私の住んでいるところは緑茶の生産が最近鹿児島県に抜かれたものの、日常的に葉から急須で煎れる緑茶を飲むのが普通な静岡なのですが、コーヒーについても色々こだわって楽しんでいます。ただ、日常的に飲む緑茶は急須に入れてしばらく蒸らして注ぐだけなので簡単ですが、コーヒーについてはドリップする手間がかかり、その時の状況によって同じ味にならなかったり、時間がかかるので、朝のコーヒーをいただくというのは少々難しいという感じでした。
現在行なわれている「ブラックフライデーセール」で、様々なコーヒー製品も安くなっているのですが、その中で狙ったのは「簡単に安定した味を出せる」コーヒー器具でした。日常的に飲んでいるコーヒーはスーパーで売っている業務用の豆なので、そこまで本格的に楽しむことはないのですが、それでも自分で飲んで美味しいと感じるコーヒーが簡単にできたらということで、狙いを付けたのが今回紹介するOXOのオートドリップコーヒーメーカーです。
商品名に「コーヒーメーカー」とありますが、電源を使わず単にお湯を豆の量に応じたところまで注いで待つだけで、ドリップするところに開いた穴から注がれる湯量がコントロールされ、コーヒーが抽出されるという仕組みになっています。基本はペーパードリッパーで、フィルターは2~4人用の台形フィルターになり、全国の100円しょっぷでは90枚110円で売っていて、円錐形のフィルターと比べるとリーズナブルなのも気に入りました。ペーパーフィルターのため後片付けも簡単で、飲み終わったらフィルターに残ったコーヒーはごみ箱へ入れたら、後はドリッパーを軽く水洗いすれば朝の忙しい時間での片付けとしては十分でしょう。
ドリッパーにはカップも乗るように設計がされており、一人前をカップに直接出すことも可能です。その際はさらに洗い物を減らすことができるようになります。コーヒー10gでお湯の量180ccの割合で、2分くらいでお湯が落ち切るようになっていますので、お湯を入れたらその間に朝の別の支度をしているうちにコーヒーがたまります。寒くなるこれからの季節には、真空断熱構造のマグカップで受けるようにすれば、コーヒーが落ち切っても熱いコーヒーが保温されるようになるので、さらに便利になるでしょう。
ただ、この方法だとコーヒーを「蒸らす」ことができないので、手動できちんと手順を守って淹れる場合と比べると、かなりすっきりしていますが、コーヒーの味はしっかり出ています。過去には電動のコーヒーメーカーも考えたのですが、電力がそれなりにかかることと、内部を全て分解して掃除できないので不衛生と感じるところもあることなど、シンプルで電気も使わないコーヒーメーカーは悪くない選択ではないかと思います。
ちなみに、材質は全てプラスチックのため割れる心配はなく、アウトドアで気楽にコーヒーを楽しみたいという方にも向くと思います。本格的にコーヒーを淹れたい場合には、ドリッパーに直接自分で注げはオートで淹れる場合との味の違いも楽しめると思いますので、気軽にコーヒーを楽しむものとしては十分に有りではないかという気がしますね。今回のブラックフライデーセールでは千円くらい通常より安くなっていますので、今回は良い買い物ができました。色々な淹れ方を楽しみながら、今後もコーヒー用の器具については気になったものを揃えていきたいと思っています。