところ、可能であればメールアドレスの交換やLINEのIDの交換を行なっておくことが大切だと思いますが、今後予定通り楽天が手持ちのスマホから直接通信衛星との通信ができるようになれば、発表の内容では地上基地局でカバーできない場所において通信衛星に接続させるような考えでいるようです。そうなれば、山の中や海上でも電話やメッセージの着信ができるようになることでかなり旅の中での利便性が良くなると思いますが、エリアについてはまだ未定ということなので、今後の状況(政府認可など色々な問題が出てくると思います)を見ながら、今後の楽天モバイルの展開に期待したいと思っています。

ポイントが付いて「実質」安く買えた場合にその後のポイントをどう使うか?

先日購入したChuwiのMinibook Xというノートパソコンですが、Chuwiの直営店から定価で購入しました。つまり、その場で支払った金額は全く安くないのですが、その時には大幅なポイント還元を行なっており、昨日そのポイント1万2千円相当が使えるようになりました。直営店の定価は51,900円で、還元されたポイントが約12,000円分のポイントなので、「実質」4万円弱で購入できたということになるのですが、この「実質」という言葉の意味を誤ると、かえってその買い物が無駄遣いになってしまいます。

ネット上だけでなく、最近ではポイントを使って実店舗でも買い物ができるようになっているため、今すぐ使える多くのポイントがあると、つい使ってしまいたいと思いがちになります。ただ、そのポイントはもらったものではありますが、値引き分として考えると、現金と同じように使えばこそ、最初に購入したノートパソコンも安く買えたということになるのです。

気が大きくなって、普段の状況では買わないようなものをポイントで買ってしまった場合、特にクレジットカードで購入金額を後から精算するような買い方をしている場合には、引き落とし時に口座の残高を見て青くなってしまうような事にもなりかねません。

これは私の場合ですが、私は主に楽天ポイントを貯めていて、今回のポイントも楽天ポイントの形で保持しています。私自身はそこまで楽天経済圏に入っているわけではないのですが、車のガソリンを入れに行くスタンドが、楽天ポイントが貯まるだけでなく楽天ポイントを使っての支払いにも対応しているということで、毎月の車両関連費を節約するのに役立っています。

また、楽天モバイル回線を持っているので、ちまたま貯めたポイントが月初に一気に減ったと思ったら、毎月の楽天モバイルの支払い分に充当されるように設定していたのを後から思い出すような感じで使っています。現在の使い方は3GB未満で月額約千円ではありますが、通常時であっても数百ポイントが支払い分になり、確実に安く通信費を利用できています。

今回付いたポイントには、来月末で消えてしまう期間限定ポイントが3,000ポイントほどありますが、残りの9,000ポイントは期限のないものになっています。ということで、毎年お世話になっている方に旬のギフトを送るために期間限定の3,000ポイントを使いました。このポイント分は毎年この時期に自腹で送っているので、毎月かかる費用をうまくポイントで充当できたということになります。

現在は、他の買い物やキャンペーンなどで貯めていたポイントが大体10,000ポイントぐらいあるのですが、それについては衝動買いのような形で使うのではなく、毎月どうしてもかかる通信費(楽天モバイル)とガソリン代に主に使っていこうと思っています。そうすることでポイントを利用した分のカード支払い分が少なくなり、「実質」の割引き価格で商品を購入したという結果にもっていけるわけです。

本来は、クーポンや割引のある時に本質的に安い品物を買うことで毎月の支払いを抑えたいのですが、なかなか大変ですね。こうしたことは、最初に楽天モバイルでスマホを購入した時にもありました。その際も数万ポイントを後付けされましたが、これも毎月の必要な出費に当てることで、先に口座から引き落とされた分が時間を掛けて戻ってくるというイメージで、「実質」の価格をそれに限りなく近づけるための苦労はあったものの(多くのポイントがあるとやはり使いたくなるのです)、それを考え無しに使ってしまっては、お得なのか何なのかわからなくなります。

それが、値引きでなくポイント還元で物を買う時の難しさだと思います。今回は安くノートパソコンを買うためにはポイント還元の仕組みを利用するのがベストな選択でしたが、その後のポイントの使い方は自分の欲望との戦いとなり、今後もできるだけポイント利用での衝動買いは抑えようと思っています。皆さんも、ポイント還元の罠には十分ご注意を。


