新幹線車内で新幹線のフリーWiFiを使ってChromebookのリモートデスクトップを試みてみました

たまたま先日新幹線に乗る機会がありました。乗ったと言っても東京から静岡という短い区間で、さらに自由席で隣の人もいたため、パソコンを出してせいせい使えたのは小田原~静岡間とかなり限定されましたが、N700系の新幹線の窓側に座り、コンセント(コンセントは窓側にありパソコンやスマホなどの充電に使えるようになっているのです)から給電をした状態で車内のWiFi(Shinkansen free WiFi)に接続することができました。新幹線のWiFiは定期的に使っていないと再度登録(SMSによる2段階認証)が必要になりますが、何とかそこをクリアして、小田原から静岡へ到着するまでネット接続を試しましたので紹介します。

まず、気になる速度は、携帯電話の電波を使ったインターネットを車内の人数で利用し合う形式のため、使っている人がいればいるほど遅くなりますが、私が使った平日夕方では6~11Mbpsくらいで、しかも走行中ということもあり安定しない時もありました。Chromebook単体で、オンラインにしながら各種サービスを使う分についてはほとんど影響がなく、ここまでの文章も新幹線の車内からスムーズに書いています。私自身のタイピングスピードはそこまで早くはないものの、それなりの速度は出るため、ネットの状況によっては待たされるような事もあるのですが、単体利用では大丈夫でした。クラウド上のファイルをいじってもそれほど問題はありませんでした。ただし注意点がありますので、それは後で書かせていただきます。

そして、外から自宅にあるデスクトップパソコンを起動させた上でリモートデスクトップを使った時は、スピードの遅さというよりもネットの不安定さというのが原因だと思うのですが、なかなかウィンドウが開かず、ファイルエクスプローラーを使った操作ができなかったり、突然リモートデスクトップの接続が切れたりしてしまいました。ブラウザーによるGmailの操作はスムーズでしたが、安定して速度が出るような環境でないとリモートデスクトップを快適に使うのは難しいかなという感じはしたものの、最低限のことは新幹線の中で、さらには自分でモバイル接続を使わなくてもできるというのは確かに便利だと思います。

しかし、新幹線のフリーWiFiは、30分使うと自動的に回線が切れるような仕組みになっているので、うまく使えないとか、オフラインの表示がネットサービスで出た場合には、改めて最初に設定した画面を出して改めて接続手続きを行なう必要が出てきます。この時間制限はなかなか使い方によってはつらいところがありますが(動画閲覧など)、長時間新幹線に乗ってずっとWiFiに接続していたいという方は、時間の経過を確認しながら30分毎に接続のし直しを行ないましょう。

私の使っているChromebookは、スマホとペアリングしておくと、Chromebookの方からの操作でスマホからのテザリングを行なってネット接続できるのですが、その場合はスマホの電池消耗および、スマホに入れた回線の高速通信を消費してしまうのが問題になります。ここまで見てきたように、新幹線のWiFiには色々な制限はありますが、窓側に座ればコンセントの利用ができ、ノートパソコンなら電池の減りを気にせずに使えますし、乗る時間が長ければかなり使えると思います。

N700系の新幹線は「こだま」でしたが、座席でパソコンを開いてインターネットが使えるということになると、個人的な感想ではありますが、多少時間がかかった方が良いこともあるので、こだまの全駅停車も気にならなくなります。JR東海では「こだま」限定でドリンクチケットが付いて運賃も安い「ぷらっとこだま」という商品(きっぷではなく旅行商品になります)があります。この商品なら指定席が利用できるので、コンセントの付いている窓側を事前に取ることもできますし、グリーン車の設定もあるので、のぞみやひかりと違って時間がかかることを逆手に取って、ゆったりと快適な時間を車内で過ごせるように、ネット環境を使えるようにすれば、さらに旅は楽しいものになると思います。

 


カテゴリー: モバイル関連コラム | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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