ワットチェッカーで計ってわかった自宅内での電力消費量から自宅用のバッテリーの必要量を考える

先日入手理由について書かせていただいた、ワットチェッカーが自宅に届きました。早速、自宅にある様々な家電製品の消費電力について計ってみましたが、まず気になったのは連日真夏日を記録している中で、冷房に使っているエアコンの消費電力でした。

ちなみに、現在主に使っているエアコンは6畳用のもので、消費電力は700Wくらいのものなので、ポータブル電源で動かそうとする場合には、1500Wクラスのものがあれば一応動くのでは? という感じでいました。ただ、ポータブル電源につないでも常時700W前後消費しているようなら、大きなポータブル電源でも数時間しか使えないということになるので、長期停電中にポータブル電源でエアコンを使うのは無理ではないかと考えていました。

ちなみに、自宅のエアコンは自動運転で設定温度は27℃くらいにしておき、室内が冷えたところで28℃くらいで止めていたのですが、その場合には写真にあるように冷気を出して室内を冷やしている時には600Wくらいで安定しています。これでも比較的大きなポータブル電源でもそれほど使えないということになりますが、その後設定温度まで室内が冷えて安定すると、ぐっと消費電力が下がり、だいたい250Wくらいまで消費電力は落ちます。

これなら、緊急避難的にエアコンをポータブル電源で動かしつつ、サーキュレーターや扇風機を併用すれば、全くエアコンを付けないよりはましになるのではないでしょうか。寝る前に付けて、朝まで持ってくれるなら使う意味はあるのではないかと思いますが、前回も書いた通り、問題は連続運転が可能な大き目のポータブル電源を充電できるだけのソーラーパネルを設置する場所がないという問題があるので、さしあたっては停電時にはエアコンは使えないと思って、別の家電で何とかしようと思います。

エアコンが使えないとなると活躍しそうなのが扇風機ですが、我が家ではDCモーターの扇風機を使っているのですが、ポータブル電源に付いている2つのACコンセントのうち、一つはDCモーター扇風機に、もう一つはノートパソコンをつなぎ、扇風機の風量を4つある風量のうち3番目の「中」にしながらパソコンを使った場合の消費電力は25Wほどです。これなら日中から夜まで扇風機を付け続けても、200~300W・200~300Whくらいの小さ目のポータブルバッテリーでも何とか一日持つくらいの電力量かなと思います。

ちなみに現在、以前購入したポータブルバッテリー2台があるのですが、その容量は150Whと300Whくらいのものですが、現在持っている60Wの折りたたみソーラーパネルをベランダに設置した様子が上の写真になります。隣の部屋との境界から衛星アンテナくらいのところまでは設置が可能になります(残りのスペースは洗濯物やプランターなどがあるのでじゃまになるのです)。これで晴天時には30~40Wくらいの出力があるので、晴天が継続すれば小さい方のバッテリーなら朝から出しっぱなしにすれば5時間程度で空のバッテリーを満充電できる計算(あくまで机上の計算なのでこの通りにはいかない場合がほとんどでしょうが)になります。もう一つのバッテリーは容量がおよそ倍なので、おそらく朝から充電を始めても一日では満充電には行きつけないかも知れませんが、何とか扇風機を使いながらスマホを充電したりノートパソコンを使うだけなら、何とか今の2台だけでも回っていくのではないかと思います。

自宅で停電が長引いた時、実はもう一つ大きな問題があります。常時コンセントに差して電力を消費し、止まったら困る家電ということでは一家に一台以上あるかも知れない冷蔵庫が止まったら困るでしょう。ただエアコンと違う点は、停電時に中に入っている食材の量が多いと大変ですが、一時的にポータブルバッテリーで運転を続けながら中にある食材を食べて消費しながら徐々に冷蔵庫を使わなくても良い流れに持っていければ、長期間の停電になっても、冷蔵庫を動かすために使う電気を維続して用意しなくても良いことになります。

調味料などすぐに食べられないものの冷蔵が必要な物については、長期停電になったら諦めて、冷蔵庫の整理を兼ねて一掃してしまうことも止むを得ませんが、大型冷蔵庫の冷凍庫内に常に保冷剤を用意しておけば、それを高性能なクーラーボックスに入れて保管することもできます。保冷剤が溶ける時間はクーラーボックスの性能に比例しますが、外から氷を調達してきて庫内を冷やすことで、ある程度クーラーボックス中の温度を下げることも可能でしょう。そうして時間をかせぐことで、また数時間は冷蔵庫の電気を延命できます。ちなみに自宅の冷蔵庫は小さい160Lクラスのもので、消費電力はワットチェッカーで見たところ、コンプレッサーが止まり0の時もありますが、動くと大体60~70Wほどです。これだと200~300Whクラスのポータブル電源では2~4時間使えるかどうかといったところです。

ちなみに、キャンプ用のポータブル冷蔵庫の場合の消費電力は、エコモードで45W、急速冷凍モードで60Wくらい(BougeRV 車載冷蔵庫 20L 【CRPRO20】の場合)でした。当然0から冷やす場合、冷し始めにはもっと電力負荷がかかるとは思いますが、十分に冷えている状況で使うなら、うまくポータブル電源をローテーションすることができれば、今ある冷蔵庫だけでも、クーラーボックスと併用することで災害時の最低限の利用なら可能かも知れません。

というわけで、現在私が持っているポータブル電源関連製品のうち、500回充放電すると性能が落ちるリチウムイオン電池使用のポータブル電源2個を使いながら、リチウムイオン電池よりも多くの充電回数をサポートできる(約3000回使用に耐えうる)リン酸鉄リチウム電池搭載のポータブル電源(200~300Wh前後の容量のもの)を1つか2つ(冷蔵庫を連続稼働させるなら2つ増やして今あるバッテリーと一緒にローテーションして使うのも有りかと思っています)増やし、さらに充電用にぎりぎり自宅で使えそうな100Wのソーラーパネルを追加し、日常生活の中でも晴天時には常にどれかのポータブル電源を充電できるような環境を整えれば、今後の電気代にも反映していくのではないかと思います。

ちなみに、自宅のベランダに設置できそうなフレシキブルソーラーパネルの100Wのものは、安くて使えそうなもので約1万円で入手が可能で、200~300Whのポータブル電源は一個2万円前後くらいで手に入ります。あと、ソーラーパネルとポータブル電源をつなぐケーブルが必要ですが、それでもトータル6万円くらいの投資で揃うことになります。私の場合はこうしたものを一気に購入しなくて、必要性を感じるものから、ものが安くなったタイミングで買っていく感じになると思います。そうして日常生活でのソーラー電源利用環境を上げていくような形で今持っているポータブル電源とソーラーパネルを活用していきながら、将来的にはいざという時にも役に立つ家庭内光発電環境を構築できるのでは? と考えています。


カテゴリー: 防災対策と車中泊 | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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