高齢の親族のために「スマホじまい」ではなく「子名義の新契約」をネット完結で行なうのがオススメ

昨日、スマホを外に持ち出すのは基本嫌がっている母親のスマホ代(契約は私名義)の請求額確定のメールが届きました。今の時代、やはりスマホがあって多少は使いこなしてくれないと、逆に色々なことが大変な世の中になっているということはこのブログでも何回も書いてきました。

元々、母親は自分でスマホを契約していなかったので、私がその使い方に合わせて色々なMVNOの契約をし、スマホ自体は新品ではなく比較的新しい中古品を、これもネットで購入して使ってもらっています。今使っているスマホは、いわゆる高齢者向けスマホではありませんが、とりあえず自分で電話を掛けたり受けたりできるような代替アプリを入れ、モバイルSuicaとマイナンバーカードの電子証明書をスマホの中に入れ、現在はマイナポータルサイトに入るにはマイナンバーカードをかざさなくても良いように(暗証番号の入力は必要)しています。

どちらにしても難しい操作はできないので、外に出る時にスマホを使ってバスや電車に乗れるように現金チャージ(コンビニ端末から現金チャージはできます)をして、あとは電話を掛けられれば、他の本人には難しいことはこちらが端末を操作してやってあげるような形にしています。

最近は、親戚との電話はLINEを使って発信の手続きをしてあげているので、通話料金もそれほど掛からないのですが、それでも外に出て一人で友人に電話する場合にはLINEが使えないので電話代だけは請求が来ます。ちなみに、色々ありつつもこんな使い方の人間には十分だと自分が判断したのが日本通信の「合理的シンプル290」プランです。名前の通り、基本料290円で高速通信が1GB付きますが、母親の使い方では今月請求分でもデータ通信は0でした。代わりにかかったのが通話料ですが、ドコモ本家の半額の30秒11円なのでそれほどかかりません。以前、親族の集まりの連絡で電話をこちらから掛けた時は結構長い間話しをしていて料金を心配したのですが、それでも千円までは行かず、今回の請求も通話料が130円くらいで、請求額合計も500円以下で毎月推移しています。

スマホも1万円くらいで買ったものなので、ほとんどスマホを使うコストというのは掛かっていないのですが、母親と同じくらいの年齢の方が一人でキャリアショップへ行って自分で回線プランの相談に行ったらどうなるのでしょうか。最近、自分で判断することが難しい高齢者に対しても、昔のような光回線とのセット、後で外せば良いと言いながらてんこ盛りのオプションを付けて、ほぼ使わないのに毎月の通信費およびスマホの代金を合わせた月額負担額をかさませるような契約を結ばせる事例が多くネット上では報告されています。まあ、向こうも商売ですから、できるだけ利益を確保したいのはわかりますが、なけなしのお金を使わないのに負担させられているような状態はあまり良いものではありません。そこで、私から一つの提案があります。

まず、一緒にキャリアショップに行って現在の契約を確認し、単に必要のないプランや光回線・無線インターネット機器の契約だけでなく、スマホ自体の回線も解約させるようにするのです。これは、親本人が契約名義になっている場合です。今は元気でも、年を経るうちにだんだんと判断力が鈍ってくる中で、キャリアショップに一人で出掛けて、さらなる端末(最近はタブレットやパソコンのような案件もある)を売りつけられたりして今よりもさらに通信費の負担が増えるよりは、ここでもう大手キャリアとの関係を切るという決断が必要なところもあるのではないでしょうか。ただ、その前にやっておくことがあります。

まず、ガラケーやスマホに入っている電話帳のリストを書き出します。そしてお付き合いのある人に対して、こちらが協力しながら電話番号に直接ショートメール(SMS)で、「近々携帯電話の番号が変わります。番号が変わりましたら改めてまたメールを送りますので番号の変更をお願いします」というようなメールをまずは送っておきます。その作業をしながら新しい契約先について目星を付けます。

その際、できれば親御さん本人が契約をするのではなく、お子さんや若い親族の方が契約し、ネットで完結する方法で契約するという事をおすすめします。そうすれば、年配の親御さんはもはや自分ではショップへ行くこともなくなり、わからないことがあれば、契約者のお子さんを通じて問い合わせることになります。

では、新しい契約はどこが良いのかということですが、私の親の場合は電話をするだけで自宅には光回線があるのでスマホの設定やアプリ管理は自宅で行なうようにすれば、月1GBだけの高速データ通信でも何とかなるので、とにかく安く毎月の通信費を抑えたい場合には、日本通信の「合理的シンプル290」プランがおすすめになります。

