先日、近くの公園で防災訓練を行なっていました。興味深かったのは、近所の公園なのですが、そこには複数の下水につながったマンホールがあり、大きな災害が起こった場合、公園近くに避難した人たちの公衆トイレとして、マンホールの上に個室になるテントを付けて使えるようになっていたことでした。
一応、自宅では水と一緒に使うと排泄物を凝固させることのできる携帯トイレを用意しているのですが、緊急時には一回につき一つのゴミとして、固めて出せるようにはなっています。しかし、近くに処理をしなくても良いトイレとして使える施設があるというのは、色々と心強いと感じます。自分では自宅内で何とか停電が起きるような場合でも生活していこうと色々考えているのですが、全ての事ができるわけではないので、近所の施設についての知識を得ることは必要だと思います。恐らく支援物資の支給も避難所で行なわれると思いますので、改めて自宅近くの避難所情報も頭に入れておくべきでしょう。
ただ、災害の起こる時期にもよりますが、生きていくために必要な食料について、いくら食料を入手したとしても、外に出しっ放しにしておけば食材の痛む速さはどうしても早くなります。自宅の冷蔵庫も停電になると止まってしまいますが、中に入っている食材を全て食べられるわけではないので、冷蔵庫内の温度が上がる前に何とかしなければならないのですが、その際あると便利なのが「保冷剤」の存在です。
キャンプ用に安く売っているクーラーボックスでも、冷凍庫の中に複数の保冷剤を入れておけば、いざという時にはクーラーボックスに保冷剤と一緒にすぐ食べない食材を移動させた方が、冷蔵庫の中に入れっ放しにするよりも食材の鮮度は保たれるのではないかと思います。ただ、そのためにはクーラーボックスの中に入れるための保冷剤は、それなりの数をキープしておきたいものです。
ちなみに、クーラーボックスの機能通りに温度を保つためには、容量の20%くらいの保冷剤が必要になるという話です。ただそれだと、私の持っている20Lのクーラーボックスの場合、4L(4kg)もの保冷剤を用意しなければなりません。よくお店で見るハードタイプの保冷剤のサイズが500gくらいだと考えると、一度に8個も入れなければなりません。ただ、保冷できる時間内で食材を食べ切ることができるならば、多少は保冷剤の数を減らしても何とかなりそうな気もします。また、小さいものでもポータブル電源で保冷剤を冷やせるような小型冷蔵庫を入手できれば、少なめの保冷剤でクーラーボックス内を冷やしているうちに、別の保冷剤を固まらせるくらいの事ができれば、うまくローテーションを行なうことができるでしょう。ただ、保冷剤のローテーションを行なうためには、大量の保冷剤が必要になります。
実は夏に約6時間で固まる、500gの保冷剤では最安だと思われるダイソーなど100円ショップで売っている保冷剤(一個110円)を探したのですが、全く見付けることができなくなっていました。しかし、今の時期は外でクーラーボックスを使う人がいないのでしょうか。少し大き目のお店ならかなりの数の在庫があります。私の場合の必要な保冷剤の数は、実際にクーラーボックスに保冷剤を入れて、どのくらいの時間温度を保ってくれるか実験をすることが必要になりますが、20Lの10%である2kgの量なら、440円出せば揃えられます。
ローテーションをするには倍の8個必要ですが、その場合ポータブル電源で冷やしているうちにクーラーボックス内部の温度が冷蔵庫くらいにキープできているなら何とかなるでしょう。長期停電を見越して、手持ちのポータブル電源でも連続6時間以上動かせる低消費電力の小型冷凍庫の購入や、性能の良いクーラーボックスの入手も視野に入れた上で、徐々に使える保冷剤を増やしていこうと思っています。そうした事がやりやすい時期であることは間違いないと思いますので、直近で使う予定がなくても、安い保冷剤は見付けたら買いではないかと個人的には思っています。