もし、毎月の通話料込みの価格が常に1,000円オーバーになってきた場合には、オススメの乗り換えプランには2通りあります。ドコモ回線が大事だという場合には同じ日本通信で手数料無料で乗り換えられる「合理的みんなのプラン」(1,390円)に乗り換えることを検討してみましょう。これは無料通話70分、高速データ10GBがセットになっているので、自分から長電話するのが好きな人でなければ、通信費はこれ以上かからなくなります。

もう一つは、楽天モバイルに乗り換えるというものです。楽天モバイルの料金は、使用する高速データ通信によって3段階に変わってきますが、ほとんどデータ通信を使わなければ3GB未満の場合は月額1,078円になります。通話については専用のIP電話にはなりますが、「Rakuten Link」を使えば無制限掛け放題で、さらにSMSも無料で送信できます。電話番号が変わった事を通知するにも追加費用がかかりませんし、年配のには比較的電話よりもショートメールを良く使う方が多いので、電話はしないがショートメールは良く出すというならば、Androidスマホで楽天モバイルというのは悪くない選択かな? と思います。

また、月70分以上電話して、日本通信の「合理的みんなのプラン」でも超過通話料が請求され、さらに「Rakuten Link」からの電話ではうまく聞き取れないような場合は、思い切って通話無制限の中では最安のau回線を使っている「povo2.0」にしてしまう選択肢もあります。

povo2.0の「通話かけ放題」は月額1,650円です。データ通信は遅くて使いものになりませんので、必要に応じてトッピングをする必要はありますが、ほとんど通話とショートメールだけなら、かなりヘビーに使っても一ヶ月2千円以内で収まります。また、もう一つの可能性として、知り合い同士がほとんどLINEを使っているなら、LINEの利用についてはデータフリー(高速クーポンを使い切っても写真をアップするようなトークだけでなく、LINE電話・ビデオ通話まで普通に使える)で使える、LINEMOのミニプラン(月額990円)という選択もありますね。高速クーポンは月3GBありますので、日々ちょっとスマホを使う分には問題ありません。子供や孫との連絡を自分からLINE通話できるなら、こうした選択もできます。

重要なのは、ここまで紹介したMVNOやサブブランドのプランは無店舗で、ネットを使って契約するので自分の必要としない押し売りなどは決してしてこないということです。通信費は親の分を払ってあげるのも良いですし、親の方で気にされるなら、請求が上がった時点でその金額を現金でもらうようにしても良いでしょう。どちらにしても、今までキャリアに払ってきた通信費とのあまりの違いに驚かれるのではないでしょうか。

長くなりましたが、それだけ多くの年配の方がキャリアに搾取されているのではないか? と個人的には思っているので、その解決策ということで書かせていただきました。もしこうした話を振った時、スマホの使い方を教えてくれる人がいないからと言われたら、それについても代替え策はあります。最近は地方公共団体において、高齢者のためのスマホ講座を行なっているところがあります。お住まいの地域の公民館などで、そうした講座が行なわれていれば、余分なプランや新契約を勧められることなく、スマホの扱い方を教えてもらえます。そうした講座がない場合でも、パソコン教室などで有料のスマホ講座というのもあります。こちらも、受講料以外に法外な物を買わされたりとかはないと思いますので、今後も大手キャリアの抱合せ商法が続くようなら、早めにキャリアとの縁を切ることで、通信費にかかる費用を別のものに回して豊かな生活を多くの人に楽しんで欲しいと思います。

最後になりますが、もしこうした事がなく、大手キャリアのショップが気軽に行くことができ、スマホ講座を開くにしてもパソコン教室並みの受講料を取って光回線・無線インターネット・様々な必要のないオプション付けを排除するならば、キャリアショップが日本のスマホ利用者増加の助けになると思うので、あえて契約を止める必要はないと思います。業界の歪みが正され、転売ヤーを儲けさせ従順な契約者(主に高齢者)から多く取るようなビジネスモデルについては、きちんと是正されることを祈っています。


災害用といっても日常生活の中で使い慣れていないといざという時に困ることもある

以前、災害に備えたアルコールストーブを使う事についての注意点について書いたことがあります。アルコールストーブは音も静かで燃費もよく、火を当てても煤が付かず、ガス缶のようにゴミも出ないので個人的にはおすすめなのですが、使用方法を誤ると爆発的に燃えて火事の危険があります。ですから、アルコール燃料を災害用のエネルギーとして使う場合には、ずっとしまっておいていざという時だけ使うというのはあまりいいやり方ではありません。毎日ということはないですが、ちょっとした機会やレジャーで外に出た時には積極的に使って、その安全な使い方をしっかりと頭の中に叩き込んでこそ、いざという時に役立つということがあるのです。

ここ数日、冬の時期になってあまり使っていなかった複数のポータブル電源を改めてソーラーパネルで充電しながら使ってみることにしました。今まではブルーティのEB3AというポータブルバッテリーをACコンセントに接続してから改めてシガーソケットからDC出力をして実質的にはACコンセントから電気を供給しながらミニ冷蔵庫を動かすことで、ポータブル電源の中味を減らさずにパススルー給電を行なっていました。ほぼノーメンテでDC出力の場合30Wくらいで利用できていたので、AC給電でそのまま冷蔵庫を使う場合とかなり消費電力の差があります。シガーソケットからのDC出力でなく、EB3Aにコンセントを繋いでAC出力すると、何と消費電力が60Wを超えてしまうので、改めてAC変換しないまま使う方がEB3Aと一緒に使うにはベストの選択になります。

今回、充電しながら使うことを考え、もう一つ持っているエコフローのRiver 2でミニ冷蔵庫を動かそうとEB3Aと同じようにシガーソケットプラグを接続したのですが、そこでちょっとした問題につきあたりました。というのも、ブルーティのEB3Aでは全く問題なかったDC出力でしたが、River2から出力した場合、冷蔵庫の方でエラーメッセージが出て止まってしまったのでした。

こんなことは実際に使ってみないとわからない事です。仕方ないので出力をACコンセントからに変更したのですが、その際ブルーティ並みに電力消費が上がることは覚悟していたのですが、なぜかエコフローの場合は、AC出力でも消費電力は32WほどでブルーティのDC出力とほぼ同じでした。
そこで考えたのは、冷蔵庫を動かすために通常はエコフローのRiver2を使うことにし、エコフローのアプリから設定した残量までの電力を使った後にパススルー給電をするような「バックアップ予約」という機能を使って、ソーラー充電が使えない夜の冷蔵庫利用に使うということです。EB3Aは常にバッテリー残量が100パーセントの状態でしかパススルー給電が使えないのですが、River2ではあらかじめ設定した残量になったところで(私の場合は残量15%)パススルー給電が始まるようにできるのです。これで、River2で溜めた電気を使い切っても安定してコンセント経由でミニ冷蔵庫を使え、翌朝晴れていれば、ソーラーパネルから充電している間にブルーティのEB3AのDC出力(シガーソケット)で冷蔵庫を使うようにすれば、River2の充電中にもコンセントからの給電を使わなくても、安定して冷蔵庫を使い続けることができます。2つのポータブル電源をリレーしながら、一日のうち半分くらいは冷蔵庫をポータブル電源だけで使い続けられるような環境が整いました。

はっきり言って、実際に試すまでこのようなメーカーによる細かな消費電力であったりDCでの給電についての違いがあるとは思いませんでした。これも、非災害時に普通に使ってみたからわかったことです。今後は、長期間停電が続く場合、同じようなポータブル電源の導入は必要か? ということになってくると思います。その中で一つわかったことは、少なくとも冷蔵庫を連続稼働させるためには大き目のポータブル電源一台を使うよりも、小容量の違ったメーカーのポータブル電源を複数用意した方が、我が家の環境ではそれぞれの特徴を生かしつつ、使い続けることが可能になるだろうという事はわかります。

これは自宅の場合ですが、ソーラーパネルをベランダに設置する場合、ポータブル電源用に120Wと60Wのパネルを連結して一つのバッテリーを充電し、もう一枚先日購入した60WのパネルでPD接続のモバイルバッテリーを同時に充電するくらいまでしか発電能力がないので、いわゆる中型・大型のポータブル電源を導入するよりも、その予算で複数の200Wh前後の容量の小容量ポータブルバッテリーをローテーションさせて使いながら、自分の理想の停電時の利用を考えることがベストだろうと思います。

今は冬なので使いませんが、夏になれば冷蔵庫を使いながらクーラーは無理でも冷蔵庫で冷やした氷枕と扇風機は使えるようにしておきたいので、夏に向けて3つ目のポータブル電源を用意しておきたいと思うようになりました。現状でも停電でなければ問題なく使い回しはできますが、今後も日常的に他の災害用にも使えるグッズを使いながら、いざという時に備えようと思っています。

衛星通信とスマホを結んだネット・通話機能は常時使うというよりも災害時の無料開放に期待

現在、通信衛星を使ってインターネット環境を構築するには、コストコでも買えるStarlinkのキットを購入し、WiFiをスマホで使うような形で使うようにすれば、全く人のいない場所で車中泊をするような状況になっても、電源とアンテナの設置場所さえ確保できれば、携帯電話のエリアを気にすることなくネット通信を利用することができるようになっています。

このブログではそうした設備の必要ない、直接電波をスマホと衛星間でやり取りするような形を望んで色々と調べていたのですが、世界で行なわれている複数の企業が国内の4キャリアと提携するなどして、どのキャリアでも衛星通信を利用できるような状況は今後整いつつあります。ただ、料金がどうなるか? というのが気にかかります。

シビアな話ですが、衛星を打ち上げて基地局として運用するにはやはりお金がかかります。国内キャリアは自前でそうした装備を整えるのではなく、提携した企業のサービスを使わせてもらうということになるので、衛星通信を使う場合は、SMS(電話番号に直接送れるショートメール)のみなのか、通話・ネット通信を含んだりそれらを切り離した形でのプランが出てきてくれると個人的にはありがたいと思います。

個人的には、安くSMSだけでも衛星経由で使えるようになると、もしかしたら現在どのキャリアでも無料である受信にも料金が発生する可能性はありますが、今回の能登半島地震で全く地上の携帯基地局が使えなくなった場合でも、被災地以前から送られてくるSMSを即時受け取ることができ、簡単な生存確認だけでもその場で発信することができるようになります。これは、何も大きな災害の時だけでなく、山間部や海上(フェリーでの移動などでは特に)でネット利用はともかく、個人的な連絡が全くできなくなるというのは何とかならないかと思っているので、まずは各キャリアでスマホからSMSの衛星経由利用ができるように整備をして欲しいと思います。

衛星インターネット関連のニュースと言えば、長距離フェリーの中で大阪~志布志(鹿児島県)の航路の船にStarlinkの設備を載せて、利用客向けの試験サービスを行なうという話を聞きました。ネットの口コミなどを見ると、今まではフェリー船内でのインターネットというのは、無料Wi-Fiのサービスはあるものの、出港時くらいは使えていても、地上基地局から離れてしまうと使えなくなることが多いという話なので、国内を運行している多くの長距離フェリーで衛星インターネットが使える環境が整備されれば、長い乗船時間でもスマホだけでなくパソコンなども使いながらできることが増えるように思います。

スマホで直接衛星インターネットのできる時代はもうすぐだとは思いますが、やはりサービス開始時はそれなりにコストが掛かることは覚悟すべきです。そんな中で、災害時にはキャリアの方でスマホ単体での通話やネットまで含めたサービスを無料開放してくれたり、地上・海上でキャリアのエリア外になってしまうようなところでも、特定の場所(フェリー船内や公共の場所など)にStarlinkのような衛星ネット環境を備え、それを使わせてもらえるような環境をまずは作って欲しいと思います。


最初のソーラーパネルとしてもおすすめ?二つ折りタイプの60Wソーラーパネルを買い足したわけ

今回改めてソーラーパネルを買い足しました。色々種類があり、値段もまちまちな中、有名・無名メーカーが入り混じり、果たしてどのソーラーパネルが良いのかと思ってしまう方も多いでしょう。今回、かなり前から複数の商品に狙いを付け(品物はそのスペックを見ると同じものである可能性が高い)、一方の商品がたまたまセール対象になっていて、一万円を切る価格で売られていたことから、購入に至りました。ここから紹介する商品は以下のものになります。ネットショップでは別会社が売っている同じスペックのものもあるかも知れませんので、商品リンクからそのスペックを確認していただいた後、安く買えるものがあれば同じ型番にこだわらず比較してみると良いと思います。
 
 
多くの方は、まずACコンセントが使える「ポータブル電源」を購入してから、自然エネルギーを使ってお金を掛けずに充電することができるソーラーパネルを物色すると思うのですが、このソーラーパネルはポータブル電源を持っていなくても有効に活用することができるような製品です。なぜかというと、このソーラーパネルにはPD出力(USB Type-C)の端子が付いているだけでなく、ソーラー充電の出力最大の60WまでPD出力できるスペックになっています。こうしたPD出力の高いソーラーパネルはそれほど多くなく、複数のソーラーパネルを持っている私のものでさえ、最大120WのパネルでPD出力は最大45Wで、他のものでもPDに対応していないので最大18Wと極端にUSB接続での充電力が無いのです。

当然ながら、出力のスペックが60Wといってもかなり条件が良くないと60Wの出力は出ません。それでも、小さ目のポータブル電源だけでなく、比較的高容量でPDでの充電が可能なモバイルバッテリーや急速充電に対応したスマホを直接接続すれば、天候次第ではありますがスイスイと晴れの日には充電が可能になってきます。

そんなわけで私は、PDから充電すれば比較的早めに満充電にできるようなモバイルバッテリーの充電に主に使いながら、ノートパソコンの充電にも活用していこうと思っています。
では、実際にPD出力がどのくらい出るのか、PDでの充電に対応しているポータブル電源を使いながら、その実力というものを見ていきましょう。

自宅では太陽が出ている時を見計らって、ベランダの物干し竿につり下げるだけなので、一日の中でも発電できる時間は限られています。午前中の方が強く当たる方向に窓があるのですが、一応夕方くらいまでは出していても大丈夫です。ちなみに、直接太陽が当たる時に手持ちのポータブル電源を接続した際、出力は何と52Wに達していました。必ずしも最適な角度で光が当たっていないのに、このくらいの出力が出るなら十分使いものになります。200Whクラスのポータブル電源の場合、4~5時間で空から満タンにできる計算になります。

そして、PD出力はどうなるかと言うと、これはパネルの能力というより充電するバッテリーによって出力は変わってきました。Ankerの100Wh弱のACコンセント付きモバイルバッテリーには45WのPD対応ACアダプターが付くのですが、このバッテリーをパネルのPDから充電すると、約41W出ていました。ポータブル電源を充電している時とは少し出力が落ちていますが、これがバッテリーの方の限界なのかも知れません。これとは別に、普通の10,000mAのモバイルバッテリーを接続すると、15~20Wくらいの出力になりますので、充電のために接続したバッテリーに応じて出力を出してくれているのかという感じがします。

改めてその実力を探ってみると、すでに持っている18V60Wのソーラーパネルよりも高性能という感じですが、このパネルは20Vで他のパネルとの並列接続には向いていないため、単体でモバイルバッテリーや小さ目のポータブル電源を充電するために使うのが良い気がします。

このパネルを最初に買ったとしても、一日中晴れている天気でしたら200Whクラスのポータブル電源を4~5時間で充電できてしまい、他のモバイルバッテリーも普通に充電可能になるため、モバイルバッテリーしか持っていないような時でも、一つ持っていると、複数のバッテリーをローテーションさせて持っていくような事を太陽充電だけでこなすことも不可能ではないでしょう。価格的にもそれほど高くはないので、これからソーラーパネルを使ってのUSB機器を充電してみたいという方は、まずはこのクラスを一つ持っておくことが個人的にはおすすめです。

暦通りの休みが取れる方であれば旅先でのデータ通信はpovo2.0でいいのでは?

自分が現在契約しているモバイル回線はかなり絞ったため、大手キャリアを全て抑えても月額は2,500円くらいに収まっています。その内訳は、人に知らせている電話番号の回線が楽天モバイルで、これは通話専用にしているので普通はデータ通信を使わず、3GB未満の1,078円(税込)で、同じスマホにデータ通信用としてソフトバンク回線なLINEMOのミニプラン(3GBまで高速利用可で税込990円)を設定しているので、ここまでの合計が2,068円になりますが、Rakuten Linkを使っての電話番号からの通話は無料です。さらにLINE利用は高速クーポンを使い切ってもカウントフリーで高速通信ができるので、この組み合わせではLINE通話(ビデオ通話含む)も無制限使い放題になります。

あと2回線は別のスマホにau回線のpovo2.0のSIMを入れて基本0円(6ヶ月ごとに何らかのトッピングをしないと解約になるので注意)キープしつつ、デュアルSIMとしてeSIMのIIJmioのドコモ回線(データ専用ギガプラン2GBで月440円)を入れて、全ての回線持ちでも月額は2,508円+povo2,0のトッピング料という形で使っています。

これだけでも、高速クーポンは月8GB使え、IIJmioは翌月繰越可能なので、データ通信の使い方によってはもう少し余裕を持ってデータ通信を使えるので、自宅に帰った時には自宅の光回線を使える環境であれば、高速通信を使い切って困ることはまずないとは思うのですが、やはり問題になるのが連休やお盆・正月など自宅をしばらく離れたような場合になってきます。

その連休がちょうど今なのですが、このタイミングで嬉しいことにpovo2.0では「3日間データ使い放題」のトッピングを2月13日まで1回790円で提供しています。この連休中に使えるトッピングはお正月にも出てきたので、今後もし同じような連休があったら同じようにこうしたトッピングが出てくるなら、このトッピングが使える期間に旅行の予定を組むことができれば、旅行中のデータ通信をpovo2.0に集中させて、日頃は0円で使っていてもお出掛けに特化したネット環境を作ることができます。

今後の状況もありますが、もし今後も同じように連休などにこのようなトッピングが出続けるなら、普段使い以上にデータ通信を安心して使うにはもうpovo2.0にまかせてしまっても良いのではと思えてきました。ただ、どうしてもこうしたトッピングは土日祝日が休みの人に有利になりがちになります。逆に言うと休みが暦通りの人であれば、旅先でのネットについてはpovo2.0に任せるというのも一案だと思います。

もし3日以上家を空けるような場合は、povo2.0のトッピングではなく、楽天モバイルに追加料金を払うような形にすれば、無制限に使いまくっても3,278円と、2,200円/月追加にはなりますが、十分考える余地はあるでしょう。実際は旅行先のエリアに応じてどの回線を使うのがベストなのかを考えれば、使わない月(日常生活内)と使う月(旅行など)のメリハリが付き、毎月の支払い金額自体は少なくなるのでは? と思います。


災害対策としてのポータブルバッテリーの用途を限定させることで購入費用を抑えられるか

現在、自宅で用意しているポータブルバッテリーは実質2台で、どちらも容量は200Wh程度の、セール価格で約2万円くらいで購入できるものです。基本的にそれで使える家電製品は上限300Wくらいのもので(出力の高い家電をブースト機能を使って使えるようにする機能はあるものの容量が少ないので連続稼働時間が短くなってしまい実用的ではないため)、そんな出力が制限されたものが、いざという時に役に立つのか? と思う方もいると思います。

夏場にエアコンを付けて、さらに照明を付けながらテレビも見るというような状況を考える方がいたら、かなり容量の大きなポータブル電源が必要になり、数十万くらいの費用を考えなければいけないでしょう。

しかし、停電ということになると何も用意がなければまっ暗な中で生活をしないといけなくなります。少なくともリビング内を明るく照らし、テレビは無理としてもスマホを使ってネットとの同時配信のテレビを見て、クーラーは無理でも扇風機を付けて、汗をかいたらお風呂に入りたい(ガス湯沸かし器を使っている前提)というぐらいの事をやるなら、小さなポータブルバッテリーを用意しておけば何とかなるのではないかと思います。

今年に入って大きな地震が起こったことで、同じような災害を想定する方も多いと思いますが、ここでは自宅には影響がないものの、雷や大雨の影響で送電が止まってしまい、水とガスは使えるものの電気だけがずっと止まってしまうような状況を想定することにします。この状況であればトイレの使用については普通にでき、IH調理器は動きませんがガステーブルであれば料理も普通にできますが、電気が止まってしまったら困ることについて考えてみました。

・冷蔵庫が動かなくなり中のものが痛む
・クーラーが使えず暑い
・部屋の明かりが付かないので夜になると真っ暗になる
・テレビが付けられないので情報が入ってこない
・ガス給湯器が動かないので台所のお湯が出ず風呂にも入れない
・光回線のインターネットおよび固定電話(IP化しているもの)が使えない

まず、肝心なのは夜間での明かりを確保することです。この場合はあえてポータブル電源を使わなくても、レジャー用で上からつり下げて使うようなLEDランタンがあれば、普段よりは多少暗くはなるでしょうが、リビングを明るくできます。吊り下げ用のものと、手に持って移動できるものを2つ以上用意しておけば、調理やトイレ、お風呂などの用事で移動する時にもその場所が明るくなります。私は安いアマゾンの単三型充電池を入れてLEDランタンを使っていますが、内蔵充電池のものの方が、それまで全く使っていないような場合でもポータブル電源のUSB端子から充電できますので、お好みで用意すれば良いと思います。私の場合はリビングに吊るすものには1000ルーメン以上の明るさがあるものを使って、移動させるものについてはそれほど明るくなくても大丈夫だと思っています。

次に、停電時の冷蔵庫の対策ですが、大きな冷蔵庫を使っている方については、普段から保冷剤を凍らせておくことをおすすめします。それと同時に大き目のクーラーボックスを用意し、冷凍庫の食材から食べて、すぐに食べられないものや調味料類を保冷剤を入れたクーラーボックスに移します。車で出掛けられてスーパーで氷がもらえるなら、そうしたもので補充しつつ早めに冷蔵庫の中味を食べ切ってしまうようにしましょう。私の場合は出力30WくらいのDCから電源を取れるミニ冷凍冷蔵庫をレジャー用に持っていますので、それを冷凍庫として使い、保冷剤をそこで凍らせて、クーラーボックスに入れる保冷剤をローテーションすることによりクーラーボックスを冷蔵室くらいの温度に日常的にキープしています。自宅の冷蔵庫が小さいので、大きくて入り切らない飲み物類を今は入れています。夏に停電になった場合、冷たい飲み物が欲しいという方は、飲み物を入れられるくらいのモバイル冷蔵庫を用意しておくと便利です。私のようにシガーソケットから給電するものだと、電力の変換ロスが起きず、小さなポータブル電源でも比較的長く使うことができます。

部屋の暑さ対策については、ポータブル冷蔵庫が使えるなら氷枕を冷やして扇風機と一緒に使いながらしのぐ事くらいしか、電気を節約しながら使う場合には考えつきません。ちなみに、扇風機の使用電力はDCモーターのもので比較的強い風を起こした場合は30Wくらいで、これも十分夜を明かせるくらいは使えます。もっとも冷蔵庫と扇風機を同時使用する場合には利用時間が少なくなりますので、もう一台のポータブルバッテリーの購入を考えましょう。

停電時のインターネットは、スマホからのテザリングに頼るのが良いと思います。スマホを充電するにもポータブル電源のUSB端子から直接少ない電力で充電できるので、効率的にスマホを使って情報収集しながら充電もできます。スマホの小さな画面では見ずらいと思う方は、私も持っている「モバイルモニター」を使うのはいかがでしょうか。これに「Amazon FireTV Stick」を繋いでスマホのインターネットを共用することで、各種ウェブサイトや、民放のTVer、NHKのNHK+というネット配信の地上波テレビを省電力のまま利用することができます。私の場合、モバイルモニターとAmazon FireTV Stickの組み合わせだと5~10Wくらいの電力消費量しかありませんので、200Whクラスのポータブル電源があれば、同時にスマホを充電していても(さらに扇風機を使っても)、十分に余力があります。

また、お風呂に入りたいがガス給湯器が動かないような場合も、屋外にある給湯器がつながっているコンセントをポータブル電源のACコンセントに接続すれば、ちゃんと動きます。自宅のガス給湯器の定格電力は40~50Wくらいで、厳冬期にヒーターを付けても125Wということで、瞬間最大でも200Wを使うことはないと思います。お風呂に入るためお湯を出す時間というのは限られますので、これも十分小容量のポータブル電源でカバーできると思います。こうしてみると、300Wくらいまでの家電しか使えないポータブル電源でもかなり停電時には役に立つと思えるのではないでしょうか。実際、夏場はシャワーを使って汗を流すだけでもずいぶん涼しく感じますので、給湯器を動かすことは夏の暑さ対策にもなるのではないか? と思います。

今回想定した水とガスは使えて停電だけという状況は、それほど長くは続かないと思いますので、停電したその日の夜だけ何とか凌ぐというコンセプトで考えてみました。基本的には1つポータブル電源を用意しておけば何とかなると思いますが、リビングでスマホの充電などもろもろをしながらお風呂にも入りたいような場合には、大きな容量のものを1つ買う予算があるなら、小容量のものを2個以上用意しておくと、使い分けができて便利でしょう。

冷蔵庫の中味はいざという時には用意した保冷剤と一緒にクーラーボックスに入れ、部屋の明かりはLEDランタンで照らし、情報収集はラジオとスマホで十分だけど、風呂には水とガスが使えるなら入りたいぐらいなら、小容量のポータブル電源を1つ導入し、利用可能にして置いておくだけで十分安心感を持てると思います。ちなみに、小容量のポータブル電源はソーラーパネルだけでなく、車のシガーソケットからも充電可能で、走行充電であれば2~3時間で空の状態から満充電にできますので、ポータブル電源を買う場合、自家用車があるなら、同時にソーラーパネルよりもシガーソケット経由での充電をするための部品が揃っているかにも注目しておくことが大事です。

ソーラーパネル自体は100W~200Wくらいのものがあると、日光がありさえすれば何もしていなくてもポータブル電源に2~4時間くらいで空の状態から満タンにできるので便利ですが、今回の想定ではそこまで停電長びくことはないと思うので、あえて必要な装備とまではおすすめしませんでした。ただ、もし備蓄用としてだけでなく日常的に使いたい場合には購入を考えるくらいに考えておいた方が良いかと思います。